ガヴ「……は?」
ガヴ「いきなりなんだよ、いやだよ」
ヴィーネ「行くのよ、ガヴ」
ガヴ「はぁ……サターニャとラフィエルと行けよ……」
ヴィーネ「こうして若者の春離れが進んでいくのね……」
ガヴ「なんだよ春離れって」
元スレ
ヴィーネ「お花見に行きましょう!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1491998665/
サターニャ「……」チラチラ
ヴィーネ「まあいいわ」
ヴィーネ「とりあえずサターニャとラフィを誘ってくるわね」
サターニャ「……!」パァァァ
ガヴ(分かりやすい奴……)
ヴィーネ「と!言うわけで作ってまいりました花見のしおり!!」
ラフィ「うふふ♪いつもイベントになると一直線ですね!」
サターニャ「いいじゃない!楽しそうで!」
ガヴ「めんどくさいな、花見とか、花ならいつでも見れるっしょ」
ヴィーネ「何言ってるのガヴ!桜の季節は短いんだから!今行かなきゃいつ行くのよ!」
サターニャ「そうよそうよ!」
ガヴ「うぜぇ……」
ヴィーネ「というわけで日程を決めましょう」
サターニャ「私はいつでもいいわ!」
ラフィ「あれ?大悪魔なのに予定がタイトではないのですか?あ、もちろん私もいつでも大丈夫なのですが」
サターニャ「なっ……私に予定がなくて良かったわね!みんな!幸運なことよ!」
ラフィ「うふふ~」
ガヴ「はぁ……私はネトゲのイベントがあるから土日は無理だぞ、平日も学校帰りに1時間くらいなら……」
ヴィーネ「じゃあみんな空いてるし日曜日にいきましょうか!」
ガヴ「おい、私の話聞いてたか?」
ガヴ「だから日曜はネトゲのイベントが……」
ヴィーネ「朝から席取りとかしなくちゃならないのかしらね?楽しみだわー」ウキウキ
サターニャ「花見なんかで騒いじゃうなんてヴィネットは子供ねー!」ワクワク
ラフィ「あら、サターニャさんも楽しそうじゃないですか」
サターニャ「そ、そんなことないわよ?」ニヤニヤ
ラフィ「うふふ~」テカテカ
ガヴ「……おい、私の話を……」
ヴィーネ「じゃあ日曜の朝6時にガヴの家の前に集合ね!どうせガヴ寝坊するし!」
ガヴ「聞けぇぇぇ!!!」
ヴィーネ「……というわけでただいま午前5時58分です」
サターニャ「ガヴリール以外全員揃ったわね」
ラフィ「寝起きドッキリの時間ですね」
ヴィーネ「では、私めがこの合鍵で」ガチャ
サターニャ「ガヴリールの驚く姿が目に浮かぶわ!」
ガヴ「……Zzz」ムニャムニャ
ヴィーネ「幸せそうな顔で寝ています」
ヴィーネ「いやー、待受画面に設定したい!」
サターニャ「何言ってるのよヴィネット、起きなさいガヴリール!」ユサユサ
ヴィーネ「寝起きドッキリの件は?」
ガヴ「Zzz」
サターニャ「起きないわね……」
ラフィ「私に任せてください!」ババーン
ラフィ「あっ、あんなところに……」
ラフィ「ゼルエルさんが!!」
ガヴ「……!!!」
ガヴ「あっ、もうこんな時間!昨日目覚まし時計のセット忘れたのかしら?テヘペロ……」
ヴィーネ「……」
サターニャ「……」
ラフィ「……プッ」
ガヴ「……」
ガヴ「!!!」
ガヴ「」バッ
ヴィーネ「なんでもう一回布団に潜り込もうとするのよ」
ガヴ「なんだよお前ら、ほんとにいくのか?」
サターニャ「当たり前じゃない」
ヴィーネ「今日のために重箱持ってきたんだから」
ガヴ「……はぁ、本当にイベント事好きだよな」
ヴィーネ「青春を謳歌してるだけよ」
ガヴ「あーはいはい」
ヴィーネ「さあ着替えて着替えて」
ヴィーネ「ほら行くわよ」
ガヴ「分かった分かった」ファサ
ヴィーネ「潜り込むんじゃないわよ」ガバァ
ヴィーネ「公園にやって参りました」
ラフィ「もう既に人が結構いますね~」
ガヴ「……」
ヴィーネ「ラッパを吹こうとしないの」
ヴィーネ「まったく……あっ、あそことかいいわね」
サターニャ「そうね!桜の真下でいいじゃない!」
ラフィ「ではシートを広げましょう~」
ガヴ「……」クルクル
ヴィーネ「ガヴ~?シートにくるまって寝ようとするじゃないわよー?」
ヴィーネ「さて、何をしましょうか!」
サターニャ「花を見るんじゃないの?」
ヴィーネ「花を見るだけじゃないのよ」
ヴィーネ「花の下で語り合ったり遊んだりするのが花見なのよ」
サターニャ「へぇー」
ヴィーネ「まず花見ってのはね、奈良時代の貴族の行事が始まりだと言われてるの。最初は梅を鑑賞してたらしいんだけど平安時代に桜が……」
ガヴ「Zzz」
ヴィーネ「寝るな」
ガヴ「薀蓄長いんだよ」
ヴィーネ「薀蓄関係なしに寝るでしょあんたは」
サターニャ「あんたどんだけ眠たいのよ」
ガヴ「お前今日何時寝たと思ってんだ」
ガヴ「3時だぞ、3時間睡眠とか逆に眠いわ」
サターニャ「なんでもっと早くに寝ないのよ」
ガヴ「だからネトゲのイベントが」
ヴィーネ「ガヴ、眠いのなら運動よ、運動したら眠くならないでしょ?ほら、バトミントン持ってきたわ」
ガヴ「疲れて眠くなるわ絶対」
ヴィーネ「つべこべ言わずやるのよ」
ガヴ「へいへい」
ラフィ「サターニャさん!私はトランプを持ってきました!一緒にやりましょう」
サターニャ「いいじゃない!ババ抜きやりましょう!」
………………………………………………
ラフィ「……また1枚も引くことなく私が勝っちゃいました」
サターニャ「……」
ラフィ「2人でババ抜きは出来ませんね」
ラフィ「ヴィーネさんとガヴちゃんも呼んで4人でやりましょうか!」
サターニャ「そ、そうね」
ガヴ「……ハァハァ、助かったよ」
ラフィ「?い、いえ」
サターニャ「私が混ぜるわ!見てなさい私のテクニック!」
トランプバラバラー
ヴィーネ「……私がくるわ」
サターニャ「なんでよ!」
ガヴ「……ヴィーネ弱すぎ」
ヴィーネ「……」
サターニャ「なーはっはっは!」
ガヴ「お前もいつもビリ2じゃねーか、二人とも顔に出すぎなんだよ」
サターニャ「……」
ヴィーネ「……」
ガヴ「特にヴィーネ、ババ持った時の負のオーラやばすきだぞ」
ヴィーネ「……」
ヴィーネ「じゃ、じゃあそろそろご飯にしましょうか!」パンパン
ガヴ「……まあいいや、やっとご飯だ」
ラフィ「楽しみですー!」
ガヴ「……おいしい」
ヴィーネ「そう?良かったわ!」
サターニャ「ほんとに料理上手いわよねー、ヴィネット」
ヴィーネ「あ、ありがとう」テレテレ
ラフィ「ふー、美味しかったです!ごちそうさまです!」
ヴィーネ「お粗末さまです!」
サターニャ「お粗末さまでした!」
ラフィ「プッ」
ガヴ「おい、サターニャ、お粗末さまでした!は作った人が謙遜の意味を込めて言うんだぞ」
サターニャ「うぇええ、そうなの?」
ラフィ「……」プルプル
ガヴ「普通はごちそう様でした!だろ……」
サターニャ「ご、ごめんなさいヴィネット……」
ヴィーネ「だ、大丈夫よ」
ガヴ「本当に馬鹿だな~」ニヤニヤ
サターニャ「なっ!仕方ないでしょー!?」
ガヴ「仕方なくねーよ……」
ガヴ「食ったら眠くなったな」
ガヴ「じゃちょっと寝るわー」ゴロン
ヴィーネ「もう……ガヴは寝てばっかり……食べてすぐ寝たら豚になるわよー」
ガヴ「Zzz」
ヴィーネ「……」
ヴィーネ(それにしても春ってポカポカ陽気で気持ちいいわね……なんだか私も眠くなってきちゃったわ……)
………………………………………………
ガヴ「ふぁあーよく寝たー」
ガヴ「もう夕方か……」ムクリ
ガヴ「……ん?」
ヴィーネ「……」ウツラウツラ
サターニャ「Zzz」
ラフィ「……」ニコニコ
ガヴ「起きてるのはラフィエルだけか……」
ガヴ「……サターニャがラフィエルに膝枕されてる」
ガヴ「なぁラフィエル……」
ラフィ「……」シーッ
ガヴ「……」ボールペンキュッ
ガヴ「……」ニヤァ
ラフィ「……」フルフル
ガヴ「……チッ」
ラフィ「……」パシャパシャパシャパシャッ
ガヴ「……記者会見みたいに連写しやがって」
ガヴ(2人とも幸せそうだな)
サターニャ「Zzz」
ラフィ「……」ニコニコ
ヴィーネ「……」ウツラウツラ
ガヴ「……」
ガヴ「……おい、ヴィーネ」
ヴィーネ「……?んあ、ガヴ……?」
ガヴ「……」ヒザポンポン
ヴィーネ「……」パァァァ
ヴィーネ「……」ポフッ
ガヴ「……重っ」ボソッ
ヴィーネ「」
ヴィーネ「……」スゥスゥ
ガヴ「……」チラッ
サターニャ「……」グガーグガー
ラフィ「……」ウトウト
ガヴ「……」
ガヴ「まぁたまにはこういうのも……」
ガヴ「……悪くないな」ボソッ
ヴィーネ「……クスッ」
おわりー