王子「がぼっ、ぐっ、誰か、助けてくれぇ!」
人魚「大変、>>3しましょう!」
元スレ
人魚「大変、王子様が嵐の海で溺れてるわ! >>3しましょう!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1498101723/
3 : 以下、\... - 2017/06/22 12:22:45.772 QR18NhRR0 2/13殺
人魚「大変、殺しましょう!」 ガシッ
王子「なっ、何かが私の足を、ぐぶっ、た、助けてくれぇ! 誰ぼべぇ!」 ブクブクブク
人魚「あらあら、人間って海の中だと喋れないのね」 ズルズル
王子「ぶべべべ!!」 ブクブク
人魚「ごめんなさいね。私、あなたみたいな綺麗な顔の人間の苦しむ姿がとっても大好きなの」
王子「ぶべ、ぶぶば!? ぶば、ぶ……ぶぶ……ぶ……っ」 ガクリ
人魚「あなたの死体はペットのお魚の餌にするわね」 ズルズル
王様「……我が息子が人魚どもに殺された。憎き人魚を殺した者には莫大な報奨金を出そう!!」
>>12「王様、実は名案があります。私が>>15で人魚を倒して見せましょう」
12 : 以下、\... - 2017/06/22 12:30:33.979 EJtWF7nTa 4/13魚人
15 : 以下、\... - 2017/06/22 12:30:47.642 X9lqn6QA0 5/13囲碁
魚人「王様、実は名案があります。私が囲碁で人魚を倒して見せましょう」
王様「な、何者じゃ貴様!?」
魚人「私は人魚族と敵対する魚人族、同じ海に住み同じ魚を祖にしますが別の種族」
魚人「人魚族は、上半身は人間の美女のような姿ですがとても残酷な種族で、我々は長く敵対しています」
王様「う、うむ、確かに貴様の姿は報告されていた人魚とはだいぶ違うようじゃな」
王様「しかし囲碁で人魚を倒すとはいったい……?」
魚人「ああ見えて人魚たちは大の囲碁好き」
魚人「奴らの趣味は他の種族を残酷に殺す事と、海底で仲間と囲碁をする事なのです」
王様「そうじゃったのか。しかし囲碁で人魚を倒すとはいったい?」
魚人「奴らの囲碁好きを利用して>>20するのです」
20 : 以下、\... - 2017/06/22 12:38:12.203 dtSfDIu5p 7/13碁石に毒を塗る
魚人「奴らの囲碁好きを利用して碁石に毒を塗るのです」
王様「なんと、しかしそう上手くいくものかのぅ」
魚人「水に溶けず、それでいて遅効性の毒であれば奴らを一網打尽にできるはずです」
魚人「どうか協力していただきたい」
王様「うむ、いいだろう。息子の仇を討つためじゃ、是非協力させていただこう」
こうして王様は宝石職人にとても美しい碁石を作らせ、賢者達におそろしい猛毒を作らせた。
そして魚人の案内のもと、人魚達の住処の海上へと船を進めた。
王様「息子の無念、晴らしてくれるわ!」 ポチャ ポチャ
無数の黒と白の碁石は、水面に落ちてはするすると海底へと落ちていった。
人魚達は最初不思議に思いましたが、美しい物と囲碁に目がない人魚達はとても気になった。
人魚「これは>>27」
27 : 以下、\... - 2017/06/22 12:51:08.192 35lLJxiD0 9/13Amazon
人魚「これはAmazonで注文していた碁石!」
仲間人魚A「なになに? あ、新しい碁石届いたの?」
仲間人魚B「やった! 早速やりましょう!」
仲間人魚C「これだけあるなら全人魚参加の囲碁大会が開けるわね!」
人魚達は大盛り上がり、猛毒が塗られているとも知らずに囲碁大会を開催。
そして一週間後、水面には大量の人魚の死体がプカプカと浮いていた。
王様「ありがとう魚人殿、貴殿のおかげで息子の仇が討てました!」
魚人「我々も憎き仇敵の人魚どもを一網打尽にできました。協力感謝します」
王様「いや、我々はただ碁石と毒を用意しただけ、すべては魚人殿の考えたこと」
王様「どうかこの感謝を形にさせていただきたい、何か望みはありませんか?」
魚人「では>>34を」
34 : 以下、\... - 2017/06/22 12:56:03.700 WbMpRC0pH 11/13あなたの命
魚人「ではあなたの命を」
王様「何、ぐはっ!?」 ボタボタ
魚人「ふん」 グパッ
王様「げはっ、な、なぜ……!?」 ガクリ
魚人「馬鹿な奴よ、人間風情が我々崇高な魚人族と対等な関係だとでも思ったか」
魚人「憎き人魚どもを殺し尽くすには陸の技術が必要であった」
魚人「そして次は油断した陸の人間を殺し、我々は新天地を得る」
魚人「ククッ、なにせ我々は劣等種族の人魚族とは違い、足があるからな。陸でも生活できるのだ」
王様「ぐっ、ぐうう……か、必ず天罰がくだるぞ、ひ、卑劣な魚どもぉ……!!」
魚人「続きはあの世で言うがいい、人間の王よ。さらばだ」 スパンッ コロコロ
グギャギャギャギャ
魚人「ククッ、同胞達も外で暴れ回っているようだな。俺もこの首を掲げ、ひと暴れするとするか」 ペタンペタン
魚人の老婆「こうして陸にも魚人の国ができましたとさ、めでたしめでたし」
魚人の子供「おばあちゃん、もう1回読んでー!」
魚人の老婆「おやおや、お前は本当にこのお話が好きだねぇ」
魚人の子供「だって人間って本当にバカで面白いんだもん!」
魚人の老婆「仕方ないねぇ、もう1回だけだよ」
魚人の老婆「『魚人王』。むかしむかしのお話です、あるところに1匹の人間が海で溺れていました――」
おしまい