サターニャ「久しぶりに実家に帰ったし、弟の部屋でも片付けてやろうかしらね」
ゴソゴソ
サターニャ「あ、ティシュがなくなってる。後で新しく持って来てあげないと」
ゴソゴソ
サターニャ「ベットの下から厚い本がいっぱい出てきたわね、読んだら読みっぱなしなのかしら? 後で本棚にしまっておきましょう。」ドス
ゴソゴソ
サターニャ「布団の中に下着がある。だらしないわね、洗濯機に入れてきましょう」ドサ
ゴソゴソ
サターニャ「あ、ごみ箱が満杯じゃない。捨ててあげましょう」
サターニャ「ん? なによこれ……」
元スレ
【ガヴドロ】サターニャ「弟の部屋でも片付けてやろうかしら]
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ヴィーネ「サターニャ! 大変なものを見つけたって本当!?」
サターニャ「ヴィネット……これを見て」
ヴィーネ「これ? うっ!」
サターニャ「弟の部屋のごみ箱を片付けてたらね、ガチガチに固まったティシュを見つけたのよ!!」
ヴィーネ「……」
サターニャ「これがごみ箱の中にいっぱいあったのよ!!」
ヴィーネ「いや、これは……」
サターニャ「こんな鼻水が出るなんてあいつ変な病気なんじゃないかしら……。私心配だわ」
ヴィーネ「サターニャ。あのね、これは」
サターニャ「ちょっと聞いてくる!」
ヴィーネ「サターニャ待って!!」
サターニャ「何!?」
ヴィーネ「これはね、男の子なら誰でも出るから心配しなくていいわよ」
サターニャ「男だからってこんな鼻水が出るわけないでしょ!! 下手な嘘はやめて!!」
ヴィーネ「嘘じゃないわよ。本当よ」
サターニャ「嘘よ!!」
ヴィーネ「これは鼻水じゃないの、もっと違う汁なのよ」
サターニャ「違う汁? どこからこんなのが出てくるのよ」
ヴィーネ「それは……。ほら、私達だって月に一回辛い日があるでしょ。それと似たようなものよ」
サターニャ「アレをティシュでやり過ごしてたの!? 絶対垂れてくるじゃない!! 私のナプキン貸してくるわっ!!」
ヴィーネ「サターニャ!」
サターニャ「何よ!?」
ヴィーネ「男の人から出る汁はね、女の子と違って少ないからティシュで十分なのよ」
サターニャ「少ないからって、いつ出るかもわからないアレをティシュで受け止められるわけないでしょ!! あの子ナプキン知らないのよ!! きっといきなり出てびっくりしたり恥ずかしい思いをしたんだわ!!」
ヴィーネ「サターニャ!!」
サターニャ「なによ!!」
ヴィーネ「男の人はアレをコントロールして出せるのよ」
サターニャ「へぇ、便利ね」
ヴィーネ「まぁ、寝てる時に勝手に出る事もあるらしいけどね」
サターニャ「そういえば、このティシュ、ごみ箱の中にいっぱいあったわね。コントロールして出せるのは便利だけど、アレがたくさん出るなんて男って大変ね」
ヴィーネ「ええ……そうね」
サターニャ「なんだ、大丈夫だったんだ。心配して損したわ。部屋の掃除、再開しましょう」
ヴィーネ「あのう、姉弟だからってあんまり弟の部屋をいじらない方がいいんじゃないかしら?」
サターニャ「でも、こいつの部屋、私の写真とかいっぱいあったわよ」
ヴィーネ「え!?」
サターニャ「ほら、このアルバムなんて私の写真ばっかりでしょ」バサァ
ヴィーネ「…………。本当だわ。確認するけど、サターニャが勝手に持ち込んだわけではないのよね?」
サターニャ「そうよ、でも、時々私の写真欲しがるから渡したりしてるけど」
ヴィーネ「へぇ……。部屋にサターニャの写真とガチガチに固まったティシュがいっぱいあるって事は……。深く考えるのはやめておきましょう。やめておきましょう」
サターニャ「あと、ほら。布団の中に下着があったのよ」バサ
ヴィーネ「え? あの、サターニャの弟って女装の趣味があったの?」
サターニャ「そんなわけないでしょ、これは私の下着よ」
ヴィーネ「……」
サターニャ「多分、自分のと間違えて持ってきたんだと思うわ。全く、自分の下着と私の下着の違いも分からないのかしらね」
ヴィーネ「(間違えてないわよ。ワザとよ。ブラジャーがあった時点で気づけよ)。ねぇ、サターニャ」
サターニャ「ん? 何?」
ヴィーネ「あの、いつもサターニャの下着とか弟くんは持って行ってるのかしら?」
サターニャ「さあ? 見たのは今日が初めてだけど」
ヴィーネ「サターニャは弟くんの事好き?」
サターニャ「好きよ。姉弟なんだから当然じゃない」
ヴィーネ「じゃあさ、弟くんはサターニャの事好きなの?」
サターニャ「好きなんじゃないの? どうしてそんな事聞くのよ?」
ヴィーネ「いや、ちょっとね」
サターニャ「せっかく私の家に来たんだし、何かしましょうよ!」
ヴィーネ「私、アレキサンダーちゃんと遊びたいわっ!」
サターニャ「いいわよ! 私の部屋で待ってて!!」
ヴィーネ「サターニャの部屋か。久しぶりね」
ガチャ
ヴィーネ「え?」
サターニャ「どうしたの、ヴィネット?」
ヴィーネ「どうして部屋の壁いっぱいに弟くんの写真が貼ってるの?」
サターニャ「何か貼っておくと安心するのよね、なぜかしら?」
ヴィーネ「ねぇ、このベッドの上にあるこれは何?」
サターニャ「これ? 弟の抱き枕だけど」
ヴィーネ「このベットに置いてある写真は何?」
サターニャ「弟と抱き合ってる写真よ」
ヴィーネ「これは?」
サターニャ「弟とキスしてる写真よ」
ヴィーネ「この机に飾ってある写真は?」
サターニャ「弟と一緒にお風呂に入った時の写真だけど」
ヴィーネ「いつの写真?」
サターニャ「一昨日よ」
ヴィーネ「……………………。ちょっと用事思い出しちゃった。私帰るわね」
サターニャ「さようなら」
ヴィーネ「よし! 今日、私は何も見てないわっ!!」
ヴィーネは全てを忘れる事にした。
完