初春「佐天さん。システムスキャンの結果はどうでした?」
佐天「うん。能力身についてたよ」
初春「おめでとうございます。どんな能力ですか?」
佐天「時間を消し飛ばす能力なんだ」
初春「へえ。凄い能力ですね」
元スレ
佐天「時間を消し飛ばす能力かあ……」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1511527554/
初春「どういう能力なのか全くわかりませんね」
初春「ちょっとやってみて下さいよ」
佐天「いいよ。私以外の全ての時間は消し飛ぶッ――!!」
御坂「ん?」
御坂「あ、あれ?」
初春「あれ?いつのまにか御坂さんがいますよ」
初春「御坂さんいつ来たんですか?」
御坂「い、いや、私にもさっぱり……。さっきまで向こうの通り歩いてたはずなんだけど」
初春「これが佐天さんの能力ですか」
初春「御坂さん。実は佐天さんが能力者になったんですよ」
御坂「そうなんだ!おめでとう佐天さん!」
佐天「ありがとうございます!」
御坂「もしかして今の佐天さんの能力?」
佐天「はい」
御坂「ふうん。どんな能力なの?」
佐天「時間を消し飛ばす能力です!」
御坂「じ、時間?なんか怖そうな能力ね」
初春「それだけじゃあどんな能力か意味不明ですよ。追加説明を希望します」
佐天「OK!」
佐天「私の能力の中ではこの世の時間は消し飛び……そしてすべての人間はこの時間の中で動いた足跡を覚えていないんですよ」
佐天「『空の雲はちぎれ飛んだ事に気づかず』」
佐天「『消えた炎は消えた瞬間を炎自身さえ認識しない』」
佐天「『結果』だけです。この世には『結果』だけが残るんです」
佐天「時間の消し飛んだ世界では『動き』は全て無意味となるんです」
佐天「そして私だけがこの『動き』に対応できるんですよ!」
佐天「これが私の能力です」
初春「ふむ」
御坂「ふむふむ」
御坂(わ、わからん……)
初春「佐天さん。もう一度能力使ってみてください。今度はカウントダウン付きで」
佐天「いいよ。3、2、1、私以外の全ての時間は消し飛ぶッ――!!」
初春「ふむふむ。時計から目を離さなかったのに、いつの間にか10秒程時間が経過していますね」
御坂「え!?」
初春「これで御坂さんが突然この場に出現した仕組みがわかりましたよ」
御坂「ど、どういうこと?」
初春「本来は、私と佐天さんに気付いた御坂さんが近付いてきたということなんでしょう」
初春「その過程の時間が消し飛んだので、御坂さんがテレポートしてきた様に見えたんです」
御坂「な、なるほど」
初春「私達が直近の数秒間のことを忘れてしまう能力の可能性もありますがね」
佐天「私は覚えてるよ。覚えてるというか見てたというか」
初春「そうだったんですか。そういえば佐天さんだけは動きに対応できるとか意味不明なこと言ってましたね」
御坂「うん。それに動きが無意味になるとも」
佐天「消し飛んだ時間の中の動きが私には見えるんです」
佐天「それに他からのあらゆる干渉を受けなくなるんですよ」
初春「私、御坂さん、佐天さんの順にまっすぐ並んでる状態で私が佐天さん向かって拳銃をぶっ放したら、佐天さんに当たらず御坂さんに当たるということですか?」
佐天「その通り!」
御坂「な、なるほど」
佐天「あと数秒先の未来予知も出来るから、不都合な未来は時間を消し飛ばして回避することも出来ます」
御坂「ええ、予知!?それ絶対凄い奴じゃん!」
初春「ちょっと待ってください!今確実に儲ける方法を考えます!」
上条「最近お金減るの早いな……不幸だ」トボトボ
御坂「むむっ!?」
御坂「ちょっと待ちなさい!今日こそ決着をつけるわよ!」
上条「ぎゃあビリビリ!勘弁してくれ!」
御坂「問答無用!いざ尋常に勝負!」
佐天「よし。勝負の結果を予知してみるか」
佐天「あ、やばい!御坂さんが負ける未来が見えた!」
初春「エリートは挫折に弱いんです!このままでは御坂さんのココロに二度と消えない傷が刻まれてしまいますよ!」
佐天「わかってる!私以外の全ての時間は消し飛ぶッ――!!」
御坂「うぐぐ……」
上条「あれ?気付いたらビリビリが吹っ飛んでる」
初春「あまり意味なかったみたいですね」
佐天「相変わらず不幸なんですか?」
上条「そうなんですよ。さっきもコンビニでインデックスのおやつ買おうとしたらいつの間にかサイフの中が千円減ってて」
上条「まるで店員さんにお金渡したことを忘れてもう一度渡してしまったかの様に」
初春「上条さんの記憶違いじゃないですか?」
上条「そうなのかなあ……。数え間違いかなあ……」
初春「もう一度みんなで確認しましょう」
上条「ん?ああ」ゴソゴソ
初春「そうそう、佐天さんが時間を消し飛ばす能力者になったんですよ。私の時計の動きをよく見ていてください」
上条「時計?」
初春「佐天さんちょっと離れたところで予知なしで能力発動お願いします」
佐天「?いいけど」
佐天「私以外の全ての時間は消し飛ぶッ――!!」
上条「おっ。いつの間にか時間が進んでる。凄いな佐天さん!」
佐天「えへへ。ありがとうございます!」
初春「さあ、サイフの中身も確認しましょう」
上条「そうだった。例えば今は千円札が2枚に1万円札が1枚入ってるだろ?これが気付くと減ってるんですよ」パカ
上条「……1万円札がない」
初春「上条さん疲れてるんですよ。今日は早くお家に帰って休んだ方がいいですよ」
佐天「げ、元気出してください」
上条「はい……」トボトボ
初春「あれ?私の手にいつのまにか1万円が握られていますよ?神様からのプレゼントですね」
初春「よく考えたらあんまり使い道がない能力ですね」
初春「佐天さん以外の人は覚えていないだけで普通に行動してるわけですし。佐天さんも干渉出来ませんし」
佐天「そうなんだよね。これが時間を止める能力とか記憶保持したまま時間を巻き戻す能力だったら人助けにも使えると思うんだけど」
初春「佐天さんが緊急回避出来る。他の人は覚えていないだけで通常通りの行動をとる。この2点を生かせることって何でしょうね?」
初春「ちょっと考えてみましょうか」
初春「目印が少ない林の中で時間を消し飛ばすのはどうです?」
初春「対象が道を曲がろうとする前に時間を消し飛ばすんです」
初春「既に曲がってるのにその記憶がないから同じ向きにもう一度曲がってしまう。つまりおおよそ今来た方向に戻ることになります」
初春「木に目印のキズを付ける行為も無駄です。目印を残しても記憶がないから何度でもキズを付けてしまう」
初春「結果一度しかつけてないはずのキズが無数に増殖するわけです」
初春「対象は佐天さんを公正なる果し合いで倒すまで林の中から脱出できません」
初春「早撃ち勝負で相手が弾を撃つ直前に時間を消し飛ばして安全確保してからぶっ放すんです」
佐天「対象のことをずっと監視してるの疲れそうだなー。この辺林ないし」
初春「それじゃあギャンブルはどうですか?」
初春「例えば麻雀です」
初春「予知能力があれば放銃を避けられます。上手く時間を消し飛ばせば対戦者のチョンボも狙えるかもしれません」
佐天「私麻雀のルール知らないからなあ。それにズルしたら対戦相手の人かわいそうだよ」
佐天「そもそもギャンブルは怖いよ。ヤクザとか不良に絡まれちゃうかもしれないし」
初春「確かにその通りですね。考えてみれば私達まだ数か月前に小学校卒業したばかりでした」
初春「しかし犯罪やズル以外で佐天さんの能力はどう生かすべきなんでしょうね」
レベルアッパー事件のこともあり、犯罪やズルにNOを言える佐天は日常生活ではこの能力を生かすことは出来なかった。
しかし、巻き込まれ体質故に犯罪者集団や魔術師に捕まった際には、能力を生かし逃げることに成功する。
それでも大した戦闘力も主人公補正もないことには変わりないので、上条や御坂の様な無茶はせず一般人Aとしての生活を心がけるべきである。
終
25 : 以下、5... - 2017/11/24(金) 22:38:18.70 cM0VHajVr 16/17飛んできたボールをその場から動かずに避けるくらいしか使い道がないわ
あと異世界に行く奴書いたの>>1?
>>1の過去作教えて
26 : 以下、5... - 2017/11/24(金) 22:49:47.59 47LEThiu0 17/17>>25
・佐天「ポケモンカードを楽しくプレイする能力かあ……」
http://ayamevip.com/archives/50894220.html
・佐天「異世界に移動する能力かあ……」
http://ayamevip.com/archives/50874418.html
・佐天「無能力かあ……」
http://ayamevip.com/archives/30527618.html
・佐天「上手なキスが出来る能力かあ……」
http://ayamevip.com/archives/36230792.html
・佐天「一人につき一つ願いを叶える能力かあ……」
http://ayamevip.com/archives/36838301.html
・佐天「ニャンピョウに遭遇する能力かあ……」
http://ayamevip.com/archives/36839974.html
・佐天「口に電球突っ込んで思い切り顔面膝蹴りする能力かぁ……」
http://ayamevip.com/archives/36758843.html
・まどか「玩具少女まどか☆オモチャ」
http://ayamevip.com/archives/18670956.html
・まどか「私の心は明鏡止水」
http://ayamevip.com/archives/51305029.html
・マミ「いっぱいあるんだから、少しくらい売っても大丈夫よね」
http://ayamevip.com/archives/2453405.html
・まどか「なんで普通の人にはキュゥべえが見えないの?」
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・QB「どうしたらまどかと契約することが出来るか会議~」
http://ayamevip.com/archives/5929260.html
・ほむら「37番目のまどかは最高だったな……」
http://ayamevip.com/archives/18449827.html
・まどか「過去、未来、全ての魔女を私の手で消し去りたい!」
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・長門「5億年ボタン……?」
http://ayamevip.com/archives/51305044.html
・パワポケ「たまには元の姿に戻らないとな。……変身ッ!!」
http://ayamevip.com/archives/51305080.html