1 : 以下、5... - 2017/10/10 21:00:42.940 d8tbXUTk01010 1/19

タプリス「…………」ドキドキドキドキ

タプリス「き、今日はついに月乃瀬先輩と……」

タプリス「髪、ちゃんとセットできてますよね?服、おかしくないですよね??」パタパタ

タプリス「うう、緊張します……」

ガチャッ

ヴィーネ「タプちゃんおまたせ!準備できたから、行きましょうか!」

タプリス「あっ、あの、はいっ!」

ヴィーネ「遊園地デート……ね!」

タプリス「は、はいっ!よろしくお願いしますっ///」テレテレ

元スレ
ヴィーネ「タプちゃんと」タプリス「遊園地デートですっ!!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1507636842/

2 : 以下、5... - 2017/10/10 21:06:45.426 d8tbXUTk01010 2/19

ヴィーネ「た、タプちゃんが言い出したんだから、そんなに照れないでよ……」

タプリス「あ、そ、そうでしたね……えへへ」

タプリス(この前お家にお邪魔した時、勢いと冗談半分で言ってしまいましたが、まさか受け入れてくれるなんて思ってませんでした……)

タプリス(月乃瀬先輩と、で、デート……)ポワワワワ 

ヴィーネ「タプちゃん?ぼーっとして大丈夫?……デートって言い方はおかしいかしら、お出かけって言いましょうか」

タプリス「へ、平気です!さあ、でででデートに行きましょう!」ダッ

ヴィーネ「あっ、タプちゃんそんなに急いだら……」

3 : 以下、5... - 2017/10/10 21:07:52.979 d8tbXUTk01010 3/19

ガッ

タプリス「わわっ、足がっ」

トサッ ギュッ

ヴィーネ「もう、転んじゃうところだったじゃない。怪我はない?」

タプリス「あっ、あぅ、だいじょうぶです……」

タプリス(とっさに抱き抱えてくれるなんて、優しい……ていうか、早速迷惑かけちゃいました)

タプリス「すみません月乃瀬先輩!気をつけます!」バッ

ヴィーネ(……ちょっと危なっかしいかも……そうだ!)

ヴィーネ「ねえタプちゃん、手を繋いで歩かない?」

タプリス「ええっ!?そ、そんな小学生みたいな……流石に恥ずかしいですよ!」

タプリス(月乃瀬先輩と手を繋げるなんて、めったにないチャンスですけど……)

ヴィーネ「そう、じゃあいいのね」プイッ

タプリス「ああっ……」

ヴィーネ「ん?どうしたの?」ニヤニヤ

タプリス「あ、あのっ……今日はデートですからね!私がエスコートします!」ギュッ

ヴィーネ「ふふっ、ありがと♪」ギュッ

4 : 以下、5... - 2017/10/10 21:09:37.554 d8tbXUTk01010 4/19

タプリス「えっと、遊園地までの切符は……これですね」ポチ

ヴィーネ「タプちゃん、すっかり下界にも慣れてきたわねー」

タプリス「えへへ、そうですかね?まだまだわからないことばっかりですけど」

タプリス「あ、電車来ましたよ!月乃瀬先輩、こっちです!」タタタッ

ヴィーネ「わわっ、そんなに急がなくても大丈夫よ!」

「見て見てあの子たち手を繋いでるー」キャ-カワイイ!

タプリス「……ちょっと目立っちゃうかもですね///」

ヴィーネ「タプちゃんが気にするなら、手を離すけど」

タプリス「い、いえっ!このまま!このままでいいです!」

ヴィーネ「そう?わかったわ」ギュッ

タプリス(月乃瀬先輩、なんだか私をからかってるような……)

ヴィーネ(ちょっとやりすぎたかしら? でもタプちゃん可愛いんだもの、ついからかいたくなっちゃう)キュン

6 : 以下、5... - 2017/10/10 21:14:01.236 d8tbXUTk01010 5/19

〜遊園地〜

タプリス「着きましたー!見てください、こんなに人がいっぱいです!」

ヴィーネ「これはますますはぐれないようにしないとね」

タプリス「そっ、そうですね!しっかり手を繋いでおきましょう!」

ヴィーネ「これなら迷子の呼び出しのお世話になることもないし♪」

タプリス「だから子供扱いはやめてください〜〜っ!」

ヴィーネ「ごめんごめん……さて、まずはどこに行くの?」

タプリス「そうですね、一番人気のジェットコースターに乗りましょう!」

ヴィーネ「タプちゃんはこういうの得意なのかしら」

タプリス「うっ、正直そんなに……ですが、せっかく来たんですから乗らなくては!」ウキウキ

ヴィーネ「……タプちゃんも意外とイベント好きよね……」

タプリス「そ、そうですかね? えへへ……月乃瀬先輩といっしょ……」テレテレ

ヴィーネ(かわいい)

9 : 以下、5... - 2017/10/10 21:18:51.325 d8tbXUTk01010 6/19

〜ジェットコースター〜

タプリス「うう〜っ、ドキドキしますねっ」

ヴィーネ「もう少しで回って来るっていう待ち時間が一番緊張するわね」

タプリス「はい……でも先輩と二人ならきっと大丈夫、安心です!」キラキラ

ヴィーネ「そこまで頼りにされると照れるわね……あっ、そうこうしてるうちにもう私たちの番よ!」

タプリス「ほんとですっ!じゃあ行きましょうっ!」ワクワク

ガチャンッ

ヴィーネ「シートベルトをしてっと……うう、緊張してきた」

タプリス「…………」ブルブル

ヴィーネ「タプちゃん、大丈夫? さっきから無言だけど」

タプリス「じぇっ、ジェットコースターなんて、じぇんじぇんへいきですぅっ」

ヴィーネ「噛み噛みじゃない……そんなに苦手なのね」

11 : 以下、5... - 2017/10/10 21:19:50.765 d8tbXUTk01010 7/19

タプリス「うう、見栄はってましたけど、実はすごく怖いです……」ガタガタ

ヴィーネ(すごく震えてる……ここは私が先輩らしく!)グッ

ヴィーネ「タプちゃん、ほら」ギュッ

タプリス「! あっ……」

ヴィーネ「こうして手を握っていれば、ちょっとはマシになるかしら?」ニコッ

タプリス「は、はいっ! ありがとうございます!」ニコニコ

ヴィーネ(タプちゃんの手、ちっちゃくてあったかい……)

タプリス(月乃瀬先輩の柔らかい手に包まれて、不安が和らぐ気がします……)

13 : 以下、5... - 2017/10/10 21:21:45.412 d8tbXUTk01010 8/19

ガタンッ!!

タプリス「! う、動き出しましたね」

ヴィーネ「うん……だんだん高度が上がって……結構高いかも」

タプリス「わあっ、高い……人がアリさんみたいにあんなにちっちゃく見えます」

ヴィーネ「よ、よく下を見られるわね……でも、空が近くていい景色ね」

タプリス「……考えてみれば私たち、羽で飛べるのにどうして怖がってるんでしょう」

ヴィーネ「こらっ!人前であんまりそういうこと言わないの!」

タプリス「そ、そうでした! すみませんっ」アタフタ

ヴィーネ「あ、そうこう言ってるうちにそろそろ……」

タプリス「あっ……! 先輩っ、手をっ」ギュゥゥッ

ガタンッ

ゴオォォォッ!!

ヴィーネ「きゃあああああっ!!」

タプリス「ひゃあぁぁぁぁ!!」

14 : 以下、5... - 2017/10/10 21:23:09.061 d8tbXUTk01010 9/19

ヴィーネ(思ったより怖いっ、でも……)

タプリス「ひぃぃぃんっ!!」ギュウウッ

ヴィーネ(タプちゃんがすごくつよく握ってくれた手、離さないようにしないと!)

ヒュウウウウウ…

ガタンッ

タプリス「や、やっと終わりました……怖かったけど、楽しかったですね!!」

ヴィーネ「そ、そうね……」ダラダラ

タプリス「だ、大丈夫ですか? 汗が吹き出してますよっ」フキフキ

ヴィーネ「あ、ありがとう……」

ヴィーネ(タプちゃんの前でちゃんとしてないといけない緊張と、強く握られてたから手が……)ヒリヒリ

タプリス「あっ、ごめんなさい! 手、痛かったですよね? えっと、どうすれば……」

15 : 以下、5... - 2017/10/10 21:24:03.973 d8tbXUTk01010 10/19

タプリス「いたいのいたいの、とんでけー!」スリスリ

ヴィーネ「……」ポワポワ

タプリス「……なんて、こんなのじゃダメですよね……」

ヴィーネ「タプちゃん、もう一回お願いできる? こんどは反対の手を」スッ

タプリス「えっ、でもこっちは握ってなかったような」

ヴィーネ「お願い♪」

タプリス「わ、わかりました! じゃあ……いたいのいたいの、とんでけーっ!」スリスリスリ

ヴィーネ(かわいい、かわいい!)ポワポワ

タプリス「どう、でしょうか……?」オズオズ

ヴィーネ「うん、とっても癒されたわ。ありがとう、タプちゃん!」ツヤツヤ

タプリス「それは良かったですー!」ホッ

17 : 以下、5... - 2017/10/10 21:30:10.091 d8tbXUTk01010 11/19

ヴィーネ「さてと、次はどこに行く?」

タプリス「そうですね、お化け屋敷なんてどうですか? ここのはちょっと有名らしいですよ」

ヴィーネ「う……お化け屋敷」ビクッ

タプリス「あっ、怖いのダメでしたっけ! 別のにしましょう!」

ヴィーネ「いいえ、ここで逃げたら負けた気がするわ……それに、タプちゃんがいるから平気よっ」

タプリス「そうですか? 無理そうだったらすぐ言ってくださいね?」

ヴィーネ「お化けがなによ、私だって一応悪魔なのよ!」フンス

タプリス「そ、そうですよね! 月乃瀬先輩は立派な悪魔です!……って天使の私が言っていいのかな」

ヴィーネ「……」ガクガク

タプリス(月乃瀬先輩、すごく震えてます……ここは私が頼れるところを見せないと!)

タプリス「月乃瀬先輩、しっかり手を握っていてください。怖かったら肩でも腰でも掴んでもらって構わないです!」

ヴィーネ「タプちゃん……ごめんね、情けない先輩で」ギュッ

タプリス「大丈夫です、私についてきてください! いざ、出発ですっ!」

18 : 以下、5... - 2017/10/10 21:31:45.395 d8tbXUTk01010 12/19

キャ-!!

ギャァァッ!!

タプリス「あわあわっ、あんなに怖いものだとは……」

タプリス「でもヒヤヒヤして楽しかったですねっ、先輩っ!」クルッ

ヴィーネ「はぁっ、はぁっ……」ゲッソリ

タプリス「だ、大丈夫ですか!? やっぱりやめといたほうが……」

ヴィーネ「ううん、タプちゃんがいたから全然平気だったわ! ありがとうね」ニコッ

タプリス(気丈に振る舞ってますけど、全然大丈夫に見えません!)

タプリス「ちょ、ちょっと休憩しましょうか! それと、次は月乃瀬先輩が行きたいところにしましょう!」

ヴィーネ「私が決めていいのっ?」キラキラ

タプリス「はい!」

ヴィーネ「うーん、メリーゴーランドにも乗ってみたいし、美味しそうなお菓子屋さんもあるし、お土産も買いたいし……迷っちゃう!」

タプリス「それじゃあ順番に全部行きましょうよ! 時間はたっぷりあります!」

ヴィーネ「そうね、目一杯楽しみましょ」ニコッ

19 : 以下、5... - 2017/10/10 21:33:40.240 d8tbXUTk01010 13/19

ヴィーネ「ふう、いっぱいアトラクションに乗ったわねー」

タプリス「それにいっぱい買っちゃいました! 可愛いキャラクターのぬいぐるみに、お土産のお菓子も!」

ヴィーネ「もうちょっと時間があるけど、最後はどこに行く?」

タプリス「あ、最後に乗るのは決めていたんです……あれです」

ヴィーネ「あれは……観覧車ね! なるほど、締めに相応しいかもね」

タプリス「はい、行きましょう!」

~観覧車~

タプリス「ゆっくり高度を上げていって……すごく遠くまで見えますね」

ヴィーネ「ええ、いまにも夕日が沈みそうで、綺麗な景色……」

タプリス「先輩、今日はありがとうございました」ペコリ

ヴィーネ「ううん、私だってタプちゃんと出かけたかったし、誘ってもらえて嬉しかったわ」

タプリス「そう言ってもらえると嬉しいです、私なんかが一緒で退屈じゃないか不安で……」

ヴィーネ「そんなわけないじゃない! 元気いっぱいのタプちゃんと一緒にいると、こっちまで楽しくなっちゃうわ!」

ヴィーネ「メリーゴーランドですごく楽しそうに笑ってる顔も、ちゃんと写真に撮っちゃってるからね♪」

20 : 以下、5... - 2017/10/10 21:34:31.083 d8tbXUTk01010 14/19

タプリス「そういうヴィーネさんも、お化け屋敷でぴったりくっついてきて可愛かったです〜〜」ニヤニヤ

ヴィーネ「ちょっと、それは忘れてよ〜っ!」アセアセ

タプリス「だって、月乃瀬先輩っていつも先輩らしくしっかりと振る舞ってるでしょ? でも、怖がってる素の姿もとっても可愛かったんですからね!」

ヴィーネ「か、かわいい? ……もう、先輩を困らせないのっ!」

タプリス「えへ、ごめんなさい……えっと、その、良かったらまた一緒にお出かけしてもらえますか……?」ドキドキ

ヴィーネ「もちろんいいけど、お出かけじゃなくて……デート、でしょ?」

タプリス「でーと……! そ、そうですね、デート! デートかあ……私いま、月乃瀬先輩とデートしてるんですね…… 」ポワポワ

ヴィーネ「あらたまって言われると恥ずかしいわね……やっぱりお出かけってことにしましょ?」

タプリス「あっ、ずるいです! ちゃんとデートじゃないとダメですからねっ」プク-ッ

ヴィーネ「……ふふっ」

タプリス「え、えへへっ」

21 : 以下、5... - 2017/10/10 21:35:45.617 d8tbXUTk01010 15/19

~帰りの電車~

ガタンゴトン…

タプリス「ふわあ……いっぱい歩いて疲れちゃいましたね」

ヴィーネ「タプちゃんたらおっきなあくび……眠くなっちゃった?」

タプリス「そんな、ことは……ないれふよ?」ウトウト

ヴィーネ「いやいや、だいぶ呂律が回ってないわよ? ……ほら」ポンポン

タプリス「ふぇ!? も、もしかして膝枕……?」

ヴィーネ「乗ってる人も少ないし、迷惑にはならないと思うから……ちょっとだけ、ね?」

タプリス「……いいんですか? じゃあ、お言葉に甘えて……」トサッ

ヴィーネ「降りるときに起こしてあげるから、寝てていいからね?」ナデナデ

タプリス「ひゃいっ……ありがとうございまふ……」テレテレ

ヴィーネ(はぁんっ、膝に頭を乗せて眠るタプちゃん、赤ちゃんみたいですっごくカワイイっ!!)

タプリス(さ、さすがに恥ずかしくて眠れませんよ〜〜っ! ……むにゃむにゃ)

23 : 以下、5... - 2017/10/10 21:38:14.892 d8tbXUTk01010 16/19

ヴィーネ「ふふっ、もう寝ちゃった」

ヴィーネ「タプちゃんといると先輩らしくしなきゃって思ってたけど……そのままの私も可愛いなんて言ってくれて、嬉しかったな」

ヴィーネ「先輩だとか後輩だとか、悪魔だとか天使だとか、余計なこと考えなくていいのかもね」

タプリス「んん……しぇんぱい……」ムニャムニャ

ヴィーネ「はあい、タプちゃん」

ヴィーネ「今日はありがとうね♪」ナデナデ

…………

ヴィーネ「タプちゃん、タプちゃん! そろそろ降りる駅よ!」ユサユサ

タプリス「んん〜〜? ……はっ!!すみません、たっぷり寝ちゃってました!」ガバッ

ヴィーネ「いいのいいの、降りる準備してね?」

タプリス「は、はいっ!」アセアセ

ヴィーネ(寝言で何回も私の名前を呼んでたけど、どんな夢だったのかしら?)

タプリス(ううっ、さすがにあんな夢を見てたなんて言えませんっ!///)

24 : 以下、5... - 2017/10/10 21:40:02.929 d8tbXUTk01010 17/19

~帰り道~

ヴィーネ「じゃあ私はこっちだから……タプちゃんももう帰る?」

タプリス「はい、明日も学校なので準備しないとですね!」

ヴィーネ「そうね……」

タプリス「? どうかしました?」

ヴィーネ「……ねぇ、お泊まりデート、なんて楽しそうじゃない?」

タプリス「お、おとまりでーと!? な、な、なんですかその甘美な響きは!」

ヴィーネ「ふふっ、さすがに今日すぐには出来ないけど……次に遊ぶ時はお泊まりするのもいいかもね♪」

タプリス「月乃瀬先輩と、お、お泊まり……」プシュ-

ヴィーネ「じゃあまたね、また今度遊ぶ時には誘ってね! ばいばいっ!」

タプリス「あっ、も、もちろんですっ! ありがとうございました、また今度ですっ!」ブンブン



タプリス(月乃瀬先輩とお泊まりデート!? そ、そんなの緊張しちゃって今からドキドキです〜っ!///)

ヴィーネ(お泊まりかあ……楽しそうでいいかも、次に遊ぶ時はちゃんと準備しとかなくちゃね!)


おしまい!

25 : 以下、5... - 2017/10/10 21:40:56.054 d8tbXUTk01010 18/19

タプィーネが遊園地デートするだけのお話でした。
(内容と関係ないけど)ヴィーネちゃんお誕生日おめでとう!

26 : 以下、5... - 2017/10/10 21:42:14.794 d8tbXUTk01010 19/19

※このSSは一応
ヴィーネ「タプちゃんと」タプリス「お家デートですっ!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1503283744/
http://ayamevip.com/archives/50616882.html
の続きとなっていました。

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