1 : 以下、\... - 2017/04/08 19:35:59.332 qF6sXbrjr.net 1/27

マスター「おお天真くん来てしまったかこのエグゼクションワールドに……」

ガヴリール「エグゼクティブ?まあマスターは社長みたいなものか」

マスター「だがしかし天真くん…君は一刻ほど遅れてしまったようだ…」

ガヴリール「え…?えーと…30分か…あーはいすやせん」

マスター「いやいやいいんだよ…寧ろ一刻早くければ君は数多の刺客に蹂躙されただろうに……」

ガヴリール「いやじゃあ来たほうが良かったじゃないですか…いや来たくないけど……」

元スレ
マスター「くくく…この私の最高傑作混沌の闇を味わうがいい!」ガヴリール「なにいってるんすか」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1491647759/

7 : 以下、\... - 2017/04/08 19:37:33.807 qF6sXbrjr.net 2/27

マスター「我の実力を侮るなよ小娘?我一人であれぐらいは朝飯前よ……」

ガヴリール「一人称が我になった…」

カランコローン……

ガヴリール「へいらっしゃい」

マスター「くくく…またかわいそうな子羊が迷い込んだようだ…」

13 : 以下、\... - 2017/04/08 19:39:56.366 qF6sXbrjr.net 3/27

マスター「さあ天真くん君の出番だ…子羊は闇を欲しがっているようだ」

ガヴリール「闇……コーヒーのことか」

マスター「くくく…くれぐれもOrderを聞き間違えないように……誤った闇は子羊を激昂させDaemonとなるだろう……」

ガヴリール「わけわからないですけどオーダー行きます」

14 : 以下、\... - 2017/04/08 19:42:35.830 qF6sXbrjr.net 4/27

ガヴリール「マスターオーダー入ります」

マスター「くくく…しかとその耳で聞き受けただろうね…間違いないは許されんのだよ……」

ガヴリール「はあ…ブレンドコーヒー一つで」

マスター「ブレ…混沌!!混沌を欲したかあの子羊は!」

ガヴリール「ブレンドコーヒーですが…」

18 : 以下、\... - 2017/04/08 19:45:15.560 qF6sXbrjr.net 5/27

マスター「いやいやこの私実は混沌には少し自身があってね…」

ガヴリール「……聞いたことあるようなないような?」

マスター「鼻腔を混沌で、舌を混沌で染めるため五つの種類の生贄を使用する…」

ガヴリール「コーヒの話か…?」

マスター「くくく…贄となったあとも生贄達は混沌のなかで蠢き素晴らしいハーモニーを奏で混沌を祝福する!」

19 : 以下、\... - 2017/04/08 19:49:24.867 qF6sXbrjr.net 6/27

マスター「いやはや…この至高の混沌を創り出すには幾多の試行錯誤を要すほど拘っている」

ガヴリール「……?」

マスター「拘りはそれだけではないぞ?生贄も狩場まで我自身が赴きこの目で見極めた者だけを厳選する……」

ガヴリール「早くしないとお客さん帰っちゃいますよ」

マスター「さあ!我の至高の混沌の闇を子羊にあたえてこい!」

ガヴリール「つくってたのかよ!?」

20 : 以下、\... - 2017/04/08 19:51:58.004 qF6sXbrjr.net 7/27

マスター「くくく…闇を零すなよ…?」

ガヴリール「こぼさないだろ……」

マスター「一滴でも足許に落としてみろ…?」

ガヴリール「そしたら掃除しますよ」

マスター「くくく…雫から闇が広がり深淵となって足を引きずり込むだろう……」

ガヴリール「なんだよそれ怖すぎんだろ……」

21 : 以下、\... - 2017/04/08 19:55:02.757 qF6sXbrjr.net 8/27

ガヴリール「ふー…今日も働いたなー」

マスター「くくく…此処からは小娘には業が深ろう……」

ガヴリール「技が深い?」

マスター「此処は我に任せ小娘は安息の地へ帰るがいい……」

ガヴリール「言われなくてもしますが…」

23 : 以下、\... - 2017/04/08 19:56:07.098 qF6sXbrjr.net 9/27

マスター「くくく…臆する事は何も恥ずかしい事ではない…」

ガヴリール「帰りますねー」

マスター「寧ろ命を捨てることのほうが恥ずかしいというもの……」

ガヴリール「じゃっ…また来週来ます」カランコローン

マスター「くくく…だが命を落とせるだけならいいのかもしれない……生きながらえ闇に囚われ続け…」


ーーーーー

29 : 以下、\... - 2017/04/08 20:17:31.764 qF6sXbrjr.net 10/27

ー翌週ー

30 : 以下、\... - 2017/04/08 20:18:51.802 qF6sXbrjr.net 11/27

マスター「くくく…今日は天使が我に味方する日か……」

カランコローン……

ガヴリール「ちゃーす…」

マスター「天真くん…今日は遅れずに来られたか重畳重畳…」

ガヴリール「まだやってるんすか」

33 : 以下、\... - 2017/04/08 20:53:16.156 qF6sXbrjr.net 12/27

マスター「しかし……闇の死者の我に光が味方するか…なんとも滑稽な…」

ガヴリール「……?今日も暇っすねー」

マスター「くくく…闇は光がある限り消えぬ……」

ガヴリール「神話のはなしですか…?」

マスター「この世界が光が存在す限り私の闇を欲する亡者は絶えん」

ガヴリール「子羊の次は亡者ですか」

34 : 以下、\... - 2017/04/08 20:56:52.622 qF6sXbrjr.net 13/27

カランコローン……

マスター「くくく…そう言ってる間に亡者は闇を欲したか……」

サターニャ「ガヴリール!きてやったわよ!」

ガヴリール「なんだサターニャか」

マスター「くくく…闇はこのようなかよわい少女にも手を出すのか……」

35 : 以下、\... - 2017/04/08 20:57:37.814 qF6sXbrjr.net 14/27

ガヴリール「早く出ていけ」

サターニャ「ちょっと!?お客さんなんですけど!?」

ガヴリール「金を出さないやつは客じゃない」

サターニャ「いや払うんだけど!?」

37 : 以下、\... - 2017/04/08 21:00:56.952 qF6sXbrjr.net 15/27

マスター「天真くんそれぐらいにしてあげたらどうだ?」

ガヴリール「はあ…すいやせん」

サターニャ「やーい!怒られてやんの!」

マスター「その妖精も闇に誘われたんだろう」

サターニャ「妖精……?いざ……?」

ガヴリール「はやく席につけ」

サターニャ「うぇ…?う、うん……」

38 : 以下、\... - 2017/04/08 21:05:02.894 qF6sXbrjr.net 16/27

サターニャ「ねえガヴリール…?」

ガヴリール「なんだよこちとら仕事中だ」

サターニャ「マスターってあんな感じだっけ…?」

ガヴリール「知らないよ先週からあんな感じだ」

サターニャ「へー……かっこいいわね!!」

ガヴリール「さっさと注文しろ」

40 : 以下、\... - 2017/04/08 21:06:54.403 qF6sXbrjr.net 17/27

マスター「ゴース…或いはゴスム……」

ガヴリール「へいマスターオーダー入ります」

マスター「ん?なんだい天真くん」

ガヴリール「いやだからオーダー」

マスター「あぁOrderか…今回も然とその耳で…」

ガヴリール「カフェラテです」

41 : 以下、\... - 2017/04/08 21:08:08.534 qF6sXbrjr.net 18/27

マスター「くくく…やはり少女には純粋な闇では苦しかろう」

ガヴリール「カフェラテ、カフェラテですよ言いましたからね」

マスター「闇を和らげる純白の山の恵が必要か…」

サターニャ「ガーヴリールー!」

ガヴリール「うるせえじっとしてろ!」

42 : 以下、\... - 2017/04/08 21:11:16.060 qF6sXbrjr.net 19/27

マスター「では天真くん…これをあの少女に…」

ガヴリール「はいはい持っていきます」

マスター「彼女に伝えておいてくれ…女神の優しさは手の届く場所にある…と」

ガヴリール「…?あーなるほど」

43 : 以下、\... - 2017/04/08 21:12:48.362 qF6sXbrjr.net 20/27

ガヴリール「ほい、カフェラテ」

サターニャ「私ブレンドって言ったでしょ!?」

ガヴリール「うるせーお前はこれで十分だよ」

サターニャ「あんたそれで仕事できるの…?」

ガヴリール「あ、女神の優しさは手の届くところにあるそうだ」

サターニャ「……?」

45 : 以下、\... - 2017/04/08 21:30:16.413 qF6sXbrjr.net 21/27

サターニャ「ど、どういうことよ…?」

ガヴリール「お前もマスターと似たようなものだからわかるだろ」

サターニャ「女神…?優しさ……?うぅん…わっかんないわよ!」

ガヴリール「甘さが足りなかったら砂糖やガムシロップはそこにあるから使え」

サターニャ「うぇ?……わ、わかったわ……」

47 : 以下、\... - 2017/04/08 22:50:15.536 qF6sXbrjr.net 22/27

マスター「ふふっ…今日は静寂とは程遠いか……」

ガヴリール「はあ……」

サターニャ「なんか話してるのー?」

ガヴリール「いや来んなよ カフェラテ飲んどけ」

サターニャ「別にいいじゃない!あともう飲んだわ!!」

ガヴリール「あーそうですか」

48 : 以下、\... - 2017/04/08 22:52:57.889 qF6sXbrjr.net 23/27

マスター「くくく…君は先程闇を取り込んでしまった憐れな迷い人か」

サターニャ「や、やみ…?」

ガヴリール「コーヒーの事だよ」

サターニャ「あぁ!そういうことね!闇ね…」

マスター「君は微量にも闇を取り込んでしまった……これで君も闇の操り人形か……」

サターニャ「ふっ…私は全然平気よ!!大悪魔の私にあれぐらいの闇が通じるわけないじゃない」

ガヴリール「お前はまだ言ってるのか」

49 : 以下、\... - 2017/04/08 22:55:08.105 qF6sXbrjr.net 24/27

マスター「くくく…君は大悪魔だったか…だがこの闇は天使も悪魔も平等にこの地へ再び足を運ばせるだろう…」

サターニャ「この大悪魔サタニキア様は誰にも指図されないし誰にも操れないわ!」

マスター「粋がるな悪魔め、あまり嘯くと闇が許さんぞ」

サターニャ「闇なんてとうに私の支配下よ!なーはっはっは!」

ガヴリール「熱いな」

50 : 以下、\... - 2017/04/08 22:56:27.768 qF6sXbrjr.net 25/27

マスター「闇を支配下だと…?法螺をふくなよ…?」

サターニャ「なーはっはっは!このサタニキア様に喰らえない闇などないわ!」

マスター「くくく…言ってしまったな……ならこの暗黒物質を喰らってみせろ…」

サターニャ「こんな少量の闇私に効くはずないじゃない!」

ガヴリール「おいおいエスプレッソは飲み慣れないとブラックじゃきついぞ」

マスター「くくく…ショットだと油断したが最後…お前は闇に飲まれ喉がやかれるだろう……」

52 : 以下、\... - 2017/04/08 22:56:50.217 qF6sXbrjr.net 26/27

サターニャ「こんなぐい呑一気でいってやるわ!」ゴクッ

ガヴリール「ショットだショット ぐい呑言うな」

マスター「くくく…情けとして山の恵はくれてやろう…」

サターニャ「ぷはー…これで闇を制したのかしら?」

53 : 以下、\... - 2017/04/08 22:57:18.048 qF6sXbrjr.net 27/27

マスター「な!?暗黒を飲み干しただと…!?」

ガヴリール「流石味蕾を無くした悪魔だけはあるな」

サターニャ「ふふこれで私が大悪魔だって証明できたかしら?」

マスター「くっ……闇の時代も終わりが来たか……」

サターニャ「ふっ…これぐらいで終わりだなんて無様ね…」

マスター「くっ……」

サターニャ「ただ…終わりだなんてあなたが決めることではないわ、精々あなたの至高の闇とやらを磨くことね」

マスター「闇を磨くとはこれいかにだが…そうだなそうさせてもらう」

サターニャ「なーはっはっは!精進することね!これは駄賃よ取っておきなさい!!」

カランコローン……

ガヴリール「ありあとやしたー」



おわり

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