1 : 以下、\... - 2017/09/12 00:49:42.384 389zkkqK0 1/21

ヴィーネ「これがなんでも願いを叶える魔法のランプね……」
http://ayamevip.com/archives/50637003.html

【ガヴドロ】サターニャ「なにこれ…魔法のランプ…?」
http://ayamevip.com/archives/50661932.html

ラフィエル「これが…願いを叶える魔法のランプですか」
http://ayamevip.com/archives/50690718.html


時系列は上から順となっています

元スレ
ガヴリール「魔法のランプ?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1505144982/

3 : 以下、\... - 2017/09/12 00:50:49.470 389zkkqK0 2/21

―エンジェル喫茶―


ガヴリール「もうすぐでバイトも終わりか……早く、家に帰りたいな」

ガヴリール「しかし……今日は誰も来なかったな。大丈夫かこの店?」


マスター「天真君、そろそろ上がっていいよ」

ガヴリール「へい、分かりました」

マスター「あ、それとこの落とし物は誰のか分かるかい?」

ガヴリール「……なんですか、そのランプは?」

9 : 以下、\... - 2017/09/12 00:52:30.682 389zkkqK0 3/21

マスター「うーん、気付いたらカウンター席に置いてあったんだよね……お客さんの物かな?」

ガヴリール「今日は客来なかったっすよ」

マスター「そうだよねえ! どうみてもお客さんの物ではないよね!」

ガヴリール「……マスター、誰の物でもないなら、それ貰っていっすか?」

マスター「そうだね……捨てるのも勿体ないしねえ……いいよ、持って帰って」

ガヴリール「あざーす。では、先に上がりますね」ガチャッ

マスター「次は明後日に来てね」

ガヴリール「へーい、お疲れさまでしたー」 バタン

10 : 以下、\... - 2017/09/12 00:54:10.754 389zkkqK0 4/21

―ガヴリール家―


ガヴリール「……」

ガヴリール「……」ニヤッ

ガヴリール「よっしゃあ! さっそく、このランプをメル〇リに出品しよう!」PC起動

ガヴリール「デザインもいいし、汚れてないからきっと高く売れるぞ!」カチカチ

ランプの精霊「売ってどうするんだ?」

ガヴリール「そりゃ、現金に換えてヴィーネへのプレゼント代に使うんだ……よ……?」クルッ

12 : 以下、\... - 2017/09/12 00:56:32.018 389zkkqK0 5/21

ランプの精霊「……」

ガヴリール「……」

ガヴリール「なんだ、このおっさん!?」

ランプの精霊「初めましてお嬢さん。私はランプの精霊だ」

ガヴリール「……くそっ! こんな変な物は出品できない……」

ランプの精霊「気にするところはそこなのか」

ガヴリール「ん? ランプの精霊? そういえば……」

13 : 以下、\... - 2017/09/12 00:57:23.801 389zkkqK0 6/21

―回想―


ガヴリール『そういえばさ。ヴィーネはなぜ、告白しようと思ったんだ? 私が脈ありだとよく気付いたな』

ヴィーネ『それがね……ガヴも私のこと好きだってことを、教えてくれた人がいたの』

ガヴリール『えっ!? 誰だよそれは! ラフィエルでさえ知らなかったのに……!』

ヴィーネ『……言ってもいいけど笑わないでね?』

ガヴリール『大丈夫。ヴィーネのこと絶対笑わない』

ヴィーネ『えーとね…………ランプの精霊さん』

ガヴリール『……なんだそれ?』

ヴィーネ『願いを叶えてくれる存在だって』

ガヴリール『ふーん……』

14 : 以下、\... - 2017/09/12 00:59:36.505 389zkkqK0 7/21

ガヴリール「あんただったのか!?」

ランプの精霊「如何にも。ヴィネットにガヴリールのことを教えたのは私だ」

ガヴリール「そうか……ありがとな! お陰でヴィーネと付き合うことができた」ニコッ

ランプの精霊「そうか。それは良かったな」

ガヴリール「それでさ! 私の願いも叶えてくれるのか?」

ランプの精霊「あー……うん……まあ……いいだろう」

ガヴリール「なんで言い淀んだ。ちなみに、願いの範囲はどこまでだ?」

15 : 以下、\... - 2017/09/12 01:00:21.514 389zkkqK0 8/21

ランプの精霊「なんでもだ。大金持ちになりたいとか」

ガヴリール「大金持ち!」

ランプの精霊「世界を自分の物にしたいとか」

ガヴリール「私の思うまま!!」

ランプの精霊「……君は天使なのに強欲だな」

ガヴリール「まあ、私は駄天使だからな」

ランプの精霊「理由になってないぞ。しかし、いいのか?」

16 : 以下、\... - 2017/09/12 01:02:04.482 389zkkqK0 9/21

ガヴリール「なにがだ?」

ランプの精霊「その願いを叶えたらガウリールの生活が大きく変わるだろう」

ガヴリール「? 何か問題があるのか?」

ランプの精霊「今より堕落した生活を送り続けたら、ヴィネットが愛想を付かし、離れていくとは考えないのか?」

ガヴリール「それは絶対ない!」

ランプの精霊「絶対ないとどうして言い切れる? 大昔に、願いで大金持ちになった人間は、傲慢になっていき、やがて大切なものを全て失ったものもいる」

ガヴリール「……」

ランプの精霊「ヴィネットを悲しませていいのか?」

17 : 以下、\... - 2017/09/12 01:05:11.351 389zkkqK0 10/21

ー同時刻より少し前 ヴィーネハウスー


ヴィーネ「……あっ! もうこんな時間ね」

ヴィーネ「そろそろガヴの家に行きましょうか」スクッ

ヴィーネ「ガヴはアルバイトから帰って来てるだろうし、晩御飯を作りに行きましょう」スタスタ ガチャッ


―――バタン


ヴィーネ「今日は何を作りましょうか……昨日はカレーだったから、今日は和食かな?」スタスタ

タプリス「……」テクテク

ヴィーネ「……ん? あの後ろ姿は……タプちゃんね!」

18 : 以下、\... - 2017/09/12 01:10:09.568 QkAon6cOa 11/21

ヴィーネ「おーい! タプちゃーん!」ノシ

タプリス「……?」クルッ

タプリス「………………月乃瀬先輩ですか」

ヴィーネ「こんばんは。タプちゃんは今からどこに行くの?」

タプリス「晩御飯の買い出しです。月乃瀬先輩はどこに行くのですか?」

ヴィーネ「ガヴの家よ。晩御飯を作りに行くの!」

タプリス「…………そうですか」

20 : 以下、\... - 2017/09/12 01:11:28.641 QkAon6cOa 12/21

ヴィーネ「あっ! 折角だから一緒にご飯食べない? 皆で作りましょう!」

タプリス「いえ、お二人の時間を邪魔するのは悪いので、ご遠慮させていただきます」ニコッ

ヴィーネ「そう。別に気を遣わなくていいのに……それなら!」

ヴィーネ「今度の休みに皆でまた、タコパしない?」

タプリス「……」

タプリス「そうですね……いいですよ」

ヴィーネ「じゃあ、決まりね! サターニャ達に連絡入れとくわね!」

タプリス「お願いします」

ヴィーネ「そろそろ行くわ。またね、タプちゃん」タッタッタッ

タプリス「………………」

22 : 以下、\... - 2017/09/12 01:13:39.010 QkAon6cOa 13/21

―現在―


ガヴリール「それでもだ……」

ランプの精霊「なんだ?」

ガヴリール「それでも、ヴィーネは私を見捨てない!」

ガヴリール「見捨てないし、私を正しい道に導いてくれる!」

ランプの精霊「それは本来、天使の仕事ではないのか? 悪魔の子が天使を導くのか」

ガヴリール「うるさい! 私のヴィーネはよくできた天使なんですー!」

ランプの精霊「そ、そうか……しかし、ヴィネットを強く信頼しているんだな」

ガヴリール「駄天使になってもヴィーネは相変わらず接してくれて……」

23 : 以下、\... - 2017/09/12 01:15:00.236 QkAon6cOa 14/21

ガヴリール「私の姉さんといざこざがあった時に、ヴィーネは今のままでもいいって言ってくれたから……」

ランプの精霊「それは嬉しいだろうな」

ガヴリール「とても嬉しかったよ。それと同時に……」

ランプの精霊「好きになったのか?」

ガヴリール「!? なんで私の考えを読めるんだよ!」

ランプの精霊「願いを叶えられるなら、これくらいはできないとな」

ガヴリール(本当にそんな力があるのか……)

ランプの精霊「では、ガヴリール。君の願いはなんだ?」

ガヴリール「……私の願いは」

24 : 以下、\... - 2017/09/12 01:16:28.951 QkAon6cOa 15/21

スタスタスタスタ    ガチャッ 


ヴィーネ「ガヴー。晩御飯を作りに来たわよー」

ガヴリール「!! ヴィーネが来た!」

ヴィーネ「今、何している…………ランプの精霊さん!?」

ランプの精霊「久しぶりだな、ヴィネットよ」

ガヴリール「よう、ヴィーネ」

ヴィーネ「が、ガヴの所にも精霊さん来たの!?…………願いはもう叶えた?」

ガヴリール「いや、まだだ……これから願いを言うところだ」

ヴィーネ「!!……何をお願いするつもり?」

25 : 以下、\... - 2017/09/12 01:17:35.589 QkAon6cOa 16/21

ガヴリール「そうだな…………」

ヴィーネ「……」

ガヴリール「……ところでヴィーネは何をお願いしたの?」

ヴィーネ「わ、私!? えーとっ……私は……その……///」モジモジ

ガヴリール「ヴィーネはあんたに何を言ったんだ?」クルッ

ランプの精霊「……言ってもいいか? ヴィネット」

ヴィーネ「だ、ダメです! 言わないでください!」

ガヴリール「じゃあ、願いでヴィーネがこのおっさんに何を言ったのかを聞こうかな」

ヴィーネ「もうっ……! そんなことに願いを使わないの!」

ガヴリール「なら、言ってくれるか」ニヤニヤ

26 : 以下、\... - 2017/09/12 01:18:46.525 QkAon6cOa 17/21

ヴィーネ「……分かったわよ」

ヴィーネ「ガヴと……ナリタイ……シタノ」ボソッ

ガヴリール「えっ? なんだって?」

ヴィーネ「ガヴと恋人同士になりたいってお願いしたの!」

ガヴリール「……///」

ガヴリール「おう/// ありがとう///」

ヴィーネ「これでいいでしょ///」

ランプの精霊「……」

ランプの精霊(なんだこのイチャイチャ空間は)

27 : 以下、\... - 2017/09/12 01:20:51.882 QkAon6cOa 18/21

ヴィーネ「その願いはすでに叶えられてたわ……お互い好きだったから///」

ガヴリール「まあな///」

ランプの精霊「話が長くなりそうだから失礼するが……ガヴリール、願いはどうするんだ?」

ガヴリール「もうちょっと待って。ヴィーネは他の願いを言ったのか?」

ヴィーネ「ううん、それだけよ」

ガヴリール「そうか……分かった」

ガヴリール「ランプのおっさん、私の願いはもう叶えなくていい」

ランプの精霊「ほう……いいのか? さっきまで何にするか悩んでいたのに」

ガヴリール「いいさ。あんたの話を聞いた時、これ以上高望みして、大事な物を失うわけにはいかないと思ったんだ」チラッ

ガヴリール「今、私は幸せだからな」

28 : 以下、\... - 2017/09/12 01:21:53.234 QkAon6cOa 19/21

ヴィーネ「ガヴ……」ウルウル

ランプの精霊「そうか……私の本体を、オークションに売り飛ばそうとした者の発言ではないな」

ガヴリール「台無しだよ。なんだ? 根に持ってんのか?」

ランプの精霊「別にもってない」

ヴィーネ「ガヴー! そんなことしたら駄目でしょ!」

ガヴリール「ち、違うんだヴィーネ! おっさんがいるとは知らなかったんだよ!」

ランプの精霊「まあ、お金が必要な理由もわかる気がするけどな」

29 : 以下、\... - 2017/09/12 01:22:55.219 QkAon6cOa 20/21

ガヴリール「!! おい、絶対に言うなよ!」

ランプの精霊「言わないさ。では、私は戻るぞ」

ガヴリール「あっ! ランプのおっさん!」

ランプの精霊「どうした?」

ガヴリール「本当にありがとう!」ニコッ

ランプの精霊「!! ふふ……さらばだ!」シュン



ガヴリール「ランプごと消えた……」

ヴィーネ「ねー、ガヴは何をお願いしようとしたの?」

ガヴリール「うーん……」

ガヴリール「もうちょっとで分かるだろうから、その時だな」

ヴィーネ「……分かったわ! 待っているわね、ガヴ!」


おわり

30 : 以下、\... - 2017/09/12 01:24:10.225 QkAon6cOa 21/21

次回でラスト  タプリス「私の願いは」

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