淫魔「大丈夫?」
男「んー…、ちょっと具合悪い気がする」
淫魔「すっぽんぽんで寝るからー」
男「誰がひん剥いたんだよ」
淫魔「うひひ」
元スレ
男「ゴホッゴホッ」 淫魔「あら、風邪?」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1319245180/
淫魔「寝てていいよ。朝ごはん、私用意するから」
男「ゴホッ……、悪い。今日俺の当番だったよな」
淫魔「いいって。今度交代してね」
男「ん」
淫魔「~♪」
男「……体温計、どこだったかな」
淫魔「体温測ったの?」
男「うん」
淫魔「どうだった?」
男「ちょっと高いかも……」
淫魔「見せてー」
男「ん」
淫魔「38度……、オス人間の平熱は確か36度……」
男「コホコホッ」
淫魔「高いじゃん」
男「そうですね」
淫魔「腋に挟んで測るんだー」
男「うん」
淫魔「ぺろぺろ」
男「やめなさい」
淫魔「あ、ご飯できたよ」
男「ありがと」
淫魔「スッポン粥だよー」
男「重い」
淫魔「はい、あーん」
男「自分で食える」
淫魔「ちぇー」
男「……」モグモグ
淫魔「……」モグモグ
男「……」
淫魔「……」
男「美味いよ」
淫魔「うひひ」
男「ゲホッ……、ごちそうさま」
淫魔「ちゃんとお薬飲んでね」
男「風邪薬、まだ残ってたかな……」
淫魔「はい、お薬どうぞー」
男「……」クンクン
淫魔「嗅がないでよ」
男「何のクスリ?」
淫魔「……淫魔のお薬」
男「風邪薬どこだっけな……」ヨロヨロ
淫魔「うぁー」
男「……」ノソノソ
淫魔「何してんの?」
男「……いや、会社行く」
淫魔「はぁ?」
男「納期がね、ヤバいから。行かないと……」
淫魔「行けるわけないでしょ」
男「でも……」
淫魔「無理して行っても、迷惑かけるだけじゃん」
男「……」
淫魔「周りに風邪うつったら、それこそ仕事にならないじゃん」
男「うぁー……」
淫魔「分かったら、着替えてベッドに行く」
男「はい」
淫魔「会社には、私から電話しておくから」
男「あぁ…納期が……、結合テスト……仕様調整……ミーティングの準備も…………」
淫魔「このワーカホリックめ」
男「ゲホゲホ」
淫魔「――はい、男は本日体調不良で、はい……」
男「……」
淫魔「――本日はお休みを――はい、はい……ありがとうございます」
男「……」
淫魔「――あ、私?内縁の妻d」
男「うぉーい!」ゲシッ
淫魔「ぎゃ」
男「代わりました、男ですー!――はい、いえ!今のは妹の悪戯で……」
淫魔「……」
男「――いえ、具合の悪いのは本当で――……すみません」
淫魔「……」
男「――はい、資料はいつもの共有フォルダで、……――アルフォートはもうないです」
淫魔「……」
男「……」
淫魔「……」
男「お前なー……」
淫魔「も」
男「も?」
淫魔「もっと蹴ってぇ……」
男「……熱あがってきた」
淫魔「はい、横になってー?」
男「……」
淫魔「はい、お布団かけるよー?」
男「……」
淫魔「いい子に寝なきゃ駄目よー?」
男「介護か」
淫魔「幼児プレイですぅー!」
男「寝ていい?」
男「……」
淫魔「……」
男「……」
淫魔「……おとこー」
男「……うぅ」
淫魔「寝たー?」
男「……ハァ」
淫魔「苦しそう」
淫魔「……」
男「……」ハァハァ
淫魔「……」
男「……ぅ」ハァハァ
淫魔「なんかエロい……」
男「……ぅ……ン」
淫魔「……ジュルリ」
男「……」ハァハァ
淫魔「……はっ!だ、ダメダメ!」
男「……」
淫魔「病人だから!エロいことしたら治らないから!」
男「……」ハァハァ
淫魔「……」ゴクリ
男「……ぅーん」
淫魔「ダメだったらー!」
男「……」
淫魔「そ、そうだ!風邪の時には水分補給!!」
男「……」
淫魔「ポカリ的なアクエリ的なヤツをー!」
淫魔「そうと決まればコンビニだー!」
淫魔「一人で出かけるときは、書き置きを残すこと!」
『交さてんのファミマにいきます』
淫魔「お金を遣うときには、金額も書くこと!」
『200えんもっていきます』
淫魔「完璧だー!」
ドタドタ
淫魔「いってきまんこー!」
男「……うーんうーん」
ガチャ
ガチャ
淫魔「服着忘れたー!」
ドタドタ
男「うーんうーん……」
淫魔「ただいまー」
男「……」
淫魔「おとこぉー……?」
男「……」スヤスヤ
淫魔「やっと寝付いた……」
男「……ムニャ」
淫魔「薬が効いたのかなー?」
淫魔「……」ナデナデ
男「……もう許してぇー……」
淫魔「何の夢なのよ、もう」
男「……」
淫魔「くすっ」
男「……」スヤスヤ
淫魔「あ、ポカリ冷蔵庫に入れなきゃ」
淫魔「……ヤンジャンおもしろー」
男「……んー」
淫魔「あら」
男「……今何時」
淫魔「寝てなよ」
男「寝疲れした……」
淫魔「寝てても疲れるの、人間って?」
男「まぁな」
淫魔「弱い」
男「風邪も引くしな」
淫魔「寝汗かいてない?」
男「かいた」
淫魔「拭いてあげるー」
男「……」
淫魔「……」
男「……」
淫魔「……な、何もしないってば!」
淫魔「……」ゴシゴシ
男「……」
淫魔「……」ゴシゴシ
男「ま、前は自分でやる」
淫魔「……そうしてください」
男「目ぇ濁ってきてるぞ」
淫魔「色即是空、空即是色」
男「仏教かよ。涎拭けよ」
男「ポカリうめー……」
淫魔「お昼はうどんでいい?」
男「おう、ありがと」
淫魔「風邪にはネギがいいんだったよねー♪」
男「長ネギな」
淫魔「えっ」
男「……」
淫魔「……」
男「……玉ネギ、好きだぞ。俺」
淫魔「ありがと……」
男「……」ズルズル
淫魔「……」モグモグ
男「……」ズルズル
淫魔「……」モグモグ
男「すすれないの?」
淫魔「すすれない」
男「……」
淫魔「……」
男「美味しいよ」
淫魔「うへへ……」
淫魔「熱測った?」
男「今測ってる」
淫魔「んー……」ピトッ
男「……」
淫魔「……分かんない」
男「手、冷たいな、お前」
淫魔「人間じゃないからね」
男「心が温かいから、っていうんだよ。こういうときは」
淫魔「相田みつを?」
男「違います」
淫魔「何度だった?」
男「37度、くらい……」
淫魔「ちょっと下がったね」
男「もう大丈夫だろ」
淫魔「薬が効いてるだけでしょ」
男「うぁー……」
淫魔「今日は一日寝てないとダメ」
男「はいはい」
男「暇だぁー……」
淫魔「眠れない?」
男「結構寝たからな」
淫魔「治らないよー?」
男「うん……」
淫魔「……」
男「……」
淫魔「ぬ、ヌイたら寝付け――」
男「結構です」
淫魔「んー……♪」
男「……」
淫魔「……」ナデナデ
男「……横にいなくても大丈夫だぞ?」
淫魔「うん」
男「ちゃんと寝るから」
淫魔「うん」
男「……変なヤツ」
淫魔「んふふ」
男「普段どおりにしてればいいのに」
淫魔「ん?」
男「俺は大丈夫だからさ、お前は……」
淫魔「普段どおり?」
男「そう。漫画読んだり、ネットしたり」
淫魔「オ○ニーは?」
男「えぇー……」
淫魔「……」
男「……」
淫魔「……んっ」
男「そこで始めんなバカ」
淫魔「なんだかんだで」
男「……」スヤスヤ
淫魔「眠っちゃったー」
男「……」
淫魔「寝不足だったのかなー?」
男「……」スヤスヤ
淫魔「『お前のせいだろバカ』……なーんて」
男「……」スヤスヤ
淫魔「くすくす」
淫魔「……さて、洗濯物取り込んで、お風呂洗って」
男「……」
淫魔「夕飯はどうしよ……」
男「ン……」モゾ
淫魔「あら」
男「いん…まー……」
淫魔「……も」
男「……」スゥスゥ
淫魔「……もうちょっと!もうちょっとしたらはじめますので!」
男「……」スゥスゥ
男「……」
男「……ふァ」
男「んー……っ」
男「フラフラする……」
男「……淫魔ー?」
男「……」
『セイユーにいってきます。1000えんもっていきます』
男「……暇だぁー」
ガチャ
淫魔「ただいまんこ」
男「おかえり」
淫魔「起きてたんだー」
男「おう」
淫魔「……なんか今の」
男「ん?」
淫魔「いつもと逆で、新鮮だった」
男「ああ、確かに」
淫魔「うへへ」
男「うへへ」
淫魔「ただいまんこー」
男「まんこは止めなさい」
淫魔「……むー」
男「おかえり」
淫魔「ただいまー」
淫魔「具合は?」
男「だいぶ楽になった」
淫魔「おでこ出して」
男「ん」
淫魔「んー……」ピトッ
男「……」
淫魔「やっぱ分かんない」
男「なら何でやるんだよ……」
淫魔「いいじゃん」
男「冷たくて気持ちいい……」
淫魔「心が温かいの」
男「へぇ」
淫魔「……」ピトッ
男「……」
淫魔「……」
男「いつまでこうしてんの……」
淫魔「……ちゅーしていい?」
男「風邪うつるぞ」
淫魔「淫魔、風邪ヒカナイ」
男「バカだからな」
淫魔「ひどっ」
淫魔「……」
男「……」
淫魔「……ん、ぅン」
男「……ん」
淫魔「……ふぅ……、ごちそうさま」
男「うん」
淫魔「晩ご飯作るね」
男「病人食飽きたぞー」
淫魔「秋刀魚焼くよ」
男「ビール飲みたい」
淫魔「我慢なさい」
男「ごちそうさま」
淫魔「片付けておくから、薬飲んでお熱測って」
男「……」
淫魔「ん?」
男「オカンか」
淫魔「母性的って言いなさいよね」
淫魔「熱は?」
男「36度」
淫魔「よかったよかった」
男「風呂沸いてる?」
淫魔「今日は我慢したら?」
男「んー……。臭くないかな」
淫魔「どれどれ」クンクン
男「お、おい」
淫魔「……」
男「……」
淫魔「……」スーハースーハー
男「……」
淫魔「……ン、ふ……」スーハースーハー
男「変な声出すな」
男「……」
淫魔「……」
男「……」
淫魔「テレビ観てるー?」
男「観てる」
淫魔「……」
男「……好きなチャンネル出せよ」
淫魔「ありがとー」
男「……ドラマ?」
淫魔「うん」
男「前から観てたっけ?」
淫魔「今日はじめて」
男「……話分かるの?」
淫魔「分かんない」
男「面白い?」
淫魔「面白い」
男「えぇー……」
淫魔「……」
男「……」
淫魔「……今日は」
男「うん?」
淫魔「楽しかったよ」
男「そうか」
淫魔「男は大変だったかもだけど」
男「あはは」
淫魔「久しぶりに、一日中一緒にいれたし」
男「ほとんど寝てたけどな、俺」
淫魔「私は起きてたの」
男「おう」
淫魔「だから、楽しかったー」
男「そうか」
淫魔「うへへ」
男「……」
淫魔「……」
男「週末、どこか行くか?」
淫魔「行くー」
男「……」
淫魔「……どこがいいかなー?」
男「……なぁ」
淫魔「ん」
男「こっちこいよ」
淫魔「……風邪、ぶり返しちゃうよー?」
男「平気だろ、多分」
淫魔「今日は我慢して?」
男「うぁー……」
男「淫魔に性交渉を断られるとか……」
淫魔「アンタのためでしょーに」
男「っていうか、『栄養補給』しなくていいのか」
淫魔「んー」
男「アレしないとダルい、って言ってたじゃん」
淫魔「一日くらい平気だよ」
男「そっか」
淫魔「……が、我慢する」
男「おう」
淫魔「……風邪、よくなったら」
男「うん」
淫魔「いっぱいシようね」
男「うん」
淫魔「……」
男「……」
淫魔「……おやすみ」
男「おやすみ」
男「……起きた」
男「だいぶ楽になったなー」
男「喉も頭も大丈夫」
男「……淫魔まだ寝てるか」
淫魔「……んぅ」
男「お」
淫魔「……おとこー」
男「おはよ」
淫魔「おは……けほっ」
男「あ」
淫魔「けほっ、けほ」
男「……」
淫魔「……」
男「……」
淫魔「……」
男「うぁー」
淫魔「うぁー」
会社は休んだ
~おわり~