幼女「ママが……」
不良女「ママが?」
幼女「いなくなっちゃったの……」
不良女「なんだお前。迷子か」
幼女「ふええ……。ママ……」
不良女「ちっ。しょうがねぇな」
幼女「ふえ……?」
不良女「>>5」
元スレ
幼女「ふええ……」不良女「ああ?どうしたんだガキ」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1431166927/
5 : 以下、\... - 2015/05/09 19:23:09.125 yYcoaA50d 2/63マン汁でもすすってろ
幼女「ま……、まんじう……?」
不良女「饅頭じゃねぇよ。マン汁だよマン汁。知らねぇのか」
幼女「う……、うん」
不良女「じゃあせっかくだし、私が教えてやる」
幼女「ひゃっ!? ど、どこ触ってるの……?」
不良女「きゃははははっ! こっから出るんだよ! マン汁はよぉ!」
幼女「や……、やだよぉ……! お姉ちゃんやめて!」
不良女「>>13」
13 : 以下、\... - 2015/05/09 19:27:24.412 97eBuZjYa 4/63す、すまん
幼女「ふぇ……?」
不良女「いや……、喜ぶかと思って……」
幼女「喜ぶわけがないのよ……」
不良女「私がガキの頃はそういう遊びしか無かったからなぁ」
幼女「そ、そうなの? 時代を感じるの」
不良女「たかだか10年くらいでジェネレーションギャップを感じるとは。歳はとりたくねぇな」
幼女「そういうものなのかな……」
不良女「そういや、最近のガキはどんなことして遊んでるんだ?」
幼女「>>21」
21 : 以下、\... - 2015/05/09 19:32:07.375 97eBuZjYa 6/63氷鬼とかけいどろとかー麻雀!
不良女「氷鬼とけいどろは分かるけど……。麻雀なんてやるの? マジで?」
幼女「うんっ!」
不良女「すげぇな。おっさんみてぇだ」
幼女「馬鹿にしないでくれる!? 麻雀漫画とかすごい増えてるのよ!?」
不良女「そ、そうなのか。すまんな」
幼女「カン! カン! もいっちょカン!」
不良女「なんだそりゃ」
幼女「お姉ちゃん……。アンタ、背中がすすけてるぜ……」
不良女「やっぱおっさんじゃねぇか!」
幼女「氷鬼は触られると凍っちゃって動けなくなるの」
不良女「そんなルールだっけか」
幼女「うん。お父さんが持ってるDVDからヒントを得たんだけどね」
不良女「へえ」
幼女「動けない女の人の服を脱がせてなんか色々やるの」
不良女「ガ、ガキがンなもん見てんじゃねーよ!」
幼女「ふええ……。お姉ちゃん怖いのよ……」
不良女「わ、悪い……」
幼女「お詫びとして遊びに付き合ってもらうのよ」
不良女「おう、いいぜ。氷鬼だろうがけいどろだろうが麻雀だろうが負けねえぞ」
幼女「>>32」
32 : 以下、\... - 2015/05/09 19:40:01.959 29QT7To20 9/63ある男を…殺してほしい
不良女「ああ……?(なんだ……? ごっこ遊びか……?)」
幼女「私はずっと待っていたのよ。お姉ちゃんみたいな人を」
不良女「ふん、なるほどな。……で、ターゲットは。(まぁ、付き合ってやるか)」
幼女「相手の居場所は分かっているけど……。問題は、殺し方……」
不良女「ンなもん角材でどつけば死ぬんじゃねぇか?」
幼女「見くびらないで欲しいの!」
不良女「うおっ!? ……い、いきなりでかい声出すなよ」
幼女「相手は不死身に近い」
不良女「怪物とか、なんかそんな感じなのか」
幼女「そうなのよ。>>39しないと死なないの」
39 : 以下、\... - 2015/05/09 19:48:04.115 zo5EUT930 11/633P
不良女「さ……、3P……?」
幼女「そうなのよ。だからお姉ちゃんを待っていたの。じゃあ、早速」
不良女「いい加減にしろ!」
幼女「ひっ……!?」
不良女「さっきからおっさん趣味全開にしやがって! ガキはガキらしくままごとでもしてろ!」
幼女「お……、お姉ちゃん……?」
不良女「どうせその単語も親父のDVD見て覚えたんだろ!? 家族に隠れてエロDVD見てる親父の意思も尊重してやれよ!」
幼女「こ、怖いのよ……。お姉ちゃん……」
不良女「まったく……」
幼女「ごめんなさいなの……」
不良女「まぁ、ガキの手の届くところにそんなもん置いてる親父にも非はある」
幼女「……」
不良女「おい、ガキ」
幼女「は、はいっ!」
不良女「お前の家に連れてけ。親父に一言文句言ってやる」
幼女「……分かったよ。(これは好都合……。これで父親の命は……)」
不良女「で、家はどこら辺にあるんだ。近所なのか?」
幼女「>>45」
45 : 以下、\... - 2015/05/09 19:55:35.369 WEyC2rci0 14/63ヨルダン
不良女「なんだここ……。ほぼ砂漠じゃねぇか」
幼女「私の一族はね、代々、砂漠に穴掘ってそこで生活しているのよ」
不良女「そうなのか。わざわざこんなとこまで来なくても、鳥取砂丘でもいいのに」
幼女「……」
不良女「……? どうした?」
幼女「おじいちゃんの代まではね、鳥取砂丘に住んでいたのよ。私のお父さんが禁忌を犯して……、それでここヨルダンまで追いやられたの」
不良女「あ……、悪い。そうだったのか」
幼女「だから……、あの男が憎くて仕方がない……っ!」
不良女(まだごっこ遊び続けてんのかな……)
幼女「……」
不良女「その、親父ってのは」
幼女「……何」
不良女「殺されるほど悪いやつなのか? お前の親父なんだろ?」
幼女「あの男の血が流れてると思うだけで、虫唾が走るのよ」
不良女「……そうか。私には分からんね」
幼女「別に分かってもらわなくてもいいの」
不良女「そうかよ」
幼女「……着いたの。ここが私の家よ」
>>53「やぁ。幼女ちゃんお帰り」
53 : 以下、\... - 2015/05/09 20:03:58.061 CJ9mFiPq0 17/63ショタ
幼女「ショタ君……!?」
不良女「なんだ? 知り合いか?」
ショタ「待ちくたびれちゃったよ。あんまり遅いからさぁ」
幼女「どうしてここに……」
ショタ「”どうして”? もう、分かってるんじゃない?」
幼女「……ッ!」
不良女「ああ? なんだぁ?」
ショタ「僕がここにいるのはね、>>59するためさ」
59 : 以下、\... - 2015/05/09 20:06:58.538 YtBPHvxfa 19/63自殺
幼女「ま……、待って! あの男の……、お父さんの差し金なの……っ!?」
ショタ「さぁ? その質問に何の意味がある?」
幼女「お願いだからやめてっ! これ以上私のせいで人が死ぬのは……」
ショタ「見たくない、ってか。あれだけのことをしておいて、自分はのうのうと生きてるのに?」
幼女「それは……」
不良女「最近のガキのごっこ遊びは凝ってんだなぁ」
ショタ「じゃあね。僕は死ぬよ」
幼女「お願いだからやめてぇぇぇえええええっ!!!!!」
ショタ「君を、恨みながら」ブシュウッ……
幼女「そんな……。待ってよぉ……」
不良女「……は?」
幼女「ショタ君……。初めて出来た友達だったのに……」
不良女「は、はは……。おいおい……。そいつガチで死んでんじゃ……」
幼女「……そう、なのよ」
不良女「って、言ってる場合かよ! 救急車……っ!」
幼女「無駄だよ」
不良女「ああ!? 友達がこんなんなってるのに……!」
幼女「彼もまた、私たちの一族だから。ヨルダン政府の……、ひいてはお父さんの息がかかってる病院じゃ、彼を受け入れてはくれない。どの道、このまま死を待つしかないの」
不良女「なんだよ……、それ。お前の親父って、何が目的なんだよ……」
幼女「至極単純よ。お父さんの目的は>>68」
68 : 以下、\... - 2015/05/09 20:17:33.435 p7BK1oBwa 22/63世界に復讐
不良女「復讐……?」
幼女「そうなの。私達一族を虐げてきた、世界を相手にね」
不良女「おいおい……。ちょっと待てよ……」
幼女「何?」
不良女「だったら……、こいつは何で……」
ショタ「……」
不良女「死ななくちゃいけなかったんだ……? 仲間だろ……、お前らの……」
幼女「……」
不良女「どうしてなんだよ……ッ!」
父親「それは私から説明しよう」
幼女「お父さんっ!?」
不良女「こいつが……」
父親「我々の一族だけで世界を相手にするのは骨が折れる。だからね、国を相手に脅迫しているのさ」
不良女「脅迫……?」
父親「そうだ。君は、娘の友達かい?」
不良女「……だったら、なんだってんだ」
父親「悪いことは言わない。娘と付き合うのはやめたまえ」
不良女「何……?」
父親「そんな出来損ないと一緒にいても、ろくなことは無いぞ」
幼女「……」
不良女「てめっ……!」
父親「まぁまぁ、本当のことを言ったまでさ」
幼女「……」
父親「話を戻そう。どうして彼は死ななければいけなかったのか」
不良女「……」
父親「簡単に言えばね、我々は世界の国々に保護されている。日本では、トキを国家を挙げて守っているだろう? あれと同じさ」
不良女「……てめぇらは、虐げられてきたんじゃなかったか」
父親「ああ、そうだよ。でもね、いざ種が潰えるとなると、少し話は異なる」
不良女「ああ……?」
父親「”誰が”滅ぼしたのか。ここが重要でね。そんな汚れ役、どこの国も引き受けたくはないんだよ」
幼女「間違ってる……。お父さんは間違っているのよ……」
父親「何がだ? お前が生きていけるのは誰のおかげだと思ってる?」
不良女「お前……! 禁忌を犯したってのは、まさか……」
父親「ああ、そうだ。私は同族殺しをやった。日本は自国で我々が滅びるのを嫌ってね、ヨルダン政府と話をつけてくれたんだ。多額の保証金を払ってね」
不良女「この……、イカレ野郎が……」
父親「そこに血みどろで転がってるガキは、私がヨルダン政府と交渉するためのカードに過ぎないんだよ。一族のためだと言ったら、喜んで死んでくれたさ。物分かりのいいガキで助かったよ。……どこかの出来損ないとは違ってね」
不良女「……」
幼女「許さない……。絶対に許さないの……」
父親「へえ。……それで、お前はどうする」
幼女「>>79」
79 : 以下、\... - 2015/05/09 20:34:13.475 YtBPHvxfa 27/63とりま父親殺してレズセッ○ス
父親「……随分と能天気なんだな。本当に私の子どもなのか、疑ってしまうほどだよ」
幼女「私だって! あなたみたいな人がお父さんなんて信じたくない!」
不良女「おいおい……」
幼女「覚悟っ! やあああああっ!!!!」ダダダッ
父親「ふんっ!」ドガァッ!
幼女「へぶっ!?」
父親「そんなちゃちな刃物が、砂の盾に通ると思ったのか。この出来損ないが」
不良女「やめろっ!」
父親「ま、ただの人間なら」
不良女「このっ……!」スカッ
父親「殺しても構わんだろう」ズガッ!
不良女「ひゅぶっ……。ぐぅ……」
父親「かははは……。どうだね? 砂の味は?」
不良女「むぐう……。うう……っ!」ジタバタ
父親「これが我々が長年味わってきた苦渋だっ! 何も知らずに生きてきた人間には分かるまい!」グググッ
不良女「ぅ……っ。……っ」ピクッ……ピクッ……
幼女「やめるのよっ!」ザリザリザリザリザリッ……
父親「ぬ……っ!?」
不良女「ぶはぁああっ! げほおっ……! ごほっ!」ハァ……ハァ……
幼女「だ、大丈夫っ!? お姉ちゃん!」
父親「……ふん。地中から砂を掘って助けたか。ま、さすがは一族の端くれだと言うところか」
不良女「はぁ……っ! はぁ……っ!」
幼女「お姉ちゃん……」
不良女「ひっ……! ば、化け物……っ!」
幼女「え……」
不良女「なんなの……。その手……」
幼女「何って……。砂を掘るから大きくしただけで……」
父親「かははははっ! 本当に何も知らんガキだな! 人間にそんな機能は無いッ!」
幼女「え……」
不良女「ち、近寄らないでよ……」ガサガサガサ……
幼女「お姉ちゃん……」
父親「……その女の目を見てみろ。日本にいたころ、嫌というほど見てきただろう?」
不良女「……」ガタガタ
父親「我々を、蔑む目だ」
幼女「お姉ちゃん……。私のこと……、嫌いになっちゃったの……?」
不良女「ひぃぃぃ……」
幼女「……」
父親「だから人間とは分かり合えないとあれほど口を酸っぱくして言っていたのに」
幼女「……」
父親「お前の母親もそうだったな」
幼女「ママ……」
父親「そんなことだから」
幼女「ううう……」
父親「お前の母親は死んだんだぞ」
幼女「お姉ちゃん……」
不良女「きゃあああっ!!! ごめんなさいっ! ごめんなさいごめんなさい……」ガタガタ
幼女「……」
父親「これで分かっただろう。こいつらは助けてやっても感謝などしないと」
不良女「……」ガタガタ
父親「昔から、土砂災害があるたびに我々の一族がそれこそ命を投げ打って助けていたというのに、重機などが発展するにつれ、徐々に我々を忌み嫌うようになった」
幼女「……」
父親「その理由がただの”異形”だッ! こいつらに、同情の余地などかけらもない!」
幼女「……でも」
父親「殺せ。その女を」
不良女「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」
幼女「……」
父親「そうすれば、お前も仲間の一員として認めてやる。世界を打ち倒した暁には、私の横で最高の美酒に酔わせてやろう」
幼女「……」
父親「殺せッ! そいつは憎き……、我々の敵なんだ!」
幼女「>>97」
97 : 以下、\... - 2015/05/09 20:58:09.976 o5Ve6QNb0 35/63お前をなあ!
父親「……ふん。やはり、お前は出来損ないだ」
幼女「うああああああああああああッ!!!!!!」ザリザリザリザリッ!
父親「人間の血を受け入れたのが、やはり間違いだった」ガスッ!
幼女「むぐうううう……っ!」
父親「どうした? 早くも悟ったか?」
幼女「ぐっ! うう……っ!」バスッ……!バサッ……!
父親「純血と、混血の差を」
幼女「ふう……っ!(お姉ちゃん……。ごめんなさい……)」
不良女「……」ガタガタ
父親「お前の母親も馬鹿な奴でなぁ。まったく、ほとほと手を焼かされたよ」
幼女「……っ」
父親「我々と人間の架け橋になる、とか抜かして躍起になっていたが……。結局は人間本位の考え方しか出来ない愚図だった」
幼女「……」ピクッ……ピクッ……
父親「人間を打ち滅ぼすのはやめろ、だの口うるさくてな。ついつい手を挙げてしまったら」
幼女「……」
父親「中身をぶちまけて死んでしまったよ。なんと脆弱なんだろうか、人間というものは」
不良女「……」
幼女「……やめて」
父親「なんだ。まだ口が聞けたか」
幼女「ママのこと……、悪く言わないで……」ポロポロ
父親「……ふん。とんだ甘ったれだな」グアッ
幼女「ママ……。助けて……」
父親「だから出来損ないだと言うんだ! お前もあいつと同じところに送ってやろう!」ガズッ!
幼女「わ……っ!?」
父親「……っ」
不良女「ふざけんじゃねぇぞテメー! それでも親かよ!」ズッガァァンッ!
幼女「お姉ちゃん……」
不良女「……悪い。私としたことが」
父親「ぐう……っ!? なんだ……、それは……」
不良女「ああ? 角材だよ。いっつも背中にしまってあるんだ」
父親「何……っ!?」
不良女「テメェのガキの前で親のこと悪く言うんじゃねぇ!」ゴッカァンッ!
父親「へぶっ……」
不良女「母親がいなきゃガキはできねぇんだぞボケがぁ!」ゴシャッ!
父親「ご……っ!」
不良女「てめぇは……」
父親「……」
幼女「待ってぇ!」ガシッ
不良女「……放せ」
幼女「ヤダ……。このままだと、お父さんが死んじゃうから……」
不良女「……」
幼女「ごめんなさい……」
不良女「いいよ、別に。私だって端から殺す気はねぇし」
父親「く……」
不良女「良かったなテメェ。こいつのおかげで助かってよ」
幼女「……お父さん」
父親「……」
不良女「これに懲りたらもう馬鹿な真似はよすんだな。次やったら」
幼女「次やったら……?」
不良女「そのドタマ、かち割ってやる」
幼女「そ、それはダメなのよ」
父親「……待て」
不良女「ああ? まだやる気か?」
幼女「や、やめて。なの」
父親「……」
不良女「ああ? なんだよ。睨み付けやがって」
幼女「お父さんもやめるの! 憎しみは何も生まないのよ!」
父親「そうだな……」
不良女「ああ?」
父親「>>113」
113 : 以下、\... - 2015/05/09 21:18:07.325 YtBPHvxfa 43/63娘を頼む
不良女「おいおい……。テメェはどうすんだよ……?」
幼女「お父……さん……?」
父親「幼女……」
幼女「……」
父親「母親のこと……、すまなかったな……」
幼女「……」
父親「守って……、やれなくて……」
不良女「守るって……、テメーが殺したんじゃねぇのか……?」
父親「仕方なかった……。私が……、全ての泥をかぶればいいと……」
不良女「ああ……?」
父親「そうすれば……、みんな救われると信じてた……」
幼女「お父さん……」
父親「幼女」
幼女「な……、なぁに……?」
父親「ママのことも……、お父さんのお父さんのことも……、ショタ君のことも……。そして……、みんなのこと……」
幼女「……」
父親「許してくれとは言わん……。私のことを恨んでもいい……」
幼女「……」
父親「ただ……。強く強く……、生きてくれ……」
不良女「お……、おい……」
軍人「いたぞっ!」
軍勢「オオオオオオオオオッ!!!!!」
不良女「あ……?」
軍人「人類に仇名す蛮族よ! 貴様らの命運もここまでだッ!」
父親「……来たか」
不良女「なんだよ……。こりゃあ……」
軍人「撃てえッ! やつらの血脈……、根絶やしにしろォ!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!!!!!!!!
父親「ただでやられてなるものかあッ! 爪跡くらいは残してやるぞ!」
不良女「お……、おい! やめさせろよ! 一人相手によぉ……!」
軍人「……国際会議でな、つい今しがた決まったことだ」
不良女「ああ……?」
軍人「やつらを滅せよ、と」
幼女「お父さん……!」
不良女「あの馬鹿……! 一人でかなうわけが……」
父親『娘を……頼むぞ……』
不良女「あいつ……」
幼女「お父さあああーーーーーーーん!!!!!!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!!!!!!!!!
幼女「……」
不良女「……ま、まぁ。良かったじゃねぇか」
幼女「……」チロッ
不良女「お前は人間の血が混ざってるから、保護されるみたいでよぉ」
幼女「……だから」
不良女「……」
幼女「お父さん……、みんなのこと殺しちゃったんだ」
不良女「……」
幼女「”人間に捕まったら、自分みたいに拷問されるだろうから”って」
不良女「……そう、かもな」グスッ
幼女「みんな……、いなくなっちゃった……」
不良女「……」
幼女「ママも……、お父さんも……。ショタ君もおじいちゃんもショタ君のママもパパも……。みんなみんな……、いなくなっちゃったのよ……」
不良女「……」
幼女「うああ……っ! うわあああああん……っ」
不良女「……」
幼女「私どうしたらいいのよぉ……っ」
不良女「私が……、いるだろ」
幼女「ふえ……」
不良女「みんなの代わりはできないかも知れねぇけど」
幼女「お姉ちゃん……」
不良女「お前は一人ぼっちじゃねぇぞ、ガキ。私が、ずっと一緒にいてやる」
幼女「お姉ちゃあああん……」ダキッ
不良女「……なんて言っていいか分かんねぇけど」
幼女「ああああああん……」
不良女「立派だったよ。お前の親父は」
幼女「ぐすっ……。ぐすっ……」
不良女「……」ヨシヨシ
幼女「ねぇ」
不良女「なんだ」
幼女「私、退屈しちゃった」
不良女「そうか」
幼女「お姉ちゃん」
不良女「……なんだ」
幼女「遊んで?」
不良女「……何がいい?」
幼女「>>137」
137 : 以下、\... - 2015/05/09 21:41:02.129 zo5EUT930 52/63麻雀
不良女「ポン!」
幼女「一つ晒せば自分を晒すの」
不良女「もういっちょポン! それもポン!」
幼女「二つ晒せばすべてが見える。三つ晒せば地獄が見える。見える見える、堕ちる様、なの」
不良女「ロン! 大三元!」
幼女「……」
不良女「どうだ!? 私に勝とうなんざ……」
幼女「麻雀は二人でやる物じゃないの。こんなおままごと、付き合ってられないの」
不良女「ええー……」
幼女「……お父さんがね、唯一教えてくれた遊びなの」
不良女「へえ。……あいつがねぇ」
幼女「ママはできないから、って。お父さんとおじいちゃんと私でよくやってたの」
不良女「……そっか」
幼女「お前が筋がいいって、褒めてくれて……」
不良女「……」
幼女「それが、私の記憶の中で、最後に見たお父さんの笑顔だったんだけど……」
不良女「……」
幼女「でもね、お姉ちゃん。ありがとう」
不良女「ああ?」
幼女「お父さんがね、お姉ちゃんに『娘を頼む』って言ってたとき」
不良女「ああ……」
幼女「あのときね。お父さん、確かに笑っていたのよ」
不良女「……」
幼女「少なくとも私にはそう見えた。この人になら託せるって、そう思ったのかも知れない」
不良女「……そうなのかな」
幼女「ねえ、お姉ちゃん」
不良女「なんだよ」
幼女「私がお姉ちゃんに初めて会ったときに、言ったこと覚えてる?」
不良女「なんだったっけ」
幼女「『私はずっと待っていたのよ。お姉ちゃんみたいな人を』……こう言ったのよ」
不良女「……そうだったかな」
幼女「でもね」
不良女「……」
幼女「お姉ちゃんを待っていたのは、私だけじゃなかったのかも知れない」
不良女「……」
幼女「きっとね、お父さんも……。お姉ちゃんのこと、待っていたんだと思うのよ……」ポロポロ
不良女「泣くんじゃねーよ……。ガキが……」
幼女「きっとね……。私のことをお父さんは……」
不良女「うっせぇな!」
幼女「……っ!」ビクッ!
不良女「腹減ってしょうがねぇ。私は家に帰る」
幼女「あ……」
不良女「ったく。子守りなんて私の性にあわねーっつーの」
幼女「……」
不良女「おい。何してんだ」
幼女「え……」
不良女「メシ食うって言ってんだろうが。今晩は何がいい?」
幼女「私も……、いいの……?」
不良女「ああ? 当たりめぇだろうが。父親直々に頼まれてんだぞ、こっちは」
幼女「ふええ……」
不良女「だから泣くなっつーの……」
幼女「私! 私ね! ハンバーグがいい!」
不良女「却下。今日はカレーだ」
幼女「じゃあハンバーグカレー!」
不良女「却下」
幼女「ふええ……」
不良女「ほい」スッ
幼女「ふえ?」
不良女「手。はぐれたら困るだろうが」
幼女「あ……」
不良女「ん? どうかしたか?」
~
不良女『ひっ……! ば、化け物……っ!』
不良女『なんなの……。その手……』
~
不良女「おい」
幼女「ううんっ! なんでもないのっ!」ギュッ
不良女「おいおい、なんだよ。ンなかわいい顔しても、晩飯がハンバーグにはならねぇぞ」
幼女「んー! おいしいの!」
不良女「ははは。そりゃ良かったな」
幼女「……ママのは、ハンバーグが入ってたけど」
不良女「……ガキはたまに地雷ぶち込んでくるなぁ」
幼女「けど」
不良女「んあ?」
幼女「お姉ちゃんのことも……、ママと同じくらい好きなのよ……」
不良女「ひぐう……っ! ぐす……っ!」
幼女「お姉ちゃん?」
不良女「馬鹿野郎が! 目にゴミが入っただけだ!」
幼女「お姉ちゃん」
不良女「な、なんだよ!」
幼女「これからも迷惑いっぱいかけるかもしれないけど……、よろしくなのよ」
不良女「……別に構わねぇってよ。迷惑をかけすぎるほど、ガキでいる時間なんて長くねぇしな」
幼女「お姉ちゃんっ!」ダキッ
不良女「うお……っ!」
幼女「私……、お姉ちゃんのこと……。大好きなのよ」
不良女「お、おう。ガキもなかなか見る目あるじゃねぇか。明日はハンバーグにしてやるよ」
幼女「ふふっ。チョロイのよ……」ボソッ
不良女「ん? 何か言ったか?」
幼女「ううんっ! なんでもないのっ!」
終わり
156 : 以下、\... - 2015/05/09 22:07:05.097 eV5Q7YocM 63/63読んでくれた方、レスくれた方、ありがとうございました。