1 : ◆t8EBwAYVrY - 2016/12/31 13:50:51.40 lCqse3Xp0 1/215

 ―黒森峰女学園・食堂―

まほ「むうー」

エリカ「・・・」モグモグ

まほ「んー」

エリカ「・・・」モグモグ

まほ「エリカ」

エリカ「ダメです」

まほ「えっ」

エリカ「・・・」モグモグ

まほ「エリカ」

エリカ「ダメです」

まほ「話を聞いてくれ。名案を思い浮かんだんだが・・・」

エリカ「隊長、もう他校への短期転校はダメですよ。あらかた行ったんですからもうネタ切れでしょう。いい加減ヨソの生徒と絡むのはやめてください。疲れますホント」

まほ「誰が他校へ短期転校すると言った。アンツィオ、知波単、継続、プラウダ、サンダース、聖グロリアーナ・・・全部制覇した今、もう他校へ赴くのは十分だ」

エリカ「あっ・・・す、すみません隊長。私はてっきりまたどこかへ遊びに行きたいとか言いだすのではと・・・」

まほ「そこで他校の生徒達をウチに短期転校させるという新たな切り口を思い浮かんだんだ」

エリカ「ダメだっつってんでしょ!」

元スレ
まほ「大洗女子学園、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1483159851/

3 : ◆t8EBwAYVrY - 2016/12/31 13:59:38.09 lCqse3Xp0 2/215

このスレッドは

まほ「アンツィオ高校、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1468490266/
http://ayamevip.com/archives/48059759.html

まほ「知波単学園、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469188697/
http://ayamevip.com/archives/48667985.html

まほ「継続高校、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1471604551/
http://ayamevip.com/archives/48668084.html

まほ「プラウダ高校、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1474363707/
http://ayamevip.com/archives/48668148.html

まほ「サンダース大学付属高校、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1476454044/
http://ayamevip.com/archives/48898265.html

まほ「聖グロリアーナ女学院、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1479133926/
http://ayamevip.com/archives/49128511.html

 の続編になります。

見てない方用のあらすじとしては、西住まほが他校へ短期転校し、他校の生徒と仲良くなりましたとさ。更新は非常にゆっくりかもしれません

5 : ◆t8EBwAYVrY - 2016/12/31 14:26:50.66 lCqse3Xp0 3/215

まほ「何も青スジ立てなくてもいいじゃないか」

エリカ「もういい加減にしてください!ただでさえ個性の塊な他校生徒共を黒森峰に呼び寄せたりしたらハチャメチャすぎて手に負えませんよ!

エリカ「黒森峰の厳格なイメージが粉々にブッ壊されるに決まってます!ぜ~ったいにダメですからね!もし他校から短期転校の要求が来てもつっぱねますから!」

まほ「でも・・・」

エリカ「ダーメーでーす!」キッパリ

まほ「・・・」シュン

エリカ「まったく、やっと他校へ遊びに行くのが終わったと思ったら・・・もう少し隊長は普段からカッコよく――」

 スマホ<LINE!

エリカ「あっ、ライン来た。誰かしら」


 【秋山優花里:逸見殿、おたすけください~】

エリカ「・・・?」

6 : ◆t8EBwAYVrY - 2016/12/31 14:35:23.30 lCqse3Xp0 4/215

                  12:25 は?>

優花里
 <西住殿が・・・西住殿が・・・ 12:26

                  12:26 あの子が何>

                  12:26  ちょっと>

                  12:26 どうしたの>

                  12:26 おい>

                  12:26 おい>

優花里
 <すごく落ち込んでいて・・・ 12:27

                  12:27 何かあったの?>

                  12:27 なんで落ち込んでるの?>

                  12:27 何があった>

                  12:27 ねえ>

                  12:27 ねえ>

                  12:27 おい>

優花里
 <西住殿のお姉さんが大洗に短
  期転校して来てくれるのを、
  今か今かと待ってているのに
  なかなか来てくれないと・・・ 12:28

優花里
 <逸見殿焦りすぎです 12:28

7 : ◆t8EBwAYVrY - 2016/12/31 14:47:41.40 lCqse3Xp0 5/215

               12:35 はあ?なにそれ>

優花里
 <あからさまにホっとして
  ますね        12:36

優花里
 <姉住殿用の歓迎パーティ
  ーの準備をして待ってい
  るのに来ないのでシュン
  としちゃってます   12:37

               12:38 そんなことでイチイチ連絡しないでよね>

               12:39 落ち込んでるなんて言うから何ごとかと思ったじゃない>

優花里
 <心配しちゃいました? 12:39

               12:40 し、してないわに!>

優花里
 <優花里さんがスタンプ
  を押しました     12:41

               12:42 煽るな!>

9 : ◆t8EBwAYVrY - 2016/12/31 15:39:44.31 lCqse3Xp0 6/215

エリカ「ったく・・・」フウ

まほ「どしたんな?」

エリカ「いえ、副たいちょ・・・元副隊長がおちこんでるって報告です」

まほ「なに」

エリカ「ハッ!・・・(し、しまった!隊長にこの話を聞かせてしまったら・・・『大洗に行く』とか言うに決まってる!・・・)」

まほ「エリカ、詳しく聞かせてくれ」

エリカ「い、いえ!べ、別に大したこじゃないですよ!あの・・・そ、そう!あの子、テストの点が悪くってちょっと凹んでるらしいです」

まほ「・・・」ジー

エリカ「うっ・・・(ま、真っ直ぐ目を見つめられている・・・)」

まほ「嘘をつくな。私にはわかる。私に大洗へきてほしいとみほが嘆いているのだな。お姉ちゃんセンスが反応している」~!~!

エリカ「なんでこういうとこで超感覚発揮するんですか・・・」

まほ「行くしかないな」ザッ

エリカ「・・・結局こうなるのね・・・」


                 12:45 秋山>

                 12:45 隊長がそっち行くからよろしく>

優花里
 <まかせてくださぁい! 12:47

優花里
 <どうせ逸見殿では姉住殿
 を引き留められないと思っ
 てましたから!     12:48

                 12:49 うるさいわに!>

13 : ◆t8EBwAYVrY - 2016/12/31 18:24:49.19 lCqse3Xp0 7/215

 ―大洗女子学園

「せーのっ」

      \ようこそ大洗へー!!!/

 \ワーワー!/ \ドンドンパフパフー!/ \イヤヨイイワヨ アンアンアン♪/

まほ「世話になる。すごい歓迎だな」

「まーねー。西住ちゃんのお姉ちゃんは大洗を救ってくれた英雄だもん」

まほ「?」

柚子「大学選抜戦、お姉さんがいなかったらどうなっていたか・・・遅れましたがそのセツは本当にありがとうございました」ペコー

「無論、我々を助けに来てくれた全ての学校、全ての生徒に感謝しているが、あなたが最後に残ってくれたからこそ勝てた。本当に感謝している」ペコッ

まほ「私の手柄ではない。皆が懸命になったからこそだ」

「まーまー、そういう水掛け論はここまでにして、ようこそ大洗へ!楽しんでいってくれ!」

 沙織「ようこそおねえさーん!」ブンブン ナカジマ「歓迎しまーす!」ワーイ 典子「バレー部ファイトォー!」オオー! 「カッコイー!」キャー 左衛門佐「生きて帰れると思うなー!」ドドンガドン

まほ「異様に盛り上がっているが大丈夫なのかこれ」

「大洗じゃ西住ちゃんのお姉ちゃんは救世主として神格化してるんだよー」

まほ「えっ」

16 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/01 00:19:52.43 ulcoxRmw0 8/215

みほ「おねえちゃーん!」タタタ

まほ「みほ」

みほ「いらっしゃい!」ギュー

まほ「いてて」

「感動の再会ですね~」ホロリ

麻子「この前一緒に聖グロに行っていただろ」

みほ「もう大洗に来てくれないのかと思ってた。ありがとうお姉ちゃん」

まほ「みほに戦車道を好きにさせてくれた友人達はどんな人達なのか知りたいからな。少しの間だが、世話になるよ」

みほ「うん!」

「に、西住隊長のお姉さん!この機会に是非私達に色々ご教授してください!」

カエサル「うむ。天下の黒森峰、西住流後継者のあなたには学ぶべきことがたくさんあるからな」

典子「まほさんがバレー部に入ってくれたら復活どころかインターハイ優勝間違いなし!」

そど子「風紀委員として一緒に学園艦の平和を守りましょう」キリッ

ねこにゃー「そのネームバリューがあればネトゲ界隈でもすごい人気者に・・・」フフフ

ナカジマ「ハマグリと金目鯛どっちが好きです?」

 ワイワイガヤガヤ ワイワイガヤガヤ

優花里「姉住殿はほんとに人気者ですね~」ニコニコ

まほ「・・・手に負えるのだろうか」

20 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/03 23:30:11.04 0KdlZ4xc0 9/215

「えぇー、今回は西住まほからの提案で、大洗戦車道チームをよく知りたいとのことだ。そこで、各チームに順繰りで混ざり、大洗女子を身を持って知ってもらおうと思う」

あや「それってうさぎさんチームやあんこうチームにまほさんが混ざるということですかー?」

「うむ。ローテーションで全チームには回ることになっているが、どのチームに入るかは会長にクジで決めてもらう。では会長」ザッ

「んーと」ガサゴソ・・・

 典子「そーれっ、アーヒール!ぁそれっ、アーヒール!」ヤイヤイ

 あゆみ「うーさーぎっ!うーさーぎっ!」ヤイヤイ

 エルヴィン「カバでカバでカバでカバで!」ヤイヤイ

「こんなんでましたけどー」ズボ

柚子「アヒルさんチームに決定ー」パチパチ

典子「っしゃあああああ!!!バレー部にまほさんが来たァァァ!!!」グッグッ

 「バレー部復活待ったなし!」 妙子「イケるイケるー!」 あけび「今日はお赤飯でお祝いだ~ぃ!」

まほ「なんかこわい」ガクガク

みほ「大丈夫だよお姉ちゃん。別にとって食おうって訳じゃないんだから」

典子「このまま一気にまほさんを取りこんで黒森峰もバレー部に吸収合併するぞー!」

 妙子あけび『おおーっ!』

まほ「やっぱりこわい」ガクガク

みほ「うーん・・・」

21 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/04 00:01:26.86 VuUHldir0 10/215

典子「まほさんッ!ようこそ大洗へッ!今日からアナタもバレー部だッ!」ザン

まほ「アヒルさんチームではないのか」

典子「私達は日々バレー部復活のためにあれやこれやとがんばっているんです!まほさんが加わってくれれば大洗バレー部は復活間違いなしですッ!」

妙子「一緒にバレーやりましょう。楽しいですよ!」

まほ「球技はあまり得意ではないのだが」

「大丈夫!私達が手取り足取り指導します」

まほ「むう」

あけび「とりあえず、まずはやってみましょう。ボールをフワってパスするのでトスしてくださーい。そーれっ」ポーン

まほ「あう」ボン

「頭でトスしちゃダメですよまほさん」

典子「いいや違う!今のはヘディングだッ!まほさんはバレーでサッカーの技を披露するくらい余裕があるんだッ!スゴイッ!」

「なるほど!さすが西住隊長のお姉さんですね!」

あけび「よーし!もう一本いきますよー。そーれっ」ポーン

まほ「んだ」バン

妙子「今度は触れずに、床にバウンドしたボールを顔面で受けちゃった。大丈夫ですか?」

典子「違ぁう!こんなボール程度、顔面で食らってもへっちゃらだというパフォーマンスだッ!スゴイッ!」

妙子「たしかに!さすが西住まほさん!かっこいい!」

まほ「鼻いたい」ヒリヒリ

24 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/05 21:59:45.64 GREW4S/m0 11/215

典子「何をやらせても超一流ゥ!運動勉学ドンと来い!生まれた時からエースで四番!それが西住まほさんなんだッ!さすが西住隊長の偉大なるお姉さんだなッ!」

妙子「私達とは天と地ほどの差があるんですね」

「噂では海外へ行く際には海を割ってゆくとか・・・」

あけび「そのお力でぜひバレー部を救ってほしいです~」

まほ「・・・」

典子「まほお姉さんッ!どうかあなたの偉大なるパワーで私達のバレー部を復活させてくれませんか!?あなたならなんだってできるんでしょう!?」

 妙子「大洗でオリンピック開催させてください!」 あけび「経済の回復を!」 忍「世界に光を!」

まほ「勘違いするな。私は神ではない」

典子「!?ッ!?ッ!?ッ・・・ち、違うんですか!?」

まほ「なんだと思っていたんだ」

「だ、だって西住隊長がいつもお姉ちゃんはすごいって・・・中学の時にスデに戦車道世界大会で優勝したって・・・天才なんですよね」

まほ「私がなにもせずに試合で勝てたと思うのか?」

「あっ・・・」

まほ「才能なんて負け犬の言葉だ。種を植えても水をやらなければ育つことはない」

典子「えっ?でもその辺の花って雨とかでフツーに育ってますよね?」

まほ「・・・気付いていないかもしれないが、私は今すごく怒っている」

典子「ええっ!?ど、どうして・・・」

25 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/05 22:21:43.40 GREW4S/m0 12/215

典子「まほお姉さんって天才だからなんでもできるし戦車道も無敵でバレーだっておちゃのこさいさいでしょ!?私達なんかメじゃないくらいスゴイ才能の人じゃないですか!」

まほ「私の戦績を才能だとかセンスだとかで評価されるとすごく気分が悪くなる。確かに生まれ持った才というものはあるのかもしれない。だがそれだけでやっていけるほど甘い世界ではない」

まほ「君達はバレーの試合で負けた時、相手が天才だったからと自分に言い聞かせて納得するのか?だとしたらバレー部を復活させる意味など無い。持てる武器を全て用いて戦うのが勝負の世界だろう」

まほ「天賦の才に勝つための武器は君達も持っているはずだ。戦車道全国大会の決勝で私達もそれを思い知った・・・」

妙子「武器?・・・それって・・・」

まほ「努力と根性だ」

あけび「!」

典子「・・・フン!」バッシィ!

妙子「キャプテン!?自分で自分をビンタなんて・・・」

典子「すみませんまほさんッ!私達、自分を見失っていましたッ!あなたのことをガワでしか見ず、本当のまほさんを見ようともしていませんでしたッ!すみませんでしたァーッ!」バッ

 妙子あけび『すみませんでしたッ!』バッ

典子「今後は西住流後継者、黒森峰戦車道隊長としてではなく、一人の女子高生、西住まほさんとして接しさせていただいてよろしいでしょうかッ!?」

まほ「ああ。その方がいい。私は妹の友人達と・・・共に戦った戦友達と交流するために来たのだから」

 典子妙子あけび『ありがとうございますッ!』バッ

まほ「フッ・・・大洗という家を支える八本の柱はどれもクセがありそうだとは思ったが・・・一本目から個性的だったな」

典子「え?・・・柱?・・・八本だけじゃ家なんか支えられませんよね?どういう意味です?」

まほ「・・・」

26 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/05 22:41:26.20 GREW4S/m0 13/215

あけび「いきますよー、そーれっ」ポーン

まほ「む・・・とうっ」バーン

妙子「おお~っ!上手ですよまほさん!じゃ、返しますよ~。そーれっ」ポーン

「高く打ち上げられたボール!まほさん!アタックチャンスですよ!」コダマー

典子「フハハハ!来るがいいですよまほさん!あなたのアタックをブロックしてみせます!」カモーン!

まほ「ゆくぞっ」グッ

典子「佐々木ィ!ディフェンスだッ!」

あけび「フンフンフンフンフンフン!」ババババババ

まほ(遮蔽物に隠れた戦車を撃ち抜く時と同じ感覚で・・・コートに叩きつける!)

まほ「アタックナンバーワンッ!」バッシィ! ギュオ!

あけび「ぬ、抜かれた!」

「すごい!最初はボールを上手く返せなかったのにもうこんなに上手くなるなんて!」

まほ「ふう・・・やはり身体を動かすのは楽しいな」

典子「フッフッフ!そうでしょう!バレーって楽しいでしょう!それがわかってもらえただけでも私達はうれしいです!だがまほさん!バレーの練習はここまでです!今から奉仕活動に行きますよ!」

まほ「ほうし?」

「大洗各地でボランティア活動して、バレー部復活のための支持を集めるんです。私達が良いことして回ってれば、きっと会長もバレー部復活を承認してくれるはずですから」

典子「まずは大洗に他校のスパイがいないか校内を捜索するぞッ!人の庭に忍びこむイタチ野郎を炙りだして一匹残らず駆逐するんだーッ!」

まほ「えっ」

 妙子あけび『おおー!』

27 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/05 22:51:15.14 GREW4S/m0 14/215

典子「よーし!まずはランニングしながら校内に異常がないか見回るぞーっ!」


 ザッザッザッザッザッ

典子「バレー部ぜったい復活だー♪」

 妙子あけび『バレー部ぜったい復活だー♪』

典子「ファミコンウォーズがでーるーぞっ♪」

 妙子あけび『ファミコンウォーズがでーるーぞっ♪』

典子「オレンジレンジをしってるかーい♪」

 妙子あけび『オレンジレンジをしってるかーい♪』

典子「ム!とまれーッ!」ピピーッ ザッ

典子「ぜんたーい伏せッ!」ピピーッ ザザッ

典子「じー・・・」ソウガンキョウ スチャ

まほ「どうしたんだ?草むらに隠れて」ガサガサ

典子「・・・あそこに見慣れぬ生徒がいます。どう思います?まほさん」ソウガンキョウ スッ

まほ「どれ・・・」ソウガンキョウ スチャ


 ミカ「風よ~吹けよ~嵐~♪」ポロロン

まほ「・・・」

37 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/07 22:24:33.17 W+Nu0Cmf0 15/215

典子「うーむ、動きがないなー」ジー

妙子「どこかで見た顔ではあるし、大洗の制服を着てるところからして、やっぱりここの生徒なんじゃないですかね?校舎内で知らない内に出会ってたとか」

 ミカ「中川に浮かぶ夕陽をめがけてー♪」ポロロン

「琵琶を弾きながら歌を歌ってますね・・・スパイならあんなにリラックスはできないでしょう」

あけび「あっ!なにか取り出しましたよ!」

 ミカ「小石を蹴ったらー、靴まで飛んでー♪」パリパリ・・・

あけび「レタスです!裸のレタスをマヨネーズも何も無しにパリパリ食べてますよ!」

典子「うーむ、健康的だ」

まほ「・・・」

 桂利奈「あれー?うさぎの餌入れた袋どこやっちゃったかなー?」キョロキョロ

 あゆみ「どっかに置き忘れてたんじゃない?」

38 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/07 23:32:58.26 W+Nu0Cmf0 16/215

典子「この晴れた空の下で緑黄色野菜を食べるような人がスパイな訳がないッ!よしッ!あの人の疑惑は晴れたッ!次いくぞ次イィー!」

まほ「待った。私に任せてくれ。だれか、何か食べ物を持っていないか?」

あけび「カロリーメイトのチーズ味なら」スッ

まほ「後で買って返すから貸してくれ。これを少しずつちぎって・・・」モスッ

まほ「先ほどのバレーで身につけたコントロール術で」ポーイ

 ポテンッ

ミカ「おや?」

 カロリーメイト<・・・

ミカ「こんな所に食べ物が落ちてるなんて、人生には不思議な出来事があるんだね」スッ ヒョイ

 妙子「あ、拾った」

 まほ「第二射」ポーイ

 ポテンッ

ミカ「おやおや?」

ミカ「また落ちているなんて、今日は星座占いを聞き逃していたけど一位だったようだね」スッ ヒョイ

 まほ「こうして少しずつこちらの近くに誘導して・・・」ポーイ ポーイ ポーイ

ミカ「おやおや♪どうやらドジな食いしんぼうさんがいたようだね」ヒョイヒョイヒョイ

 まほ「確保」

 典子妙子あけび『確保ォォォ!』ガバッ

ミカ「しまった」

41 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/10 19:20:54.26 YSwfCUga0 17/215

まほ「こんなところで何をしている」

ミカ「旅に出るのに理由がなくてもいいんじゃないかな」ポロン♪

典子「知り合いですか?」

まほ「継続高校の隊長だ。覚えてないか?」

あけび「ああっ!そういえば大学選抜戦の時に来てくれたお助けマンの一人!」

「そのセツはありがとうございました!」ペコ

典子「しつれいしましたぁーッ!釈放ォーッ!」シュルシュル

ミカ「くるしゅうないよ」

妙子「どうして大洗に来られたんですか?言ってくれれば歓迎したのに~」

ミカ「いやぁ、プラウダに行った帰りに私達が乗った船がエンストしてね。風に吹かれて流れ着いたのさ」

まほ「わたし、たち?」

ミカ「おや、口がすべっちゃった」


ミッコ「お~~~いミカァ~~~!いっぱい持ってきたぞぉ~~~!」ブンブン

アキ「食べ物たーっくさん手に入ったからしばらくは安泰だからね!」

あけび「あ、あの二人もたしか継続の」

アキ「あれ?大洗の人と一緒じゃない。私達が大洗にいることがバレたら面倒だから身分を隠して隠密行動しようって言ったのはミカなのに」

ミッコ「プラウダから色々かっぱらった後だからウチに戻るまで身バレしないようにしてたのに、もういいの?」

ミカ「二人とも、しーっ」イッチャダメ

まほ「聞かせてもらったぞ」

42 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/10 20:23:18.64 YSwfCUga0 18/215

ミカ「だが待ってほしい」

まほ「言い訳は法廷で聞く」

ミカ「アキ、ミッコ、二人からもなんとか言っておくれ」

アキ「私達、ヒマな時にプラウダに行って戦車の備品とか食糧とかを少し分けてもらってるんですよ。ミカが言うには、プラウダの責任者とは話がついてるから何も言わずに持ってっていいって」

ミッコ「今日もプラウダから戦車パーツとか色々もらってきたんだー」

まほ「話がついてるならプラウダに聞いてみるとしよう」

ミカ「ちょっと待ってくれないか」

まほ「プラウダと同じように大洗からも何か盗むつもりじゃないだろうな」

ミカ「言いがかりはやめてくれないか。私達は泥棒なんかじゃない。私達が無断で物を持って行くのはプラウダからだけだ。決してプラウダ以外から盗んだりはしない。それが私達の誇りだ」

ミカ「腐っても鯛でいたいんだよ、私達は」キリッ

まほ「そんな堂々と言われても・・・」

45 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/11 22:48:28.78 //UX6FoO0 19/215

アキ「・・・ちょっと待ってよミカ。盗むってなに?プラウダは無償で物資を援助してくれてるんだよね?だから私達、遠慮なくかっぱらったんだよ?」

ミッコ「でもそのことがバレたらマズイからコッソリヒッソリやって、身バレしないようにしてるって言ってたけど、その理由はまだ教えてもらってないな~」

典子「どういうことですかミカさんッ!まさか二人を騙してドロボウのカタボウをカツガセてたんですかッ!」

「ちゃんとした説明を要求します!」

まほ「答え次第では裁判も辞さない」

ミカ「ま、待っておくれ。誤解だよ。継続高校とプラウダは前々から仲が悪くて溝があったんだけど、友好的関係を築こうとなってね。その証としてプラウダは物資の援助を申し出てくれたんだよ」

ミカ「でも文科省にそのことがバレればまずい。他校から援助してもらわないとやってけないような学校は廃校にされてしまうんだよ。文科省役人のメガネの人にバレたら継続は廃校なんだ」

ミカ「でもプラウダのご厚意を断るとせっかく友好的関係を築こうという話は水の泡。だから誰にもバレないようにコッソリと物資をもらっていってるんだよ。プラウダは了承してくれてるよ」

ミッコ(よくもまあこれだけウソをまくしたてられるなあ)

アキ「もーミカ!またそうやってごまかして!ホントは――」

典子「そうだったんですかァ!まさか継続さんがそこまで危機的状況に陥っていたなんてッ!しかもまたあのメガネが悪いなんてッ!」

あけび「プラウダと継続の友情を疑ってしまうなんて・・・すみませんでした!」

まほ「ちょっと泣いた」

ミカ「フッ・・・」ポロン♪

ミッコ「いや、得意げな顔してるけど騙されるほうがおかしいんだからな」

46 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/11 23:04:33.17 //UX6FoO0 20/215

典子「よぉし!こうなったら私達であのメガネの役人さんの所に直談判に行こう!」

ミカ「おや?」

妙子「そうですね!プラウダと継続がせっかく仲良くなろうとしているのを邪魔するなんて・・・黙ってられませんね!」

まほ「名案だ」

ミカ「い、いや・・・ちょっと待ってくれないか。そんなことしたら君達にまで迷惑がかかるよ」

「構いません!継続さんは大洗を助けてくれたんですから、今度は私達の番です!」

ミカ「で、でも・・・」

あけび「救うために傷つくのが友情だから!」

ミカ「う・・・」

ミッコ「あらら、どーするのミカ」

ミカ「・・・」

典子「やるぞー!努力と根性で継続さんを守るんだー!」 あけび「正義の鉄槌を!」 忍「友情のために!」 妙子「こんじょだこんじょ!」 まほ「ちょっとティーガー持ってくる」

アキ「ミカ」

ミカ「・・・ごめんなさい。うそをつきました」ポリョン・・・

47 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/11 23:20:39.45 //UX6FoO0 21/215

典子「ミカさん、ウソをつくのはよくないです」

ミカ「うん・・・」

典子「本当は悪い人じゃないのに嘘をついてしまうのは、一時の気の迷いだと思います」

ミカ「うん・・・」

典子「というわけでッ!そんな迷いをふっ切るために、健康的に身体を動かしましょうッ!バレーでッ!」

ミカ「どうしてこうなったんだろう」

アキ「もーミカのせいで私達まで巻き込まれちゃってるし!」

「いきますよー、そーれっ」ポーン

ミカ「ふぎゃ」ボン

ミッコ「あっははー!ミカったら脳天にボールくらってるー!」ケタケタ

あけび「目をつむらずにボールをちゃんと見ないとダメですよー」

ミカ「だっておっかないんだよ」

あけび「ボールはともだち!こわくないですよ!

典子「第二弾いくぞーっ!そーれっ!」ポーン

アキ「わ、こっちきた!あ、あわわ・・・」アタフタ

アキ「ちぇい!」バン

ミカ「べ」ベン

ミッコ「ハハハハハ!アキがアタックかましたボールが横に飛んでミカにー!」ケタケタケター


ミカ「トホホ・・・もうウソはこりごりだよ」ポロロン♪

まほ「・・・」

48 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/11 23:40:35.41 //UX6FoO0 22/215

桂利奈「紗希ちゃんがウサギの餌もってたんだー。あれ?なんか減ってるね。誰かにあげたの?」

丸山「・・・」コクリ

あゆみ「あ、あれ見て。バレー部だよー」

宇津木「またバレーやってる~」

あや「なんか継続の人が混じってるけど」

「!・・・その様子を冷めた目で見つめてるあの人は・・・西住隊長のお姉さんだ!」


「に、西住隊長のお姉さん!」タタタ

まほ「む、君達はうさぎさんチームの・・・」

あや「なにしてるんですかー?」

まほ「継続高校のメンツがバレー部にしごかれているのを眺めている。どうやら当分終わりそうにない」

「あ、あの、私達これからウサギに餌やりに行くんですけど、よかったらどうですか?」

桂利奈「ウサギかわいいですよ~」

まほ「ああ、そうするよ。アヒルさんチームの次はウサギさんチームに混ざるとしよう」

桂利奈「わーい!」

「よしっ」グッ

丸山「・・・」

49 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/12 00:12:00.68 BaTsUU1G0 23/215

あゆみ「ついたよー」

まほ「わ・・・ウサギがいっぱい」

 ウサギ「(・×・)))」 ウサギ「(((・×・)」 ウサギ「(((・×・)))」ブブブ・・・

宇津木「かわいいですよねぇ~」ニヘラー

あゆみ「えさだよー」スッ

 ウサギ「(・×・)))」ガジガジガジ・・・

宇津木「かんわいぃ~」ニヘェー

あや「お姉さんもやってみます?はい、ニンジン」

まほ「ああ、ありがとう」ソッ

 ウサギ「(`・×・´)))」ガジガジガジ・・・

まほ「わ・・・食べてる。ニンジンが小刻みに振動しているぞ」

「なんか面白いですよねウサギに餌やるの」

桂利奈「ロジャーは食いしんぼうですからたくさんやってくださいね」

まほ「ロジャー?この子の名前か」

桂利奈「はい。こっちのがバッグスで、あっちのがジャビット、そっちのがイナバ、その子が関根」

まほ「ああ・・・ラビット」

59 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/13 20:26:41.30 qIPp0F6i0 24/215

まほ「うさぎは飼ったことがないが、かわいいな。いつまででも抱えていられる。お母様に言って飼わせてもらおうかな」

「ふふ・・・」

まほ「?・・・なんだ?」

「あ、いえ!す、すみません・・・西住隊長のお姉さんも、笑顔になるんだなって思って・・・」

まほ「フ・・・人をロボットのように言うんじゃない。私だってうれしいことや楽しいことがあれば笑うさ」

あゆみ「西住流を継ぐ黒森峰の鬼隊長だって聞いてけど、思ったよりいい人ですよねお姉さんって」

「ちょ、ちょっとあゆみ!」

まほ「ハハハ、かまわない。ただでさえマスコミには感情の無い機械のように取り扱われていたんだ。人間らしく感じてくれるだけでうれしいよ」

あゆみ「ですよねー☆」アハハ

桂利奈「ほ~ら関根~、たくさんおたべ~」ガジガジ

あや「見てくださいまほさん。うさぎの赤ちゃんですよー」フワフワ

まほ「わ・・・小さくてかわいいな。触ってもいいのか?」

あや「どうぞー。マリを可愛がってやってください」

まほ「割と普通の名前だな」

あや「この子のパパは関根なんです」

宇津木「それでぇ~、こっちの子がママですよぉ~。ね~小堺~」ン~?

まほ「君達一体いくつなんだ」

68 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/17 21:02:23.74 g/4/+rui0 25/215

宇津木「西住隊長のお姉ちゃんさんって~、カレシとかいるんですかぁ~?」

あや「戦車道やってたらモテるって言うし、お姉ちゃんさんくらい有名人なら彼氏の一人や二人くらいいますよね!」

あゆみ「私達もお姉ちゃんさんくらい有名になったら男の子から言い寄られたりするのかな~」

「ちょ、ちょっとみんな・・・!」

まほ「期待を裏切るようで悪いが、男子とそういう類の案件は無いな。女子から手紙をもらったりはするが」

あや「えーっ、女の子同士なのに」

宇津木「でもわかるぅ~。お姉ちゃんさんってカッコイイもんね~」

「うんうん」コクコク

あゆみ「西住隊長も普段はゆったりしてるけど、戦車道の時はビシっとしててかっこいいよね。お姉ちゃんさんと似てないようで似てるというか」

桂利奈「でもなんで男子からはモテないのかな~。私が男子だったら間違いなくお姉ちゃんさんに告白するのにな~」

「うんうん」コクコク

あや「あ、私聞いたことあるよ。西住まほに近づく男はみーんな痛い目に遭うって。前、ファンの男性が西住まほさんに思いの丈をぶつけようとしてたら、記憶が無いボロボロの状態で見つかったって」

まほ「えっ」

あや「本人はなにがあったのか何も覚えてないんだけど、うわごとで『ワニが襲ってくる~』って何度もうなされていたんだって」

宇津木「こわ~い」

あゆみ「おっかなーい」

70 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/17 21:27:42.55 g/4/+rui0 26/215

桂利奈「お姉ちゃんさんっていつでもビシーっとしてるから男子は近づきづらいんじゃないの?」

宇津木「私もそう思ってたけど、こうやって一緒にいると全然そんなことないよねぇ~」

「うんうん、隊長もいいけどお姉さんもすごくいいよね」

あゆみ「私も西住流に入ったらビシっとかっこよくなるかなー」

あや「その前にウェストをビシっとしなきゃねー」

あゆみ「ひどーい!」

まほ「フフ・・・」

あゆみ「んー!お姉ちゃんさんまで笑うなんてー!」

まほ「いや、すまん。そうじゃない。なんだか・・・女子高生らしい会話だと思ってな。戦車道漬けの私からすれば未知の世界で・・・少しだけ憧れていたんだ。普通の女の子というものに」

桂利奈「それじゃー放課後にカラオケでもいきましょーよー!それからアイス食べたりクレープ食べたり!」

「!・・・それは名案!」

あや「いいねー!お姉ちゃんさんに女子高生らしさを堪能してもらおー!」

宇津木「おぉ~♪」

まほ「それは楽しみだ」フフフ

あゆみ「あぁーっ!」

あや「どしたのあゆみ。クレープ食べたらまた太るーって泣き叫んでるの?」


あゆみ「うさぎが逃げてる!!!」

 関根「(・×・)=」ピャー

あや「アラホントー!」

72 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/18 00:13:39.24 6Rf7LWJm0 27/215

「どうしよう!また逃げ出しちゃった!」

まほ「また?」

あや「桂利奈ちゃん!走ってとっつかまえてー!」

桂利奈「あいー!」ダッ!

 関根「(`・×・´)===」ダット!

あゆみ「脱兎の如し!」

桂利奈「あいあいー!」ダーッ

宇津木「うさぎを普通に捕まえようとしても時間かかるだけだよ~」

桂利奈「はぁはぁ・・・くっ!なんてスピードなんだっ!・・・速さが足りない!」グギギ

あや「またアニメのマネかな?」

まほ「落ち着いて知恵を絞るんだ。戦車道でも同じこと。無闇に相手を追いかけるだけでなく、相手をこちらにとって優位な位置におびき寄せることが大事だ」

「なるほど!さっすがお姉さん!」

あや「じゃあニンジンを誘導するように置いてー」ポテポテ

あや「ここにカゴを設置して、うさぎをとっ捕まえよう!」

桂利奈「おおーっ!古いアニメによくあるワナだー!」

「しっ、静かに。さっそくニンジンに釣られてきたよ」


西「おおっ、こんなにたくさん人参が落ちているじゃないか。農家の人の荷車から落ちたのだろうか。貴重な農作物を・・・」ヒョイヒョイ

まほ「・・・」

81 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/19 22:05:29.18 L3Lkm5w80 28/215

まほ「なにをしているんだ絹代」

西「おおっ!これはこれはまほさん!このような場で出くわすとは奇遇ですね!ご覧ください!こんなにたくさん農作物が・・・」

まほ「脱走した兎をおびき寄せるために設置した人参トラップだったんだが・・・」

西「なんと!そうだったのでありますか!拾い集めて落とした農家さんを探そうと思っていたのですが、いらぬお世話でしたか!」アッハハハ

あや「なにこの人めちゃくちゃいい人・・・」

西「おおっ、そちらは大洗兎部隊の皆さんではありませんか!こんな所で一体何をしておいでですかな?」

あゆみ「いやここがホームタウン~」

「西さんは大洗でなにをなさってるんですか?」

西「実のところ、我ら知波単学園戦車部隊一同で大洗女子学園に来艦し、観光させてもらっているのです」

まほ「えっ」

 \ドドドドドドドド!/

玉田「そっちに行ったぞ!逃がすなぁ!」ドヤドヤ

関根「===(`・×・)」ピャー

 「追え追えー!突撃ー!」 「ちょこざいな!我々から逃げおおせると思うなー!」 「とらいでか!」

   「知波単学園の名にかけて捕らえてみせる!」 「おん!おん!」 「兎追いしかの山ー!」

「鍋にして食らうてやろうかー!」 「はじめちょろちょろなかぱっぱ!」 「いっしょういっしょにいてくれや!」

 \ドドドドドドドド!/


あゆみ「知波単の人達が総出でうさぎ追っかけてる」

まほ「・・・」

82 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/19 22:17:11.34 L3Lkm5w80 29/215

玉田「ご覧ください西殿!脱兎を捕縛しました!」ビシッ

関根「(((`×´)))」ジタバタジタバタ

西「おおっ!でかしたぞ皆!」

福田「あっ!むほ殿がいらっしゃいます!こんにちはであります!」

 \こんにちはであります!/ビシッ

まほ「こんにちは」ビシッ

 桂利奈「むほ?」 あゆみ「名前間違えてるのかな?」 あや「スマホで調べてみたけどヘンなのしかヒットしない」

玉田「ほれ、兎を返そう」スッ

「あ、ありがとうございます。すみません」

玉田「構わん。兎もたまにはいい運動になったろう。また脱走した時は私達が捕まえてやるからな」

「は、はい!」

宇津木「梓、先輩キャラによわ~い」

あゆみ「ああっ!?ちょっとみんな!兎小屋が・・・」

 兎小屋<カラッピッピ!

 ウサギ「(・×・)=」ピャー うさぎ「(((`・×・)」ピャー 小堺「(・×・)===」ピュー

あゆみ「うさぎが逃げまくってる!」

西「これは一大事!総員、突撃ー!」

 \おおーーー!!!/

あや「私達も負けてられないよ!」

桂利奈「あいー!」

 ドタバタ \ニガスナー!/ \ソッチニイッタゾー!/ \ブッツカマエロー!/ \オン!オン!/ \マッテェ~/ \アイアイー!/ ドタバタ

86 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/26 17:15:19.05 GwaNSnn20 30/215

西「よーし!脱兎を捕縛したなー!では全て捕らえたか確認をする!せいれーつ!」

 知波単ズ \ザッ!/

西「やすめー!」

 知波単ズ \ダラ~/

西「きをーつけ!」

 知波単ズ \ザッ!/

西「番号ー!」

 \\\いぃちっ!///

西「一緒にいうんじゃない。一緒に言うんじゃないよ。それぞれ別の番号じゃないと数えられないからな。では番号ー!」

 \\\いさなうんぉぃーん!///

西「一緒に言うんじゃない。ごっちゃになってわかんないから。一人ずつだぞ一人ずつ。順番だ順番。やりなおしな。番号ー!」

 玉田「いぃち!」

 池田「にぃ!」

 福田「さん!はい!」

 \\\エンヤ~コ~ラヤット~♪ドッコイジャンジャンコ~ラヤ♪///スッテレテッテンテレッテレッテ♪


「・・・あの~、ウサギを捕まえてくれたのはありがたいんですけど、このコントいつ終わるんですかね?」

まほ「すまん、知波単は色々と昭和イズム全開でな・・・今止めさせる。絹代、絹代」

西「はぁ~♪ドリフ見~たさぁ~に~♪」スッテレテッテ♪

まほ「絹代」

西「はい?如何いたしましたか?」

まほ「そんな何か問題があるのかと言いたげな顔でキョトンとされるとは予想外だ」

87 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/26 19:27:03.56 GwaNSnn20 31/215

まほ「知波単の皆さん、兎を抱えたまま動かないで。数えるので」

あゆみ「ひーふーみー・・・」エート

 細見「・・・」ウズウズ 浜田「・・・」ウズウズ 寺本「・・・」ウズウズ

宇津木「常に動いていないと落ち着かないのかなぁ~」

あゆみ「あれ?一匹多い・・・11匹いる!」

あや「ちょっ、怖いこと言わないでよ」

まほ「・・・」ギュ

桂利奈「?・・・お姉ちゃんさんどうして私の裾掴むんですか?」

「あ、待って皆。福田さんが抱えてるそのウサギ・・・赤ちゃんだよ。きっと今日生まれたばっかりなんだよ。だから一匹多いんだ」

西「なんと!それはめでたい!今日はお赤飯だな!」

玉田「でかしたぞ福田ァ!福田よくやった福田ァ!」

 \流石知波単女子!/ \快挙であります!大戦果であります!/ \鼻毛の枝毛!/

  \かんわいぃ~/ \おん!おん!/ \駅前留学ぅ!/

\ひよこのひよこっこはひよこのこ♪/ \うどんは日清!/ \アイアイー!/

福田「はっ!きょーしゅくでございまする!」ビシッ

まほ「いや、取り上げた訳じゃないだろう」

89 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/26 21:47:53.75 GwaNSnn20 32/215

 \トンテンカン!/

西「ふー!よし!兎小屋の補強は完了だ!とたんやべにや板で固めたのだから、これなら易々と脱走できまい!」

玉田「我ら知波単の突貫工事力を見よ!」

宇津木「ああ、とっかん好きですもんねぇ~」

「ありがとうございます。ウサギを捕まえてもらって、小屋まで直してもらって・・・なにかお礼をしないといけませんね」

玉田「気にすることはない。見返りを求めてやったわけではないからな。年下が困っているのだから、年上として手を貸して当然だ!」

「トゥンク」

あや「あの~・・・どうしてそこまで助けてくれるんですか?今日のもそうだけど、大学選抜の時だって助立ちに来てくれたり・・・そっちに得なことなんてひとつもないのに」

西「なにを言うのですか。我々知波単学園と大洗女子学園は先のエキシビションマッチで戦線を共にした盟友。故に大洗が危地に立たされた時に駆けつけるのは道理でしょう」

あや「・・・そういうものなんですか?」

西「我々は大洗の皆さんを義兄弟だと思っています。もし大洗に敵が迫り、窮地にあるというのであれば、たとえ世界の果てにいようとも、我々は必ず駆けつけます」

西「たとえ敵が一千万の軍勢であろうと、億千万の軍勢だろうと、我が知波単学園は誰一人臆することなく大洗の盟友達と肩を並べて戦う覚悟であります!そうだな皆ー!」

 \\\おおおーーー!!!///

まほ「・・・」フッ・・・

「トゥトゥンク」

91 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/26 23:43:45.82 GwaNSnn20 33/215

細見「西隊長、この者達は大洗の一年生故、敬語で話す必要はありませんよ」

西「あややっ、そうだったな。ついいつもの癖で」ハハハ

あや「やっぱりめっちゃ良い人」

西「まあ何はともあれ、我々はいつでも大洗の味方だということです・・・味方でありま・・・味方だからな!」フンス

玉田「学び舎は違えど、困ったことがあれば直ぐに電報してくれ。韋駄天の如く駆けつけるからな」ポン

「トゥトゥトゥーンク」

宇津木「梓、ほんと先輩キャラによわ~い」

まほ(知波単学園の者達の気構え、強い意志や勇気はうさぎチームにとっていい見本になるな・・・)フ・・・

紗希「・・・」ポテポテ

あや「あ、紗希ちゃん。今までどこに・・・って、その抱えてるの・・・うさぎの赤ちゃん!?」

あゆみ「それも三匹も!」

西「ややや!ケッタイな!先ほど捕まえた筈なのに」

紗希「兎は・・・いっぱいうむ」

 ウサギ「=(`・×・)」ピャー うさぎ「(・×・)))」トテテー 兎「(・×・´)=」ピュー

細見「なんと!我々が捕らえたので全てではなかったのか!まだあんなにもたくさん!これは学園艦中に散開しているやも・・・」

西「ようしこうなれば初志貫徹だ!全ての脱兎を捕らえるぞ!やるならやらねば!皆、つづけー!」

 \応!/ \おぉー!/ \おん!/

「私達もいくよー!」

 \おおー!/ \アイアイー!/ \ぶっ捕まえてやるー!/

まほ「・・・うさぎチームの将来が心配になってきた」

95 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/27 22:11:25.55 ryaxLAVA0 34/215

 車<ブロロ~ キキィーッ

ナカジマ「あれっ?西住お姉さ~ん、何してるんです~?」オーイ

まほ「あっ、自動車部。車を運転してるのか・・・」

ツチヤ「校長のフェラーリとレースしてきた帰りなんスよー。もちろん勝ちましたよ」ニッコォ~

スズキ「そーいえば各チームを周ってるんでしたよね。どうせだしこのままウチ来ます?」

まほ「そうだな・・・ウサギチームは兎を追ってどこかへ行ってしまったし」

スズキ「ウサギチームじゃないですよ。ウサギさんチームですよ」

まほ「細かいな」

スズキ「そのほうがかわいいでしょ」フフーン

ホシノ「まっ、そういうことなら乗ってきなよ。これから自動車部の部室に帰るからさ」

まほ「えっ、でも5人も乗れるのか?」

ホシノ「ふっふっふ、ポチっとな」ボタン ポチッ

 ウィーーーン・・・ ガコン

ホシノ「サイドカーだっ」バーン

まほ「わ・・・すごい」

ナカジマ「車にサイドカーってカッコイイでしょ。違法改造なんですよコレ」

まほ「えっ」

96 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/27 22:40:08.60 ryaxLAVA0 35/215

 車<ブロロォ~ キキィーッ

スズキ「着きましたよ」

まほ「部室と言っていたが、普通の車庫なんだな」

ホシノ「ふっふっふ、舐めてもらっちゃ困るよ。ここはただの車庫じゃないんだ」

スズキ「車庫に停めてある車のボンネットを開くと・・・」ガパ

まほ「わ・・・すごい。地下に続く階段が」

ツチヤ「この下に大洗自動車部秘密基地があるんですよ」ニッカァ~

ホシノ「地上の車庫はカモフラージュなのさ!地下に通ずるのはこのボンネットだけじゃない!ポチっとな」ボタン ポチッ

 ウィーン・・・ ゴンゴンゴン・・・

まほ「わ・・・すごい。車庫の床が開いてエレベーターのように下へ・・・」

ホシノ「車に乗ったまま地下へ行くことも可能なのさ!サンダーバードみたいに!」

スズキ「私達は基本的に地下で車のレストアとかカスタマイズをしてるんですよ」フフーン

まほ「しかし何故わざわざ地下に秘密基地を作ったんだ」

ホシノ「それは・・・カッコイイからだ!」バーン

まほ「なるほど」

97 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/28 00:11:53.32 2n+Cofyb0 36/215

まほ「しかし・・・たくさん車があるな」キョロキョロ

スズキ「いいでしょ~。そっちからカマロ、メルセデス、ベントレー、サンビーム、映画で使われたののレプリカのグラン・トリノ、ハイテク武装ブラック・ビューティー。なんと透明になります」

 黒美<スゥー・・・

まほ「消えた。すごい」

スズキ「さらに車輪からノコギリカッターが出ます」ポチ

 黒美<パカッ ウィーン ギュルルル

まほ「すごい。ベン・ハーみたいだ」

スズキ「他にもカリオストロの城のスーパーチャージャー搭載フィアットやバットマンの4作目のバットモービルもありますよ。さらにさらにV8エンジンのインターセプター、ゼロゼロマシーン・・・」

まほ「前から噂になっているが大洗自動車部って色々とおかしくないか」

101 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/29 22:27:34.17 H2/CRD0T0 37/215

ナカジマ「まあ趣味ですからね~」

まほ「答えになってない」

ツチヤ「西住さんはカスタマイズしたりしないんですか?車」

まほ「戦車ならまだしも車は持っていない」

ホシノ「へー、意外。名家のお嬢様なんだからベンツとか持ってるんだと思ってたよ」

まほ「そもそも自動車免許を持ってないからな」

 ナカジマスズキホシノツチヤ『めんきょ?』

まほ「えっ」

 ナカジマスズキホシノツチヤ『え?』

まほ「・・・まさか、君達自動車免許は・・・」

 ナカジマスズキホシノツチヤ『・・・』

まほ「・・・」

スズキ「・・・が、学園艦は私有地だから・・・」セフセフ

まほ「いやいやいや」

103 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/29 22:39:31.66 H2/CRD0T0 38/215

ホシノ「で、でも自転車だって免許無しで乗っていいじゃないか!法律上は車両扱いなのに!」

まほ「言い訳にもならないぞ」

ナカジマ「ど、どうしよう・・・免許無かったら自動車運転できないのかな・・・」アセアセ

スズキ「運転できないならどうやって運転すればいいの?」アセアセ

ツチヤ「自動車部解散かぁ・・・」ガクガク

まほ「私にいい考えがある」

ホシノ「!偽造!」

まほ「違う。勉強して試験に挑み、免許を取ればいい」

ツチヤ「おおー!その手があったか!」

ナカジマ「よーし、そうと決まればみんなで試験勉強だ。自動車部なんだから簡単だって」

ホシノ「スズキ、ネットで試験の問題検索してみて、何か問題だしてみて」

スズキ「んーと、じゃあいくよー。『救急車が近づいてきたら、道を譲るためでも車線を越えてはいけない』○か×か」

ホシノ「まる」

スズキ「ばーつっ」

ホシノ「!?」

まほ「これは紗希が思いやられるな・・・」

105 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/29 22:51:21.94 H2/CRD0T0 39/215


スズキ「じゃ、次の問題いくよ。『いついかなる状況であろうと、制限速度を越えて走行してはならない』○か×か」

ホシノ「フン、こんなのは簡単だ。まる・・・・・・いや、待てよ」

ホシノ「たとえば私の愛するチームの仲間がケガをしてしまい、命に関わる状況だったとする。一分一秒でも早く病院に向かわなければならないのに、制限速度など守っている場合があるか?」

ホシノ「いやない!仲間の命がかかっているんだからそれくらい大丈夫に決まってる!きっと法律も勘弁してくれるさ!ということで答えは×だ!」

スズキ「はい不合格ー」

ホシノ「・・・」プルプル

ナカジマ「こりゃ大洗一速い女の異名も返上だねぇ」

ホシノ「これは問題が悪いんだよ!どんな理由があろうと人命救助を優先しちゃいけないなんておかしいだろ!ていうか普通に制限速度越えてるヤツらバンバンいるし!」

ツチヤ「まあまあ落ち着いて。2時間後に試験なんだから少しでも時間は無駄にできないスよ。実技の方は皆完璧だし、筆記さえなんとかなれば楽勝ッスよ」

まほ「私も受けるから一緒に頑張ろう」

ホシノ「・・・うん、がんばる」

ナカジマ「偶然にも大洗で運転免許試験があるなんてラッキーだよね」

スズキ「んじゃ次の問題。『一般道路でニトロエンジンを吹かしてレースをするのはとてもいいことだ』」

ホシノ「まるっ!」

スズキ「ばーつっ」

ホシノ「うおおお~~~!ふざけんなぁ~~~!」ドンガラガッシャ~ン!

106 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/29 22:57:17.65 H2/CRD0T0 40/215

 ―運転免許試験会場

 ザワザワザワ・・・

スズキ「けっこう人いるね」

ナカジマ「各学園艦で順番に出張試験が開かれてるらしいから、他の学園艦からも試験を受けに来てるんだよ。もし私達が今回落ちたら他の学園艦にまた試験に行かなくちゃだね」

ホシノ「平気さ、受かるにきまってる」

ツチヤ「その自信はどこから」

まほ「まあ全員知識と経験があるのだから何とかなるだろう。では散開して指定された席に向かおう。諸君らの健闘に期待する」ビシッ

ナカジマ「はっ!了解であります!」ビシッ

まほ「さて、私の席は~・・・」キョロキョロ


カチューシャ「今日こそ合格してみせるわ・・・もうノンナにもクラーラにも子供扱いなんてさせない・・・偉大なるカチューシャは車の運転なんてへっちゃらちゃらなんだから!」メラメラ

まほ「・・・」

108 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/01/29 23:17:09.71 H2/CRD0T0 41/215

まほ「カチューシャ」

カチューシャ「!?ま、マホーシャ!?どうしてここにいるーシャ!?」

まほ「それはこちらの台詞だ。なぜお前が大洗にいるーしゃ」

カチューシャ「な、何故ってそんなの決まってるじゃない!免許よ免許!車の運転免許を手に入れるためよーシャ!」

まほ「-シャで遊ぶのやめていいか?」

カチューシャ「仕方ないわね。あなたも試験受けるの?」

まほ「ああ、まさかカチューシャの後ろの席だとは思いもしなかったが・・・とりあえず、お互いに頑張ろう」

カチューシャ「ふふん!そうね、まあこの偉大なるカチューシャなら楽勝だけど。この私が認めたマホーシャなら合格して当然よね?カチューシャを失望させないように!」

まほ「フッ・・・がんばるよ。自分で言うのもなんだが、かなり勉強したからな。自信しかないよ」

 ガラッ

蝶野「は~いみなさーん席に座ってー。試験官の蝶野でーっす。これから試験をはじるからケータイの電源は切ってねー」

まほ「カチューシャ、えんぴつ貸して」

カチューシャ「はぁ!?持ってきてないの!?もうっ、ほんとにおっちょこちょいなんだから・・・」スッ

蝶野「それではー、試験開始!」

 バッ! カキカキカキ・・・

カチューシャ(いくわよカチューシャ!16回目の挑戦よ!今度こそ合格してみせる!私はカチューシャよ!いつだってカチューシャなんだから!)カキカキカキ

まほ(・・・)


まほ(ぜんぜんわからん)

113 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/01 21:22:31.15 PvD1ozfZ0 42/215

カチューシャ「・・・」カキカキカキ・・・

まほ《・・・・・・カチューシャ》ボソボソ

カチューシャ「・・・」カキカキカキ・・・

まほ《カチューシャ》ツンツン

カチューシャ《ッ!・・・なによ。試験中よ》ボソボソ

まほ《こたえおしえてくれ》ボソボソ

カチューシャ《はぁ!?なに言ってるのよ!そんなのダメに決まってるじゃない!》ボソボソ

まほ《だってわからないんだ》ボソボソ

カチューシャ《自信しかないとかドヤってたクセになによソレ!ちゃんと勉強してこなかったから悪いんでしょ!》ボソボソ

蝶野「そこ、テスト中は私語を慎みなさい」

まほ「今この子にそう言っていたところです」

カチューシャ「!?」

114 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/01 23:47:09.86 PvD1ozfZ0 43/215

蝶野「あんまり喋ってると失格にしますからね」

まほ「はーい」

カチューシャ「っ~・・・」ムスッ

まほ「・・・」

カチューシャ「・・・」カキカキ

まほ《・・・カチューシャ、カチューシャ》ツンツン

カチューシャ「・・・」カキカキ

まほ《カチューシャ》チクッ

カチューシャ《痛ゥッ!?・・・いいかげんにしてよ!私が貸してあげたエンピツでブッ刺さないでよ!》ボソボソ

まほ《こたえおしえてってば》ボソボソ

カチューシャ《勉強不足で合格しても危ないだけじゃない!ちゃんと勉強して次の試験でがんばりなさい!》ボソボソ

まほ《西住流に敗北などあってはならない。あるのは勝利のみ》ボソボソ

カチューシャ《西住の名を地に叩きつけて引きずりまわしてるわよアナタ!》ボソボソ

蝶野「そこ!私語は慎みなさいと言ったでしょう!」

まほ「おこられちった」

カチューシャ「~~~っ!・・・」グヌヌ

115 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/02 00:05:27.70 jjCsDjY00 44/215


クラーラ「クピポ(※ロシア語)」

ノンナ「はい」

クラーラ「スッポコペッポコポコポコピー(※ロシア語)」

ノンナ「そうですね」

クラーラ「ピーパッパッパラッポ パッパッパラッポ(ロシア語)」

ノンナ「フフ・・・クラーラ、冗談はよしこさんですよ」

クラーラ「パーティイカナアカンネン(※ロシア語)」

ノンナ「フフフッ・・・それは・・・フフフッ、的を射ていますね」

 ガララッ ワイワイガヤガヤ・・・

ノンナ「さて、どうやら試験が終わったようですね。カチューシャは今度こそ合格しているでしょうか・・・」

クラーラ「プクク・・・(※ロシア語)」

カチューシャ「・・・」ズンズン

ノンナ「同志カチューシャ。それにまほさんも。どうでしたか?試験の結果は」

カチューシャ「落ちたわよ!」バァン!

まほ「惜しかったな」

カチューシャ「マホーシャのせいで失格になったんじゃないの!ぜんぶマホーシャのせいなんだからね!」

まほ「そうだな。全て私のせいだ。すまん。私が悪かったんだ。私が・・・」

カチューシャ「いやそういう言い方だとカチューシャが悪者みたいになっちゃうからやめなさい!」

117 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/02 00:56:24.42 jjCsDjY00 45/215

ナカジマ「あ、西住さん~。どうでしたー?」

まほ「おっこっちゃった」

ナカジマ「(><)」アチャ~

まほ「そっちは?」

ホシノ「落っこったよ!」バァン!

まほ「(▽ ▽)」アチャ~

スズキ「私受かった~」イエ~イ

ツチヤ「私も私も~」イエア~

ナカジマ「落ちたのはホシノだけなんだー。あ、カっちゃんもダメだった?」

カチューシャ「うるさいわね!マホーシャが足引っ張ったからよ!」

ノンナ「カチューシャ、過ぎたことをカチュカチュ言っているよりも、次の試験のために勉強し直す方がいいと思いますよ」

クラーラ「ピカチュウ」

ノンナ「クラーラも『カチューシャならやれば出来るピカ』」と言っています

カチューシャ「日本語で言いなさいよ!」

ナカジマ「ブルル~ン ブロロブロ~」

カチューシャ「!?・・・あなたもロシア語しゃべれるの!?」

ナカジマ「ううん、フィアットエンジンのマネしただけだよ」

カチューシャ「フリーダムね!」

121 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/02 22:01:12.62 VYqpikdT0 46/215

 ―自動車部部室地下秘密基地

ノンナ「さ、カチューシャ、まほさん、ホシノさん、がんばって勉強しましょう。本日二度目の運転免許試験は二時間後に迫っているのですから」

まほ「運転免許の試験ってそういうものだったのか」

スズキ「カっちゃんはどの問題がわからなかったの?」

カチューシャ「私は勉強は完璧よ!マホーシャが答えを見せろってうるさいから失格扱いにされちゃったの!」

ツチヤ「西住流なのに卑怯な手は使っちゃダメでしょ~」

まほ「!・・・答えを訊くのは卑怯なのか・・・戦線状況がわからない時は仲間に通信で訊くのが当然だったからつい・・・」

カチューシャ「ほんっと戦車脳ね!」

ナカジマ「ライト兄弟って車キライだったのかなぁ?」

カチューシャ「マイペースね!」

スズキ「合格したらココにある車で好きなの一台あげるからガンバってねカっちゃん!」

カチューシャ「ありがとね!」

クラーラ「ホンワカパッパ ホンワカパッパ」

カチューシャ「日本語でいいなさいね!」

まほ「敵の作戦(試験問題)を探るために偵察を出すというのはどうだろう」

カチューシャ「普通の女の子になりなさいね!」

ナカジマ「よくボールが止まって見えるって言うけどボールも私のこと止まって見えるのかなぁ」

カチューシャ「もう勘弁して!!!」

124 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/03 19:22:16.43 i6qMaiYs0 47/215


ホシノ「・・・~~~!んがぁー!なんでこんなに覚えることいっぱいあんの!?もう頭の容量が満タンだよ~!」ヌガー

スズキ「ホシノがキレた」

カチューシャ「ヤケにならないの。気持はわかるけど逆に言えば運転免許の試験なんて覚えるだけでいいんだから。ほら、ここの問題わかる?」スッ

ホシノ「・・・○?」

カチューシャ「そう、正解よ。じゃ、この問題は?」

ホシノ「・・・う~~~ん・・・ま――」

カチューシャ「・・・」ジトー

ホシノ「!・・・ば、×・・・?」

カチューシャ「!」パァー

ホシノ「×!この答えは×!」

カチューシャ「そう!そうよ!正解!やるじゃないの!あなた、自分で思ってるよりやればできるのよ!ね!」バシバシ

ホシノ「・・・は、ハハハ・・・そ、そっかな~?やっぱアタシってやればできる子なのかな~!」ハハハ

カチューシャ「そうそう!がんばりなさい!このカチューシャが教えてあげるから一緒に合格しましょう!」

ホシノ「おおーっ!」

 ツチヤ「さすがプラウダの小さな巨人だね~。人心掌握はお手の物ってカンジだね」

 スズキ「ウチの西住隊長もすごい隊長だけど、また違ったタイプのすごい隊長ってトコかな」

まほ「カチューシャ、私にも教えてくれ」

カチューシャ「フンッ!」プイッ

まほ「ちょ」

ノンナ「どうやらカチューシャはまほさんに対してまだプンプンしているようですね」

クラーラ「アッチョンプリケ」

126 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/04 00:19:32.31 Qv9VN+yJ0 48/215

まほ「カチューシャ、すまなかった」

カチューシャ「今更ごめんなさいしても遅いわ!このカチューシャの邪魔をしたんだから!シベリア送りにされないだけありがたいと思いなさい!」

まほ「今度は邪魔したりしないから。私にも勉強教えてくれ」

カチューシャ「フン!」

ツチヤ「あらら・・・女王様は気分屋ですな~」

ノンナ「カチューシャは一度決めたことをそう簡単に変えたりはしません。まほさんの態度次第ですね」

クラーラ「デッカクイキロヨ オトコナラ」

ナカジマ「ロシアでもみかんって食べます?」

まほ「カチューシャ、君の助けが必要なんだ」

カチューシャ「!・・・」

まほ「私一人の力では試験という難敵を撃破できない。援護射撃を要請する」

カチューシャ「・・・カチューシャが必要なの?」

まほ「ああ、君にしかできないことだ」

カチューシャ「っ!・・・も、も~仕方ないわね!偉大なる同志カチューシャがいないとマホーシャはどーしようもないんだから!寛大なカチューシャはマホーシャに手を貸してあげるわ!」ニヨニヨ

まほ「感謝する」

ノンナ「やはり同志カチューシャは偉大で寛大でチョロいですね」

クラーラ「ドテチン」

127 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/04 00:29:41.77 Qv9VN+yJ0 49/215

 ―運転免許試験会場

ホシノ「よーしやるぞー!本日二度目の試験だ!今度こそ合格してみせる!」グッ

まほ「準備は万全だ。後は頭に叩き込んだ手順を遂行するのみ」

カチューシャ「このカチューシャが教えてあげたんだもの、合格するに決まってるわ!そうよね?マホーシャ、ホシノフ」

ホシノ「あ、ホシーシャとかじゃないんだ」

スズキ「ガンバレーみんなー」フリフリ

ツチヤ「フレーフレー!」

クラーラ「ウッウー!」

ノンナ「がんばって下さいカチューシャ。合格したらボルシチをおごりますよ」

カチューシャ「・・・ジャムと紅茶も付けてね」ニッ


蝶野「それでは第二次試験をはじめます。試験開始!」

 バッ! カキカキカキ・・・

ホシノ(・・・お?・・・おお?・・・おおお!?・・・わ、わかるぞ!前回よりもスラスラ解ける!やっぱ私ってやればできる子なんだ!でぇへへへ!)カキカキカキ

カチューシャ(なんだかずいぶん簡単に感じるわ・・・人に教えるのって自分にとってもより鮮明に頭に残るのね・・・マホーシャとホシノフのおかげってとこかしら・・・)カキカキカキ

まほ(ぜんぜんわからん)

131 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/06 19:59:50.96 b83nTJ/20 50/215

ノンナ「カチューシャは今度こそ合格するでしょうか・・・」

クラーラ「チッチキチー」

ノンナ「そうですね。たとえ何度打ちのめされようと、カチューシャは決してあきらめないでしょう」

クラーラ「ドリルスナ」

ノンナ「ええ、同志カチューシャは誰よりも強く、大きな方ですから」

スズキ「カっちゃんが受かったらどんな車をプレゼントしよっか?クラシックな方がいいかなー。スーパーカーもいいかもね。ガルウィングのヤツとか」

ツチヤ「自信家だからスンごいのじゃないとね~。モンスタートラックとかもイイかも!」

ナカジマ「ロボットに変形する車作りたいなー」

ノンナ「みなさん、カチューシャに合格祝いをくださるのはうれしいのですが、あんまりトンでもないのはやめてください」

クラーラ「ドリルセンノカ~イ」


 ガララ・・・ ガヤガヤガヤ

ツチヤ「あ、終わったみたいだよ」

スズキ「ホシノ!カっちゃん!まほさん!どうだった!?」

ホシノ「(^^)」ニッコォ~

カチューシャ「(^^)」ニッコォ~

まほ「(▽ ▽)・・・」

スズキ「みなまで言わなくていいよ」

132 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/06 21:32:56.96 b83nTJ/20 51/215

 ―自動車部部部室地下秘密基地

ホシノ「わーっはっはっは!これが大洗一速い女の実力さー!」ガッハッハ!

ツチヤ「よかったね~」パチパチパチ

クラーラ「アメマ!」

ノンナ「クラーラも祝福しています」

カチューシャ「このカチューシャにかかれば運転免許なんておちゃのこさいさいなのよ!カーチュカチュカチュカチュ!」ケラケラケラ

スズキ「それ笑い声なの?」

まほ「・・・」ズーン

ナカジマ「落ち込まないでくださいよまほさん。運転免許試験は何度受けたっていいんですから、受かるまでがんばればいいんですよ」

まほ「・・・ああ」

カチューシャ「マホーシャ、良かったわね。あなた不合格で正解よ」

まほ「!」

ツチヤ「ええっ!それはいくらなんでもヒドイんじゃ・・・」

カチューシャ「いい?車の運転は命に関わる重大なコトなのよ。交通ルールや常識をちゃんと理解していない人が免許なんか持ってたら、自分だけじゃなくて他人まで巻き込む事故を起こしかねないわ」

カチューシャ「免許試験は○×問題がほとんどで当てずっぽで合格もできるでしょう。けどそんなんじゃ危ないドライバーになるだけ。しっかり知識を身につけてないんだから、合格しなくて良かったわ」

まほ「カチューシャ・・・」

カチューシャ「大事なのは免許を取ることじゃないの。車を運転する知識とルールをキチンと覚えることが大事なのよ。だからちゃんと勉強してがんばりなさい」

まほ「・・・ああ。そうだな・・・カチューシャの言う通りだ」

カチューシャ「まっ、ドライブに出かけたかったらこの偉大で寛大で免許も持ってるカチューシャがあなたを助手席に乗せてあげてもいいわよ!カーチュカチュカチュ!」ケラケラ

ノンナ「ノンナハナハナハ」ケラケラ

クラーラ「クララララ・・・」ケラケラ

まほ「プラウダとは・・・」

133 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/06 22:20:45.08 b83nTJ/20 52/215

スズキ「さあさ、カっちゃん!約束通りご褒美として好きな車をプレゼントするよ!どんなのがお好み?私のオススメは真っ赤なポルシェ」

カチューシャ「カチューシャが乗る車なんだからスンごいカッコイイのじゃなきゃね」

ツチヤ「やっぱドリ車がいいよね~!ギュンギュン回るヤツにしよう!」

ホシノ「いいや、なんといってもスピードこそ最強!フォーミュラーカーがいい!」

ナカジマ「私が改造したデロリアンをプレゼントするよ。後部からガソリン垂れ流しながら火花散らすように改造してあるから、映画と同じように走った跡に炎の道を作れるよ!」

カチューシャ「どう考えても危ないじゃない!もっとマトモなオススメはないの?アメリカ産だけど、私はキャデラックがすきよ」

スズキ「キャディがお好き?結構、じゃあますます好きになるよ。さあさ、どうぞ。キャディのニューモデルだよ」ガチャ

ツチヤ「カっちゃん背がちいちゃいから車が大きく感じるかもねー」

カチューシャ「おお、ほんとに大きいわね!おお、ほんとに大きいわね!」

ホシノ「なんで二回言うんだ?」

カチューシャ「えへへっ、二回目はコダマよ」

ノンナ「カチューシャはずいぶんゴキゲンのようですね」

クラーラ「ヤマピカリャー」

まほ「いいなあ・・・」ジー

135 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/06 22:33:14.23 b83nTJ/20 53/215

カチューシャ「ぶるる~ん、ぶろろ~ん、ききーっ」ブンブンブブブン

ツチヤ「運転ごっこ楽しそう」

スズキ「快適でしょ?んああ言わないで。シートがビニール、でもレザーなんて見かけだけで夏は熱いわよく滑るわすぐヒビ割れるわ、ろくな事はない。天井もたっぷりあるよ。ノンナさんが乗っても大丈夫」

ノンナ「どうも」

スズキ「どうぞ回してみて。エンジン入れてみて」

カチューシャ「カチュッ」カチンッ ガロロロロ・・・

スズキ「いい音でしょ?余裕の音だ。馬力が違うね」

ナカジマ「カっちゃんにピッタリだよ。これにしたら?」

ホシノ「もっとスピードがほしいなら改造してあげるから」

ツチヤ「プラウダ式に塗装してあげよっか!」

カチューシャ「・・・」

ノンナ「カチューシャ、何か不満があるのですか?」

カチューシャ「一番の問題は・・・」

スズキ「なに?」

カチューシャ「足が届かないの」

スズキ「あっ・・・」

 ナカジマ「・・・えーっと」 ホシノ「それは・・・」 ツチヤ「どうしようも・・・」

カチューシャ「・・・」

まほ「当分運転ごっこで我慢するしかないな」

クラーラ「ダッフンダ」

146 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/10 17:00:05.60 sS+Ergub0 54/215

 非常ベル<ウーウーウーウー!

まほ「何か鳴ってる」

ナカジマ「非常警報だ!みんな!すぐに脱出ポッドに!」

まほ「だっしゅつポッド」

スズキ「こっちのトイレが脱出用の非常口なんだ。地上の電話ボックスに繋がってる。ボタンを押すとぎゅーんって行くんだよ。これに乗って地下基地から出よう」

カチューシャ「ちょっとちょっと、いきなりなんなのよコレ!警報が鳴ったと思ったらトイレから逃げろだなんて・・・」

ホシノ「とうとう嗅ぎつかれたって訳だよ。奴らに見つからないように地下に秘密基地を作ったのに」

ツチヤ「とにかく早く逃げよう!ほらほら、あとがつかえてるんだから」ギュウギュウ

カチューシャ「ぐえっ!押しこまないで!カチューシャは逃げたりしないのに!」ギュウギュウ

ノンナ「この人数では少々キツイかと・・・」ギュウギュウ

クラーラ「ニャンパスー」

ナカジマ「まほさんも早く!ほら、まだ一人分――」

 ウィーン

ナカジマ「!?まほさん!どうして扉を・・・」

まほ「私は残る。君達だけで逃げろ」ポチ

ナカジマ「まほさーーーん!」ボッシューーーーート

まほ「・・・これで皆は脱出できた。この地下基地に誰が押し入ろうとしているのか知らんが・・・私が相手をしてやろう」


 ガン!ガン!ガン! ドガァ! ドタバタドタバタ!

そど子「無駄な抵抗はやめなさい!大洗風紀委員よ!」ピピー

まほ「えっ」

147 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/10 21:10:35.94 sS+Ergub0 55/215

ゴモヨ「西住まほさん以外は誰もいないようだよ」

そど子「もぬけのカラってわけね・・・またも取り逃がしたわ!」クッ

まほ「何がどうなっているのか説明してくれないか」

そど子「私達風紀委員は大洗の風紀と治安と安全を守る組織よ。その風紀を乱す者達は生かしておけないわ!」

まほ「えっ」

パゾ美「自動車部はここ最近、毎週金曜の夜に公道で賭けレースをしている・・・なんとかシッポを掴もうと日夜追いかけてるんですけど・・・」

そど子「せっかく隠れ家を見つけたのにまた逃げられたわ!くやしぃーッ!」ダァン!

まほ「普通に授業で出会うんじゃないのか」

そど子「そんなんじゃダメなのよ!正々堂々と捕まえなきゃ!私達は正義の風紀委員よ!授業時間中に捕まえるなんて、試合外で奇襲をしかけるのと同じくらい卑怯なことなの!」

まほ「ルールがわからん」

そど子「とにかく西住まほさん!私達に協力してもらうわよ!カモさんチームに編入し、尚且つ風紀委員として正義の鉄槌を振るってもらうわ!」

まほ「風紀委員・・・私がか」

ゴモヨ「あ、そんなに悪いものじゃないですよ」

パゾ美「正義の名のもとにやりたい放題できるし」

まほ「えっ」

151 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/12 23:12:00.32 I5q61+t90 56/215

 ~~~

 そど子「ちょっとそこのあなた!お財布を見せなさい!」

 生徒「ヒエッ!風紀委員だ~!」

 そど子「なによコレ!1万円も入ってるじゃない!健全な高校生の持ち金は2000円までって相場が決まってるのよ!これは没収します!」

 生徒「ああっ、そんなぁ!あんまりですぅ!」

 ゴモヨ「まだ持ってるなら素直に出した方が身のためですよ」

 生徒「も、もう持ってませんよぉ・・・」

 パゾ美「ジャンプしてみなさいジャンプ」

 生徒「は、はい・・・」ジャラジャラジャラ

 パゾ美「ポケットに小銭が入ってますね。没収します」

 ゴモヨ「それから虚偽の申請をされたので罰金として3000円分の図書券を払ってもらいます。明日の朝のHRまでに風紀委員に届けるように」メモメモ

 生徒「お、横暴であります・・・」

 そど子「これも大洗の風紀を守るためなのよ!うじゃうじゃ言うと罰金よ罰金!」

 生徒「ひ、ひどい・・・あんまりです・・・」

 そど子「誰にも言うんじゃないわよ!」

 ~~~

まほ「――・・・とかそういうことをやってるんじゃ・・・」ゾォ~ッ・・・

そど子「ちょっと!なんか変な想像してるでしょ!風紀委員は悪いことしないわよ!」

152 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/12 23:36:35.21 I5q61+t90 57/215

パゾ美「とりあえず風紀委員腕章と風紀委員ヘッドを装備してもらった」ジャーン

まほ「オカッパカツラまであるとは・・・」

そど子「いつでも誰でも風紀委員になれるために準備してるの。本来なら散髪屋でカットしれもらうんだけど、まほさんみたいに急きょ臨時かつ短期間採用の子の場合はカツラで対応してるわ」

まほ「そういうものなのか・・・」

そど子「それじゃあパトロールに行くわよ。大洗の平和は私達にかかってるんだから!」

 ゴモヨ&パゾ美『おー』

まほ「大げさな。別に何もしなくても何もないだろう」

そど子「何言ってるのまほさん!大洗は日夜、悪に目を付けられているの!風紀が乱れ、学校に悪い点があればすぐさま文科省に目をつけられて廃校にされちゃうんだから!」

まほ「本当か文科省最低だな」

そど子「いくわよみんな!生徒の笑顔が輝く影で、悪の笑いがこだまする!廃校乗り越え泣く人の、涙背負って風紀の始末!大洗女子学園風紀委員!お呼びとあらば即参上!」バッ

まほ「なんだその名乗りかっこいい」

159 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/15 20:41:28.12 RDCijmZh0 58/215

 ザッ!

そど子「そこ!スカートの丈が短いわよ!折って短くするのは禁止!」ピピー

そど子「化粧が濃いわ!90年代からタイムスリップしてきたのかしら!?ほら、これで吹いて少しくらい薄めなさい!」ピピー

そど子「スカーフがまがってるわよ!私が直してあげる!」ピピー


まほ「うーむ、見事な風紀捌きだ」

ゴモヨ「そど子はなんでも正したくなる性格ですから。ある意味強迫神経症という奴かもしれませんね」

パゾ美「おせっかいに見えるけど大洗の皆のことを思っていることは間違いない・・・」

まほ「・・・いい子なんだな」フッ・・・

そど子「さっ、西住まほさん、あなたもやってみて。難しそうに見えるけど簡単よ。とりあえずイチャモンつければいいんだから」

まほ「なんだ、ただのクレーマーか」

そど子「ほら、あの子、スマホを操作しながら歩いてるわ。歩きスマホは危険だってガナり散らしてきて!」

まほ「・・・とりあえずやってみるか。近春、援護を」

パゾ美「はい」

 ザッ!

まほ「止まれ!大洗警察だ!」

パゾ美「ピピー!(ホイッスルの音」

そど子「盗作!!!」クワ!

163 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/15 21:50:42.08 RDCijmZh0 59/215

まほ「ごめんなさい」

そど子「有名なネタならなんでもかんでもパクっていいわけじゃないの!」

まほ「ごめんなさい」

そど子「逆にマイナーだからってパクってもダメ!」

まほ「ごめんなさい」

そど子「パクるなら漫画かテレビか映画からよ!」

まほ「わかりました」

そど子「ほら、もう一度あの子に歩きスマホを注意してきて。パクりはダメよ!」

まほ「了解」


まほ「止まれ。動くな。大人しくしろ。声を出すな。助けを呼んでも無駄だぞ。ちょっとそこまで来い」

パゾ美「嫌がんなよ」

女子生徒「ヒッ・・・」ビクッ

167 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/16 22:41:41.88 CXcdAhCH0 60/215

まほ「怖がることはない。落ち着け」

女子生徒「アワワ・・・」ガクガクブルブル

パゾ美「嫌ッがんなよ」

まほ「何故校舎裏に呼びこまれたかわかっているだろう。知らないとは言わせないぞ。とぼけると自分のためにならない」

パゾ美「嫌ッッがんなよ」

女子生徒「な、なんのことでしょうか・・・」ガクガクブルブル

まほ「歩きながらすまーとふぉんを触っていただろう。事故の元だ。危険極まりない。周囲に迷惑をかけてしまうぞ」

女子生徒「あっ・・・ハイ、すみませんでした・・・」

まほ「気をつけろ。人命はすまふぉのように買い換えができんからな」フッ・・・

パゾ美「二度とすんなよ」

まほ「じゃあな」

女子生徒「あっ、あのっ・・・!」

まほ「む」

女子生徒「・・・西住さんのお姉さんですよね?」

まほ「ああ、私がみほのお姉ちゃんだ」

女子生徒「しゃ、写真・・・撮ってもらっていいですか?」

まほ「えっ」

パゾ美「一枚500円な」

168 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/16 23:31:01.23 CXcdAhCH0 61/215

そど子「何考えてんのよ!お金とって写真撮るなんて!もうっ!お金返してくるから貸しなさい!」

パゾ美「ごめんそど子。ちょっと悪ノリしすぎた」スッ

ゴモヨ「注意したらツーショット写真を求められるなんて、さすがは救世主まほさんですね」

まほ「私はそんな大層なものではない」

ゴモヨ「でも学校中で評判ですよ。大洗を救った英雄みほさん、と、その姉の救世主まほさん。大学選抜戦ではまほさん達のおかげでなんとか勝てたんですから」

まほ「バレー部もそう言っていたが、あれは私だけではなく――」

ゴモヨ「わかってますよ。皆さん大洗の恩人ですから。まほさんのことを救世主って呼ぶように、それぞれ敬意を込めて二つ名で呼んでるんですよ」

まほ「えっ」

ゴモヨ「救国の女王ダージリン、キャプテンサンダース・スーパーおケイ、大将軍カチューシャ、素晴らしきアンチョッビ、無敵鋼人西絹代、カンテレさん」

パゾ美「ゴモヨが勝手にそう呼んでるだけだから真に受けると赤っ恥」

まほ「・・・私のヤツ、変更できないのか?」

ゴモヨ「!・・・いいですよ!救世主って二つ名はちょっとヒネりがないですもんね!他にもいっぱい候補があるんですよ!」

まほ「えっ」

ゴモヨ「黒森峰の女武将!戦神まぽりん!ブラックタイガー!泥まみれの虎!闇の騎士!戦車旋風西住まほ!みほ警察!」

まほ「だからそれダメだって」

170 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/17 00:08:25.77 qKHXlwwa0 62/215

そど子「はぁ~・・・あの子、お金は要りません、まほさんとの写真をタダで撮ってもらえるほど世の中甘いと思ってませんから・・・ですって。無理やりポッケに入れてきてやったわ」

まほ「風紀委員も大変だな」

そど子「そりゃあ大変よ!派手な格好の子に呼びの制服着せたり、財布無くした子にお金貸してあげたり、冷泉さんに注意したり、冷泉さんを起こしに行ったり、冷泉さんをおんぶしたり・・・」

パゾ美「少しずつ専属になってる」

まほ「なぜそうまでして風紀委員を務めるんだ?給料が出るわけでもないし、風紀委員をやっていたという文が成績表に書き加えられるだけだろう」

そど子「決まってるじゃない。この腕章よ」スッ

まほ「風紀委員の腕章?」

そど子「偉大な人がこう言ったわ。『大いなる力には、大いなる責任がともなう』・・・風紀委員としての腕章を与えられたからには、その責任を果たす義務があるの」

そど子「もし目の前で風紀の乱れた生徒がいるのに、それを見て見ぬフリして、その子が何か犯罪に巻き込まれたとしたら・・・そう考えると何もしない訳にはいかないのよ」

まほ「強迫観念という奴だな」

そど子「そうかもしれないけど、私の場合は風紀を守るのが生きがいだから、何も困ってないわ」

まほ「フッ・・・大洗には変わり者が多いと聞いていたが、君も相当だな」

そど子「お互い様でしょ!」

171 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/17 00:27:38.89 qKHXlwwa0 63/215

パゾ美「そど子、そど子」クイクイ

そど子「なに?今まほさんに風紀委員のなんたるかを教えてあげてるのに」

パゾ美「あっち、校内の廊下で風紀を乱してる人がいるよ」

そど子「なんですって!?この大洗風紀委員の園みどり子がいるのに大洗の風紀をしっ散らかすたぁいい度胸ね!ひっとらえて校庭でひっかき回してやるわちくしょうめ!」

まほ「なんで急にべらんめえ調になるんだ」

そど子「いくわよゴモヨ!パゾ美!マクマホン!」ダッ

まほ「ちょっと待ってマクマホンって誰のことだ」

 バッ!

ゴモヨ「笑う門には福来たる!」ザッ

パゾ美「歌う門にも福来たる」ザッ

そど子「歌って笑って風紀シスタ~ズ~♪」ジャン

まほ「君らは一体どこを目指してるんだ」

そど子「そこの女子生徒!そこは生徒も教師もみんなが通る場所よ!そんなところで一体何をやっているの!」


ダージリン「・・・何をやっているか、ですって?・・・んっふ、見てわからないかしら?余所の学校の廊下でゲリラお茶会よ」スス・・・

まほ「勘弁しろ」

178 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/19 23:35:39.00 BnHeKu1B0 64/215

ダージリン「あら、抹茶さん、ごきげんよう」

まほ「その呼び名やめて」

そど子「まほさん!あなたが手引きしたのね!」

まほ「言いがかりだ」

オレンジペコ「ほらダージリン様・・・やっぱり怒られちゃいましたよ」

アッサム「だから廊下で紅茶を飲むのはやめようと言いましたのに・・・」

ダージリン「人がやらないことをやるからこそ、物事は面白いのよ」クイィッ

そど子「とにかくこんなトコでお茶会なんてダメ!はい!テーブルも椅子もティーセットも没収!」ガタガタ

ダージリン「いけず」

そど子「この学園艦に乗艦している以上、ルールは守ってもらうわ!ここでは私達が法なのよ!」

ダージリン「あら、怖いこと」フフ・・・

ローズヒップ「ダージリンさまー!ただいまおつかいから帰ってきましたのー!」キーンデスワー!

そど子「コラー!そんなスピードで廊下を走っちゃダメよー!」ピピー

ルクリリ「くぉらあ!ローズヒップ!ハァハァ・・・私に荷物持たせて自分だけ先に走んなっちゅーの!ってゲェッ!貴様は西住まほっ///」カァー

ローズヒップ「ホントですわ!まほお姉さま、おはこんばんちわですの!」ンチャ!

まほ「おはこんばんちわ」

そど子「あなた達廊下でギャアギャア騒ぐんじゃないわよ!」グワア!

パゾ美「今日も大洗は平和だなー」

183 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/21 21:33:15.45 c4ZswifO0 65/215

そど子「まったく、聖グロの生徒はみんな淑女だって聞いてたけど、ハッキリ言ってイモね」

ダージリン「傷つくわ」

そど子「こんな無法者を放置しておくわけにはいかないわ。あなた達も風紀委員にしてあげるわー!」

ダージリン「あらまあ」

ローズヒップ「デーモンかっかみたいなことゆってますの!」

そど子「そうと決まればこの風紀委員腕章と風紀委員ヘッドをかぶりなさい!さあさ!身も心も風紀委員になりなさーい!」

ローズヒップ「あーれーですのー!」





ローズヒップ「風紀委員ですの!」ビシッ

ルクリリ「何の因果かマッポの手先!」カッ

そど子「あなた達スジがいいわね!これなら十分プロでもやっていけるわよ!」ウンウン

まほ「もう私の手には負えない」

186 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/24 21:17:44.56 nJG+CxAM0 66/215

アッサム「よく似合っていますよローズヒップ」フフ

ローズヒップ「アッサム様達はフーキイーンごっこやらないんですの?」

ゴモヨ「ごっこ・・・」

アッサム「遠慮しておきますわ。おかっぱ頭のカツラを被るのは私のポリシーに反するので」

オレンジペコ「私もちょっと・・・ハハハ」

ダージリン「自分のキャラを壊すようなことはいたしませんわ」コウチャススス・・・

ローズヒップ「むぅー、つまんないですわぞー」ブー

そど子「ほらほら、風紀委員になったからには一分一秒も無駄にできないわよ。校内をパトロールに出なくっちゃ!大洗風紀委員、ゴー!」

パゾ美「おー」

ローズヒップ「了解ですわ!」ビシッ

ルクリリ「覚悟しやがれ!」ビッ

まほ「何故私に向かって言うんだ」

188 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/24 22:37:46.30 nJG+CxAM0 67/215

ローズヒップ「そこの方!お待ちになっておくんなまし!風紀委員ですの!」ビッ

女子生徒「わっ」

ローズヒップ「それはおタバコではありませんの!?女子高生ともあろう方がおタバコをお吸いになっちゃうのはいかんともしがたいですの!」

女子生徒「えっ・・・ふふ、これはタバコじゃなくてお菓子のじゃがりこだよ」

ローズヒップ「ありゃま、見間違えちゃいましたの」

女子生徒「その腕章・・・風紀委員をやってるのね。食べる?チーズ味だけど」スッ

ローズヒップ「!・・・食らってもよろしいんですの!?」キラキラ

女子生徒「どうぞどうぞ」

ローズヒップ「では遠慮なく実食!」ジャガリコジャガリコジャガリコジャガリコジャガリコ

ローズヒップ「これはおいしおすですわ!グラミー賞も待ったなしでございます!」

女子生徒「食べたことなかったの?」

ローズヒップ「わたくしの学校ではマッズィマッズィものしか食べたことありませんの」

      ローズヒップ!>

ローズヒップ「おっといけませんわ。アッサム様がお怒りでござんすの。淑女大原則ひとーつ!イギリス料理の感想を素直に言ってはいけなーい!」

女子生徒「他にもお菓子あるけど、食べる?チョコパイとかパイの実とかビックリマンチョコとかあるよ」ガサッ

ローズヒップ「よろしいんですの!?うほほーい!」キャッキャ

女子生徒「ところで、私授業中にお菓子食べてて何度か先生に注意されてたんだけど、そこんとこ風紀委員様のお力でなんとか取り消しにしてもらえたりしないかな」ゴニョゴニョ

ローズヒップ「まっかせなさってくださいませ!フーキイーンのパワーでなんとでもなりますわ!」

そど子「こぉら!買収されてるんじゃないわよ!」

190 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/24 23:37:18.00 nJG+CxAM0 68/215

ルクリリ「はっはっはー!風紀委員のお通りだー!」ズンズン

 女子生徒A「ねえねえ、みんなの推しの俳優って誰かいるー?私チャップリンー!」キャッキャ 女子生徒B「やっぱベタだけど高岩政治かなー」キャッキャ 女子生徒C「ゴジラー♪」キャッキャ

ルクリリ「むむむ!そこのジャリガール達!何を騒いでいるんだ!」

 女子生徒A「あー、風紀委員だー」 女子生徒B「きゃー補導されちゃうー」キャッキャ 女子生徒C「サツは信用ならねェー」

ルクリリ「全く、公共の場で周りをはばからずキャッキャウフフと騒ぐとは、淑女にあるまじき行為だぞ!私なんかホラ!朝方の森でさえずる小鳥のようなささやかな声だろう!」エッヘン

 女子生徒A「完全に同意ー」 女子生徒B「おこられちゃったー」キャッキャ 女子生徒C「大人しそうですもんねーですよねー」

ルクリリ「それになんだその言葉づかいは!近頃の学生はちゃんとした言葉も使えんとは!いいかお前達!おしとやかな女性になるには言葉を選ぶんだ!私のように洗練された綺麗な言葉をな!」

 女子生徒A「はーい、勉強しまーす」 女子生徒B「みならいまーす」キャッキャ 女子生徒C「言葉だけじゃなくて顔も綺麗ですよねー」

ルクリリ「!?なななななっ///そ、そんなオベっか使って取り入ろうったって無駄だぞ!お世辞なんかいらないやい!」カァ~ッ

 女子生徒A「いやでもマジでかわいーよー風紀委員さん」 女子生徒B「美人だよねー」キャッキャ 女子生徒C「見てくれは完璧だよね」

ルクリリ「ぅなっ・・・///ふ、フン!いいだろう!風紀委員に託されたこの授業態度評価表でお前達の評価をちょこっとだけあげておいてやる///べ、別にホメられてうれしかったからじゃないぞ!」カキカキ

ゴモヨ「チョロリリさん、それ私に渡してもらえますかね」

192 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/02/24 23:52:29.79 nJG+CxAM0 69/215

生徒A「ああ~・・・どうしよう・・・困ったなぁ・・・」トボトボ

まほ「どうした。何か困り事か」

生徒A「あっ風紀委員さん、実は・・・お財布を落としちゃって・・・」

まほ「なんだ、そんなことか。私に着いてこい」

生徒A「えっ?でも・・・」

まほ「私も無いが心配するな」フンス

 生徒B「うわ~!ヤバイヤバイヤバイ!ケータイどこかに失くしちゃった!どこやったっけどこやったっけどこやったっけ!」カバンガサガサ

 まほ「そこの慌ててる子。何を失くしたか知らないが、私に着いてこい」

 生徒B「え!?もしかしてどこに置き忘れたか知ってるんですか!?」

 まほ「私も知らないが心配するな」

  生徒C「うわ~、いいアルバイトが見つからない~」

  まほ「私に着いて来い。私もやっていないが心配するな」

 ワイワイ「風紀委員さん成績が上がりませんー!」 「やってきたのに家に宿題忘れましたー!」 「全然モテないー!」 「ゴーヤがニガテで・・・」 「レンタルビデオ返すの忘れて延滞金がー!」ワイワイ

まほ「わかった。わかったわかった。わかったから黙って私についてこーい」

パゾ美「自然と人を惹きつけるのは流石西住隊長のお姉さんだけど大丈夫なのかなコレ」

200 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/01 19:29:48.75 1RsV0eD50 70/215

 ローズヒップ「あーっと!そこの方ー!廊下を走ってはいけませんのですわー!お待ちになってくださいましー!」ダダダー

 そど子「あなたが走ってどーすんのよー!まちなさーい!」ドドドー

アッサム「ああ、心配ですわ。ローズヒップったらソドコさんを引っ張りまわして・・・大丈夫かしら」ソワソワ

ダージリン「落ち着きなさいアッサム。ほら、紅茶が入ったわ。ゆっくりお茶を楽しむ言葉としてこんなのがあるの。『お茶でも飲んで、話でもしようや』」

アッサム「それ別に格言でもなんでも・・・」

ローズヒップ「そういえばあなたはローズヒップを特に気にかけているわね。一体どうしてかしら?」

オレンジペコ「まるでお母さんみたいですよね」

アッサム「・・・私もあの子を立派な淑女にしてあげたいのです。ダージリン、臆病だった私をあなたが変えてくれたように・・・」

オレンジペコ「ダージリン様には私も救われました。こんな私を側に置いてくださって・・・感謝の言葉もありません」

ダージリン「フッ・・・二人共、私のことが大好きですのね。こんな詩があるのを御存じ?『世界中の大好きを集めても、君に届けたい想いに足りない』・・・そういうことですわね?」テレテレ

アッサム「あ、いえ、そこまででは」

オレンジペコ「ちょっと盛ってますねそれは」

ダージリン「んっふ」

202 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/01 22:01:46.18 1RsV0eD50 71/215

そど子「やっと捕まえましたわ。まったく」

ローズヒップ「わー、放してくださいませー」ジタバタ

オレンジペコ「まるで猫のよう」

パゾ美「パトロール終わりましたー」

ルクリリ「///・・・大洗の生徒にもなかなかいい子がいるとは・・・」テレテレ

そど子「なにかあったの?」

パゾ美「ホメられ慣れてないようです」

ゴモヨ「西住まほ&ゴモヨタッグ、ただいまもどりましたー」

そど子「あ、お帰――・・・ってぇ!なによソレ!」

 「成績があがりませーん」ザワザワ 「友達とケンカしちゃったよー」ザワザワ 「贅肉が落ちない・・・」ザワザワ 「たまごっち失くしちゃいました~!」ザワザワ 「歯槽膿漏が」ザワザワ

まほ「・・・」

そど子「まほさん!あなたが後ろに引き連れてる生徒の大群は何なの!?思い思いに不満をつぶやいてるけど!」

まほ「困っている大洗の生徒達だ。風紀委員としてなんとかしてやれないものかと」

そど子「あなた将来詐欺にひっかかりそうでおっかないわね・・・これだけの人数を捌くには仕方ないわ・・・風紀委員!ASSEMBLE(集合)!」

 \ザザザザザザ~~~!!!/ \ズラアッ!!!/

風紀委員's『HAIL O-ARAI(大洗万歳)!!!』バッ!

まほ「こわい」

203 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/01 22:09:25.32 1RsV0eD50 72/215


そど子「ふぅ~っ、風紀委員百鬼衆を動員することでなんとか不満生徒達のお悩みを解決できたわね。一時はどうなることかと思ったわ」

まほ「どうなった」

アッサム「それにしても、100人以上も風紀委員の方がいるとは驚きですわね。しかも皆見た目がそっくり・・・声まで」

ゴモヨ「実は私達風紀委員は全員そど子のまつ毛から造られたクローンなのです」

ダージリン「まあ」

まほ「こわい」

パゾ美「あ、嘘ですよ」

そど子「どうしてゴモヨの話を真に受けるのよ・・・」

 「風紀委員さん、ありがとうございました。おかげで助かりました!」 「今まで風紀委員ってなんだかとっつきにくいと思ってたけど、優しくていい人達なんですね」

そど子「えっ・・・」

 「こんなんだったらもっと頼りにしちゃうよね~」 「そうそう。ちょっと風紀委員すきになっちゃった」 「今まではただ五月蝿い面倒集団だって思ってたよー」

そど子「うそ・・・風紀委員が・・・褒められてるっ・・・」ウルウル

パゾ美「やったねそど子!」ガシッ

ゴモヨ「もうやっかみ者扱いされないですむ・・・!」ポロポロ

オレンジペコ「今までどんな扱いを受けてきたんでしょう・・・」

207 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/05 22:54:55.48 TcMQbkZn0 73/215

そど子「まほさん、ありがとう。あなたのおかげで風紀委員が受け入れられたわ!まほさんが困ってる生徒を引き連れてきてくれたおかげよ。今まで皆、私達に頼るなんてことなかったの」

まほ「私は何も」

そど子「風紀委員の株を上げようと躍起になっていたけど、まほさんのおかげでやっと認められたわ!」

まほ「・・・株というのは上げるものではなく上がるものだ。私はきっかけにすぎない。だが、その株を落とさず維持するにはこれからの君達次第だ」

そど子「まかしといて!もう厳しく取り締まりなんてヤメよ!これからはやさしーく風紀を守ることにするわ」

ダージリン「こんな格言があるわ。『変化無きものは死ぬ』・・・人は変わることを恐れるけれど、変わらなければ成長はないわ」

ローズヒップ「ダージリン様はずーっとおんなじ調子ですわねー!」

ダージリン「んっふ、台無しにしないでちょうだい」

オレンジペコ「変わらないものも貴重で大切ですよ。ホラ、伝統とかそういうのあるじゃないですか。気にしないでくださいダージリン様」

アッサム「慰めるとかえってかわいそうだから何も言わないほうがいいわオレンジペコ」

ダージリン「それを本人の前で言うのが一番キツイわ」

208 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/05 23:50:12.06 TcMQbkZn0 74/215

 ねこにゃー&ぴよたん&ももがー『マ~リ~オ~と旅に出よう♪ドラマを作ろう~♪』ルンルン

ローズヒップ「あー、あの方々、ゲーム機を持ち運んでますわー!学校でゲームなんていっけないんですのー!フーキイーンとして取り締まってきますわ!」グッ

そど子「まあまあ、あれくらいいいじゃない。そんな細かいことをイチイチ取り締まってたらキリがないわ。見逃してあげないとね」

ローズヒップ「いいんですの!?」

パゾ美「!・・・そ、そど子が風紀違反を見逃すなんて・・・」アワアワ

ゴモヨ「大洗廃艦待ったなし」

そど子「いいのいいの。さ、まほさん。ついでだしアリクイさんチームに合流してきて。もうカモさんチームは十分よね」

まほ「ああ、そうする。じゃあな」

そど子「・・・西住まほさん・・・西住隊長とはまた違った魅力を持つ人ね・・・」

ダージリン「あら、今更気付いたのね。西住姉妹ほど面白い人達はいないわ」

オレンジペコ「まるでインディーズバンドがメジャーで人気者になった途端に昔から聞いてたよアピールする人みたいですね」

そど子「・・・あれ?あの子はどこ?」キョロキョロ

アッサム「あの子・・・?」

ローズヒップ「大洗のみなさーん!フーキイーンの許可がおりましたのー!これから広報室の巨大スクリーンでマリオカートやりましょー!」オーイ

 \オオー!/ 「マジで?やっりぃー!」 「やろやろー!コンビニでお菓子とジュース買ってくるー!」 「風紀委員もヒヨったね」ワイワイガヤガヤ

ダージリン「あらあら、生徒を集めて大ゲーム大会を開催する気ね」

パゾ美「大が二回入ってますけど」

そど子「・・・」ワナワナ


そど子「待てぇーーーい!!!」グワ!

ゴモヨ「やっぱりそど子はこうじゃなくちゃ」

209 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/06 00:25:35.50 UcvOkzzc0 75/215

 ガチャ

ねこにゃー「さあさ!入ってくださいまし西住さんの姉上殿!少々散らかってますがにゃ」

まほ「ここは?」

ぴよたん「私達の溜まり場ぴよ。空き部室をかりて、ゲームやったりして遊んでるっちゃ」

ももがー「ここには色んなゲームがいっぱいあるもも!スーパーファミコン、プレステ、ニンテンドー64」

まほ「懐かしいな。ロクヨンはよく家で遊んだものだ。みほと一緒にな」

ねこにゃー「おお、まほ殿はお目が高い。カセットも色々ありますぞ!大乱闘やドンキーコング64等の定番だけでなく、たまごっちワールド、スターツインズなどニッチなのもあるにゃー」

まほ「ほう」

ももがー「なにからやるもも?ドラえもんのアクションゲーム、ドンキーコングレーシング、バンジョーとカズーイ、ロックマンDASH、ムジュラの伝説・・・色々あるもも!」

まほ「うーむ」

ぴよたん「話題になったポケモンスナップやドンキーコンガもあるぴよ!」

まほ「君達ドンキー好きなのか?」

210 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/06 22:25:19.27 UcvOkzzc0 76/215

ねこにゃー「おっと、これは失礼をいたしましたにゃー。姉上殿は戦車好き故、戦車ゲームが好ましいですにゃー。えーっと戦車のゲーム戦車のゲーム」ガサゴソ

まほ「いや、普通のゲームでもかまわんが」

ねこにゃー「64ならスターフォックスが戦車も扱えますがどうかにゃ」バーン

ももがー「いやいや、PS2のギガンティックドライブがいいもも!戦車に変形するロボットを操作できるゲームもも!」

ぴよたん「なんのなんの、ここはやはり戦車で敵をなぎ払う爽快感を求めてメタルスラッグをお勧めするぴよ!」

まほ「なにがなんだかよくわからんが普通に楽しいゲームでいいと思う。どうぶつの森とか」

ねこにゃー「はっ!いやいや!あれを忘れていたにゃー!」

ももがー「戦車が登場するゲームで・・・」

ぴよたん「マイナーでレアなコンバットゲーム・・・」

 ねこにゃー&ももがー&ぴよたん『バトルゴリラ!』

まほ「君達ゴリラ好きすぎるだろ」

211 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/06 22:49:49.52 UcvOkzzc0 77/215

まほ「それにしてもすごい数のゲームだな・・・見た事のないものもたくさんあるぞ・・・これは?」

ねこにゃー「セガサターンですにゃー」

ぴよたん「せ~がた~さんしろ~♪せ~がた~さんしろ~♪って歌がありましたよねー」

まほ「・・・?」

ぴよたん「ええっ!?御存じない!?せがた三四郎のCMの!バーチャロンが背負ってるやつ!」

まほ「すまない」

ぴよたん「ひえ~・・・これが一般人とオタクの違いぴよ・・・」

ももがー「じゃあこれは知ってるはずもも!3DO!世界初の32ビットゲーム機!CD-ROMソフトの先駆け!」

まほ「・・・」

ももがー「ほ、ほら!ドラえもんのゲームもあるもも!ドラえもんズが本格的に登場する初のゲーム『ドラえもんズ 友情伝説』もも!当時まだ名前がドラドラセブンだったもも!」

まほ「ドラえもんズってなんだ?」

ももがー「っ・・・」フラッ・・・

ねこにゃー「くっ・・・今時の一般人はドラえもんズも知らないのかにゃー!ロボット学校七不思議も怪盗ドラパンも知らないなんて!悲しい!悲しすぎるにゃー!」オロロ~ン

まほ「なにも泣かなくても・・・」

219 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/07 22:44:25.19 0ooC/ZWe0 78/215

ぴよたん「仕方ないっちゃ・・・これが時代の流れというものずら・・・最近はビデオテープやカセットテープの存在すら知らない子が増えてきてるというっちゃ」

まほ「私の家ではゲームをやっていい時間が一日30分だったからな。故にロクヨンやプレステ以外のゲームにまで手を出すほど余裕はなかった」

ももがー「一日30分!?そんなのアプデで終わるもも!」

まほ「あぷでとは」

ねこにゃー「いや、皆冷静になってほしいにゃー。これが一般の家庭で育った女の子なのにゃ。自分達と考え方の違う相手を否定するのではなく、柔軟に受け入れるのが大事ですぞ」

ぴよたん「なるほど我らオタッキーとは違う一般家庭がどんなものか教えてもらえるっちゃね。西住姉上殿は幼少期何をして育ったずら?」

まほ「戦車」

ももがー「夏休みの楽しい思い出とか」

まほ「戦車」

ねこにゃー「・・・小さい頃の将来なりたかったものとか・・・」

まほ「いいお母さん」

ねこにゃー「あっ、そこは普通の女の子なのにゃー」

225 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/09 18:53:44.08 CLp8uU/h0 79/215

ももがー「西住家って厳格なイメージだったけど、まほさんが憧れるようないいお母さんがおられるようで良かったナリ」

まほ「・・・」

 ・ ・ ・

菊代「まほお嬢様、明日はお盆ですので綺麗な服を用意しておきましたよ」

 まほ「ありがとー」


菊代「お嬢様、おやつに大判焼きがありますよ。あんことカスタードのどっちがいいです?」

 まほ「りょうほう」


菊代「はい、破けたズボン直しておきましたよ。虎さんのアップリケ付きです♪もう脚がキャタピラに改造された人ごっこしちゃダメですからね」

 まほ「ありがとうきくよさん」

 ・ ・ ・

まほ「・・・ああ、いいお母さん的存在だった」

ねこにゃー「的?」

226 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/09 19:54:07.01 CLp8uU/h0 80/215

まほ「仕事の忙しいお母様に代わって、お手伝いさんが私とみほの面倒を見てくれていたんだ。親代わりと言っても過言ではないかもしれん」

ねこにゃー「家政婦さんなんてマンガのお金持ちキャラっぽい!やっぱりメイド服ですかにゃ!?いやさ白髪でヒゲの生えたバットラーというのもいい!しかしイケメン執事というのも・・・」

まほ「菊代さんと言ってな、着物姿だった」

ねこにゃー「はぁぁぁそのテがあったかぁぁぁ!」モダエモダエ

ぴよたん「じゃあ本当のお母さんはどんな感じだったっちゃ?」

まほ「・・・」

 ・・・

菊代「ほらほら、もう9時ですよ~。早く起きてくださ~い」バッサー

しほ「・・・うぅ~ん・・・布団取り上げないで・・・」ムニャムニャ


菊代「あーもーホラホラ、襟が曲がってますよ。それにシャツもだらしなくズボンから出ちゃってるし。ホラ、ちゃんとシャツ入れて。もうっ」ギュッギュ

しほ「むう」


菊代「お帰りなさい。ご飯にします?お風呂にします?常夫さんはみほお嬢様とゲームしてますよ」

しほ「あぁ~疲れたぁ~・・・もーイヤー・・・社会と折り合いつけるのやめたーい・・・」ボテー

菊代「はいはい、ごくろうさまです。家元はよくがんばってますよー」ポンポン

 ・・・

まほ「私がちゃんとしなければと思ったな」

ぴよたん「実の子供に反面教師にされるってよっぽどぴよ」

227 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/09 23:21:49.53 CLp8uU/h0 81/215

 ――・・・

しほ「くしゃみがでる」ハクション

菊代「あらら、カゼですか?それとも、誰かがウワサをしてるのか」

しほ「フッ・・・どこかで誰かが西住流のすごさを語りあっているのでしょう」フフ・・・

菊代「もしくはお嬢様達が家元の陰口を叩いてるのかも」

 Σしほ<! ガーン

菊代「母親らしいことをロクに出来ませんでしたからねぇ~。あんな親にはなりたくないーなんて言ってるのやも」

しほ「・・・」ズーン

菊代「うそうそ、冗談ですよ。まほお嬢様もみほお嬢様も良い子ですから、家元ことを悪くなんて思っていませんよ」

しほ「・・・」パァー

菊代「私や常夫さんじゃあるまいし、家元の悪口なんて言う訳がありません」

 Σしほ<! ガーン

菊代「冗談ですよ。ウソウソ♪」

しほ「・・・」

229 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/10 00:28:27.28 JrM5Pd6v0 82/215

まほ「勘違いしないでほしいが、私もみほもお母様を尊敬している。私達の世話が出来なかったのは西住流としての役目が忙しいからだと、幼心に理解していた」

ももがー「利発なお子さんもも・・・」

まほ「たまにではあるが、私達と一緒にピクニックに出かけたり、食事を作ってくれたり、一緒に遊んだりもした。私とみほにとって、お母様は世界で一人だけのお母様だ」

ぴよたん「めっちゃええ子だっちゃ・・・こんな子がほしい・・・」ウルウル

ねこにゃー「しかし普段家事をやっていない母上殿が、キチンと家事をこなせたのですかにゃ?」

まほ「フッ・・・西住流を甘く見るんじゃない。お母様の料理は類を見ない腕前だ。包丁は使わずに手刀で野菜を切り、お米を両手でギュっと握るとホカホカに炊けるんだぞ」

ねこにゃー「えぇ・・・そ、掃除はどうかにゃ?」

まほ「手をバってやって埃だけを吹き飛ばしていたな」

ねこにゃー「お、おう・・・せ、洗濯とかは?」

まほ「手に吐息を吹きかけると温かくなるだろう。お母様はあの要領で手を温め、手をアイロン代わりにしていた」

ねこにゃー「いよいよもって西住流ってなんなのにゃー・・・」

234 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/12 00:02:39.22 o7T6qyxD0 83/215

ぴよたん「西住流家元ってやっぱり戦車上手いぴよ?高校時代はブイブイ言わせてたっちゃ?」

まほ「お母様の学生時代か・・・あまり聞いたことがないな」

ねこにゃー「おや、案外興味ないのですかにゃ?」

まほ「あまり自分の事を語るような人ではないからな。それに公式でも特に触れられてないし」

ねこにゃー「後半が真実にゃー」

まほ「菊代さんも戦車道をやってたという噂も耳にしたことがあるが詳しく教えてくれなかった。あまり人には言えないような無法行為でもやっていたのかもしれない」

まほ「色んなチームに勝負をふっかけて野良試合を繰り返してたとか、たった一輌で三十輌を相手に勝っただとか言う話も聞くが、おそらく西住流を持ち上げたい愛好家が作った空想だろうな」

ももがー「昔話はたいてい尾ひれがつくものナリな~」


 ――・・・

しほ「またくしゃみ」ハクシュン

菊代「あ、私も・・・ぃっきし!」キクチャン ペッ

しほ「ハハハ、変なくしゃみ。もしかしたら私達二人して噂されてるのかもしれない」

菊代「お嬢様が家元はロクな親じゃなかった、と言いながら、菊代さんは本当のお母さんみたいで大好き、と話しているのかも」

しほ「少し泣く」スッ・・・

菊代「冗談ですってばもー。ほら、スネないスネない」グイグイ

しほ「・・・」

235 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/12 00:25:10.12 o7T6qyxD0 84/215

まほ「ところでなんの話だっけか」

ねこにゃー「えーっと、家でゲームの時間制限されていたどうこうの話ですにゃ」

まほ「そうだった。そういう訳であまりゲームには詳しくないんだ」

ぴよたん「だったらプレイできなかった分、これから堪能するっちゃ!今日はゲストも来る予定ぴよ!」

まほ「ゲスト?」

ももがー「ネトゲで知り合った知人を今日この部屋に招待してるもも。もうそろそろ来る頃なり」

まほ「ほう、どういう人だ?」

ねこにゃー「よく知らないですにゃー。今日初めて会うので」

まほ「えっ」

ぴよたん「わかってるのは同じ人類ということだけずら」

ももがー「後は会ってからのお楽しみナリ!」

まほ「怖っ」

 <KNOCK KNOCK

ねこにゃー「おや、噂をすればにゃんとやら。どうぞー、鍵は開いておりますぞー」

 ガチャ

ケイ「ハローグッバイこんにちわ!ライオンのごきげんよー!」パァー

ナオミ「もう挨拶でもなんでもない」

アリサ「うっわ、ナード丸出しの部屋ね・・・きっつー」

まほ「安心した」ホッ

アリサ「ちょっと、何人の顔見て笑ってんのよ」

241 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/14 00:38:18.28 OugbXtwb0 85/215

アリサ「っていうか何でここにアンタ達がいるのよ!私はネトゲの知り合いと会いに来たのよ!どうして大洗戦車チームの子達と西住まほがいるの!?」

まほ「それはこっちの台詞だ。なぜサンダースの3人がここに?」

ケイ「アリサがネットで知り合った人とリアルで会うっていうから心配でついてきてあげたのよ。なんでも相手が男か女か中年か子供かもわからないって言うから危なっかしくてね」

まほ「もっともだ」

ぴよたん「私達もこの部室にネトゲの知人が来る予定ずら」

ねこにゃー「あっ、ということはもしかして、TKSラブズッキュン@さんとはサンダースのアリサさんですかにゃー」

アリサ「!?どどどどどうしてその名前を!?ま、まさかねこにゃーさんとももがーさんとぴよたんさんって・・・あなた達なの!?」

ももがー「ご名答ナリ!」

まほ「大洗チームの選手名くらい覚えてなかったのか」

アリサ「てっきり同姓同名かと・・・」

まほ「大洗の学園艦、大洗の校舎に来た時点で気付かなかったのか」

アリサ「ただ単に大洗の生徒なのかなと・・・まさか戦車道チームの子だなんてミジンも思わなかった・・・」

ナオミ「まあ普通は気付くね」

ケイ「アリサったら校内に入ってから『どうして大洗の校舎なのかしら・・・』ってブツブツ言ってて、もうおかしくっておかしくって」プププ

アリサ「気付いてたなら何で教えてくれなかったんですか!」

ケイ「訊かないんだもん♪」

244 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/14 22:39:03.31 UATRxRbZ0 86/215

アリサ「・・・それにしてもほんとオタッキーな部屋よね。ありとあらゆるゲーム機がしっちゃかめっちゃかに散らかして・・・」

ねこにゃー「面目にゃー」

ももがー「ではTKSラブズッキュン@さんのお部屋はどんな感じもも?」

アリサ「リアルでその名で呼ぶんじゃないわよ!私の部屋はアレよ。普通よ。一般的な女子高生の部屋よ」

ケイ「アリサは私でも部屋に上げてくれないのよね~。何か隠してるのかな~?」ン~?

アリサ「何も隠してなんかないですよ。まったく」ヤレヤレ

ナオミ(・・・以前、アリサとスカイプで話してた時、誤操作で一瞬だけアリサ側のカメラが起動したことがあった・・・)

ナオミ(一瞬だけアリサの部屋が見えたけど・・・壁にビッシリ『タカシ』と書かれた紙が貼られていた・・・いや、あれは見間違いだったのかもしれない・・・)

ナオミ(誰にも言えないしアリサ本人にも怖くて聞けない・・・ずっと胸にしまっておこう・・・私はそう決めた・・・)グッ

アリサ「なによ、なに人の顔見て青ざめてるのよ」

250 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/14 23:32:48.05 UATRxRbZ0 87/215

アリサ(・・・そういえば前にナオミとチャット通話してた時、一瞬だけビデオチャットになっちゃったのよね・・・)

アリサ(あの時もしかしたら私の部屋見られたかも・・・もし見られたとしたらおしまいだわ!)

アリサ(減量のために部屋中に『ダイエット!』って書いた紙貼りまくってるなんて知られたら・・・恥ずかしくってもう学校行けないわよ!しかも殴り書きだから字ぃきたないし!)

アリサ(っていうか隊長の耳に入ったら絶対ネタにされてイジられまくるし!『アッハハハ!字がぐちゃぐちゃで何て書いてあるかわかんないわー!』とか言われるのがミエミエ!)

アリサ(絶対に誰にもバレちゃだめだわ・・・)

ナオミ「・・・何?何で私の顔見て冷や汗かいてるの」

アリサ「な、なんでもないわよ!」

251 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/14 23:38:09.16 UATRxRbZ0 88/215

ダイエット
タ カ シ

 イとエが重なって『カ』に
 ッとシが重なって『シ』に見えた・・・という

254 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/15 01:25:32.05 FjxEKisy0 89/215

ケイ「さてっ、せっかく来たんだから私達も一緒に遊ぶわよ!なんと特別にスペシャルなゲームを持ってきたのでしたー!」バーン

ぴよたん「そ、それは・・・!」

ケイ「サンダースコンピュータエンタテイメント製!ハイパーファミコンよ!」

 ねこにゃー&ももがー&ぴよたん『おおー!!!』

ケイ「かの傑作機スーパーファミコンの系譜を汲む機種!もしスーファミが64とは別の進化系統に分岐したら?というテーマでサンダース大が独自に作ったのよ!」

ケイ「なんとスーパーファミコンのゲームをPS4並の高解像度でプレイできるの!スーファミのカセットでも最大8人まで同時プレイ可能!でも遊べるのはスーファミのカセットだけ!」

 ねこにゃー&ももがー&ぴよたん『おおー!!!』

ケイ「さらに流行りの4DX仕様!ゲームに合わせて本体からCo2ガス噴出、水鉄砲発射、バブルも噴射、コントローラーに電気ショックも!非プレイ時はお掃除ロボットにもなる!」

 ねこにゃー&ももがー&ぴよたん『おおー!!!』

ケイ「しかも脳波コントロールできる!」

 ねこにゃー&ももがー&ぴよたん『おおー!!!』

まほ「すごいのかすごくないのかわからん」

260 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/18 22:22:29.95 MMclmTJD0 90/215

ケイ「さっそくプレイしましょ!カセットはサンダースが開発した新作の『チキチキパンツァー猛レース』よ!」バーン

アリサ「カセットって言い方がもう古いわよね」

ケイ「好きな戦車を選んで何でもアリのガンガンバトルを繰り広げるレースゲームよ!じゃ、準備するわね!うんしょ!うーんしょ!この三色コードがまた面倒なのよね・・・」グイグイ

ねこにゃー「そうそう、スーパーファミコンも64もゲームキューブも、三色コードの接触が悪いと映像も音声もおかしくなるにゃー」アルアル

ケイ「どう?ついた?」グイグイ

ナオミ「ついたよ」

ケイ「オッケー、じゃ遊びましょか」パッ ブツン

ナオミ「あ、また消えた」

ケイ「SHIT!せっかくベストポジションにしても手を離すとまたダメね!何かで支えなきゃ・・・アリサ、あなたのスマホ借りるわね」ガッ

アリサ「ちょっ」

ケイ「これで万事オッケーね!さ、ゲームをはじめましょ!Get ready!」バーン


261 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/18 22:40:52.58 MMclmTJD0 91/215

 ヤ~ブレ~ソ~ナ~コドオ~♪ツ~レテ~イク~ンダ~♪

ぴよたん「オープニングアニメーションまであるぴよ」

ももがー「凝ってるナリなー」

ケイ「さ、多人数プレイモードで遊びましょ。好きな戦車を選んでな。私はやっぱりシャーマン!」ガシーン

ナオミ「ファイアフライ一択」ガシーン

アリサ「・・・エイブラムス」ガシーン

まほ「シャーマンじゃないのか」

アリサ「い、いいじゃない!好きな戦車なんだから!」

まほ「私は寝ても覚めてもティーガーⅠだ」ガシーン

アリサ「言葉のチョイスおかしいわよ!」

ねこにゃー「ひとつ質問ですが、何でもアリのガンガンバトルとおっしゃってましたよね?つまりこのゲームは単純なレースではなく戦闘要素も絡んでくるということですかにゃ?」

ケイ「THAT'S RIGHT!(それは右でないか)」

ねこにゃー「じゃボクはマウスにするにゃー」ガグォーン

ぴよたん「ヤークトティーガーがいいぴよ」ギゴガァーン

ももがー「カール自走臼砲」ドゴゴグァーン

アリサ「攻撃に全振りか」

266 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/21 22:18:05.91 OfR4hIk20 92/215

ケイ「それじゃゲームのはじまりよ!やってやるわぁ!」ダン

 TV<ブツンッ・・・

ナオミ「あ、バグった」

アリサ「隊長が床ドンするからですよ」

ケイ「もうっ!すぐ壊れちゃうんだから。待ってて、今点け直すから」

まほ「最新型なのにすぐ壊れるのか」

ナオミ「スーパーファミコンの性能を飛躍的に向上させた結果、バグりやすさも飛躍的に向上したという訳さ」ヤレヤレ

まほ「どういうことなんだ・・・」

ケイ「ちょっと待ってて、すぐに直して電源点けるから。カセットを本体から抜いてフーフー」フー!

ケイ「本体の方もフーフー」フー!

ぴよたん「それあんまりやらないほうがいいらしいぴよ」

ケイ「そして本体にカセットを力強くはめこむ!」ガァン!

ケイ「ダメ押しにカセットを叩く!動け!動きなさいよ!」バンバン

ケイ「そして電源オン!」ガチッ ヴィヨーン

ケイ「この手に限るわ」

まほ「そんなことやってるから壊れるんじゃないのか」

ねこにゃー「昔のゲームってこんなもんだったにゃー」

268 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/21 22:24:05.45 OfR4hIk20 93/215

ケイ「よーし!皆戦車を選んだわね!さあ、仕切り直しよ!」

 ・ケイ→シャーマン ・ナオミ→ファイアフライ ・アリサ→エイブラムス ・まほ→ティーガーⅠ ・ねこにゃー→マウス ・ぴよたん→ヤークトティーガー ・ももがー→カール

アリサ「ゴリッゴリなラインナップね・・・」

ケイ「さあ、泣いても笑ってもレースのはじまりよ!」

 《HEAVEN Oor HELL》

   <RACE 1>

  >>Let's Rock!<<

ケイ「GO!サンダースGO!」ギャラギャラギャラ!

まほ「パンツァーフォー」ギャラギャラギャラ!

アリサ「ブッ潰す!」ギャラギャラギャラ!

ナオミ「・・・」ギャラギャラギャラ!

ねこにゃー「ゲームの達人の腕前見せてやるにゃー!」ギャラギャラギャラ!

ぴよたん「ぴよたんいきまぁーす!」ギャラギャラギャラ!

ももがー「わーん!みんな待ってよー!」ゴロゴロゴロ・・・

271 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/21 22:51:34.66 OfR4hIk20 94/215

ケイ「ハーハハハハハ!一等賞は私のものよー!」ドドドドド

アリサ(隊長には悪いけど、今日勝つのは私よ。このゲームを開発したサンダースゲーム開発部の子達にワイロを渡して、秘密の近道を教えてもらっていたのよ!)

アリサ「このカーブにある看板に突っ込めば・・・一気にショートカット!」ギューン

ケイ「WOW!アリサったら速いわね!」

アリサ「HAHAHA!隊長!今日こそ勝たせてもらいますよ!あなたが卒業するまでに一度くらい勝たないといけないのですからー!」ドドドドド

ケイ「そっちがその気ならいいわ!ノって上げるのが女ってもの!とっておきの裏技を見せてあげるわ!」

アリサ「な、なんですってー!?」

ケイ「ABBAAB→→←!シャーマン戦車トランスフォーム!」ウィーンガキョンガキョンガガガッゴギンッグオゴゴゴゴゴ!

ケイ「見たか完全変形ロボット!シャーマンキングよ!」ガシーンガシーンガシーン!

アリサ「ゲーッ!隊長の戦車が人型ロボットに変形をー!?」

ねこにゃー「かっこいいにゃあああぁぁぁあああ!」

まほ「これ戦車のレースゲームだよな」

282 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/22 21:30:00.47 JaO0nLFQ0 95/215

ケイ「あなた達もレッツ変形!勝負はフェアじゃないとね!裏技コマンドは覚えたわよね?」

アリサ「一回聞いただけで覚えられるわけ――」

 ねこにゃー&ぴよたん&ももがー『ABBAAB→→←!』ポチポチポチ

 グォーンガキョンガキョンガキョングオガガガガギアーン!

アリサ「なんで一発で覚えられんのよ!」

ぴよたん「うわおぉぉ・・・ロボットに変形したっちゃぁ・・・」キラキラ

ねこにゃー「変形ロボットは人類のロマンにゃー・・・」キラキラ

ももがー「わーん!変形しても遅いももー!」ズシーン・・・ズシーン・・・

ナオミ「↑↑↓↓←→←→BA」コナァミィ

アリサ「ちょっ・・・なによそれ、ナオミのファイアフライになんかオプションパーツいっぱい付いたんだけど何その隠しコマンド」

まほ「↑・X・↓・B・L・Y・R・A」ガガガガガァルズアンドパンツァァァ・・・

アリサ「ちょっと!なんでアンタ達いっぱい裏技知ってんのよ!」

290 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/27 21:57:24.24 nhJWpLCG0 96/215

 ティーガーⅠ<ウィーンガコンガコンガコングイングオゴゴゴ!

ケイ「HA!マホのティーガーも変形したわね!」

 ティーガーⅠ<ギュピッ!ギュピッ!ギュピッ!

ナオミ「なんか走る音おかしくない?」

まほ「待てー先頭車ー」ギュピギュピギュピ!

アリサ「あひぇー!た、隊長ー!おたすけー!」

ケイ「後輩が他校の上級生にいじめられてるとあっちゃ放っておけないわ!ナオミ!行くわよ!サンダースのチームワークをSHOW WEするわよ!」ドスンドスンドスン!

ナオミ「仕方ない」ギャラギャラギャラ!

アリサ「HA-HAHAHAHA!みなさい!これがサンダース大付属の絆パワーよ!アンタ達なんかケチョンケチョンに――」

 ヒューーーッ・・・ \ボグワアアアアアン!/

アリサ「あひぇー!」ドカーン!

ケイ「WHAT!?カールの砲撃!?」

ももがー「んももももも!撃った砲弾に飛び乗ってここまで来たもも!」バーン

ぴよたん「これで大洗女子アリクイさんチーム集合だっちゃ!やってやるずらー!」

アリサ「へ、へーんだっ!アンタ達ビギナー連中が集まったって相手になんないわよーっだ!」ベー

 マウスロボ<ブン! ドグシャアア!

アリサ「あひえー!ロボットに変形したマウスに蹴飛ばされたー!やっぱ私って世界一不幸な美少女ー!」ドーン!

まほ「本当に何でもありになってきたな」

294 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/29 20:32:41.73 I9DQuaj40 97/215

ねこにゃー「ボク達は大洗女子でも一番初心者。たぶん先の戦車道大会で一番弱いチームにゃ。けど、弱いなりに力を合わせて戦うのにゃー!」ザッ!

ぴよたん「たとえ一つ一つが小さな火でも、集まれば大きな炎となるっちゃ!」ザッ!

ももがー「それが大洗女子の強さの秘訣ナリィ!」ザッ!

まほ「フッ・・・」

ケイ「UH-HUH!やっぱり大洗はそうでなくっちゃね!OッK~!だったら私達も真正面から受けてたつわ!ナオミ、アリサ、いっくわよー!」ザッ!

ナオミ「乱れ狙い撃つわ」ザッ!

まほ「私も戦う。一人黒森峰の一匹オオカミとしてな」ザッ!

アリサ「ま、待った!裏技を使ってるキャラがこんなに密集したら――」

 ブツンッ・・・――

ケイ「あ、バグった」

アリサ「ほらぁ!本体が処理におっつかなくなっちゃったんですよ!」

 ブスブス・・・プシュ~・・・

ももがー「わー、煙吹いてるももー!」

ぴよたん「とりあえず水を!徹夜用に完備してあるレッドブルをぶっかけるずら!」バシャア

ナオミ「このゲーム機は故障だ。遊べないぞ」

まほ「大した欠陥機だな」

295 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/29 20:40:00.19 I9DQuaj40 98/215

ケイ「フゥーッ!一時はどうなるかと思ったわ!」

アリサ「どうなったの!?」

ねこにゃー「もう少しで勝ててたかもしれないのににゃー。残念」

ケイ「まあまあ、この続きはまた今度、試合でね♪」ウィンクバチーン☆

まほ「その方がいい。ゲームばかりしているよりは、戦車に乗って油にまみれすすだらけになる方がいい」

アリサ「そうかしら・・・」

ケイ「それじゃ、ゲームの後は身体を動かしましょ!適度な運動がナイスバディの秘訣なのよ♪」バーン

ナオミ「私達サンダースの生徒は毎日決められた運動メニューをこなすことで、アメリカンなボデーを維持しているの」バーン

ももがー「へー・・・」チラ

アリサ「うっさいわね!」

ももがー「何も言ってないナリ」

ねこにゃー「成長の早さは人それぞれですにゃ」

ぴよたん「気にしてたらキリがないずらよ」

アリサ「うっさいっつってんでしょ!」

まほ「アリサ、ハンカチ使うか」スッ

アリサ「もう勘弁してぇ!」

296 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/29 20:51:53.71 I9DQuaj40 99/215

ケイ「A-HA!アナタ達なかなかやるじゃない!腕立て1000、腹筋1000、スクワット1000、ベンチプレスに懸垂まで含んだサンダース流ハードメニューについてくるなんて!」

ねこにゃー「我々も鍛えてますので!」キリッ

ぴよたん「まだまだやれるっちゃ!」フンス

ももがー「最近筋肉付けるのが楽しくてしょうがないもも!プロテインが主食ナリ!」

ナオミ「この程度でいい気になるなヒヨッ子ども!貴様等は卵の殻を破ったばかりの新米だ!真の戦車女子になりたければ私考案の特別メニューに食らいついてこい!わかったか!」

 ねこにゃー&ぴよたん&ももがー『わかりましたー!』

ナオミ「違ぁう!私への返答は、ラジャー!もしくは、了解だ!」


アリサ「ハァッ!ハァッ!・・・な、なんで・・・あのナード達・・・あんなに運動できるのよ・・・はあっ!はあっ!・・・っていうか・・・なんで私まで・・・付きあわされなきゃ・・・なんないのよ・・・」ハアハア

ねこにゃー「アリサ殿、大丈夫ですかにゃ?あんまり無茶するとよくないですにゃー」

ぴよたん「ところでどうしてブラジャー姿で運動してるっちゃ?」

アリサ「ハアハア・・・ブラじゃないわよ・・・はあはあ・・・大胸筋矯正サポーターよ・・・」ハアハア

ももがー「運動着持ってないから見学してる西住まほさんと一緒に休んだらいいナリ。さすがにまほさんはアリサ殿みたいにブラジャー姿だと恥ずかしいみたいもも」

アリサ「ブラじゃないっつってんでしょ!大胸筋矯正サポーターよ!なんでどいつもこいつもブラ呼ばわりすんのよ!」

297 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/03/29 22:01:52.48 I9DQuaj40 100/215

まほ「・・・」ボー

カエサル「おや、西住隊長の姉上、グラウンドの隅で何をボーっとしている?」

おりょう「きっと時代の流れを読んでいたぜよ」

まほ「む、カバさんチームか。いや、アリクイさんチームとサンダースの面々が汗を流しているのを遠巻きに眺めているだけだ」

左衛門佐「どういう状況なんだ・・・」

まほ「しばらくアリクイさんチームは手が離せんだろうから、カバさんチームに合流してもいいか?」

エルヴィン「おお!もちろん!大歓迎さ!」パアー

左衛門佐「アリクイさんの皆には置き文を書いておこう。『西住まほは頂戴した』っと・・・」スラスラ

おりょう「それじゃ行こうぜよ。しかし西住隊長の姉者はどうして一緒に運動をしなかったぜよ?」

まほ「運動着を持っていないのでな。アリサのようにブラジャー一枚になるのは、さすがに羞恥心があってな」

 \ブラジャナイ!ダイキョウキンキョウセイサポーター!/

カエサル「なんかわめいてる」

まほ「あの子はいつもああなんだ」

301 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/04/11 19:55:44.73 r8K4uqup0 101/215


 ―戦車倉庫

まほ「どの戦車も見事に整備されている。特にポルシェティーガーに至っては実戦でマトモに戦えるように仕上げるなど、大したものだ」

エルヴィン「そうでしょうとも!なにせ大洗が誇る自動車部が手入れをしてくれてるのですから。生卵に乗った鉄の塊などと比喩されるドイツ戦車をここまで仕上げるのは並大抵の技術ではない」

まほ「天才博士の道楽の産物とまで言われるポルシェティーガーだ。よく実戦に投入する気になったものだな」

エルヴィン「ポルシェ博士の虎は不採用となり、余った90輌分の車体をエンジンを換えて手直ししたものがエレファント。初期は博士の姓フェアディナントと呼ばれていたのですな」

まほ「ああ。ポルシェティーガーの車体を利用したエレファントの発電用エンジンは車体前部にあったため敵の銃弾を受けやすく雨水でショートすることもあったそうだ」

エルヴィン「さらには後部には駆動モーターがあるため車内はかなりの暑さを――」


左衛門佐「まてぇーい!」バッ

エルヴィン「むっ・・・なんだ左衛門佐。隊長の姉殿とドイツ談義をしているんだ。邪魔をするな」

左衛門佐「エルヴィン!お前一人だけ隊長の姉者と仲良くなろうとしてるだろう!ずるいぞ!抜け駆けをするな!」

カエサル「どこか案内しようかと提案したら即答で『戦車倉庫』と答える姉者殿もなかなか戦車脳だとは思うが・・・二人だけで盛り上がるんじゃない!我々だって姉上殿と仲良くなりたいのだ!」

おりょう「独り占めはなしぜよ!」

エルヴィン「えぇ~い!うるさい一般ピーポーども!姉殿はドイツ好き!私もドイツ好き!そこに何の違いもありはしないのだ!」

左衛門佐「違うのだ!」

 カエサル「やいの!」 おりょう「やいの!」

 \ヤイノヤイノヤイノヤイノヤイノヤイノ!/

まほ「なぜ言い争いになるのだ」

303 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/04/11 19:59:22.78 r8K4uqup0 102/215

ここで書いてるポルシェティーガーやらエレファントの話は「宮崎駿の雑創ノート」に掲載されてるものをほぼそのまま書いてます
雑創ノートには『この本は資料的価値はありません』と書かれてるので間違いだとかあるかもしれませんご了承ください。>>1はミリタリー知識皆無なので

305 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/04/11 21:51:26.86 r8K4uqup0 103/215

おりょう「姉者殿!我ら皆、これを機に姉者殿とお近づきになりたいぜよ!」

まほ「照れる」

カエサル「よし、姉者殿と仲良くなるために質疑応答に応えてもらうというのはどうだ?」

 左衛門佐&おりょう『それだ!』

左衛門佐「姉者殿!好きな食べ物はなんでござるか!?」

まほ「カレー」

おりょう「好きなパンの種類は何ぜよ!」

まほ「カレー」

カエサル「好きなお魚はなんですか?」

まほ「カレイ」

エルヴィン「好きな戦車漫画の好きな場面を教えてください」

まほ「『豚の虎』にて、すぐ壊れるポルシェティーガーで戦った主人公ハンスと上官の会話、『戦争が終わって俺が金持ちになっても、ポルシェには絶対に乗らん』というオチ」

エルヴィン「フッ・・・」ドヤァ~ッ

 カエサル&左衛門佐&おりょう<イラッ・・・

左衛門佐「貴様ァエルヴィン!なんだその勝ち誇った顔はァ!」

おりょう「自分の土俵だからって良い気になるんじゃないぜよ!」

カエサル「もっとみんなにわかる話題をしろ!」

エルヴィン「え~い!ピーピー泣くんじゃない!姉殿は私だけのものだ!誰にも譲らないぞ!」

まほ「えっ」

 \ヤイノヤイノヤイノヤイノヤイノ!/

307 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/04/11 22:52:52.83 r8K4uqup0 104/215

まほ「落ち着いてくれ皆。私のためにケンカはやめてくれ」

カエサル「火に油注いでない?それ」

まほ「私もできることなら皆と仲良くなりたいと思っている。確かに私はドイツ関連には一日の長があるが、他の話題でもかまわないさ」

左衛門佐「おお!流石は天下の黒森峰隊長!話がわかる!では、好きな戦国武将は誰か教えてもらいたいでござる」

まほ「ふむ・・・そうだな。やはりなんといっても、二天一流、天下無双、ブレイブフェンサー・・・様々な呼び名で呼ばれる宮本武蔵だな」

左衛門佐「・・・む?」

おりょう「それじゃあ好きな幕末志士は誰ぜよ?」

まほ「う~ん・・・あの人・・・あの・・・あれ、牙突の人」

おりょう「・・・もしかして斎藤一?」

まほ「そうそう、その人」

カエサル「好きなローマ人を」

まほ「阿部寛」

カエサル「駄目だ!この人思ったよりもポンコツだぞ!」

左衛門佐「これがかの黒森峰の隊長だなんて!」

おりょう「一気に親近感沸いたぜよ!姉者殿も人の子なのぜよ!」

まほ「しほの子だ」

312 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/04/18 17:57:45.80 y8uiOklb0 105/215

おりょう「安心したぜよ。黒森峰の隊長というと完全無欠の完璧超人という印象が強かったけど、ちょっと抜けてるところが普通の女の子っぽくてうれしいぜよ」

まほ「褒めているのかどうなのか」

左衛門佐「食事はサプリメント、ヒマな時は勉強かトレーニング、趣味は税金の計算だとか、そういうイメージだったからな」

まほ「・・・そうか。私は女の子らしくないのか」シュン

エルヴィン「左衛門佐ァ!姉殿を落ち込ませたなァ!」クワ

左衛門佐「だ、だって雑誌でも書かれてたぞ。ほら、見てみろこれ。戦車道雑誌の特集、西住流大解剖スペシャル。西住まほは情け無用の戦闘マシーン、血の代わりにオイルが流れてる・・・だと」

まほ「・・・」

エルヴィン「ゴシップ雑誌などデマや妄想が大半なんだ!ええいかせ!こんなもの!姉殿を悲しませる悪い雑誌はこうだ!えいっ!えいっ!このっ!」バシーン フンヅケフンヅケ

カエサル「私にいい考えがある」

おりょう「みんな聞くぜよ!カエサルにいい考えがあるらしい!」

左衛門佐「たいていロクな案じゃないがな・・・」

カエサル「まほ姉者の無機質で機械的なイメージを覆すには、普通の女の子らしく装飾すればいいのではないだろうか。名案だと思う」

まほ「えっ」

エルヴィン「おおっ!そいつはいいアイデアだカエサル!やはりカバさんチーム一の乙女なだけはある!いよっ!たーかちゃんっ!」

カエサル「よし、そうと決まればまほ姉者を女の子らしい格好にコーディネートしちゃおう大作戦を開始する!」

 \オーーー!/

313 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/04/18 20:26:52.97 y8uiOklb0 106/215


カエサル「ドラムロール!」

 左衛門佐<ドンドコドコドコドコドコドコ・・・

カエサル「ラッパ!」

 おりょう<ブーパブー♪

カエサル「花のシャワー!」

 エルヴィン<ファッサ~

カエサル「ご登場いただきましょう!古代ローマ風の女性衣装の西住まほ~!」バッ!

まほ「・・・」アースベンニャーアワディチワワー

おりょう「おおー!綺麗ぜよ!王女様みたいぜよ!」ゼヨ!

エルヴィン「まるで博物館に展示されている彫刻のような芸術的美的センスだ」ウンウン

左衛門佐「ディズニープリンセスも真っ青でござろう」ハッハッハ

まほ「うーむ、たしかに女性らしさ溢れる格好かもしれんが、このカーテンのような長い布の衣装はどうも動きづらい・・・」グイグイ

カエサル「王女様をイメージしたからな。大王は軍隊を指揮し政治をせねばならない。だが王女様は綺麗なおべべ着て悪役に攫われるのが仕事だ。動きづらくてナンボなのだ」

まほ「これでは戦車の中でひっかかったり他の乗員の目を覆ったりしてしまうかもしれない。何より動きづらい。実戦には不向きだ。役に立たん」

カエサル「姉殿を女の子らしくする作戦だということは理解してる?」

314 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/04/18 22:18:24.40 y8uiOklb0 107/215


おりょう「琴!」

 エルヴィン<ベンベンベベンベンベベン

おりょう「笛!

 左衛門佐<ピ~ヒョロロロ~ピ~♪

おりょう「女の子の声!」

 カエサル「おっ嬢っさん♪おっ入んなさいっ♪」

おりょう「それでは主役のご登場ー!江戸末期から明治にかけての時代風衣装を纏いし西住まほ殿ぜよー!」バッ!

まほ「・・・」ハイカラ~

エルヴィン「いい!着物を完全に着こなしている!和装も似合うとはさすが姉殿!」イイネ!

左衛門佐「ヤマトナデシコの武芸である戦車道を新たな切り口からアピールしているようだ。かわいいともかっこいいとも言えるな」ハッハッハ

カエサル「長くない髪の毛を纏めてギリギリお団子にしているのもなかなか似合うな。まるで朝の連続テレビドラマ小説に出てくるおてんば娘のようだ」ウンウン

まほ「うーむ、たしかに撫子らしい格好だが、どうにも思さがなぁ。よいしょ」グイ

おりょう「あっ、なにをするぜよ。ソデをまくって・・・袴も膝まで上げて・・・ハチマキまで締めて」

まほ「うむ、これなら機動性を確保できる。さあ、どこからでもかかってくるがいい」キュッ!

おりょう「相撲でも取る気ぜよ?」

316 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/04/18 23:57:49.65 y8uiOklb0 108/215


エルヴィン「ラッパ!」

 左衛門佐<プッパパッパパッパパッパパッパパッパパ~

エルヴィン「ピアーノ!」

 カエサル<ジャジャジャジャーン!ジャ・ジャ・ジャ・ジャーン!

エルヴィン「ラップ!」

 おりょう「YO 西住まほがすみずみ仮装♪いろんな姿に次々変装♪ドイツもコイツも似合うぜ最高♪」

エルヴィン「レディース&ガールズ!お目見えしましょう、ドイツの民族衣装ディアンドル姿の西住まほだぁー!」バーン

まほ「・・・」リボンノムシャ~

左衛門佐「すごい!なんというお似合い感!やはり餅は餅屋だな!」オオー!

カエサル「姉者殿のナイスなバデーが強調されてなんともウラヤマシイ!このドデカイ胸族め!」グヌヌ

おりょう「こんな店員さんがいる飲み屋はバブル並に儲かるぜよ!」

まほ「うーむ、確かに黒森峰といえばドイツなのだからディアンドルはいいのだが・・・実は最近この衣装を着る機会が多いから、正直面白みがないな・・・」

エルヴィン「えっ・・・き、着てるんですか・・・じゃあ全然新鮮じゃない?・・・」

まほ「詳しくはガルパンスピンオフ漫画『リボンの武者』を読んでくれ」キリッ

エルヴィン「真顔でダイレクトマーケティングされても・・・」

317 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/04/19 00:19:17.08 QqvVPfNb0 109/215


左衛門佐「拍子木!」

 カエサル<カン・・・カン・・・カンカンカンカンカン!

左衛門佐「笛!」

 おりょう<ピ~ヒョロロ~♪

左衛門佐「締めの太鼓!」

 エルヴィン「いよぉ~」ポン!

左衛門佐「真打ち登場!歌舞伎衣装に身を包んだ西住まほ殿の、アッ、おなァ~りィ~!」ザー

まほ「・・・」ジュゲムジュゲム

カエサル「おおー!歌舞伎の女形か!これは新鮮!今まで見たこともない想像も出来ない姉者殿だ!」ダレダカワカンネー!

おりょう「着物の中にいっぱい武器とか仕込んでそうぜよ!」シゴトニーン!

エルヴィン「もはや女としか言いようがない女の女による女のための格好だ!しかも強そう!」

まほ「うーむ、たしかに女形は女らしさを表現する格好なのだが・・・女形は男の役者がやるものだろう。現代では『男が女を演じる』という認識が強い。つまり女形は男がする格好なのではないか」

左衛門佐「えっ・・・ど、どうなんだろう・・・女形って言うんだから女の人もやってるんじゃ・・・」

まほ「江戸幕府が歌舞伎などで女性を使うことを禁止していたが故に男が女装をしたのが女形の始まりだそうだ。ならば逆に女の私が男形の歌舞伎の格好をすればいいのではないか?」

左衛門佐「もうわけがわからん」

319 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/04/19 00:33:58.31 QqvVPfNb0 110/215

カエサル「結局しっくりくるものはなかったな・・・」

おりょう「姉者殿は注文が多いぜよ」

エルヴィン「いや、むしろそこが女子らしいと言えるのではないか?」

左衛門佐「物は言いよう、朝はおはよう、夜の挨拶こんばんはでござるな」カーッカッカッカ

まほ「すまん。どうも私は頭が固いようだ。みほのように柔軟にならねばな」

 お腹<ペコグゥ~

おりょう「あっ、お腹の音・・・」

まほ「おなかすいた」

左衛門佐「そういえばそろそろご飯の時間だな。今日の食事当番はカエサルだったはずだ。何か作ってくれ」

まほ「当番制なのか」

カエサル「私達はルームシェアしているので。しかしまほ'sランウェイをやっていたせいですっかり食事を忘れていたな。今から準備するのも面倒だし、たまには外食をしよう」

エルヴィン「どこに行く?サイゼか?ガストか?バーミヤンか?王将か?スガキヤか?ロッテリアか?」

おりょう「大衆食堂がいいぜよ」

左衛門佐「いやいや、我々ならココスしかないでござろう」

 カエサルエルヴィンおりょう『それだ!!!』

328 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/04/24 23:06:54.22 165k8dym0 111/215

アンチョビ「ん?おお!そこにいるのはマルゲリータ!マルゲリータじゃないか!どうだ?最近パスタ巻いてるか~?」

エルヴィン「マルゲリータ?」

まほ「以前アンツィオに短期転校していた際に呼ばれていたあだ名だ。何故アンツィオ三人衆が大洗に?」

カルパッチョ「たまに大洗に出張して料理を売ってるんです。けっこう儲かるんですよ、これ」

カエサル「丁度タイミングのいい時に来てくれていて助かるよひなちゃん」ルン

カルパッチョ「どういたしましてたかちゃん」ルン

まほ「なんなのだ」

アンチョビ「それよりなにか食べてくか?食べてくだろ?食べていけ!いっしょけんめい作るよ!」

左衛門佐「今日のおいしいとこはなにでござろうか」

ペパロニ「ドゥーチェ考案の新メニューッス!なんとグラタンの中にスパゲティを封じ込めた、その名もグラパスタンだーーーッ!」バーン

おりょう「わ・・・すごい。あつあつでチーズたっぷりのグラタンの中にパスタが入ってるぜよ」

エルヴィン「中のはシーフードスパだな」

アンチョビ「他にもペペロンチーノやイカスミパスタやカルボナーラも試すつもりだぞ!特許申請中だ!うまくいったらアンツィオご当地メニューとして売り出すんだ!儲かるぞ~!」

左衛門佐「既にありそうなメニューだが、どちらにしろ料理に特許って通るのか?・・・しかも高校生が・・・努力はすごいが」

まほ「アンチョビは銭のためならなんでもする女だ」

アンチョビ「聞こえがわりーな!」

330 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/04/24 23:30:18.85 165k8dym0 112/215

エルヴィン「グラタンの中にパスタがある料理、スパグラタンは普通にあるぞ。以前作り方を調べたことがある。山ほどレシピが出てきたな」

アンチョビ「な”ん”だ”っで”ぇ”ぇ”ぇ”!?」ガタターン

ペパロニ「そ、そんなぁ・・・特許でガッポガッポ大儲けウハウハザブーンな計画が・・・」ガクッ・・・

カルパッチョ「お金入ると思ってもうピザ窯を新調しちゃいましたよ・・・これでまたしばらくおやつと間食を減らさないとダメですよ」シュン・・・

アンチョビ「うぅ・・・グッドアイデアだと思ってチョーシに乗ってしまった・・・」


 ~~~ホワンホワンホワァ~ン・・・(回想)~~~

アンチョビ「あっ!すごいこと思いついたかもしれない!」ズビッ

ペパロニ「どしたんスかドゥーチェ?パスタ食いながら急に立ちあがって」ズルル

カルパッチョ「ほっぺにミートソースついてますよ。ほら、拭くからじっとしててください」フキフキ

アンチョビ「んぐぐ。聞いて驚け!見て笑え!アンツィオ名物鉄板ナポリタンに続く新名物を思いついたぞ!その名もグラパスタン!グラタンの中にパスタを封じ込めるんだ!こ、これは天才かも!」

ペパロニ「シェー!わはははは!」

アンチョビ「あっ!な、なぜ笑う!」

ペパロニ「だって聞いて驚け見て笑えって」

カルパッチョ「すごいですよドゥーチェ。みんな大好きグラタンの中にパスタなんて、おいしいもの×おいしいもので絶対おいしいじゃないですか。やっぱりドゥーチェは料理の鉄人ですね」

 アンツィオ生徒A「ぜってー爆売れするッスよ!」 アンツィオ生徒B「特許とったら大儲けですよ!」 アンツィオ生徒C「世界中にチェーン店出しましょう!」

アンチョビ「ぃよーし!東京特許許可局にお手紙書いてグラパスタンの商標登録をするぞ!入るお金でピザ窯を新しくしよう!戦車倉庫も建て直しだ!ビンテージバルサミコ酢も買っちゃおー!」

 \ワァーーー!/ \ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!/ \ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!/ \ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!/

 ~~~ホワンホワンホワァ~ン・・・(回想終わり)~~~


アンチョビ「――という具合に景気よくやりすぎた・・・」

まほ「なんなのだ」

334 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/04/25 22:04:08.12 hHZ3wqp60 113/215

左衛門佐「取らぬ狸の皮算用というやつだな」カッカッカ

カエサル「私にいい考えがある」

おりょう「みんな聞くぜよ!カエサルにいい考えがあるぜよ!」

カエサル「勝者が賞金を獲得する、大料理対決大会を開くというのはどうだろう。資金を集められるし、アンツィオ料理の評判を広く知らしめられるのではないか」

左衛門佐「大会名に『大』が二回入っちゃってるが」

カルパッチョ「さすがたかちゃん!いいアイデアね!やっぱりたかちゃんは天才!」

アンチョビ「それは名案だ!よし、それじゃあリハーサルとしてここにいるメンバーで料理対決をしよう!お互いが料理を作って試食しお互いが評価し合うのだ!」

まほ「えっ」

エルヴィン「今グラパスタンとやらを食べたところなのだが・・・そんなにたくさん食べられないと思うぞ」

おりょう「太るぜよ」

ペパロニ「だいじょうぶだいじょうぶ!アタシら戦車女子はいくら食べても太らない体質なんスよ!」

おりょう「ほーそうかい!だったらカツ丼100杯食ってもらおうぜよ!」クワ!

ペパロニ「なんで怒ってるんスか」

335 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/04/25 22:51:37.89 hHZ3wqp60 114/215

左衛門佐「姉者殿、料理など作れるのでござるか?」

まほ「ふふふ、なにを隠そう私はアンチョビから料理指導を受けた料理戦士なのだ。今こそその腕前を披露しよう」

アンチョビ「その通り!さあマルゲリータ!お前用のエプロンとコックさん帽子と料理器具を用意したぞ!かつてアンツィオで使っていたものだ!さあ、装着するのだー!」

まほ「おおっ・・・では」モゾモゾ

アンチョビ「よみがえるがいい!アイアンシェフ!」バーン

まほ「クッキングマホ見参」バーン

ペパロニ「では大料理対決大会大リハーサル開始ー!」ピーッ


カエサル「一番、カエサルだ。古代ローマ風の麦で作ったパンと木イチゴだ」ジャーン

左衛門佐「二番左衛門佐ァ!ご飯を味噌や醤油やゴマ油等で味付けしてこねた、こねつけ餅だ!真田幸村の好物と言われている!」カッカッカ

おりょう「三番おりょう。玄米と沢庵とみそ汁。カロリー控え目で女の子に大人気」キリッ

エルヴィン「四番のエルヴィン。ウィンナーとビールだ。シンプルだが結局これが一番。ウィンナーとソーセージの違いはというと、ソーセージというくくりの中にウィンナーがあり――」

まほ「五番、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた。カレーを作った。本来ならリンゴ等果物をたくさん煮こんで作りたかったが、時間が無いので即席ボンカレーだ。どう作っても美味い」

アンチョビ「ふっふっふーん。皆なかなかやるが、アンツィオ代表のドゥーチェには勝てないな!六番本命ドゥーチェ!週5で作る私のオハコ、ミートスパゲティだー!勝者決定ー!」バーン

ペパロニ「料理が出揃ったァ!それでは実ッ食!」イヤァ~!

アンチョビ「いってるいってるゥー!」イエーイ!

337 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/04/26 00:36:33.30 DtXvOScJ0 115/215

 ~~~投票中~~~

ペパロニ「結果が出たッス!」

まほ「勝ったな」

アンチョビ「フッ・・・結果発表など聞くまでもない。優勝のスピーチ考えとこ」イソイソ

ペパロニ「優勝は・・・カエサルさんッス!」バーン

アンチョビ「やったー!ゆうしょな”ん”だ”っ”で”え”え”え”ぇ”ぇ”ぇ”!?」ズッコケー

カエサル「いえい」ブイ

左衛門佐「納得いかァん!カエサルのなんてパンと木イチゴだけだったじゃないか!」ヤイノ!

エルヴィン「そうだそうだ!不正があったに違いない!」ヤイノ!

おりょう「カロリー控え目で良かったけどそれだけぜよ!」ヤイノ!

ペパロニ「みなさん自分に一票入れてて票は割れたんスけど、カエサルさんのだけ2票入ってたんスよ」

カルパッチョ「わー、やったねたかちゃん♪」ルン

カエサル「ありがとうひなちゃん♪」ルン

まほ「謎は全て解けた」

338 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/04/26 00:43:00.28 DtXvOScJ0 116/215

カエサル「見たか!これが私の実力だ!お前達は皆、自分しか見えていなかった。だが私には友人であるひなちゃんがいる!それを見落としたことがお前達の敗因だ!」バーン

まほ「くやしいがその通りだ。敵の援軍を予想していなかった我々の落ち度だ」

アンチョビ「料理の腕前云々じゃないとこで負けるなんて・・・」ヨヨヨ・・・

カエサル「これがローマの戦いだー!」ハッハッハー!


カルパッチョ「はー・・・たかちゃんはやっぱりカッコイイなー」ポー

ペパロニ「・・・」ジー

カルパッチョ「ん?どうしたの?」

ペパロニ「カルパッチョはホモ?」

カルパッチョ「」ズルッ

カルパッチョ「それを言うならレズでしょ!」

カルパッチョ「いや、レズでもないよ!」

ペパロニ「おー」

カルパッチョ「これは女友達同士特有の・・・あれよ」

ペパロニ「へー」

カルパッチョ「別にそういう意味でたかちゃんカッコイイって言ってるんじゃないわ」

ペパロニ「ほー」

カルパッチョ「その証拠に・・・たかちゃんなら男でもいい!」

ペパロニ「・・・・・・ん?」

347 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/04/28 22:58:38.68 8yJFE6MH0 117/215

「おー、チョビ子ー」ポテポテ

カエサル「会長」

アンチョビ「おお!杏ー!・・・じゃなくてアンチョビだ!お前はいつになったらドゥーチェをアンチョビと呼ぶんだ!」

「まーそんなことは置いといてー、今日の私はお客さんだよー」

アンチョビ「おっ!なーんだそうだったのか!何が食べたいんだ?パスタか?ピッツァか?フォカッチャか?」

「うどんがいいなー」

アンチョビ「冷やかしなら帰ってくれ!」

まほ「私はカレーが食べたい」

アンチョビ「加勢するな!」

カルパッチョ「もうちょっとイタリア寄りなものでないと難しいですね」

アンチョビ「無茶な要求ばかりするな!まったく」

「んー、じゃあ干し芋ピザが食べたい」

アンチョビ「よしっ!任せろ!」フンス

まほ「出来るのか」

351 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/04/29 01:35:43.36 Vkm6laarO 118/215

「けっこうイケるね干し芋ピザ。おいしいよチョビ丸」

アンチョビ「アンチョビだってば!よろこんでもらえてなによりだ!」

「そんで、どーお?西住ちゃんのお姉ちゃん。大洗の各チーム巡りは?」

まほ「順当に進んでいる。あとは亀さんチームとあんこうだけだ」

「それじゃ次はウチくる?カバさんは満喫したでしょ」

まほ「うーむ、そうだなぁ」

エルヴィン「ちょっと待った~!まだまだ私達は姉殿と仲良しになってませんよ!」

カエサル「時間延長を求めます!」

おりょう「姉者殿はわたさんぜよ!」

左衛門佐「動かざること山の如し!」

「モテモテだね~お姉ちゃん」

まほ「照れる」

353 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/04/30 01:21:33.54 AxWiiW0lO 119/215

「あ!会長!やっと見つけましたよ!仕事ほっぽりだしてどこに行ってるんですか!」

「ありゃー見つかっちゃった。チョビラスが来てたからご飯食べてたんだよ」

アンチョビ「アンチョヴィ!ついでだ、お前も食べてくかカワシマ。特製干し芋ピザだぞ!」

「それどころではありませんよ会長!仕事が山積みなんです!早く生徒会室に戻ってーー」

「ほい、あーん」

「あーん」

「美味い!さすが会長!」

「よきにはからえー」

アンチョビ「作ったのは私だ!」

354 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/04/30 23:48:39.98 watBfsJk0 120/215

「それはそうと会長!早く生徒会室に戻りましょう!仕事が山積なのです!」モグモグ

「そういうかぁしまもパスタ食べてるじゃん」

「はっ!・・・おいしくてつい・・・さすが会長です!」モグ

アンチョビ「それ作ったのも私だって!」

「こっちのグラタンスパゲテーもおいしいぞー」スッ

「うンまァ~い!さっすが会長ォ!」モグモグ

アンチョビ「それも私だ!」

まほ「なんなのだ」

「まあおふざけもこの辺にしといて、しゃーないから仕事に戻りますかー。いこっか西住ちゃんのお姉ちゃん」

エルヴィン「待ってってば!まだ私達カバさんチームは姉殿と一緒にいたいのです!いくら会長といえど強引に引き抜いていくのは納得できません!」チョーユルサン!

カエサル「それに生徒会の仕事をするんでしょ?だったら姉者を連れていっても仕方ないじゃないですか!」

まほ「いや、問題無い。大洗の生徒会の仕事っぷりを見学してみたい。みほが言っていた。生徒会の皆が尽力してくれたからこそ、大洗は救われたのだと」

おりょう「姉者殿・・・」

まほ「会長の角谷は言わずもがな、副会長の小山も、広報の河嶋も、学園艦を追いだされた大洗の生徒達を懸命に支えたと聞く。有能なリーダー達だとな」

「当然だ。会長も柚子ちゃ・・・小山も優秀な生徒会だからな」ハハハ

まほ「君もだ。河嶋」

「?・・・私か?・・・・・・!?・・・私が!?」

まほ「ああ、君も非常に有能だと聞いている。みほが言っていた。『河嶋さんは砲撃以外はとても有能な人だ』とね」

「!!!・・・有能・・・私が・・・」ユウノウ・・・ユウノウ・・・ユウノウ・・・


「ッハーッハハハハハ!さすが西住の姉だ!見る目がある!やはり黒森峰の隊長ともなれば違うな!」ハハハ

355 : ◆t8EBwAYVrY - 2017/05/01 01:11:32.03 5ZO1zHYj0 121/215

「というわけでいこっかお姉ちゃん」

エルヴィン「おうぼうだ!職権乱用だー!」ヤイノ!

左衛門佐「殿中でござる!殿中でござる!」ヤイノ!

アンチョビ「食べたイタリアンの代金はらえー!」ヤイノ!

「ええ~い!やいのやいのと騒ぐんじゃない!カバさんチーム、西住まほとの交流はまた後ですればいいだろう。順番を守れ順番を」

おりょう「ぶー」

「アンツィオ、釣りはいらん。とっとけ」ピラッ

アンチョビ「う”う”う”わ”あ”あ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”ーーー!一万円もぉぉぉぉぉ!?」アリガトウゴザイマース!

ペパロニ「スッゲー!はじめて見たッスよアタシー!」

カルパッチョ「架空の紙幣じゃなかったんだ・・・」

アンチョビ「うぐっ・・・だ、ダメだ!いくらなんでもこんな大金を受け取るわけにはいかん!ちゃんとお釣りを返すぞ!あ!でもそんなにたくさんお釣り持ち合わせてないよ!」

ペパロニ「ちょっとひとっ走りしてウチの金庫からお釣りとってくるッス!大丈夫!二千円札を二枚も保存してるんスよ!」アタフタ

カルパッチョ「私も秘密の豚さん貯金箱をもってきます!たかちゃんとLINEのやりとりする度に100円貯金してましたから!」アタフタ

アンチョビ「私は銀行に行ってお金をかしてもらってくる!あ!ハンコと印鑑をもってこないと!それから生徒手帳も!あ!わ!」アタフタ

「落ち着け。今日は機嫌がいいのだ。だが本来ならショバ代(場所利用料金)を徴収するところだが大目にみてやってるんだ。そこのところを忘れないように!」

カエサル「有能とおだてられて調子に乗ってるんじゃないですかー?」

「そんなんじゃない!これから生徒会室で書類の山を片づけねばならんのだ!あー忙しい忙しい!お前達もなにか面倒事をおこさないように!イタリアンありがとうな」

「そんじゃあね。あんまり遅くならないうちに帰るんだぞチョビリーヌベスタ」

アンチョビ「もうかけ離れすぎてなにがなんだか!」


続き
まほ「大洗女子学園、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」【後編】

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