サターニャ「ガヴリールの持ってる笛っていつでも世界を滅ぼすことができるのよね」
サターニャ「あの笛っていっつも不思議に思ってたのよね~」
サターニャ「吹いたら一体どうなってしまうのかしら?」
元スレ
サターニャ「これはあったかもしれない世にも奇妙なガヴリールドロップアウトのお話」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1490169460/
『天使の笛』
ガヴリール「ぐでー…… 」
サターニャ「ガヴリール、今日こそ勝負よ!」
ガヴリール「んー?まぁ暇つぶしになる程度ならいいぞー」
ヴィーネ(最近やけにサターニャとガヴリールの仲が良すぎる気がする)
ヴィーネ(最近サターニャの勝負を受け入れてばかりで…)
ヴィーネ(これは気が気でないわ)
サターニャ「ガヴリールー!!遊びに来てやったわよーー!!」ピンポンピンポンピンポン
ガヴリール「んあー?サターニャ?まぁ…入れよ…」
ヴィーネ(……い、家にまであげるなんて…しかもあんなにあっさりと!)
ヴィーネ(やはり二人の仲には何かあるわ…)
翌日
ヴィーネ「おはよーガヴ。」
ガヴリール「んあーおはよ、ヴィーネ」
ヴィーネ「き、昨日サターニャがガヴんち来てたみたいだけど何してたの?」
ガヴリール「え、なんで知ってるの?」
ヴィーネ「い、いや偶然見かけちゃっただけよ!?」
ガヴリール「ちょっとサターニャの遊びに付き合ってやっただけだよ」
ヴィーネ「ふーん」
サターニャ「なんと、その後私とガヴリールは一緒に寝たのよ!」
ヴィーネ「は、はあ!?」
ガヴリール「いや、昼寝してただけだよ。サターニャと遊んでると眠くなるから…」
ヴィーネ「いいいい一緒に寝たってあんたたちまだ高校生なのに!!//」
ガヴリール「ヴィーネさん、人の話聞いてました?」
ヴィーネ「サターニャ」
ヴィーネ「今日の放課後、屋上来てくれる?」
サターニャ「へ?どうしたの、ヴィネット?」
ヴィーネ「話があるわ」
ガヴリール「……」
──放課後
ヴィーネ「ねぇ、サターニャ」
サターニャ「へ?何よこんなところに呼び出して」
ヴィーネ「サターニャはガヴのこと好き?」
サターニャ「き、急に何よ、確かに最近よく遊んでくれるしき、嫌いではないけど…//」
ヴィーネ「そう……」
ヴィーネ「私にとってはね、あなたは邪魔なの……ガヴは私だけのものよ……」ギラッ
サターニャ「ヴィ、ヴィネット…それは…」
サターニャ「ちょ、ちょっと待って、落ち着いて話し合いましょう、ヴィネット!」
ヴィーネ「もう遅いのよ、何もかも」
ヴィーネ「私の気持ちはもう止められない…」
ヴィーネ「さよなら、サターニャ。」ザクッ
サターニャ「うっ、けほっけほっ、そんな……ヴィネッ……ト……」バタッ
ガタッ
ヴィーネ「!?」
ヴィーネ「誰?」
ラフィエル「ヴィーネさん……サターニャさんをつけていたらこんなことに…」
ヴィーネ「ラフィエル……見てたのね……」
ラフィエル「そんな……ヴィーネさんがこんなことやるなんて…嘘ですよね…」ウルウル
ヴィーネ「うるさい!うるさい!」
ラフィエル「こんなことしてガヴちゃんが喜ぶとでも思うんですか!」
ヴィーネ「あなたも見てしまったからにはやらないとダメみたいね…」ギラッ
ラフィエル「ヴィ、ヴィーネさん!?」
ヴィーネ「さよなら、ラフィ。」グサッ
ラフィエル「ヴィーネ、さん…なん…で……」バタッ
ヴィーネ「これでガヴは私のもの……」
ヴィーネ「私の邪魔をするやつは誰もいなくなったわ!」
ガタッ
ヴィーネ「!?」
ヴィーネ「まだ誰かいるの!?」
ガヴリール「ヴィーネ……」
ヴィーネ「ガヴ!?どうしてここに!?」
ガヴリール「放課後ヴィーネがサターニャを呼び出してたからこっそりつけてたんだよ……」
ガヴリール「あぁ……サターニャ……ラフィエル……」ポロポロ
ヴィーネ「ガヴ、違うの、これは……」
ガヴリール「こんな世界……こんな世界……」
ガヴリール「私は認めない!!」
ヴィーネ「!!」
ガヴリール「こんなことになるなら……もっと早く吹いておけばよかった……」
ヴィーネ「そ、それは……それだけはやめて!!」
ヴィーネ「わ、私は……」
ガヴリールは勢いよく笛を吹いた
プーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヴィーネ「ガヴが大好きなだけだったのに……」
そんな言葉もガヴリールの耳には届かず
サターニャ「吹いただけで世界がリセットできる。なんて便利なのかしら?」
サターニャ「でも、使う前には少し考えた方がいいかもしれないわね」
サターニャ「今回は残念ながら世界は滅びてしまったけど」
サターニャ「今度の世界は長続きさせたいわね」
デレレレレレンデレレレレレンデーデンデンデンデン
おわり