チト「おい、ユー!そろそろ起きろよ」
ユーリ「……」
チト「そろそろ食料もなくなってきたし。移動するぞ」
ユーリ「……」
チト「ユーってば!!!」ゴツン!
ゴロゴロゴロゴロゴローーー、ガシャーーーン
ユーリ「……」
元スレ
チト「起きろよ、ユー。もう3日も寝てる」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1513272766/
チト「まったく、ユーは仕方がないなぁ」
オンブー
ニダイノセ
チト「ほら、いくぞ」
ユーリ「……」
ブロロロロロロロ
チト「おい、ユー! 魚だ! 魚がいる!!」
ユーリ「……」
チト「一緒に食べよう」
チト「しょうがない、とってきてやるよ」
ユーリ「……」
チト「うわ、ヌメヌメする……」
サカナツカミー
サカナヤキー
チト「ほら、魚焼けたぞ、ユー」
ユーリ「……」
チト「私が全部食べちゃうからな。いいんだな?」
チト「おいしぃー」
モグモグ
ユーリ「……」
数日後
チト「おい、ユー。そろそろお風呂入らないと。うん、洗濯もしたい」
ユーリ「……」
チト「そうだな、あの川で洗ってこう」
ユーリ「……」
チト「ほら、自分で服脱いで。自分で洗濯しろ」
ユーリ「……」
チト「もう、しょうがないなぁ。今度のご飯の時には一本多くもらうからな」
ヌギヌギ
チト「誰も見てないとはいえ、裸になるのはなんか抵抗があるな」
ユーリ「……」
チト「ほら、ユーの服も洗ってやるから」
ジャブジャブ
チト「ほら、綺麗になった。ユー、お風呂一緒に入ろうか」
ユーリ「……」
チト「よっいっしょ」
ゴロン……
ザブーン
チト「おい、ユー、魚じゃないんだから水の中に潜ってたら息できないだろ」
ユーリ「……」
チト「まったくしょうがないやつだ」
ボロボロ
チト「気持ちいいな、ユー」
ユーリ「……」
チト「そうだなー、毎日入れるといいだろうな。でも、食料を探して移動しないと」
ユーリ「……」
チト「そんなの私にもわからないよ」
ナデナデ
数週間後
ユーリ「……」
チト「……」
ユーリ「……」
チト「ユー、お前……」
ユーリ「……」
ユーリ「……」
ボロッ……
チト「あーあ、ユー、顔と身体が離れちゃったらダメじゃないか。まったくだらしがないやつだな」
写真パシャー
チト「せっかくだから、記念にとっといた」
ユーリ「……」
チト「くっつかないし…」
チト「……ユー、ユー、ユー、ユーリ!!!」
チト「……ユー??? ユーリ??」
チト「ユー……」
チト「ユー、どこいったんだ、ユー?」
チト「まったくしかたがないやつだ」
チト「ユーーーーーーーー!!!」
ユーーーーーーーー!!!
ユーーーー
ユー
…
ザァァァァアアアアアアアアアア
チト「そういえば、ずいぶん前に雨宿りしては2人で歌歌ったっけ」
チト「あれは楽しかったな。なぁ、ユー」
チト「ユーどこいったのかなぁ」
チト「おなかすいた」
ハレー!
チト「ようやく雨があがったぁ!」
チト「お、水たまりじゃん! あれ? チーちゃん?」
ウツリー
チト「チーちゃん! なにしてんのー? 水の中に入れるのー?」
チト「チーちゃんすごーい! 泳げないのにね」
チト「おい、ユー、そろそろいくぞ」
チト「わかったよ、チーちゃん!」
チト「私たちどこにいくんだろうねー」
チト「どこだろうねー」
チト「生きてるったなんなんだろうね」
チト「んー、きっと終わりがあるってことなんだよ」
チト「終わりねぇ」
チト「そう、終わり」
チト「ねぇ、チーちゃん」
チト「なに、ユー」
チト「明日はたくさん食料見つかるといいね」
チト「お前は食べ物のことばっかりだな」
チト「えっへへへー」
チト「よし、じゃ行くか」
チト「終わりがない旅にしゅっぱーつ」
チト「いや、終わりはあってほしいけどな。食料という限りもあるし」
チト「ねぇ、ユー。あそこにあるの何かな?」
チト「んー、たぶん、人だ。生き絶えたんだろ」
チト「なんかさ、わたしに似てない?」
チト「ユーに? そうかな?」
チト「そうだよー。似てるy……」
チト「あああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああ
ユーリだったもの「……」
チト「いやあぁぁぁぁあああああああユー!!!ユー!!!」
オロロロロロロロロロ! イエキー
ユーリだったもの「……」
数日後
チトの日記
「ユーリが死んだ。旅に出てからどれくらい経ったかわからないけど、ずっと一緒だった。
人類以外はいなくなった世界。人類もいなくなった世界。
ユーリもいなくなった。
わたしはユーリがいたから旅をしてたんだと思う。
こうして日記を書いてても、きっと誰も読まないだろう。
でも、ユーリと一緒にいたことは、なぜか残しておきたい。
ユーリとの旅はまだ終わらせない。
終わるまでは終わらないよ」
どこか遠い世界線
チト「ユー、この魚美味しいな」
ユーリ「美味しいね、チーちゃん!」
モグモグ
チト「焼いても、生でも食べられるなんて!」
モグモグ
ユーリ「お腹いっぱいだね」
チト「うん、お腹いっぱい。もうおしまいだ」
ユーリ「幸せだねー」
チト「そうだなー」
おしまい
28 : 以下、5... - 2017/12/15(金) 03:24:18.08 Gn3LgmuN0 19/19思いつきでやったら明日も仕事なのにこんな時間に…
ユーが顔だけになるけど、チーちゃんが甲斐甲斐しくまだ生きてると思ってせっせとお世話せるの誰か書いてください