悟空とフリーザの壮絶な死闘から一年―――
悟飯たちは、悟空の帰還を待ち続けていた。
そして、その日がやってくる。
悟飯「お父さんの気だ!お父さんが帰ってくるんだ!!」
チチ「悟空さが帰ってくるだか!?」
悟飯「うん、僕、ピッコロさんたちと一緒に迎えに行って来るね!」
チチ「気をつけて行ってくるだぞ、悟飯ちゃん!オラ御馳走作って待ってるからな!」
悟飯「はい!行ってきます、お母さん!」
元スレ
悟空「はは・・・な、なんだか体がおもてぇや・・・。」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1303636408/
荒野―――
ピッコロ「ん、悟飯!」
悟飯「ピッコロさん、こんにちは!」
ピッコロ「ああ、悟飯。やはり、お前も気付いて来たか。」
悟飯「はい!お父さんの気を、感じたんです!そろそろ、地球に到着する頃ですよね?」
ピッコロ「ああ、悟空が帰ってくる。・・・だが、余計な客も一緒について来るようだがな。」
悟飯「?」
ピッコロ「感じないか?ナメック星で感じた、あの気を・・・。」
悟飯「・・・!こ、これは・・・!フリーザの、気・・・!?」
ピッコロ「ああ。それと一緒に、更にもうひとつ大きな気が近くにいる。恐らく、悟空が到着してそう間を置かずに到着しそうだな。」
悟飯「た、戦いになるんでしょうか・・・?」
ピッコロ「ああ、恐らくな。・・・ん、他の奴らも来たみたいだな。」
スタスタスタスタッ
天津飯「よう、お前ら。」
ヤムチャ「遅くなって悪かったな。」
クリリン「悟空が帰ってくるんだな!でも、悟空よりも遅れて大きな気も近づいてるけど・・・。」
餃子「この後から来る気って誰?」
悟飯「みなさん、こんにちは!」
ベジータ「ふん・・・カカロットめ。フリーザにトドメを刺し損なったんだな。」
ピッコロ「ベジータ・・・。」
悟飯「ベジータさんも来てくれたんですね。」
ベジータ「まぁな。もっとも、俺はカカロットの後について来る大きな気が目的だがな。」
ピッコロ「つべこべ言ってる暇は、なさそうだな。悟空が到着したようだ。」
ヒューーーーー・・・・ドォォォォォォン! ウィィィィン
悟空「ふぅ・・・やっと着いたな、地球。」
悟飯「お父さーん!!」ダダダッ
悟空「おー悟飯!この一年で大きくなったか?ははっ」
ベジータ「あれから一年経ったのか・・・ずいぶんと遅い到着じゃないか、カカロット。」
悟空「ベジータか。おめぇも地球にいたんだな。」
ベジータ「ふん、貴様を超えるのが今の俺の目的だからな。貴様と一緒の星にいるほうが都合がいいだろう。」
悟空「そっか。でも、オラと戦う前にやらなきゃいけねぇ敵がいるみてぇだな・・・。」
ベジータ「気付いているか。まぁ、当然と言えば当然だがな。」
悟空「大きな気が二つ・・・ひとつはフリーザだろうけど、もうひとつは誰なんだ?」
ベジータ「さぁな。ま、到着したらわかるだろう。ほら見ろ。」
ピッコロ「ちっ、ナメック星に来た時のと同じデザインの宇宙船か。やつらめ・・・。」
ヤムチャ「な、なぁ・・・今の悟空なら、フリーザを倒せるんだろう?」
悟空「さぁ・・・どうなるかわかんねぇよ、オラにも。今回はフリーザの他にもう一人いるみてぇだしな・・・。」
ベジータ「貴様ら、俺のことを忘れていないか?」
ピッコロ「なんだと?」
ベジータ「この一年、この俺様がずっと抜かれっぱなしだったと思うか・・・?」シュウンシュウンシュウン・・・
悟空「こ、この気のふくらみ方は・・・!?」
ベジータ「はぁっ!!」バシュウウウ!!!
一同「!!!」
ベジータ「ふふふ・・・。」
悟空「ベジータ・・・おめぇもスーパーサイヤ人に目覚めたんだな。」
ベジータ「当たり前だ。超エリートのこの俺が、下級戦士の貴様なんぞにいつまでも舐められたままでたまるか!!」
ベジータ「いいか、カカロット。フリーザは俺がやる。貴様はもうひとつの大きな気の方をやれ。」ふっ・・・
悟空「ああ、助かる、ベジータ。」
ベジータ「フリーザの野郎に、今度こそサイヤ人の恐ろしさを教えてやるんだ!!」
ピッコロ「宇宙船が着陸した・・・。」
悟飯「な、中から異星人がたくさん・・・!」
コルド「ほう・・・宇宙から見た時はちっぽけな星だと思ったが、いざ降りてみると中々に美しい星ではないか。」
メカフリーザ「そうだね、パパ。でも、ここはボクを倒したサイヤ人が住む星だから、ボロボロに破壊してやるんだ。」
悟空「そこまでだぞ、貴様ら!!」スタッ
ベジータ「ふんっ!!」スタッ
メカフリーザ「やはりいたか、スーパーサイヤ人・・・。それに、ベジータも一緒か。」
コルド「こいつがスーパーサイヤ人か。見た目は普通のサイヤ人ではないか。」
メカフリーザ「油断しない方がいいよ、パパ。今は変身を解いてるけど、金髪になって戦闘力が跳ね上がるんだ。」
悟空「それは、こいつのことかな・・・?」バシュウウウ!!
ベジータ「カカロットだけじゃない・・・この俺様もだ!」バシュウウウ!!
メカフリーザ「なっ・・・!?」
コルド「スーパーサイヤ人が、二人・・・!?」
ベジータ「フリーザ、貴様の相手はこの俺だ!!」ダンッ
メカフリーザ「ちぃっ!!」ダンッ
悟空「おめぇの相手は俺だ!!」
コルド「では、改めて・・・会えて光栄だ、スーパーサイヤ人。」
悟空「挨拶なんざいい。大人しくこの星から出て行くんなら見逃してやるぞ・・・。」
コルド「フリーザはサイヤ人は皆殺しにしようとしているらしくてな。貴様も例外ではないぞ!」ブンッ
悟空「ふっ!!」ガシッ
コルド「!! ふ、ふふふ・・・少しは出来るようだな。貴様らはさっさとこの星の奴らを皆殺しにしてこい!」
部下1「は、はっ!!おい、行くぞ!!」
部下は皆散り散りに分かれて行く。しかし―――
ドガガガガガ!!!!
ピッコロ「させんぞ!!」
ヤムチャ「俺たちだってこれくらい!」
クリリン「悟空「こいつらは俺たちに任せてくれ!」
天津飯「お前はそいつに集中しろ!
コルド「なっ!?」
悟空「すまねぇ、みんな!」
コルド「・・・ちっ、ならば貴様らを始末してからゆっくりと破壊する事にするか。」
ベジータ「だだだだだ!!」バシュバシュバシュバシュバシュ!!
メカフリーザ「おのれぇっ!!」バシバシバシバシ!!
ベジータ「はぁっ!!」ブゥン!!
メカフリーザ「ぬぐっ!!?」バキィッ!!
スタッ
ベジータ「どうしたフリーザ?貴様の力はこんなものなのか!?」
メカフリーザ「はぁっ、はぁっ・・・!く、くそぉ・・・!」
ベジータ「最早貴様ら一族など恐るるに足らん!!」
バキ、グシャ、ズンッ!!
メカフリーザ「かはっ・・・!!」
ベジータ「・・・・・・。」スッ
メカフリーザ「ぐ・・・ぐぐっ・・・!!」
ベジータ「あの時とは状況が逆だな、フリーザ・・・。」
メカフリーザ「お、おのれっ・・・ベジータ如きにっ・・・!!」
ベジータ「だが安心しろフリーザ。俺は無駄に苦しみを与えるつもりはない。」にやり
メカフリーザ「ま、まだ負けてない・・・!!」グググッ・・・
ベジータ「後腐れのないよう粉々にしてやるぜ、あばよフリーザ。」ドガァァァァァァァァン!!!!
メカフリーザ「う、うおおおおおおおおあああああああぁぁぁぁァァァァァ・・・」
悟空「はっ!!」バシュウン!!
コルド「うぬっ!?」ドォォン!!
悟空「だぁっ!!」ひゅ、バキィ!!
コルド「こはっ・・・!」ガクッ
コルド「はっ・・・はっ・・・!」
悟空「どうした!?フリーザの父親の力ってのはそんなもんなんか!?」
コルド「な、なめるなよサイヤ人っ・・・!」
悟空「大人しく帰る気はねぇんか!?」
コルド「ふ、ふふふ・・・素晴らしい強さだ、スーパーサイヤ人・・・。どうだ、それほどの強さならば、宇宙最強の一族である我らの仲間にふさわしい。どうだ?わしの仲間にならんか?」
悟空「オラ、そんなもんに興味ねぇ!とっとと地球から出ていけ!」
コルド「そうか、残念だ・・・ならば、わしの手で葬り去るまでだ!」ブンッ
悟空「・・・・・・。」ガシッ
コルド「なっ!?」グググッ・・・
悟空「おめぇら一族にはもううんざりだ。」スッ
コルド「ま、待っ・・・!!」ドシュウウウウウウウ・・・
ドサァァァッ
悟空「はぁ、はぁ・・・。」グググッ・・・
ベジータ「片付いたか、カカロット。」スタッ
悟空「あ、あぁ、ベジータか・・・おめぇも片付いたみてぇだな・・・。」
悟飯「お父さん!フリーザ達を倒したんですね!」スタッ
ピッコロ「ふん、さすがだな悟空。」スタッ
天津飯「さっきのがスーパーサイヤ人か。凄まじすぎる気だったぞ、悟空。」スタッ
ヤムチャ「ああ、やっぱお前はすげぇよ悟空。」スタッ
クリリン「やったな、悟空!」スタッ
悟空「あ、あぁ、みんな・・・。」グググッ・・・
ベジータ「・・・?どうした、カカロット。」
悟空「ど、どうしたって・・・?」
ベジータ「あの程度の敵を倒しただけで、なぜそんなに息を切らしている?スーパーサイヤ人なら楽に倒せるはずだ。」
悟空「あ、あぁ・・・ちっと、疲れてんのかな・・・。」
悟飯「なら、家に帰りましょう、お父さん!」
悟空「そうだな・・・はぁ、はぁ・・・。」
ヤムチャ「お、おいおいホントに大丈夫かよ悟空?」
悟空「はは・・・な、なんだか体がおもてぇや・・・。」ドサァッ
ピッコロ「ご、悟空!?」
天津飯「・・・大丈夫だ、気を失ってるだけだ。とりあえず、悟空の家に連れて行こう。」
悟空の家―――
悟空「・・・・・・・・・。」
チチ「なんだべ悟空さ・・・一年ぶりに帰ってきたと思ったら気絶してるだなんて。」
悟飯「多分、疲れてるだけだと思うんですけど・・・。」
ピッコロ「・・・だといいがな。」ぼそり
悟飯「え、なんか言いましたピッコロさん?」
ピッコロ「いや、なんでもない。とにかく、疲れているんならゆっくりと休ませてやることだ。」
天津飯「大事にな、悟飯。」
ヤムチャ「大丈夫だ、すぐに目を覚ますさ。」
クリリン「じゃ、俺たちは帰るからな、悟飯。」
悟飯「はい、ありがとうございます、みなさん。」
悟空「・・・・・・ん。」
チチ「あ、悟空さ!気がついただか!?」
悟空「チチ・・・オラ、一体どうしたんだ・・・?」
チチ「ちょっと待っててけろ!悟飯ちゃーん!お父さんが目を覚ましただぞー!」
ダダダダダ ガチャッ
悟飯「お父さん!!」
悟空「おー、悟飯か・・・。オラ、一体どうしたんだ・・・?」
悟飯「お父さんは、フリーザの父親を倒してから気絶したんです。それで、この家まで天津飯さんが運んでくれました。」
悟空「そうか・・・すまねぇ、助かったぞ。」むくり
悟飯「もう大丈夫なんですか、お父さん?」
悟空「心配かけたな、チチ、悟飯。もう大丈夫だ。」
チチ「はぁ・・・とりあえず、目を覚ましてくれてよかっただ。さ、御馳走たっくさん作ってあるだ!今日はお祝いだぞ、悟空さ!」
悟空「おー本当か!?はは、なんだか急に腹減っちまった!」
チチ「さ、晩御飯にするべ!」
悟飯「はい!」
それから1年後―――悟空は、再び倒れた。
悟空「はっ、はっ・・・。」
チチ「悟空さ、大丈夫だか?」
悟空「は、はは、大丈夫だ・・・オラ、体は頑丈だからな・・・。」
悟飯「お母さん!お医者様が来てくれました!」
チチ「来てくれただか!お医者様、こっちだべ!」
医者「はいはい、ちょっと待ってくださいね・・・。」
悟空は、医者の診察を受けた。
医者「むぅ・・・。」
チチ「どうだべか、先生?悟空さは、良くなるだよな・・・?」
医者「これは・・・心臓病ですな・・・。それも、ウイルス性の。どうやら、不治の病の類のようです。」
チチ「心臓病・・・?」
医者「はい。」
チチ「し、しかも不治の病ってことは・・・。」
医者「完治は、難しいでしょうな・・・。」
悟飯「そ、そんなっ・・・!」
医者「わたくしも、全力を尽くしますが・・・持って、あと、半年といったところでしょうか・・・。」
悟空の心臓病の知らせは、すぐに仲間たちに広まった。
悟飯は、悟空が心臓病と知ってからは毎日のようにパオズ山に行き、獲物を取っては悟空に食べさせていた。
そして、悟空が寝込んでから更に1年後―――医者に宣告されてから、ゆうに半年は過ぎた頃―――
悟飯「お父さんが死ぬなんて、そんなのウソだ!」
悟飯「このパオズ山の物を食べてれば、その内元気になってくれるはずだよ!!」
ピッコロ『悟飯!!悟飯、聞こえるか!?』
悟飯「っ!?ぴ、ピッコロさん!?」
ピッコロ「俺の声が聞こえていたら、すぐに戻って来い!悟空の容体が・・・!」
悟飯「えっ!?お、お父さんが!?大変だ、急がなくちゃ!!」
悟空「す、すまねぇなチチ・・・オラ、どうやら死ぬみてぇだな・・・。」
チチ「悟空さ、しっかりするだ!悟空さは死なねぇ、死なねぇだよ!!」
悟空「は、はは・・・嘘つかなくっても、いいんだ・・・。前に、一度死んだ時と似たような感覚がするんだ・・・。」
悟空「ご、悟飯にも、謝っといてくれ・・・すまねぇ、って・・・。」
チチ「悟空さ、悟空さぁ!」
悟空「そんな、泣くなよチチ・・・オラがいなくっても、おめぇには悟飯がいるじゃねぇか・・・。」
チチ「い、いやだべ・・・悟空さ、死なねぇでけろ・・・悟空さぁ・・・!」
悟空「なんだか、眠くなってきたぞ・・・い、いよいよやべぇんかな・・・。」
チチ「今悟飯ちゃんが帰ってくるはずだべ!最期に悟飯ちゃんの顔だけでも見てけろ!」
悟空「そ、そうしてぇのは山々だけど・・・無理・・・か・・・な・・・。」トサッ・・・
チチ「・・・ご、悟空さ・・・?」
悟飯「はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ・・・・・・。」タッタッタッタッタッタッタッタッタ
トランクス「うぇーええぇぇん・・・うええぇぇーーん・・・。」
ウーロン「・・・・・・あっ、悟飯!」
プーアル「早く、早く!」
ガチャン!!
チチ「・・・あ・・・!」
悟空「・・・・・・・・・。」
悟飯「・・・お、おとうさぁん・・・。」
クリリン「ご・・・悟空が・・・!」
ピッコロ・天津飯・ヤムチャ「・・・!」
ベジータ「か・・・カカロ・・・ット・・・!」
バァン!!
悟飯「べ、ベジータさん・・・?」
ベジータ「か、カカロット・・・。」
悟空「・・・・・・・・・。」
ベジータ「ふざけるなよ、カカロット・・・!」
悟空「・・・・・・・・・。」
ベジータ「この俺にリベンジの機会も与えず、勝ち逃げする気か、カカロット!!」グイッ
悟飯「べ、ベジータさん!!」
ベジータ「目をあけやがれ、カカロット!!起きて、俺と戦え、カカロット!!」
チチ「やめてけろ、ベジータさ!!」
ベジータ「くっ・・・くそったれぇ・・・!!」
悟空はこうして、息を引き取った―――
夜、荒野―――
ベジータ「・・・・・・・・・満月、か・・・。」
ベジータ「こうして満月を見ても、大猿に変身しないのも不思議な感覚だな・・・。」
ベジータ「それと言うのも、奴らと戦った時に尻尾を切られたからか・・・もう随分と昔に感じる。」
スタッ
ベジータ「・・・ピッコロか。」
ピッコロ「こんなところにいたのか、ベジータ。」
ベジータ「何か用か?」
ピッコロ「いや、姿が見えたから、なんとなく、な。」
ベジータ「・・・ふん。」
ピッコロ「・・・お前は、これからどうするんだ?」
ベジータ「どう、とは?」
ピッコロ「お前の目的だった悟空はもう死んだんだ。お前がこの星に残る理由は、もうないだろう?」
ベジータ「・・・そうだな。最初の目的は、もうなくなった。」
ピッコロ「・・・・・・。」
ベジータ「だが・・・俺の息子が、生まれたからな。」
ピッコロ「トランクスのことか。」
ベジータ「ああ。それと、もうひとつ。カカロットに変わって、俺がこの星を守っていくと言うのも、悪くはない。」
ベジータ「それが、俺なりの奴へのせめてもの手向けだ。」
ベジータ「そういう貴様は?聞くところによると、貴様もかつてはカカロットと敵対していたらしいな。そのカカロットが死んで、これからどうするんだ?」
ピッコロ「ふんっ、俺はこの星を恐怖に陥れたピッコロ大魔王様だぞ?いずれは悟空を殺して地球征服してやると考えてたんだ。」
ピッコロ「これからも、その俺の目的である星を壊すような奴が現れたら、戦うまでさ。」
ベジータ「ふっ・・・そうか。」
ピッコロ「どうだ、ベジータ?ちょっと、組み手しないか?」
ベジータ「手加減はせんぞ?」にやり
ピッコロ「望むところだ。」にやり
天津飯「ふっ、はっ、でぇいい!!」
天津飯「はあ、はあ、はあ・・・。」
餃子「天さん、最近更に力入ってる。」
天津飯「ああ・・・悟空が死んじまったからな。もし新たな敵が現れた場合、地球を守る戦士は一人でも多く、そして少しでも強い方がいい。」
餃子「・・・うん、僕も、修行頑張る!!」
天津飯「その意気だ、餃子!」
亀仙人「で、お主ら。またわしに修行をつけてほしい、とな?」
クリリン「はい。」
ヤムチャ「じっとしていられないんです。お願いします!」
亀仙人「そうか。・・・わかったわい。昔と同じように、また修行をつけてやるわい。」
クリリン「ありがとうございます、武天老師さま!!」
ヤムチャ「悟空に代わって、今度は俺たちが地球を守っていく番なんだ!さぁ、組み手するぞ、クリリン!」
クリリン「はい、ヤムチャさん!」
チチ「悟空さ・・・。」
悟飯「お父さん・・・。」
チチ「・・・いつまでも、落ち込んでもいられねぇだな。悟飯ちゃん。」
悟飯「・・・はい、そうですね。」
チチ「さ、悟飯ちゃんは勉強に戻るだ。」
悟飯「・・・ねぇ、お母さん。」
チチ「ん?なんだ、悟飯?」
悟飯「僕・・・修行したいです。」
チチ「え・・・?」
悟飯「なんだか、じっとしてられないんです。」
チチ「悟飯ちゃん・・・。」
悟飯「修行・・・してもいいですか?」
チチ「・・・そうだな。悟飯ちゃんも、悟空さの血を引いてる戦士だもんな。」
チチ「わかった。もうオラ何も言わねぇだ。悟飯ちゃんの好きにするといいだ。」
悟飯「本当ですか!?」
チチ「ああ。ただし、もしまたこの星に敵が現れたら、その時は悟飯ちゃんが地球を守るだぞ?」
悟飯「はい、ありがとうございます、お母さん!」
そうして、戦士たちは悟空が死んでからも、修行を続けた。
それから更に半年後、人造人間が現れる。
ピッコロ「悟飯!!都に、人造人間と呼ばれるものが現れたらしい!」
悟飯「じ、人造人間!?」
ヤムチャ「レッドリボン軍が作りだした者らしいんだ!悟空がいない今、俺たちがやらなきゃいけないぞ、悟飯!」
クリリン「行こう、都へ!」
ベジータ「この地球を、奴らの好きにさせるわけにはいかん!!」
どぉぉぉぉん!!
18号「あーっはっはっはっは・・・。」
17号「逃げろ逃げろ、人間どもー!!」
ベジータ「そこまでだ、貴様ら!!」
スタスタスタスタスタスタっ!
17号「・・・孫悟空の仲間共か。」
18号「孫悟空はどこにいるんだい?」
ベジータ「貴様らなぞ、カカロットがいなくても十分だ!」
ピッコロ「がたがたにしてやるぞ、人造人間ども!!」バッ
17号「ふんっ」ひょい
ピッコロ「くっ!?ど、どこに行った・・・ぐああっ!!?」バキィィ!!
17号「おっと、つい力が入りすぎちまった。」
ピッコロ「ぐっ・・・ぐはっ・・・。」ドサァッ
ヤムチャ「ピッコロ!!」
18号「他人の心配をしてる暇はあるのかい?」タンッ
ヤムチャ「ち、ちくしょう!!来やがれ!!そう簡単にはっ!!!!?」ズンッ!!
ヤムチャ「う・・・うぐっ・・・!!」ドサァッ
天津飯「な、なんて強さだっ・・・!?くそ、てぇぇいい!!」バッ
クリリン「はぁぁぁぁ!!」バッ
17号「おっと」ひょい
18号「遅いねぇ」ひょい
バキバキィ!!!
天津飯「ぐっ・・・ごはっ・・・!」ドサァッ
クリリン「う・・・ぐぅっ」ドサァッ
悟飯「つ、強い・・・とんでもない強さだ・・・!」
ベジータ「くそっ!!こんな奴ら、俺が片付けてやる!!」
17号「お前はこいつらよりは強そうだな。」スッ
ベジータ「覚悟するんだな!!作り物の人形ごときが!!」
悟飯「ち、ちくしょうっ・・・!」ググ・・・!
ベジータ「待て、悟飯!!」
悟飯「えっ!?」
ベジータ「お前は逃げろ!!こんな奴ら、俺一人で十分だ!!」
悟飯「で、でもっ!!」
ベジータ「ええい、さっさと行け!!!」
悟飯「っ!!・・・くぅっ!!」ダッバシュウウウ!!!
18号「逃がさないよ!!」バシュウン!!
ベジータ「させん!!」バシィィン!!
17号「! へぇ・・・中々やるじゃないか。」
ベジータ「・・・はぁぁぁぁぁ!!!」バシュウウウ!!
ベジータ「だだだだだだだだだだ!!!!」
17号「くっ!!」バッ
18号「むっ!!」バッ
ドガガガガガガガガガガ!!!!
ベジータ「この星を・・・やらせはせんぞぉ!!!」バシュバシュバシュバシュ!!!
17号「うっとおしいんだよ!!」バッ!!
ベジータ「っ!!!」バキィィ!!!
ベジータ「うぐっ・・・お、俺は負けんぞ・・・!!」フラフラ
18号「ふふふ・・・。」バキッ
ベジータ「ぐぅっ・・・。」
17号「ははは・・・。」バキッ
ベジータ「ぐはぁっ・・・。」
18号「しぶといねぇ。今ここで倒れこめば、楽になれるよ?」
ベジータ「だっ・・・黙れぇっ・・・!」
17号「もういいだろ。」スッ
18号「楽にしてやるよ。」スッ
ベジータ「ちっ、ちくしょうっ・・・!!」
悟飯「ちくしょうっ・・・ちくしょうっ・・・!!」
悟飯「・・・・・・っ!!べ、ベジータさんの気が・・・。」
数十分後、都―――
悟飯「みんな・・・。」
悟飯「みんな、死んじゃったの・・・?」
悟飯「・・・う、嘘ですよね・・・?」
悟飯「ヤムチャさん!!クリリンさん!!天津飯さん!!餃子さん!!ピッコロさん!!ベジータさん!!」
悟飯「みんなあああああああああああ!!!!!!」
バシュウウウウ・・・・・・
こうして、戦士は悟飯を残して全員が人造人間に殺された。
悟飯は、悟空やベジータ、ピッコロ達の志を受け継ぎ、ひとりで修行を続けた。
13年後、成長したトランクスと共に悟飯は人造人間に戦いを挑むのだった―――
終わり
133 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 21:21:57.18 qKDQtAVs0 44/56
そのままじゃねえかよクソ
137 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 21:23:31.75 bhUz3yOa0 45/56
いやごめん
悟空死亡から人造人間が現れるまでの話って詳しく語られてないよなーって思って
ちょっと想像して書いてみただけなんだ
138 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 21:25:15.52 CWj1d5E90 46/56
>>137 ん、そのつもりで見てたんだが
140 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 21:26:07.80 bhUz3yOa0 47/56
>>138
いや
見てるとなんか違う展開を期待してる人が多かったのかなと思って
─あの世─
うらないババ「ところで一日だけ下界に戻れるがどうする?」
クリリン「悟空!!みんなで戻って、せめて人造人間を倒そうぜ!!」
悟空「オラ、考えたんだけどさ
みんな死んで あの世に来れば同じことなんじゃねぇか?」
チチ「ここなら、いつまでも若いままでいられるべ」
クリリン「それもそうだな」
ヤムチャ「おぉ、俺 天国に来れた!!よかった~」
悟空「早く悟飯死なねぇかな~」
─地上─
18号「ソンゴハン、もう諦めたらどうだい?」
悟飯「くっ、くそっ」
「絶対にあきらめるもんかッ!!」
悟空『おい悟飯!!あきらめないなんて、そりゃねぇだろう!?』
悟飯「えっ」
「お、お父さんの声……?」
ヤムチャ『俺達もいるぜ!!』
クリリン『お前も早く死んだ方がいいぞ』
ヤムチャ『お前なら天国に来れるだろうしな』
悟空『オラはあの世で楽しくやってんだ、おめぇも早く死ねっ!!』
悟飯「はいッ!!」
みんな死んだ
おわり
144 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 21:29:41.09 bhUz3yOa0 50/56
>>141
マジレスすると悟空が死んでも肉体があったのは特別扱い
普通は魂だけになる
146 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 21:32:33.12 lbIqkoi7O 51/56
よくわからんとこあるよな
死んだら魂で並んでるのにラディツだか閻魔が倒したみたいな話し
あるし
148 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 21:33:36.17 bhUz3yOa0 52/56
>>146
閻魔のとこまでは肉体あるんじゃない?
150 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 21:37:36.70 WOH6zMxlO 53/56
未来トランクスの世界なら、悟空は瞬間移動でフリーザより速くついたんじゃなかった?
ベジータもその時点でスーパーサイヤ人じゃなくね?
155 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 21:40:18.45 bhUz3yOa0 54/56
>>150
未来では悟空は先に普通に帰ってきてるはず
トランクスが介入した理由はフリーザが先に着くと思ったから入っただけ
だったような
あとベジータが超サイヤ人化してるのは個人的見解です
158 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 21:45:36.77 WOH6zMxlO 55/56
>>155
トランクスが思ってただけで実際は瞬間移動じゃない?
159 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 21:46:31.76 bhUz3yOa0 56/56
>>158
まぁ実際は語られてないと思う
じゃこれも個人的見解ってことで許してくれ
作品によっちゃ未来トランクスの世界の悟飯は死後に無念と自責の念から発狂、あの世で十年近く人造人間の現影と戦い続けてた(未来トランクスの世界の悟空は元に戻すのを諦めるレベルで酷かったらしい)らしいが……