1 : ◆kquYBfBssLZl - 2017/06/08 01:23:09.20 v3JuC5BUO 1/6

ザザァ…

提督「…………」

「司令官」

提督「……白雪か」

白雪「また、お外に出ていらしたんですね」

提督「うん」

白雪「こんな雪の中……お風邪を召されますよ」

提督「お前こそ、こんな寒空の下に出てきてどうした?」

白雪「司令官のお姿が見当たらないので、探しに来たんです」

提督「探してなどいないだろうに、うそつきめ」

白雪「ふふ、そうですね。正確に言えば探してはいないです」

白雪「だって、貴方はいつもここにいますから」

提督「……ふぅー……」

白雪「……タバコの臭い、コートについちゃいますよ」

提督「そうならないように、そして見つからないように、ここで吸ってるんじゃないか」



2 : ◆kquYBfBssLZl - 2017/06/08 01:23:54.45 v3JuC5BUO 2/6

白雪「私は……司令官のタバコの臭い、好きですよ」

提督「吸ってみるか?」

白雪「結構です。タバコの臭い、嫌いなので」

提督「……うそつきめ」

白雪「嘘なんてついてないですよ」

提督「さっき、このタバコの臭いが好きだと言っただろう」

白雪「違います。貴方のタバコの臭いが好き、と言いました」

提督「…………意味がわからん」

白雪「わからないですか?」

提督「…………」

白雪「…………」

3 : ◆kquYBfBssLZl - 2017/06/08 01:24:32.63 v3JuC5BUO 3/6

瞬間、彼が立ち上がり、私の手首を鷲掴む。

あっという間に両手首を頭上に掲げさせた彼は、半ば叩きつけるようにして、私の身体を壁と自身の身体で押し潰した。

同時に唇を奪われる。獣のように激しく貪られる感覚。

無理矢理唾液を流し込まれ、粘膜を全て刮ぎ落とすかのように舌が口腔を這う。

喉の奥に、仄かなタバコの香り。

壁にぶつけた後頭部が痛み、呼吸が苦しくて思考が溶ける。

波の音と頭の中に響く水音が混ざり合って、脳が耳から流れ出ているようだ。

どれ程そうしていたのか、やがて脚に力が入らなくなった頃に、ようやく解放される。

惚けたまま彼を見上げると、バツの悪そうな表情に興奮を混ぜて、私を睨み下ろしていた。

耳の後ろに、ぞくりとした感覚がある。

両手首は捕らえられたままで、足は着いているものの、半分宙吊り状態だ。

見上げたまま、見下ろされたまま、唇を少し開いて、舌で誘う。

もちろん彼はそれに乗ってくる。

手首をそのまま持ち上げて、今度こそ本当に宙吊りになる。

肩と手首が痛んで声が漏れそうになるが、それよりも彼の方が早かった。

口の中で鋭い痛み。

突き出していた私の舌を、彼が噛んだのだ。

彼の唾液が傷口にまぶされて、少し沁みるけれど、そのどこか倒錯的な行為に、痛覚と同時に頭が痺れる。

五感の全てが彼に埋め尽くされて、私が私でなくなる感覚。



4 : ◆kquYBfBssLZl - 2017/06/08 01:24:59.21 v3JuC5BUO 4/6

彼の掌が突然放れて、お尻から地面に落ちる。

冷たいコンクリートの感覚が、私を少しだけ現実に引き戻す。

顔を上げると、彼がベルトを外していた。

……今日は、随分せっかちですね。

私は未だに覚束ない両足を踏ん張って、壁に両手を着ける。

直立するわけではなく、頭を低く腰を突き出すように、両足は少し開く。

スカートが捲られる。流石にこの季節は寒い。

冷たい外気に晒されたお尻に、何か熱いものがあてがわれる。

もともと下着は履いていない。こうなるだろうと思っていたし、望んでいたから。

無理矢理内臓を押し上げられる感覚。

一度、二度、三度。繰り返されるたびにどんどん奥深くへと突き込まれる。

熱いモノが私を貫いて、お尻に彼の腰がぶつかる。

そのひと突きごとに腕の力が緩んで、逆に爪先に力が入る。

乱暴に下から突き上げる衝撃に身体が揺れて、壁に接する肌が痛む。

肺腑が押され、声にならない空気が漏れて、苦しくて、空気を求めて魚のように上を見上げる。

勝手に涙が溢れ出て、快感と、痛みと、乱暴に扱われる哀しさと、私を思い遣る彼の気持ちを感じる嬉しさとがない交ぜになって、背筋を駆け抜けて胎に落ちる。

体格差もあって、彼が私に身体を密着させようとするほど私の身体は持ち上げられて、もはや靴の先程度しか着いていない。

彼の頬が顳顬のあたりに当たって、呼気が耳を覆う。

暑くて湿っていて、淫らな呼吸のリズム。

先程までの口づけとはまた違った種類の水音が下半身から響いて、それがまた淫猥さを加速させる。

腰のぶつかる音が一層早くなり、奥へ、奥へ、奥へと、熱が膨らむのを感じる。

無意識に彼を受け入れようと身体が震えて、全身に力が入る。

彼の呼吸と私の呼吸が重なって、爪先が浮き、彼が背中にのしかかり、腹と胸が押しつぶされて。

止めとばかりに、彼が私の肩にかぶりついた。

熱の塊が膨張しては脈動し、再び突き込まれては彼の腰が震える。

火花が眼球の裏で絶え間なく音をたてるような快感の波が押し寄せて、息ができなくなる。

やがて、彼が私の身体から離れる。

私はそのまま崩れ落ちて、薄く雪が敷かれたコンクリートの上に横たわる。

二人の荒い息遣いは波の音に紛れて、それでも確かな熱を残していた。



5 : ◆kquYBfBssLZl - 2017/06/08 01:25:28.19 v3JuC5BUO 5/6

白雪「……結構痛かったですよ、ん」

提督「うそつきめ」

白雪「ちゅ、たまには優しくしてくれてもいいんじゃないですか?」

提督「優しくしたら一回で終わらんだろうが」

白雪「良いじゃないですか、別に……ぢゅ、れぅ」

提督「っ、艦娘の体力に付き合えるかよ」

白雪「ちゅる、ん……玩具はあんまり好きじゃないですし、仕方ないですね」

提督「……そろそろ戻らんとな」

白雪「え?」

提督「…………」

白雪「……こんなままで、ですか?」

提督「お前がずっと舐めてるからだろうが……」

白雪「じゃあ、次はお口で?」

提督「…………」

白雪「…………もっと、乱暴にしても良いですよ?」

提督「……エロすぎだっつーの、その笑顔」

6 : ◆kquYBfBssLZl - 2017/06/08 01:26:37.01 v3JuC5BUO 6/6

終わりです
初めて書くガチセッ○スが白雪とは思いもしなかった
しかし芋顔はエロいですよね

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