―ガヴリール家―
サターニャ「いきなりなんなのよ……」
ラフィエル「第2回タコパも終わったことですし、ガールズトークでもしましょう!」ウキウキ
ヴィーネ「面白そうだしいいわね!」ワクワク
ガヴリール「私は面倒くさいからパス」
サターニャ「私も遠慮しておくわ」
元スレ
【ガヴドロ】サターニャ「好きな人の話?」ラフィエル「はい!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1499614010/
ヴィーネ「えー、ガヴもやりましょうよ!」
ラフィエル「あらあら~、サターニャさんやガヴちゃんは気になる人はいないんですか?」
ガヴリール「…………いないよ」
サターニャ「…………いないわよ」
ラフィエル「そうですか。では、私とヴィーネさんとタプちゃんだけで話ましょうか」
ヴィーネ「それもそうね。タプちゃんはいい?」
タプリス「は、はい! 私は構いません!」
ラフィエル「サターニャさんとガヴちゃんは聞いては駄目ですよー」フタリトモコッチヘ!
ゴニョゴニョゴニョ エ、ラフィハ アノヒトガ!? シラハセンパイ ホントウデスカ!
ガヴリール「あ……」ポツン
サターニャ「うぅ……」ポツン
ア! モウチョット、オンリョウサゲマショウ ソウネ、キカレタクナイモンネ ヒソヒソ ヒソヒソ ヒソヒソ
ガヴリール「……」モヤモヤ ソワソワ
サターニャ「……」モヤモヤ ソワソワ
ガヴリール「……分かったよ! 私も話に混ざるよ!」
サターニャ「しょ、しょうがないから話に入ってあげるわ!」
ヴィーネ・ラフィエル「「……」」
ヴィーネ・ラフィエル((計画通り!!))ニヤリ
ラフィエル「それでは、最初は誰から行きましょうか?」
ヴィーネ「うーん……ここはクジを作って順番を決めましょう」カキカキ
ラフィエル「では皆さん! クジを引いてください!」バッ
ヴィーネ「私が最初ね」
サターニャ「私が2番目ね!」フフーン
ラフィエル「私が3番目で次がガヴちゃん、最後がタプちゃんですね」
タプリス「天真先輩、緊張しますね!」
ガヴリール「そうだな(ヴィーネは誰が好きなのかな……)」
ラフィエル「注意事項としては……」
ラフィエル「具体的に好きな人は言わなくてもいいですが、好きな人に関する情報を一つは必ずあげましょう」
ラフィエル「では、ヴィーネさん! お願いします!」
ヴィーネ「分かったわ、まずは私からね」
ラフィエル(まあ、ガヴちゃんでしょうね)
サターニャ(ガヴリールでしょうね)
タプリス(天真先輩ですよね)
ガヴリール(……ヴィーネの好きな人は誰なんだ)ドキドキ
ヴィーネ「私の好きな人は同じクラスにいます! その人は普段はやる気ないけど、ちゃんと周りの人を見て、気を配れる優しい子です!」
ガヴリール「……え、それだけ?」
サターニャ「予想通りというかなんというか……」
タプリス「まあ、分かってましたけど」
ラフィエル「はい、ヴィーネさんオッケーです! 次はサターニャさんです!」
ガヴリール「えっ、皆いまので分かったの!?」
ヴィーネ「ガヴ」
ガヴリール「なんだよ(誰か分からない……)」モヤモヤ
ヴィーネ「私のことをずっと見ていれば分かるわよ」ニコッ
ラフィエル(キャー! ヴィーネさん大胆です!)
サターニャ(ヴィネット攻めるわね……!)
ガヴリール「……ん、考えとく///」プイッ
タプリス(天真先輩かわいい!)キュン
サターニャ「次は私の番ね! 将来の大悪魔になるこの私が、気に入った相手は……」
ガヴリール(ラフィだろうな)
ヴィーネ(多分、ラフィね)
タプリス(白羽先輩でしょうね)
ラフィエル(今回の企画はサターニャさんの好きな人を探るため! その人は誰でしょうか……)ドキドキ
ラフィエル(……私だったらいいですね///)カアア
サターニャ「別のクラスにいるわ!」ドヤッ
ガヴリール「サターニャ、そういうのはいいから」
タプリス「今のはないですね」
ヴィーネ「サターニャ、それは範囲が広くなるから駄目よ」
サターニャ「え……でも相手に関する情報って……」
ラフィエル「サターニャさん、いい加減にしてください」(#^ω^)ピキピキ
サターニャ「すいませんでした」ビクッ
サターニャ「えーと……その人は特徴的な髪飾りをつけています……これでいい?」
ガヴリール「まあ、いいだろう(今ので100%分かった)」
ヴィーネ「そうね、合格よサターニャ」
タプリス「それでいいです(胸が大きいとかは……バレますからね)」
ラフィエル「皆さん分かったんですか!?」
ラフィエル(ん? 特徴的な髪飾り…………)
ラフィエル(まさかタプちゃん!?)ガーン
サターニャ「はい! この話はおしまい! 次に行きましょう///」
ラフィエル「納得いきませんが……分かりました」ゴホン
ラフィエル「私がお慕いしている相手の方は……」
ガヴリール(サターニャだな)
ヴィーネ(サターニャね)
タプリス(胡桃沢先輩ですね)
サターニャ(緊張するわね…一体、誰なんだろう?)ドキドキ
ラフィエル「その方は誰よりも元気があって、周りに流されず、自分の意思を貫いている人です!」
ガヴリール(私達は分かるが、サターニャには分かりづらいかな)チラッ
ヴィーネ(予想通りね)
タプリス(傍から見ると、白羽先輩は胡桃沢先輩のことすごく好きですからね)
サターニャ「ちょっと!? そんなのじゃ分からないわよ! ヒントはないの!」
ラフィエル「ヒントですか……うーん、そうですねぇ…………」
ラフィエル「その人の前で、初めて素の私を見せることができた人ですね」ジッ
サターニャ「……それはどういうことよ」
ラフィエル「私は今まで白羽家の次期当主として、自己よりも“白羽家”を優先してきました」
ラフィエル「周りに好かれるように愛想笑いを浮かべ……他人に気に入られるように自分を押し殺して生きてきました」
ラフィエル「表面上の付き合いだけで……あ、ガヴちゃんは別ですよ? 下界に修行に行っても一生このままだと思っていました」
ラフィエル「でも……下界でその人と出会って……私は初めて素の自分を晒せました」
ラフィエル「最初は嫌われるかと思いましたが、それは杞憂でした」
ラフィエル「その方は本当の私を笑って受け入れてくれたんです」
ラフィエル「純粋に嬉しかった……そして、初めて人を心から好きになりました」
サターニャ「……そうだったのね」
ラフィエル「だから!」テヲギュッ
サターニャ「!」ドキ
ラフィエル「私はその方が大好きです! 愛しています! 世界の誰よりも!」ジッ
サターニャ(も、もしかして……ラフィエルの好きな人って……)ドキドキ
ラフィエル「サターニャさんのお好きな方はどうなんですか……?」ドキドキ
サターニャ「わ、私は……!」
ヴィーネ「あのー、いいところで悪いんだけど……」
タプリス「次に行きませんか?///」
ガヴリール「見ているこっちが恥ずかしい///」
ラフィエル「! そ、そうですね! 次に行きましょう!」バッ
サターニャ「そ、そうね! 次はガヴリールよ! 早くしなさい!」
ガヴリール「この空気では再開しづらいんだけど///」
ガヴリール「気を取り直して……そうだな、私の気になっている人は……」
サターニャ(ヴィネットね)
ラフィエル(ヴィーネさんですね)
タプリス(月乃瀬先輩ですね)
ヴィーネ「……」
ガヴリール「天使のような人だよ」
サターニャ(まあ、無難な回答ね)
ラフィエル(ヴィーネさんは悪魔ですけどねー)ニコニコ
タプリス(確かに月乃瀬先輩は天使のような方ですが……)
ヴィーネ「……ガヴ」
ガヴリール「なんだヴィーネ」
ヴィーネ「ありがとね」ニコッ
ガヴリール「……」
ガヴリール(えっ! もしかして///)カアア
ヴィーネ「最後はタプちゃんね!」
ラフィエル「締めは任しましたよー」
タプリス「は、はい! その、実は……」
ヴィーネ(多分ガヴね……でもガヴは渡さないわよ!)
サターニャ(ガヴリールでしょうね)
ラフィエル(ヴィーネさんとの修羅場が見れそうですね!)キラキラ
ガヴリール(サターニャかな……誰だろうか……?)
タプリス「すでにお付き合いしている方がいるんです///」カアア
ガヴリール「……」
ヴィーネ「……」
サターニャ「……」
ラフィエル「……」
タプリス「……///」
ガヴィーネサタラフィ「「「「ええええぇぇぇぇ!?!?!?!?」」」」
ガヴリール「え、それって誰!?」
ヴィーネ「いつから!? ねえ、いつから!?」
サターニャ「まさか、タプリスがね……やるじゃない!」
ラフィエル「どんな人なんですかー」ニコニコ
タプリス「えーと、ですね……名前は言えないんですけど、高校に入って3ヵ月目で付き合い始めました///」
ヴィーネ「この学校の人!?」
タプリス「いえ……今は大学生です///」
ガヴリール「タプリスはいつの間にか一歩先をいってたんだな」シミジミ
サターニャ「すごく意外だわ……てっきりガヴリールが好きなのかと……」
ラフィエル「私も予想外ですね」
タプリス「~~~///」
タプリス「こ、この話はここで終わりです!」
タプリス「もう暗くなっているので帰らせていただきます!」
ヴィーネ「えー、もっと聞きたいなタプちゃん」
タプリス「いつか言うときが来るのでその時に言います! 失礼しました!」タッタッタッ ガチャッ
――――バタン
ガヴリール「……」
ヴィーネ「……」
サターニャ「……」
ラフィエル「……」
ヴィーネ「今日はお開きにしましょうか」
ラフィエル「そうですね……」
サターニャ「明日、学校あるしね」
ガヴリール「んじゃ、皆で片づけて解散しようか」
ヴィーネ「そうね……それよりもガヴ」
ガヴリール「なんだ」
ヴィーネ「今日……ガヴの家に泊まってもいいかな///」
ガヴリール「……」
ガヴリール「……いいよ///」コク
ラフィエル「では、私達はお邪魔のようですから帰りましょうか、サターニャさん!」ギュッ
サターニャ「!! そうね、帰りましょうか///」
ヴィーネ「片づけは私達でやっておくからね」
ラフィエル「よろしくお願いします、ヴィーネさん!」ペコッ
サターニャ「頼んだわよ! ヴィネット!」ガチャッ
――バタン
ヴィーネ「さてと……」チラッ
ガヴリール「……///」
タプリス(……)テクテク
タプリス(今日あの人は、私の家に来ているのでしょうか?)テクテク
―タプリスの家―
タプリス「ただいまー」
???「おお、遅かったではないか、タプリス」
タプリス「あ! ただいま戻りました!」
タプリス「ゼルエルさん!」
ゼルエル「おかえり、タプリス。もう、晩御飯の支度はできているぞ」
タプリス「ありがとうございます、ゼルエルさん///」
タプリス「今日はビーフシチューですか?」クンクン
ゼルエル「そうだ、タプリスは好きだろう?」
タプリス「はい/// すみません、わざわざ作ってもらって……」
ゼルエル「私はタプリスの恋人だからな。遠慮はするな」
タプリス「はい! では、頂きましょう!」
タプリス(ゼルエルさんと出会ったのは2か月前です)
タプリス(天使学校を卒業した私は、大好きな天真先輩と同じ学校に通いました)
タプリス(天真先輩は姿形変わっていたけど、本質までは変わっていませんでした……)
タプリス(しかし、天真先輩はすでに好きな人がいました)
タプリス(月乃瀬先輩です)
タプリス(最初は月乃瀬先輩を敵視していましたが、彼女は誰よりも優しく、天真先輩が好きになったのも分かりました)
タプリス(私は月乃瀬先輩に敵わなかった……それは、同時に失恋でもありました)
タプリス(泣いていた私の前に現れたのが、ゼルエルさんでした)
タプリス(ゼルエルさんは私のことが気がかりで、よく話し相手になってくれました)
タプリス(同時に私はゼルエルさんに心惹かれていきました)
タプリス(でもゼルエルさんは“神の右腕”と呼ばれ、誰からも慕われる存在でした)
タプリス(そんな中、玉砕覚悟でゼルエルさんに告白しました)
タプリス(人生は何があるか分かりません。なんとゼルエルさんと恋人の関係になりることができました)
タプリス(今では下界に気軽に来られないゼルエルさんは、3日に一回は来てくれるようになりました)
―食事中―
タプリス「気になったんですけど……」カチャカチャ
ゼルエル「どうした? タプリス」
タプリス「なぜ天真先輩達に、私たちが付き合っていることを秘密にしているんですか?」モグモグ
ゼルエル「それはだな……ガヴリールでも年下の後輩を、義理の姉とまだ呼びたくないだろう?」
タプリス「はい、そうですね…………え!?それって……///」カアア
ゼルエル「タプリス」
タプリス「は、はい……///」
ゼルエル「タプリスが高校卒業したら……私と式を挙げてくれるか?」
タプリス(それって結婚ですよね///……私の心はすでに決まっています!)
タプリス「はい! 喜んで!」
終わり
51 : 以下、\... - 2017/07/10 01:20:21.466 FihZrgbG0.net 35/35こちらガヴィーネ、サタラフィ、ゼルタプの欲張りセットです
ちなみにヴィーネ以外は皆鈍感です