学校
サターニャ「変なノート拾ったわ!」
ガヴリール「落ちてる物なんか拾ってくんなよ……」
ヴィーネ「表紙に何か書いてあるわね?」
ラフィエル「デスノート……直訳で死のノート、でしょうか?」
サターニャ「何それ!悪魔的じゃない!」
元スレ
サターニャ「DESU NOTO?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1497018020/
サターニャ「あ、内側にもなんか書いてあるわ」
ガヴリール「どれどれ……英語だな、読めん」
ヴィーネ「えーと……使い方かしら」
ラフィエル「……なるほど、名前を書かれた人は死んでしまうみたいですね」
ガヴリール「なにそれ怖い」
ラフィエル「死因とか、死の状況も決められるようです」
ヴィーネ「本物なら魔界通販のアイテムとかかしら?」
サターニャ「私は買ってないわよ」
ガヴリール「誰かのイタズラじゃね?」
サターニャ「ガブリール、と」カキカキ
ガヴリール「おいバカやめろ」
サターニャ「死なないわね?偽物かしら」
ラフィエル「死因を書かない場合は40秒後に心臓麻痺みたいですよ」
ガヴリール「マジか」
ヴィーネ「え?ガヴ死ぬの⁉」
ガヴリール「……生きてるんだが」
ラフィエル「あ、フルネームじゃないとダメみたいですね」
サターニャ「先に言いなさいよ!……天馬ガブリールホワイト、と」カキカキ
ガヴリール「だからやめろよバカ!」
ヴィーネ「漢字間違ってるわよ」
ラフィエル「正しい名前じゃないと死なないですよね、やっぱり」
ガヴリール「なんなの?お前らは私を殺したいの?」
サターニャ「あんたの名前ややこしいのよね……天真ガブリールホワイト」カキカキ
ガヴリール「お前の名前もなかなかのもんだよ?」
ヴィーネ「全部繋がっちゃってるわね」
ラフィエル「間を開けないと」
ガヴリール「なぁもうやめよう?ね?」
サターニャ「天真・ガブリール・ホワイト……これでいい?」カキカキ
ガヴリール「だからお前は……また間違ってるし」
ラフィエル「『・』じゃなくて『=』が正しい表記ですよ」
ヴィーネ「そもそも日本語でいいの?」
ガヴリール「うん、それは大丈夫」
サターニャ「天真=ガブリール=ホワイト、と」カキカキ
ガヴリール「サターニャお前もう死ねよ」
サターニャ「私は死なないわよ!」
ヴィーネ「あ、サターニャ、ここ『ブ』じゃなくて『ヴ』よ」
サターニャ「なんなのよ!もー!」
ガヴリール「いや、お前らがなんなんだよ!もう!」
サターニャ「天真=ガヴリール=ホワイト……これでいいわよね⁉」カキカキ
ラフィエル「はーい、合ってまーす」
ガヴリール「お前らみんな死ね!」
ヴィーネ「書いてから40秒経ったわよね?ガヴ、心臓大丈夫?」
ガヴリール「ん、んー……動いてるっぽい」
ラフィエル「やっぱりイタズラだったみたいですね」
サターニャ「えー、つまんないの」
ガヴリール「いやだからさ、本物だったら殺人だぞ?分かってんの?」
ラフィエル「きっと今頃このノートを作った人が、物陰からサターニャさんを見てほくそ笑んでいるんじゃないですか?」
ヴィーネ「そうね、これだけ騒いでくれたら作った甲斐があるわよね」
ガヴリール「作ったのラフィじゃね?」
サターニャ「そうなの⁉」
ラフィエル「違いますよ?」
サターニャ「うーん……そう言われると、なんかムカついてきたわね!」
ガヴリール「勝手に拾って勝手にムカついてるぞこの悪魔」
サターニャ「そうだわ!もう捨てるわデスノート!」
ラフィエル「え、捨てちゃうんですか?」
サターニャ「せっかくのデスノートを呆気なく捨てる……悪魔的じゃない?」
ヴィーネ「サターニャの悪魔的の基準が分からない」
リューク「うお、マジで捨てやがったぞあいつ」
リューク「それにしてもあの金髪の娘、4回以上名前を間違えられてたな……面白っ」
リューク「デスノートが効かなくなる条件を満たすなんて、運の良い人間もいるもんだ」
リューク「ま、仕方ない……デスノートを回収して別の街に行ってみるか」
ガヴリール「……なんだあれ、悪魔か?」
デスノートの効かない天使が天界と死神界との戦いに終止符を打つのは、また別のお話。
おわり