1 : ◆LYNKFR8PTk - 2015/06/16 19:57:43.37 FwM6dNlD0 1/14

『千代デレラ』

とある家に姉妹が住んでいました。

ユヅ「おら千代デレラ、ちゃんと掃除しろー」

千代デレラ「は、はい! ……いてっ!」ガンッ!

ユヅ「ドジだなーお前、あと皿も洗っといて」

千代デレラ「は、はい! ……あっ!」パリーン!

ホリィ「こらぁ!!」

千代デレラ「ご、ごめんなさい!」

長女ホリィはキレました。

ホリィ「なんで俺が女装しなきゃいけねーんだよ!!」

……脚本家に。

3 : ◆LYNKFR8PTk - 2015/06/16 20:01:29.77 FwM6dNlD0 2/14

ユヅ「姉ちゃん、舞踏会の招待状来てるよ、2枚」

ホリィ「興味ねぇよ、千代デレラと一緒に行ってこい」

ユヅ「じゃあ千代デレラ、一緒に行こうぜ」

千代デレラ「い、いいの!?」

ユヅ「うん、カシマ王子主催だから久しぶりに会えるかも」

ホリィ「!!!」

千代デレラ「わぁ! すごい楽しみ! 早く行こう!」

ホリィ「俺とユヅで行く」

ユヅ「えっ、でもさっき行かないって……」

ホリィ「イケメンのあいつに会うのは今日しかねぇ! 行くぞユヅ!!」ダッ

ユヅ「はいはーい」ダッ

千代デレラ「」

千代デレラは留守番を頼まれました。

4 : ◆LYNKFR8PTk - 2015/06/16 20:05:27.48 FwM6dNlD0 3/14

千代デレラ「はぁ……寂しいなぁ」

千代デレラ「今頃お姉ちゃん達は……舞踏会で楽しく踊ってるんだろうなぁ」

千代デレラ「……」

その時、千代デレラは思いました。私も舞踏会に行きたいと……。

千代デレラ「……ベタしなきゃ」

……あれ?

5 : ◆LYNKFR8PTk - 2015/06/16 20:07:57.34 FwM6dNlD0 4/14

千代デレラ「……」

千代デレラが黙々とベタをしてると……

コンコン……

千代デレラ「……お姉ちゃん達、帰って来たのかな?」

ドアを叩く音が聞こえてきました。

千代デレラ「……」ガチャッ

魔法使い「こんばんは! 俺はバスケ部一年のわか……違った、魔法使いです!」

千代デレラ「ま、魔法使い!?」

魔法使い「舞踏会行きたいんですよね!? 招待状あげますよ!」

千代デレラ「いいの!? でも今から行っても間に合わないし……」

魔法使い「任せてください! 魔法で馬と馬車を出してあげますよ、それっ!」

ボワンッ!










「……なんで馬が一匹かって? ……お前を独り占めする為に決まってんだろ、子羊ちゃん☆」

千代デレラ「すいません、馬チェンジで」

「のれよ!/// のってこいよ!///」

プルルルル……

魔法使い「すいません、ウマエノさんですか? 千代デレラさんが馬を交換してほしいって……」

「お前も間に受けてんじゃねえよ!」

6 : ◆LYNKFR8PTk - 2015/06/16 20:10:37.65 FwM6dNlD0 5/14

魔法使い「お城に着きましたよ、千代デレラさん!」

千代デレラ「ありがとう、魔法使いさん! うまりん!」

「おいおい、お礼を言うやつを間違えてねーか? もっと感謝すべきやつがいるだろ……俺とお前を会わせてくれた運命ってやつによ……」

魔法使い「12時までには帰ってくださいね!」

千代デレラ「分かった!」ダッ

「最後まで聞けよぉ!///」

7 : ◆LYNKFR8PTk - 2015/06/16 20:14:06.82 FwM6dNlD0 6/14

お城の中

千代デレラ「うわぁ……みんな綺麗な衣装の人ばかりだ……」

千代デレラ「で、でも……魔法使いさんから貰ったこのドレスだって負けてないよね!」

王子「さてと……誰と踊ろうかな」

千代デレラ「……あっ!」

王子「!」

タッタッタッ……

王子「自分から来るなんて随分と積極的だね……一緒に踊ろう、お姫様」

千代デレラ「……」タッタッタッ

王子「……あれ、スルー?」

千代デレラ「わ、私と踊ってください!///」ガシッ

「ごめん、俺取材に来ただけだから」

千代デレラ「」

千代デレラは190センチの大男に断られました。

8 : ◆LYNKFR8PTk - 2015/06/16 20:17:46.57 FwM6dNlD0 7/14

「良かったら一緒に取材に協力してくれないか?」

千代デレラ「は、はい! 喜んで!」

「あそこで踊ってるのは付き合って3年ぐらいだな……」

千代デレラ「わ、分かるの!?」

「ああ……あそこは罰ゲームで一緒に踊ってるんだろうな……」

千代デレラ「……あっ、ノザキくん! あそこのシャンデリアは!?」

「そうだな、今度漫画で描く時用にスケッチしておくか」

ホリィ「お前らは舞踏会にまで来て何をやってるんだよ」

ユヅ「うめーなこの肉」ムシャムシャ

ホリィ「お前も踊れよ」

ホリィ「……ったく」パシャッ

王子「先輩もさっきから私の写真撮ってばかりですよね?」

9 : ◆LYNKFR8PTk - 2015/06/16 20:21:35.85 FwM6dNlD0 8/14

千代デレラ「……あっ! もうすぐ12時! 帰らないと!」

「締切か?」

千代デレラ「う、うん! それに似たようなもの! じゃあね!」

「……また会えるか?」

千代デレラ「!! ……いつかきっと!!!」ダッ

千代(も、もしかして……私の思いが伝わったのかな? そ、相思相愛? オーホホーホーゥ///)

(優秀なアシスタントが増えると思ったんだが……)

10 : ◆LYNKFR8PTk - 2015/06/16 20:25:30.10 FwM6dNlD0 9/14

魔法使い「千代デレラさん! 早く!!」

千代デレラ「う、うん!」

ポロッ

千代デレラはガラスの靴が脱げた事に気付きませんでした。









魔法使い「……なんとか12時までに帰れましたね」

千代デレラ「うん、送ってくれてありがとう……でもなんで12時までなの?」

千代デレラ(もしかして魔法が解けるからとかかな?)

魔法使い「……12時から約束があるんですよね」

千代デレラ「約束?」

ユヅ「ワカーーーー!」

魔法使い「き、来たあーーーー!」

千代デレラ「お姉ちゃん!?」

魔法使い「毎日夜中に先輩に馬車を走らされてるんですよ……」

千代(お姉ちゃんが夜中にいつもいない理由はそれだったんだ……)

ユヅ「ほら、早く走らせろ!」

魔法使い「ヒ、ヒヒーン!!」

千代デレラ「魔法使いさんが馬になるの!?」

(こいつ、色々と苦労してんだな……)

11 : ◆LYNKFR8PTk - 2015/06/16 20:29:01.46 FwM6dNlD0 10/14

王子「みんな帰っちゃったか……あれ?」

王子の目の前にはガラスの靴がありました。

王子「誰かが落としたのかな……」

王子「……はっ! この靴のサイズ……もしやホリィ先輩の!?」

王子「待てよ……ということは!!」

王子「ガラスの靴の持ち主を探す……」

王子「王子の権限で靴がぴったり合った人は私と結婚させる……」

王子「ホリィ先輩と結婚かつガラスの靴でヒロイン力上昇……」

王子「……一石二鳥だね!」

12 : ◆LYNKFR8PTk - 2015/06/16 20:31:06.36 FwM6dNlD0 11/14

次の日

『ガラスの靴がぴったりはまる人を探しています。 ぴったりはまった人は王子と結婚!! ……あっ、これ僕のアイディアですよね!?』

ユヅ「王子と結婚だってー」

ホリィ「まあうちはそんな高価ものねーからちげーな」

千代デレラ「そ、そうだね……」

千代デレラ(もしかして……昨日魔法使いさんがくれたやつかも……)

「料理できましたよ」

ホリィ「なんでお前はしれっとうちに入ってきてるんだよ」

13 : ◆LYNKFR8PTk - 2015/06/16 20:34:26.25 FwM6dNlD0 12/14

王子「こんにちはー! 王子でーす!」

ホリィ「悪いけどうちはそんなの買った覚えはねーよ、帰った帰った」

王子「持ち主とか関係ないんです! はまればいいんです!」

千代デレラ「いや、返してあげなよ!」

ホリィ「……千代デレラ、履いてみるか?」

千代デレラ「えっ……いいの?」

ホリィ「こんな経験滅多にねーしな」

千代デレラ(昨日したんだよね……)

千代デレラ「ええっと……じゃあ履いてみます」

王子(まあどうせ合わないしいいか)

ピタッ

王子「あっ!!!」

千代デレラ「はまった!!!」

千代デレラ王子「……はっ!!」

千代デレラ(このままはまるということは私は王子と強制結婚! それだとノザキくんと結ばれない!!)

王子(はまったということは私は千代デレラと結婚! それだとホリィ先輩と結ばれない!!)

スポッ

千代デレラ「は、はまらなかったね!」

王子「そ、そうだね! あははは!」

ホリィ「いや、はまったっつたろ」

14 : ◆LYNKFR8PTk - 2015/06/16 20:38:10.35 FwM6dNlD0 13/14

王子「あーー! 見てください! ホリィ先輩にぴったりはまりましたよ!」

ホリィ「いででででで! 無理矢理入れてるだけじゃねぇか!」

王子「入ったってことは私と先輩は強制結婚ですよねーー! しょうがないですねー!」

ホリィ「いい加減にしろてめえ!」ガンッ!

王子「グハッ!」

パリーン!

千代デレラ「蹴りで靴が割れた!?」

王子「あーー! これじゃ先輩とは結ばれない……」

ホリィ「結ばれてたまるか! 早く帰れ!」

王子「えーやですよー」

ホリィ「……お前ら、追い出すの手伝ってくれ」

ユヅ「……ワカ、馬車でどっか行こーぜ」

魔法使い「また俺が馬ですか……」

ホリィ「ちょっ……逃げるな!」

千代デレラ「ノザキくん、ずっと家にいていいからね!」

「ああ、ありがとう」

ホリィ「勝手に決めるな!!」

王子「じゃあ私もここにいさせてくださいね!!」

ホリィ「いい加減にしろおおおおおおおお!」

めでたしめでたし。













野崎「堀先輩、次の演劇の台本……どうですか?」

「ぜってぇやんねえ」

〜終わり〜

15 : ◆LYNKFR8PTk - 2015/06/16 20:39:57.99 FwM6dNlD0 14/14

一応キャスト紹介

野崎・男
千代・千代デレラ
みこりん・馬
鹿島・王子
堀・ホリィ
結月・ユヅ
若松・魔法使い
都・ナレーター兼継母(でてないけど)

読んでくださりありがとうございました

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