真奥「そうだよ」
千穂「信じられません。真奥さんって実際は結構な年齢じゃないですか」
千穂「それだけの時間があってどうして……」
真奥「あのね、ちーちゃん。童貞かそうじゃないかに年齢や時間なんて関係ないんだよ」
真奥「卒業する奴は早い内でも卒業する。卒業しない奴は何時まで経っても卒業しない」
真奥「そんなもんなんだよ。悪魔も人間も、な」
元スレ
千穂「真奥さんって童貞さんなんですか?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1372430882/
千穂「つまりここで私が真奥さんとエッチすれば私は真奥さんの初めてが頂けちゃう訳ですね? ね、真奥さん? ね?」
真奥「ねって三回も言わなくて良いから。まあそういう事になるな」
千穂「なら早速エッチしましょうよ」
真奥「だが断る」
千穂「どうしてですか? もしや遊佐さんや鈴乃さんみたいな貧相な身体じゃないと駄目なんですか?」
千穂「もしくは生えてると駄目なんですか? それならすぐに剃りますけど?」
真奥「いや、別にそういう訳じゃない。ちーちゃんは充分魅力的だよ」
千穂「ありがとうございます。ではなぜ断るんですか?」
真奥「だってちーちゃんまだ高校生じゃん」
千穂「……え、それが何か問題あるんですか?」
千穂「むしろ女子高校生に童貞卒業させて貰えるってラッキーじゃありません?」
真奥「いや、問題大有りだろ? 俺フリーターだけど一応社会人な訳で」
真奥「女子高生に手を出したりしたら確実に捕まっちゃうよ」
千穂「そんなのやる事やった後に『ヤバイと思ったが、性欲を抑えきれなかった』とか言っておけば大丈夫ですよ」
真奥「それ確実に捕まってちーちゃんのお父さんにお世話になってない?」
千穂「いずれは結婚してお世話になるんですからいいじゃないですか」
千穂「わかりました」
千穂「つまり私が未成年だから抱いてくれないんですね」
真奥「まあ捕まったら確実にバイトもクビ、この世界で生きていけなくなるからな」
千穂「なら私は成人するまで待てばいいんですか?」
真奥「…………」
真奥「実はそれだけではなかったり」
千穂「そんな……ボッキュボンな私を抱けない理由がまだあるんですか?」
真奥「ちーちゃん、知ってるかな? 男はね、30歳まで童貞を守ると魔法が使えるようになるんだ」
千穂「聞いた事はあります」
真奥「実はあれ本当なんだよ」
千穂「そうなんですか?」
千穂「私、もてない負け犬の遠吠えとばかり思っていました」
真奥「ちなみにこの力は年を重ねるごとに強くなる」
真奥「40歳、50歳と年齢を重ねる毎に魔力も増していくんだ」
真奥「そして俺は300年、この童貞を守り抜き」
真奥「手に入れたのが、この魔王の力って訳だ」
真奥「人はそれを下らないというだろう。捨てれるなら早く捨ててしまえと言うだろう」
真奥「しかし俺はこの力でエンテ・イスラを後一歩まで追い詰めたんだ」
真奥「言わば童貞は俺の相棒なんだよ。人生のパートナー、女房と言っても良い」
真奥「いくらちーちゃん相手でも、そう簡単に捨てる事はできないんだよ。わかってくれ」
千穂「ちなみに芦屋さんや漆原さんが真奥さんほどの力を持たないのは二人が童貞じゃないからですか?」
真奥「あいつらの性事情までは良くしらんが漆原なんか天界にいた頃もよく遊んでいたらしいから」
真奥「非童貞の可能性はあるな」
千穂「非童貞のニートですか。なんかすごいですね」
真奥「あいつはやる時はやる男だからな。普段クズだけど」
千穂「なるほど。真奥さんの言いたい事はよくわかりました」
真奥「わかってくれたか」
千穂「はい……それで」
千穂「茶番はこれくらいにして私を抱けない本当の理由を教えてください」
真奥「…………」
千穂「素直になって下さい、真奥さん」
千穂「本当は私の事、抱きたいんでしょ?」
千穂「私を無茶苦茶にしたいんでしょ?」
千穂「私とセッ○スしたいんでしょ?」
千穂「そうですよね? ね、真奥さん? ね?」
真奥「…………」
真奥「……だから抱くと魔王としての力がだな」
千穂「私、真奥さんの事が大好きですよ?」
千穂「でも真面目な話をしている時に冗談を言うのは嫌いです」
真奥「ちーちゃん、あのさ……」
千穂「大丈夫です。私はわかってますから」
千穂「その証拠に真奥さん……ズボン、膨らんでいますよ?」
千穂「これってそういう事がしたいっていう合図ですよね?」
真奥「…………」
真奥「ただの生理減少だよ」
真奥「俺も一応男だし」
真奥「全裸の女の子がこれみよがしに自分の身体を見せ付けてきたらこうもなるさ」
千穂「……それってつまり私の身体で興奮してくれているって事ですね」
千穂「嬉しいです。私が魅力的って言葉、嘘じゃなかったんですね」
真奥「……そろそろ挑発はやめて服を着てくれないかな?」
千穂「別に挑発なんてしてませんよ。私が服を着てないのは」
千穂「単純にただ暑いからです。蕩けてしまいそうなくらい」
真奥「……今年は暑いもんな」
千穂「真奥さん、窮屈そうですね」
千穂「ベルト、緩めましょうか?」
真奥「どうせ緩ませるならベルトより手足のロープの方がいいんだけど?」
千穂「駄目ですよ」
千穂「だってそんな事したら真奥さん、ここからいなくなっちゃうじゃないですか」
千穂「私、分かってます」
千穂「真奥さんは来たくてこの世界に来た訳じゃない。居たくて居る訳じゃない」
千穂「何時かは帰ってしまいます」
千穂「でも私、嫌なんです」
千穂「真奥さんと別れるのは嫌です」
千穂「せっかく好きになったのに」
千穂「こんな気持ち、初めてなのに」
真奥「っ!」
真奥「……今度は何を注射した?」
千穂「気分が楽になるお薬です。その様子だと悪魔にもちゃんと効くみたいですね」
千穂「安心しました」
真奥「……お茶にも何か入れただろ? あれ飲んで以来、魔力もうまく使えない」
真奥「ただの薬じゃないよな……こんなの何処で手に入れたんだ?」
千穂「それは……企業秘密という事で」
真奥「……時期に芦屋や漆原、恵美や鈴乃も異変に気づくだろう」
真奥「俺の事を探し始めるはずだ……そしたらどうするんだ?」
千穂「…………」
千穂「私、自分でいうのもなんですけど優等生だと思うんです」
千穂「遊佐さんや鈴乃さん、芦屋さんからも信頼を得ています」
千穂「漆原さんも何だかんだで私の事信頼しているみたいなんですよ」
千穂「ですから」
千穂「そんな皆さんに付け入る隙も、あると思うんですよ」
千穂「ふふ、そんな目で見ないで下さいよ」
千穂「前に言ったじゃないですか」
千穂「女の子には気をつけて下さいって」
千穂「ナメてかかると大怪我じゃすまないって」
真奥「…………」
千穂「あ、薬が効いてきましたね。大丈夫ですよ、それ一時期なものですから」
千穂「それとこの間に真奥さんの童貞を奪うなんて事はしませんから安心して下さい」
千穂「私は真奥さんに心から抱いて欲しいんです」
千穂「真奥さんから、抱いて欲しいんです」
千穂「真奥さんの気持ちがこの先どうなるかはまだわかりませんけど」
千穂「多分真面目さんですから、私が成人を迎えるまで抱いてくれないんでしょうね」
千穂「もしそうなら長いな~。でも私、頑張っちゃいます」
千穂「なんせ恋する乙女ですから♪」
千穂「じゃあ今日はもう帰りますね」
千穂「そろそろ芦屋さん達が気づくでしょうから、皆さんと一緒に心配しないと」
千穂「また明日も来ますから」
千穂「おやすみなさい……愛してますよ、真奥さん」
おわり
42 : 以下、名... - 2013/06/29(土) 01:19:40.78 6rcR1gBfO 24/24
読んでくれた人、ありがとうございました。
早くアニメの二期始まらないかな~と思いながら旅に出ます。