とある休日
ガヴリール「な、なんで姉さんが……!」
ゼルエル「ガヴリール、急だが天界に帰るぞ」
ガヴリール「……い、いやだ」
ゼルエル「そんなことを言われても困る」
ガヴリール「嫌だ……私は天界には帰らないぞ……!」
ゼルエル「ガヴリール!駄々をこねるな!」
サターニャ(ガヴリールが天界に帰るですって……!?)
元スレ
サターニャ「ガヴリールが天界に帰るですって……!?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1494252297/
サターニャ「ちょっと待ちなさいよ!急にそんなこと言われても困るわ!」
ガヴリール「サターニャ……!」
ゼルエル「君は……サタニキア、と言ったか。君には関係のないことだ」
サターニャ「いいえ大アリよ!!まだガヴリールとの勝負は決着がついてないんだから……!」
ゼルエル「そんなことを言われてもだな……」
サターニャ「何が何でもガヴリールを連れて行く気ね……ガヴリール!」ガシッ
ガヴリール「サターニャ!?」
サターニャ「逃げるわよ!」
ヴィーネ「いっちゃった……」
ラフィエル「あのーゼルエルさん。私もガヴちゃんがいなくなるとやっぱり寂しくなるといいますかー……」
ゼルエル「ん……?」
ヴィーネ「わ、私も!その、ガヴがダメにならないように私達もちゃんと見ます!ですから――」
ゼルエル「何の話をしているのかわからないが……私はただ親戚が来たから挨拶させようと思って連れて行こうとしているだけなのだが」
ラフィエル「……え?」
ゼルエル「ん?」
ゼルエル「なるほど……これは悪いことをしてしまったな。まあ、ちゃんと話せばガヴリールもあの悪魔の子もわかってくれるだろう」
ゼルエル「では行ってくる」
ラフィエル「あ!せっかく下界に来たんですからせっかくですし観光してみてはいかがでしょう!どうせ神足通を使えばすぐ追いつけるんですし!」
ラフィエル「私が色々おすすめのお店とか案内しますので!」
ヴィーネ「あ、私も!」
ゼルエル「ふむ……まあ、今すぐ帰らないといけないというわけでもないし……では少しだけ」
ラフィエル(うふふ……ガヴちゃん、サターニャさん。私が時間を稼いであげますね。愛の逃避行の……♪)
タッタッタッ...
ガヴリール「逃げるっつってもどこに逃げるんだ……?」
サターニャ「とにかく……どこかへよ!」
ガヴリール「姉さんには神足通や千里眼がある……逃げるなんて……」
サターニャ「私にいい考えがあるわ!」
ガヴリール「いい考え……だと?」
サターニャ「ええ……木を隠すなら森の中って言うじゃない!東京にいくわよ!」
ガヴリール「なるほど……東京は人でごった返してるし……案外いいかも知れん」
ガヴリール「それに神足通は人間に見つかったらだめという決まりがある。足を封じることができる……!」
一方その頃
ラフィエル「へー常に居場所がわかるんですか」
ゼルエル「ああ。あいつの天使力の波長は掴んである。居場所は常に把握している」
ラフィエル「では私のGPSは必要なさそうですね」
ヴィーネ「それあんまり人に言いふらさないほうがいいわよ……」
ヴィーネ「あ、ここです!ちなみにここでガヴはバイトしてるんですよ」
ゼルエル「喫茶店か。そういえばあの時コーヒーを淹れてくれたな」
ガヴリール「げっ……新幹線ってめっちゃ高いんだな……」
ガヴリール「かといって都会へ神足通は……そもそも私うまくできないし……」
サターニャ「チケット買った!行くわよ!」
ガヴリール「え、私の分まで……でもお金」
サターニャ「そんなこと気にしなくていいから!」
ガヴリール「サターニャ……」
サターニャ「東京まで1時間半ぐらいね……」
ガヴリール「なあサターニャ……なんで私を助けようとしてくれてるんだ?」
サターニャ「別に……深い意味なんてないわよ」
ガヴリール「でも姉さんを敵に回して……チケット代まで……」
サターニャ「か、勘違いしないで欲しいわね。まだ決着がついてないって言ったでしょ!」
サターニャ「私は勝ち逃げされたくないだけなんだから……」
ガヴリール「そうか……ありがとな。サターニャ」
サターニャ「だから違うって言ってるでしょ!」
一方その頃
ゼルエル「ん……ガヴリール達がやけに高速で移動しているな」
ラフィエル「先程駅に向かってましたし新幹線に乗ったのかもしれないですね」
ゼルエル「そのようだな。ふむ……私達も向かうか」
ラフィエル「え、でも新幹線すごく高いですよ」
ゼルエル「何、神足通を使えばいい」
ヴィーネ「でもそれって人に見られちゃいけないんじゃ」
ゼルエル「私ほどの天使力を使えば人間に見られることなく移動することが可能だ」
ラフィエル「あー……なるほどー」
ヴィーネ「すごいですねゼルエルさんって……」
ラフィエル「流石神の腕ですねー……」
東京
ガヴリール「うおっすごい人だな……」
サターニャ「ここなら姿を隠すことも可能ね!」
ガヴリール「確かにこれなら一見どこに私達がいるのかわからないかも知れない」
サターニャ「念には念を入れておきましょ。あそこに服屋あるし変装するわよ!」
ガヴリール「なるほど……徹底してるな」
サターニャ「どうかしら!」
ガヴリール「それ……男物の服だぞ」
サターニャ「えっそうなの?」
ガヴリール「まあ、でもちょっと髪をだな……こうして……あとこの帽子と合わせれば……」
ガヴリール「うん、男の子にも見えなくないな。かっこいいぞ」
サターニャ「おぉーガヴリールにしてはやるじゃない!」
サターニャ「じゃあいっその事ガヴリールは……こう……ツインテにしてーメガネも掛けちゃいましょ」
ガヴリール「ちょ……恥ずかしいなこれ……」
サターニャ「いいじゃない!キュートよガヴリール♪」
ガヴリール「ぐ……まあ、変装という点ではいいかもしれないな。普段こういう格好しないし……」
サターニャ「さて、このあとどこ行きましょ……」
ガヴリール「あ、行く宛ないんだったらさ秋葉原とかそのへん行ってみたい」
サターニャ「アキバ!聞いたことある!行ってみましょ!」
ガヴリール「おおおおお……!!」
サターニャ「すごいわねー」
ガヴリール「おいサターニャ!なにしてるんださっさと来いよ!」
サターニャ「わ、わかったわよ!」
サターニャ(生き生きしちゃって。案外可愛いとこあるじゃない)
その頃
ゼルエル「では行くか」
ヴィーネ(東京かぁ……行ってみたかったのよね……でも観光しにいくわけじゃないし……)
ゼルエル「……どうした?」
ヴィーネ「え!?い、いえ……その……東京ってめったにいけないので……観光とかしたいなぁ……とか……」
ラフィエル「私も観光したいです!(その方が時間を稼げるので!)」
ゼルエル「ふむ……。お土産を持っていくのも悪くない、か。いいだろう、少しだけだぞ?」
東京
ヴィーネ「すごい……!お祭りでもないのにすごい人!!」
ラフィエル「ふふ、ヴィーネさん可愛らしいですね」
ゼルエル「しかし本当に人もものも多いな……どこに何があるのか……」
ラフィエル「あ、ではあの洋服屋さんとかどうでしょう。私そろそろ新しい服欲しいですし……」
ヴィーネ「あ、私も!」
ラフィエル「それにハニエルちゃんにぴったりな可愛らしいお洋服が見つかるかもしれません♪」
ゼルエル「ふむ」
ガヴリール「あー疲れた……!」
サターニャ「ガヴリールにしては珍しく走り回ってたわねー」
ガヴリール「私としたことが……どこかで休みたい……」
サターニャ「じゃあそこのカフェにでも」
ガヴリール「そうするかちょうど小腹空いてたし」
店員「こちらメニューですー」
サターニャ「迷うわねー……あ、このパフェ美味しそう!」
ガヴリール「おー……ってそれカップル専用だぞ」
サターニャ「え……あっホントだ……」
ガヴリール「でもホント美味そうだな」
ガヴリール「……よし、頼もう。今のサターニャなら彼氏に見えるかもしれん」
サターニャ「わ、私が彼氏!?」
サターニャ(本当に注文しちゃった。ってことはあの店員私達をカップルだと思ったってことよね……)
サターニャ(ガヴリールが彼女……いやいやいやありえないから!)
ガヴリール「どうした?美味いぞこれ」パクパク
サターニャ「え?あ、ああっもう来てたの!?」
ガヴリール「……何考えてたんだよ」パクパク
サターニャ「いや……その……」
サターニャ「他の人から見たらデートしてるように見えるのかな……って」
ガヴリール「……まあ、見ようによっては見えるんじゃないか」
サターニャ(え、全力で否定すると思ったのに)
ガヴリール「ほらお前も食えよ。流石にこれを一人で食うのはキツイ」
サターニャ(もしかしてガヴリールは意外と乗り気……?え、でも)
ガヴリール「ほらさっさと食えよ!あーん!」
サターニャ「ん゛む!?」
サターニャ「んん……美味しい!!」
ガヴリール「な?」
サターニャ「これはいくらでも食べられそう!」
サターニャ(……よく考えたら今のガヴリールが使ってたスプーン)
サターニャ(間接キスってやつよね……)カァァ
サターニャ(……はっ!?わかったわ!私が照れるとでも思ってからかってるのね。そうよ、きっとそうよ……)ドキドキ
ガヴリール「あー食った食った……」
サターニャ「すみません、会計お願いします」
ガヴリール「あ、お金」
サターニャ「いいよ。僕が出すから」
ガヴリール(僕っ!?)
ガヴリール(あ、ああそうか。あれはカップル専用だもんな。最後まで演じるとは律儀なやつだ)
ガヴリール「あ、ありがとう……」
ガヴリール(しかし……今のちょっとかっこよかったな。癪だが)
店員「ありがとうございましたー」
ガヴリール「サターニャ、さっきの代金……」
サターニャ「んー?どうせお金ないんでしょ?この際別にいいわよ」
ガヴリール(サターニャ……思えばこの逃避行に付き合ってくれたし……やっぱり私の事……いや、あのサターニャだし……でも……)
ガヴリール(い、いやいやいや。何いってんの)
ガヴリール(サターニャは女。私も女。好きになるとかありえないから……)
ガヴリール(ありえないよな……)ドキドキ
ガヴリール「……ん」
サターニャ「どうしたの?」
ガヴリール「この天使力……姉さんが来た……!?」
サターニャ「え!?なにそれまずいじゃない!」
ガヴリール「いや……でもまだそこまで近くな……」
サターニャ「とにかく逃げるわよ!」ギュッ
ガヴリール「だっ、だから近くないってば!」
ガヴリール(サターニャ……手の力強いな……)
ガヴリール(ここまで焦るってことは……それだけ私のことを考えてくれてるってこと、なのかな……)ドキドキ
その頃
ヴィーネ「わーゼルエルさんやっぱり洋服も似合いますね!」
ゼルエル「そ、そうか?」
ラフィエル「はい♪いつもの着物も素敵ですがこういった洋服もとっても素敵です♪」
ラフィエル「あ、こちらはどうでしょう!」
ゼルエル「それは少し可愛すぎる気もするのだが……」
ヴィーネ「きっと似合いますよー!」
サターニャ「ここは……すごい人ね」
ガヴリール「アメヤ横丁ってところだな……なんだこの人の数は」
サターニャ「ここは人混みに紛れられそうだけど……はぐれそうね……」
ギュッ
サターニャ「絶対離すんじゃないわよ」
ガヴリール「こ、子供じゃないんだぞ」
サターニャ「あんたお正月のときに人混みに飲み込まれたでしょうが!」
ガヴリール「しかし色々すごいな……」
サターニャ「ほんとねー……」
「ヘイソコのカップル。ケバブドウ?オイシイヨー」
ガヴリール(カップルって……何度も連呼されると……)ドキドキ
ガヴリール(しかし客引きすげーな……)
サターニャ「あ、このネックレスかっこよくない?」
ガヴリール「え、でも……それペアルック……」
サターニャ「いいじゃない東京土産に」
ガヴリール「お前ペアルックの意味わかってる……?」
サターニャ「え?二個で割引みたいなものじゃないの?」
ガヴリール「違う!お揃いってことだ!カップル向けの商品なんだよ!」
サターニャ「そうなの!?」
サターニャ「……でも、せっかくここまで来たんだし……いいんじゃない?」
ガヴリール「え、いや……さ、サターニャがいいなら……別にいいけど……」
サターニャ「ふふ、旅の思い出ね……」ドキドキ
サターニャ(あああああああ!!なに言ってんのよ私はああああああ!!)
ガヴリール「あ、ああ……そうだな……」ドキドキ
ガヴリール(こいつぅぅううう!!どういうつもりなんだよぉおおお!!)
その頃
ヴィーネ「あ、これなんてハニエルちゃんに似合うんじゃないですか!?」
ゼルエル「これは何だ……?うさぎの着ぐるみのようだが……」
ヴィーネ「これはパジャマなんです!」
ゼルエル「パジャマ……ふむ、触り心地はいいな」
ラフィエル「いいと思います♪天界ではなかなか見ないですし。なにより可愛いですし♪」
ゼルエル「……確かに。よし、これにしよう」
ラフィエル「ふぅ……今日はいい買い物ができました」
ヴィーネ「さすが東京ね!」
ゼルエル「君たちのお陰で私も楽しめた……ありがとう」
ヴィーネ「い、いえいえそんな!」
ゼルエル「さて……もう5時か。そろそろガヴリールを捕まえにいくとするか」
ラフィエル(まあ、いい頃合いですかね)
ゼルエル「これは……」
ヴィーネ「なにこれ!?お祭り!?」
ラフィエル「アメヤ横丁、通称アメ横と呼ばれている場所ですね。年末は更にすごいみたいですよ」
ゼルエル「これは探すのが一苦労だな……。大まかな場所はわかるのだが……今もなお離れている」
ヴィーネ「すごいお店がいっぱい……!」キラキラ
ラフィエル「ちなみにタイムリミットは……?」キラキラ
ゼルエル「……仕方ないな。少しだけ、だぞ」
ガヴリール「……!!!」
サターニャ「こ、これ……!」
ガヴリール「サターニャにもわかるほど近い……!こ、これはここにも来たってことだ!」
サターニャ「急いで抜けるわよ!絶対に離すんじゃないわよ!!」
ギュッ
ガヴリール「折れる折れる!」
ガヴリール(くそー……かっこいいなー……)
サターニャ「ふぅ……東京はいいわね。駅がいろんなところにあるしすぐ電車くるし」
ガヴリール「ああ。でも楽しいけど疲れる……」
サターニャ「たしかにね」
ガヴリール「ところでこの電車はどこに向かってるんだ?」
サターニャ「わかんない」
ガヴリール「お前な……」
その頃
ゼルエル「……この速度。電車に乗ったか」
ヴィーネ「見て!お菓子のたたき売り!!アレすごくない!?」
ゼルエル「チョコレートか……ああいうお土産もいいかもしれないな」
ラフィエル「あーガヴちゃんこのまえオヤツが炒った豆とかありえないって愚痴言ってましたよ」
ゼルエル「……買っていくか」
ヴィーネ(炒った豆て)
ガヴリール「ここはどこだ……東京じゃないことは確かだが……」
サターニャ「遊園地じゃない!?ほら、観覧車あるし!デスティニーランドとかいうところじゃない!?」
ガヴリール「それは東京というか千葉だしディズニーがあの程度の観覧車一つだけなわけないだろ」
サターニャ「ふーん……潮風気持ちいいわね」
ガヴリール「そうだな……」
ガヴリール(な、なんか……デートとかしちゃいそうな雰囲気の場所だな……いや、そういうの詳しいわけじゃないけど……)
ガヴリール「ところで……いつまで手握ってるつもりなんだ……」
サターニャ「あ、ごめん……」
ガヴリール「あっ……いや、離せとは言ってないけど……」
サターニャ「そう……?じゃあ」
ギュッ
ガヴリール(お前絶対ドキドキしてるな!わかるぞ!手めっちゃ熱い……!!)
サターニャ「あ、観覧車光った!」
ガヴリール「そういえばもうこんなに暗くなってるんだな……」
サターニャ「ふふ、どこまで行こうかしら。なんなら北海道まで行っちゃう?」
ガヴリール「まあ、それもいいかもしれないな――」
シュンッ
ゼルエル「そうは行かない。そろそろ帰るぞガヴリール」
ガヴリール「姉さん!?ヴィーネにラフィエルまで!?」
ラフィエル「あらサターニャさん……どうしたんですかその格好……かっこいいですねぇ……♪」
サターニャ「なっ……!?」
ゼルエル「流石に遊びすぎた……まあ、反省は家ですることにしよう」
ガヴリール「う……」
ガヴリール(嫌だ……捕まりたくない……!!)ギュッ
サターニャ(ガヴリール……)
サターニャ「わかったわ……どうしてもガヴリールを連れていきたいというのなら……」
サターニャ「私を倒してからにしなさい!!」
ゼルエル「君は何を言って……」
ガヴリール「サターニャ!?」
サターニャ「行きなさいガヴリール……」
ガヴリール「無茶だ!姉さんに勝てるわけないだろ……!相手はあの神の腕だぞ!?」
サターニャ「神の腕がなによ!!私はいずれは大悪魔になり魔界を治めるサタニキア様よ!」
サターニャ「あんた一人守れなくて……それが務まるものか……っ!」
サターニャ「行きなさいガヴリール!!」
ゼルエル「……」
ガシッ
サターニャ「ガヴリールには指一本触れさせない!絶対に私が守るんだから!!」
サターニャ「勝負よ……ゼルエル!!」
ゼルエル「君は……本当に友達思いなのだな……」ナデナデ
サターニャ「え?」
ゼルエル「だが甘い」トンッ
サターニャ「あ……れ?力が……」
ゼルエル「悪魔封じのツボを突いた。心配しなくていい、少しの間動けなくなるだけだ」
ガヴリール「サターニャ!?」
ゼルエル「さてガヴリール。そろそろ帰るぞ」
ゼルエル「これ以上親戚を待たせるわけにはいかない。宴会もそろそろ始まる頃だしな」
ガヴリール「……今なんと?」
サターニャ「……今なんて?」
ゼルエル「……というわけだ」
サターニャ「な、なんですってえええええええええ!?」
サターニャ「ただ親戚に挨拶するだけだったの!?」
ガヴリール「なんで教えてくれなかったんだよ!!!」
ゼルエル「教える前にお前たちが飛び出したんだろう」
ガヴリール「いや、ケータイで連絡するとかあるじゃん!!」
ラフィエル「あー東京見物が面白くて忘れてました♪」
ガヴリール「お前か!!!!!!!」
ゼルエル「ようやく話もついたところだし、帰るぞ。みんなも送ろう」
ヴィーネ「ありがとうございます」
ラフィエル「ほらほら、お二人ともいつまでもいちゃついてないで」
ガヴリール「ついとらんわ!」
サターニャ「うぅぅぅ穴があったらはいりたいぃ……///」
ゼルエル「なぜそこまで照れてるのかわからないが……戻るぞ」
シュンッ
ガヴリール宅
サターニャ「……」
ガヴリール「……」
サターニャ「あぁあぁぁ……///」
ガヴリール「バカふざけんなよぉ……///」
ヴィーネ「げ、元気だしてサターニャ!カッコ良かったわよ!」
ラフィエル「ガヴちゃんもーあんなに想われてて羨ましいですねぇ♪」
ゼルエル「さて、君たちも送り届けたことだし、私とガヴリールは行くとする」
ヴィーネ「はい!今日はありがとうございました!」
ラフィエル「さようなら~♪」
ガヴリール「サターニャ……ま、またな……///」
サターニャ「え、ええ……///」
シュンッ
サターニャ「……」
ラフィエル「ひゅーひゅー♪」
ヴィーネ「やめなさいよー……♪」
サターニャ「あぁぁあああああああああ!!!」ゴロゴロゴロゴロ
ラフィエル「寂しい?寂しいですか?」
ヴィーネ「安心してサターニャ!月曜日には学校であなたのお姫様に会えるんだから!」
サターニャ「うるさあああああい!!!」
天界
ゼルエル「おいガヴリール。いい加減降りてきたらどうだ。料理も冷めるぞ」
ゼルエル「……」
ハニエル「ねーねーこれ着ていい?着ていい!?」
ゼルエル「ああ、もちろんだ。そうだ、なんならガヴリールに見せるついでに呼んできてくれないか」
ハニエル「わかったー!」
ハニエル「ガヴおねーちゃーん!!」
ガヴリール「あぁぁぁああああ……学校いきたいけど行きたくないぃぃぃ……」ゴロゴロゴロゴロ
ハニエル「ガヴお姉ちゃん見てみて!うさぎさん!ゼルお姉ちゃんに買ってもらったの!」
ガヴリール「……」モンモン
(サターニャ「ガヴリールには指一本触れさせない!絶対に私が守るんだから!!」)
ガヴリール「あぁああああああああああ!!!!」ゴロゴロゴロゴロ
ハニエル「お姉ちゃん……」
ハニエル(そっとしておこう……)
学校
ヴィーネ「おはよー♪サターニャ~あなたのお姫様来たわよ♪」
サターニャ「ちょ……」
ヴィーネ(さあガヴ、かましてやりなさい)
ガヴリール「おはよう……わ、私の王子さま……なんて」
サターニャ「ブッ!!!!!!!」
サターニャ「なっ何言ってんのよぉおおおおおお!!!!///」
ガヴリール「あああああもう何言わせんだよぉぉおおおお///」
ラフィエル「ひゅーひゅー♪」
ヴィーネ「ひゅーひゅー♪」
サターニャ「ヴィネットの入れ知恵ね!ふざけんじゃないわよおおおお!!!」
ヴィーネ「えー?何のことかしらー」
サターニャ「しらばっくれんじゃないわよぉおおおお!!!」
ラフィエル「もう結婚したほうがいいんじゃないですかねー♪」
ヴィーネ「ねー♪」
サターニャ「うるさあああああああああああい!!!」
ガヴリール「もうやめてくれぇ……///」カァァ
END