ヴィーネ「はあ!?借金がある!?」
ガヴリール「大声出さないでくれ」
ガヴリール「天使らしいことを一切せず仕送りが1ケタに……それで課金に使う金ないじゃん?」
ヴィーネ「いや金ないのに課金とか考えてんじゃわよ」
ガヴリール「私には必要なんだ!でも私子供だから金借りれないじゃん?」
ガヴリール「ネットで調べた闇金に借りたら利息が爆発的に増えて200万に……」
ヴィーネ「あんたバカじゃないの!?そんなやばいところから……いや……」
ガヴリール「どうした?」
ヴィーネ「実は私も人のこと言えなく……」
ガヴリール「は?それってどういう」
ヴィーネ「私も借金があるの」
元スレ
ガヴリール「200万も借金してしまった……」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1492824905/
ガヴリール「嘘だろ!?真面目なお前が借金なんて……」
ヴィーネ「私も実は悪魔らしいことできなくて……仕送りがもう5万切ってしまって……」
ガヴリール「そりゃ生活すらできないよな」
ヴィーネ「でも借りるのは嫌だから何とかしようと思って」
ガヴリール「うんうん」
ヴィーネ「悪いことはできないし……追い詰められて……宝くじに全部ついやしたの」
ガヴリール「え?お前アホなの?」
ヴィーネ「し、仕方ないじゃない!そしたら当然全部外れて……」
ヴィーネ「生活できなくなって……魔界金融で借りて……300万の借金が……」
ガヴリール「お前私よりやばいじゃないか!」
ヴィーネ「どうしよう……ねえガヴ助けて……」
ガヴリール「私に言うなよ。私だって……」
???「おい開けろラアア!」
ガヴリール「ひっ……!」ドキドキ
???「声聞こえてんの分かってんぞ!ラアア!」ドンドン
ガヴリール「すいません……今開けます……」
怖いお兄さん「テメエ人様に金借りて返さないたあどういうことだ!!」
ガヴリール「すいません……今月中には……」
怖いお兄さん「そのセリフ何回目だコラアおい!舐めてんのか?」
ガヴリール「な、舐めてないです……もう少しだけ……」
怖いお兄さん「お前まだ若いし体売り飛ばしてもいいんだぞラアア!」モミモミ
ガヴリール「ん……や、やめ……」カー
ヴィーネ「ちょ、ちょっとやめてください!警察呼びますよ!?」
怖いお兄さん「チッ!とにかく今週中だ!ダメなら裏に売りとばすからなラアア!」
ガヴリール「くそ……どうしよう……」
ヴィーネ「ね、ねえどうするのよガヴ……?」
ガヴリール「もう……あれしかない……天愛グループ……」
ヴィーネ「天愛グループ?何よそれ」
ガヴリール「これはネットで噂になってるんだけど……」
ヴィーネ「ちょっとそれまたやばいやつじゃ……!?」
ガヴリール「違う!やばいことはやばいんだけどガチなんだよ」
ヴィーネ「ガチって何よ。どういうことよ」
ガヴリール「そのグループ主催の大会で勝てば3000万円もらえる」
ヴィーネ「え!?そ、そんなの絶対嘘よ。そんなことあるわけない」
ガヴリール「いや、私が天界にいたころのロクデナシがそこで勝って本当に3000万円もらったんだ」
ヴィーネ「え!じゃあそこに行けば……!」
ガヴリール「でもだ。負けたら……」
ヴィーネ「負け……たら……?」
ガヴリール「一生奴隷だ……!下界どころか……!地の底の底……!」
ヴィーネ「そ、そんなのダメよ!そこまですることないわ!」
ガヴリール「……じゃあどうするんだよ!!」
ヴィーネ「ひっ!が、ガヴ?」
ガヴリール「このまま売り飛ばされて性奴隷か!?天使どころか人間以下の扱いか!?」
ヴィーネ「そ、それは……」
ガヴリール「お前もだぞ!お前も返さなきゃ売られるかもしれないだぞ!」
ヴィーネ「……」
ガヴリール「だったらまだ可能性がある方がいいだろ!」
ヴィーネ「で、でもそんなの子供の私たちには無理よ!」
ガヴリール「大丈夫だ。私ならやれる。仮にも天界首席の頭脳がある。負けるわけがない」
ヴィーネ(本当に大丈夫なのかしら……)
ガヴリール「ここか。最近は下界にまで進出したのか……」
ヴィーネ「が、ガヴ~帰ろ?やっぱりまだ方法が……」
ガヴリール「もう予約してしたんだよ。違約金100万払えるの?」
ヴィーネ「そ、それは……」
黒服「お待ちしておりました。中へどうぞ……」
ガヴリール「ここが待合室か……どいつもこいつも辛気臭い顔付きだな」
ガヴリール「ん?なんだか一際アホっぽい顔付きのやつが……あいつは……!」
サターニャ「あ!ガヴリールじゃない!それにヴィネットも!おーい!!」
ヴィーネ「えー……」
ガヴリール「何でお前がいるんだよ」
サターニャ「聞きたい!?なぜなら私は大悪魔だから!この悪魔的大会に勝って頂点に立つわ!」
ヴィーネ「……あんた借金あるんでしょ?」
サターニャ「うぇええ!?な、ななな何で分かったの!?」
ヴィーネ「いやだってあんたの部屋魔界通販の道具最近増えすぎだし……」
サターニャ「だ、だっていい商品ばっかりなのよ!気づいたらりぼばらい?で400万……」
ガヴリール「うわーリボ払いとかにひっかかるバカ本当にいるんだな……」
サターニャ「ば、バカとは何よー!仕組みが難しすぎるだけ!それにあんたこそここに何でいるのよ!」
ガヴリール「うるさいな。どうでもいいだ……」
天根川「聞け……!クズ共……!」
ヴィーネ「な、なに?」
サターニャ「だ、誰がクズよー!クズっていう方がクズなのよー!アーホアーホ!」
天根川「お前らはクズだ……!自堕落な生活を送り……!努力をせず……!こんな場所まで来た……!」
ガヴリール「そんなことは……!うん、その通りだな」
ヴィーネ「いや反論しなさいよ」
天根川「そんなゴミにも這い上がれるチャンス……!3000万円……!その大金を得る与えてやる……!」
天根川「お前らにはこの一輪車で幅30cm……200メーターの鉄骨を渡ってもらう……!」
ガヴリール「いや曲芸かよ」
サターニャ「そ、そんなの無理に決まってるじゃない!!過酷すぎでしょ!?」
天根川「黙れクズ……!」
サターニャ「っ……!?」
天根川「お前らのような何の生産性のないゴミが……!3000万……!努力し、会社の血肉となった人間が……5年間日々働いて得られる金……!」
天根川「それをゴミのような命をかけるだけで……一日……一日だ……!それがどれだけ慈悲深いか分かるか……!」
ガヴリール「ふーん、あ、またクソアイテムドロップしやがったよ」スマホポチポチ
ヴィーネ「あんた見てるとあの人の言うことがすごく正しく思えるわ」
サターニャ「わ、分かったわよ!やればいいんでしょ!?で?その鉄骨ってどこよ!」
天根川「窓際へ行け……」
サターニャ「はあ?ってこれ!?ここビルの5階でしょ!?ほ、本当に死んじゃうじゃない!?」
ヴィーネ「え、え、無理だよこんなの……」
天根川「早い者勝ちだ……!最初にたどり着いた一人のみ……3000万円がもらえる……!」
ヴィーネ「仲間割れを誘ってるの?つくづく悪趣味ね……」
ガヴ「ん?下に富裕層のギャラリーみたいながいる……確かに悪趣味すぎだな……え?あれは?」
ラフィエル「ガヴちゃ~ん♪頑張ってくださいね~」
ガヴリール「うわ。しかも富裕層みたいなギャラリーも」
ガヴリール「ふーん、あ、またクソアイテムドロップしやがったよ」スマホポチポチ
ヴィーネ「あんた見てるとあの人の言うことがすごく正しく思えるわ」
サターニャ「わ、分かったわよ!やればいいんでしょ!?で?その鉄骨ってどこよ!」
天根川「窓際へ行け……」
訂正
サターニャ「はあ?ってこれ!?ここビルの5階でしょ!?ほ、本当に死んじゃうじゃない!?」
ヴィーネ「え、え、無理だよこんなの……」
天根川「早い者勝ちだ……!最初にたどり着いた一人のみ……3000万円がもらえる……!」
ヴィーネ「仲間割れを誘ってるの?つくづく悪趣味ね……」
ガヴ「ん?下に富裕層のギャラリーみたいながいる……確かに悪趣味すぎだな……え?あれは?」
ラフィエル「ガヴちゃ~ん♪頑張ってくださいね~」
ガヴリール「あいつ……」
ヴィーネ「すごく笑顔で手を振ってるわね……」
サターニャ「ちょ、ちょっとラフィエル助けなさいよー!?何ぼーっと見てるのよ!?そもそも何でここに!?」
ラフィエル「ん~?皆さんが過酷な大会に出ると聞いて楽しみにしてき……心配して見に来たんですよ~♪」
ガヴリール「本音ダダ漏れじゃねえか」
ヴィーネ「ら、ラフィ!これほんとにまずい状況だから助けて!」
ラフィエル「あ、このケーキおいしそうですね!ん~おいし~♪」
サターニャ「くう……私一番乗り!!」
ヴィーネ「ま、待ちなさいって!?」
サターニャ「ひっ怖……怖す……ひっ……!」
ヴィーネ「な、何だかんだで進んでる!10mくらいは行った……」
ガヴ「よし……行くか」
ヴィーネ「あ、あんたも行くの!?お願いもう帰ろうよ~」
ガヴ「よ……ほっ……やべえな……これマジで死ぬ……」
ヴィーネ「い、行っちゃった……!えーい私も……!ひいいい!」
ガヴ「サターニャに追いついた……ん?動きがかなり遅く……?」
サターニャ「し、死ぬ!いや!死にたくない!死にたくない!」
ガヴ「ば、バカ落ち着け!でもこのまま減速されたら私も止まって落ちてしまいそうだな……どうする……」
ガヴ「そうだ……。……。こいつを押して落とせば……」
ガヴ(でも何だかんだで友達だろ……?押せば必ず死ぬ……)
ガヴ(でも押さなきゃ私が死ぬ……)
ガヴ「……」
サターニャ「ひっ……ひっ……が、ガヴリールが近づいて……!?助け助け……」
ガヴ「……」
ヴィーネ「え、その手の向き……あんたまさか押して落とすつもりじゃ……!?」
サターニャ「そ、そんな!?ガヴリール!?やめ……やめ……」
ヴィーネ「あ……!」
ガヴリール「あ、天使力使えばいいんじゃね?」
ヴィーネ「あ」
サターニャ「あ」
ガヴリール「ほい移動。お、成功した。3人同時だから3人とも勝ちね」
ヴィーネ「えー……」
終わり