月刊少女野崎くんパロで数レス
上条「喜べインデックス! 臨時収入が入ったぞ! お祝いに今日の晩飯はすき焼きにケーキだ!!」
禁書「本当とうま!? やったー! でもどうして? 昨日は『よく聞けインデックス。ついに今月分の資金は底をついた。明日から10日間はもやしと野草と水と塩のみで生き延びる生活に突入する。覚悟はいいか? 俺は出来てる』って言ってたのに!」
上条「いやあ、それがなんと前に入院中暇だから描いてた漫画をノリで応募してみたらこれが入賞しちまってな! 賞金もらったんだ!」
禁書「ええええええ!? まっ漫画!? えっえっ、じゃあとうま漫画家になるの!?」
上条「ああ、これで俺も現役高校生プロ漫画家……いい響きだ。もう誰にもド素人の一般人(笑)普通の高校生(笑)なんて言わせないぞ!」
禁書「いや、みんなが言ってる素人っていうのはそういう意味じゃ……まあいいや。ねえねえ、じゃあ早速とうまの描いたその漫画を読ませて欲しいんだよ!」
上条「おう! インデックスが上条さんのファン第一号だな! はい、これ」パサッ
禁書「えへへ、私がファン一号かあ……」ペラッ
禁書(とうまの描いた漫画……きっと、ザ・少年漫画!って感じのガチンコバトルものなんだよ)ペラペラ
元スレ
▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-40冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1379543420/
ヒロイン『私の名前はヒロ山イン子! 可愛いものとオシャレが好きなごくフツーの女子中学生っ☆ 実は今私には好きなヒトがいるの!』
ヒロイン『でも意地っ張りな私は彼とまともにお喋りすることすら出来ない……顔を合わせる度、ついいつも心にもないヒドイ態度を取っちゃうの……くすん』
ヒロイン『どうしよう……また今日も素直に話せなかった。こんなんじゃ私、彼に嫌われちゃうよぅ……』
ヒロイン『でも……私、自分の気持ちにウソはつけない! やっぱり……彼のことが好き……っ!!』
禁書「」
禁書「………………えっ?」
禁書「えっ? えっ?」
上条「どうだインデックス。俺のデビュー作の感想は」
禁書「……これ本当にとうまが描いたの?」
上条「もちろん」
禁書「…………なんで少女漫画?」
上条「それが初めは今までの経験を踏まえた上で魔術あり超能力ありのバリバリ異能バトル漫画を描いて送ってたんだけど。担当さんから『オチが毎回主人公のワンパンで終わるとかワンパターン過ぎる』『今時こんな水戸黄門展開で満足する読者がいると思ってんのか、漫画ナメんな』ってお叱りを受けてな」ハハッ
禁書「………………」
上条「ワンパンとワンパターンをかけるなんてあの担当さんユーモアあるよな!!」
禁書「そこじゃない」
上条「え?」
禁書「……まあいいんだよ。でもだからってなんでそこからいきなりコテコテな少女漫画に路線変更するかな。急ハンドルってレベルじゃないかも」
上条「実はウケ狙いのネタのつもりだったんだけどな。まさかマジでこれでデビューしちまうなんて人生どう転がるか分からないよな~」
禁書「むしろとうまの人生そのものがネタだよ」
禁書(ところでこのヒロインの子……)
ヒロイン『かっ、勘違いしないでくれる!? アンタのことなんて私は何とも思ってないんだから!!』プイッ
禁書(……どことなく短髪に似てる気がするんだよ。ま、まさか……っ!?)
禁書「とうま! もしかしてこの子のモデルって!」
上条「ん? ああ、お前も気付いたかインデックス。そうだ、その子のモデルは……」
ステイル「ハァ!? 勘違いするなよ上条当麻! 僕はただ彼女の近くにいられる口実が欲し……ご、ごほん! とにかく! 君達が明日の食事にも事欠くレベルに貧窮しているというから、まあ同じ必要悪の教会のよしみで仕方なく、仕・方・な・く! こうして手伝いに来てやっているだけに過ぎないんだからね!!」プイッ
上条「ステイルだ」
禁書「わあ、ほんとだ」
月刊少女☆上条くん2
ステイル「……」サラサラサラ…
禁書「わー、ステイルの描く小物すごく上手かも。細かくて綺麗なんだよ」
ステイル「! まっ、まあね! 僕は普段から大量のルーンを描いて慣れているからこのくらいの作業は朝飯前だよ。魔術師たるもの手先が器用なのは当たり前だしね」フフン
上条「インデックスー。ここもベタ頼む」
禁書「了解なんだよ! なんだかんだ私も漫画のお手伝いは慣れたものかも」
上条「うんうん、インデックスの知識と完全記憶能力のおかげで誤字もしないし、塗り忘れとかもすぐ気付いて訂正してもらえるしホント助かってるよ」
ステイル「上条当麻。ここにはどのトーンを貼ればいいんだ?」
上条「え? あー……なんかぶわっとしてきゃるんっ☆て感じのやつで」
ステイル「分かった」
禁書「分かっちゃうんだ。今のふわっふわした指定で分かっちゃうんだ」
上条「あとそっちは“御坂”な」
ステイル「了承した」
禁書「!?」ピクッ
禁書「……ちょっと待って、その“ミサカ”っていうのはなんなのかな!? 聞き捨てならないかも!」
上条「え? ああ、“御坂”はこれのことな。衝撃的なシーンなんかで使う雷がピシャーンってなってるやつ」ピラッ
禁書「あ、なーんだ。そういうことかあ。確かにそれは分かりやすいかも」
上条「だろ? ちなみにこの血糊っぽいトーンは一方通行。こっちのしましま模様も一方通行。そっちの禍々しい物騒な感じのやつも一方通行だ」
禁書「分かりづらい!!!!」
禁書「いや……確かに分かりやすいけど分かりづらいよ! 全部白い人の名前じゃ結局見分けつかないでしょ!?」
上条「!?」
ステイル「!?」
禁書「なんで二人とも『たった今その事実に気付いた』みたいなびっくり顔なのかな!? こっちがびっくりなんだよ!!」
上条「そうか……言われてみれば確かにそうだ。そこに気付くとは流石インデックス!」
ステイル「これが天才か……」
禁書「1ミリも嬉しくないんだよ」
上条「よし、じゃあこの血糊っぽいトーンは別の奴の名前に変えよう」
禁書「そもそも少女漫画の学園ラブコメでこのトーンを使う機会があることに動揺を隠せないんだけど」
ステイル「ふむ。ならばやはりこのトーンの名称は……」
上条「ああ、やっぱり……」
上条・ステイル「「神裂だな!」」
禁書「二人はかおりのことをなんだと思っているのかな?」
終わり