サターニャ「あっついわね…こんな暑さで帰るなんて下等生物も頭がどうにかしてるわ…」ジトォ…
ラフィエル「暑さには同意しますが人間の正気を疑うのはどうかと思いますよ」
サターニャ「ってうぇええ!?アンタいつから…って隣に湧くのも何だか慣れてきたわ…何しに来たのよ…」
ラフィエル「ふふ…一緒に帰りたいなって思って」
サターニャ「まーた何か裏があるんじゃないでしょうね…」
ラフィエル「まさか」
サターニャ「まあ、良いわ…一緒に帰りましょ…変な事しないでよね」
ラフィエル「当然ですよ」
ピトッ…
サターニャ「あれ、雨降ってきた…天気予報に無かったわよ…」
ラフィエル「そこにバス停もありますし、雨宿りして行きませんか?」
サターニャ「…うー…しょうがないわね…一緒に雨宿りしてあげてもいいわよ」
ラフィエル「ふふ…ありがとうございます」
ザーッ…ザザーッ…
サターニャ「雨、強くなってきたわね」
ラフィエル「そうですね…でも、通り雨の様ですしすぐに止みますよ」
サターニャ「ねえ」
ラフィエル「なんでしょう」
サターニャ「どうしていつも意地悪な事をするの?」
ラフィエル「……」
サターニャ「何で黙るのよ」
ラフィエル「ああ、いえ…そうですね…今思うと、サターニャさんが眩しかったのかも知れませんね」
サターニャ「え!?…アンタが言うことにしては何か気持ち悪いわね…」
ラフィエル「酷いですよ~」
サターニャ「冗談よ…で?」
ラフィエル「冗談がお上手なんですね…私、下界に来るまでとてもつまらない毎日だったんです。何をするにも空っぽで、そんな時に初めて見た犬と本気で喧嘩をするサターニャさんがとても眩しく見えたんです…なんて素晴らしい玩具なんだろうって」
サターニャ「素晴らしい玩具と言う発言にドン引きなんだけど…」
ラフィエル「サターニャさんを揶揄っていると心が満たされる様で…でも、段々罪悪感が芽生えてきて…」
ラフィエル「だから、ごめんなさい」
サターニャ「……」
ラフィエル「あ、雨が上がりましたね…帰りましょうか」
サターニャ「…そうね」
ー翌日ー
サターニャ「またメロンパンを取られたぁ~!!!」
ガヴリール「またか…懲りないな…」
ヴィーネ「もうあの道使うのやめたら?」
ラフィエル「おはようございますー…あ、サターニャさん」
サターニャ「おはよう…何よ」
ラフィエル「そう言えば今朝、こんなものを買ってきたのでサターニャさんに献上しようと思って」
サターニャ「そ、それはメロンパン…!!…はっ…足は舐めないわよ!?」
ラフィエル「そんな事しませんよ…はい」
サターニャ「むっ…あ、ありがとう…いただきまー…」
ヴィーネ「あれ…この流れは…」
犬「ハッハッハッハッハッ…」パシッ
サターニャ「ゔぁあああああ!!!!ちょっと犬!!!!待ちなさいよ!!!!!!!!!」
ラフィエル「ふふ…サターニャさんはいつも通りですね」
終わり