1 : 以下、\... - 2017/08/30 22:49:06.864 wYr8lv/u0 1/22前回
ヴィーネ「これがなんでも願いを叶える魔法のランプね……」
http://hebi.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1503678424/
http://ayamevip.com/archives/50637003.html
の続きです
元スレ
【ガヴドロ】サターニャ「なにこれ…魔法のランプ…?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1504100946/
―教室―
ガヴリール「はあ……やっと、昼休みか……ヴィーネ、もう家に帰ってもいい?」
ヴィーネ「駄目よ。授業を受けないと留年しちゃうわ」
ヴィーネ「それとも……私と離れ離れになってもいいの?」
ガヴリール「それは嫌だ」キッパリ
ヴィーネ「そう……もうちょっとだから、頑張りましょう! 後で、美味しいご飯を作るからね」
ガヴリール「それは楽しみだ……! ヴィーネの料理は上手いからな!」
ヴィーネ「もう、ガヴったら……///」
サターニャ「……」 イチャイチャ キャッキャッ
ガヴリール「それはそうとヴィーネ。今日は泊っていくか?」
ヴィーネ「そうね……昨日はガヴが私の家に泊まったから、今日はガヴの家ね」
ガヴリール「なんか、最近お互いの家に行ったり来たりしているな」
ヴィーネ「私はガヴと少しでも長く、一緒にいたいからね……駄目?」
ガヴリール「駄目じゃないよ」
ガヴリール「私もヴィーネと一緒にいたいし」ボソッ
ヴィーネ「!! さっきの言葉をもう一回言って!! ガヴ!」
ガヴリール「恥ずかしいから言わない///」プイッ
ヴィーネ「ガヴのけち……」
サターニャ「……」 イチャイチャ イチャイチャ
ラフィエル「皆さん、お待たせしました! では、お昼ご飯を食べましょう!」スタスタ
サターニャ「ラフィエル!! 遅いわよ!」
ラフィエル「どうしたんですか、サターニャさん?」
ラフィエル「も、もしかして……早く、私と一緒にお昼ご飯を食べたい……とか?」ドキドキ
サターニャ「いや、そうじゃないわ」
ラフィエル「そうですか……」ションボリ
サターニャ「この二人だけの空間が嫌なの!!」ビシッ
ヴィーネ「お互いの家に行き来するより……もういっそ、同棲しちゃう?///」チラッ
ガヴリール「それは……まだ、早いかな///」
ラフィエル「……確かにこの甘々空間は近寄りがたいですね」
サターニャ「分かる!? さっきまで、一人でいるような気分を味わったのよ!?」
ラフィエル(その光景を遠くから眺めていたかったです……面白そうですし)プクク
ガヴリール「お、ラフィエル来たか。じゃあ、食べるか」
ヴィーネ「はい、ガヴのお弁当」スッ
ガヴリール「ん、ありがとう」パカッ
ラフィエル(しかし……もう、ヴィーネさんの愛妻弁当には慣れましたね)
―放課後 帰り道―
ヴィーネ「それじゃあ、私達はこっちだから……また、明日ね!」
ガヴリール「じゃあな、二人共」テクテク
ラフィエル「ガヴちゃん、ヴィーネさん。また明日」ペコリ
サターニャ「じゃあね! ガヴリール! ヴィネット!」ノシ
サターニャ「……しかし、今日も疲れたわね」スタスタ
ラフィエル「そうですね……まさか、あの二人が付き合うと、ここまでバカップルになるとは思いませんでしたね……」スタスタ
サターニャ「そうね……」
サターニャ「……」
サターニャ「……恋人っていいものかしら?」
ラフィエル「!! サ、サターニャさんは……そういうのに興味……あるのですか……?」ドキドキ
サターニャ「ないわね」
ラフィエル「……そうですか」シュン
サターニャ「それじゃあ、私はこっちだからまた明日! ラフィエル!」
ラフィエル「はい、また明日です……」トボトボ
サターニャ「ラフィエルの奴、最後は元気なかったわね……何かあったのかしら?」ウーン スタスタ
サターニャ「……」スタスタ
サターニャ「……ん? なにあれ……ゴミ捨て場の上に変な物があるわね」
サターニャ「行ってみましょう」
サターニャ「これは……金色のランプ?」
サターニャ「……結構、デザインいいわね。捨ててあるなら、持って帰りましょうか!」ヒョイ
サターニャ「何に使おう……そうだ! 魔界植物の植木鉢として、使ってみましょう!」
―サタニキア邸―
サターニャ「よし! 早速、ランプの中に土を入れて、種を植えてみましょう! えーと、どこにやったかな」ガサゴソ
ランプ「」ガタガタ
サターニャ「……ん? ランプが独りで動いたような……?」
ランプ「」ガタガタガタガタ!! ボン!
ランプの精霊「……」
サターニャ「……」
サターニャ(なんか出てきた!?)
ランプの精霊「……植木鉢として使うのはやめてくれ」
サターニャ「あ、ごめん……じゃないわよ! 誰よあんた!!」
ランプの精霊「私はランプの精霊。なんでも願いを叶えられる存在だ」
ランプの精霊「それでお嬢さんの願いはなんだ?」
サターニャ「へえ……なんでも叶えられるの?」
ランプの精霊「なんでもだ。大金持ちになりたいとか世界を自分の物にしたいとか……」
サターニャ「ああ、別に私の願いは叶えなくていいわよ」
ランプの精霊「大悪魔になりたいとか…………ん? 今、何と言った?」
サターニャ「だから、願いを叶えなくていいと言ったの」
ランプの精霊「……」
サターニャ「なんで黙るのよ!」
ランプの精霊「いや……きっぱり、断わられたのは初めてだから……」
サターニャ「だって、願いを叶えてもそれは私の実力なの?」
ランプの精霊「私の力だ」
サターニャ「欲しいものは自分の力で勝ち取るのが、大悪魔になるためには必要不可欠なのよ!」フフーン
ランプの精霊「そうか……では、なぜ私を呼び出したのだ?」
サターニャ「あんたが勝手に出てきたんでしょ!」
ランプの精霊「……そうだったな」
ランプの精霊(なんかこの子と話していたら、調子狂うな)
ランプの精霊「では、願いがないなら私は戻るぞ」
サターニャ「あ、ちょっと待って!」
ランプの精霊「なんだ、サタニキア?」
サターニャ「願いはたった今、思いついたわ!」
サターニャ「それは……ある天使の弱点を知りたいんだけど、あんた教えてくれるの?」
ランプの精霊「大悪魔は自分で、何とかするのではなかったのか?」
サターニャ「それとこれとは別なの!」
ランプの精霊「…………最近、天真=ガヴリール=ホワイトとヴィネットが構ってくれないのか」
サターニャ「んなっ!?」
ランプの精霊「それで、天使の弱点を聞いて、それをネタにして勝負をしかけ、また構ってもらいたい……ということだな」
サターニャ「あんた私の心を読めるの!?」
ランプの精霊「まあ、なんでも願いを叶えられる力があるからな」
サターニャ「あんた凄いわね……」
サターニャ「それよりも! 教えてくれるの? 教えてくれないの?」
ランプの精霊(……まあ、弱点ぐらいなら言ってもいいか)
ランプの精霊「彼女の弱点を君に教えよう。願いとは別にな」
サターニャ「ほんと!? ありがとう!」
ランプの精霊「彼女の弱点は……ヴィネットだ」
サターニャ「……へっ?」
ランプの精霊「彼女にとって、一番大事なものはヴィネットだ」
サターニャ「…………? ということは、ヴィネットを賭けて、ガヴリールと勝負すればいいのね!」
ランプの精霊「あまり意味が分かっていないだろ? 後、それはやめておけ。消されるぞ」
サターニャ「ちょっと……怖いこと言わないでよ」ビクッ
ランプの精霊「まあ、友達思いの君が、ヴィネットをどうこうする気はないと思うがな」
サターニャ「そんなの当たり前じゃない!!」
ランプの精霊「そうだろうな。……では、そろそろランプに戻るぞ」
ランプの精霊「もし、何か願いがあったら私を呼べ。君の願いがどういうものか気になるからな」
ランプの精霊「もし、ランプの持ち主がいなくて、願いがまだ叶えられていないなら、君の願いを叶えよう」
サターニャ「分かったわ! ありがとう!」
ランプの精霊「では……」
サターニャ「あ、最後に一つだけ!」
ランプの精霊「……なんだ?」
サターニャ「ラフィエルの弱点はなんなの? カエルはすでに知っているわ。他にあるなら教えて!」
サターニャ(明日、それでからかいましょう!)プクク
ランプの精霊「…………君だよ、サタニキア」
サターニャ「……えっ?」
ランプの精霊「しかも、ガヴリールがヴィネットに対して抱くものと一緒だ」
サターニャ「それって……」
ランプの精霊「では、さらばだ」シュン
サターニャ「……」
サターニャ(ガヴリールがヴィネットに対して抱いているものって……)
サターニャ(つまり、ラフィエルは……私のことを……)
サターニャ「……」
サターニャ「えええええええええええ//////」カアア
32 : 以下、\... - 2017/08/30 23:22:43.034 wYr8lv/u0 22/22終わり
次回 ラフィエル「これが…願いを叶える魔法のランプですか」