弟(14)「は?」
姉「いいでしょ? お風呂、仲良く入ろうよ」
弟「な、なにいってんだよ」
姉「昔はよく入ってたじゃん」
弟「昔は昔だろ…子供のころじゃん」
姉「あんたまだ義務教育の子供じゃん。ねぇねぇ」
弟「かあさーん。なんか姉ちゃんがおかしい」
元スレ
姉(18)「ねぇねぇ、久しぶりに一緒にお風呂入らない?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1510674001/
母「あらいいじゃないお風呂くらい。姉弟なんだから」
姉「そうだよ。恥ずかしがることないじゃん」
弟「は、はずかしいとかじゃないから」
姉「じゃあなんで? ん―?」
弟「……っ」
父「はっはっは。じゃあお父さんと入ろうか」
姉「それは嫌」
母「だめよ」
母「入ったらいいじゃない」
母「姉弟水入らずなんてもうないかもしれないわよ」
母「春にはお姉ちゃんは都会の大学いっちゃうんだから」
母「なかなかあえなくなって寂しいと思うわよ」
弟「……別に風呂じゃなくていいじゃん」
姉「じゃ一緒にねる?w」
弟「やだよ!」
姉「もー! アレもやだコレもやだって。わがままな弟」
父「お姉ちゃんとお風呂入れるなんてこれが最後かもしれないぞ」
姉「そうだよ。さすがにあんたが大人になったらこっちがヤダし」
弟「……む」
弟「じゃあさ…」
姉「何? 何かお願いきいてあげよっか?」
弟「風呂あがったらさ、ねーちゃんの…冷蔵庫のアイスくれよ」
姉「ぷっ」
弟「んだよ!」
姉「わかったわかった。じゃあ先にお風呂入ってて!」
-お風呂場
弟「はぁーー…」
弟(なんでねぇちゃんと風呂なんかに)
弟(裸とか見たくねぇっての)
弟(胸でかいけど…)
弟(やっぱ年上だけあって同級背の女子たちよりでけーよな)
弟「…いやいや、姉だし。実の姉だし」
弟「まだかよ…」
弟「ねーちゃん自分から入ろうとかいって恥ずかしがってんじゃないだろうな…」ブツブツ
弟(そういや最近下着でウロウロしなくなったな。いつからだろ)
弟(布団にも勝手に潜りこんでこなくなったな。寝れなかったからいいけど)
弟(お前んちのねーちゃん羨ましいとか、よく言われるけど、こういうところか)
弟「でも"姉"なんだよなぁ…」
姉「ちょっとまってねー」
弟「お、おせーよ! はやくしろよ」
コンコン
弟「!!」
姉「いーい?」
弟「ぁ……は、入っていいけど」
姉「うん!」
ガラガラッ
弟「えっ!?」
「T○Sのモニタリングです」
弟「は? は? へ!?」
姉「ぷっ。ほんとに裸んぼだこいつ」
「今回は『思春期の弟は姉の頼みで一緒にお風呂に入るのか』というモニタリングをさせてもらいました」
弟「え……」
姉「そこカメラついてるよ」
弟「は……?」
弟「はぁあああああああ!!?」
母「ドッキリ大成功ね」
父「はっはっは。ちんぽこ映ってるぞお前」
弟「っ!!/// ざ、ざけんな! 撮ってんじゃねぇよ」
スタッフ「放送の際はモザイクをかけますので」
姉「あははははは! あははははは!!!」
姉「ほんとにあんたはいくつになってもお姉ちゃんっ子で可愛いねぇ」ナデナデナデ
弟「ざけんなああああああああああ!!」
弟「はぁ……」
母「まぁ落ち込まないで。謝礼もたっぷりもらえたから、なんでも好きなもの買ってあげるわ」
弟「そういう話じゃないだろうがよ」
父「はっはっは、これが放送されたらお前もクラスの人気者だな」
弟「あぁ俺のイメージが…」
弟「クシュンっ、あー寒い」
母「もう一回お風呂入り直してきなさい」
弟「…チッ。誰のせいだとおもってんだ」
ガラガラッ
姉「お?」
弟「ひっ! ご、ごめんっ! 入ってると思わなくて」
姉「ぼーっとしてた?」
弟「う……ねーちゃんのせいだぞ」
姉「とりあえず入りなよー」
弟「なんでだよ! もうドッキリ終わっただろ!」
姉「ドッキリじゃなくても別に一緒に入るくらい良いってば」
姉「ほらほら」
弟「おっ、おい」
姉「今日はごめんねー」
弟「うるせぇな…もうしらねーよ。ぜつえんだぜつえん」
姉「はいはい」
弟「……」
姉「ほら、そこ座って。頭あらってあげる」
弟「そんなくらい自分でできるって。俺何歳だよ」
姉「年齢なんて関係ないよ。私の中ではいつまでも弟は弟」
姉「ほらお姉ちゃんが全部洗ってあげるから」
シャカシャカ…
姉「あれ放送されたらヤバイねぇ?」
弟「うぜー……」
姉「あんたの好きな子が幻滅しちゃったり!?」
弟「いねーよそんなの」
姉「しってるー。あんた隠れシスコンだもんね」
弟「……」
姉「ふふ、きもちい? かゆいとこある?」
姉「一度ね、家族でTV出てみたかったんだぁ。思い出にさ」
弟「ねーちゃん……」
姉「あんた結構あの番組好きでしょ? よかったじゃん」
弟「よかねーよ。やるなら仕掛け人がよかった」
姉「じゃあお姉ちゃんをお風呂に誘う弟役がよかったんだ?」
弟「ぁ、あぁ…そのほうが」
姉「お姉ちゃんの裸が全国放送されちゃっていいんだ?」
弟「……っ」
弟「それは、よくないけど」
姉「ふふ…だよねー。適役だったよねー」
シャカシャカ
姉「はい、流すよー」
姉「ざぶー」
弟「あ、あのさねえちゃん。あんまりガキをあやすみたいな口調すんなよな」
姉「なんか昔を思い出しちゃってさ」
姉「ほんとによく一緒に入ったなーって」
弟「……」
姉「はい、一緒に浸かろ」
弟「お、おう…」
姉「あんた覚えてないかもしれないけどさ、お姉ちゃんが小学生になったときには」
姉「もうあんたのことお風呂いれてたんだよ。おかーさんと一緒に」
弟「しるかよ……」
姉「あのころのあんたかわいかったなぁ」
姉「おもらしばっかりして」
弟「……」
姉「そんな弟ももうこんな立派な14歳…」
姉「もうすぐお姉ちゃんより背高くなっちゃうね」
弟「……んー」
姉「ねぇ……」
姉「いつまでもお姉ちゃんと仲良くしてね」
弟「……おう」
弟「この世で唯一の姉弟だもんな…」
姉「うんうん。私もあんたのこと大事に想ってるからね」ぎゅ
弟「うわっ、ねーちゃん……」
姉「最後だから、ぎゅってしてくれる」
弟「……おう」
弟「ねーちゃん、ときどき電話とかすっからさ」
弟「都会いっても…元気でやれよ」
姉「……え?」
弟「大学ですぐ彼氏とかつくるのか? 変なやつやめろよ!」
姉「ん?」
弟「ねぇちゃん…俺…ほんとはちょっとさみしい…」
弟「ねえちゃんがどっかいっちまったら、家が静かすぎてさみしい」
姉「……あー、あれね。嘘設定だから」
弟「……は?」
姉「いや都会の大学とかいかないし」
姉「つか私地元の国立狙いで、来年ろうにんだから」
弟「……」
姉「いやーね、あれモニタリング用の設定だよ? 」
弟「てぇぇえめええ!! 俺の涙を返せ!!」
姉「おかーさーん! 弟がなぐった! 女をなぐった!!」
母「いつまでも仲のいい姉弟でいてくれて嬉しいわ」
おわり