1 : 以下、\... - 2017/07/29 01:02:51.376 oJGp2lH90 1/31

ヴィーネ「ガヴ、掃除終わったわよー」

ガヴリール「ああ、お疲れさん。ジュース飲む?」

ヴィーネ「……」ムスッ

ガヴリール「あ、ああ。うん。掃除してもらってる身分で偉そうだったな。えーと……」

ヴィーネ「あのねガヴ。私思ったのよ」

ガヴリール「あ、はい」

ヴィーネ「私ね、こうやってずっとガヴのお世話してるわけじゃない?」

ガヴリール「そうなるね。頭があがらないよ」

ヴィーネ「でね、サターニャに言われたのよ。あんたそれ奴隷と同じじゃないって」

ガヴリール「私そんなこと思ってないぞ」

ヴィーネ「知ってる。でも……友人同士の関係としては、対等とは言い難いんじゃない?」

ガヴリール「……むぅ」

ヴィーネ「だからね、こう。お礼を要求します」

ガヴリール「お礼ですか」

ヴィーネ「お礼です」

元スレ
ガヴリール「なでなで中毒?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1501257771/

2 : 以下、\... - 2017/07/29 01:03:05.842 oJGp2lH90 2/31

ガヴリール(お礼って言ったってなぁ……。私の部屋にヴィーネが喜びそうなものがあるとは思えないし、欲しい物を買ってやれる蓄えなんてないし……)

ガヴリール「ヴィーネ、ちょっと屈んで」

ヴィーネ「?」

ガヴリール「よしよし……」

ヴィーネ「!?」

ガヴリール「な、なーんちゃって! ……いや、悪い。これじゃだめだよな。うん、しっかり考えるから」

ヴィーネ「……も、もう一回」

ガヴリール「え?」

ヴィーネ「もう一回、お願い」

ガヴリール「お、おう……」ナデナデ

ヴィーネ「……んふぅ~」

ガヴリール「うわ、変な声出てる」

ヴィーネ「えへ、ふへへぇ……」ニタァ

ガヴリール「うわぁ、うわぁぁ……」

ヴィーネ「ガヴ、お礼これでいいわ。これからもよろしくね」

ガヴリール「あ、うん。こんなんでいいなら、まあ……」

3 : 以下、\... - 2017/07/29 01:03:19.072 oJGp2lH90 3/31

まち子「お昼休みだよ~」

ヴィーネ「ガヴ……あの、今月お金ないって言ってたわよね」

ガヴリール「お、おう」

ヴィーネ「だ、だからね? お弁当、作って来てあげたのよ……」

ガヴリール「助かるよ……?」

ヴィーネ「ん」スッ

ガヴリール「えと……」

ヴィーネ「忘れちゃった? ほら、私の頭」ポンポン

ガヴリール「……偉い偉い」ナデナデ

ヴィーネ「~~~~~♪」

4 : 以下、\... - 2017/07/29 01:03:36.689 oJGp2lH90 4/31

教師「前の時間使ったプリント出して―」

ガヴリール「ぐっ」

ヴィーネ「どうしたのガヴ?」ワクワク

ガヴリール「ぷ、プリント忘れた……」

ヴィーネ「もうしょーがないわねー! ほら、一緒に見ましょ?
先生、天真さんがプリント忘れたみたいなので席くっつけてもいいですか?」

教師「いいよ」

ヴィーネ「ほら、前回は②までやったから、今回は③からで……」

ガヴリール「サンキュ」

ヴィーネ「……」ジー

ガヴリール「どうした?」

ヴィーネ「……ほら、ほら」ツンツン

ガヴリール「あー……はいはい」ナデナデ

ヴィーネ「はぁ~~~……ふへぇ~~……」トローン

モブ生徒「やっぱやべぇよあいつら……」

5 : 以下、\... - 2017/07/29 01:04:02.089 oJGp2lH90 5/31

マスター「バイト中だよ。珍しく繁盛してるよ」

ガヴリール「悪いねヴィーネ、ヘルプ頼んじゃって。スタッフでもないのに」

ヴィーネ「いいのよ、私もお金に困ってたから。
そ、それに……これって、ガヴの役に立ってることになるわよね?」

ガヴリール「まあ、そうだね」

ヴィーネ「……えへ、楽しみにしてるからね」

ガヴリール「……ん」

マスター「いらっしゃいませ」

ヴィーネ「喫煙でしょうか、禁煙でしょうか」

ガヴリール「……」

7 : 以下、\... - 2017/07/29 01:04:20.696 oJGp2lH90 6/31

マスター「お疲れさま。もう二人ともあがっていいよ」

ヴィーネ「お疲れ様でーす」

ガヴリール「です」

ヴィーネ「ほらほら、ガヴガヴ」パタパタ

ガヴリール「よーしよしよし」ナデナデナデナデ

ヴィーネ「あっ……んんぅ、あはぁ~……」

マスター(なにしてるんだあの子たち……)センリツ

8 : 以下、\... - 2017/07/29 01:04:33.952 oJGp2lH90 7/31

ヴィーネ「ガヴ、今晩もまたカップ麺でしょ?
健康によくないし、仕方ないから作りに行って……」ソワソワ

ガヴリール「あのさ、ヴィーネ」

ヴィーネ「?」

ガヴリール「撫でて欲しいなら素直にそういえばいいんじゃない?
正直なところ、事あるごとに察して察しては鬱陶しいと言うか……」

ヴィーネ「あ……」シュン

ヴィーネ「ご、ごめんねガヴ。そうよね、流石にしつこかったわよね。ごめんね、ごめん」

ガヴリール「いや、卑屈にならなくてもいいんだけどさ……。
あの、その、別に、ヴィーネを撫でること自体は嫌じゃないから、頼まれればしてやるし」

ヴィーネ「本当!?」パァァ

ガヴリール「まあ……常識的な範囲でね?」

ヴィーネ「じゃ、じゃあねガヴ。今お願いしてもいいかしら……?」

ガヴリール「ほれほれ」ナデナデ

ヴィーネ「ふへへへ~~……」

9 : 以下、\... - 2017/07/29 01:04:59.490 oJGp2lH90 8/31

ガヴリール(それからというもの、事あるごとにどころではなくなってしまった。
もう四六時中ヴィーネを撫でているみたいに思う。
手の平からシャンプーの匂いが漂うようになっていた)

ガヴリール(例えば体育でも)

まち子「百メートル走だよー」

ヴィーネ「……そろそろ私たちの番ね」

ガヴリール「天真=ガヴリール=ホワイトの憂鬱。大人気御礼により重版決定」

ヴィーネ「……ガヴ、撫でて?」

ガヴリール「ん……」ナデナデ

ヴィーネ「ふぁ~……おちつく……」ニヘラー

10 : 以下、\... - 2017/07/29 01:05:21.197 oJGp2lH90 9/31

ガヴリール(例えば調理実習の時も)

上野「じゃあこのまま十五分間中火で煮込みます」

ヴィーネ「はい」

田中「その間やることはありません!」

ガヴリール「はぁ」

上野「スマホ弄っていい? 弄るよ」ポチポチ

田中「モンストやろモンスト」

ヴィーネ「……」クイックイッ

ガヴリール「くくっ……はいはい」ナデナデ

ヴィーネ「~~~~~~……んぁ」

ガヴリール(マジで、それこそ懐き度MAXの子犬のように求めてくる。
しばらく手すきになる時間さえあれば、いつでもどこでもどんな状況でも)

ガヴリール(しかも驚いたことに、気付けば次はいつヴィーネを撫でられるか心待ちにしている自分がいたりしたのだ)

ガヴリール(撫でられて夢見心地になるヴィーネを見ている内、
次第に私は、逆に撫でられるのはどんな感覚なのかが気になり始めていた……)

11 : 以下、\... - 2017/07/29 01:05:43.000 oJGp2lH90 10/31

ヴィーネ「あぁ~~~~……あひ、にゃー……」ポケー

ガヴリール「……なあヴィーネ」ナデナデ

ヴィーネ「んあ? なーにー?」トロー

ガヴリール「えいっ」ピタッ

ヴィーネ「あっ……むー……」ジトー

ガヴリール「あ、あのさ……ちょっとお願いがあるんだけど……」

ヴィーネ「……なによ」

ガヴリール「わ、私も、撫でてもらえないか?」

ヴィーネ「え?」

ガヴリール「いや、その。ヴィーネが嫌だったらいいんだけど……」アタフタ

ヴィーネ「うん、いいわよそれくらいなら」

ガヴリール「やた」

12 : 以下、\... - 2017/07/29 01:05:54.528 oJGp2lH90 11/31

ヴィーネ「ガヴってやっぱりちっちゃいわよね……撫でやすい撫でやすい」

ガヴリール「ひ、人の身体的コンプレックスを刺激するのは友情の破綻を招くぞ!」

ヴィーネ「あ、ごめん。
それじゃあ始めるわよ」

ガヴリール「お、おう」

ヴィーネ「はーい……よーしよし」ナデナデ

ガヴリール「……あぁ」フワァ

ガヴリール(ああ~~……なんだろ、この感覚。
なんか知らないけど、こう、ふわっとしてるのが無限に持続する感覚……)

ヴィーネ「クスッ、ガヴったら目が溶けちゃいそうね」ナデナデ

ガヴリール(あぅ、あああ~……)

ヴィーネ「はい、おしまい」

ガヴリール「あ……」シュン

ヴィーネ「ふふっ、冗談よガヴ。ほれほれ~♪」ナデナデ

ガヴリール「ふあ……んんぅ……」

ガヴリール(うん……。これは、たまらない……)

ガヴリール「くへ……ヴィーネ、ヴぃーねぇ……」トローン

ヴィーネ(……撫でるのも、いいかも)ドキドキ

13 : 以下、\... - 2017/07/29 01:06:09.867 oJGp2lH90 12/31

ガヴリール(……まあ、その後、結局私たちはなでなで中毒になったわけで)

ガヴリール(今も暇さえ見つければお互いの頭を撫であっていたりする……)

ガヴリール(なんかもう、色々な尊厳を失った気がするが、まあいいや……)

ヴィーネ「……ふぁ」ナデナデ

ガヴリール「んんぅ……」ナデナデ

ガヴリールヴィーネ「えへ、えへへへへ……」ナデナデデー

クラス「ざわざわ……やべえよ、やべえよあいつら……」

ラフィエル「……ガヴちゃーん? ヴィーネさーん?」

ラフィエル「へ、返事がありませんね。傍から見たら完全に危ない人たちですよ……」

ラフィエル「……」

ラフィエル(な、撫でられるのって、そこまで気持ちのいいものなのでしょうか……)

14 : 以下、\... - 2017/07/29 01:06:38.238 oJGp2lH90 13/31

ラフィエル「サターニャさんサターニャさん」

サターニャ「あ、なによラフィエル」

ラフィエル「今日は天使の弱点をお教えしますね」

サターニャ「いや、藪から棒にそんなこと言われても意味わかんないんだけど」

ラフィエル「実はですね……ほら、私たち天使には悪魔とは違って輪っかがあるじゃないですか。
これをハイロゥと呼んだりするのですが、まあ枝葉末節に過ぎないので置いておきましょう」

ラフィエル「実はここから天使を天使足らしめるエネルギー……というより、波動と言ったほうが正確ですかね……が放出されています。
神足通や千里眼、結界といった神通力はこの波動を消費して発動しているわけですねー」

ラフィエル「その波動をキャッチする受容体が実は脳天にあってですね。
その部分を優しく撫でられると、天使はたちまち弱体化してしまうという致命的な弱点が……」

サターニャ「ちょーちょー、意味わかんないことくどくど言われても余計こんがらがるだけよ」

ラフィエル「かいつまむとですね、天使の弱点は頭を撫でられることなんですよ!」

サターニャ「なんですって!? それは本当なの!?」

ラフィエル「ええ! 信用できないのなら私でお試しください!」

サターニャ「ククク……何か裏に私的な意図があるように思えるけど……まあいいわ!
この私の悪魔的愛撫で天まで飛ばしてあげましょう!!」

ラフィエル「字面だけ見るとえっちぃですね~♪」ワクワク

サターニャ「そうね」

16 : 以下、\... - 2017/07/29 01:09:54.289 oJGp2lH90 14/31

サターニャ「なははは! 覚悟なさいこの天使め! 天使め!」ナデナデ

ラフィエル「――……っ!?」トゥンク

ラフィエル(う、内側から何かが込み上げてくるような……、もしくは、まるでお母様に抱かれているような安心感が……)

ラフィエル(あ、やだ……表情崩れちゃいます……でも、抗いたくないような……)

ラフィエル「……あぁ~~~」ニヘラー

サターニャ「うわ! ラフィエルがこれまで見たことないような顔してるわ!
もしかしてこれ本当に弱点なの!?」ナデナデ

ラフィエル「ほーですよー……うふぅ~……」ニヤニヤ

サターニャ「そ、そういえばヴィネットたちも薬物中毒者みたいな顔して撫で合っていた。となるとクロスチェックも成り立つわけね……」

サターニャ「ククク、ラフィエル……あんたガヴリール以上の堕天使じゃないの……」

ラフィエル「おほめにあずかりこうえいですー……」ポケー

サターニャ「ああもう、涎垂れてるじゃない。ほら、もう、しっかりしなさいよ」フキフキ

ラフィエル「えへー」ニコー

サターニャ「……」ナデナデ

サターニャ(……よく見るとかわいい顔してるわね、コイツ)

18 : 以下、\... - 2017/07/29 01:10:24.761 oJGp2lH90 15/31

グラサン「授業始めるぞ」

サターニャ「はっ! そ、それじゃあこれで終わりよ! このサタニキア様の感謝を受けられるという光栄に浴すといいわ!」

ラフィエル「……あっ、もう、終わりですか」シュン

グラサン「ではまず……前回の復習からだが……」

ガヴリール「あ、えと、じゃね」イソイソ

ヴィーネ「……うん」イソイソ

ラフィエル(わかりますよお二方……これは、凄い喪失感です……)ズーン

19 : 以下、\... - 2017/07/29 01:11:04.418 oJGp2lH90 16/31

グラサン「で、だ。ここでさっき説明した公式が出てくる。二ページさかのぼれ」

サターニャ「……」モンモン

サターニャ(かわいかった……かわいかったわ……子供みたいで、私の思うままで……)ゾクッゾクッ

サターニャ(ま、また撫でてやったら、どんな反応するのかしら……)ソワソワ

ラフィエル(あらあらー……授業にまるで身が入りませんねー……)モジモジ

ラフィエル(サターニャさんに撫でられたい、撫でられたい、撫でられたい……)

グラサン「まあ、でだ。白羽、ここ答えて見ろ」

ラフィエル「――はひっ!?」

グラサン「なんだ、居眠りでもしていたのか。お前にしては珍しい」

ラフィエル「え、ええと……はい、例題二番の応用ですね……!
まずは公式に例題の数字を代入しましてー……」

ラフィエル(ま、不味いです……このままじゃ……でも、でも……!)

サターニャ(かわいい……かわいい……ラフィエルかわいい……)ムラムラ

20 : 以下、\... - 2017/07/29 01:12:11.167 oJGp2lH90 17/31

スピーカー『キーンコーンカーンコーン』

グラサン「じゃあ今日はここまで。白羽は悩みなどがあるなら生徒相談室へ来るように。
委員会の集合があるので帰りのHRは省略する。解散」

サターニャ「ら、ラフィエルっ!」ガバッ

ラフィエル「はひっ! なな、なんでしょうか!」ビシッ

サターニャ「えと、えーと、うーんと……。
そう! あんたにトドメを刺しに来たわ! 没後の幸せを自分の神に祈ることね!」ナデナデ

ラフィエル「あ……」キュン

サターニャ(かわいい)ナデナデ

ラフィエル(満たされます……すごく、心の中に優しい温もりを流し込まれているみたいです……)ポー

サターニャ「……かわいい」ボソッ

ラフィエル「ふえぇ!?」

サターニャ「あっしまっ、えっ、な、なんでもないわよ!」

ラフィエル「そ、そうですか……」ドキドキ

21 : 以下、\... - 2017/07/29 01:12:54.260 oJGp2lH90 18/31

サターニャ「じゃ、じゃあ再開するわ。恐怖におののきなさい!」

ラフィエル「らじゃーです!」

サターニャ「……」ナデナデ

ラフィエル「えへー……」ニター

サターニャ「……ふへ」ナデナデ

ラフィエル「……うふー……」トロー

まち子「あ、あの……もう教室閉めたいんだけど……」

ラフィエルサターニャ「あ!」

ラフィエル「そ、そうですねー! 帰りましょうかサターニャさん!」アタフタ

サターニャ「ああちょっと待ちなさいよラフィエル! この大悪魔を置いていくとは何事よー!」アタフタ

22 : 以下、\... - 2017/07/29 01:13:45.871 oJGp2lH90 19/31

ラフィエル「あ、あのですね」

サターニャ「……なによ」

ラフィエル「実は、その……この天使の弱点というのはですね。
一人が一人に対してしか有効打にならないんですよー……」

サターニャ「え、そうなの!?」

ラフィエル「さ、サターニャさんの場合は、わ、私、ですねー……。
はい、その。天使的なエネルギーの供給を阻害する悪魔の器官がですね、
えー……ひとたび波動の種類と適合してしまうと鍵がかかったみたいに外せなくなってですねー」

サターニャ「あーもうわかんないわよ! 要約しなさい!」

ラフィエル「……あう」カァァ

サターニャ「ど、どうしたのよ……」ゾクッ♡ゾクッ♡

ラフィエル「ええ、サターニャさん、のなでなではですね。
私に、しか効果を発揮しなくなった……ということになります……」

サターニャ「そ、そうなの」

ラフィエル「で、ですからガヴちゃんやタプちゃんにやっても効果がないんです!
むしろ逆効果ですよ! 強化しちゃいます! だからやらないことを推奨します!」

サターニャ「わかった、わかったわよ!」

サターニャ(なんでこいつ、こんなに必死なのかしら……。
顔も真っ赤にして息も切らして、馬鹿みたい……)

サターニャ(……かわいい♪)ゾクッ♡

23 : 以下、\... - 2017/07/29 01:14:07.081 oJGp2lH90 20/31

~数日後~

まち子「えーと……胡桃沢さん、この間は、その、白羽さんと」

サターニャ「な、なんでもないから気にするんじゃないわよ!」

まち子「そう? ……クラスで、倒錯した性嗜好とかはやめてね?」

サターニャ「とーさくしたせーしこー?」ポカン

まち子「……これなら安心かな。あ、待ってよ二人とも―!」タッタッタッ

サターニャ「い、行ったみたいね……」

ラフィエル「……」ジー

サターニャ「くふっ♪」ゾクゾクゾクッ♡

サターニャ「ふふん、来なさい、ラフィエル」

ラフィエル「はい……♪」

24 : 以下、\... - 2017/07/29 01:14:37.875 oJGp2lH90 21/31

サターニャ「……すっかり従順になっちゃったわね」ナデナデ

ラフィエル「えへー……さたーにゃさーん……♪」

サターニャ「顎の下とかも弱かったわよね?」コチョコチョ

ラフィエル「あっ、んっ……ふへぇ……」ニヘラー

サターニャ「ククッ……かわいいわよ、ラフィエル」ゾクゾクッ

ラフィエル「そういってもらえてうれしいですぅ……♡」トロー

サターニャ「……あんた、口開けなさい」

ラフィエル「はーい……♡」アーン

サターニャ「ほら、私の指好きでしょ? 思うまま扱っていい権利をくれてやるわ……」

ラフィエル「はい……サターニャさんのお指、ぺろぺろしますね……♡」

サターニャ「……はっ、はっ」ゾゾゾゾゾォッ♡

ラフィエル「はむっ……んぢゅ、るる……れぢゅっ、はぢゅるる……」ピチャピチャ

ラフィエル「れるー……れるるる……ははーにゃふぁん、ろうれすかー……?」

サターニャ「くっ、ふふっ……いい顔してるわよ、ラフィエルぅ……」トロー

ラフィエル「あむっ……んぐぐっ、ははーにゃふぁんは、
このふびれはぶぶん……ふきれしたよねー……ズズズズズズゥ~~♪」ジュルルルッ

サターニャ「……あっ、やっ!」ビクッ!

ラフィエル「ははーにゃふぁん♪♡ ははーにゃふぁん♪♡♡」ジュッポジュッポ

サターニャ「ククク……あんた、最高よ、ラフィエル……♡」ゾクゾクゾクゾクッ♡

25 : 以下、\... - 2017/07/29 01:15:11.048 oJGp2lH90 22/31

タプリス「……な、ななななな!」

タプリス「し、白羽先輩とあの悪魔があんないやらしい関係に!?」

タプリス「こ、これは早急に解決しないと……!」

タプリス「あれ? 校門にいるの……天真先輩たちですか?」


ガヴリール「……ヴィーネぇ、なでなでぇ」スリスリ

ヴィーネ「もう、仕方ないわね……」ナデナデナデナデ

ガヴリール「はみゅぅ~……♪」トロトロー♡

ヴィーネ「が、ガヴ……。今度は、私の、番」ゾクゾクッ

ガヴリール「うん……ヴィーネ、いっぱい気持ち良くなって?」ナデナデ

ヴィーネ「……んぅ、あっ……はぁ、あっ!」ビグッビグッ!

ガヴリール「……ヴィーネ、かわいいよ」ボソッ

ヴィーネ「――ひぃっん!」ビッグゥゥ!!

ガヴリール「ふふっ、ヴィーネは相変わらず囁かれるのに弱いなー……♪」ゾクゾクッ

ヴィーネ「うぅ、がヴのいじわる……」トロー♡

ガヴリール「……ヴィーネ、好きだよ」ボソッ

ヴィーネ「ひぁんっ……あっ、あっ……んぅぅぅ~~~~~!!♡♡」ビグッビグッ♡

モブ男子「やべーよ……やべーよ……所構わずだよあいつら……」ヒソヒソ

27 : 以下、\... - 2017/07/29 01:15:57.305 oJGp2lH90 23/31

タプリス「ああああああああああああああああああああ!!!!」ウガー!

タプリス「風紀の乱れです! 公序良俗の侵害です! 氾濫する過剰な性行為ですー!」

タプリス「全くもう! どこもかしこも発情した猫ですか!」プンスカ!

タプリス「こうなったら、私がみなさんの目を覚まさせてやるしかありません!」

タプリス「やってやりますよー!! うおーーーーー!!!」

後輩悪魔「あ……あの……」

タプリス「はい? なにか用でしょうか!」

後輩悪魔「お、落ち着いて……みんな、見てる……」

モブ「単語三つが=で結ばれてる名前の奴は総じてやべー奴だよ……」ヒソヒソ

28 : 以下、\... - 2017/07/29 01:16:54.708 oJGp2lH90 24/31

タプリス「わ、私としたことがなんて失態を! 違います! みなさん違いますからね!」

後輩悪魔「……ん」ナデナデ

タプリス「――!!???!!」

後輩悪魔「こ、これ……落ち着く、らしい。落ち着いて、くれた……?」ナデナデ

タプリス「……」

後輩悪魔「……あの、大丈夫?」ナデナデ

タプリス「……ふへー~~~♡」ヘラー

後輩悪魔「……」ナデナデ

後輩悪魔(ふひっ……タプちゃん……♡)


終われ

30 : 以下、\... - 2017/07/29 01:17:23.987 oJGp2lH90 25/31

ラフィサタ地の文が進まないからイラついて書いた
後悔はしている

49 : 以下、\... - 2017/07/29 02:20:46.228 oJGp2lH90 26/31

田中「なんか天真さんたち最近ずぅぅっと撫で合ってるよねー」

上野「あー、わかる。あれってどうなのかな?」

田中「……」ジィッ

上野「えーと、なに?」

田中「私たちもやってみよっか」

上野「あ! それ面白そう!」

田中「どっちがネコでどっちがタチ?」

上野「その言い方やめない?」

田中「じゃあ折角だから私がタチやるね! ポニテ邪魔だし!」

上野「いや解きなよ」

田中「ふふん、くっそめんどい」

上野「へーい……」

50 : 以下、\... - 2017/07/29 02:21:20.729 oJGp2lH90 27/31

田中「……じゃあいくよー」

上野「お、おーう。ばっちこーい」

田中「……えいやっ!」ナデナデ

上野「……あ、あれ?」ドキッ

田中「田中百烈拳だぞー!」ナデナデナデナデ

上野「は……や、ぁれ? あれ……?」ドキドキ

田中「……上野さん?」ナデナデ

上野「は、はいっ!? え、な、なにかな……」カァァ

田中「なーんか顔赤いけど、どうしたん?」ナデナデ

上野「えー、いやー、なにかなー……この教室空調利いてないのかなー……」アセアセ

田中「いや、さっき冷房23度にしたの上野さんだよ?」

上野「うがっ……」

田中「……マジでどうしたの?」

上野「……や、ヤバいよこれ」

田中「な、なにが?」

上野「体位変えよう。田中さんネコね」

田中「いや、そんな強引なぁ」

51 : 以下、\... - 2017/07/29 02:21:38.081 oJGp2lH90 28/31

上野「……いくよ」ドックン…ドックン…

田中「そ、そうやって畏まられると、そのー、身構えちゃうといいますかー……」

上野「……ん」ナデナデ

田中「っ~~!?」

田中「っ! っ!? っっ~~~!!??」モジッモジッ♡

上野「……田中、さん。田中さん、田中さん……」ナデナデナデナデナデ

田中「うえ、のさん……名前、そんな呼ばれるとさ……恥ずかしいよぉ……」カァァ

上野「……もっと続けていい?」

田中「うん……いいよ」

上野「あ、あのさ……苗字じゃなくて、名前で呼んでいいかな」

田中「っ!! うんっ! うんっ!」コクコク

上野「えへへ……うれしい♪」ナデナデ

田中「あはぁ~……うん、私もうれしいよぉ……♡」ニヘラー


まち子(……やべえよ)

55 : 以下、\... - 2017/07/29 02:34:21.009 oJGp2lH90 29/31

グラサン「はぁぁぁ……」

マスター「深いため息ですね、お客さん。お注ぎいたしましょうか」

グラサン「いいや、構わん」

グラサン「……マスター。うちの生徒たちがみな挙って、仲の良い二人で頭を撫で合っているんだ」

マスター「は、はぁ……?」

グラサン「それだけなら微笑ましい光景だろう。
しかし問題なのは、それがすべからく同性同士であり、加えて表情筋が溶けたようなだらしのない顔つきになっている点だ……」

マスター「……天真さんと、月乃瀬さんをご存知ですか」

グラサン「ああ、そういえば、ここの昼の部で働いていると聞き及んでいる……」

マスター「そういうことですか……」

グラサン「ああ……」

57 : 以下、\... - 2017/07/29 02:35:01.945 oJGp2lH90 30/31

マスター「……ふむ、それは早急に解決したい問題でしょうね」

マスター(天真くんたちが仕事中も撫で合うようになってから、なんかうちの客層もガラリと変わったしね……)

マスター(なんだかあらーとかタワー建設といった単語が多く飛び交うようになった気がする……)

グラサン「ああ、だが、どうしたらいいんだ……」

マスター「……彼を知り己を知れば百戦殆うからずと言います」

グラサン「孫子か」

マスター「我々も試してみて、彼らの身になってみればいいのでは?
さすれば、難しい少年少女の心も多少は歩み寄れるでしょう」

グラサン「なるほど……一理ある」

マスター「お客様の頭を撫でるわけにはいきません。この老僕の頭を、どうぞ」

グラサン「ああ……すまないな……」

58 : 以下、\... - 2017/07/29 02:35:42.905 oJGp2lH90 31/31

グラサン「……ふむ」ナデナデ

マスター「――!?!!???!!?!?!?!?!?!!!????!!」ビグッ♡ビッッッッグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

グラサン「!?」

マスター「……お客さま」

グラサン「な、なんだ……」ジリ

マスター「……撫でられる側の気持ちも、必要でしょう……?」

グラサン「あ、ああ……」


終われ

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