フィアンマ「ローマ正教内部を見学しようと思うのだが……」【前編】
フィアンマ「ローマ正教内部を見学しようと思うのだが……」【中編】

549 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/14 23:37:01.33 PGaRROWfo 456/549



『反省会』


インデックス(そのあと、寮監のお姉さんにガッツリ怒られて……)

アニェーゼ(フィアンマさんに絞られ……)

オリアナ(お姉さんは+αでお兄さんにげんこつされ……)

アンジェレネ(フィアンマさんの部屋の前の廊下で一晩正座……)

ルチア(寮にはデジタルな包囲網もつけられたそうです)

550 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/14 23:37:58.98 PGaRROWfo 457/549


インデックス「ふあぁ……もうねむねむなんだよぉ」バタバタ

フィアンマ「俺様の方がねむねむなんだが?」

インデックス「フィアンマはオリアナの背中の上ですやすや眠ってたもん」

フィアンマ「そんなの知るか! あの事件に俺様の意思は無かったんだ……」

オリアナ「まあ、完全にお姉さんの趣味だしね」

フィアンマ「はあ……なぜ俺様が反省の監視などをしなくてはならないのやら」ウウ…

ルチア「上司も連帯責任ということでは?」

フィアンマ「そんなこと言われなくてもわかってる。だがな……」ムゥ

551 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/14 23:38:47.67 PGaRROWfo 458/549


オリアナ「なら、反省なんかやめちゃわない? どっちにも得がないわ」

オリアナ「お互いの口裏合わせておけば疑われないだろうし」

ルチア「悔しいですが、賛成ですね」

ルチア「このメンバーがこの程度で反省するとはとても……」

インデックス「そ、そうだよ。時間の無駄だってー」

フィアンマ「確かに意味のない時間かもしれないが、次のためにやらなければならないことでもあるだろう」

アニェーゼ「やっぱりそうですか」

オリアナ「お兄さんって変なところで強情なのよね……」ハア

フィアンマ「それが俺様のいい部分だろう?」ドヤ

インデックス「そうだけどー」ブー

552 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/14 23:39:32.38 PGaRROWfo 459/549


フィアンマ「……それにしても」チラ

アンジェレネ「……」スースー

フィアンマ「……俺様が見てる前で堂々と寝れるとはな」クツクツ

ルチア「シスター・アンジェレネ!」

アンジェレネ「っは!」キョロキョロ

フィアンマ「……おはよう、アンジェレネ?」ニッコリ

アンジェレネ「ひ、ひゃいいっ!」

インデックス(あー、やっちまったんだよ。バイバイ、アンジェレネ)

フィアンマ「少し俺様の部屋へ来い。拘束は解いてやるから」

アンジェレネ「はわわわ」ブルブル…

ルチア(シスター・アンジェレネ……強く生きてください)

553 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/14 23:40:08.88 PGaRROWfo 460/549


フィアンマ「こんな感じか」パッ

アンジェレネ「拘束が……解けた?」

フィアンマ「解いた、な」

フィアンマ「ほら、立て」クイクイ

アンジェレネ「あ、はい……」フルフル

フィアンマ「俺様たちは少し部屋にこもるが……インデックス、勝手に拘束を解いたりしたら……分かってるよな?」

インデックス「う、うん。目がマジなんだよ」

フィアンマ「アンジェレネもそう震えることはない。聞きたいことがあるだけだからな」ポンポン

アンジェレネ(なぜ寝てたとか聞かれるのでしょうか)フルフル

アンジェレネ(眠かったからと答えるしかないですー!!)

オリアナ「……」クスッ

555 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/15 16:32:57.99 Fr9ELGcl0 461/549


………フィアンマの部屋………


フィアンマ「さてと……早速質問いいか?」

アンジェレネ「す、すみません!! 眠かっただけなんです!!」

フィアンマ「は? 何を言ってるんだ?」

フィアンマ「俺様はお前の思う平和を聞こうと思っただけなんだが……」

フィアンマ「もしや、まだ寝ぼけているのか?」

アンジェレネ「へ?」

フィアンマ「へ、じゃなくて平和だ」

アンジェレネ「えっと……突然どうしたんですか?」

フィアンマ「ん? 何かわからないことでもあったか?」

フィアンマ「そうだ……喉は渇いてるか?」

556 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/15 16:33:24.73 Fr9ELGcl0 462/549


アンジェレネ「あ……喉乾きました!」

フィアンマ「そうか……じゃあこのココアでもやろう」スッ

アンジェレネ「あ、ありがとうございます」ペコ

フィアンマ「ちゃんと冷ませよ?」

フィアンマ「舌を火傷すると、口内炎的な苦痛を味わう羽目になるからな」

アンジェレネ「は!! その気持ちわかります!」フーフー

アンジェレネ「食べたいのに食べられないって辛いんですよ……」フーフー

フィアンマ「あ、ああ……そうなんだが、いつまで冷ましてるんだ?」

アンジェレネ「す、すみません!!」フーフー

557 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/15 16:33:51.28 Fr9ELGcl0 463/549


アンジェレネ「ふーふー……甘いですね」ゴクゴク

フィアンマ「まあ、特別甘くしたココアだからな」

アンジェレネ「え?」

フィアンマ「アニェーゼとアックアがアンジェレネは甘いものが大好きだと言っていたから、砂糖多めにしたわけだ」

アンジェレネ「確かにシスター・ルチアが入れてくれるのより甘いですね!!」ゴクゴク

フィアンマ「甘いものは別腹ってことなのだろうな」

アンジェレネ「もちろんですよ! 甘いものならいくらでも行けますから」ゴクゴク

フィアンマ「シスターとは思えないセリフだな」

アンジェレネ「あはは……シスター・ルチアにもよく怒られます……」

558 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/15 16:34:21.42 Fr9ELGcl0 464/549


アンジェレネ「ぷはぁ……」ポケー

フィアンマ「……非常にリラックスしているところ申し訳ないが、答えは出たか?」

アンジェレネ「えっと……スケールが大きすぎて少し分からないです」

フィアンマ「ああ……それは済まなかったな」

フィアンマ「じゃあ……お前地震の平和ってなんだ?」

アンジェレネ「うーん……幸せを求める余裕がある状態なんじゃないかなって思います」

アンジェレネ「少しくらい嫌なことや辛いことがあっても、幸せがあれば平和なんじゃないかなって」

アンジェレネ「わ、私みたいな見習いシスターが言うのはおこがましいんですけど」アハハ…

559 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/15 16:34:49.77 Fr9ELGcl0 465/549


フィアンマ「なるほどな……幸福の追求ができる環境か」

アンジェレネ「す、すみません、変なこと言っちゃって」アセアセ

フィアンマ「いや、いいと思うぞ」

アンジェレネ「そ、そうですか!!」パァ

フィアンマ「……少し参考にさせてもらうがいいか?」

アンジェレネ「も、もちろんです!」

アンジェレネ「これくらいでいいんでしたら、はい……」チビチビ

フィアンマ「くくっ、そんなにビクビクしなくてもいい」

アンジェレネ「は、はあ……」

560 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/15 16:36:45.64 Fr9ELGcl0 466/549


フィアンマ「よし、聞きたかったのはこれだけだからもう出ていいぞ」

アンジェレネ「え? これだけなんですか?」

アンジェレネ(つまり、寝ていたことに対するお咎めはなし!?)

フィアンマ「そうだと言ってるだろう?」

フィアンマ「出たらインデックスを呼んでくれるか?」

アンジェレネ「こ、拘束は……?」

フィアンマ「自分で外せるはずだ」

アンジェレネ「……分かりました。失礼しました」

パタン

561 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/15 16:37:12.99 Fr9ELGcl0 467/549


……………………………

フィアンマ「幸福……幸せか」

フィアンマ「俺様には良く分からないものだな」ボフッ

フィアンマ「ね……眠い」

562 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/15 16:37:41.44 Fr9ELGcl0 468/549


ガチャ

インデックス「お、お邪魔するんだよー?」ソォ-

フィアンマ「ん、来たか」ギシッ

インデックス(私たちが正座で拘束されてたってのに……)

インデックス(フィアンマだけベッドに寝ている!?)

インデックス「……がうがう」

フィアンマ「え、ちょ、ど、どうしたんだ!」ムクッ


インデックス「一人だけぬくぬく寝てるなんてずるいんだよ!!」ガウウウウ

ガブー

フィアンマ「あああああああ!!!」ジタバタ

563 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/15 16:38:23.78 Fr9ELGcl0 469/549


フィアンマ「くそっ……せっかく収まったと思ってたのに」サスサス

インデックス「何が収まったと思ったのかな?」

フィアンマ「お前の噛みグセに決まってるだろ」イタタ

インデックス「私の唯一の攻撃手段だからね。収まるわけが無いんだよ」

フィアンマ「お前といるとき、いつもピリピリしていなければならない俺様の気持ちも汲んで欲しいものだ」

インデックス「大丈夫だよ。フィアンマが変なことしたり、言ったりしなければ、私は何もしないんだから」ニコッ

フィアンマ「何も参考にならないな。俺様だけはその笑顔にも騙されないぞ」

インデックス「えー? 今のは純粋な好意だよ?」

インデックス「変なことしなければ私はフィアンマのこと大好きなのになー」

フィアンマ「そうか。俺様は噛むやつに好かれても迷惑なだけだがな」

564 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/15 16:39:24.57 Fr9ELGcl0 470/549


インデックス「め、迷惑なの?」ウルッ

フィアンマ「ちょ、泣くのは反則だろう……」

インデックス「ひぐっ……えぐっ」グスグス

フィアンマ「……分かった分かった、迷惑じゃないから。嬉しいから」

フィアンマ「だから泣くな、俺様が泣かせているみたいだろう?」

インデックス(……けっ、ちょろいな)ニヤ

フィアンマ「おい、今本心が顔に出てたぞ」

インデックス「ほ、本心って何のことかな?」シランプリ

フィアンマ「コイツ本当にちょろいな……みたいな笑みだった」

インデックス「い、いや、そんなこと考えてないんだよ」

フィアンマ「そ、そうなのか?」

565 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/15 16:39:50.37 Fr9ELGcl0 471/549


フィアンマ「とにかくだ、本題に入っていいか」

インデックス「うん、無駄話を続けても時間の無駄だもんね」

フィアンマ(……分かってるなら大人しくしてくれ)

フィアンマ「お前の幸せって何なんだ?」

インデックス「え? フィアンマらしくないこと聞くね」

フィアンマ「俺様は何だと思われているんだ?」

インデックス「お前の幸せなんて踏みにじってやる、ぐははーみたいな?」

フィアンマ「本当に踏みにじってやろうか?」

インデックス「嫌なんだよ!」キリッ

566 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/15 16:40:28.19 Fr9ELGcl0 472/549


フィアンマ「ああ、もういいから早く答えろ」

インデックス「そうだね……」

インデックス「……アニェーゼ達がご飯くれて、アウレオルスが真面目に本書いてて、アックアがいつも通りフィアンマに突っ込ん
でて、フィアンマが私と遊んでくれたら幸せかな」

インデックス「だから、私は今幸せなんだよ」ニコッ

フィアンマ「……そんなことなのか? それっぽっちのことでいいのか?」

インデックス「え? 私の願う幸せはすごい贅沢なことだと思うんだけど」

インデックス「だって私の記憶は消されちゃうでしょ?」

インデックス「だからその前にいっぱい思い出を作っておきたいんだよ」

インデックス「私のこと、覚えていて欲しいから」

インデックス「みんながいたらそれでいいの」

567 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/15 16:41:55.81 Fr9ELGcl0 473/549


フィアンマ「……そうか。その幸せは続くといいな」ポンポン

インデックス「うん……なんだかフィアンマじゃないみたいだね」

フィアンマ「……踏みにじる系男子は卒業するつもりだからな」

インデックス「へぇ……個性なくなるね」

フィアンマ「俺様は個性で溢れているから問題ない!」

フィアンマ「っていうか俺様がいつ踏みにじる系な面を見せた!!」

インデックス「うーん……雰囲気かな」

フィアンマ「……もう聞くことはないから出ろ。ついでにアニェーゼかルチアを呼んでくれ」

インデックス「え? 二人は拘束されているんだよ?」

フィアンマ「解呪してやれ」

インデックス「りょーかい」

キイィィ バタン

568 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/15 16:43:55.23 Fr9ELGcl0 474/549


…………………………

フィアンマ「……」カリカリ

フィアンマ(それくらいのことなら俺様でも叶えられるかもしれないな……記憶の方はイギリスの方が面倒なんだよな……)

フィアンマ「んあー、柄にもないことを!」ガシガシ

ガチャ

フィアンマ「誰だ? アニェーゼかルチア?」

オリアナ「残念、お姉さんでしたー」グッ

オリアナ「少し経過が聞きたくてやってきちゃったわん」

フィアンマ「拘束はどうしたんだ」

オリアナ「自分で解呪したに決まってるじゃない。部屋のロックに比べたらちょろいもんよ」クス

フィアンマ「はあ……手を抜くべきじゃなかったな」

569 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/15 16:44:30.48 Fr9ELGcl0 475/549


オリアナ「そうね。お姉さんの実力を甘く見ちゃいけないわ」

フィアンマ「いや、お前の実力は他の誰より認めているつもりだが」

オリアナ「あら、お兄さんがそんな嬉しいことを言ってくれるなんて……」

オリアナ「熱でもあるの?」

フィアンマ「そんなわけないだろう」

フィアンマ「とてつもなく眠いが、健康体さ」

オリアナ「……ということは本当に認めてくれてるってことでいいのかしらん?」

フィアンマ「変態方面でな」

オリアナ「……ああ、なるほどね」

570 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/15 16:44:59.03 Fr9ELGcl0 476/549


フィアンマ「で、何の用だ?」

オリアナ「経過を聞こうと思っただけだって」

オリアナ「お兄さんの心境に変化は訪れたかしらん?」

フィアンマ「まあ……思うところはあった」

オリアナ「お、収穫ありね」

フィアンマ「少しだがな」

オリアナ「そ。少しずつでも進歩できれば上出来よん。お姉さんも応援してるから」

フィアンマ「いらない応援だな。まあ、ありがたく受け取っておくが」

571 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/15 16:45:27.77 Fr9ELGcl0 477/549


オリアナ「あらら? 素直じゃないのね」

フィアンマ「ふん、素直な俺様なんて気持ち悪くて仕方が無いだろう?」

フィアンマ「俺様は少しひねくれてるくらいがちょうどいいと思うわけだ」

オリアナ「なるほどね。確かにそうかもしれないわ」

オリアナ「気持ち悪いお兄さんも見てみたいけど」

フィアンマ「それは多分俺様じゃないな」

オリアナ「かもしれないわ」

フィアンマ「だが、俺様が白かったら完全無欠だろうな」

オリアナ「それはないと思うわ」

572 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/15 16:45:53.61 Fr9ELGcl0 478/549


フィアンマ「むっ……そろそろアニェーゼかルチアが来るから帰れ」シッシ

オリアナ「分かった分かった。お兄さんは怒らせない方がいいって聖人のお兄さんも言ってたことだし」

フィアンマ「ふん、この程度で怒るものか。さっさと行け」

オリアナ「はいはーい、オトナなことは子供が寝静まってからするべきよね」クスッ

フィアンマ「……少なくともお前とすることはないよ」

オリアナ「あら、残念。でも諦めたりはしないから」

フィアンマ「ああ、そうかい。せいぜい頑張るといい」

バタン

574 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/16 21:34:33.04 psLqyRzmo 479/549


………………………

ルチア「私の幸せ……ですか」

フィアンマ「ああ。あまり深く考えることはない」

フィアンマ(前二人に比べてとてつもなくやりやすいな……)

フィアンマ(はじめにルチアにしとくべきだったか)

ルチア「自分勝手なことになってしまいますが、よろしいですか?」

フィアンマ「ああ、全然構わないぞ」

ルチア「私の幸せは部隊の皆が不自由なく生活できることですね」

ルチア「シスター・アニェーゼもシスター・アンジェレネも……」

575 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/16 21:35:04.74 psLqyRzmo 480/549


フィアンマ「…………なあ」

ルチア「なんですか?」

フィアンマ「……自分のことは無いのか?」

ルチア「私は見習いですが、シスターの端くれ」

ルチア「欲を持つのはあまり良い事ではありません」

ルチア「しかし、皆のための欲なら神もお許しになる……かなと思っただけです」

フィアンマ「なるほどな。それくらいなら許してくれるだろうさ」

フィアンマ「神というくらいだ、見習いの行動にいちいち目くじらを立てるほど狭量ではないだろうしな」

フィアンマ「いや、神が許さなくとも俺様が許してやる。できる限り実現させてやる」

ルチア「……はぁ、何様なんですか?」

フィアンマ「俺様だ」

576 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/16 21:35:32.74 psLqyRzmo 481/549


ルチア「……では頼んでおきます」クスッ

ルチア「この生活の継続を」

フィアンマ「ああ、出来る限り、だがな」

ルチア「期待はしませんが」

フィアンマ「む、言ったな?」

フィアンマ「後で俺様にこんなことを言ったことを後悔するといい」

ルチア「できるといいですね」スック

ルチア「それでは」ペコリ

フィアンマ(キツめなシスターだと思っていたが、それはあくまで表側だけでしかないということか)

577 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/16 21:36:04.27 psLqyRzmo 482/549


…………………………

アニェーゼ「幸せ、ですか……」

フィアンマ「そうそう。俺様も少し疲れてきてるからすぐに答えてくれるとありがたいんだが」

アニェーゼ「え、適当過ぎる気がすんですけど」

フィアンマ「ああ、少し適当風になっているのは認める」

フィアンマ「大体行動方針は固まってきたからな」ノビー

アニェーゼ「そ、そうですか……」

アニェーゼ「でも、私はちゃんと考えといたんで待たせねーですよ」

フィアンマ「そうか。アンジェレネ辺りから聞いたのか?」

アニェーゼ「いえ、アンジェレネはぐっすり寝てますよ」

フィアンマ「そ、そうか……」

578 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/16 21:36:32.67 psLqyRzmo 483/549


フィアンマ「やっぱりきちんとしめておくべきだったな」

アニェーゼ「あ、えっと部下の失態ですし、私が謝るんで許してあげて欲しいです」

フィアンマ「許す? 別に大して気にしていないさ」

フィアンマ「ルチアの言っていたとおり、あのメンバーを正座させたところで反省などしないだろうしな」

アニェーゼ「確かに……」

フィアンマ「で? 考えてきたなら教えてもらえると嬉しいんだが?」

アニェーゼ「私の部隊のシスター達が昔みて―にひもじい思いや寂しい思いをしねーことですね」

フィアンマ(ルチアが言っていたことと似ているな)

579 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/16 21:37:00.76 psLqyRzmo 484/549


フィアンマ「なるほど……」カリカリ

フィアンマ「実にアニェーゼらしい考えだな」

アニェーゼ「そうですか?」

アニェーゼ「彼女たちにはあまりよくしてやれてねーんですけどね」

フィアンマ「そうか? 本人たちはお前の努力をよく分かっている様子だったがな」

アニェーゼ「いやいや、大変な目に遭わせてばっかですよ」

フィアンマ「ふむ……どこまでやればいいんだろうな」

アニェーゼ「へ? なんか言いました?」

フィアンマ「いや、独り言だ」

580 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/16 21:37:29.28 psLqyRzmo 485/549


アニェーゼ「あの、こっちからも一つ尋ねてもいいですか?」

フィアンマ「なんだ? 俺様もそろそろ寝たいから手短にな」

アニェーゼ「フィアンマさんの幸せって何なんですか?」

フィアンマ「俺様の?」

アニェーゼ「私たちには散々聞いたんですから答えてもらわねーと」

フィアンマ「……」

アニェーゼ「アンジェレネには平和について聞いたらしーんで、そっちでもいいですけど」

フィアンマ「……さあな? 分からないから聞いただけさ」

581 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/16 21:39:02.31 psLqyRzmo 486/549


アニェーゼ「うわあ、そういう風に追及を逃れんですか……勉強になりますね」

フィアンマ「ふん、言わないとは言ってないだろう」

フィアンマ「とりあえず答えは保留だ」

アニェーゼ「むう……まあいいでしょう、それで我慢します」

アニェーゼ「でも、絶対に教えてください」

フィアンマ「分かってる。話はこれで終わりだ」

フィアンマ「お前も反省組に加わってこい」ビシッ

アニェーゼ「はいはい、分かりましたよ」ガチャ

フィアンマ「はぁ……態度悪くないか?」

584 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/18 22:12:48.23 otHYdUO2o 487/549


……………………………

グッ…ガチャ

オリアナ「あらら? ドアのロックが外れたままじゃない」

フィアンマ「……」カリカリ…

オリアナ「お兄さん?」

フィアンマ「……ん? オリアナか」

オリアナ「何してるの?」

フィアンマ「あいつらが言っていたことをまとめてるだけだ」カタン

フィアンマ「今後の参考にするためにもな」

オリアナ「へえ……お兄さんって意外と真面目?」

フィアンマ「元々だ」

585 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/18 22:13:32.00 otHYdUO2o 488/549


フィアンマ「……で、何の用だ?」

オリアナ「どんな結論に至ったのかなーって思って」

フィアンマ「結論なんかないよ。俺様には理解できないからな」

オリアナ「理解できないって、何を?」

フィアンマ「俺様は平和の定義を人間の悪性が存在しないことから万人が幸せを享受する権利を持つということに変えて考えること
にした」

フィアンマ「だが、幸せというものの定義も曖昧だったからそこを聞いてみることにしたわけだ」

オリアナ「ふむふむ……」

オリアナ(なんだか難しそうな単語ばっかり使うなあ……)

586 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/18 22:14:17.37 otHYdUO2o 489/549


フィアンマ「その結果が理解できないんだ」

フィアンマ「どいつもこいつも金持ちになるーだとか権力が欲しいーだとか言わないんだよ」

フィアンマ「他人の平穏を祈ったり、他人とのつながりを求めたり……」

フィアンマ「自分の中で完結するものじゃなかった。他人がいないと成り立たないものだった」

フィアンマ「ローマ正教の人間だってのにさ。俺様の認識と大きく食い違っている」

オリアナ「へえ、つまりお兄さんの認識を変えるいい機会になったってことじゃない?」

オリアナ「でも、まあ、みんながみんなお兄さんが思ったようなことを幸せだと思ってるわけじゃないと思うけどね」

フィアンマ「そうなのか?」

オリアナ「お金があれば幸せって言う人なんて五万といるわよん?」

フィアンマ「ふむ……まあ、明日になったらもっと多くの人間に聞いてみるつもりさ」

フィアンマ「そうしたら共通点も自ずと見えてくるはずだ」

587 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/18 22:15:01.50 otHYdUO2o 490/549


オリアナ「そうねえ、自分で理解するのが一番早いだろうし」

オリアナ「お姉さんもそれはいいと思うわよん」

フィアンマ「だな。百聞は一見にしかずとはよく言ったものだよ」

オリアナ「んふふっ、話が一段落したところでお姉さんと気持ちいいことしない?」サワッ

フィアンマ「はぁ、何度も何度も懲りないな」

オリアナ「いいじゃない、お姉さんと一緒に刺激的な夜を―」

フィアンマ「……酔っぱらってるのか?」

オリアナ「それはないわ、お姉さんは酒で潰れることは絶対に無いからね」

フィアンマ「そんな若い年から飲んだくれとは……親が泣くぞ」

588 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/18 22:15:28.48 otHYdUO2o 491/549


オリアナ「いいのよ、親なんて勝手に泣いてれば」

オリアナ「顔も覚えてないしね」

フィアンマ「ふーん、そうなのか」

オリアナ「き、興味なさげね」

フィアンマ「実際興味など無いからな……」

オリアナ「お兄さんってときどき容赦ないこと言うわね」

オリアナ「でも、お姉さんはMにもなれるからいいんだけど」

フィアンマ「安心しろ。俺様はMでもSでもないからな」

589 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/18 22:15:59.47 otHYdUO2o 492/549


オリアナ「……よっし、じゃあそろそろ反省組も解放してあげた方がいいかな」スック

フィアンマ「いや、お前が一番反省すべきだからな?」

オリアナ「いいじゃない。あの格好、すごく似合ってたし」

オリアナ「お姉さんも驚いちゃった」ガチャ

フィアンマ「も、もう掘り返さないでくれ……」ズーン

594 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/20 22:40:19.44 BltCZlEvo 493/549


ギイイイイッ

インデックス「……むにゃ」スースー

アンジェレネ「……」クカ-

ルチア「……」コクコク

アニェーゼ「……ふにゃー……」クークー

オリアナ「あらら、みんな寝ちゃってるわね」

フィアンマ「はぁ、どうやら反省する気が無いらしいな」

オリアナ「起こすってこと?」

オリアナ「お姉さんとしてはお兄さんの良心を信じたいところだけど?」

フィアンマ「……こいつらはまだ子供だ」

フィアンマ「徹夜は成長に影響を及ぼすだろう」

595 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/20 22:40:58.94 BltCZlEvo 494/549


オリアナ「……つまり起こさないってことね」

フィアンマ「そんなことは一言も言ってない!」

オリアナ「はいはい、分かったから運ぶの手伝ってちょうだいね」

フィアンマ「俺様の鍛えてない体を見てから言ってくれ」

オリアナ「……鍛えるチャンスなんじゃない?」

フィアンマ「だ、黙れ。俺様には魔術があるんだ……鍛える必要などない」

オリアナ「……」

フィアンマ「無反応?」

オリアナ「黙れって言われたから仕方が無いでしょ」

596 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/20 22:41:50.11 BltCZlEvo 495/549


オリアナ「言うこと聞かないと変なことされそうだし」クスッ

フィアンマ「変なことするのは主にお前だr」モガッ

オリアナ「お兄さん、しー」

フィアンマ「……ちっ、言われなくても分かってる」

オリアナ「怒鳴るのもダメよん?」

フィアンマ「バカにしてるとしか思えないな……」

597 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/20 22:42:25.83 BltCZlEvo 496/549


オリアナ「あら、バレちゃった。お仕置きされちゃうのかしら?」

フィアンマ「はぁ……運ぶんだろう? 卑猥なこと言ってないでさっさとしろ」

オリアナ「はいはい、お姉さんはお兄さんの使いっ走りとして働きますよ」

フィアンマ「俺様も運ぶんだから文句言うな」

オリアナ「女であるお姉さんの方が多く運ぶことに疑問を感じてるだけよん」

オリアナ「別に文句言ってるわけじゃないから気にしないで」

598 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/20 22:43:00.37 BltCZlEvo 497/549


フィアンマ「……やっぱりアックア呼ぶか」

オリアナ「あの聖人のお兄さんが女子寮に入れるとでも?」

フィアンマ「え、何を言ってるんだ、俺様だって入れない……」

フィアンマ「……まさか」ゾクッ

オリアナ「お姉さん特製、お兄さん女装セット!」ジャーン

ゴオオオオオッ

フィアンマ「一応燃やしておいたが、他にも持ってるなら今のうちに出しといたほうが身のためだと忠告しておく」

オリアナ「ああ! お兄さんの正装がああああ!!」

フィアンマ「正装などではない!!!!!」

599 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/20 22:43:37.28 BltCZlEvo 498/549


オリアナ(結局、お兄さんは女子寮の前まで白いシスターさんを運ぶことしかしてくれませんでした)

オリアナ(怒らせちゃったからかな?)

オリアナ「本当にお兄さんったら真性のSなんだから……」ハァ

601 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/21 22:46:16.26 7bWSbjMwo 499/549




『のどかな朝食』




………食堂………


フィアンマ「んんーっ……」ノビ-ッ

フィアンマ「眠い……」カツカツ

オリアナ「ちょっと待って、お兄さん!」

オリアナ「身支度してる女を放っていっちゃうのは紳士失格よん」

フィアンマ「うるさい……俺様は紳士になんざなろうと思った事は無いんだ」

フィアンマ「そんなキーキー言われると頭痛が悪化するだろう……」ウ-ン

オリアナ「あら、もしかして低血圧さんかしらね?」

フィアンマ「その可能性も高いな」

フィアンマ「昨日の朝は大丈夫だったんだが……」

フィアンマ「はぁ、医者に見せれない体ってのはこういう時面倒だな」

602 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/21 22:47:03.46 7bWSbjMwo 500/549


オリアナ「お姉さんが見てあげようか?」

フィアンマ「拒否する。お前が言うと別の意味にしか聞こえない」

フィアンマ「まあ、何かしたいと言うのなら、俺様の体に配慮してくれると助かる」

オリアナ「そうねぇ……頑張ってみるわ」

フィアンマ「ああ」

フィアンマ「まず、その口を閉じるところから始めることを勧める」

オリアナ「ええ!?」

フィアンマ「はい、減点」

オリアナ(まさかの減点方式!?)

603 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/21 22:48:03.67 7bWSbjMwo 501/549


インデックス「あ! フィアンマだー!」トテトテ

アニェーゼ「ちょ、インデックスちゃんここで走んねーでください!」

インデックス「いいじゃん、ちょっとくらいー」トテトテ

ドンッ

ヴェント「ん?」

インデックス(あ、怖そうな人にぶつかっちゃったんだよ……)

インデックス「ご、ごめんなさいなんだよ……」

ヴェント「いや、別に構わないけど、アンタ見ない顔だね」

インデックス「私はインデックスだよ。あなたも見たことのない顔だけど……」

604 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/21 22:49:24.10 7bWSbjMwo 502/549


フィアンマ「何してるんだ、あいつらは?」

オリアナ「さあ、朝の挨拶ってところじゃない?」

フィアンマ「はい、減点」

オリアナ「お兄さんから話しかけたのに!?」

フィアンマ「俺様を無視しても減点だからな?」

オリアナ「鬼畜仕様に進化してる……っていうかまだ続いてたの?」

フィアンマ「うーん……面倒だしやめるか」フアァ

605 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/21 22:54:49.59 7bWSbjMwo 503/549


アニェーゼ「はぁ……おはようこざいます。朝から騒がしくて申し訳ねーです」

フィアンマ「お前も大変だな……」

アニェーゼ「押し付けられたようなもんですけどね」

フィアンマ「まあ、インデックスも楽しそうにしていたしいいんじゃないか?」
アニェーゼ「そ、そうですけどね」エヘヘ
オリアナ「……お疲れみたいだけど、大丈夫?」
アニェーゼ「昨日はあんまり寝てねーですし仕方がないんです」

グイッ

オリアナ「あら、寝不足は肌の敵。若いからって油断してると痛い目見るから要注意よ」

アニェーゼ「ち、忠告ありがとうございます」

608 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/23 23:10:13.60 Au/Uq1//o 504/549


アニェーゼ「それにしても昨日はお手数かけちまってすみませんでした」

アニェーゼ「私の部隊の者まで運んでもらっちまって……」

オリアナ「だって、お兄さん?」

フィアンマ「ふん、そのことならオリアナに感謝しておけ」

フィアンマ「俺様は……非力だからインデックスしか運んでないからな」

アニェーゼ「え、ええ!?」

アニェーゼ「じゃ、じゃあ、あなたが三人運んだんですか?」

オリアナ「お姉さんは運び屋とも呼ばれるからね」

オリアナ「依頼主の命令だったら、なんでも運ぶのよん」

609 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/23 23:10:56.51 Au/Uq1//o 505/549


オリアナ「だから、その判断を下したお兄さんにお礼は言ってね」

アニェーゼ「あ、ありがとうございます」

フィアンマ「む……大したことをしていないのに感謝されるのは居心地が悪いな」

オリアナ「それが上司ってもんよ。部下の手柄で褒められる」

オリアナ「そのあとでちゃんと部下を褒めてあげれば居心地の悪さも減るんじゃない?」

フィアンマ「つまり、褒めろと言ってるのか?」

オリアナ「別に? お姉さんは子供みたいな褒め方じゃ満足できないしね」

オリアナ「ベッドで褒めてね」

610 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/23 23:11:50.35 Au/Uq1//o 506/549


フィアンマ「……アニェーゼ、変なものを聞かせて悪かった」

フィアンマ「これは部下の手綱を握れなかった俺様の責任だ」

アニェーゼ「いえ、幸い私しか聞いてなかったんで問題ねーです」

オリアナ「……あれ? お姉さんの扱いが酷い?」

フィアンマ「心配するな、後で部屋に帰ったらきちんと褒めてやる」

オリアナ「ふふん、当然かしらね」

フィアンマ「もちろん説教の後にな」ニッコリ

オリアナ「」

611 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/23 23:12:22.93 Au/Uq1//o 507/549


フィアンマ「それとも説教は食事中にするか?」

オリアナ「いや、部屋でいいです」

フィアンマ「じゃあ、朝食を頼みに行くか」

アニェーゼ「オルソラですか?」

フィアンマ「ああ、そうだが……?」

アニェーゼ「……フィアンマさんが噂を流したせいで長蛇の列になっちまってますよ」

フィアンマ「な!?!? なんだって?」

アックア「待つしかないのである」

フィアンマ「突然出てくるな!!」

612 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/23 23:13:29.41 Au/Uq1//o 508/549


アックア「仕方がないのである」

アックア「私とてお前といるのはあまり気分が良くないが、教皇の命令だからな」

フィアンマ「はあ……」

アックア「それに昨日の夜、私が油断して去った後に問題を起こしたと聞いているのである」

オリアナ「あ、女子寮侵入の件だっけ……?」

アックア「それである」

フィアンマ「おい、オリアナ、首謀者が知らん顔をしているとはどういうことだ!」

アックア「さすがにオリアナに罪を擦り付けるのは無理があるぞ」

アニェーゼ(わー、誰も擁護してくれねーですね)

フィアンマ(アニェーゼ……助けて……)

615 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/25 19:21:33.46 isPmccJ0o 509/549


タタッ

インデックス「フィアンマー!」

フィアンマ(ナイスタイミング!!)

インデックス「みてみてー、友達できたんだよ」グイグイ

アニェーゼ「友達……?」ブフッ

オリアナ「……見なかったことにすべきかな……?」

アックア「……ず、随分面白い友達ができたのであるな」クツクツ…

インデックス「うん! エリマキさんとも知り合いなんだって」

フィアンマ「……何やってるんだ、ヴェント?」

ヴェント「知らないよ」

ヴェント「少し話してたら、フィアンマ達にも紹介してあげようとか言いだして引っ張られたんだよ」

616 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/25 19:22:18.96 isPmccJ0o 510/549


インデックス「あれ? 三人とも知り合いだったの?」

フィアンマ「まあな」

フィアンマ「紹介してなかったが、ヴェントも俺様達の同僚なんだ」

インデックス「えー、せっかく自慢しようと思ったのにー」

フィアンマ「それなら、アウレオルスに紹介するといい」

フィアンマ「多分知り合いじゃないだろうからな」

フィアンマ(それにアウレオルスもインデックスに友達ができたことを喜ぶだろう)

フィアンマ(まさに一石二鳥だな)

617 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/25 19:23:01.76 isPmccJ0o 511/549


インデックス「アウレオルス? 確かに名案かも!」

インデックス「アウレオルスのところ行くよー」グイグイ

ヴェント「アウレオルスって誰!?」

アックア「隠秘記録官の男である」

インデックス「何でもいいから行くんだよー」

ヴェント「ちょ、朝食!!!!」ズルズル…

アニェーゼ「……おお、あのヴェントさんが翻弄されてますね」

フィアンマ「いや、あれはわざとだろうな」

フィアンマ「ほとんど抵抗してないし、表情もいつもより柔らかい感じだった」

アックア「本人曰く、面倒見は良いらしい」

618 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/25 19:23:46.16 isPmccJ0o 512/549


フィアンマ「なるほどな。まあ、過去を考えればおかしなことでもない」

アニェーゼ「え?」

フィアンマ「アニェーゼな知らなくてもいいことだ」

アニェーゼ「は、はあ……」

オリアナ「大人の世界の話なのよ、きっと」

フィアンマ「一人で大人の世界へ行ってろ」

オリアナ「あらあら、お兄さんといえどもその暴言は見逃せないわ」

オリアナ「あまりの寂しさで少し濡れちゃったじゃない」

フィアンマ「はぁ……そんなにもれるようならおむつでも履いた方がいいんじゃないか?」

オリアナ「もれるじゃなくてぬれる!!」

619 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/25 19:24:40.73 isPmccJ0o 513/549


オリアナ「お姉さん、そろそろ本格的にお腹空いてきたから普通に食べちゃっていいかな?」

アニェーゼ「あ……私も仕事があるんで、先に食べちまっても大丈夫ですか?」

フィアンマ「別に俺様の許可を得る必要などないだろう」

フィアンマ「勝手にすればいい。まあ、オルソラの料理を食べずに後悔するのはお前たちだがな」

アニェーゼ「では、お先に失礼します」

オリアナ「じゃあ、お姉さんもアニェーゼちゃんと話しながら食べようかな」

アニェーゼ「え……別にいいですけど…
アックア「行ってしまったのである」

フィアンマ「本当に行くとは……まあ、男二人の朝食もたまにはいいか」

アックア「ムサイのである」

フィアンマ「それはいってはならないお約束だ!!」

620 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/25 19:25:23.28 isPmccJ0o 514/549


フィアンマ「うーん、こんな男二人が見つめ合っているという構図もなんだし、少し席を外す」

アックア「ん? オルソラの料理を食べたかったのではないのか?」

フィアンマ「一時的に席を外す」

アックア「わざわざ言い直さなくてもいいのである」

フィアンマ「そうでもしないと理解してくれそうになかったからな」

アックア「……どうした、さっさとどこへでも行ってしまえ」

フィアンマ「結構刺さる物言いだな」

アックア「女々しいお前なぞ需要がない。ぐだぐだ言ってないでさっさと行け」

フィアンマ「はあ、孤独が好きなようだし、俺様は行くよ」

アックア「ああ、二度と戻ってくるのではないぞ」

フィアンマ(なんだかいつも以上に当たりが強いんだが……)

623 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/26 18:25:52.73 hf4zYdJvo 515/549


………………………………

アックア「どこに行ってたのであるか?」

フィアンマ「なんだ? 寂しかったのか?」

アックア「……」

フィアンマ「無視か」

アックア「お前の方が寂しがり屋なんじゃないのか?」

フィアンマ「いちいち人を苛立たせないと満足できないのか……」

アックア「ふん、こんな傭兵崩れに何を期待しているのであるか?」

フィアンマ「いや、何も期待してないが」

アックア「それはそれで癇に障るな」

フィアンマ「くくっ、お互い様だろうよ」

624 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/26 18:26:57.64 XZmeUMNQo 516/549


フィアンマ「それにしても、さっきまでイライラしていたのにどうしたんだ?」

フィアンマ「機嫌が治っているように見える」

アックア「イライラしていた……?」

アックア「ああ、それは単純に女性を侍らせていたからである」

フィアンマ「女性を侍らせていたからである、じゃない!!」

フィアンマ「それは真顔で言うようなことではないだろう!!」ムカムカ

アックア「というのは嘘で、なぜお前が人に慕われるのかと考えていたら自然とそうなってしまったのである」

フィアンマ「おいおい、もしや俺様の人気に嫉妬ってことか?」

アックア「寝言は寝て言え」

625 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/26 18:27:37.67 XZmeUMNQo 517/549


アックア「理由はもちろん分かってるのである」

フィアンマ「本性を隠してるから、だろ?」

アックア「ああ、そうだ。彼女たちを騙しているとは思わないのであるか?」

アックア「私はそんなことできないがな」

フィアンマ「ふん、ならその通りになればいいだけだろう」

アックア「……は? 何を言ってるんだ」

フィアンマ「なんだ? 気が狂っただけだよ」

フィアンマ「柄でないのは俺様自身が一番分かってるが……」バン

626 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/26 18:28:03.92 XZmeUMNQo 518/549


フィアンマ「皆の話を聞いていたら悪くもないと思ってな」

アックア「……ノート?」

フィアンマ「話をまとめたものだ」

フィアンマ「やはり本当の幸せは誰であっても他の存在無しでは成立しないものだというものらしい」

アックア「……さっきは話を聞きに行っていたということであるか」

フィアンマ「そういうことだ。その結論がそれだ」

フィアンマ「なら俺様はこの力を使って、周りの幸せを守ってやることで平和を目指す」

フィアンマ「それが俺様の今後の方針だ」

627 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/26 18:28:35.88 XZmeUMNQo 519/549


アックア「……たかが視察程度でそこまで変わるものか」

フィアンマ「……違うな。会った人間の影響だろうさ」

フィアンマ「人間の悪性を無理して消す必要は無いんじゃないかと考え直すきっかけになった」

フィアンマ「俺様が言いたいのはそれだけだ」

アックア「……まあ、私はどうこう言うつもりはないのである」

アックア「お前が無実の人間を傷つけようとしたりしない限りは私は関与しない」

フィアンマ「ああ、放置してくれていい」スック

フィアンマ「さて、そろそろ空いてきたし行くか」カツカツ

629 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 19:02:05.47 HfsRAzBzo 520/549


インデックス「ふあー、お腹すきすぎて死ぬんだよー」ズリズリ…

フィアンマ「ん? 帰ってきたのか」

インデックス「うんー、ヴェントとアウレオルスがずっと話しててつまんないから帰ってきたよ」

インデックス「もう空腹に耐えられないってのが一番大きいんだけどね」アハハ…

アックア「それなら今から一緒に行くのである」

インデックス「昨日フィアンマが言ってたオルソラって人の料理が食べたいなー」

インデックス「フィアンマが絶賛する料理とか興味があるかも」

フィアンマ「ちょうど頼みに行くところだ」

フィアンマ「アックアの言う通り一緒に行くか?」

インデックス「うん、どこにいるか分からないから案内頼んだんだよ!」

フィアンマ「はいはい……」

アックア「……」

630 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 19:03:57.10 HfsRAzBzo 521/549


スタスタ

フィアンマ「……おはよう、オルソラ」

オルソラ「フィアンマさんでございますか、おはようございます」ニコ

アックア「おはようである」

インデックス「おはよー」

オルソラ「おはようございます……あれ、そこの小さなシスターさんはどなたでございましょうか?」

インデックス「インデックスっていうんだよ! お腹がすいたからご飯を食べさせてくれると嬉しいな」

オルソラ「まあまあ……可愛らしい子でございますね」

フィアンマ「それを否定するつもりはないが、問題児だろうよ」

インデックス「むー、なんでそういうこと言うかな。素直に認めれば可愛いのに」

フィアンマ「あいにく俺様は可愛さなど求めてないのでな」

631 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 19:05:45.00 HfsRAzBzo 522/549


オルソラ「して、お二人は何を注文するのでございますか?」

フィアンマ「ほら、さっさと食べたいものを頼め。待たせるのはアレだしな」

オルソラ「大丈夫でございますよ」

オルソラ「もう並んでいる方もいないようでございますし」

インデックス「フィアンマは何にするの?」

フィアンマ「俺様は昨日のうちに予約済みさ」

インデックス「え、すごいね!」

フィアンマ「くくく、俺様レベルになるとそれくらい当然なのさ」

インデックス「俺様レベルになるって、何が俺様レベルになるのかな?」クビカシゲ

フィアンマ「……なんだろうな?」

632 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 19:07:49.08 HfsRAzBzo 523/549


アックア「よし、私はマルゲリータを頼むのである」

フィアンマ「……ん? お前昨日と同じじゃないか」

アックア「だからどうしたのであるか?」

アックア「お前もどうせ似顔絵付のオムライスなのだろう?」

インデックス「に、似顔絵付!!」

インデックス「私もフィアンマと同じやつがいいんだよっ!」

フィアンマ「え? ちょ、俺様のは……」

オルソラ「大丈夫でございますよ、フィアンマさんは十分可愛いのでございますよ」

フィアンマ「え? どこまで戻っているんだ」

フィアンマ「というか、俺様のどこに可愛さなどある!」

アックア「強いて挙げるとすれば……軟弱さであるな」

フィアンマ「それは可愛いとは言わない……」

633 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 19:09:06.50 HfsRAzBzo 524/549


フィアンマ「じゃない! 似顔絵二つ作るのはきついんじゃないのか?」

オルソラ「ふふふ、私を何だと思っているのでございますか?」

オルソラ「あの行列を一人でさばいたのでございますよ?」

フィアンマ「つまり?」

オルソラ「この程度造作もないのでございます」

オルソラ「二つともしっかり作るのご安心を」

フィアンマ「そ、そうか……よかった」

インデックス「そんなに似顔絵付のがいいなんて子供だね」

フィアンマ「うるさい。そんなのは人の趣味だろう? ケチをつけるな」

インデックス「うーん、正論かもだけど子供っぽいのは間違いないかも」

634 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 19:10:03.93 HfsRAzBzo 525/549


アックア「まあ、そこはそっとしてやるのである」ボソッ

アックア「子供の頃はお前のように魔術魔術している日常を送っていたんだ」ボソッ

インデックス「……子供の頃からなの?」

アックア「……あ、ええと、教皇の親戚だからな」コソ

インデックス「そ、そうなんだ」

アックア「今までさんざん我慢してきたものを今発散させているところなのだからあまり押さえつけないでやって欲しい」ボソッ

インデックス「……そうだったんだね」チラ

フィアンマ「おい、インデックス、何を吹き込まれた」

インデックス「ううん、何も。ただフィアンマは少し大変だったから曲がっちゃっただけなんだって」

フィアンマ「……別に俺様は曲がってなどいない。ただ、少し特殊なだけだ」フン

フィアンマ「少しな」

636 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 20:02:13.98 HfsRAzBzo 526/549


フィアンマ「……そんなことより、少しオルソラの方を見に行ってみるとするか」スック

インデックス「えー、行っちゃうの?」

フィアンマ「少し様子を見てくるだけだ。アックアとでも遊んでいろ」

インデックス「むー、仕方無いなー」

インデックス「今日だけ特別だからね」

フィアンマ「はぁ……お前は何様なんだ?」

インデックス「インデックス様だよっ!」

637 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 20:03:10.14 HfsRAzBzo 527/549


オルソラ「ふんふーん♪」ジャージャーッ

フィアンマ「ご機嫌だな」

オルソラ「あ、フィアンマさん」

オルソラ「まだできてないのでございますよ?」

フィアンマ「いや……何か手伝えることはないかと思ってな」

オルソラ「手伝えること……」キョロキョロ…

オルソラ「うーん、特には無いのでございます」

フィアンマ「だよな……まあ、あれだけを捌ける人間に手伝うことなどないよな……」シュン

オルソラ「はい、ですから、また面白いお話をしてもらえたら嬉しいのでございますが……」

フィアンマ「……ふむ、いいだろう」

638 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 20:03:59.22 HfsRAzBzo 528/549


インデックス「フィアンマ楽しそうだね」

アックア「まあ、そういう年頃だからな」

インデックス「どういう年頃?」

アックア「他人が気になりだす年頃だ」

アックア「……とにかく、邪魔してやるな」

インデックス「えー? 理由はー?」

アックア「奴は今オルソラに猛アタック中なのである」

インデックス「猛アタック?」

アックア「ほら、しっしとやってるだろう」

フィアンマ「……」コッチコイ!!

インデックス「うん、そうだね」

639 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 20:05:26.45 HfsRAzBzo 529/549


フィアンマ「なぜ来ない!?」

オルソラ「きっと忙しいのでございますよ」ジャーッ

フィアンマ「む……まあ、あいつは機嫌を損ねやすいから大変なんだ」

オルソラ「フィアンマさんもテンションの変動激しいのでございますよ」

フィアンマ「え?」

オルソラ「基本的にフィアンマさんのテンションはそこまで変動しないって聞いたのでございますけど、そんなことは全くないのでございますよね」

フィアンマ「は、は!? いや、俺様は冷静沈着でクールな男だぞ?」

フィアンマ「テンションの上下とは最も無縁なはずだが?」

640 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 20:06:08.58 HfsRAzBzo 530/549


オルソラ「そういうことを言う人ほど縁があるものでございますよ」パシュ

オルソラ「しかし、無自覚さんは見ていて面白いのでいいのでございますけど」

フィアンマ「ふむ……なら、見て楽しむといいさ」

フィアンマ「俺様はいまいち理解できないが」

オルソラ「では、そのようにさせてもらうのでございますよ」

フィアンマ「ああ、勝手にしろ」

641 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 20:07:07.66 HfsRAzBzo 531/549


オルソラ「ふう……」

フィアンマ「お、完成か?」

オルソラ「そうでございますよ。ほら、フィアンマさん」スッ

フィアンマ「……不機嫌そうに見えるんだが」ムスー

オルソラ「む? とかふむ、とか言って少し思案している感じを書いたのでございますよ」

フィアンマ「む、よく見ているな……」

フィアンマ「インデックスの方はどうなんだ?」

オルソラ「こっちでございますね」スッ

フィアンマ「こっちはふつうか」

オルソラ「フィアンマさんだってはじめは普通に作ったのでございますよ」

フィアンマ「それもそうか」

642 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 20:08:51.30 HfsRAzBzo 532/549


インデックス「ごーはーんー」カンカン

アックア「こら、フォークでテーブルを叩くな」

インデックス「だってー、遅いんだよー!!」

インデックス「もしかしたらフィアンマだけオルソラと食べてるのかもしれないんだよ」

アックア「いや、それは無いだろう……」

フィアンマ「俺様がどうしたって?」スタスタ

アックア「何でもないのである」

フィアンマ「まあいい、持ってきたぞ、インデックスのとアックアの」コト コト

アックア「お前のはどうしたのである」

フィアンマ「三つも四つもいっぺんに持って来れるか!」

643 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 20:09:31.79 HfsRAzBzo 533/549


アックア「なるほど、オルソラに使役させられてるというわけか」

フィアンマ「人聞きの悪いことを言うな。俺様が手伝ってやってるだけだ」コト コト

インデックス「言い方は違ってもやってることは一緒だよね」

フィアンマ「それは言っちゃならないお約束だろ」

オルソラ「あ、全部運んでくれたのでございますか」

フィアンマ「当然だ。俺様は運び屋も兼任しているからな」

アックア「嘘である」

オルソラ「でございましょうね」ウフフ

644 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 20:14:12.63 HfsRAzBzo 534/549


インデックス「うわぁ! 私の顔だー!」キラキラ

フィアンマ「すごいだろう?」

インデックス「フィアンマがさも自分の事のようにすごいだろうっていうのが少し気に食わないけどすごいね!」

フィアンマ「……」シュン

オルソラ「まあ、フィアンマさん、大丈夫でございますか?」ツンツン

アックア「返事がないただのしかばねのようだ」

フィアンマ「だあああああっ!」ブンッ

アックア「ダメであるな。お前ごときの拳じゃ私には届かない」

インデックス「うわわっ、突然飛び起きられるとびっくりするからやめて欲しいんだよ!」

645 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 20:15:05.43 HfsRAzBzo 535/549


オルソラ「今日も面白そうな漫才をしているのでございますね」

フィアンマ「漫才じゃない!」イライラ

インデックス「もぐもぐ、確かに美味しいんだよ」

オルソラ「確かに? どういうことでございましょうか?」

インデックス「オルソラの料理はフィアンマのおすすめなんだよ!」

インデックス「だから確かにって言ったの」

オルソラ「なるほど……」チラ

フィアンマ「むむむ、やはり俺様の顔を崩すのは気が乗らないな……」

アックア「はい」ズサッ

フィアンマ「き、貴様あああああああああ!!」ゴオオオオッ

646 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 20:16:00.44 HfsRAzBzo 536/549


インデックス「あーあ、アックアがフィアンマ怒らせたー」

アックア「大したことないのである。二分くらい走らせれば、疲れて追うこともできなくなるのである」

オルソラ「二分はさすがに……」

アックア「百聞は一見にしかず、ほら、見てみるのである」ユビサシ

フィアンマ「……はぁ……はぁ……」グッタリ

オルソラ「ふ、フィアンマさん!? 大丈夫でございますか?」

フィアンマ「お、俺様の鍛え不足だ……」

オルソラ「それくらいはわかるのでございます」

オルソラ「とりあえず……お水をどうぞ」スッ

ゴクゴクゴク

フィアンマ「ぷはあ、生き返った……」

647 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 20:16:51.02 HfsRAzBzo 537/549


フィアンマ「世話をかけたな」

オルソラ「いえいえ、似顔絵ならまた描くので今日は味を楽しんで欲しいのでございますよ」

フィアンマ「そ、そうだな。絵も上手いが、味はピカイチだもんな」

インデックス「うんうん、ピカイチだよね」

アックア「インデックス、空気を読むのである」

フィアンマ「いや、お前がまず空気読め」

アックア「は?」

フィアンマ「空気読め」

アックア「……努力はするのである」

フィアンマ「これほど信用できない発言は初めてだ」

648 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 20:17:36.30 HfsRAzBzo 538/549


…………………………


三人「ごちそうさま」

オルソラ「お粗末さまでございますよ」

フィアンマ「今日はオルソラも早かったな」

オルソラ「基本はこれくらいなのでございますよ?」

オルソラ「昨日のはたまたまと言うやつでございます」

アックア「で? 今日はオルソラの皿洗いを手伝うのか?」

フィアンマ「いや、先に教皇、マタイのやつに話しておこうと思ってな」

フィアンマ「まあ、あまり時間がかかるようなものでもないし、早く終わったら手伝ってやる」

オルソラ「大丈夫でございますよ」

フィアンマ「心配するな、皿は割らないから」

649 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 20:18:39.07 HfsRAzBzo 539/549


インデックス「じゃあ、フィアンマが遊んでる時はオルソラの手伝いしてるね」

オルソラ「手伝い、でございますか?」

インデックス「うん、お皿を拭いたりとか」

オルソラ「なるほど、それくらいなら頼むのでございますよ」

インデックス「よっしゃ、ドンと来いや!」

オルソラ「キャラ崩壊でございますね……」

インデックス「自分でも分かってるよ……」

650 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 20:19:17.62 HfsRAzBzo 540/549


フィアンマ「じゃあ俺様は視察終了の報告と少し話をしてくるが、インデックスは大人しくしていろよ?」

フィアンマ「でないと、アックアに叱られるからな」

インデックス「分かったー」

フィアンマ「あと、オルソラも手が付けられなくなったらアックアに言ってシメてもらえ」

オルソラ「了解でございます」

アックア「さり気なく置いていくな」

フィアンマ「む……お前は脳筋だと思っていたが、まだ脳みそが残っていたようだな」

アックア「今まで聞いたことのない罵倒であるな……」

フィアンマ「ども」

651 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 20:20:55.46 HfsRAzBzo 541/549





『右方のフィアンマ』




………聖ピエトロ大聖堂………


ギイィィッ

フィアンマ「入るぞ」

教皇「ノックしてから入れと何度言ったら分かるのだろうな」

フィアンマ「ノック? そんなこと分かっているさ」

フィアンマ「だが、お前にそこまでの敬意をもって接する理由がないからな」

アックア「申し訳ないのである。さすがに細かな挙動の一つ一つまでは制することはできない」

教皇「ああ、確かにここまで厄介な人間を一人に任せるというのは悪魔の所業だろう」

フィアンマ「俺様は何だと思われてるんだ……?」

652 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 20:21:46.95 HfsRAzBzo 542/549


教皇「して、ここへは何をしに?」

フィアンマ「視察は終わった、と報告してやろうと思ってな」

教皇「なるほど」

教皇「お前から見て、どうだった?」

フィアンマ「ローマ正教も捨てたもんじゃないな、というのが一言での感想だな」

フィアンマ「俺様は全体が腐っている上のためだけの宗教になり果てていると思っていた」

フィアンマ「だが、実際は違うのだな」

フィアンマ「権力を貪欲に求めるような奴は上層の一部の人間だけなのだと分かってな」

フィアンマ「それ以外の下層の人間たちは、純粋にローマ正教の為に頑張ったり、人のために尽くすような……」

フィアンマ「いい意味で馬鹿な奴らばかりだった」クスッ

653 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 20:22:47.54 HfsRAzBzo 543/549


フィアンマ「だが、まあ、そんな馬鹿な奴らが権力欲にまみれてしまう可能性もあるのだと考えると、こんな世界とは関わらない方が良かったんじゃないかという人間もいるにはいた」

フィアンマ「結論としてはだな」

フィアンマ「とてもいい経験と出会いを得ることができた……と思う」

フィアンマ「あくまでも俺様の価値観で、だからな」

教皇「ふむ、言いたいことはそれだけなのか?」

フィアンマ「くっ、お見通しとでも言いたいのか?」

教皇「考え方が大きく変わったんだろうということくらい、話をきちんと聞いていれば分かる」

教皇「その考えは話してもらえるのかな」

フィアンマ「……」

654 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 20:23:42.20 HfsRAzBzo 544/549


フィアンマ「俺様はこの右腕を使って平和を目指している」ズオォ…

アックア(やはり禍々しい力の渦とでも例えればいいのだろうか……)

教皇「使うのか……?」

フィアンマ「ああ、宝の持ち腐れになってしまうからな」

フィアンマ「ここで聞きたいことがあるんだ」

教皇「お前が聞きたいことがある、か。珍しいこともあるものだ」

教皇「で、聞きたいこととは何なのだ?」

フィアンマ「大したことではないさ」

655 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 20:24:30.54 HfsRAzBzo 545/549


フィアンマ「世界最大の宗教、ローマ正教の頂点に君臨する教皇であるお前の考える平和ってなんだ?」

教皇「平和……平和か」

教皇「争いがなく、皆が笑顔で過ごせる世界……」

教皇「と言いたいところだが、人間は争う生き物だ」

教皇「切って離すことは不可能なのかもしれない」

フィアンマ「ふむ、よく分かっているじゃないか」

フィアンマ「争いは人間の悪性、欲から生まれるものだからな」

教皇「だからといっても平和は人間がいては成り立たない、だから消すという考えは安直だろうな」

656 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 20:25:41.42 HfsRAzBzo 546/549


フィアンマ「だろうな。お前はそういうことを言う奴だ」

フィアンマ「なら、俺様は平和のために何をしたらいいんだ?」ニヤ

フィアンマ「何をすべきだと思う」

教皇「……それはもう分かっているんだろう、いや、決まっていると言うべきか」

教皇「私くらい長年人を見ていると分かるんだよ」

教皇「お前のように歪んでいる人間でも、何を考えているかわからないような人間でも、本当に正しい道を選択したときは目に出る」

フィアンマ「っ……」

教皇「視察前の何かを企んでいるような目とは全然違う」

657 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 20:26:20.64 HfsRAzBzo 547/549


フィアンマ「違うからなんなんだ」

教皇「思うようにやればいい、今まで通り」

教皇「本当に間違えていたら、やり直せばいいんだからな」

フィアンマ「教皇だってのに無責任な……」

教皇「無責任な教皇もたまにはいいだろうさ」

教皇「後継者のためにも神の右席はそれなりの組織に育てておかないとな」

フィアンマ「ふん、お前に育てられるなんて真っ平御免だ」ギイィィッ

658 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 20:27:01.92 HfsRAzBzo 548/549




フィアンマ「行くぞ、アックア」

アックア「はぁ、仕方が無いのである、付き合おう」

フィアンマ「……ああ、これからは忙しくなるぞ」

フィアンマ「俺様の目指す平和のために……!!」



659 : ◆E1giTRkk1Cov - 2016/05/28 20:27:42.59 HfsRAzBzo 549/549



~おしまい~




続き
フィアンマ「ローマ正教内部を見学しようと思うのだが……」【番外編】

記事をツイートする 記事をはてブする