-放課後-
キーンコーンカーンコーン
ガヴリール「zzz」
ヴィーネ「ガヴ、ほら、起きなさい」
ガヴリール「zzz……んあ」
ヴィーネ「まったく、午後ずっと寝てたでしょ」
ガヴリール「いやぁ、昨夜は国がピンチだったんだよ」
ヴィーネ「どうせネトゲでしょ」
元スレ
サターニャ「ガヴリールが私の腕を掴んだまま離れなくなった」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1491485947/
サターニャ「ガヴリールぅ!あんた明日小テストだってのにぐーすかぐーすか余裕ねぇ~」
ガヴリール「まあな、全くの無勉でもどこかのバカーニャには負ける気しないしな」
サターニャ「ちょっと!」
サターニャ「言っとくけど私、今回ちゃんと勉強してるんだから!」
ラフィエル「となるとガヴちゃんとサターニャさんで勝負ですね!」
サターニャ「どうするガヴリールぅ?」
サターニャ「『わたくしガヴリールはサターニャ様には勝てないので放棄させてください』って頼み込むなら止めてあげても良いわよ?」
ガヴリール「おいおい冗談だろ」ムッ
ガヴリール「良いよ、勝負しよう」
ラフィエル「となると罰ゲームを決めなきゃいけませんね!」
ラフィエル「んー、こういうのはどうでしょう」
ラフィエル「敗者は勝者に恥ずかしい話を1つ暴露する」
ガヴリール「良いよ、それで」
サターニャ「私も異議ないわ」
ヴィーネ「ちょっとガヴ、良いの?」
ガヴリール「何がだ?」
ヴィーネ「ガヴ勉強してないんでしょ?サターニャに足元掬われちゃうかもしれないわよ?」
ガヴリール「うぐっ……今日は帰って勉強するよ」
ガヴリール「あいつの恥ずかしい話を聞き出したいしな」
ガヴリール「ということでとっとと帰るとするか」
-昇降口-
ガヴリール「って……」
ザーザー
ガヴリール「雨って聞いてないぞ!?」
ヴィーネ「午後の授業中から雨降ってたじゃない」
ラフィエル「午後の降水確率は100%とニュースでやってましたよ?」
ガヴリール「あいにく授業中は夢の世界にいたものでな、そして朝ニュースを見る余裕はない」ドヤッ
ヴィーネ「なんで誇らしげなのよ……」
サターニャ「あーっはっはっは!」
サターニャ「もしかして傘忘れたの?」
サターニャ「まったくバカねぇ~ガヴリールぅ」ケラケラ
ガヴリール「」イラッ
ガヴリール「あーそう言えば傘あったわ、そこに」グイッ
サターニャ「ってこれは私のよ!」
ガヴリール「バカは風邪引かないっていうし、私に譲って濡れて帰れ」
サターニャ「嫌よ!」
ギャーギャーガヤガヤ
ピカッ
ゴロゴロゴロゴロゴロ!!!
「きゃああああああああっ!!?」
サターニャ「け、結構近くに落ちたわね」
ガヴリール「……」
サターニャ「どうしたのガヴリール、私の腕を掴んで」ギュウウウウウウ
ガヴリール「……」
サターニャ「ところで今の可愛い悲鳴は誰よ、ヴィネット?」
ヴィーネ「私じゃないわよ?」
サターニャ「ラフィエル?」
ラフィエル「私でもないですよ?」
サターニャ「ということは」
ガヴリール「……」ギュウウウウウウウウウ
サターニャ「もしかしてガヴリールぅ、あんた雷苦手なのぉ?」クスクス
ガヴリール「」ビクッ
ガヴリール「そっ、そんなわけな」
ゴロゴロゴロゴロゴロ!!!
ガヴリール「ひぅっ!?」ギュウウウウウウウウウウウウウ
サターニャ「ちょちょちょっと!痛い痛い痛い!!」
ガヴリール「ごめ……かみなり、ほんと、だめなんだ……」グスッ
ゴロゴロゴロゴロゴロ!!!
ガヴリール「きゃうっ!?」ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウ
サターニャ「ちょ、ちょっと落ち着きなさい」ナデナデ
ガヴリール「さ、サターニャぁ……」ウルウル
サターニャ「!」キュン
ヴィーネ「ゴホン」
ラフィエル「」ニコニコ
ガヴリール「!」
サターニャ「!」
ヴィーネ「ガヴ、あんた雷苦手だったのね」
ガヴリール「うぅ……だって、怖いんだもん……」グスッ
ガヴリール「おへそ、取られちゃうし……」ポロポロ
ヴィーネ(可愛い)
ヴィーネ「まったく、家まで送ってあげるから」
ヴィーネ「仕方ないから今日はガヴの家に泊まってあげるわよ」
ガヴリール「そ、それが……」
-サターニャの家-
サターニャ「我が城にようこそ、ってそんな感じでもないわね、いらっしゃいガヴリール」
ガヴリール「おじゃまします……」ギュウウウウ
サターニャ「それにしても、びっくりしすぎて手が言うこと聞かなくて離れなくなっちゃうなんてねぇ」
ガヴリール「ごめん……」
サターニャ「まあ良いけれど、しおらしいあんたはやっぱり違和感があるわね」
サターニャ「明日にはいつものあんたに戻ってることを期待するわ」
ガヴリール「うん……」
サターニャ「まったく、調子狂うじゃない」
サターニャ「ところで、濡れちゃったし着替えたいんだけど」
ガヴリール「うぅ……」ギュウウウウウウウ
サターニャ「無理そうね」
ガヴリール「本当、ごめん……」
サターニャ「まあ良いわ、何か温かいものでも食べましょ、作ってあげるわ」
ガヴリール「うん……」
サターニャ「ふんふん♪」グツグツ
ガヴリール「サターニャって料理できたんだな」
サターニャ「洋菓子店の娘よ、最低限はできるわよ」
ガヴリール「でも調理実習じゃ私と一緒でダメダメだったじゃないか」
サターニャ「あ、あの時は皆と料理をすることが楽しみで舞い上がってただけよ!」
サターニャ「それにしてもガヴリールに抱きつかれてるのが左腕で良かったわ」
サターニャ「利き腕だったら色々支障をきたしてたわよ」
サターニャ「ご飯できたけど」
ガヴリール「うん」ギュウウウウウウウ
サターニャ「離せる?」
ガヴリール「……無理みたい」ギュウウウウウウウウウウ
サターニャ「もう、しょうがないわね……」
サターニャ「ほら」アーン
ガヴリール「!」
ガヴリール「ちょ、ちょっとこれは!……恥ずかしい」
サターニャ「私だって恥ずかしいわよ!」
サターニャ「でもこうしなきゃあんた食べられないじゃない!」
ガヴリール「……いただきます、むぐっ」モグモグ
ガヴリール「おいしい」
サターニャ「ふふふ、ありがとう」ニコニコ
サターニャ「さて、ご飯も食べたし早いけど寝るわよ」
サターニャ「ガヴリール、あんたも今日はへとへとでしょ?」
ガヴリール「うん……」
サターニャ「不安な時は寝るに限る」
サターニャ「それに寝て起きたら流石に手も離れてるでしょ」
ガヴリール「そうだといいなぁ……」ギュウウウウウ
サターニャ「起きたらお風呂入って、一緒に学校行きましょ」
ガヴリール「うん……」
サターニャ「それじゃ電気消すわよ、おやすみ」
ガヴリール「おやすみ」
ガヴリール「……ありがとな」ボソッ
-翌朝学校-
ヴィーネ「ガヴがいつものガヴに戻っちゃってる……」ガーン
ガヴリール「あれは一時的な迷いだったんだよ!」
ガヴリール「というかなんでショックを受けてるんだよ」
ヴィーネ「だってあの時のガヴすっごく可愛かったのよ!」
ヴィーネ「また雷落ちないかしら」
ガヴリール「おいやめろ」
サターニャ「そうよヴィネット、あんなしょぼくれたガヴリールなんてもう十分よ」
ラフィエル「ガヴちゃん、サターニャさん」
ラフィエル「昨夜はお楽しみでしたね」ニコニコ
サターニャ「そんなわけないでしょ、手のかかる妹ができたみたいで疲れたわ」
ガヴリール「まったくだ、サターニャなんかの世話になるなんて一生の不覚だ」
ラフィエル「お二人は相変わらずですね~」
ラフィエル「でも、私見ちゃったんです!」
ラフィエル「今朝ガヴちゃんとサターニャさんが仲良く手を繋いで登校してるところを」
ガヴリール「そそそんなわけないだろ!!」
サターニャ「そそそそうよ!ありえないわよ!」
ラフィエル「でもでもほら、ここに写真や動画が!」
ガヴリール「消せ!今すぐ消せえええええええ!」
ヴィーネ「ところでガヴ、テスト勉強したの?」
ガヴリール「あ……」
終われ
41 : 以下、\... - 2017/04/07 00:39:36.178 ZeF9Sat+0.net 19/19サターニャは母性