学校
サターニャ「ふあぁ~……」ウトウト
ヴィーネ「サターニャ!!どうしたの?隈がすごいわよ」
サターニャ「最近眠れないのよ。寝てもすぐ目が覚めるしね」ウトウト
ラフィ「確かに昨晩サターニャさんの寝顔を見に行ったら目が覚めていましたね。大丈夫ですか?」
サターニャ「ラフィエル、ただでさえ眠れないんだから、余計眠れなくなるようなこと言わないでよ。ふぁああ~」ウトウト
ラフィ「すいません、寝顔の観察はしばらく辞めにます」
ガヴ「いや、一生辞めろよっ!」
サターニャ「……」ウトウト
ヴィーネ「本当に大丈夫?今日は早退しましょう。保健室連れて行ってあげるわ」
サターニャ「ありがとうヴィネ……」zzz
ラフィ「では、私は保健室でサターニャさんを観察しています」
ガヴ「だからサターニャが眠れなくなるような事言うなよっ!」
ラフィ「ガヴちゃん今日はツッコミ激しいです……」ショボン
元スレ
【ガヴドロ】サターニャ「全然眠れないわ」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1494501325/
帰りのHR後
ヴィーネ「サターニャ大丈夫かしら?すごく辛そうだったわ」
ガヴ「市販の睡眠薬とか飲ませてみるか?」
ヴィーネ「そうするわ。帰りにドラックストアとサターニャの家に寄りましょう。ガヴも一緒に来て」
ガヴ「何で私まで行かなきゃいけないんだよ」
ヴィーネ「友達だからでしょ!」
ガヴ「むぅ……」
ヴィーネ「ラフィも一緒に来るわよね」
ラフィ「はい、もちろんです」
サターニャの家
ヴィーネ「サターニャ、眠れるお薬買って来たわよ」
ガヴ「じゃまするぞ」
ラフィ「お邪魔します」
サターニャ「あ……ヴィネット、ガヴリール、ラフィエル………ありがと。ふぁあ~」ウトウト
ヴィーネ「今夜はこれを飲んで寝なさい。あと、晩御飯と明日の朝ご飯は作ってあげるからちゃんと食べなさいよ」
サターニャ「分かったわ。何から何まで悪いわね……」zzz
ヴィーネ「ほら、こんな所で寝ない。ベッドに連れて行ってあげるわ」
次の日
サターニャ「眠れないわ」フラフラ
ヴィーネ「ふらふらじゃない!」
サターニャ「薬飲んだけど、一睡もできなかったわ」フラフラ
ヴィーネ「ご飯はちゃんと食べているの?」
サターニャ「眠気のせいか食欲が全然なくてね、半分以上残しちゃった」フラフラ
ヴィーネ「今日も保健室に行きましょう。そんなんじゃ授業受けられないでしょ」
サターニャ「なにからな………」zzz
ヴィーネ「私はサターニャを保健室まで連れて行くから、ガヴは先生に言ってきて」
ガヴ「分かった」
ヴィーネ「睡眠薬が効かないなんて、たちが悪いわね」
ラフィ「昨日保健室でサターニャさんを見ていましたが、すごく眠そうなのに眠れていませんでした」
ガヴ「心配だな、このままだとあいつ死ぬぞ」
ラフィ「不眠にはストレスや悪夢などの原因がありますが、サターニャさんの原因は何でしょうか」
ヴィーネ「昨日ネットで不眠について調べてみたんだけど、病気では睡眠時無呼吸症候群やむずむず足症候群とかがあったわ」
ガヴ「初めて聞く病気だな」
ヴィーネ「それで、不眠症の人には寝ている所を観察してみるのが良いんだって。今夜私がサターニャの寝ている所を見てみるわ」
ラフィ「お願いしますね、ヴィーネさん。このままのサターニャさんでは面白みがないので私はつまらないです」
ガヴ「おいラフィエル!もっとサターニャの心配をしろよっ!!」
ラフィ「ガヴちゃん最近ツッコミが激しいです……」ショボン
夜
サターニャ「迷惑かけてごめんね、ヴィネット」
ヴィーネ「いいのよ。元気のないサターニャなんて見てられないもの」
サターニャ「ヴィネット……」グズゥ
ヴィーネ「泣かなくていいわよ。ほら、もう寝ましょう。子守唄歌ってあげるわ」
サターニャ「ありがとう」
ヴィーネ「だからいいの。私はサターニャが寝てくれればそれでいいから」
サターニャ「……電気消して。おやすみヴィネット」
ヴィーネ「おやすみサターニャ ねんねんころりよ おころりよ ぼうやはよい子だ ねんねしな……♪♪」
ヴィーネ「(電気を消してから一時間くらいたったけど、ずっと寝返り打ったり手足を動かしたりしているだけで全然眠れてないわね」」
サターニャ「うぅ~~ん」zzz
ヴィーネ「(あ、動きが止まったわ!やっと寝たかしら)」
サターニャ「ガヴリール……ガヴリール……ガヴリール……」zzz
ヴィネット「(ガヴの名前を言いだした!?)」
サターニャ「ガヴリール……ガヴリール……………はっ!また目が覚めちゃった……」
ヴィネット「大丈夫よ、サターニャ。私がずっと見ていてあげるから安心して寝てね」
サターニャ「うん、おやすみヴィネット」
翌日
ヴィネット「と、いうことでサターニャが寝ている所を見ていたらこんなことがあったのよ」
ラフィ「呼吸が止まったり足が動いたりはしていなかったのですか」
ガヴ「それにしても何でサターニャは私の名前なんか言ってたんだ?」
ヴィーネ「ガヴ、あなたサターニャに何したの?」ゴゴゴゴゴ
ラフィ「正直に言ってください。でないと私も怒りますよ」ゴゴゴゴゴ
ガヴ「私は何もしてねーよ!!」
ラフィ「まぁ、怒るのは冗談として、私一つ気付いた事があります」
ヴィーネ「何?」
ラフィ「サターニャさんはガヴちゃんと一緒にいると寝ているんです」
ヴィーネ「え?」
ガヴ「そういえば!あいつ教室にいる時もサターニャの家に行った時も少しだけだけど寝ていたぞ!!」
ラフィ「そうです。保健室や自分のベッドで眠れないのに机の上や廊下で眠れるなんておかしくありませんか」
ヴィーネ「そうよ!サターニャの不眠の原因はガヴだわ!!」
ラフィ「原因が分かった所で、ガヴちゃん、今夜はサターニャさんと一緒に寝てください」
ガヴ「え……」
ヴィーネ「このままだとサターニャは寝不足で死んじゃうわ」
ラフィ「サターニャさんの命に関わっているんですよ」
ガヴ「私、今夜ネトゲイベントが……」
ヴィーネ「ガヴ」ゴゴゴゴゴ
ラフィ「ガヴちゃん」ゴゴゴゴゴ
ガヴ「じょ、冗談だよ。友達のためだ、もちろん一緒に寝るに決まってるだろ。あははは」
ラフィ「では、そうと決まれば」
サターニャ「全然眠れないわ。ひっぐ 私眠れなくて死ぬのかしら?まだ死にたくないわよ…… うぅ~えうっえうっ」ポロポロ
ピンポーン
ヴィーネ「サターニャ、開けて!今度は眠れるわよ!」
ドタドタドタ ガシャン
サターニャ「ヴィネットぉ!本当!?眠れるの!!」
ヴィーネ「本当よ!さあさあ、ガヴと寝て」
サターニャ「ガヴリールと?何で?」
ヴィーネ「いいから早く寝て」
サターニャ「え、ええ」
ガヴ「サターニャ、寝るぞ」
ラフィ「良かったですね、サターニャさん」ニコニコ
ヴィーネ「前みたいに子守唄歌ってあげるわね」
ラフィ「あらまぁ、サターニャさん子供……」
ヴィーネ「ラフィ、サターニャが眠れなくなる様な事言わない」ゴゴゴゴゴ
ラフィ「は、はい」オドオド
ヴィーネ「ほら、サターニャ、ガヴ、恥ずかしがらずにもっとくっ付いて」
ガヴ「こうか?」
サターニャ「こんなんで本当に眠れるの?」
ヴィーネ「大丈夫よ。ラフィ、カーテンを閉めて電気を消してきて」
ラフィ「はい」
ヴィーネ「さあ、寝るわよ。おやすみサターニャ」
サターニャ「お、おやすみ」
ヴィーネ「ガヴリールが一人、ガヴリールが二人、ガヴリールが三人、ガヴリールが四人……♪♪♪♪」
サターニャ「あれ?眠れそう……」zzz
ヴィーネ「(寝て……る?)」
ラフィ「(寝ていますよ!ヴィーネさん)」
ヴィーネ「(やったわ!成功よ!やっぱりサターニャの不眠の原因はガヴだったのよ!)」
ガヴ「(私が不眠の原因っていったいどういうことなんだ?)」
ラフィ「(理由なんてどうでもいいじゃないですか。ガヴちゃんが隣にいるとサターニャさんは眠れる、これが分かれば良いんです)」
サターニャ「ガヴリール……」zzz
ラフィ「(ガヴちゃんの名前を言っていますよ。可愛いですね)」
ヴィーネ「(ガヴ、これからもサターニャが眠れなくなったら一緒に寝てあげてね)」
ガヴ「(しょうがないな。たまにだぞ)」
サターニャ「ガヴリール……」zzz
次の日の朝
サターニャ「あぁあ~~~久しぶりに良く寝たわ」
ヴィーネ「良かったぁ。これで安心ね」
ラフィ「ガヴちゃんの匂いの付いた服や布団、あと写真と等身大パネルはここに置いておきますからね」
ガヴ「うぁ!そんなのいつ持って来たんだ!?」
ラフィ「うふふ」
ヴィーネ「また眠れなくなったらこれを使うのよ」
サターニャ「みんな うっ 本当に何から何までありがとう うぅ~えうっえうっ」ポロポロ
ヴィーネ「そんなに泣かないの。友達なんだから当たり前でしょ」
サターニャ「特にガヴリール、あなたには感謝してもしきれないわ」ポロポロ
ガヴ「だから、良いんだって。眠れなくなったらまた言えよ」
サターニャ「うんっ」ポロポロ
ラフィ「さぁ、みなさん、もうすぐ8時ですよ。早く学校へ行く準備をしましょう」
ガヴ・ヴィーネ・サターニャ「はーい」
夜
ガヴ「あー!一日ぶりのネトゲだ。今日は朝までやるぞ」
ピンポーン
ガヴ「!?まさか」
サターニャ「ガヴリールぅ……眠れないぃ」ポロポロ
ガヴ「……」
サターニャ「……」ポロポロ
ガヴ「……こっちに来い。一緒に寝てやる」
サターニャ「ありがとぉ~ガヴリール!でも子守唄が欲しいからヴィネットの家で寝ましょうっ!」
ガヴ「ラフィエル省くと後で面倒だから呼んでいいか?」
サターニャ「もちろんよ。四人で一緒に寝ましょうっ!」
完