ガヴリール「─って事があってさ」
ラフィエル「あら~ヴィーネさんは相変わらずガヴちゃんラヴですねぇ」
ガヴリール「あれはラヴなのか?学校サボったからって何故か一日中居座られて雑談したってだけなんだけどな」
ラフィエル「ガヴちゃんはニブチンですねぇ」
ガヴリール「なんかすげームカつくしなんでお前もまた勝手に部屋に上がり込んできてるんだよ」
「冒頭で当たり前の様に会話してたけど数分前までこの部屋私一人だけだったんだが」
ラフィエル「ヴィーネさんだけガヴちゃんとイチャイチャするなんてズルイじゃないですか」
ガヴリール「イチャイチャしてた訳ではないしお前サターニャがいるだろ」
ラフィエル「サターニャさんはまた別ですよ~」
ガヴリール「謎の線引き」
ラフィエル「あ、ポッキーありますよ?食べます?」
ガヴリール「なんでお前らは揃いも揃って私の家からポッキーを探し当てて私物化した挙句私に恵もうとするの?」
元スレ
ガヴリール「ポッキー2本余り」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1493896693/
ガヴリール「実はトッポの方が好き」
ラフィエル「最後までチョコたっぷりですもんね」
ガヴリール「昨日はちゃんと学校行ったし日直の仕事も全うしたんだから咎められる事は何も無いんだぞ」
ラフィエル「殆ど遅刻ギリギリでヴィーネさんやまち子さんに任せっきりだったじゃないですか」
ガヴリール「一週間休まず貴重な時間を学校様に捧げただけでも十分働いたよ私は」
ラフィエル「学生でそんな事言ってたら社会人になったらやっていけませんよ?」
ガヴリール「そういや高校卒業したら私達どうなるんだ」
ラフィエル「大学進学するなり就職するなり天界や魔界に帰って奉仕を務めたりとかでしょうか」
ガヴリール「どれもこれも面倒くさそうだな、特に就職とか…」
「マスターの喫茶店もうちょっと繁盛してくれたら給料も…、いやでも繁盛したら私が忙しくなるのか」
ラフィエル「卒業して天界からの仕送りが断たれたらアルバイトだけでやっていけるかどうか分かりませんよ~?」
ガヴリール「パス、この話はやめだ路頭に迷って自分を見失いそうになる」
ラフィエル「ガヴちゃん程の天使であれば下界での奉仕で十分生活出来ると思うんですが…やっぱり本人次第ですかね~」
ガヴリール「卒業したら仕送りがストップされるのか卒業後も奉仕を続けてれば仕送りは続くのかはっきりしてくれ」
ガヴリール「下界で同じように生活してたらしいゼル姉さんは今天界の大学で勉強してるらしいんだが下界の大学への進学なんて可能なのか?」
ラフィエル「ほのぼのゆるふわ系の作品なんですからそんな野暮な事考えないでおきませんか?」
ガヴリール「そういやお前カエル嫌いなんだよな」
ラフィエル「えっ、どうしてそれを…」
ガヴリール「この前サターニャから聞いた、その様子だと本当みたいだな」
ラフィエル「そそそそんな事ありませんよ?」
ガヴリール「あっそう…まぁ、だから別に何かするって訳でもないんだけどな」
「ただラフィにも苦手なものとかあるんだな~、と」
ラフィエル「そりゃ誰にだって得手不得手はありますよぉ」
「斯く言うガヴちゃんだって苦手じゃないですか、ゼルエルさんとかゴキブリとか」
ガヴリール「ゼル姉さんは昔っからあんなだから仕方ないし、並み居る恐怖対象の中でもゴキブリは別格だろ…逆に得意なやつとかいんのかよアレ」
「そう言ったってそのゼル姉さんはサターニャの犬怖がってたんだよな…やっぱ人によりけりだが苦手なものってのは何かしらあるもんだな」
ラフィエル「うちのマルティエルも犬をこっちに来て初めて見た時は愕然としてましたねー、白い毛並みがお嬢様の様ですとか持ち帰って丹念なケアをなんて宣っていて…」
「流石に犬が可哀想なので少し灸を据えてあげましたが」
ガヴリール「相変わらずなんだなお前んとこの使用人は」
ガヴリール「何もしないっつってたけどやっぱ反応見たいからやるよ、はい」
ラフィエル「何ですかこれ…ってちょっとガヴちゃん!!!」
ガヴリール「乳で殴られた」
ラフィエル「今度やったらゼルエルさんにある事無い事告げ口しますからね」
ガヴリール「本当に申し訳ございませんでした」
ラフィエル「反省してますか?」
ガヴリール「勿論でございます」
ラフィエル「じゃあ、驚いたらお腹が空いて来ました…」
ガヴリール「は?いや、じゃあって何だよ」
ラフィエル「このままだと空腹で天界に行ってガヴちゃんのお家にお邪魔しちゃう事になっちゃいますね」
ガヴリール「こちらにご用意致しました」
ラフィエル「うむ、苦しゅうないです」
ガヴリール「今日だけだかんなマジで」
ラフィエル「善処します」
ガヴリール「持ち帰って検討しますとか行けたら行くとかと同じやつじゃんそれ」
ラフィエル「えぇっと、たけのこの里ですか…」
ガヴリール「手元にある腹の足しになるような菓子がそれだけだったからな」
ラフィエル「そうですか、因みにガヴちゃんはどっちなんですか?」
ガヴリール「え、何が?」
ラフィエル「だからガヴちゃんはどっちなんです?」
ガヴリール「いやだから、何の話だよ」
ラフィエル「ガヴちゃんは…」
「たけのこの里ときのこの山…どっち派なんですか?」
ガヴリール「他にもペプシのしそ味とかあるぞ」
ラフィエル「遠慮しておきますね」
ガヴリール「それは何か?噂のきのこたけのこ戦争ってやつか?」
ラフィエル「その通りです。下界では同カテゴリ、類似カテゴリのものをいくつかの派閥に分類して人々が日々対立、論争を繰り広げているんだとか」
ガヴリール「前にネトゲのチャットでも尻胸論争なるものをやってたな、バカバカしい」
ラフィエル「本題に入りますけど、ガヴちゃんはどっち派なんです?」
「先程はポッキーよりトッポと仰ってましたが」
ガヴリール「いや、ポッキーやトッポはともかくとして正直きのこの山とたけのこの里って何が違うのかよく分からんのだが…」
「チョコの量とか手の汚れにくさとかか?後者はきのこに軍配が上がるだろうが前者は会社が均等になるように作ってるんじゃねーの?いや知らんけども」
ラフィエル「どうなんでしょうねー?この話を持ちかけた私も正直あまりきのことたけのこの違いとかについてはよく知りませんし…」
ガヴリール「知らないのに振ってきたのかよ」
ラフィエル「因みに私はどっちかって言うとたけのこが好きです」
ガヴリール「私もだけど」
ラフィエル「あっ、そうですか…」
ガヴリール「あのさ、こういうのって普通どちらかの立場が違ってないと成り立たないんじゃないか?」
ラフィエル「…」
ガヴリール「…」
ラフィエル「話題作りって難しいですよね」
ガヴリール「全然締まってないぞ」
ガヴリール「きのこのスナック部分はクラッカー、たけのこのスナック部分はクッキーらしいぞ」
ラフィエル「ひと袋あたりの内容量に加えてチョコレートの量もたけのこよりきのこの方が少し多いみたいですね」
ラフィエル「あ!」
ガヴリール「びっくりしたな何だ急に」
ラフィエル「唐揚げレモンはどうでしょう!」
ガヴリール「何まだ続くのこの手の話」
ラフィエル「ガヴちゃんは唐揚げにレモンかけますか?かけませんか?」
ガヴリール「めんどいからかけないし、かかってたらそれ食べるよ」
ラフィエル「私は誰かが絞る時に素手だと気になっちゃいますね~、勿論手は洗ってるんでしょうけどやっぱり気が引けます」
ガヴリール「あーそうだな、櫛形だったり輪切りにされたりしたレモンが付いてる事が殆どでレモン汁とかが添えられてる事なんて無いもんな」
ラフィエル「ですのでレモンは出来るだけかけないで欲しいですね、正直味とかは気にならないんですが」
ガヴリール「じゃあ唐揚げに添えられたレモンはどうしたら食品衛生上綺麗に絞れるんだ」
ラフィエル「そうですねぇ…半分のやつはお酒のCMとかで良く見るソンブレロみたいな器具で抉ってるみたいですけど…」
ガヴリール「ソンブレロとか知ってるやついんのかよ」
ガヴリール「そもそも櫛形なら果肉に手触れなくないか?」
ラフィエル「それでもなんか嫌なんですよねぇ」
ラフィエル「じゃあ次の話題に移りましょうか」
ガヴリール「ねえこれバラエティ番組の隠し撮りか何か?」
ラフィエル「緑のたぬき、天ぷら先乗せ後乗せ!」
ガヴリール「遂にはたぬきかきつねかでなくたぬきの天ぷらのみにスポットを当ててきたな」
ラフィエル「さてガヴちゃんはどっち?」
ガヴリール「なぁ、お前は一体何に駆られてるの?」
「えぇっと…そうだな私はやっぱ後乗せかな、初めての頃は先に乗せて食べたけどあれベチャベチャで適わん。食い始めて暫くしてただの汁の浮遊物と化したぞ」
ラフィエル「あ、やっと対立が成立しましたね!私は先乗せ派です!」
ガヴリール「分かったお前私が最近割とバイトだ部活だで忙しそうにしてたから寂しかったんだろ」
ラフィエル「当たり前じゃないですか!」
ガヴリール「マジかよ冗談だったのに」
「まぁいいやじゃあもうとことん付き合ってやるよ、ほら先乗せ派の意見具申は」
ラフィエル「ふやけてた方が断然美味しいですよ、上手く蕎麦と絡ませて食べ、最後に汁と一緒に…」
ガヴリール「インスタントの汁飲むと太るぞ」
ラフィエル「でも公式プロフィールを見るとBMI値的に4人の中で1番太ってるのは他ならぬガヴちゃんなんですよ」
ガヴリール「やめてくれラフィ、その術は私に効く」
ガヴリール「そんでもって言うと私は緑のたぬきとかよりどん兵衛派だ」
ラフィエル「始めから言って下さいよ」
ラフィエル「じゃじゃん!次のお題は~」
ガヴリール「もう話題からお題になっちゃったよ」
ラフィエル「この日本という国の行く末、未来についてです」
ガヴリール「今までと随分テイストが違うどころか何かと何かを比較したりするって話を根底から覆してきたな」
ラフィエル「ガヴちゃんはどう思いますか?」
ガヴリール「正直私達みたいな架空の人物に興奮してるやつがいっぱいいるこの国がちゃんと先進国として成り立ってる事が不思議でならない」
ラフィエル「人は誰しも心の奥底に闇を抱えているものですよ」
ガヴリール「一人一人の闇が魔界そのものに匹敵してるから問題なんだよ、何だルイズたんって」
ラフィエル「俗に言う俺嫁からバブみとやらの時代の変遷なんかも実に興味深いですね~」
ガヴリール「全然興味湧かねーよホントとんでもないなこの国」
ラフィエル「天使って両性具有らしいですよ?」
ガヴリール「何で今そういう話するの?」
ラフィエル「それで次のお題はですね…」
ガヴリール「もう良くない?これまでの話もこれからの話も実のあるものとは思えないよマジで」
ラフィエル「アニメや漫画の本編とそれほど変わりませんよ」
ガヴリール「何て事言ってんだお前」
ラフィエル「次はこちら!」
「ガヴリールのカップリングと言えば?」
ガヴリール「ひょっとしなくてもお前もうネタ無いんだろ?」
ラフィエル「そんな事ないですよ!この後も3,4個くらい…」
ガヴリール「どうせヴィーネのカップリングだのサターニャのカップリングだのって同じような質問が延々と繰り返されるんだろ」
ラフィエル「…」
ガヴリール「…」
ラフィエル「くっ…殺して下さい!」
ガヴリール「落ち着けよ」
ラフィエル「どうせただの日常系萌えアニメですよガヴドロなんて…」
ガヴリール「需要があるから供給が成されるんだぞ」
ラフィエル「実は正直なところもう話題が無いんです…」
ガヴリール「だろうな、もう十分話したと思うから帰ってくれても構わないぞ」
ラフィエル「いえ、今日はずっとガヴちゃんといます泊まり込みです」
ガヴリール「そう言う事は家主本人の事前承諾を得て初めて成り立つんじゃないか?」
ラフィエル「ヴィーネさんも勝手に来てお泊まりしたって言ってましたもん」
ガヴリール「駄々っ子かお前は」
ラフィエル「さぁガヴちゃん、買い物に行きますよ」
ガヴリール「ふふん、残念ながらこないだヴィーネが作ったご飯が丁度2人分残ってるんだ」
「だから買い物に行く必要はこれっぽっちもない」
ラフィエル「このケダモノ!」
ガヴリール「なんで」
ガヴリール「何か食事を終えてから物凄く耐え難い重圧が心身を襲って来てる」
ラフィエル「奇遇ですね私もです」
ガヴリール「あいつなんか変なものでも入れたのかよ」
ラフィエル「多分違うと思います、ただヴィーネさんのラヴが重過ぎるだけですよいやホントに」
ガヴリール「この時間帯だとそろそろ風呂入ろうとか言い出す気がするんだが…」
ラフィエル「お皿も洗い終わった事ですし、ガヴちゃん一緒にお風呂入りましょう」
ガヴリール「私超能力まで会得しちゃったかー最強天使だわー」
ラフィエル「何バカな事言ってるんですか、早く行きますよ?」
ガヴリール「そこそこ傷付くぞそういうの」
ラフィエル「お風呂の設定温度結構低めなんですね」
ガヴリール「そんなに入るつもりもないしそこまで熱くしなくたっていいだろ」
ラフィエル「熱めのお風呂が好きなので少し上げますね」
ガヴリール「人の話聞いてた?」
ラフィエル「あら、ガヴちゃん…」
ガヴリール「なんだよもう」
ラフィエル「ちょっと胸大きくなりました?」
ガヴリール「な訳ねーだろぶっ飛ばすぞ」
ラフィエル「えいっ」
ガヴリール「今度やったらアマゾネスにするぞお前」
ラフィエル「ふーさっぱりしました」
ガヴリール「さっさと着替えろよ」
ラフィエル「実は服とか持ってきてないんですよね」
ガヴリール「やる事成す事無計画過ぎないか?じゃあこれ着てろよ」
ラフィエル「ありがとうございます、うーん…ガヴちゃんのパーカーは気持ちいいですねぇ」
ガヴリール「ピッチピチじゃねえか、勝手に泊まるつもりだったならせめて自分の服くらい持参しろよ」
ラフィエル「その時点で悟られちゃうじゃないですか」
ガヴリール「正直ポッキー食ってくつろぎ始めた辺りからそんな気はしてたけどな」
ラフィエル「ガヴちゃんは目敏いですねぇ」
ガヴリール「お前らの神経が図太過ぎるんだよ」
ラフィエル「あ、パピコがありました!半分いりますか?」
ガヴリール「多分ガンジーはおろか初回の仏ですらお前の事ぶん殴ってると思うぞ」
ラフィエル「やっぱりお風呂上がりのアイスは格別ですね」
ガヴリール「お前が風邪ひいたりしたら見舞いと称して冷蔵庫のもの全部持ち去ってやるからな」
ラフィエル「ポッキンアイスの先が丸い方と細長い方だったらどっちを食べますか?」
ガヴリール「いやどっちでもいいしまだその話すんのかよ」
ラフィエル「さて、もうこんな時間ですし一緒に寝ましょうか」
ガヴリール「何でお前らは私と一緒に寝たがるの?寝床貸してやってるんだからせめて1人で寝てくれよ」
ラフィエル「寂しかったんですよ?」
ガヴリール「もし涙目で上目遣いだったら考えてやらん事も無かったが床に座った私とベッドに腰掛けてるお前って言う関係からその発言は理由として認められない」
ラフィエル「ガヴちゃんったら注文が多いですねぇ」
ガヴリール「お前やヴィーネの半分もしてないと思うぞ」
ラフィエル「じゃあこうしましょう、私がネトゲをやりますからガヴちゃんは私の膝の上で寝ていて下さい」
ガヴリール「結局お前は私にどうして欲しいんだよ」
ラフィエル「じゃあガヴちゃんがベッドになって下さい」
ガヴリール「理不尽過ぎる」
ガヴリール「遂には一緒に寝る事になった」
ラフィエル「枕元にあるヴィーネさんの髪の毛が猛烈にうなじを刺してくるんですけど」
ガヴリール「お前の家のベッドと違って狭いだろ」
ラフィエル「ガヴちゃんの温もりが直に伝わって来てますよ」
「結構体温高いんですねガヴちゃん」
ガヴリール「あんまり抱き着いてると床に蹴落とすぞ」
ラフィエル「キャッ、ガヴちゃんのエッチ」
ガヴリール「よしそのデカイ胸を握り潰してやる」
ラフィエル「ちょっガヴちゃんそこお腹ですよウフフ擽ったいですって」
ガヴリール「オラオラ」
ラフィエル「クッ、フフガヴちゃんそろそろやめっ…」
ガヴリール「今日のお返しだよウリャウリャ」
ラフィエル「ヒーヒーもうダメですってガヴちゃんったらもう、あっ…」
ガヴリール「えっ」
ラフィエル「…」
ガヴリール「…」
ラフィエル「漏らしちゃいました…」
ガヴリール「冗談だろ」
ガヴリール「カエルとくすぐりに弱いのか、なるほどな」
ラフィエル「ほんとやめて下さい」
おしり