はい
ゼルエル「何故だ?何故お前が…」
彼女の堕落っぷりはもう目の当てられるレベルではありません…このままでは…
ゼルエル「わかった…やってやろう」
ありがとうございます…
元スレ
ゼルエル「ガヴリールを更生してほしい?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1492914470/
後日下界
ガヴ「さて、ゼルエル姉さんもあれから来ないし、ネトゲするか…」
ゼルエル「誰が来ないって?」
ガヴ「ゼルエル…姉さん…」
ゼルエル「今度こそは更生してもらうぞ、ガヴリール…」
ガヴ「…」
ゼルエル「辺りには犬が来ないように結界をはっておいた…あと、お前のパソコンも、天界の図書館と同じ使用のものに変えておいたぞ…」
ガヴ「大分本気みたいだね…でも、私にはこれがあるからね!」ジャーン
ゼルエル「ふむ…携帯ゲーム機器か…」
ガヴ「流石にこれまでは手を回せてなかったみたいd…」シュン
ゼルエル「…」バシッ
ガヴ「手をふれずに盗っただと…!?」
ゼルエル「…私をあまりなめないでほしい…」
ガヴ「こうなったら…」
ゼルエル「…」
ガヴ「…世界の終わりを告げるラッパだ…流石にこれにはゼルエル姉さんも手がでるまい…」
ゼルエル「吹けるものなら吹いてみろ…」
ガヴ「!?…吹いてやるぞ…本当に吹くからな…!」
ゼルエル「勝手にしろ…」
ガヴ「…わかったよ…私の負けだよ…」
ゼルエル「…」
ガヴ「その代わり、ゼルエル姉さんが泊まり込みするのは勘弁だからな…夜や朝くらいリラックスしたいから…」
ゼルエル「いいだろう…(おそらくあいつがいるだろうしな)」
ガヴ「(…簡単に要求を飲んでくれたな…なにかあるのか…?)」
ゼルエル「では、また明日の朝に来るぞ」シュン
ガヴ「さて、ネトゲもできないしゲームもできないし…なにをするか…漫画はどこにしまったかわからないしな…」
??「宿題でもやればよろしいのでは?」
ガヴ「…!?誰だ?」
??「嫌ですねー、自分の顔も忘れたんですか?」
ガヴ「…私!?」
天ガヴ「そうですよ…?堕落しきったあなたを見かねて出てきちゃいました…」
ガヴ「…ごめん状況下が全く理解できない」
天ガヴ「…というわけです」
ガヴ「つまり、私の中の堕落に抵抗する心が具現化したのがお前で、一人ではどうしようもないので、ゼルエル姉さんと手を組もうと思ったと…」
天ガヴ「そうですね…」
ガヴ「…で、これからどうすればいいんだよ…」
天ガヴ「というと?」
ガヴ「学校とかさ…二人で行くのまずいだろ」
天ガヴ「えっ」
ガヴ「えっ」
天ガヴ「…私と一緒に学校行くの嫌ですか…」シュン…
ガヴ「…いや、そういう訳じゃなくてな、席も一人分しかないし、そもそも周りになんて説明するんだよ…」
天ガヴ「あー…えーと…」
ガヴ「策なしだったのか…」
天ガヴ「いや、私と学校行けるのが楽しみで何も考えてなかったとかそういうわけではなく…」
ガヴ「…なんだこいつ…あ、私か…」
いい策が出ることもなく、翌日を迎えたーーーーー
ゼルエル「おい、ガヴリール…迎えにきたぞ…」
天ガヴ「おはようございます、ゼルエル姉さん」
ゼルエル「おはよう、駄目な方のお前はどうした?」
天ガヴ「まだ歯を磨いてますよ…」
ゼルエル「遅刻しそうな勢いだな」
天ガヴ「様子をみてきますね…」
洗面所
天ガヴ「私、もう用意できましたk…って寝てる!?」
ガヴ「…スウスウ」
天ガヴ「歯磨きしながら寝るなんて…どんな…」
ゼルエル「こんなことだろうと思った…おい、起きろ、ガヴリール…」
ガヴ「ふにゃ…」
ゼルエル「このままだと遅刻だぞ?」
ガヴ「げっ…」
ゼルエル「早く用意しろ!」
登校中
天ガヴ「でもゼルエル姉さん…私達の席は一つしかないんですよ?二人で登校して大丈夫でしょうか?」ダッダッダッ
ゼルエル「私がなんとかしておいたから大丈夫だ…」タッタッタッ
ガヴ「…ふわぁ…」ズッズッズッ
キンコンカーンコーンキンコンカーンコーン
天ガヴ「ふぅ…なんとか間に合いましたね…あれ?駄目な私は…?」
ゼルエル「どうやら、途中に置いてきたみたいだな」
天ガヴ「えっ、それってまずいんじゃ…」
ゼルエル「まあ、これもいい薬になるだろう…」
天ガヴ「そうだといいんですが…」
グラサン「…出席を取るぞ」
天ガヴ「(私は間に合うでしょうか…いや、無理でしょうね…)」
グラサン「天真はまた遅刻か?」
サターニャ「きっと私に恐れをなして、引きこもってるのよ!」
天ガヴ「(サターニャは相変わらずですね)」
グラサン「じゃあ、次、天真!」
天ガヴ「はい!」
※ゼルエル姉さんは圧倒的な天使力で人間に見えていません
体育
120m走
天ガヴ「…ふぅ…」
委員長「すごいわ、天真さん!クラス一位よ!」
天ガヴ「いえ、まだまだですよ…」
委員長「それに比べて天真さんは…」
ガヴ「ハアハア…ゼエゼエ…」バタッ
委員長「はぁ…」
天ガヴ「(20m地点で倒れるなんて…ある意味才能なのでは…)」
昼休み
ラフィ「サターニャさん、これなんでしょうか…」ニヤニヤ
サターニャ「メロンパン…!」
ラフィ「これをサターニャさんにご謙譲したいと思うのですが…」
サターニャ「本当にいいの?」
ラフィ「はい!」ニコニコ
ヴィーネ「なるほど、それでガヴが二人いる訳ね…」
ガヴ「ゼルエル姉さんがどこから見てるかわからないから大変だよ…」
天ガヴ「それも更生までの辛抱ですから…」
ヴィーネ「…こうみてると不思議な気分ね…」
犬「ワン!」バシッ
サターニャ「うわっ、犬っ!また、私のメロンパンを!」
ラフィ「あらー…」
放課後
ゼルエル「…ガヴリール、待っていたぞ」アオイカオ…
天ガヴ「どうしたんですか、ゼルエル姉さん…顔が青いですよ…?」
ガヴ「体調が悪いなら…天界に帰った方が…」
ゼルエル「いや、私は平気だ…それに夜と朝以外はお前を見張っていなきゃいけないからな…」
ガヴ「そう…」
ゼルエル「今日の夕飯はガヴリールが子供の頃作ってくれたアレが食べたいな…」
天ガヴ「アレですか…?」
ゼルエル「ああ…アレだ…頼めるか?」
天ガヴ「いいですよ、ねっ、私?」
ガヴ「あ、お、おう…(アレってどれだ?…)」
天ガヴ「じゃあ、私達二人で買い出ししてきますね!」
ガヴ「え…」
ゼルエル「ああ、私は一足先に帰らしてもらうぞ」
ゼルエル「(妹が増えたみたいで楽しいな…)」
天ガヴ「アレって本当にアレでいいんでしょうか?」
ガヴ「ゼルエル姉さんが食べたことのあるものといったら…多すぎてわからないぞ…」
天ガヴ「じゃあ、あれでいきますか…」
ガヴ「外れたらいやな予感しかしないけどな…」
天ガヴ「とりあえず出来ましたが…合ってるかどうか不安ですね…」
ガヴ「そうだな…でも、可愛い妹の愛情が詰まってれば満足してくれるんじゃないか?」
天ガヴ「自分で可愛いっていうのはどうかと思いますよ…?」ウフフ
ガヴ「っ…」
天ガヴ「でも、あなたは可愛いですよ…」ボソッ
ガヴ「なんか言ったか?」
天ガヴ「いいえ…さあ、運びましょう!」
ゼルエル「…ごちそうさまでしたと…ありがとう、ガヴリール…私のわがままを聞いてくれて…」
天ガヴ「いえ、姉さんにはお世話になってますから…」
ゼルエル「…良き妹を持ったものだ…」
ガヴ「さて、片づけるか…」
天ガヴ「そうですね」
ゼルエル「私も手伝うぞ…」
天ガヴ「いや、ゼルエル姉さんはいいんですよ…休んでてください…」
ゼルエル「…ふむ…じゃあ、お言葉に甘えて…」
天ガヴ「あと、ゼルエル姉さんにお願いがあるので、後で二人きりで話したいのですが…」
ゼルエル「…?いいぞ」
ーーーーー
ゼルエル「それで、話というのはなんだ、ガヴリール…」
天ガヴ「…駄目な私の更生を私一人に任せてくれませんか?」
ゼルエル「…お前から私に頼んできたんだぞ?」
天ガヴ「それはそうなんですが…なんというか…その…」ウツムキ
ゼルエル「…はぁ…わかった、いいだろう、自主的に夕飯の片付けをしたり、といった改善傾向も僅かながらみられるし、なにより今日の夕飯からお前らの優しさは感じ取れたからな…」
天ガヴ「ありがとうございます、ゼルエル姉さん…!」
ゼルエル「ただし、あっちのお前には見えないところから見張ってると伝えておくこと…これが条件だ…」
天ガヴ「わかりました…ありがとうございます、ゼルエル姉さん!」
翌日
天ガヴ「(今日からゼルエル姉さんはいない…私が私の面倒をみないと…)まだ起きてないのかな…?」
ガヴ「スウスウ…」
天ガヴ「…起きてください…早く起きてくれないと…」
ガヴ「…エヘヘ…」
天ガヴ「起きてたんですか?」
ガヴ「スウスウ…」
天ガヴ「気のせいですかね…朝ご飯でも作りますか…」
ガヴ「(ありがとな、私…)」スウスウ…
おわり