天界
ガヴリール「ええ、そうですね」ズーン
ラフィエル「どうしました?なんだか元気がないですね?」
ラフィエル「あんなに楽しみにしてたじゃないですか」
ガヴリール「それはそうなんですけど…」
ガヴリール「最近ゼルエル姉さんが下界の危険性について毎日2時間も講義してくるんですよ」ズーン
ラフィエル「あら~、それは大変ですね」
ガヴリール「あの人の話って堅苦しい上に長過ぎてげんなりするんですよね…」
ガヴリール「ほんとめんどくさい」
ラフィエル「ガヴちゃんゼルエルさんにはやたら辛辣ですよね」
元スレ
ラフィエル「もうすぐ下界留学ですよ、ガヴちゃん!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1497443155/
ガヴリール「まあ気にかけてくれるのは嬉しいんですけどね」
ガヴリール「それより、下界留学の話ですか?」
ラフィエル「そうなんですっ!」ガタッ
ガヴリール「」ビクッ
ラフィエル「もうすぐ楽しみにしていた下界への留学!」
ラフィエル「私ナウでヤングなJKになっちゃうんですよ~」ワクワク
ガヴリール「ナウでヤングって…」
ラフィエル「初めての一人暮らし」
ラフィエル「夜ふかししちゃっても怒られませんっ」
ラフィエル「放課後はお友達とファミレスでおしゃべりしたり」
ラフィエル「カラオケで歌ったりゲームセンターで遊んだり」
ラフィエル「下界には面白いことがたくさん待ってるんですよ~」キャッキャッ
ガヴリール「」ポカーン
ラフィエル「あっ、すみません、私ったら…」
ガヴリール「ぷっ」
ガヴリール「あはは」
ラフィエル「えっ?」
ガヴリール「あははははっ、あははははははっ」
ラフィエル「え、え~なんで笑うんですか~」
ガヴリール「だって、ラフィが楽しそうだなって」
ラフィエル「そ、そうですかね」アセアセ
ガヴリール「…」
ガヴリール「ラフィって、いつもは優等生っていうか」
ガヴリール「自分の立ち位置を理解してるって感じで」
ガヴリール「落ち着いてるのが魅力だったんですけど…」
ガヴリール「でも、はしゃいでるラフィも可愛いですよ♪」
ラフィエル「う、う~~」カァッ
ラフィエル「もうっ、ガヴちゃん!」
ガヴリール「ふふ、ごめんなさい」
ラフィエル「…」
ラフィエル「確かに、私は家柄上周りじゃら期待される事が多くてですね」
ラフィエル「あ、別にそれが嫌というわけではなく」
ラフィエル「白羽家の名に相応しい振る舞いをしようと、いつも頑張っているのですが…」
ラフィエル「やっぱり時々重荷に感じてしまって…」
ガヴリール「ラフィ…」
ラフィエル「ですのでっ」ズイッ
ガヴリール「?」
ラフィエル「親元を離れるこの3年間、好き勝手にしてやろうと思うんですっ」
ラフィエル「3年間限定の駄目天使、略して駄天使です♪」ニコッ
ガヴリール「もうっ、なんですか駄天使って」クスッ
ガヴリール「でも、それが良いと思います」
ガヴリール「人間も天使も、息抜きが大事ですから」
ラフィエル「そういう訳で」
ラフィエル「ガヴちゃんも一緒に駄天しませんか?」ニコッ
ガヴリール「え」
ガヴリール「え~~~~~~!?」
ガヴリール「い、嫌ですよぅ」
ガヴリール「私には、すべての人々を幸せに導く使命があるんですっ」
ラフィ「むー」プクッ
ガヴリール「膨れてもダメですっ」
ラフィエル「…」
ラフィエル「ガヴちゃんも私と同じだと思っていたのですが…」ムスッ
ガヴリール「え~~?」
ガヴリール「確かに私とラフィは似てるとこあるな、とは思いますけど」
ガヴリール「でも私、ラフィと違って周りから期待されてるとかは無いですし…」
ラフィ「ハァ…」
ガヴリール「ため息!?」
ラフィエル「ガヴちゃんは鈍感さんですねー」
ガヴリール「ど、鈍感」
ラフィエル「ま、いいんですけどね~」プイ
ガヴリール「…」
ガヴリール「私は駄天使にはなりませんけど…」
ガヴリール「下界に行っても一緒に遊びましょう」
ガヴリール「だから、機嫌なおしてください」
ラフィエル「…別に拗ねてませんけどね?」
ガヴリール「拗ねてましたよね?」クスッ
ラフィエル「拗ねてません~!」
下界
ガヴリール「と、いう訳で」
ガヴリール「私が駄天したのはお前のせいだ、ラフィエル」
ラフィエル「え~、なんですかそれ」
ラフィエル「確かにそんな話はしましたけど…」
ガヴリール「ていうかラフィ駄天してないじゃん!」
ガヴリール「ちゃっかり優等生続けてるし!!」
ラフィエル「あ、それはですね」
ラフィエル「駄天したガヴちゃんの惨状を見ていると」
ラフィエル「こうはなりたくないな、と思いまして」
ガヴリール「ひでぇ!?」
ラフィエル「私も最初は一緒に駄天しようと思ってたんですよ?」
ラフィエル「ガヴちゃんのパソコンにゲームの広告仕込んだの私ですし」
ガヴリール「やっぱお前かよ…」
ラフィエル「でも、光の速さで駄天していくガヴちゃんに、途中でついて行けなくなっちゃったんですよ」
ガヴリール「なんて無責任なやつなんだ」
ラフィエル「ごめんなさい、ガヴちゃん」
ガヴリール「あー」
ガヴリール「別にいいよ、怒ってないし」
ガヴリール「今まで気付けなかった事実にも気付けたしな」
ガヴリール「まさか私があそこまで自分を追い込んでいたなんて…」
ラフィエル「ほんとですよー」
ラフィエル「私以上に無理しているのに、その事に気付いてさえいないんですから」
ガヴリール「はは、ごめんごめん」
ラフィエル「笑いごとじゃないですよ、もう」
ガヴリール「まあでも」
ガヴリール「やっぱり楽しそうだな、ラフィ」
ラフィエル「ふふ、そうですか?」
ガヴリール「ああ、ネトゲは最高だし」
ガヴリール「ラフィは毎日楽しそうだし」
ガヴリール「ヴィーネとサターニャもいる」
ガヴリール「ここは天国だ」
ラフィエル「ふふっ」
ラフィエル「私たち、神様に怒られちゃいますね♪」
ガヴリール「別にいいだろ?」
ガヴリール「だって私たち、駄天使ですもの」
29 : 以下、\... - 2017/06/14 22:23:58.880 HHsWMbZV0.net 17/17おわり
超ゆっくり書いたから規制一切かからんかったわ
支援サンクス