1 : 以下、名... - 2017/11/12 02:00:58 AIDrjPRo 1/55

女騎士「オークは根絶やしだ」

2 : 以下、名... - 2017/11/12 02:02:50 AIDrjPRo 2/55

~とあるオークの村~

ゴォォォォォ…
パチパチパチ…

オークA「う、わぁぁぁぁぁ!」

ザシュッ

オークB「ぎぃやあああああ」

ドスッ

女騎士「…」

ザッザッザッ

3 : 以下、名... - 2017/11/12 02:06:54 AIDrjPRo 3/55

それはまさに、火の海であった。
とある世界、とある国、とある小さな村
オークが住んでいる村。
今やそこが、火の海であった。

一面に転がるオークの肉塊。
焼けて異臭を放っている。
やったのは、誰だ?
やったのは

やったのは、彼女。
彼女とは、つまり

女騎士。

4 : 以下、名... - 2017/11/12 02:08:53 AIDrjPRo 4/55

ザッザッザッ

女騎士「…」

キョロキョロ

女騎士(もういないか…)

ガサッ

女騎士「!」

オークC「ひぃっ!」

ダダッ

女騎士「…」

オークC「ひぃ…い!い!い!」

ガクガク ブルブル

5 : 以下、名... - 2017/11/12 02:12:36 AIDrjPRo 5/55

女騎士「お前で最後だな」

ジャキッ

オークC「ひ、ひ、ひ…ひひひっひひっ」

女騎士「恐怖でおかしくなったか」

オークC「おっ俺はよ、オークだからよ…沢山人間を殺したし、女の魔法使いをなぶって犯したりもした…でっ、でもよ…」

オークC「おっ、お前ほど…こ、殺しちゃいねぇよ…」

女騎士「そうか」

ザシュッ

6 : 以下、名... - 2017/11/12 02:18:37 AIDrjPRo 6/55

ザシュザシュザシュッ

女騎士「…」

ザシュザシュザシュッ

女騎士「…」

女騎士「帰るか」

7 : 以下、名... - 2017/11/12 09:23:02 AIDrjPRo 7/55

・ ・ ・ ・ ・

~とある山奥、小屋~

ガチャリ

女騎士「ただいま」

「おかえり、姉さん」

ムクッ

女騎士「あぁ、寝ていなさい。今日も体調は良くないんだろう」

「うん…ごめん」

女騎士「謝らなくていい。寝ていなさい、魔法使い」

9 : 以下、名... - 2017/11/12 09:28:43 AIDrjPRo 8/55

「うん…ごめん、姉さん」

女騎士「すぐ謝るのはお前の悪い癖だな…肉親に遠慮はしないでいいんだ」

「うん…」

女騎士「さぁ寝なさい。夕食はお前の好きなドラゴンゾンビのステーキにするから」

「本当?嬉しいな…」

10 : 以下、名... - 2017/11/12 09:30:34 AIDrjPRo 9/55

「じゃあ、少し休むね…」

「姉さん…」

女騎士「ん?」

「ありがとう…」

女騎士「ふふ、どういたしまして」

「…」

zzz…

11 : 以下、名... - 2017/11/12 09:43:02 AIDrjPRo 10/55

女騎士「…」

テクテク

女騎士「…ふぅ」

シュボッ タバコ スパー

女騎士「十年…十年だ。オークを殺して…殺して殺して…村ごと焼き払って…」

女騎士「それで、オークは減ったか…?」

女騎士「否、奴らは減らず増えるばかり…」

女騎士「許せるか?許せる筈がない…奴らが、奴らがただ生きて息をするだけで…子を成し増えるだけで…罪だ…」

女騎士「裁かねば。私が…それだけの資格が…怒りが…私にはあるのだから」

13 : 以下、名... - 2017/11/13 02:22:31 mrvoxS7c 11/55

ギリリ…

女騎士「そうだ…思い出せ…忘れるな…怒りを絶やしてはならない…くべろ…くべろ…どんどんくべろ…怒りの炎へ…」

女騎士「父が…母が…何をされたか…やったのは誰か…」

女騎士「私はもはや抜け殻…ただ復讐の炎に誘われた蛾…やがて身を投げ、焼け死ぬまで…」

女騎士「オークを…殺し続ける」

14 : 以下、名... - 2017/11/13 02:26:31 mrvoxS7c 12/55

女騎士「ただ」

女騎士「妹は…妹だけは…人並みの生き方をさせてやりたい」

女騎士「あの子は復讐などという黒い感情に囚われてはならない」

女騎士「まっとうに生きて欲しい。ただ、それだけが私の願い…」

フゥー

女騎士「さて、夕食の準備をするか。まずはドラゴンゾンビの下ごしらえだな…」

【続く】

17 : 以下、名... - 2017/11/13 11:24:45 mrvoxS7c 13/55

【予告】

テーテッテー テレー

紫の 肉汁したたる 魔の魅惑…
そう、死してなお生ける竜の肉!
一口ほおばれば、致死量一歩手前の毒が全身を駆けめぐり
同時に旨み、旨み、旨みの暴力がひっきりなしにデンプシーロール!
君は食の悦びを改めて知る事となるだろう…!
次回、ねだやし!第二話
『紫の屍肉とニクいあんちきしょう』
チャンネルは決まったな!

女騎士「オークどもは根絶やしだぁぁぁぁぁ!」

18 : 以下、名... - 2017/11/13 11:26:48 mrvoxS7c 14/55

ねだやし!はご覧のスポンサーの提供でお送りしました。

【オーク化粧品】
【女騎士のど飴】
【戦士の汗塩】

19 : 以下、名... - 2017/11/13 11:30:55 mrvoxS7c 15/55

・ ・ ・ ・ ・

~山奥、小屋~

「…」

ムクリ

「ふぁ…」

女騎士「起きたか魔法使い。ちょうど夕食ができたところだ」

プゥン…

「このドブ川を二ヶ月煮詰めたような臭い…ドラゴンゾンビの肉汁の臭いだね!」

女騎士「うむ。ドラゴンゾンビの半生ステーキ、ショッキングピンク色のキノコを添えて…だ!」

「わぁい!」

22 : 以下、名... - 2017/11/13 20:16:36 mrvoxS7c 16/55

女騎士「さぁ、おあがりよ」

「うんっ」

ガシッ

「ドラゴンゾンビのステーキは手づかみで豪快に食べるのがおススメ…汚れなんか気にしない…むしろ下品に指をチュパチュパ舐めるくらいでいい…!」

ムシャリ

「はふっ!んっ!」

ムシャシャシャシャ ブヂュリ ゴクン

「っはぁ!し、痺れる!舌が!喉が!あぁ…視界が揺らぐ…あ、あああああ!」

シロメ グルンッ

ジョババババ…
シッキン! シッキン!

女騎士「おやおや、美味さのあまり失禁か。作った甲斐があったというものだ」

23 : 以下、名... - 2017/11/13 20:36:09 mrvoxS7c 17/55

女騎士「では私も食べるとするかな」

ガシッ

女騎士「紫の肉汁…肉からすすり、すすり、すすりりりりりりりり梨梨梨梨梨梨梨梨梨梨梨梨梨梨!」

ジュブブブブブブブ

女騎士「ウボラッシャァァァァァァァ!」

ビクンビクン チクビ ソラタカク!

女騎士「だ、駄目だ…私の乳首…あ、暴れるな…このままでは…出現(おでまし)してしまう…乳首に封じた魔神…」

『ニュルニュルチクビーン』

女騎士「が…」

24 : 以下、名... - 2017/11/13 20:39:55 mrvoxS7c 18/55

「!」

「姉さん…ニュルニュルチクビーンって…まさか!?」

女騎士「魔法使い…知られてしまったか…お前には…お前だけには隠しておきたかった…」

「姉さん…」

女騎士「お前に心配をかけたくなかったんだ…だから…あの日、ニュルニュルチクビーンを倒したと偽り私の乳首に封じたんだ」

25 : 以下、名... - 2017/11/13 20:45:31 mrvoxS7c 19/55

「そんな…ニュルニュルチクビーンが…私…私…!」

女騎士「違う!お前は悪くない!全てはオークが…オークが悪いんだ!元凶は奴らだ!」

「でも…ニュルニュルチクビーンは…私が…私の…」

女騎士「違う、違うんだ…それは…違う…」

「あ、あああ…わ、私は…なら…使命…果たす…私は……だから……巫女……だから……そう……」

女騎士「よせ、それ以上…思い出しては駄目だ!」

「ワタシハ…」

『黒乳首の巫女』

27 : 以下、名... - 2017/11/13 22:11:10 mrvoxS7c 20/55

「…」

女騎士「くっ…恐れていた事が起きたか…魔法使いが黒乳首の巫女に覚醒してしまった…!」

「ワタシハ…巫女…黒乳首ノ巫女…」

ラァァァァァ
ゴゥゥゥゥ

女騎士「ぐわぁっ、言葉を発しただけで衝撃波が!」

「ドコ…?ニュルニュルチクビーンハ…ドコニイルノ?」

女騎士「黒乳首の巫女はニュルニュルチクビーンを探しだし浄化する…ただそれだけに意識が支配されてしまう…」

ズキッ

女騎士「ぐっ…」

女騎士「共鳴か…私の乳首に封じられたニュルニュルチクビーンが今にも出てきそうだ…」

「ソコニイルノ…?ニュルニュルチクビーン…ニュルニュルチクビーン!」

29 : 以下、名... - 2017/11/14 14:09:24 cZN1h/02 21/55

女騎士「くそっ、こうなった以上ニュルニュルチクビーンの復活を防ぐしかない…その為には黒乳首の巫女…魔法使いを倒すしか…」

「ワタシヲ…?タオス…?」

「ワラエナイ、ジョウダンデスネ」

女騎士「あいにく冗談は苦手でな…私は大真面目だよ!」

ヌギィ

女騎士「本気でいく…」

「ニンゲン…フゼイガ…!」

30 : 以下、名... - 2017/11/14 14:13:59 cZN1h/02 22/55

女騎士(ニュルニュルチクビーンを活性化させる訳にはいかないから乳首は使えない…上が使えないなら…下…)

女騎士(私の陰毛はオリハルコン並の硬度…これでどうにかやるしかないな)

女騎士(久しぶりだ、陰毛忍法を使うのは。オーク以外に使うのは御法度なんだがな…師匠に怒られるな、これは)

31 : 以下、名... - 2017/11/14 17:26:57 cZN1h/02 23/55

ガサゴソ

女騎士(よし、陰毛の具合は良好だ)

「タタカイヲ マエニシテ マタヲサワルナド…ゲヒンデスネ」

女騎士「下品結構…勝てばいいのさ!」

マタ ガバァッ

女騎士「先手必勝!陰毛忍法、北風のワルツ!」

グルグルグル ビュワァァァ!

女騎士「陰毛の高速回転で風を発生…それをそのままぶつける!」

「チャチナ ジュツデスネ…」

ウワギ ヌギィ

「黒乳首忍法…最強の一撃【アルテマ・ウエポン】!」

チクビ ブワァ

女騎士「ち、乳首が…投網のように網状になって広がった!?」

バグンッ

「ゴチソウサマ」

32 : 以下、名... - 2017/11/14 17:31:13 cZN1h/02 24/55

女騎士「わ、私の北風のワルツが…乳首に食われた…?」

「ワタシノ チクビハ ウチュウ…」

ドヤァ

女騎士「くっ、なら次はどうだ!」

マタ コスコスコス

女騎士「陰毛を擦り合わせ摩擦熱を発生…それを増大させ、地獄界の炎を呼び起こす!」

ボワァ

女騎士「陰毛忍法、太陽のサンバ!」

35 : 以下、名... - 2017/11/15 23:00:36 k1m/cMWM 25/55

シュルル! シュルル! シュルル!
ボワァッ! ボワァッ! ボワァッ!

女騎士「陰毛一本一本に一兆度の火球を発生させる…それが陰毛忍法、太陽のワルツだ!」

ボワァッ!

女騎士「下手すれば自身も焼け死ぬ禁断の技…これを使いこなせるのはこの世に二人しかいない…!」

「ふぅん」

女騎士「さぁ、焼け死んでもらおか!」

ボワァッ!

36 : 以下、名... - 2017/11/15 23:05:51 k1m/cMWM 26/55

ボ! ボ! ボ! ボ! ボ!

女騎士「五毛爆炎弾【インモー・フレア・ボムズ】!」

ボワァッ!

「!」

「わ、わいの乳首に火球が!五つも!」

女騎士(なぜ関西弁に…)

37 : 以下、名... - 2017/11/15 23:14:19 k1m/cMWM 27/55

ゴゴゴゴゴ

「ビギニィィィ!黒乳首がさらに黒く!?あ、あぢぃぃぃ!」

女騎士「終わったな…その火球はお前を灰さえ残さず焼き尽くす」

「あ、あつい…あついよぉぉぉ…」

女騎士「…」

女騎士「魔法使い…すまん…すまん…私は…ニュルニュルチクビーンを復活させる訳にはいかんのだ…」

ジョバババ…

女騎士「くぅっ…私の股から…涙が…こんな風にしか泣けないなんて…くやしいなぁ…くやしいなぁ…」

38 : 以下、名... - 2017/11/15 23:17:24 k1m/cMWM 28/55

「…」

ケシズミ

「…」

ボロリ

女騎士「灰は灰に…ダストトゥダスト…」

女騎士「こんな事になるなんて…いったいどこで間違えた…私は…私達は…」

40 : 以下、名... - 2017/11/17 08:38:29 WNW04dgg 29/55

女騎士「実の妹を手にかけてまで私は…」

キィン…

女騎士「この世界は…そこまでして守る価値があるのか?」

キィン…

女騎士「私が絶望に苦しんでいた時…世界は助けてくれたか?」

女騎士「世界を守る?私を守ってくれなかったのに?皆の為?誰の為?なら私は?その皆に私は?妹は?含まれているのか?いないのか?」

キィン…

女騎士「私は…一体何なんだ?」

41 : 以下、名... - 2017/11/17 09:16:54 WNW04dgg 30/55

女騎士「私……は……」

キィン…

女騎士「世界……私……いらない……そう……」

女騎士「こんな世界なんて」

女騎士「こんな世界なんて」

女騎士「『消えてしまえばいい』」

キュィィィィィィィ!

『解除用登録音声確認』
『封印術式壱から伍まで解除…解除完了』
『封印術式第零、解除中…』

女騎士「!!」

42 : 以下、名... - 2017/11/17 09:25:47 WNW04dgg 31/55

『封印術式解除に伴う器の強度解析』

『解析完了、強度不足により器の追加構築式をサーバーよりダウンロードします』

キュィィィィィィィ!

『No.15678が最適と判断。構築します』

女騎士「な、なんだ…脳内に声が…い、一体何が…」

シャシャシャ ゴワッ

『器の構築に必要な原子が不足しています。5秒以内にキャンセルがない場合自動原子供給モードにより構築を開始します。』

43 : 以下、名... - 2017/11/18 00:12:11 43of/ItY 32/55

女騎士「な、なんだ…訳がわからな…」

ピーッ ピーッ ピーッ

『自動原子供給モードを開始します』

女騎士「ちょま」

ガシュワン ガシュワン ガシュワン
サワサワサワ…
モッサン! ゴッサン!

女騎士「A゙LILELELELELE!」

44 : 以下、名... - 2017/11/18 00:15:20 43of/ItY 33/55

・ ・ ・ ・ ・

こうして、なんやかんやで
自動原子供給モードが開始された。
自動原子供給モードとは
なんかその辺の物を手当たりしだい分解するモードである。
そしてそれをニュルニュルチクビーンを再構築する為に使用する…
そう、つまりニュルニュルチクビーンの封印は解かれたのである。

45 : 以下、名... - 2017/11/18 00:20:06 43of/ItY 34/55

【予告】

テーテッテー テレー

愛しい者を守れず
果たすべき使命も果たせない。
ならば私は何の為に生まれてきた?
薄れゆく意識の中、その答えを見つけられない迷い子がひとり…

次回、ねだやし!第三話
『決意』
チャンネルは決まったな!

女騎士「私が、私である為に」

46 : 以下、名... - 2017/11/18 00:21:14 43of/ItY 35/55

ねだやし!はご覧のスポンサーの提供でお送りしました。

【女騎士のど飴】
【戦士の汗塩】

48 : 以下、名... - 2017/11/18 11:33:12 43of/ItY 36/55

・ ・ ・ ・ ・

ニュル…ニュル…

それは、女騎士であったもの。
今は、ただの肉塊。
その肉塊の両の乳首からは奇妙なツタが無数に生えていた。
植物かな?植物じゃないよ、触手だよ。

触 手 だ よ 。

ニュル…ニュル…

触手は肉塊を飲み込み、やがてあるものへと形を変えた。

49 : 以下、名... - 2017/11/18 11:41:33 43of/ItY 37/55

長い黒髪、紅い瞳。
それは小柄な少女であり
かつて女騎士の妹であった、魔法使いの姿格好をしていた。

「私は…」

「そうか、封印が…」

「だがこの記憶…」

「器…そして構築原子の影響か」

「強い意志だ…妹に幸せになって欲しいという願い…そしてオークを根絶やしにするという使命感…」

50 : 以下、名... - 2017/11/18 11:48:02 43of/ItY 38/55

「せっかくだ…たまには気まぐれに…生きてみるのも悪くない」

「一人の人間として…この、魔法使いという少女として…生きてみるとするか」

「ふふ…ニュルニュルチクビーンは自由…何物にも縛られない…概念、事象…」

「ならば私は…」

「魔法使い、である!」

51 : 以下、名... - 2017/11/18 11:53:02 43of/ItY 39/55

「そしてもう一つの強い意志…オークを根絶やしにするという使命感…それも引き継ごう」

「私は魔法使い…オークを根絶やしにする決意を胸に…生きようか!」

「ふふ、新たな黒乳首の巫女が現れるまでは…しばらく楽しめそうだ」

「ふふ、ふふふ…ふははははははは!」

チクビ ピーン!

54 : 以下、名... - 2017/11/21 04:19:03 R0yRQEsU 40/55

その時、不思議な事が起こった。
興奮した魔法使い(ニュルニュルチクビーン)の乳首が天高くそそり立ち
雲を突き破り大気圏を越えて
銀河を駆けめぐり宇宙を抜け出した。
やがて別の宇宙に到達した乳首は
本来繋がるはずの無い世界、時空を『接続(つな)』げてしまった。

55 : 以下、名... - 2017/11/21 04:34:35 R0yRQEsU 41/55

魔法使いがいる宇宙は『白銀』の宇宙。
繋がった先は、『青銅』の宇宙であった。

かつて気まぐれな創造主は
鉱物になぞらえた七つの宇宙を生み出した。

黄金・白銀・青銅・ダイヤモンド・サファイア・ルビー・ラピスラズリ

これらはそれぞれ独立した世界、時空であり
干渉し合う事はありえない…筈だった

56 : 以下、名... - 2017/11/21 04:39:32 R0yRQEsU 42/55

それが乳首によって繋がった。
そう、乳首によって!
創造主が想像しえなかった事が起こったのだ。

ありえない、起こる筈がない。
いや…あっては、ならないのだ。
それが起きてしまった…

もはや世界は混沌に陥ること必至!

57 : 以下、名... - 2017/11/21 04:49:25 R0yRQEsU 43/55

果たして世界は、宇宙は
魔法使いはどうなってしまうのか…

【予告】

テーテッテー テレー

繋がった白銀の宇宙と青銅の宇宙。
似て非なる世界、時空が繋がるその意味を
その奇跡を、異常を、危機を
まだ誰も知ることは無い。

次回、ねだやし!第四話
『ハローそしてハロー』
チャンネルは決まったな!

「やれやれ…しばらくは退屈しなくて済みそうだな」

58 : 以下、名... - 2017/11/21 04:51:20 R0yRQEsU 44/55

ねだやし!はご覧のスポンサーの提供でお送りしました。

【女騎士のど飴】
【戦士の汗塩】
【食べられるオーク石鹸】

60 : 以下、名... - 2017/12/04 00:18:50 rS.MnMco 45/55

・ ・ ・ ・ ・

それから
それからなんやかんやあって
さらにさらになんやかんやあって
ニュルニュルチクビーンこと魔法使いは
七つの宇宙を冒険したりしなかったり。

新たな仲間との出会い
強敵の出現、敗北
そして別れ…

それらをダイジェストでどうぞ。

61 : 以下、名... - 2017/12/04 00:24:01 rS.MnMco 46/55

~青銅の宇宙編~

「やれやれ、神様気取りの神ってのは手に負えないな」

青銅神「貴様…何故この空間で動ける!?」

「何故ってそりゃあ…神様だからだよ!」

ブゥン!

青銅神「がはっ…馬鹿な…神である我に打撃…ただの打撃が何故当たる!?」

「何度も同じ事を言わせるな…私は、神…魔の付く神、だがな」

ニヤリ

62 : 以下、名... - 2017/12/04 00:29:50 rS.MnMco 47/55

・ ・ ・ ・ ・

~さらば女騎士編~

「いけない…女騎士…!」

女騎士「大丈夫。私を誰だと思っている?」

その微笑みは私に向けられたものであるのに
私に向けられたものでない事に胸が痛んだ。

「女き……ね…ね…え…」

ポロポロ

涙?私が?涙を?
ありえない。が、事実だった。
あぁ、そうか。
とっくに
とっくに、私は…

「姉さん…!」

最初で、最後の
私の、姉であった人。

さよならも、言えないで。

63 : 以下、名... - 2017/12/04 00:39:20 rS.MnMco 48/55

・ ・ ・ ・ ・

~青い瞳は危険な香り編~

「誓いましょう、貴方の剣に!絶対の信頼を!」

剣士「ならば私も誓おう…貴女が信じる限り…私は最強の剣士であると!」

バシュゥゥゥ!

「これは…なんて魔力量だ」

やれやれ、恥ずかしい話だ。
魔神だ何だと名乗っている私がまるで小さく感じられる。
宇宙ってのは広いねぇ。

剣士「姫、手を」

「はい」

ギュッ

剣士の青い右眼が
姫の青い左眼が
いっそう輝きを放ち、剣に更なる魔力を与え

爆発させた。

64 : 以下、名... - 2017/12/04 00:44:30 rS.MnMco 49/55

・ ・ ・ ・ ・

~ゴーレム・ハート編~

ゴーレム「ウゴォォォ!」

少年「や、やめろゴーレム!その体じゃ…」

「行かせてやれ」

少年「!」

剣士「どのみち長くは保たん…なら、どうするのが…どうさせてやるのが奴の望みだ?」

少年「でも…そんなの…そんなのって!」

剣士「強くなれ。少しでも奴の心が理解できるなら」

ガラガラガラッ

ゴーレム「グオゥゥゥ…」

少年「ゴーレム!」

65 : 以下、名... - 2017/12/04 00:51:42 rS.MnMco 50/55

・ ・ ・ ・ ・

~天使におまかせ編~

妹天使「私が!どれだけ惨めだったか!」

バヒュゥゥゥ

妹天使「いつも、何をしても、貴女の方が上だった!」

バヒュゥゥゥ バリバリバリ

妹天使「姉だから優秀?妹だから劣る?仕方がない?当たり前?」

妹天使「そんな言葉に!無責任な周囲に!私は…殺され続けてきた!」

妹天使「私は…私は生きてなどいなかったのよ!」

「ふぅ…」

妹天使「!?」

「やれやれ、何というか…劣等感をこじらせた、ありがちな話というか」

妹天使「貴女に…何が分かるというの!」

「分からんさ、永遠にな。私はお前じゃないし、お前は私じゃない。もちろん姉天使もお前も、だ」

「知らないのか?みんな違って、みんないいって言葉を」

66 : 以下、名... - 2017/12/04 00:59:33 rS.MnMco 51/55

・ ・ ・ ・ ・

~異次元トーナメント編~

実況「おぉっとゴブリン選手、速い、速すぎる!速すぎて見えないぃぃぃ!」

ゴブリン「どうだ、俺の姿が10にも20にも見えるだろう」

剣士「…」

スゥ…

実況「な、なななんと剣士選手、目を閉じた!諦めてしまったかぁ~?」

「…心眼」

少年「え?」

「読んで字の如く、さ」

少年「心の眼…?でもあの速さ相手じゃ…」

「それでも、彼なら…私が信じる彼なら…できます!」

67 : 以下、名... - 2017/12/04 01:06:16 rS.MnMco 52/55

・ ・ ・ ・ ・

~大銀河オーク海賊団編~

「…」

怒りに反して頭は冷静だった。
どうやればこいつらを殺せるか
どうすればこいつらを根絶やしにできるか
ただそれだけを可能とする為に何度も脳内でシミュレーションを続けた。

この意志は、かつて私のものではなかった。
だが今は私のものだ。
私を形成する大切な意志だ。

「根絶やしにしてやる」

恐らく周りの誰にも聞こえない声量の、それは
どろりと私の口からこぼれ落ちた。

68 : 以下、名... - 2017/12/04 01:12:40 rS.MnMco 53/55

・ ・ ・ ・ ・

~創造者(クリエイター)編~

創造者「何故俺が、醜いオークの姿をしているか、分かるか?」

「さぁな、知りたくもないし知る意味も無い」

創造者「ふふ。そうやって怒りを隠し、平静を装う奴を煽るのに適しているんだよ、この姿は」

クルクル

創造者「さぁて問題。俺が今、クルクル回しているコレ、な~んだ?」

ニヤニヤ

創造者「何かな~誰かの腕輪かな~誰のかな~?」

「!」

「貴っっっ様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

創造者「ぶはははは!そうだ!怒れ怒れ!そのオークより醜く怒りに歪んだ表情が見たいんだよ、俺は!」

69 : 以下、名... - 2017/12/04 01:19:21 rS.MnMco 54/55

・ ・ ・ ・ ・

こうして
なんやかんやあって
ニュルニュルチクビーンこと魔法使いは
全ての宇宙、空間、次元時空から
オークを消し去った。
散っていった仲間達の記憶も
永遠の時を生きる彼(彼女?)にとっては
夢、幻のようなものなのかもしれない…
だが
そうではないかも、しれない。
そうやって新たな物語は
紡がれてゆく…



ねだやし!最終話
『ネバーエンディングストーリー』

完。

70 : 以下、名... - 2017/12/04 01:22:52 rS.MnMco 55/55

ねだやし!はご覧のスポンサーの提供でお送りしました。

【女騎士のど飴】
【戦士の汗塩】
【ニコニコ勇者金融】



「チャンネルは」

全員「「「決まったぜ!」」」

【完】

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