関連
廃墟と化した鎮守府を見つけて【前編】
廃墟と化した鎮守府を見つけて【後編】
廃墟と化した鎮守府の秘密【前編】

481 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 01:38:35.04 3n4ktuel0 776/1151

Bad Endになったのである場面から再スタートします


攻略に関するヒントはいりますか?
1 いる
2 いらない

>>483


483 : 以下、名... - 2017/01/03 01:38:58.65 nkQayVVwo 777/1151

安価なら1

484 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 01:46:04.86 3n4ktuel0 778/1151

ヒント:「ギミックは既に解除されています」


前回のヒントで述べた全滅エンドを回避する為のギミックは解除されました。
あとは的確な選択肢を選ぶだけです。

ちなみに今回のBad Endでも吹雪や初霜たちは全滅しました。
あくまで道中でのBad Endであり、エンディングではないので全滅エンドにはあたりません。




487 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 01:58:57.75 3n4ktuel0 779/1151

再スタートにあたり
スタートする場面を選択できます


【ルートA】>>428
『独房区画』へ進むか、戻るかの選択場面


【ルートB】>>446
『独房区画』内で怪物と相対した状況での選択場面



安価>>490

490 : 以下、名... - 2017/01/03 02:00:32.62 qHr+GmBgO 780/1151

ここはAで。

493 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 02:12:48.11 3n4ktuel0 781/1151

【ルートA】>>428より再スタート


吹雪「再び冷凍室の通路に戻ってきましたね」

不知火「正面に見えるあの扉ですね。他の扉に比べてかなり頑丈そうですが」

阿武隈「とりあえず、近くまで行ってみましょう」


不知火「おや? 扉が僅かに開いてますね」

時雨「こっちに何か書いてある」

吹雪「小さな黒板? 何か書いてあるみたいだけど……」

時雨「『独房』って書いてあるね」

阿武隈「……独房」

不知火「実験に使った艦娘を閉じ込めておく為の場所でしょうか」

吹雪「そんな……」

阿武隈「どうする? 入ってみる……?」

時雨「……」



行動安価>>495

1 進む
2 戻る


496 : 以下、名... - 2017/01/03 02:14:47.35 qHr+GmBgO 782/1151

あ、もちろん戻ります。

498 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 02:21:00.87 3n4ktuel0 783/1151

時雨「いや、やっぱり戻ろう」

吹雪「ええっ! また!?」

阿武隈「戻ってどこに行くの?」

時雨「研究区画とオフィスの間にあった分岐のところ。あそこにまだ未探索の通路があったはずだ」

不知火「そこに行くと?」

時雨「うん……どうしても気になってて」

阿武隈「……わかった。いこう」

不知火「なんだか同じところを往ったり来たりしてるような……」

時雨「ごめん……さっきから少し頭が混乱しちゃってるみたいだ」


501 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 02:29:06.36 3n4ktuel0 784/1151

-地下施設 通路 2つ目の分岐-

時雨「ここだね」

阿武隈「真っすぐ行くとオフィスだったわね」

吹雪「右側は階段に向かう通路ですね」

不知火「ということは、必然的にここは左に行くという事ですね」

時雨「うん。ほら、通路に灯りが点いてるから奥が見えるよ」

阿武隈「行き止まりだけど……扉があるわ」

吹雪「ということは、あれが『開発室』?」

時雨「とにかく行ってみよう」


507 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 03:01:08.77 3n4ktuel0 785/1151

-開発室-

不知火「やはりここが開発室でしたね」ギィィ

時雨「鍵も掛かってないし、ラッキーだったね」

阿武隈「えーと、部屋の電気は……あった、これね」パチッ

時雨「!」

吹雪「武器や砲弾、弾薬類がたくさん……」

不知火「なるほど。開発とは、武器や弾薬の事のようですね」

阿武隈「ひょっとして、ここならあたしたちの弾薬も補給できるんじゃない?」

時雨「……いや、見たことも無いタイプの武器や弾薬ばかりだ。たぶん使えないと思う」

不知火「では、ここにある武器を持っていけば?」

時雨「それも難しいね。僕たちが装備する武器は艤装とリンクさせる必要があるだろう?」

阿武隈「あっ」

時雨「ここにある武装では、艤装が認識せずリンク出来ないだろうから……どれも使えないよ」

不知火「そうですか……」

時雨「とりあえず、室内を色々と調べてみよう」


508 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 03:10:31.45 3n4ktuel0 786/1151

吹雪「見た感じは私たちの知ってる武器とよく似てるけど、改造されてるのかな?」

不知火「ここにある物は駆逐艦用の連装高角砲のようですが……確かに、口径等が違ってますね」

阿武隈「戦艦の主砲や砲弾もあるわね」


時雨「ん? この机の上にあるのは……設計図?」ガサガサ

時雨「やっぱりそうだ。名称は分からないけど『試作兵器の設計図』みたいだ」ペラッ

時雨「……砲弾の設計図か。××式特殊弾?」

時雨「砲弾内部に大きな空白があるけど……三式弾の改良型かな?」

時雨「……この資料だけじゃ、詳しいことは解らないな」

509 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 03:13:02.25 3n4ktuel0 787/1151


時雨「机の中には何か……」ゴソゴソ

時雨「おっと、やっぱり何か入ってた」

時雨「報告書か……『特殊弾特効実証実験 結果報告』?」ペラッ


『特殊弾特効実証実験 結果報告』

『5回目となるこの実験では、先の実験によって得られた××××に関する仮説を基に試作した特殊弾の効能試験を目的とし、』

『「×-8号弾」を特別任務部隊として編××た艦隊の戦艦に搭載し、××海域××××点での交戦で使用。実証×験が行われた。』

『結果は、観測班として秘かに派×し本×隊から離れた位置にいた艦娘1名を除く敵味方×艦が××する結果となった。』

『××弾による効××囲は当初の予×よりも広大に×ぶとみ×れ、生き×××観×班の艦娘も×還直×から身体の不××訴×、』

『翌02:00(実×12時×後)に容体が急×し××した。』

『この艦娘の遺体を××し検××た結果、艦娘を構成する細××織に重大××壊が生××いることを×認。』

『特××の効能が理論通りに××した事を証×する結果となった。』

『しかし、艦娘を巻××んだ事を×けば、××××に対する××は極め×××といえ、実験としては成功×結××けて良い××う。』

『さらに興味×いこ××、帰×後に××した艦娘の解剖の際、×間とし×の×胞にも未知の変×が見受×ら××こ×が確×××た。』

『この詳細に×しては別の研究報×に記載する。』


時雨「…………」

525 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 16:39:36.26 3n4ktuel0 788/1151

吹雪「うーん……。使えない武器や弾薬ばかりで、役立ちそうな物は何も無いですね」

阿武隈「そうだね。時雨ちゃんは何か気になるところあった?」

時雨「うん。こんな報告書があったんだけど」

不知火「……これは」

吹雪「新型兵器の実験報告ですかね?」

阿武隈「みたいだね。けどこの内容って……」

不知火「この鎮守府では、艦娘はただの実験材料としか見られていなかったようですね」

吹雪「新兵器の開発も他の実験や研究と何か関係があるのかな……?」

時雨「……」

526 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 16:49:21.56 3n4ktuel0 789/1151

時雨「とりあえず、ここで調べられそうなところは大方探した。これくらいにしておこう」

不知火「このあとはどうしますか?」

吹雪「まだ探してない場所は、あの独房くらいかな?」

阿武隈「あと1つあるよ」

吹雪「えっ、どこかありましたっけ?」

阿武隈「あたしたちが階段を下りてきて最初に当たった分かれ道。そこの左右もまだどこと繋がってるか不明だわ」

吹雪「そういえば……」

不知火「あそこを、階段から見て左にいくと……地理的には独房の方に繋がるのでは?」

時雨「そうだね。右のほうは、また何か別の部屋や区画があるのかもしれない」

阿武隈「ちょうどその分かれ道なら、ここを出て真っすぐ進めば行けるけど。どうする?」



行動安価>>528

1 真っすぐ進む
2 『研究区画』方向に曲がり、独房に向かう


528 : 以下、名... - 2017/01/03 16:52:02.57 CnnSMJ6fO 790/1151

1

531 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 17:00:42.65 3n4ktuel0 791/1151

吹雪「真っすぐ行ってみましょう」

不知火「そうですね。調べられるところは見ておくべきかと」

時雨「よし。じゃあ、行ってみようか」



-地下施設 通路 1つ目の分岐-

阿武隈「着いたわね。正面にあるのは階段だわ」

吹雪「問題は右と左のどちらに進むかですね」

不知火「灯りのおかげである程度先まで見えますが……右の通路は間隔が少し狭くなってますね」

阿武隈「左は今までの通路と同じだけど、先の方までは見えないわね」

時雨「さて、どうするかな……」



行動安価>>533

1 右に曲がる
2 左に曲がる


533 : 以下、名... - 2017/01/03 17:05:00.87 Wurie4B90 792/1151

2

536 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 17:12:43.14 3n4ktuel0 793/1151

吹雪「たしかにこの構造なら不知火ちゃんの言う通り、右側の通路の先はさっきの独房の方に繋がってるかもしれないね」

時雨「ってことは、ここを右に曲がっても独房へは行けるかもしれない、か」

不知火「ならば、ここは左に行きましょう。もし駄目でもそのまま反転して真っすぐ行けば独房に向かえます」

阿武隈「それがいいわね」

時雨「よし。ここは左に曲がろう」






ズズッ...


538 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 17:27:41.59 3n4ktuel0 794/1151

吹雪「あっ、行き止まりだ」

不知火「扉のようなものもありませんね」

阿武隈「えっ、じゃあここはただの行き止まりってこと?」

時雨「……いや違うよ。よく見て」

吹雪「えっ?」

時雨「奥にあるこれは壁じゃなくて扉だよ。おそらくシャッター状で上にスライドするタイプだ」

阿武隈「ほんとだ! かなり頑丈そうな扉ね」

吹雪「見てください。扉の横のところに何か四角い機械みたいな物もあります!」

時雨「これは……もしかして、電子ロック式の扉なのか?」

吹雪「電子ロック?」

時雨「たぶん間違いない。センサーも生きてるみたいだし……強引に開けるのは不可能だ」

不知火「では、ここを開けることは出来ないのでしょうか?」

時雨「……機械を見るに、おそらくここの開閉には専用の『カードキー』みたいな物が使われてたんだと思う」

時雨「それが見つかれば、ここを開けることも出来るかもしれないけど……」

吹雪「どちらにせよ今の私たちでは、この先に進むことは出来ないみたいだね」

阿武隈「どうしてここだけ、こんなに厳重になってるのかしら?」

時雨「……」

539 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 17:41:24.30 3n4ktuel0 795/1151

不知火「ここから先へ行けない以上、仕方ありません。戻って独房のほうに行きましょう」

阿武隈「そうしようか」

時雨「残るは独房だけか。初霜たちはそこにいるのかな?」

吹雪「じゃあ、このまま道を引き返せば――」


ズズッ...


阿武隈「えっ……?」


怪物「――――」ズッ


吹雪「!?」

不知火「あの化け物!? 不知火たちを追って!?」

時雨「しまった! 袋小路のところで……!?」


怪物「――――」ズズズッ


不知火「何とか、強引に突破を!」

吹雪「か、怪物と通路の間が狭すぎて、とてもすり抜けることなんて……」

阿武隈「そ、そんな……」

時雨「なんて……ことだ……」










Bad End

543 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 17:49:04.80 3n4ktuel0 796/1151

Bad Endになったのである場面から再スタートします


最終ルート攻略に関してこれ以上ヒントはありません

544 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 17:52:18.38 3n4ktuel0 797/1151

再スタートにあたりスタートする場面を選択できます


【ルートA】>>526
『開発室』を出て、分岐で真っすぐ進むか『研究区画』方面に曲がるかの選択場面


【ルートB】>>531
階段下の分岐で右に曲がるか、左に曲がるかの選択場面。



安価>>547


547 : 以下、名... - 2017/01/03 17:54:18.75 5IV1j17so 798/1151

右に曲がって独房に入るとどうなるか気になるから2

549 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 18:00:56.78 3n4ktuel0 799/1151

【ルートB】>>531より再スタート


-地下施設 通路 1つ目の分岐-

阿武隈「着いたわね。正面にあるのは階段だわ」

吹雪「問題は右と左のどちらに進むかですね」

不知火「灯りのおかげである程度先まで見えますが……右の通路は間隔が少し狭くなってますね」

阿武隈「左は今までの通路と同じだけど、先の方までは見えないわね」

時雨「さて、どうするかな……」



行動安価>>551

1 右に曲がる
2 左に曲がる


550 : 以下、名... - 2017/01/03 18:01:36.88 CnnSMJ6fO 800/1151

いち

551 : 以下、名... - 2017/01/03 18:02:28.82 GLV5H0Zho 801/1151


553 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 18:07:39.30 3n4ktuel0 802/1151

吹雪「たしかにこの構造なら不知火ちゃんの言う通り、右側の通路の先はさっきの独房の方に繋がってるかもしれないね」

時雨「ってことは、ここを右に曲がっても独房へは行けるかもしれない……行ってみようか」

阿武隈「賛成。右に行きましょう」

時雨「よし。右に曲がろう」






ズズッ...


554 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 18:21:42.70 3n4ktuel0 803/1151

吹雪「こっちの通路は本当に狭いですね……2人並んで歩くのがやっとの幅」

不知火「横の壁に扉などもなし。一本道ですね」

阿武隈「ここは照明の間隔が遠いから、薄暗くて奥の方までは見えないわね」

時雨「……! 何か見えてきた」

吹雪「扉だね」

阿武隈「あれって……さっき見た独房の扉と同じじゃない?」

不知火「ということは、やはりこちら側も独房に繋がっていた。ということですかね?」

時雨「……そうみたいだ。ここの扉には『独房区画』って名前が書かれてる」

阿武隈「それじゃあ……今度こそ、入ってみよう」

時雨「! ここも扉が開いてる」

不知火「元々開いていたのでしょうか? それとも、何者かがここを開けた……?」

吹雪「もしかして、初霜ちゃんたちが?」

時雨「あり得るね。とにかく中に入ってみよう」

阿武隈「灯りは復活してるから大丈夫だと思うけど……独房だし何が起こるかわからないわ。気をつけて」

時雨「了解」


564 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 21:22:47.27 3n4ktuel0 804/1151

-地下施設 独房区画-

時雨「中も灯りは点いてる。結構広い空間になって――!」

阿武隈「どうしたの? 時雨ちゃ――!」

吹雪「! やっぱり……無事だったんだ」

吹雪「夕立ちゃん! 初霜ちゃん!」


夕立「ぽいぃ!?」

初霜「吹雪さん! それに皆さんも!」

565 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 21:25:32.42 3n4ktuel0 805/1151

吹雪「よかった……無事だったんだね! 2人とも!」ダッ

阿武隈「初霜ちゃん!」タタッ


吹雪「夕立ちゃん!」

夕立「吹雪ちゃん! 無事だったっぽい?」

吹雪「うん! 夕立ちゃんも無事でよかった……!」

時雨「元気そうだね。夕立」

夕立「ぽいっ!? 時雨も一緒だったんだ!」

阿武隈「2人とも無事でよかった……」

不知火「これで6人全員が合流できましたね」

初霜「皆さんも、ご無事で何よりです」

567 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 21:26:47.25 3n4ktuel0 806/1151

阿武隈「2人共心配したんだよ! 連絡したときに言ってた階段のところにいないし……」

初霜「申し訳ありません……。実は、私たちも始めは階段のところで待機していたのですが……」

時雨「何かあったの?」

初霜「突然階段の下の方から物音が聞こえてきて……。初めは皆さんかと思い声を出したんですが、返事もなくて……」

初霜「それで変だと思って、そのまま階段のところにいたら袋小路になると判断して、階段を下り他の通路に逃げ込んだんです」

夕立「ぽいっ」コクコク

時雨「物音?」

初霜「はい……それで地下通路を逃げ回った末に、再びここにきて――」


ガァァァンッ!!


初霜「!」

時雨「!!」

不知火「!?」

吹雪「ひゃあっ!?」

阿武隈「なにっ!?」


時雨「今の音……あの独房から聞こえたけど……」

初霜「あれです……あそこにいるのが、私たちを追いかけ回してきた怪物たちなんです」

阿武隈「なんですって!?」

吹雪「初霜ちゃんたちも怪物に襲われたの!?」

初霜「ええ。それでここまで逃げて来た後、一計を案じて、あそこに怪物たちを誘い込んで……閉じ込めたんです」

夕立「結構ヤバかったっぽい」

阿武隈「そうだったんだ……」

不知火「お2人が無事でよかったです」

568 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 21:27:42.90 3n4ktuel0 807/1151

阿武隈「とにかく、2人とも合流出来たことだし。あとはここから脱出するだけね!」

時雨「2人とも燃料の残りは?」

初霜「殆ど余裕はありません。少ないところをさらにあの怪物たちに追い回されてしまったので……」

吹雪「じゃあ、すぐに地上に戻って2人とも補給を!」

初霜「補給……出来るんですか?」

不知火「はい。不知火たちは今まで地上を探索していましたので、補給可能な燃料も発見済みです」

夕立「!!」

阿武隈「すぐに補給に戻りましょう」

吹雪「夕立ちゃん、動くのは大丈夫?」

夕立「うん。大丈夫っぽい!」

阿武隈「ここから地上に戻るには、今あたしたちが通ってきた道を行くのが最短ね」

時雨「うん。すぐにここから――」



ズリュッ


570 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 21:32:07.98 3n4ktuel0 808/1151

時雨「……この音!」

不知火「っ! 後ろです!」


怪物「――――」ズズッ...


阿武隈「あの化け物だわ!?」

吹雪「そ、そんな……階段に向かう出口が……!」

時雨「アイツ……僕たちの後を追ってきたのか!?」




不知火「まずいですね……よりにもよって、我々が出ようとしてたところから……」

初霜「あ、あれは……」

阿武隈「気をつけて! あれはあたしたちを襲ってきた怪物だよ!」

時雨「最悪のタイミングで最悪の所から……まったく、泣けてくるね」


怪物「――――」ズッ


吹雪「! こっちにきます!」

不知火「どうしますか? 時雨さん、阿武隈さん!」

阿武隈「向こうにあるもう1つの扉。あそこが冷凍室の方と繋がってるなら、階段の所まで戻れるけど……」

時雨「遠回りになる……。かといって、あの怪物の横をすり抜けて奥の扉を目指すのは……」

初霜「……いっそのこと、戦いますか?」

時雨「えっ?」

初霜「相手は1体です。私たち全員でかかれば、勝てるかもしれません!」

阿武隈「駄目だよ! 危険すぎる!」

吹雪「っ! どんどん迫ってきます! 早く!」

時雨「……」



行動安価>>572

1 怪物の横を突破して階段を目指す
2 下側の出口から階段を目指す
3 怪物と戦う


572 : 以下、名... - 2017/01/03 21:33:47.32 5IV1j17so 809/1151

下側の出口って冷凍室の方だよね
それなら別の化物と出会う覚悟で2?

574 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 21:39:58.17 3n4ktuel0 810/1151

時雨「っ! 仕方ない、下の出口から階段を目指そう!」

阿武隈「で、でも……それじゃあ遠回りになっちゃう。2人の燃料が持つかわからないよ!」

時雨「最悪僕たちで引っ張っていってもいい! とにかく、反対側の出入口に! 急いで!!」

阿武隈「っ! 初霜ちゃん、あたしの手を! 一緒に走って!」

初霜「は、はい!」

吹雪「夕立ちゃん、いこう!」

夕立「ぽいっ!」

不知火「殿は不知火が務めます。みなさん急いで!」

時雨「先頭は僕が。任せたよ不知火!」

不知火「了解。期待に応えて見せます」





以下、>>296の結末へ……










【全滅エンド】

577 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 21:45:47.42 3n4ktuel0 811/1151

Bad Endになったのである場面から再スタートします

>>570より再スタート


時雨「……この音!」

不知火「っ! 後ろです!」


怪物「――――」ズズッ...


阿武隈「あの化け物だわ!?」

吹雪「そ、そんな……階段に向かう出口が……!」

時雨「アイツ……僕たちの後を追ってきたのか!?」




不知火「まずいですね……よりにもよって、我々が出ようとしてたところから……」

初霜「あ、あれは……」

阿武隈「気をつけて! あれはあたしたちを襲ってきた怪物だよ!」

時雨「最悪のタイミングで最悪の所から……まったく、泣けてくるね」


怪物「――――」ズッ


吹雪「! こっちにきます!」

不知火「どうしますか? 時雨さん、阿武隈さん!」

阿武隈「向こうにあるもう1つの扉。あそこが冷凍室の方と繋がってるなら、階段の所まで戻れるけど……」

時雨「遠回りになる……。かといって、あの怪物の横をすり抜けて奥の扉を目指すのは……」

初霜「……いっそのこと、戦いますか?」

時雨「えっ?」

初霜「相手は1体です。私たち全員でかかれば、勝てるかもしれません!」

阿武隈「駄目だよ! 危険すぎる!」

吹雪「っ! どんどん迫ってきます! 早く!」

時雨「……」



行動安価>>579

1 怪物と戦う
2 怪物と戦う
3 怪物と戦う


579 : 以下、名... - 2017/01/03 21:46:21.63 VVCQ5vWTo 812/1151

1

587 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 22:01:37.73 3n4ktuel0 813/1151

時雨「イチかバチか……やってみるか」

阿武隈「時雨ちゃん!?」

時雨「暗闇のままなら、距離を離せればあいつの目から逃れられたかもしれないけど、電気を回復させた現状じゃそれも無理だ!」

時雨「この状況ではあいつの横を突破することも、遠回りで逃げるのも極めて難しい」

時雨「なら……ここであいつと戦って、倒すしかない!」

吹雪「で、でも! 倒すっていったいどうやって!?」

阿武隈「そうだよ! 今のあたしたちには弾薬も使える武器もないのに!」

時雨「大丈夫」


時雨「僕に、ちょっと考えがあるんだ」

590 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 22:12:08.45 3n4ktuel0 814/1151

阿武隈「か、考えって、いったいどうするの!?」

不知火「時雨さんっ!」

時雨「っ! 説明してる暇はなさそうだ。とにかく今は僕を信じて! こっちに!」ダッ

吹雪「そっちって、下側の出口?」

阿武隈「そこから逃げるんだと遠回りになっちゃう! 2人の燃料が持つかわからないわ!」

時雨「いや、逃げるんじゃないよ。とにかくみんな僕についてきて! 早く!」

不知火「了解っ!」ダッ

阿武隈「っ! 初霜ちゃん、あたしの手を! 一緒に走って!」

初霜「は、はい!」

吹雪「夕立ちゃん、いこう!」

夕立「ぽいっ!」


594 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 22:29:32.37 3n4ktuel0 815/1151

-地下施設 通路-

時雨「みんな、ついてきてる?」

阿武隈「大丈夫だよ。初霜ちゃんは?」

初霜「は、はい。私も大丈夫です」

時雨「あの化け物は?」

吹雪「ま、まだ追いついてはきてないみたい」

不知火「独房の扉を閉めてきましたが、鍵がなかったので――」


ガアァァンッ!!


怪物「――――」ズリュッ


阿武隈「!!」

吹雪「と、扉が……!」

時雨「破られたか……みんな、こっちに!」

初霜「えっ? ここって」

吹雪「れ、冷凍室!?」

阿武隈「そんな……この状況で部屋の中に隠れるなんて、自殺行為だよ!」

夕立「そうだよ! それならいっそのこと全員であいつに飛びかかったほうが断然勝てるっぽい!」

時雨「あいつをやり過ごすにはここしかないんだ! お願い、僕を信じて!」

596 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 22:55:41.86 3n4ktuel0 816/1151

不知火「阿武隈さん、時雨さんを信じてください」

阿武隈「! 不知火ちゃん」

不知火「現状で他に有力な方法はありません。ならば、不知火は時雨さんの判断に賭けるべきかと」

初霜「で、でも……」

阿武隈「……わかったわ。みんな、急いで冷凍室に!」

初霜「阿武隈さん!」

阿武隈「初霜ちゃん急いで! 吹雪ちゃんたちも!」

吹雪「はいっ! いこう夕立ちゃん!」

夕立「ぽ、ぽい……」


606 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/03 23:34:44.63 3n4ktuel0 817/1151

-冷凍室-

時雨「全員入ったね」

吹雪「う、うん……」

阿武隈「それで、いったいどうするの?」

時雨「……ここであの怪物を倒す」

阿武隈「えっ!?」

吹雪「ど、どうやって?」

時雨「不知火、操作盤を使って冷凍室のロックを解除して」

不知火「はい」ピッピッ


ガチン!


時雨「よし……」ガチャッ


ビュゥゥゥッ


吹雪「っ!」

初霜「!」

夕立「ぽいっ!?」

阿武隈「時雨ちゃん、もしかして……」

時雨「そう……ここに閉じ込めるんだ」

609 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/04 00:09:09.87 2DY374/O0 818/1151

阿武隈「で、でも……どうやってあの怪物を中に?」

時雨「囮を使うのさ。あいつがこの部屋に入って来たら、囮役が追い込まれたふりをしながら冷凍庫の中に入り、奴を中に誘い込む」

時雨「その後、この部屋に隠れていた他の皆が扉を閉め、外から扉をロックしてしまうんだ」

時雨「幸いこの部屋には空き箱や棚なんかもあるから、隠れることも不可能じゃない」

吹雪「そ、そんな!?」

不知火「しかし、そう上手く敵が引っかかってくれるでしょうか?」

時雨「今までのあいつの行動を見てもあまり知能が高いようには思えないし、一度獲物を見るとそれを追うことしか考えないみたいだ」

時雨「目の前に獲物を晒せば、それを追ってくる可能性は高いはずだ」

阿武隈「……」

不知火「わかりました。しかし、囮役はいったい誰が……?」

吹雪「っ!」

夕立「ぽい……」

初霜「……」

阿武隈「……あたし――」

時雨「僕がやるよ」

614 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/04 00:22:36.92 2DY374/O0 819/1151

阿武隈「時雨ちゃん!?」

時雨「この策を提案したのは僕だからね。言い出しっぺのなんとやら、だよ」

阿武隈「でもっ!」

時雨「阿武隈さん隊長だ。あなたを失わせる訳にはいかない……ここは僕が行くよ」

吹雪「でも、やっぱり危険すぎるよ!」

時雨「大丈夫だよ吹雪。他のみんなは怪物が中に誘い込まれるまで、部屋のどこかに隠れてて」

阿武隈「……わかったわ。だけど、約束して。絶対に無茶はしない、必ず戻ってくるって!」

時雨「……約束するよ。必ず戻ってくる」

夕立「……!」ピクッ

夕立「外に……あいつが近づいてくるっぽい!」

阿武隈「!」

時雨「時間がない……阿武隈さん!」

阿武隈「みんな、急いで隠れて!」

吹雪「は、はい!」

初霜「夕立さん、こっちに!」

夕立「ぽいっ!」

不知火「時雨さん、どうかご無事で」

時雨「……不知火。静かに僕の話を」

不知火「えっ」


615 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/04 00:28:07.28 2DY374/O0 820/1151

ズッ...ズズッ...


時雨「……」


ガチャッ…ギィィ


時雨「……きたか」


怪物「――――」ズリュッ


時雨「こうやって面と向かって見ると、本当に気味の悪い姿だね……」


怪物「――――」ズズッ


時雨「追い詰めたつもりかい?」

時雨「悪いけど……まだ、諦めるつもりはないよ」ガチャッ


ビュゥゥゥッ


怪物「――――!」


時雨「ここに逃げ込めば……!」グイッ


617 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/04 00:36:29.60 2DY374/O0 821/1151

怪物「――――!」ズズッ


ガシッ


時雨「っ!」ググッ


怪物「――――!」グググ


時雨「うわっ!」パッ


ガチャンッ!


怪物「――――!」ズズズッ


時雨「っ、くっ……」タタッ


怪物「――――ッ!」ズッ...


時雨「……凄い馬鹿力だね。おっと、寒いのかい?」

時雨「ふふっ……冷凍庫の中は苦手かな?」


怪物「――――ッ」ズッ


時雨「この僕を、ここまで追い詰めたつもりかい? そう思っているのなら……」

時雨「君には失望したよ」

618 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/04 00:58:31.76 2DY374/O0 822/1151

時雨「今だっ! 不知火!」


不知火「了解! 冷凍庫の出力を最大に上げます!」ピッピッ


ヴゥゥゥゥゥゥンッ


怪物「――――!」


時雨「さすがに凄い出力だね。どんどん温度が下がっていく」


怪物「――――!」ズズッ


時雨「逃げるつもりかい? でも、もう手遅れだよ」


怪物「!」グッ...ググッ


時雨「君の身体の大半が液体化していると知った時から、幾つかの対処法については考えていたんだ」

時雨「そしてこの場所――冷凍庫を見つけたとき。具体的な方法まで考えついた」

時雨「液体が君の本質なら、凍らせてしまえばいい。ってね」


619 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/04 01:04:48.85 2DY374/O0 823/1151

怪物「――ッ!」ググッ...バキッ

怪物「――!!」


時雨「床に触れている足元は、もう凍り付き始めたみたいだね」

時雨「予想通り。凍ってしまった部分は君の意思で制御することも出来ない」

時雨「これで君は、室温が下がり続ける冷凍庫の中。もう逃げることも動くことも出来ないってわけさ」


怪物「――ッ」


時雨「残念だったね」


620 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/04 01:10:30.15 2DY374/O0 824/1151

不知火「時雨さん! 扉を閉めます、早く!」


時雨「それじゃあ、僕はそろそろ失礼するよ」

時雨「さよなら」


怪物「――ッ」ピシッ パキ…パキッ

怪物「――」パキ…パキキッ


怪物「」


625 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/04 01:24:57.12 2DY374/O0 825/1151

不知火「時雨さん!」

時雨「不知火。よくやってくれたよ」

阿武隈「時雨ちゃん!」

吹雪「無事でよかった!」

時雨「みんなも……無事に見つからなくてよかった」

初霜「一時はどうなることかと思いましたけど……」

夕立「でも、見つからなかったし。時雨も無事でよかったっぽいっ!」

阿武隈「それにしても時雨ちゃん、あの怪物は……」チラッ


怪物「」


吹雪「冷凍庫の中で凍りついてますね……」

阿武隈「よく気付いたわね。あの怪物の弱点が低温だって」

時雨「資料室で見たレポートの記述さ」

時雨「おそらくあの怪物を指しているレポートの内容に、怪物の本質が液体であることを匂わせる記述があったんだ」

時雨「本質が液体なら、凍結させることで無力化も可能かもしれない。そう思ったんだ」

626 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/04 01:29:13.49 2DY374/O0 826/1151

吹雪「とにかく、これであの怪物は倒せたって事だよね?」

時雨「うん。ああなってしまえば奴はもう動けないだろうし、もしかしたら生命活動すら止まったかもしれないね」

阿武隈「じゃあ……これで一安心って事ね」フゥゥ

初霜「一件落着ですね」

夕立「ぽいっ」

吹雪「怪物に怯える必要もなくなったことだし、あとはこの鎮守府から脱出するだけだね!」

阿武隈「そうだね。とりあえず、まずは地上に戻って初霜ちゃんたちの補給をしないと」

628 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/04 01:42:08.07 2DY374/O0 827/1151

初霜「それじゃあ、そろそろ冷凍庫を閉めて、あの怪物を完全に封じてしまいましょう」

夕立「こっちの部屋にまで冷気がきて、そろそろ寒くなってきたっぽい……」ブルブル

吹雪「そうだね。たしか冷凍庫の扉は閉めれば自動的に――」

時雨「……やっぱり、そうか」

阿武隈「えっ?」


時雨「君たちには、失望したよ」

629 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/04 01:45:02.04 2DY374/O0 828/1151

時雨「ふっ――!」ドカッ


夕立「ふぎゃっ!?」ドザザッ


吹雪「ゆ、夕立ちゃん!?」

阿武隈「時雨ちゃん! なにを!?」

時雨「不知火っ!」

不知火「はあぁっ!」ドガッ


初霜「ぎゃっ!」ドザザザッ


阿武隈「し、不知火ちゃんまで……なんで2人を、冷凍庫の中に……!?」


夕立「ぐっ、うぅ……」

初霜「痛ぁっ、っぅ……」


阿武隈「いったい何の真似!? 2人ともっ!!」

吹雪「夕立ちゃん! 初霜ちゃん! い、今助けに――」

時雨「駄目だっ! 吹雪!!」

吹雪「し、時雨ちゃんっ!!」

時雨「違う、あれは僕たちの仲間じゃない!」


時雨「あの2人は偽物だ!」

634 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/04 02:04:51.95 2DY374/O0 829/1151

吹雪「ふ、2人が偽物って……!?」

阿武隈「どういうこと!?」

時雨「答えは、あの2人を見れば分かるよ」


夕立?「うっ……ぐぅぅ……」ズルルッ

初霜?「おの……れぇ」グチャッ


吹雪「なっ、2人の顔が……!?」

阿武隈「崩れてく……じゃあ、あれは……」

時雨「2人に化けた偽物。あの怪物と同じ液体化能力を持った怪物たちだ」

635 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/04 02:16:15.93 2DY374/O0 830/1151

阿武隈「いったい、どうして……」

時雨「おそらく、僕たちがこの地下施設を見つけ出すまでの間に、本物の初霜たちを襲って成り代わったんだ」

吹雪「じ、じゃあ……本物の夕立ちゃんたちは!?」

時雨「こいつらに吸収されたか、或いは既に殺された……」

阿武隈「そんな……」

時雨「でも、蹴飛ばした衝撃で変化が解けた辺りをみると……吸収して融合を図った訳じゃないようだ」

吹雪「吸収……融合……?」

時雨「これもあの資料に書かれていた記述さ。この怪物たちは、他の艦娘を襲って融合する性質を持っているらしい」

時雨「資料の情報に則って呼称するなら、地上で僕たちを襲った最初の怪物は『個体A』。初霜たちに化けていたのは『個体B』と『個体C』ってところか」

阿武隈「個体BCってたしか……」

不知火「この施設で、艦娘を素材に作りだされたという人工の怪物……」

640 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/04 03:36:16.05 2DY374/O0 831/1151

時雨「資料によれば、この2体は素の艦娘並の知能を持ち、見た目も中身もかなりの精度で化けれるらしい。正直、危ないところだったよ」

阿武隈「いつから気付いていたの? この2人が偽物だってこと……」

時雨「最初に違和感を持ったのは、独房で個体Aに襲われた時さ」

時雨「あの時、僕たちは皆どうやって逃げるかを考えていたのに、初霜だけ勇敢にも迷いなく戦うことを提案していたよね?」

吹雪「そ、そう言われれば」

不知火「しかし、それだけでは……」

時雨「もちろんそれだけじゃないよ。その時はまだ、ちょっと気になったくらいの違和感だった」

時雨「本格的に疑い始めたのは、冷凍室に入ることを提案した辺りからだ」

阿武隈「どういうこと?」

時雨「僕が冷凍室に入ると言って阿武隈さんたちが了承したあとも、明らかにあの2人は入るのを渋っていた」

時雨「決定的だったのは、囮役を選ぶ時だ」

吹雪「えっ?」

不知火「あれで不審な行動でも?」

時雨「あの時、僕は敢えてすぐに名乗り出ず、みんなにも名乗り出れる僅かな時間を与えた」

時雨「そのときに初霜は名乗り出ようとしないばかりか、一切異論も唱えなかった。それがとても気になったんだ」

641 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/04 03:38:44.57 2DY374/O0 832/1151

不知火「名乗り出ないことが?」

阿武隈「……たしかに、変だわ」

吹雪「?」

阿武隈「初霜ちゃんは、何よりも仲間が傷付いたり危険な目に遭うことを嫌がるわ。その為なら、自分すら犠牲にしようとするくらいに……」

時雨「うん。本物の初霜ならあの場で真っ先に名乗り出るか、そもそも囮役というリスクある作戦そのものに異論を唱えてたはずだ」

吹雪「たしかに……初霜ちゃんなら」

不知火「そうしていたでしょうね……」

642 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/04 03:40:46.61 2DY374/O0 833/1151

時雨「そうして一層不信感を抱いたところで思い出したんだ。読んだ資料の中に、高い精度で変化出来る怪物がいるって書かれていたことを」

時雨「もしかしたら……と思った瞬間、全てが結びついた。この2人は怪物が変化した偽物なんじゃないか。って」

吹雪「夕立ちゃんは、どうして偽物だって分かったの?」

時雨「夕立に関しては、初霜ほど大きな根拠があった訳じゃないけど、初霜と行動していたのなら夕立もまた偽物である可能性が高い」

時雨「強いて言えば、僕の不意打ちをまともに受けた辺りかな。あれくらいの不意打ち、本物の夕立なら簡単に捌いてるよ」

時雨「だから、それを確かめる為に2人に不意打ちを試みたんだ。不知火にも協力してもらってね」

阿武隈「不知火ちゃんも知ってたの?」

不知火「いえ。不知火はあの怪物を冷凍庫に閉じ込める作戦を聞いた際に時雨さんから、『合図で初霜と夕立を冷凍庫に突き入れろ』と指示を受けただけです」

時雨「阿武隈さんも吹雪も優しいからね。本物だと思ってる2人をいきなり蹴飛ばせ、なんて話をいきなり受け入れてくれるとは思えなかったから」

643 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/04 03:56:56.07 2DY374/O0 834/1151

時雨「さて、そんな話をしているうちに……すっかり変化も解けたみたいだね」


怪物2「――ッ」ピシッ…パキ

怪物3「――アァ、ッ」パキ…パキッ


吹雪「凍り始めてるけど、この2体は……なんか」

阿武隈「どんどん人の姿に戻ってる……? この姿ってまるで……」

不知火「艦娘、ですね……」


怪物2「――」パキッ…

怪物3「――」ピシッ…バキッ


時雨「……そろそろここを閉めよう」

時雨「怪物の呪いから解かれて……せめて安らかに」ギィィ


ガチャン!

681 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/06 00:33:48.95 2L2JsF1A0 835/1151

不知火「これでひとまずは安心ですね」

時雨「いや、そうも言ってられない。早く本物の初霜と夕立を探さないと」

阿武隈「! 2人は生きてるの!?」

時雨「まだわからないけど……あの怪物たちが2人を吸収してないなら、まだどこかで生きてる希望はある」

吹雪「2人はいったいどこに……?」

時雨「……心当たりはある。急いでそこに向かおう」


683 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/06 00:43:23.97 2L2JsF1A0 836/1151

-独房区画-

時雨「ここだ」

阿武隈「さっきの独房……? まさか、ここに初霜ちゃんたちが?」

時雨「あの偽物たちがいたのはこの場所だった。それにあのとき、偽物たちが言ってたよね? 怪物を独房の中に閉じ込めた。って」

不知火「まさか……」

時雨「そう。あいつらによってこの中に閉じ込められたのが本物の2人だ」

吹雪「この独房の中に!?」

阿武隈「っ! 急いで探そう!」

時雨「さっき僕たちがここにきたとき、暴れてるような物音がした独房があった。そこを調べれば……」

684 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/06 00:44:50.59 2L2JsF1A0 837/1151

時雨「確か音がしたのは……この独房だったはず」

不知火「『独房3』と書かれていますね。鉄格子付きの小窓がありますが……中は暗くてよく見えませんね」

時雨「くっ、鍵が掛かってる……」ガチャガチャ

吹雪「ど、どうしよう……独房の鍵なんて持ってないのに!」

時雨「仕方ない……強引だけど、なりふり構ってられないね。不知火!」

不知火「はっ。皆さん下がって」

不知火「……ッ!」ガンッ メキッ

不知火「よし、鍵の部分が壊れたようです。もう1発……ッ!」ガンッ! バキンッ

阿武隈「開いた!」ギィィ

時雨「……! 夕立っ!」


夕立「」


686 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/06 01:06:46.97 2L2JsF1A0 838/1151

吹雪「夕立ちゃんがいたの!?」

不知火「お待ちを。独房は狭くて何人も入れません。我々はここに」

阿武隈「時雨ちゃん! 夕立ちゃんの様子は? 大丈夫なの!?」

時雨「……息はある。とりあえず、外に出すよ」ズリュッ

阿武隈「!?」

吹雪「っ! 夕立ちゃん!?」

不知火「夕立の身体が……粘液で覆われて……」

時雨「おそらく、あの怪物の一部と同じ液体だ。頭はむき出しのまま、口と身体だけ……もしかしたら」

吹雪「それじゃあ……夕立ちゃんは……」

時雨「いや、これは身体を拘束してるだけかもしれない。まだ……間に合うかも」

時雨「みんな、急いで他の独房を探して! 初霜もどこかに閉じ込められてるはずだ!」


688 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/06 01:16:12.88 2L2JsF1A0 839/1151

阿武隈「『独房5』……ここにはいないわ!」

不知火「『独房6』も空っぽです」

時雨「『独房2』は空。『独房1』は既に開けられてる? ということは……」

吹雪「えぇいっ! ……よし、開いた」ガンッ! ギィィ

吹雪「……いました! 初霜ちゃんです!」


初霜「」


吹雪「意識がある! しっかりして、いま出してあげるから!」ググッ

時雨「初霜!」

阿武隈「初霜ちゃん!」

吹雪「初霜ちゃんも身体中を粘液で包まれてる……。手で取り除こうとしても……全然取れないっ!」

時雨「2人を冷凍庫に連れていこう」

阿武隈「そうか! 冷凍庫で粘液を凍らせれば……!」

不知火「初霜さんは不知火がおぶって行きます」

吹雪「夕立ちゃんは私が連れていきます!」

阿武隈「よし、急ぎましょう!」


689 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/06 01:23:40.31 2L2JsF1A0 840/1151

-冷凍室-

時雨「よし……すぐ冷凍庫のロックを解除するよ」ピッピッ

阿武隈「あの怪物たちは大丈夫かしら……?」

時雨「心配はいらないはずだよ……」ガチン!

時雨「よし。阿武隈さん、冷凍庫の扉を」

阿武隈「任せて」ガチャッ


ビュゥゥゥッ!


阿武隈「あの怪物たちは……」


怪物「」

怪物2「」

怪物3「」


阿武隈「完全に凍り付いてるわ。これなら大丈夫そう」

時雨「吹雪、不知火! 2人を冷凍庫の中に!」

吹雪「夕立ちゃん、少し寒いけど我慢して……」

夕立「」

不知火「失礼します。初霜さん」

初霜「」

時雨「これで……あとは冷気で粘液が凍り始めるのを待つだけだ」


690 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/06 01:35:45.41 2L2JsF1A0 841/1151

阿武隈「初霜ちゃんは意識があるみたいだけど……夕立ちゃんは動かないわ」

時雨「息はしていたけど……。あんな状態にされても尚、独房内で暴れてたようだし、既に体力も限界にきてるんだと思う」

阿武隈「2人とも燃料の残りもかなり危険だわ……早く地上に戻って補給しないと」

吹雪「見て! 2人を包む粘液が……!」

時雨「凍り始めた……! よし、これなら取り除けるはずだ」

不知火「……! ええ、凍った部分を砕くことで剥がせますね」バキッ

阿武隈「手分けして2人から粘液を取り除こう! あたしは不知火ちゃんを。時雨ちゃんは吹雪ちゃんを手伝ってあげて」

時雨「わかった。吹雪、僕は身体の方を剥がす。君は口を塞いでる粘液を……」

吹雪「うん! 待ってて夕立ちゃん。すぐ助けるから!」バキッ


691 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/06 01:37:06.69 2L2JsF1A0 842/1151

時雨「これで身体に付いた粘液は大方取り除けたね」

夕立「ぽ……ぃ」

吹雪「夕立ちゃん!」

時雨「夕立、僕がわかるかい?」

夕立「しぐ……れ。それに……吹雪……ちゃん、も……」

時雨「!」

吹雪「気が付いた! 阿武隈さん、夕立ちゃんが!」

阿武隈「こっちも初霜ちゃんが喋れるようになったわ。平気? 初霜ちゃん」

初霜「はい……申し訳、ありません……」

不知火「だいぶ衰弱していますが、すぐに命に影響は無さそうです。ですが早急に燃料を補給する必要があるかと」

阿武隈「急いで地上に戻ろう!」

時雨「うん。まずは2人の事が最優先だ」

不知火「2人は自力で動くことは難しそうです。補給地点までは我々が背負っていきましょう」

吹雪「夕立ちゃんは私に任せてください!」

阿武隈「初霜ちゃんはあたしが。時雨ちゃんと不知火ちゃんは扉の開け閉めをお願いできる?」

不知火「了解しました」

時雨「わかった。任せてよ」

692 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/06 01:39:00.76 2L2JsF1A0 843/1151

阿武隈「初霜ちゃん、しっかり掴まっててね。もう少しの辛抱だから」

初霜「はい……本当に、すみません……阿武隈、さん」

阿武隈「謝らないで。絶対に助けるから……少しだけ頑張って」

初霜「はい……」

吹雪「夕立ちゃんも、もう少しだからね!」

夕立「ぽぃ……」

時雨「冷凍庫を閉めるよ。不知火、先に行って進路の確保を。僕もすぐに追いつくから」

不知火「了解。では不知火に続いてください」

吹雪「お願い、不知火ちゃん」

阿武隈「急ごう!」

693 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/06 01:40:20.91 2L2JsF1A0 844/1151


時雨「……」


怪物「」

怪物2「」

怪物3「」


時雨「完全に凍り付いてる……あの資料の情報が正しければ、おそらくこれで……」

時雨「初霜たちに化けていた2体は……2人とは別の艦娘の姿になってる」

時雨「こっちのは……凍り付いた姿は変わらず異形のまま。でも、これは……」

時雨「……まあいいか。念の為に冷凍庫の機能はそのままにしておこう。あとはこの扉を閉めれば」ギィィ

時雨「……」


ガチャンッ!


694 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/06 01:52:42.49 2L2JsF1A0 845/1151

-シャワールーム 隠し扉前-

阿武隈「時雨ちゃん!」

時雨「遅れてごめん。不知火たちは?」

阿武隈「入渠ドックの入り口を開けに行ったわ。時雨ちゃんも早く!」

時雨「うん。この扉は……このままでいいか」

阿武隈「初霜ちゃん……あとちょっとだから、頑張って」

初霜「……」コクッ

時雨「まずいね……急ごう!」


695 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/06 01:58:28.98 2L2JsF1A0 846/1151

-第3倉庫-

吹雪「ようやく、着いた……」ハァ…ハァ…

不知火「夕立の様子は?」

吹雪「夕立ちゃん……夕立ちゃん……?」

不知火「反応が薄い……吹雪さん、夕立を倉庫の中に!」

吹雪「うん! 夕立ちゃんすぐに補給してあげるから……!」タッタッタッ

阿武隈「倉庫に着いたわ!」

時雨「不知火、吹雪と夕立は?」

不知火「中で補給を。初霜さんも早く」

阿武隈「着いたわよ初霜ちゃん!」

初霜「ぅ……」

時雨「阿武隈さん、すぐに初霜の補給を」

阿武隈「うん。ここはお願いね、2人とも」

696 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/06 02:08:01.28 2L2JsF1A0 847/1151

不知火「2人は大丈夫でしょうか?」

時雨「衰弱してるのは燃料切れの影響だと思うけど……あの怪物に襲われてた以上、油断は出来ないね」

不知火「しかし、2人が無事で何よりでした」

時雨「そうだね……。でも、どうして2人は無事だったんだろう?」

不知火「え?」

時雨「2人の状況からみて、怪物は2人を襲ったあと殺さずに独房に閉じ込めた……。あの怪物たちの目的は、僕たちを殺すことじゃなかったのか……?」

不知火「不知火たちも本庁舎で襲われかけましたが、あの様子は明らかに殺意を感じました……」

時雨「うん、僕も同感だよ。だからこそ不思議なんだ」

時雨「初霜たちを襲った怪物は、どうして2人を生かしたんだろう……?」

698 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/06 03:06:02.77 2L2JsF1A0 848/1151

阿武隈「補給が終わったわ」

不知火「2人の様子は?」

阿武隈「何とか完全に燃料がなくなる前に間に合ったわ。あとは少し休めば、動けるくらいには回復するはずだよ」

時雨「……よかった」ホッ

不知火「ともあれ。これで6人全員が合流出来ましたね」

阿武隈「うん。初霜ちゃんたちも無事に見つけられたし、あの怪物も倒せた。ようやく一息入れられるよ……」

時雨「……」

不知火「まだ何か気がかりがあるので?」

時雨「あ、いや……。少なくともあの怪物たちに関しては、ひとまず心配はいらないと思う」

時雨「でも怪物が他にもいる可能性はあるから、油断は禁物だ」

不知火「あんなのが他にも……」ゾクッ

阿武隈「そうだね……。最後まで慢心しないで、みんなで無事に鎮守府に帰ろう」

699 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/06 03:07:10.96 2L2JsF1A0 849/1151

阿武隈「残る問題は、ここから脱出することね」

時雨「それに関しては問題ないよ。僕と不知火で本庁舎にあった海域図を確認して、この島から僕たちが通ってきた航路までのルートの特定は出来てるんだ」

阿武隈「それじゃあ……もしかして」

時雨「うん。初霜たちも見つけられたし燃料も心配ない。あとは海に出れば、ようやく帰れるよ」

時雨「僕たちの……鎮守府に」

701 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/06 03:54:43.34 2L2JsF1A0 850/1151

阿武隈「……」

不知火「帰れるんですね……不知火たちの、鎮守府に」

時雨「うん。あとは初霜たちが航行できるくらいまで回復すれば、この島からの脱出は問題なく行えるはずだ」

阿武隈「あと少し……ここまで来たんだから、絶対にみんなで生きて帰りましょう」

時雨「うん……」

不知火「……? 浮かない顔ですね」

時雨「この鎮守府のことさ……」

時雨「あの怪物たちは倒したけど、まだこの鎮守府の謎はわからないままだ」

不知火「たしかに、ここで行われていた実験や研究とやらに関する資料は発見しましたが……」

時雨「断片的な情報ばかりで核心に至るまでには及ばない。まだまだ真相は闇の中だ」

時雨「ここには、まだ何か見落としている事があるような気がする……」

不知火「見落とし……」

阿武隈「時雨ちゃんの言う通り、この鎮守府の謎も気になるけど……」

阿武隈「でも今は、みんなで生きて変えることだけを考えたほうがいいと思う。初霜ちゃんたちだって……あの怪物に襲われたんだから、いつ何が起こるか分からないわ」

不知火「そうですね。2人は帰還後すぐに明石さんに診て頂く必要がありそうです」

阿武隈「それに鎮守府に戻ることが出来れば、改めてここを調べることも出来るわ。万全の状態でね」

時雨(阿武隈さんの言う通り……初霜と夕立の事も心配だ)

時雨(今ここで調べることに固執しなくても、後日改めて……それこそ、提督にここの事を伝えて本格的な調査をお願いすることも出来る)

時雨(…………)



702 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/06 03:55:24.28 2L2JsF1A0 851/1151

時雨「そうだね……ここで危険を冒すことはない。今は帰還することだけを考えよう」

吹雪「みんな! 夕立ちゃんたちが回復したよ!」

時雨「!」

不知火「!」

阿武隈「夕立ちゃん! 初霜ちゃん!」

初霜「皆さん。ご心配をおかけしました……」

夕立「お腹いっぱいになって、元気になったっぽい!」

時雨「夕立……身体は大丈夫かい?」

夕立「まだ本調子じゃないけど、大丈夫っぽい……じゃなくて、大丈夫!」

時雨「そう……本当に無事でよかった」

不知火「初霜さんも、お身体の具合は大丈夫ですか?」

初霜「ええ。強引に拘束されていたので、まだちょっと身体が痛いですけど……問題はありません」

703 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/06 03:55:53.50 2L2JsF1A0 852/1151

時雨「少し聞いてもいいかな?」

初霜「何でしょうか? 時雨さん」

時雨「2人は通信で阿武隈さんたちと連絡を取って、あの階段の上で待機してたと聞いてるけど……何があったの?」

初霜「正直、よくわからないんです。阿武隈さんとの通信が途切れたあと、階段の下から足音が聞こえてきて……」

阿武隈「足音?」

初霜「はい。最初は時雨さんか不知火さんかと思ったのですが……」

夕立「足音も気配も、時雨のものじゃないってすぐわかったっぽい!」

初霜「と、夕立さんが警戒し始めて……私もすぐに危険を察したのですが、残りの燃料も乏しく、しかも行き止まりの状況では成す術もなく……」

不知火「それで怪物に襲われた?」

初霜「はい。足音がすぐ近くまで迫ったと思ったら、暗闇の中からいきなり手が伸びてきて、首を絞められ……」

初霜「次に気が付いた時には、口と身体を不気味な粘液で拘束された状態で、あの独房の中に押し込まれていました」

夕立「夕立も同じっぽい」

吹雪「そんなことが……」

不知火「その時に2人を襲ったのが、後に2人に化けてきたあの怪物たち。ということでしょうか?」

時雨「たぶんそうだ。2人を襲ったときに何らかの情報を読み取って、2人に変化したんだ」

夕立「化ける……変化?」

初霜「あの、どういうことでしょうか?」

阿武隈「話せば長くなるんだけど……」


704 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/06 03:57:04.30 2L2JsF1A0 853/1151

初霜「怪物……それにここは、そんな酷い研究や実験が行われていた場所だったなんて……」

夕立「ぽいぃ!?」

初霜「それに……そんな怪物が私たちに化けて、皆さんの中に紛れ込もうとした……」

阿武隈「姿も言動も2人とそっくりで……あたしもあれが偽物だなんて見抜けなかったんだ。時雨ちゃんが気付いてなかったら今頃は……」

吹雪「もし偽物って気付かずにあの怪物たちと一緒に行動していたら……うぅっ、寒気がする」ブルブル

時雨「僕も地下施設で怪物に関する資料を読んでなければ、あれが偽物だったと見抜けなかったと思うよ」

初霜「私が不覚を取ったせいで危うく皆さんまで……本当に申し訳ありません」

吹雪「そんな、謝る必要なんてないよ! 初霜ちゃん!」

不知火「あの状況では誰であっても同じ結果になっていたでしょう。初霜さんの責任ではありません」

時雨「そんな状況になるまで2人を見つけられなかった僕たちにだって責任はある。それに、君が居てくれたから夕立は今ここにいる。お礼を言いたいくらいだよ」

阿武隈「そうだよ。だからそんなに気に病むことはないんだよ、初霜ちゃん」

初霜「はい……ありがとうございます、皆さん……」




【本物の初霜・夕立の救出に成功しました】
【阿武隈・吹雪・時雨・不知火・初霜・夕立の6人全員が合流しました】
【6人の情報が共有されました】

723 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/07 02:57:17.17 TiDKqNo20 854/1151

阿武隈「さぁて……。2人も回復したことだし、あとはここから脱出するだけね」

時雨「初霜も夕立も、航行に出ることは大丈夫そう?」

初霜「はい。弾薬こそありませんけど、燃料は十分に補給できましたし、艤装にも問題ありません」

夕立「いつでも行けるっぽい!」

不知火「それでは……阿武隈さん」

阿武隈「うん。準備は整ったわ。すぐにこの島から脱出するよ! みんな!」


724 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/07 02:58:12.56 TiDKqNo20 855/1151

-埠頭-

阿武隈「少し波はあるけど……海に出るならここが一番確実ね」

阿武隈「みんな、艤装を展開して!」

吹雪「……よし。無事に展開できました! 航行機能にも問題ありません」

不知火「こちらも展開に問題なしです」

夕立「気のせいか身体が少し軽いっぽ~い」

初霜「弾薬が0ですからね……。航行だけなら問題ないけど、道中で敵と遭遇してしまったらまずいわ」

時雨「可能な限り会敵と戦闘は避けるよう、索敵を厳重にしていこう」

吹雪「不知火ちゃん、電探は使えそう?」

不知火「……いえ。駄目そうですね。起動すら出来ない状態です」

時雨「電探なしで行くしかないね。夜が明ける前になんとか制海権内まで到達できれば……」

阿武隈「そうね。出来るだけ速度を上げて行きましょう」

阿武隈「陣形は複縦陣。あたしと時雨ちゃんを先頭に、初霜ちゃんと夕立ちゃんには万一に備えて他の2人が隣に付いてあげて」

吹雪「じゃあ、夕立ちゃんには私が付きます」

夕立「吹雪ちゃんと一緒なら心強いっぽい!」

不知火「初霜さんには不知火が」

初霜「はい。よろしくお願いします、不知火さん」

不知火「阿武隈さん、陣の後列には不知火たちが付きます」

阿武隈「わかったわ。時雨ちゃん、航行中の航路指示をお願いできる?」

時雨「うん。任せて」

阿武隈「よし……それじゃあ、出発するよ!」


725 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/07 03:01:12.78 TiDKqNo20 856/1151

-海上-

阿武隈「もうあの島からだいぶ離れたところまで来たわね……。進路はこのままでいい?」

時雨「しばらくはこのまま。元の航路までの到達予想時間は、およそ40分ってところかな」

阿武隈「あと少し……ここを越えれば皆のところに帰れるのね……!」

時雨「うん。必ず生きて帰ろう。みんなで……絶対に」


                   ザザッ ガガガッ


阿武隈「っ!? なに? 急に無線にノイズが……?」

不知火「!」

初霜「どうしました、不知火さん?」

不知火「電探が、突然起動を……」ザザザッ

初霜「えっ?」

不知火「しかし、ひどい乱れで……これはいったい?」ガガッ ピーッ


吹雪「……えっ」

吹雪「夕立ちゃん、いま私に何か言った?」

夕立「ぽい? 夕立何も言ってないっぽい」

吹雪「そう……じゃあ、聞き間違えかな……?」

726 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/07 03:02:12.94 TiDKqNo20 857/1151

阿武隈「ノイズが治まってきたわ……。いったい何だったのかしら?」

不知火「阿武隈さん! 電探が回復しました!」

阿武隈「えっ?」

時雨「壊れていたんじゃなかったの?」

不知火「それが……つい今しがた急に回復しまして」

阿武隈「それで電探は使えそうなの?」

不知火「まだ少し不安定ですが、だいたいの機能は回復を――」

不知火「! 電探に感あり! これは……飛行体です!」

時雨「っ!」

阿武隈「まさか敵機!?」

吹雪「左20度! 機影です!」


ブゥウゥゥゥゥゥンッ...

727 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/07 03:03:40.16 TiDKqNo20 858/1151

時雨「……夜間偵察機か」

不知火「我々の位置を知られる前に、撃ち落としますか?」

阿武隈「待って! あれってまさか……」


                   ブゥウゥゥゥゥゥンッ...!


初霜「あれは……味方の夜間偵察機です!」

吹雪「夜間偵察型の水上機……ってことは、まさか……」

阿武隈「……っ! 来るのが遅いのよ。あの夜戦馬鹿!」

時雨「夜偵が戻っていく方向にうっすらと艦影が。間違いない……味方の艦隊だ!」

吹雪「やった……私たち助かったんだ!」

夕立「ぽ~いっ!」




――

――――

―――――――



728 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/07 03:08:42.41 TiDKqNo20 859/1151

~事件から2日後~


-柱島鎮守府 執務室-


コンコン


時雨「提督、入るよ」

提督「ご苦労様。疲れてるなか呼び出したりしてすまない」

時雨「ううん、いいさ。僕も提督と話したかったから」

提督「さて……まずは時雨。他のみんなと共によく無事に帰ってきてくれた。本当に……よかった」

時雨「あれくらい、扶桑たちと行ったスリガオ海峡の時に比べたら……って言うのは冗談。結構危ないところだったよ」

提督「阿武隈からも話を聞いたが、今回の一件は時雨がいたからこそ皆で生還出来たんだ。皆を救ってくれたこと、改めて礼を言いたい……ありがとう」

時雨「僕の力なんて些細な物だよ……皆が居てくれたから、僕もこうして提督の元に帰ってこれたんだ」

提督「時雨ならそう言うと思ったよ」ハハハ

時雨「初霜たちの様子はどう?」

提督「ああ。初霜と夕立は帰還後すぐに明石の元で精密検査を受けたが、異常は見られないそうだ」

提督「一応大事を取ってあと1週間は入院予定……だったが、夕立が早くも退屈でブーブー言いだしたのであと2~3日に短縮だそうだ」

時雨「そう……よかった」

提督「とにかく、あんな事に巻き込まれたんだ。皆にはしばらく休養期間を与えるから、その間はゆっくり休んでくれ」

729 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/07 03:09:54.14 TiDKqNo20 860/1151

時雨「それで提督、僕をここに呼んだのは……あの鎮守府のことだよね?」

提督「ああ……。そのことだが」

提督「皆から報告を受けたあと、明石に命じて化学防護機能を持たせた艦隊を編成した。時雨の報告通りなら未知の化学兵器による影響も危惧されるからな」

提督「そして編成した化防艦隊を当該海域に派遣。つい先ほどその報告が入ってきた」

時雨「! 何か見つかったの?」

提督「……」

時雨「……提督?」

提督「単刀直入に言おう」


提督「当該海域上に、時雨たちの言っていた鎮守府は見つからなかった」


730 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/07 03:11:45.73 TiDKqNo20 861/1151

時雨「えっ?」

時雨「そ、そんな……そんなわけないよ! だって僕たちは――」

提督「すまない、言い方に語弊があった。正確に言うと『鎮守府の跡地があったと思わしき痕跡は発見できた』とのことだ」

時雨「……ごめん。意味がよくわからないよ」

提督「まあ、そうだろう。実際に見てもらったほうが早いか……」

提督「これは先ほど艦隊から送られてきたデータを現像した写真だ。偵察機が捉えた上空写真だが……」

時雨「……これって」

提督「確かに時雨の言った通り、海域図にも載っていない謎の島の存在は確認できた」

提督「しかし、その島にあったのは鎮守府の跡地とでもいうべき僅かな痕跡のみで、建物などは一切確認できない」

時雨「そんな……」

時雨(提督の言う通り……写真には、辛うじて港湾が存在していたって分かるくらいの痕跡しか写っていない)

時雨(僕たちが彷徨っていた、あの本庁舎も、寮もドックも……全て消えている!?)

731 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/07 03:13:12.02 TiDKqNo20 862/1151

時雨「そんな……馬鹿な……」

提督「偵察写真だけでなく、実際に艦隊も同島に上陸し跡地周辺の探索を行ったが、建物や資材の残骸……時雨が言っていた地下施設も、確認することは出来なかった」

時雨「どこか他の島と間違えてるってことは?」

提督「無論、その可能性を真っ先に疑い周辺海域も含めて捜索を続行させてはいるが、この島以外にそれらしい島は未だ発見されていない」

提督「君たちの情報が誤りでない限りは、この島以外には考えられないだろう……」

時雨「……」

提督「君たちが嘘を言ってるとは到底思えない。その施設で起きたという出来事もそこで見た物も、全て事実だろう」

提督「しかし、その施設は忽然と消えてしまった」

提督「我々が見つけた島と時雨たちが流れ着いた島が異なるのか、それとも本当に消えてしまったとでもいうのか……それはわからない」

提督「だが現状では、これ以上の捜索は難しいと言わざるを得ない……」

時雨「……」

732 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/07 03:15:00.82 TiDKqNo20 863/1151

時雨「それじゃあ……僕たちが見た物は……あの鎮守府はいったい、何だったんだ……」

提督「それはわからない。だが、私としては――」

時雨「?」

提督「私としては皆が生きて帰ってきてくれた。それだけで十分だし、それ以上の喜びはない。それが正直な気持ちだ」

時雨「提督……」

提督「とりあえず、今はゆっくり休むといい。この件については、また後で全員から詳しい話を聞くことになるだろうからな」

時雨「……わかった。お言葉に甘えさせてもらうよ」

提督「そうだ、一度扶桑たちのところにも行ってあげてくれ。あの2人が一番時雨の事を心配していたのに、帰還してからはゴタゴタで顔を合わす暇もなかったからな」

提督「さっきもここにきて、早く時雨に会わせろって恨み節を言われたよ……主に山城から」

時雨「ふふっ……そうだね。せっかく休みも貰えたことだし、扶桑たちとゆっくり過ごすのも悪くないかな」

提督「そうしてやってくれ」

時雨「うん……。じゃあ、僕はそろそろ失礼するよ」

提督「ああ、呼び出して悪かった」

時雨「ううん。それじゃあ」ガチャッ…バタン

提督「……」

734 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/07 03:19:17.26 TiDKqNo20 864/1151

大淀「失礼します。提督」

提督「……大淀。どうだ、艦隊からの続報は?」

大淀「化防艦隊は探査の結果、当該海域上に化学的汚染の痕跡は見られず。島周辺と島内の詳しい探索を行いましたが……」

提督「何も見つからず、か」

大淀「はい。残念ながら……」

提督「そうか……」

大淀「提督。時雨ちゃんたちが見つけた施設というのは、やはり……」

提督「ああ……。時雨の証言を聞く限りでは、間違いない」

大淀「それでは……まさか、本当に……」

提督「だが時すでに遅し。何が起こったのかはわからないが……おそらく本当に消えてしまったのだろう」

大淀「そんな……」

提督「せめて時雨たちが何らかの証拠でも掴んでくれていたら、状況は変わっていたかもしれないが……」

提督「最後の証人と証拠が纏めて失われてしまった以上、全ては闇の中。結局は彼らの願い通りになってしまった訳だ」

提督「悔しいが……我々の負けだな」

大淀「……」

提督「唯一の救いは吹雪たち全員が無事だったこと。それだけでも十分、と思うしかないだろうな」


735 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/07 03:21:19.57 TiDKqNo20 865/1151

-病院棟-

夕立「うぅ~、やっぱり入院なんて退屈っぽーい!」ジタバタ

初霜「夕立さん。そんなに暴れちゃだめですよ」

夕立「んむぅ……でもやっぱり退屈っぽい」

吹雪「夕立ちゃん、初霜ちゃん。頼まれてた雑誌と本、持ってきたよ」ガララ

夕立「わぁ~! ありがとう吹雪ちゃん!」

初霜「すみません。使い走らせるような真似をさせてしまって……」

吹雪「ううん、気にしないで。はい、初霜ちゃんはこの本だったよね?」

初霜「ありがとうございます。吹雪さん」

736 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/07 03:23:18.99 TiDKqNo20 866/1151

吹雪「ふぅ……。鎮守府中のみんなが心配してくれてたから、どこに行っても大忙しだよ。特にあの鎮守府に関する質問攻めが……」

初霜「もう噂になってるんですね」

吹雪「うん。青葉さんなんて目をキラキラさせちゃって……。はい、夕立ちゃん。この雑誌でよかったよね?」

夕立「ぽいっ! ありがとー吹雪ちゃん!」ピョンピョン

初霜「夕立さん、そんなにはしゃいだら……」

ガチャン!

初霜「きゃっ!」

夕立「うわわっ! 花瓶を倒しちゃったっぽい! 大丈夫、初霜ちゃん?」

初霜「うん。私は大丈夫だけど……あまりはしゃいだら駄目ですよ、夕立さん」

夕立「ぽぃ……ごめんなさい」

吹雪「……えっ?」

初霜「……? どうかしました?」

吹雪「あっ、ううん。何でもない!」

吹雪「すぐ拭く物を持ってくるね」

夕立「ごめんね! 吹雪ちゃん」



吹雪(あのとき……島から脱出したときに聞こえた、あの声)

吹雪(聞き間違い……だったのかな? それとも……何か意味が……?)

吹雪(でも……だったら、あの声はいったい……)









――       って ごめんなさい     を  てあげて……―――










【ノーマルエンド】

750 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/08 23:58:51.35 j4rMnZYF0 867/1151

ノーマルエンドまで到達したので一部に分岐の選択肢を追加し、最後のルートに入ります。

最後のルートでは、地上地下含め今までに探索した全ての進入可能箇所を6人で再探索するチャンスがあります。
今までに比べて危険は大幅に減少していますが、いつまでも行動できる訳ではありません。


攻略に関する最後のヒントはいりますか?

>>752


752 : 以下、名... - 2017/01/09 00:02:49.58 g07xcSk60 868/1151

いらない

753 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 00:13:46.96 k+vxa+bw0 869/1151

>>701から再スタート



阿武隈「……」

不知火「帰れるんですね……不知火たちの、鎮守府に」

時雨「うん。あとは初霜たちが航行できるくらいまで回復すれば、この島からの脱出は問題なく行えるはずだ」

阿武隈「あと少し……ここまで来たんだから、絶対にみんなで生きて帰りましょう」

時雨「うん……」

不知火「……? 浮かない顔ですね」

時雨「この鎮守府のことさ……」

時雨「あの怪物たちは倒したけど、まだこの鎮守府の謎はわからないままだ」

不知火「たしかに、ここで行われていた実験や研究とやらに関する資料は発見しましたが……」

時雨「断片的な情報ばかりで核心に至るまでには及ばない。まだまだ真相は闇の中だ」

時雨「ここには、まだ何か見落としている事があるような気がする……」

不知火「見落とし……」

阿武隈「時雨ちゃんの言う通り、この鎮守府の謎も気になるけど……」

阿武隈「でも今は、みんなで生きて変えることだけを考えたほうがいいと思う。初霜ちゃんたちだって……あの怪物に襲われたんだから、いつ何が起こるか分からないわ」

不知火「そうですね。2人は帰還後すぐに明石さんに診て頂く必要がありそうです」

阿武隈「それに鎮守府に戻ることが出来れば、改めてここを調べることも出来るわ。万全の状態でね」

時雨(阿武隈さんの言う通り……初霜と夕立の事も心配だ)

時雨(今ここで調べることに固執しなくても、後日改めて……それこそ、提督にここの事を伝えて本格的な調査をお願いすることも出来る)

時雨(…………)



行動安価>>755

1 もう1度この鎮守府を調べてみる
2 帰還を優先する


755 : 以下、名... - 2017/01/09 00:14:55.61 722y2BoeO 870/1151

1

761 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 01:05:22.09 k+vxa+bw0 871/1151

基本的にノーヒントでいきたいと思いますが、進行を考えて1つだけ
最後の鍵の入手は非常に分かり辛い仕掛けになっています。ご注意ください

765 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 15:03:06.83 k+vxa+bw0 872/1151

【extraルート】



時雨「……やっぱり、もう少し調べたい」

不知火「えっ」

時雨「阿武隈さん。お願いがあるんだ」

阿武隈「なに? 時雨ちゃん」

時雨「もう少しだけ……この鎮守府を調べさせてくれないかな?」

阿武隈「!」

時雨「我儘を言ってるのはわかってる。だけど、どうしても気になるんだ」

時雨「この鎮守府には、まだ何か大きな秘密が隠されてる。あの研究っていうのが行き着く先……。そこにある物の正体を突き止めたい」

時雨「これは完全に僕の我儘だ。僕の勝手な好奇心を満たしたいが為であって、今の状況に相応しくない提案だっていうのは重々承知の上だよ」

時雨「それでも、もし僕の我儘を聞いてくれるのなら……もう少しだけここを調べてみたい」

阿武隈「……」

時雨「お願い……阿武隈さん」

阿武隈「……とりあえず、初霜ちゃんたちが回復してから。その様子を見て判断することにしよう」

時雨「……わかった。2人のことの方が何よりも優先すべきことだからね」

吹雪「みんな! 夕立ちゃんたちが回復したよ!」



~~~~~~~~~~~~


766 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 15:08:35.05 k+vxa+bw0 873/1151

阿武隈「2人も無事に回復したみたいだし……そろそろ決めようか」

吹雪「決めるというと?」

阿武隈「全員揃って燃料の補給も万全。今ならこのまま海に出て鎮守府への帰還を目指すことも十分に出来るけど」

時雨「でも、僕はもう少しだけこの鎮守府を調べてみたいんだ」

吹雪「ええっ!?」

初霜「何か理由があるのですか?」

時雨「いや、僕の我儘だよ。堅実な選択をするなら脱出を優先した方が良いと思う」

夕立「じゃあ、なんで?」

時雨「正直な気持ちを言えば好奇心……。尤もらしい理由をつければ、手ぶらで帰るより何か証拠になる物を手に入れて帰りたい。ってとこかな」

不知火「証拠?」

時雨「こんな話、手ぶらで帰っても信憑性に欠けるからね。帰還してから提督に調査をお願いするにしても、物証があった方が信じてもらえるだろう?」

時雨「まあ、提督なら僕たちの話だけでも動いてくれるだろうから……無理矢理な理屈だけどね」

初霜「……」

時雨「皆に迷惑をかけてるのは分かってる。その上で僕の我儘に付き合ってくれるなら……もう少しだけここを調べてみたい」

時雨「どう、かな……?」

阿武隈「……」

吹雪「……」

不知火「……」

夕立「……」

初霜「……」

767 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 15:27:05.65 k+vxa+bw0 874/1151

不知火「……僭越ながら。不知火は時雨さんの提案に協力してもいいと思います」

時雨「! 不知火……」

不知火「軍人としては不適切な判断だとは思いますが、不知火個人の気持ちとしては時雨さん同様、なにか手土産の1つでも回収してから戻りたいところです」

吹雪「私は……無理をしない範囲でなら」

夕立「夕立も賛成っぽい!」

阿武隈「あたし的には……旗艦として皆を預かっている以上、必要以上のリスクを負う選択は出来ないわ」

時雨「……うん」

阿武隈「でも時雨ちゃんの言う通り、ここでの出来事が本当だって証明できる物を確保しておくっていうのは、ありだと思う」

時雨「!」

阿武隈「その代わり安全の確保が絶対条件だよ。あたしが危険だと判断したら即座に探索はお終いにして、すぐにここから脱出する。それでいい?」

時雨「うん。ありがとう……!」

初霜「……」

時雨「初霜はどうかな?」

初霜「……わかりました。でも絶対に無茶はしない。それだけは約束してください」

時雨「うん。それはもちろんだよ。約束する」

阿武隈「なら……決まりだね」

768 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 15:44:16.31 k+vxa+bw0 875/1151

阿武隈「それで、この鎮守府の探せそうなところは粗方探し終えてると思うけど。どこを探す?」

時雨「そうだね……地下も含めて、もう1度各所を周ってみようと思う」

初霜「ここで行われていた事を裏付ける証拠になりそうな物を探すんですよね?」

不知火「本庁舎や地下で見つけた資料などを持っていけばいいのでは?」

時雨「いや、あれだと断片的過ぎて駄目だ。もっとはっきり内容が解るような物があれば……」

阿武隈「となると……1から探し直しだね」

夕立「とにかく、気になるところに行ってみるっぽい!」



行動安価>>770


770 : 以下、名... - 2017/01/09 15:53:50.55 qyAp+0ZN0 876/1151

本庁舎を探索

771 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 16:42:52.61 k+vxa+bw0 877/1151

時雨「夕立の言う通り、まずは色々と動いてみよう」

初霜「では、まずはどちらに?」

時雨「本庁舎にもう1度いってみよう」

不知火「あそこにはまだ未探索の部屋もいくつか残ってましたね」

時雨「それもあるけど、他にもちょっと気になる所もあってね……」

夕立「気になるところ?」

吹雪「とりあえずいってみよう。本庁舎なら東側の出入口から回る必要があるから、まずはそこに」


772 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 16:47:50.62 k+vxa+bw0 878/1151

-本庁舎東側-

時雨「着いたね」

夕立「正面からは入れないっぽい?」

吹雪「うん。正面の扉は内側から塞がれちゃってるの。西側は途中でコンテナが崩れて回れないから、出入りはここからしか出来ないの」

初霜「風化してるけど立派な建物ですね」

阿武隈「それで、本庁舎のどこから当たってみる?」



行動安価>>774


774 : 以下、名... - 2017/01/09 16:55:51.13 /WA6CCf1o 879/1151

わからんので取り敢えず事務室のとなりの名称不明の部屋

776 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 17:08:14.22 k+vxa+bw0 880/1151

不知火「見取り図に名前が表記されていなかった部屋が幾つか存在してましたよね?」

時雨「鍵が掛かってた名前のない部屋だよね」

不知火「はい。まずはそこから探してみては?」

阿武隈「さっきあたしたちと一緒に行った部屋は、確か2階だったよね。そこ以外にもあるの?」

不知火「ええ。1階に4つ、2階に3つ。計7部屋存在しています」

夕立「確かにちょっと気になるかも」

時雨「じゃあ、いってみようか」

不知火「2階の部屋の内2つは行ったことがありますので、今度は1階の部屋を見てみましょう」


780 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 17:40:20.85 k+vxa+bw0 881/1151

-本庁舎西館1F 名前のない部屋前-

不知火「確か事務室の北側に……ありました。ここです」

吹雪「鍵が掛かってるね」ガチャガチャ

初霜「見たところ、特に変わったところも無さそうな部屋ですけど……」

時雨「どうします? 時雨さん」

時雨「ここに合う鍵は見つかってないし……燃料がある今なら強引に開けることも出来なくはないか……?」

阿武隈「何度も言うけど、あまり荒っぽい事は……」

初霜「そうですよ。万が一怪我でもしたら!」

不知火「ご安心を。これくらいで怪我をするほど間抜けではありませんので」

阿武隈「いや、そういうことじゃなくて……」

時雨「……鍵が見つかる確証もないし、一度部屋の中を確認してみたくもある」

時雨「阿武隈さん。1度だけやらせてもらえないかな?」

阿武隈「うーん……わかったよ。でもくれぐれも怪我はしないようにね」

時雨「うん。じゃあ、不知火」

不知火「はい。お任せ――」

夕立「ぽーいっ!」ドガシャァン

不知火「!?」

夕立「あれ? 案外簡単に開いたっぽい」

吹雪「と、扉が……」

時雨「開いたというより、扉ごと吹き飛んだ。が正解だね」

阿武隈「やりすぎだよ! 夕立ちゃん!」

夕立「で、でも……ちょっとしか力入れてないっぽいのに」

時雨「ともあれ、扉は開いたし。中を見てみよう」

不知火「……」


782 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 17:48:34.43 k+vxa+bw0 882/1151

-名前のない部屋-

吹雪「あれ? 部屋の中はガランとしてるね」

時雨「他の部屋以上に埃が多いし、段ボール箱が積まれてる……。もしかして、空き室だったのかな?」

初霜「黒板のような物に……奥には机も積まれてますね」

阿武隈「本当だ。もう長いこと使われてないみたいだけど」

夕立「けほっ、埃が待ってて咽るっぽい」ゲホゲホ

時雨「主に君のせいだよ、夕立……」

不知火「特に気になる所もなさそうですが、どうしますか?」

時雨「うーん……。他の場所に行ってみようか」



行動安価>>784


784 : 以下、名... - 2017/01/09 17:52:42.92 KH3vWDc00 883/1151

あ、踏むならもう一つの名前の無い部屋に

785 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 18:09:43.92 k+vxa+bw0 884/1151

不知火「どうせですから、他の名前のない部屋も調べますか?」

夕立「鍵が掛かってても夕立が開けてあげるっぽい」

阿武隈「悪いけど、今後ああやって扉を破るのは禁止」

夕立「ええ~! どうしてぇ!」ブゥー

阿武隈「いくらなんでもやりすぎだよ! この建物だってどれ程劣化してるかわからないのに、あんな力で扉を破ってたら……」

初霜「よく見ると、ところどころ壁や天井にひびが入ってます……。何かの拍子に崩れてしまうかもしれませんね」

阿武隈「さっきは運が良かったけど、次は崩れるかもしれない。だから今後はああいう方法は禁止だよ」

時雨「確かに迂闊だったね……。わかった。もうああいう真似はしないよ」

夕立「ぽーい……」

吹雪「それで、次はどうする?」

不知火「扉を破らない方針ならば、他の名前のない部屋は探索出来ませんが……」

時雨「思うに、名前が書かれてない部屋はこういう空き室になってるのかもしれないね」

初霜「使われてなかったから、見取り図にも名前が書かれていない。ということでしょうか?」

時雨「おそらくね」

阿武隈「なら、見取り図に書かれてる部屋でまだ探してない部屋にいってみようよ」

時雨「うん。それが良いと思う」



行動安価>>787

787 : 以下、名... - 2017/01/09 18:16:41.89 kg/jgKOAo 885/1151

蔵書室

788 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 18:35:54.62 k+vxa+bw0 886/1151

初霜「他にはどんな部屋があるんですか?」

不知火「調べていない部屋に限れば、『食堂』とその隣の『調理場』。1階と2階の『会議室』3つ。『蔵書室』『視聴覚室』ですね」

時雨「結構探し回ったつもりだったけど、まだそんなに部屋が残ってるんだね」

阿武隈「うーん……その中で何かありそうな所となると」

初霜「蔵書……本を調べれば、なにか分かるかもしれませんね」

吹雪「蔵書、かぁ」

時雨「いいね。次はそこにいってみよう」


790 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 18:43:22.04 k+vxa+bw0 887/1151

-西館2F 蔵書室前-

吹雪「ここだね。蔵書室」

初霜「どんな本が保管されてるんでしょう?」

時雨「あくまで表の空間……艦娘たちも入れる所だからね。そこまで重大な機密に触れるような本はないだろうけど……」

阿武隈「鍵は掛かってないわ。入りましょう」ギィィ


793 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 19:21:01.96 k+vxa+bw0 888/1151

-蔵書室-

阿武隈「結構本が残ってる。閲覧用のスペースと机なんかもあるわ」

初霜「本の状態も比較的良好そうですね」ペラッ

吹雪「歴史書や図鑑、軍関連の教本、語学本……あれ、小説や漫画まであるよ」

夕立「三国志だぁ! ブラックジャックに火の鳥もあるっぽい!」キャッキャッ

不知火「怪談レストランシリーズ……児童文学系まであるようですね」

時雨「艦娘向けの本も多いみたいだね。とりあえず、手分けして調べよう」



初霜「どの本棚も埃を被ってますし、長い間出し入れされた形跡はなさそうですね」

阿武隈「床も埃だらけで、あたしたち以外に踏み荒らした痕跡はないみたい」

不知火「漫画や文学本を除くと軍用の本が半数以上を占めますが……これといって気になる本もないですね」


吹雪「本の貸し出しとかはしてなかったみたいだね。あくまでここで読むこと限定だったのかな?」

吹雪「夕立ちゃん、そっちは何か……って、夕立ちゃん!」

夕立「ぽいっ!?」ギクッ

吹雪「ブラックジャック読んでないでこっちも手伝ってよぉ!」

夕立「あはは……ごめんごめん」


794 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 19:35:23.89 k+vxa+bw0 889/1151

時雨「これは閲覧用の机か。これも埃を被ってるけど……」

時雨「机の上の小棚にも何冊か本が置かれてる机もある……。何冊も纏めて読んでた人向けの置き場所かな?」

時雨「……? 机の上に1冊だけ本が置きっぱなしになってる……呉軍港の歴史? 変わった本だな」ペラッ

時雨「……特に気になるところもないみたいだけど」ヒラッ

時雨「あれ? 何か紙切れが落ちた……?」

時雨「これは……『メモの切れ端』か」


『●ア×ノ×ンに関する重要証×』

『艦隊で唯一アンノウンの姿を見たという羽×さんの証言によると、』

『・深×棲艦のような容姿。人型で大きさは×逐艦の艦娘並みくらい。』

『・砲などの××はなかったように見えた。』

『・こちらが威嚇×撃を行うまでは襲ってくる気配はなく、深海棲艦にしては好戦的では××った。』

『・行動がどこか不×然。×××ん曰く、機械的で意思がない印象だった×の×と。』

『また個人的に気になった×として、取材の最後×羽×さんが言って×た×とが気××った。』

『アンノ××を見たのは照明弾が炸×した直後ほんの一瞬だけ×××が、その際に××相手の×は1ヶ月前に失踪した××ちゃんと重なったと××のだが 』


時雨「例のアンノウンとかいう噂に関する内容か……」

時雨「走り書きのメモみたいだけど……なんでこんな本の中に挟まってたんだろう?」


795 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 19:52:26.29 k+vxa+bw0 890/1151

時雨「さて……色々探してみたけど、見つかったのはあのメモくらいか」

不知火「時雨さん、そちらはどうでしたか?」

時雨「こんなメモの切れ端くらいしかなかったよ」

不知火「……例のアンノウンとかいう噂のメモですね」

時雨「不知火たちのほうは?」

阿武隈「本棚を中心に調べてみたけど、変な所はなかったよ」

初霜「証拠になりそうな本や資料もありませんね」

時雨「そう……。まあ、ここは表向けの場所だからそこまで期待もしてなかったけど」

吹雪「私と夕立ちゃんも、役立ちそうなものは何も……」

時雨「特に成果といえるものは無しか……。どうするかな」



行動安価>>797


797 : 以下、名... - 2017/01/09 19:54:50.22 yN06g/RA0 891/1151

風呂を調べる

798 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 20:15:46.70 k+vxa+bw0 892/1151

不知火「そういえば提督の私室の隣に風呂もありましたね」

夕立「お風呂?」

阿武隈「提督向けのお風呂かしら?」

時雨「うん。入り口は提督の私室にしかなかったけど、扉の鍵穴が塞がってて中には入れなかったんだ」

不知火「もう1度いってみますか?」

時雨「そうだね。ちょうど同じ階だし、いってみようか」


799 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 20:17:14.84 k+vxa+bw0 893/1151

-提督の私室-

時雨「ここだよ」

初霜「……確かに鍵穴が何かで塞がってますね。これでは鍵があっても開けることは難しそうです」

吹雪「どうしよう?」

不知火「……ここは蹴破ってみても」

時雨「……いや、止めたほうがよさそうだ」

不知火「え?」

時雨「扉の上の壁に大きな亀裂が走ってる。さすがにこれは、安全とは言えなさそうだ」

不知火「! こんな亀裂、最初に来たときには無かったはず……」

時雨「たぶん、あの怪物に追われてここに籠城した時だ。あの時入り口を破ろうとした衝撃でこっちの方まで歪んじゃったんだ」

吹雪「じゃあ、お風呂場を調べるのは……」

時雨「手段がない以上、諦めたほうがよさそうだね」



行動安価>>801


801 : 以下、名... - 2017/01/09 20:22:56.32 25W1w5KCo 894/1151

視聴覚室

806 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 21:54:06.67 k+vxa+bw0 895/1151

初霜「他の部屋だと、視聴覚室とかはどうですか?」

阿武隈「視聴覚室か……」

吹雪「私たちの鎮守府だと、映像資料を見たり……時には司令官が映画とか上映してくれたりする所ですね」

夕立「じゃあ映写機とかがあるっぽい?」

不知火「視聴覚室は東館の2階ですね。ここから近いですし、行ってみますか?」

時雨「うん。いってみようか」


808 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 22:06:30.35 k+vxa+bw0 896/1151

-視聴覚室-

時雨「ここも鍵は掛かってないね」ガチャッ

阿武隈「教壇にスクリーンが下りてるわ……長い間放置されてたからか色が黄ばんじゃってる」

不知火「教壇上の机に置かれているのは映写機ですかね?」

時雨「そうみたいだ……でも中にはなにも入ってないし、映写機自体壊れちゃってるみたいだ」

夕立「じゃあ、使えないっぽい」

初霜「室内には机もいくつかありますけど……何も入ってないですね」

阿武隈「ここも役立ちそうな物はないみたいだよ、時雨ちゃん」

時雨「そうみたいだね……。別の場所に行こうか」



行動安価>>810


810 : 以下、名... - 2017/01/09 22:15:15.55 w1YchJVkO 897/1151

近場の第一3会議室

811 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 22:29:51.73 k+vxa+bw0 898/1151

時雨「すぐ近くに未探索の会議室があったはずだ。今度はそこにいってみよう」

吹雪「会議室か……もしかしたら何か資料とかが残ってるかも」

阿武隈「確かこの庁舎内には会議室が3つあるんだよね?」

不知火「ええ。2階に1つ、1階に2つ。どれもこの東館にありますね」

阿武隈「じゃあ、その会議室を見ていこうよ」

初霜「その方が効率的ですね」

時雨「わかった。じゃあまずは最も近い『第3会議室』からいってみよう」


812 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 22:40:56.28 k+vxa+bw0 899/1151

-第3会議室-

時雨「鍵は開いてたけど……なかなか豪華な内装の部屋だね」

初霜「大きな円卓がありますね。照明の器具などもかなり凝った品が使われてます」

阿武隈「室内で調べられそうなのは、あの円卓の中くらいね。皆で調べよう」


吹雪「うわぁ……椅子も豪華だけどさすがに埃だらけだ」

不知火「机の中も埃ばかりで何もありませんね」

夕立「こっちも何も入ってないっぽい」

初霜「……あら? これは何かしら」ゴソゴソ

阿武隈「初霜ちゃん何か見つけたの?」

初霜「はい。机の中に何か……クシャクシャの紙のようですけど」

阿武隈「これって……あの新聞のだわ。『××新聞2013年9月号』……」

時雨「確か、後任の提督に関する内容の記事だったかな」

初霜「ご存じだったのですか?」

阿武隈「うん。あたしたちは寮でこの新聞のバックナンバーを見てるんだ」

初霜「では、これはあまり役に立ちそうにないですね」

不知火「その新聞以外には何も無いようですね」

時雨「だね。それじゃ……今度は1階に下りて他の会議室を調べてみよう」


813 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 23:05:09.29 k+vxa+bw0 900/1151

-東館1F 第1会議室-

夕立「鍵は開いてるっぽい」ガチャッ

時雨「……あれ? 会議室なのに机も椅子も……何も置かれてないね」

阿武隈「本当だわ……ホワイトボードが残されてるくらいで他には何も無いわ」

不知火「かなり埃が多いですね……廃墟になる前から使われてなかったのでしょうか?」

吹雪「んー……」

夕立「吹雪ちゃん何してるっぽい?」

吹雪「ホワイトボードに何か書いてないかなーって思ったんだけど、何も書いてないね」

阿武隈「そういえば、寮で倉庫の鍵を見つけたときはホワイトボードが手掛かりだったもんね」

吹雪「はい。それを思い出して一応確認してみたんですけど……長い間使われてないみたいですね」

初霜「皆さんあちらを。向こうに扉があります」

不知火「これは……構造的に隣の部屋と繋がってるんでしょうか?」

時雨「隣ってことは、第2会議室か。ここは会議室同士で行き来できる造りになってるんだ」

阿武隈「鍵は掛かってない……このまま第2会議室にいけるよ」ガチャッ

814 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 23:05:54.85 k+vxa+bw0 901/1151

-第2会議室-

阿武隈「こっちは会議室って感じね。机や椅子もたくさん残ってるわ」

吹雪「机の中に紙が残ってますね」ゴソゴソ

吹雪「会議の資料かな? 艦隊運用に関する協議みたいな内容だけど……うーん……あまり役には立たなそう」

初霜「こちらにもホワイトボードがあるけど、ここも真っ白で何も書かれてないわ」

不知火「……駄目ですね。何も無いみたいです」

時雨「じゃあ、また別の場所に行く?」



行動安価>>816


816 : 以下、名... - 2017/01/09 23:07:21.20 yN06g/RA0 902/1151

踏んだなら来賓室

817 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 23:18:25.33 k+vxa+bw0 903/1151

阿武隈「さっきチラッとエントランスの見取り図見たけど、来賓室ってところは見た?」

時雨「来賓室?」

不知火「その部屋は既に時雨さんと不知火で調べていますね」

時雨「うん。豪華な調度品が残ってたけど、それ以外には何も無かったね」

阿武隈「うーん……そっか。じゃあ別の場所だね」



行動安価>>819


819 : 以下、名... - 2017/01/09 23:23:32.81 KH3vWDc00 904/1151

踏み台、或いは「もう一度よく考える」を選択。

820 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 23:42:26.19 k+vxa+bw0 905/1151

時雨(本庁舎でまだ探してない場所は……『食堂』と『調理場』くらいか)

時雨(でも、正直そういう場所――艦娘たちも頻繁に出入りするような所に、この鎮守府で行われていた研究に関する情報があるとは思えない)

時雨(となると……この庁舎内で怪しいところは粗方探し終わったことになるけど……)

時雨(唯一気になるのは、提督の私室にあった金庫。あれには強引にこじ開けようとした痕跡が残ってた)

時雨(誰があの金庫をこじ開けようとしたのか……それは恐らく後任の提督だ。提督の部屋に入れる人物は限られるし、艦娘の仕業って可能性は考えにくい)

時雨(という事は、あの金庫を管理していたのは前任の提督ってことになる)

時雨(後任の提督は前任提督に関して色々と調べていたみたいだし、あの金庫の中にはかなり重要な物が保管されている……?)

時雨(それがもし、僕たちが探している『この鎮守府で行われていたことに関する証拠』になり得る物なら……)

時雨(でも、肝心の金庫を開ける鍵の行方がわからない……。後任の提督もそれを入手できず、止む無くこじ開けようとしたみたいだし)

時雨(地下施設も探してみたけど、そんな鍵は見つからなかった。見落としているとは思えないけど……)

時雨(『金庫の鍵』まずはこれを見つける必要がありそうだ)



行動安価>>822


822 : 以下、名... - 2017/01/09 23:46:49.72 9dmXV7BG0 906/1151

別のエリアを探索

823 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/09 23:56:02.91 k+vxa+bw0 907/1151

時雨「……これ以上この本庁舎を探しても得られる物は無さそうだね」

吹雪「じゃあ、どこか別の場所に移動する?」

時雨「そうだね。ここ以外だと……『艦娘の寮』『演習場』『工廠』『入渠ドック』『地下施設』ってところか」

阿武隈「一応全部調べた場所だけど……まだ見逃してる所とかもあるかもしれないわね」

時雨「うん。だからこの辺りをもう1度調べてみてもいいと思う」

時雨「もちろん、今言った場所以外でどこか気になる所とかがあったら言ってほしい」

初霜「気になる場所、ですか……」



行動安価>>825


825 : 以下、名... - 2017/01/09 23:58:10.42 9dmXV7BG0 908/1151

工廠

826 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/10 00:05:14.62 Rdo+XP4e0 909/1151

初霜「工廠とか……どうでしょう?」

時雨「工廠?」

阿武隈「工廠ならあたしと吹雪ちゃんが見たところだったわね」

吹雪「はい。色々な機械とか工具とかが置かれてて……管理人さんの部屋なんかもありましたね」

夕立「へぇー」

不知火「不知火たちはまだ行ったことはない場所ですね」

時雨「そうだね……どうせなら自分の目で一度見ておきたいかな」

阿武隈「じゃあ、工廠に行くって事で決まりね」


828 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/10 00:14:19.22 Rdo+XP4e0 910/1151

-工廠-

吹雪「着いたよ。ここが工廠」

初霜「この辺りは特に薄暗いから不気味ですね……」

時雨「吹雪の言う通り、機械や工具が散乱してるね。ここにあるのは、旋盤とか工作機械のようだけど……」

不知火「こっちの部屋は?」

阿武隈「そこは管理人の私室だよ。向こうにある扉は保管庫だけど、中の燃料とかは劣化して駄目になってるわ」

夕立「こっちにはドラム缶がたくさん積まれてるっぽーい」

吹雪「そのドラム缶の中に阿武隈さんが閉じ込められてたんですよね……あの時はびっくりしたなぁ」

時雨「閉じ込められてた?」

阿武隈「あの怪物に追われてここに逃げ込んだ時に……ね。吹雪ちゃんが来てくれてなかったらどうなってたか……」

初霜「そんなことがあったんですか」

吹雪「うん……。それで、ここに何か手掛かりになりそうな物とかありそう?」

時雨「うーん……どうだろうね」

時雨(見たところ、ここにある機械は劣化して駄目になってるようだし……役立ちそうな道具はなさそうだ)

時雨(さて……どうしようかな?)



自由安価>>830


830 : 以下、名... - 2017/01/10 00:17:53.15 m/WfRd+C0 911/1151

保管庫を調べる

832 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/10 00:24:03.63 Rdo+XP4e0 912/1151

時雨「保管庫の中を見てみてもいいかな?」

不知火「劣化した燃料や弾薬が保管されてたという部屋ですよね?」

時雨「うん。それ以外にも何か残ってたりしないかなって思って」

阿武隈「んー、役に立ちそうな物は残ってないと思うけど……」

時雨「まあ、一応確認のためにね」

阿武隈「わかった。じゃあもう1度見てみようか」

吹雪「保管庫……」


834 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/10 00:31:38.08 Rdo+XP4e0 913/1151

-保管庫-

時雨「なるほど。確かに燃料の入ったドラム缶や弾薬類が保管されてるけど……どれも劣化してて使い物にはならないね」

夕立「この中身は補給したくないっぽい~」

不知火「しかし不思議ですね……曲がりなりにも保管庫の中身がこれ程劣化してしまうとは」

阿武隈「うん。あたしもそれは気になったんだよね」

時雨「……」

初霜「でも……本当に燃料と弾薬意外には、役に立ちそうな物もありませんね」

不知火「ええ。時雨さんは何か気になる所とかは?」

時雨「いや……特にないね」

阿武隈「じゃあ、そろそろ出て別のところを見てみようよ」

初霜「そうですね」


836 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/10 00:37:02.78 Rdo+XP4e0 914/1151

吹雪「……あれ?」

初霜「どうかしましたか、吹雪さん?」

吹雪「やっぱり……何か、変な感じが……?」

阿武隈「そういえば、初めてきた時も何か気になってたよね?」

時雨「吹雪、何が気になるんだい?」

吹雪「それが……上手く言えないんだけど……」

吹雪「保管庫から工廠に戻って来る時に、何か変な感じがするって言うか……うーん、何が気になるんだろう……」ウーン

時雨(保管庫を出た時に違和感……?)

842 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/10 00:56:38.72 Rdo+XP4e0 915/1151

時雨「……」

夕立「時雨? また保管庫に戻ってどうするの?」

時雨(保管庫を出る時に違和感……工廠に何かある……? いや、でも僕はそんな感じは……)

時雨(…………あれ?)

阿武隈「時雨ちゃん?」

時雨「……もしかして」

初霜「時雨さん? 保管庫と工廠を行ったり来たりして……いったいどうしたんですか?」

時雨「……そういうことか、吹雪。君が感じた違和感って言うのは」

吹雪「えっ?」

843 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/10 00:57:14.73 Rdo+XP4e0 916/1151

時雨「確かめたいことがある。不知火、僕についてきてくれる?」

不知火「はっ。わかりました」

時雨「他の皆はちょっとここで待ってて」タタタ

阿武隈「えっ、ちょっと……時雨ちゃん!?」


-工廠裏-

時雨「……」

不知火「時雨さん、工廠の裏に来て……いったい何を?」

時雨「……やっぱりそうだ」

不知火「?」

時雨「もう1度工廠の中に戻るよ。これで違和感の正体がわかった」

不知火「ええっ?」


844 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/10 00:58:02.89 Rdo+XP4e0 917/1151

-工廠-

阿武隈「時雨ちゃん! いったいどうしたの?」

時雨「吹雪の言う違和感の正体がわかったよ」

吹雪「えっ?」

初霜「どういうことです?」

時雨「不知火。保管庫の隣にあるドラム缶の山を退かそう。奥の壁が見えるようにしたいんだ」

不知火「了解」

夕立「夕立も手伝うっぽい!」

阿武隈「ドラム缶を退かして、どうするの?」

時雨「これを退かせば、違和感の正体が見えてくるはずなんだ」

初霜「……?


不知火「これでだいたいのドラム缶は退かせましたね」

時雨「うん。奥の壁が見えるようになった……あとは」コンコン

夕立「時雨、壁を叩いてどうするの?」

時雨「……」コンコン…コンッ

時雨「! ここか」

時雨「夕立、この部分を軽く蹴飛ばしてみてくれる?」

夕立「ぽいっ!」ガンッ!


バコンッ!


阿武隈「!!」

初霜「こ、これって……!」

吹雪「壁の一部が外れた!?」

不知火「まさか……」

時雨「隠し部屋だよ」

846 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/10 01:16:13.21 Rdo+XP4e0 918/1151

阿武隈「まさか……ここにも隠し部屋があったなんて」

初霜「どうしてわかったんですか?」

時雨「保管庫を出たときの違和感だよ。保管庫の中はそこそこ奥行きもある部屋になってるけど、横幅はさほど広くはない」

時雨「工廠から保管庫のある壁を見るとわかるけど、横に広い壁のうち保管庫に使われてる部分は1/3程度。残る2/3に不自然な空間があるんだ」

時雨「裏に回って確認したけど、この工廠は全体的に長方形型。今見てる壁も奥に引っ込んだ部分等もないから、この壁――保管庫の横の部分には変な空間が存在するんだ」

時雨「吹雪が感じた違和感はこれだったんだよ」

吹雪「!」

時雨「さらに妙なことに、その壁の部分を覆い隠すようにドラム缶が積まれてたからね。何か隠されてるだろうとは思ったけど……」

不知火「この中には、いったい何が……?」

時雨「……入ってみよう」


847 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/10 01:44:29.47 Rdo+XP4e0 919/1151

-工廠 隠し部屋-

時雨「……えっ」

阿武隈「あれ……?」

不知火「これは……」

初霜「空っぽ……ですね」

夕立「ぽいぃ!?」

吹雪「ど、どういうこと……?」

阿武隈「保管庫よりも広い空間になってるみたいだけど……何も置かれてないよ」

不知火「どうして……わざわざ隠す程の部屋が、空っぽなんて……?」

時雨「……」

吹雪「まだ何か仕掛けがあるのかな? 床に地下へ続く階段があるとか……?」

不知火「……いえ、見たところそのような仕掛けは無さそうですね」

初霜「壁も……おかしなところは見られませんね」

吹雪「じゃあ、いったい……どういうこと?」

848 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/10 01:45:08.49 Rdo+XP4e0 920/1151

阿武隈「ねぇ、これを見て」

吹雪「何かありましたか?」

阿武隈「床の部分……ところどころに染みみたいのが残ってる」

不知火「本当ですね。何の痕でしょう?」

夕立「……」クンクン

夕立「……油の臭い……これって燃料がこぼれた痕かな?」

初霜「燃料……ということは、ここにも燃料が貯蔵されていたのでしょうか?」

阿武隈「でも、それならどうして隠す必要があるんだろう?」

夕立「……他の臭いもするっぽい」クンクン

夕立「油の他に……微かにだけど……血の臭いも混じってる」

吹雪「!!」

阿武隈「血……ってことは、まさか……ここも何かの実験に関係がある場所?」

時雨「地上の施設で人の出入りがある以上、艦娘に知られたくない事をこんな場所で行っていたとは考えにくい……」

時雨「地下での研究に使う資材か何かを保管していた場所……とかかな?」

849 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/10 01:45:48.42 Rdo+XP4e0 921/1151

初霜「でも……この場所にも、証拠になりそうな物はありませんね」

時雨「そうだね……。悪くはないと思ったんだけど」

阿武隈「これ以上探せそうな箇所もないし、そろそろ出ようか」

吹雪「そうですね」

夕立「……あれ?」ガサガサ

時雨「どうしたの、夕立?」

夕立「これ。部屋の隅に落ちてたっぽい」

時雨「ボロボロの紙……? 何か書かれてる」

時雨「何かの『手記の切れ端』かな?」ペラッ


『××営××惑の×が×××てきた。』

『××××い偽の××××げることで××の目××らす予定×××が、大きく×××狂った。』

『×の死を×××せ×為に偽の×××で用意×××失敗××××た。予想以上に××は神経質に×××い××うだ。』

『×のままでは、×××新たな守り×とな×××を×××くるか、それと×××的な×××まで××出して××××しれない。』

『×××完成にはどう××てもあ×数年×××る。××までこ××を隠し××のは×××不可能×。』

『×悪の事態に××て新た×××を考え×おく必×がある。』

『少々強×だがつい最近××した×××を使う手もあ×。だが、その場合は×××××娘たちを××にすることに  』


夕立「なんだろう? ボロボロで殆ど読めないっぽい~」

時雨「……」


850 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/10 01:54:24.30 Rdo+XP4e0 922/1151

-工廠-

阿武隈「さて、次はどうする?」

初霜「まだ工廠の中を探してみるか、それとも他の場所に行ってみるべきでしょうか?」

不知火「誰か、当てなどがある方はおられますか?」



行動安価>>852


852 : 以下、名... - 2017/01/10 02:01:44.38 wQcp/22ao 923/1151

艦娘の寮

854 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/10 02:11:35.11 Rdo+XP4e0 924/1151

夕立「じゃあ、艦娘の寮に行ってみよう」

初霜「寮ですか……確かにそこなら、得られる情報は多そうですね。でも既にそこは皆さんが探索済みなのでは?」

阿武隈「探索はしたけど、全ての部屋を見回った訳じゃないよ」

時雨「秘書艦とか艦隊の運用に関わって他と思われる人の部屋はだいたい探してるね」

吹雪「じゃあ、次は寮に行ってみようか」



行動安価>>856

艦娘の寮のどこを調べる?


856 : 以下、名... - 2017/01/10 02:13:52.25 2HldFSDBO 925/1151

踏んでたら羽黒の部屋


燃料備蓄倉庫の他の2つの倉庫って何か有るんかな

858 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/10 02:27:03.60 Rdo+XP4e0 926/1151

-艦娘の寮 エントランス-

初霜「ここが艦娘の寮ですか」

夕立「なんだか植物の蔓とかが茂ってて、気持ち悪いっぽーい……」

不知火「それで、この寮のどこを調べます?」

時雨「蔵書室で見たメモには羽黒の名前があった……。彼女の部屋にいってみよう」

不知火「羽黒さんですね。彼女の部屋は…………ん?」

時雨「どうかした?」

不知火「いえ……見取り図には……無いですね。羽黒さんの名前」

時雨「えっ、そんなはずは……」

不知火「重巡だから3階に部屋があるはずですが……やはり羽黒さんの名前はありませんね」

時雨「名前がない……?」

初霜「この鎮守府に羽黒さんはいなかったのでしょうか?」

時雨「いや、そんなはずはない。あのメモには確かに……」

阿武隈「もしかして、そこに書かれている人って……」

時雨「……!」

時雨「そうか……なら、電の部屋は……」

時雨「やっぱり……2人部屋だけど、電の名前しかない」

吹雪「それって……つまり」

時雨「うん……どうやら、羽黒の部屋を探すのは不可能そうだ」



行動安価>>860


883 : 以下、名... - 2017/01/11 01:30:16.45 /qIBfeRA0 927/1151

やはりヒントが欲しい

884 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 01:47:44.09 4laodLww0 928/1151

進行に支障が出ると判断したので攻略のヒントを出します。

ヒント:「最後の鍵の入手に必要なのは『細かな探索』と『自由安価での行動』です」


最後の鍵は、ある場所に隠されていますが容易に発見されないよう分かり辛い仕掛けになっています。
その場所は既に作中で描写してあります。

さらに、そこに辿りついても普通に探すだけでは鍵は見つかりません。


この鍵さえ手に入ればあとはゴール一直線になるので、よほど問題が起きない限りこれをラストヒントとさせて頂きます。


行動安価>>887


887 : 以下、名... - 2017/01/11 02:29:21.49 GWkjDPjQO 929/1151

本庁舎の木の下に行く。多分まだ艦娘の寮に行っても手がかりなし。本庁舎を徹底して調べるべきだが、その前にこちらを調べる。
寮は大淀のとこが若干怪しいが、後回しで。まだ時間に余裕はあるはずなので、その上で。

897 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 11:54:45.83 4laodLww0 930/1151

不知火「羽黒さんの部屋が探せないとなると、どうしますか?」

吹雪「寮内の他の部屋を探す……って言っても、特に当てもないし。どうしよう」

阿武隈「当てがないんじゃ、他の場所にいってみる?」

夕立「えーっ、せっかく来たのに……まだ全然探してないっぽい」

初霜「しかし、探す当てもないのに適当に探していても時間を浪費するだけになってしまいますね。他に有力な所があるならそこに行くのもいいと思いますよ」

吹雪「でも、他に気になる所って何かある?」

時雨「うーん……」



行動安価>>899

1 艦娘の寮の中を探す
2 他の場所に行く

※いずれの場合も探す場所を指定してください
また、再スタートの際に情報が失われている場所はピンポイントでの指定はできません

899 : 以下、名... - 2017/01/11 12:20:05.10 IXrTLYic0 931/1151

1で。
全員で探せばまた違う発見があるかもしれない。

900 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 12:27:22.86 4laodLww0 932/1151

寮内の探す場所の指定をお願いします

901 : 以下、名... - 2017/01/11 12:33:29.97 IXrTLYic0 933/1151

なら、電の部屋で。

902 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 12:46:23.32 4laodLww0 934/1151

時雨「そうだ。もう1度電の部屋を調べてみたいんだけど、どうかな?」

阿武隈「電ちゃんの部屋を?」

不知火「あの部屋は既に探索済みですが……何か気になることが?」

時雨「いや、あの時は僕と不知火の2人だけだったけど、他の皆が揃ってる今なら、何か別の発見もあるかなと思って」

初霜「電さんはここで秘書艦を務めていたんですよね?」

時雨「うん。一応前に行ったときに隈なく探したつもりだけど……見逃してる点とかもあるかもしれない」

阿武隈「わかったわ。行ってみよう」


903 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 13:05:45.56 4laodLww0 935/1151

-艦娘寮2F 電の部屋-

吹雪「あれ? ここって2人部屋なんだね」

不知火「ええ。見取り図には電の名前しかありませんが、雷と同室だったようです」

初霜「先ほどの時雨さんの口ぶりからすると、雷さんは既に……?」

時雨「うん……。少なくともこの鎮守府が廃墟になる前には、艦隊から除籍されてたみたいだ」

阿武隈「部屋の中に2人分の家具が残ってるけど……意図的にそのままにしてたのかな?」

不知火「おそらく……雷がいなくなったことを、電は受け入れられなかったのかもしれませんね」

時雨(長門さんの手記では、後任の提督――少将が着任した辺りから電の様子が変わったらしいけど、雷の喪失が原因なのか……?)



行動安価>>905


905 : 以下、名... - 2017/01/11 13:14:59.83 /qIBfeRA0 936/1151

全員で電の日記を読み直す。
時雨と不知火が見つけられなかった何かを他の四人が見つけるかもしれない。
続いて室内の探索。
天井裏やベッドの下まで調べてみる。

906 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 13:42:39.69 4laodLww0 937/1151

阿武隈「それで、どうする? 時雨ちゃん」

時雨「全員で部屋の中をもう1度調べ直してみよう」

不知火「これだけ人手があれば細部まで徹底的に探せますね。手分けして室内を探索してみましょう」

阿武隈「よぉし、じゃああたしと初霜ちゃんはクローゼットや本棚を調べましょう」

初霜「はい。ご一緒しますね」

時雨「僕と不知火は、床や壁に仕掛けとかが無いか見てみるよ。吹雪と夕立はベッドや押し入れ付近をお願い」

吹雪「うん。任せて」

夕立「ぽいっ」


907 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 13:49:52.68 4laodLww0 938/1151

阿武隈「クローゼットは共用だったみたいね。2人分の衣服が収納されてるけど……」ゴソゴソ

初霜「一方は殆ど出し入れされた形跡がありませんね」

阿武隈「うん……。この中は衣服以外には何も無いみたいね」

初霜「本棚の中身も……変わった物は見られません」

阿武隈「じゃあ、この2つは何も無し、っと」


吹雪「二段ベッドはどちらとも綺麗に布団も畳まれてるね」

夕立「どっちが電ちゃんの使ってたベッドなんだろう……?」

吹雪「わからないけど……とりあえず、両方隈なく探してみよう。私は下の段を調べてみるよ」

夕立「じゃ、夕立は上の方を見るっぽい」ゴソゴソ

吹雪「うーん……枕元や敷布団の下には何も無い。ベッドの下とかは……何も落ちてないなぁ」

夕立「こっちにも何もないっぽーい」

吹雪「となるとベッドは違う……押し入れの中は……」ガラッ

吹雪「予備の布団が仕舞われてる……でも、ここにあるのも布団だけだね」ゴソゴソ

夕立「じゃあ、ここはハズレっぽいね」

吹雪「そうだね。他の場所を見てみよっか」


不知火「床や壁に仕掛けが成されてる痕跡はありませんね……そちらはどうですか?」

時雨「何も無いね……。寮部屋で上下左右すべてに他の部屋が存在してる訳だから、そこまで大規模な仕掛けも作りようがないか……」

阿武隈「時雨ちゃん。あたしたちの方は何も見つからなかったよ」

吹雪「私たちも何も……」

時雨「そうか……。どうやらこの部屋にこれ以上の何かは無いみたいだね」

929 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 16:56:26.05 4laodLww0 939/1151

不知火「そういえば、机には電の日記もありましたね」

初霜「電さんの日記ですか?」

時雨「うん。だけど、少し妙な日記でね……」

阿武隈「妙って、どういうこと?」

不知火「実際に読んでもらった方が早いのでは?」

時雨「そうだね。あれも1回皆にも読んでもらおう」ガララ

時雨「これだよ」

阿武隈「……普通の日記帳ね。暁ちゃんが夕ご飯のピーマンをこっそり響ちゃんのお皿に移してた。とか、日常の事が綴られてるみたいだけど」ペラッ

吹雪「雷ちゃんと髪型を同じにして司令官さんを騙そうとしたけど一目で見破られた――毎日の秘書艦業務は大変だけどすごく楽しい――なんだか幸せそうですね」

初霜「でも、この辺りからは何だか雰囲気が変わってますね……」

阿武隈「8月……たしかに、他の姉妹や前の提督の話が全然書かれなくなってる……」

夕立「……?」

初霜「前の提督は失踪したそうですけど、それに関する記述も全然ないですね」

吹雪「そういえばちょっと変だね……。それまでの内容を見ると、電ちゃんは前の司令官のことを相当慕ってたみたいだけど、それを心配する記述も無いなんて……」

阿武隈「9月からは……淡々とした記述になってきてるわ。毎日の業務で何をしたかとか……個人的な感想が全く書かれてない」

吹雪「電ちゃんらしくないですね。それまでの明るさが欠片も無いような……」

初霜「後任の提督に関する記述も見られませんね。聞くところではかなり苛烈な行いをしていたらしいですけど……それの不満なども書いてないですね」

夕立「……」

吹雪「9月以降はずっと淡々とした内容のまま……最後の日付は2014年の2月半ばで終わってる」

阿武隈「時雨ちゃんの言う通り、たしかにちょっと変な日記ね……」

912 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 14:48:47.02 4laodLww0 940/1151

吹雪「夕立ちゃん? さっきから黙ってるけど、何か気になるの?」

夕立「うーん……この日記、本当に電ちゃんが書いてたのかな?」

初霜「えっ?」

時雨「……夕立も気付いたか」

阿武隈「どういうこと?」

時雨「その日記、時系列を追うごとに内容が変化していくこと以外にも、微妙に書き手の印象が異なるような節がみられるんだ」

夕立「うん。最初の方の――姉妹の皆や提督さんと遊んでた。って内容のところの書き方も、日によって何か違うっていうか……」

吹雪「……私にはよく分からないけど」

阿武隈「あたしも……わかんないなぁ」

夕立「うーん……夕立の気のせいっぽい?」

初霜「……私は、ちょっと分かるような気がします」

阿武隈「えっ?」

初霜「例えば――この日は、暁さんたちの事を大切な姉妹という感じで触れていますが、別の日では少し距離感が違うような……姉妹というより、親しい友人の事を書いているような印象を受けます」

夕立「そうそう! そんな感じっぽい!」

時雨「そうだ……僕が感じたのは、正にそういう感じだよ」

阿武隈「そう言われると……そんなような気もするけど」

吹雪「うーん……やっぱり、ちょっと解らないです」

不知火「電以外の人物もこの日記を書いていたということでしょうか? 例えば、同室だった雷も一緒に書いていたとか」

時雨「いや、文字の癖は終始すべて同じで1人分に見える。いくら姉妹でも文字の癖まで同じになるとは思えないよ」

初霜「では……この違和感はいったい何なのでしょうか?」

時雨「……わからない」

阿武隈「なんだか……不気味な感じがする日記だわ」

913 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 14:53:29.66 4laodLww0 941/1151

時雨「さて……これでこの部屋の探せそうな所は全て調べたね」

不知火「では移動しますか?」

時雨「そうだね。まだこの寮を探すか、他のところに行くかだけど……」

阿武隈「誰か提案とかはある?」



行動安価>>915


915 : 以下、名... - 2017/01/11 15:05:01.13 yDI3w0qhO 942/1151

冷凍漬にされた艦娘の姉妹艦の部屋、時雨の記憶を頼りに


まさか電って合成された・・・・考えすぎか

918 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 15:24:53.59 4laodLww0 943/1151

夕立「そういえば……夕立たちに化けてたっていう怪物って、ここにいた艦娘だったんだよね?」

時雨「うん。地下で見つけた資料にはそれを裏付けるような記述もあったし、冷凍室で凍らせたときには元の艦娘の姿に戻ってたよ」

夕立「じゃあ、その娘たちの部屋を調べたら何か見つかるっぽい?」

阿武隈「なるほど、いい案かもしれないわね」

吹雪「でも……私が見たときは、姿こそ艦娘みたいになってたけど……誰なのかは判らなかったな」

阿武隈「時雨ちゃんは覚えてる?」

時雨「ううん……冷凍庫を閉めるときに凍り付いた姿を見てるけど、誰なのかまでは判別出来なかったよ」

初霜「そうなると、現状ではその方たちの部屋を見つけ出すのは難しいですね」

夕立「じゃあ、諦めるしかないっぽいね……」



行動安価>>920


919 : 以下、名... - 2017/01/11 15:30:25.35 tcCx+nB20 944/1151

青葉の部屋にあった暗室を調べる

922 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 15:51:44.30 4laodLww0 945/1151

不知火「青葉さんの部屋にあった暗室などは?」

夕立「暗室?」

吹雪「そういえば暗室の中までは見てなかったね」

時雨「ついでだから行ってみようか?」

阿武隈「そうね。行ってみましょう」


924 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 15:54:11.87 4laodLww0 946/1151

-青葉の部屋-

初霜「すごい部屋ですね……青葉さんらしいっていうか」

不知火「部屋の隅にある黒幕が暗室ですね」

阿武隈「小さなスペースだから、いっぺんには入れなさそうね。1人が限界かしら?」

夕立「夕立が入ってみるっぽい!」バサッ

吹雪「どう?」

夕立「んー……変な瓶とか、紐に掛かって吊るされた写真とかがあるけど……」

時雨「夕立、ちょっと詰めてくれる……?」

夕立「ぽいっ」

時雨「……この瓶の中身は、写真の現像に使う薬品みたいだね。吊るされてるのは、現像途中の写真かな?」

夕立「でも、何も映ってないっぽい」

時雨「時間が経って劣化しちゃったのかも……。これじゃあ判別は出来ないね」

夕立「んー、残念っぽい」

時雨「これ以上は何もなさそうだね」



行動安価>>926


926 : 以下、名... - 2017/01/11 16:15:30.41 sAR+qWnL0 947/1151

朝潮型の部屋

928 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 16:44:43.74 4laodLww0 948/1151

時雨「青葉さんの部屋は……もうこれくらいでいいかな」

吹雪「じゃあ、次はどうしようか?」

阿武隈「この部屋で思い出したんだけど……ここで読んだ新聞のバックナンバーの中に、神隠しにあったっていう娘の名前が書いてある新聞があったよね?」

不知火「ちょうどここにバックナンバーがありますので、確認してみましょう」ガラッ

不知火「……これですね。2013年10月号、神隠しに関する記事で『駆逐艦朝潮さんの姉妹艦満潮さんと霰さんが、突然姿を消した。』とあります」

初霜「神隠し……」

時雨「それはおそらく、地下で行われていた実験に使う艦娘を秘密裏に誘拐していたんだろう」

夕立「ってことは、それに書いてある消えた2人って……」

初霜「……その2人の部屋があれば、何か手掛かりが残されているかもしれません」

不知火「……いえ。残念ながら朝潮型は既にこの寮の見取り図から名前が消えていました」

吹雪「朝潮型って、消えた2人以外も全員?」

不知火「はい。全員実験に使われたのか、それ以外の事で除籍されたのかはわかりませんが……」

阿武隈「そんな……」

時雨「……仕方ない。他の場所を探そう」



行動安価>>930


931 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 17:17:22.07 4laodLww0 949/1151

吹雪「この鎮守府には、時雨ちゃんや夕立ちゃんもいたのかな?」

夕立「ぽい?」

時雨「ここでの僕たち、か……。見つけた資料に名前は出てこなかったけど」

不知火「……確か白露型なら、白露さんの名前がありましたね」

時雨「白露か……他に名前はなかったの?」

不知火「はい。見取り図に名前があった白露型は白露さんだけでした」

初霜「行ってみますか?」

時雨「……そうだね。見てみよう」


932 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 17:18:40.47 4laodLww0 950/1151

-白露の部屋-

時雨「079号室……ここが白露の部屋か」ガチャッ

阿武隈「2人部屋だね。二段ベッドや机とかは残されてるけど、電ちゃんの部屋と違って片付けられてて何も残ってない」

時雨「姉妹ごとに部屋を割り振られていたのなら、同室だったのは他の白露型だと思うけど」

吹雪「その娘も除籍されたのかな……」

初霜「なんだか少し寂しい部屋ですね……。殆ど私物が置かれていないですし」

時雨「うん。僕たちの鎮守府にいる白露の部屋とは対照的だ」

夕立「白露姉の部屋はもっとごちゃごちゃしてるっぽい」

阿武隈「とりあえず、部屋の中を調べてみようよ」

時雨「そうだね。といっても、これだけ殺風景な部屋だとあまり探す場所は無さそうだ」


阿武隈「みんな、何か見つかった?」

吹雪「いえ、特になにも……」

時雨「机の中も見たけど、必要最低限の物しか入ってなかったね」

初霜「クローゼットも予備の制服や下着とかが収納されてるくらいで、他には何も」

不知火「これ以上探す場所は無さそうです」

時雨「そうみたいだね……」



行動安価>>934


934 : 以下、名... - 2017/01/11 17:21:12.33 tcCx+nB20 951/1151

オフィスにあった写真立てを調べる

935 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 17:39:28.55 4laodLww0 952/1151

阿武隈「他にどこか、探してみたいところとかはある?」

吹雪「……そういえば」ボソッ

夕立「吹雪ちゃん?」

不知火「何か心当たりが?」

吹雪「あ、ううん。そういうのじゃないんだけど……」

時雨「この状況だ。どんなに些細なことでも手掛かりが欲しい。気になったことがあったら遠慮なく言って、吹雪」

吹雪「うん……あの地下で見た写真の事なんだけど」

初霜「写真?」

阿武隈「写真って……ああ、あのオフィスにあったやつ?」

吹雪「はい。あの写真は何だったのかな、って……」

阿武隈「相当古い写真だったよね?」

不知火「ええ。写っていたのは私服姿の男性と少女の2人でしたね」

初霜「男性と少女……」

時雨「顔の部分も含めて殆どの部分が色あせてて詳しくは解らなかったけど……男性の方は大人だったね」

阿武隈「女の子の方は10代前半か……もしかしたら1桁くらいの年齢かも。結構小さかったから」

夕立「それって、ここの提督さんと艦娘の記念写真とか?」

吹雪「ううん。たぶん違うと思う。それに記念写真っていうより日常の写真みたいな……はっきりとは解らなかったけど」

夕立「ふーん」

吹雪「誰の写真だったのかな? あれって……」



行動安価>>937


937 : 以下、名... - 2017/01/11 17:46:50.85 hLBagAEj0 953/1151

本庁舎の周辺を調べる

940 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 18:11:52.05 4laodLww0 954/1151

阿武隈「うーん……もう心当たりになりそうな所は出尽くしちゃったかなぁ……」

吹雪「他に調べてない場所とかは、ないですかね?」

時雨「……」

不知火「ここまで調べて、残るのは地下……演習場……しかしどちらも不知火たちや阿武隈さんたちとで調べていますからね」

阿武隈「……重要な物があるとしたら、やっぱり地下か本庁舎くらいしか考えられないかな?」

時雨「でも地下はかなり細かい所まで探してるから、見落としがあるとも思えない」

吹雪「ということは、やっぱり本庁舎?」

夕立「でもそこはさっき調べて何も無かったっぽい!」

吹雪「だよねぇ、うーん……」

不知火「とにかく寮の探索はそろそろ打ち切って、別の場所に移動しませんか?」

時雨「……そうしようか」

阿武隈「じゃあ、どこにいく?」

時雨「とりあえず、もう1度本庁舎の方に戻ろう。動いているうちに何か思いつくかもしれない」

初霜「でも……これ以上探して何も無いなら、そろそろここから脱出することも考えたほうがいいかもしれません」

阿武隈「そうね。これだけ探し回って何も見つからないなら、素直に諦める決断をしてもいいと思う」

阿武隈「この鎮守府のことは気になるけど、今のあたしたちに出来ることにも限界はある。時雨ちゃんも……それでいいよね?」

時雨「……わかった。もともと無理を言って皆を引き留めてた訳だし、これ以上我儘は言えないね」

時雨「次で駄目なら……そこが潮時と諦めることにするよ」


941 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 18:25:31.59 4laodLww0 955/1151

-本庁舎 正面入り口前-

時雨「再び本庁舎のところまで戻ってきたね」

夕立「こうして正面から見ると、結構大きな建物っぽい」

初霜「そうですね。建物前の左右には植栽も植えてあったみたいですけど……すべて枯れてしまって、木の幹しか残ってないですね」

吹雪「薄暗いなかに浮かぶ幹だけの木っていうのも、結構不気味だね……」

阿武隈「……あれ?」

不知火「どうかしましたか?」

阿武隈「そこの木の下……なにかあるな、って思って」

時雨「木の下……?」

初霜「本当ですね。薄暗くてよく見えないけど……」

夕立「近くに行ってみるっぽい!」タッタッタ


942 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 18:34:17.35 4laodLww0 956/1151

夕立「これって……石?」

時雨「大小色々な石を組むように積まれてる……何だろうね、これは?」

阿武隈「何かのモニュメントかな?」

不知火「見たところ誰かの手作り、という感じがしますが……」

初霜「もしかして……これって石碑じゃないですか?」

夕立「石碑?」

時雨「そういえば…………なるほど。たしかにそう見えなくもないね」

不知火「しかし、碑というわりには文字などは何も書かれていませんが」

吹雪「うーん……何なんだろうね、これ?」

阿武隈「誰かが遊びで作ったのかしら?」



自由安価>>944


943 : 以下、名... - 2017/01/11 18:38:14.61 IXrTLYic0 957/1151

加速。あるいは石を取り除いてみる

944 : 以下、名... - 2017/01/11 18:39:50.86 bPWQzpHoO 958/1151


945 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 18:51:35.27 4laodLww0 959/1151

時雨「気になるね……この石を退けられないかな?」

不知火「見たところ石を組んで積み上げただけのようですから、退かすことは難しくないですね」

初霜「で、でも……もし石碑だったら、動かしたり壊したりするのは罰当たりですよ……」

吹雪「たしかにあまり気は進まないね……」

夕立「でも時雨の言う通り、気になるっぽい!」

不知火「背に腹は代えられません。やってみましょう」

阿武隈「大丈夫かなぁ……」


時雨「よいしょ……っと。これで石は全部退かせたね」

夕立「でも、なにも無いっぽい」

不知火「組まれた石の中にも、特に何も入ってなかったですね」

時雨「……」



自由安価>>947


946 : 以下、名... - 2017/01/11 18:55:44.08 gMn6W5Fxo 960/1151

掘ってみる?

947 : 以下、名... - 2017/01/11 18:56:20.31 IXrTLYic0 961/1151


949 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 19:06:09.46 4laodLww0 962/1151

時雨「この石碑があったところ……掘ってみよう」

阿武隈「えっ?」

不知火「掘るといっても、道具などはありませんが……」

夕立「石があった場所は土も湿ってるっぽいから、手で掘れるっぽい!」ザッザッ

吹雪「夕立ちゃん! 素手でそんな……」

時雨「僕も手伝うよ」ザッザッ

初霜「時雨さんまで!」

阿武隈「指を怪我しちゃうよ、2人とも!」

時雨「……」ザッザッ

夕立「穴が出来てきたっぽ……い?」ガッ

時雨「!」

夕立「? 何か硬い物に当たったっぽい」ザッザッ

時雨「これは……箱だ」

阿武隈「えっ?」

953 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 19:18:58.42 4laodLww0 963/1151

時雨「……よし、掘り出せたよ」

不知火「『小さな箱』ですね。何か入ってるのでしょうか?」

時雨「開けてみるよ」パカッ

時雨「紙が入ってる……手紙かな?」ペラッ


『忘れません あなたたちの犠×を どうか安らかに眠って  ××××を許してあげて』


時雨「書かれているのはこれだけだね」

初霜「どういう意味でしょうか?」

時雨「わからないけど……ん、まだ何か入ってる」

時雨「これは……『黒い鍵』だ」

吹雪「ちょっと短めだけど、真っ黒の鍵だね」

阿武隈「何処かの部屋の鍵かしら?」

時雨「まさか……」

954 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 19:19:54.42 4laodLww0 964/1151

夕立「箱の中身はこれで全部っぽい?」

時雨「うん。収穫はこの『謎の手紙』と『黒い鍵』の2つだね」

初霜「忘れません……許してあげて……。内容の意味は分からないですけど、気になりますね」

不知火「ええ。しかしそれ以上に気になるのは、その黒い鍵の用途ですね」

阿武隈「そうね。どこで使う鍵なんだろう……?」



行動安価>>956


956 : 以下、名... - 2017/01/11 19:25:23.62 IXrTLYic0 965/1151

鍵を提督室の金庫で使う。

957 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 19:29:59.85 4laodLww0 966/1151

時雨「その鍵……1つ、試してみたいところがあるんだ」

吹雪「心当たりがあるの?」

不知火「何処かの部屋ですか?」

時雨「いや、それはたぶん部屋の鍵じゃない」

初霜「部屋の鍵じゃないとなると……」

夕立「?」

時雨「行けば分かるよ。とりあえず、みんな僕についてきて」


963 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/11 19:45:19.58 4laodLww0 967/1151

-本庁舎2F 提督の私室-

阿武隈「ここって、提督の私室?」

初霜「この部屋の中にその鍵を使って開けられる物が……?」

不知火「! まさか、その鍵は……」

時雨「うん。これの鍵じゃないかって思うんだ」

吹雪「それって……金庫?」

時雨「そう。今までどこを探してもこの金庫を開ける為の鍵が見つからなかったから気になってたんだけど」

時雨「とりあえず試してみよう……」カチャッ


ガチンッ! ギギッ…


時雨「!」

不知火「開いた!」

時雨「やっぱり……この黒い鍵が、金庫の鍵だったんだ」

吹雪「中に何が入ってるんだろう……?」

971 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/12 00:06:56.32 fWARPwYP0 968/1151

時雨「書類がたくさん入ってる」

阿武隈「新しめの紙から古い紙まで色々あるわ……」ゴソゴソ

吹雪「これは……何かのリストかな?」ペラッ

初霜「苗字と名前……全て人の名前ですね」

吹雪「名前の横の欄に日付が書かれてるけど、10年以上前の日付だ」

初霜「住所や年齢、性別……色々な情報も記入されてますね。全員10代の子供のようですが……」

吹雪「うーん……何のリストだろう?」

不知火「こちらの紙もリストですね。『6月:43/51』『7月:47/58』『8月:50/52』月別に何らかのデータを纏めた物のようですが」

阿武隈「これの日付も10年位前だけど……あっ、後ろの方の紙はまた別のリストだね」ペラッ

阿武隈「……『月別××者 7月 47/58』。その下には人の名前が並んでるわ」

時雨「これは……『実験記録 死亡者:死因内訳』」ペラッ

時雨「『実験中のショック死:79 失血死:51 適合不可による廃人化:87――』」

時雨「『健常者と身体障碍、脳死などで分けた場合、健常の方が成功率は31.4%程高く――』」

時雨「これは……実験中の死因を纏めた記録か」

時雨「これって、もしかして……でも、そうだとすると……」ブツブツ

972 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/12 00:07:53.98 fWARPwYP0 969/1151

阿武隈「金庫の中身は、すべてこのリストや書類みたいね」

初霜「時雨さん、これってもしかして」

時雨「うん。この施設で行われていた実験の記録だ」

吹雪「やっぱり……」

夕立「じゃあじゃあ! これが時雨の言ってた『証拠』になるっぽい!?」

時雨「地下の資料に比べて詳細まで記載されてるし、中には責任者と思われる人のサインも残ってる物もある。これなら……」

不知火「では、これを持って帰れば……!」

時雨「この鎮守府で行われていた事を裏付ける、確たる証拠になる。ようやく見つけた……」

974 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/12 00:09:29.47 fWARPwYP0 970/1151

初霜「でも、これだけの資料をどうやって持って帰るんですか?」

時雨「そうだね……これをそのまま抱えて海に出るわけにもいかないし。何か入れる物があればいいんだけど……」

不知火「……! ちょっとお待ちを」

阿武隈「不知火ちゃん?」

不知火「確か……このクローゼットの近くを調べたときに……」ゴソゴソ

不知火「ありました。これは使えないでしょうか?」

時雨「鞄?」

阿武隈「それって確か、提督が書類とかを持ち運ぶときに使う専用の鞄だわ」

時雨「そうか……ここの提督が使っていた鞄か」

不知火「これなら気密性や防水性も高いはずですし、持ち運びにも適します。これに書類を入れれば」

時雨「良い案だよ。これなら……」ガサガサ


スルッ...


吹雪「あれ、書類の間から何か落ちたよ?」

時雨「えっ?」

時雨「これ……カードキーだ」

初霜「もしかして、そのカードキーって……」

阿武隈「あの地下施設の扉を開ける為の物じゃない!?」

時雨「たぶんそうだ……。まさか金庫の中に入っていたなんて」




【『地下実験場のカードキー』を入手しました】

975 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/12 00:10:48.70 fWARPwYP0 971/1151

不知火「その束で金庫の中の書類は全部です」

時雨「よし、なんとか全部、鞄の中に入れられそうだ」パチン

時雨「これで証拠の書類を持ち帰る用意は出来たよ」

不知火「その鞄はどうしましょう。不知火が持ちましょうか?」

時雨「元々これを探そうって言い出したのは僕だからね。僕が責任を持って鎮守府まで持ち帰るよ」

初霜「でも、ずっとそれを持っているのは……」

阿武隈「そうね……。それを持ったまま海に出て航行するのは、さすがにキツいと思うけど」

吹雪「皆で交替しながら行くというのはどうですか?」

初霜「そうですね。それが良いと思います」

夕立「夕立も手伝うっぽい!」

不知火「もちろん。不知火も手伝います」

阿武隈「皆で持って帰ろう。それでいいよね、時雨ちゃん?」

時雨「うん……ありがとう、みんな」

976 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/12 00:12:04.92 fWARPwYP0 972/1151

阿武隈「さぁて、証拠になる書類は回収したし、もうこの鎮守府に用はないけど……」

吹雪「時雨ちゃん、やっぱり気になってるよね?」

時雨「……うん」

時雨「このカードキー。あの電子ロックで閉ざされた地下施設の、最後の部屋を開ける鍵だと思うけど」

初霜「でも当初の目的だった証拠になる書類の回収は出来た訳ですし、これ以上危険を冒す必要は……」

時雨「うん……ここまで我儘に付き合ってもらったんだ。これ以上贅沢を言うことは出来ないね」

阿武隈「……」



行動安価>>977

1 地下施設に向かう
2 鎮守府から脱出する


977 : 以下、名... - 2017/01/12 00:12:36.64 aiuHrMFdO 973/1151

当然1

979 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/12 00:59:06.42 fWARPwYP0 974/1151

阿武隈「わかったわ……あの扉のところに行こう、時雨ちゃん」

時雨「えっ」

不知火「よろしいのですか、阿武隈さん?」

阿武隈「本来なら間違った選択だろうけど……ここまで来たんだもん。どうせなら最後までやってみようよ」

吹雪「阿武隈さん……」

阿武隈「他のみんなはどう?」

不知火「不知火は賛成します。不知火も、あの扉の奥に何があるのか気になりますので」

夕立「夕立も賛成っぽい!」

吹雪「私も……ここまで来たなら最後までやり通したいです!」

阿武隈「初霜ちゃんは?」

初霜「……」

初霜「わかりました。行ってみましょう」

時雨「初霜……」

初霜「もし、そこで皆さんの身に危険が迫るようなことが起きても」

初霜「私が……皆さんを護ります」

980 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/12 01:00:52.89 fWARPwYP0 975/1151

阿武隈「決まりね。それじゃあ、皆で行こう。地下施設の最後の扉のところに」

吹雪「はいっ!」

夕立「なんかドキドキしてきたっぽい!」

初霜「でも、皆さん無茶はしないでくださいね」

不知火「行きましょう、時雨さん」

時雨「……ありがとう。みんな」





【廃墟と化した鎮守府の夜明け】に続く

981 : ◆Paxl0Q5Mlk - 2017/01/12 01:03:50.08 fWARPwYP0 976/1151

このスレで完結と言っておきながら続いてしまいました。本当に申し訳ありません
次回からは解答編を書いていき、今度こそこのSSを完結させたいと思います

お付き合いありがとうございました


続き
廃墟と化した鎮守府の夜明け

記事をツイートする 記事をはてブする