ガヴリール「まじで私の誕生日かよ…」
ガヴリール「でも自分の誕生日にするよりは安全、なのか?」
ガヴリール「メールきた、誰からだ?
…いやダメだろ!さすがの私でも見ないぞ」
ーーーーー
学校
ガヴリール「おいヴィーネ、昨日ケータイ置いていったろ」
ヴィーネ「ガヴの家にあったのね!良かった!」ホッ
ガヴリール「気を付けろよ、ほら」
ヴィーネ「…見てないわよね?」
ガヴリール「見てないぞ」
ヴィーネ「本当?」
ガヴリール「そもそもロックかけてるんだろ?」
ヴィーネ「そうだけど、そんなに複雑じゃないから…」
ガヴリール「いくら私でも人のケータイは勝手に見ないって、
サターニャとかのなら別だけどさ」
サターニャ「聞こえてんのよ!」
元スレ
ガヴリール「ヴィーネのやつケータイ忘れていったのか、暗証番号…私の誕生日だったりしてな(笑)」ピロリン
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1491464447/
昼休み
ヴィーネ「ちょっと職員室行ってくるわね」
ガヴリール「ん」
ガヴリール「…またケータイ置いていった」
サターニャ「チャンスよ!ヴィネットのケータイの中を見てやるわ!」
ガヴリール「ぼっち飯は終わったのか?」
サターニャ「ぼっち飯言うな!」
ガヴリール「やめとけよ、自分がされたら嫌なことは人にもするなって言うだろ」
サターニャ「それあんたが言っちゃう?」
ガヴリール「そもそも暗証番号が分からないから無理だろ」
サターニャ「試しにガヴリールの誕生日にしてみる、0420っと」ススッ
ガヴリール「いやなんでお前が知ってるんだよ」
サターニャ「違ったわ、そりゃそうよね」
ガヴリール「えっ!?そんははずは…」
サターニャ「なにがよ」
ガヴリール「いやなんでもない、ちょっと貸してみろ」
ガヴリール「(本当に私の誕生日じゃないぞ…いつ変えたんだ?)」
ヴィーネ 「な に し て る の?」
ガヴリール「!!!よよよよっよおヴィーネ早かったな!」
サターニャ「わわわ、私トイレ行ってくる!!」
ガヴリール「あ!ずるいぞ!」
ヴィーネ「サターニャ、トイレはちょっと我慢してね」
サターニャ「はいっ」
ヴィーネ「それ私のケータイよね?何してたの?」
ガヴリール「えっと、サターニャが勝手に見ようとしててさ!止めてたところなんだ」
サターニャ「はいはい!ガヴリールは嘘をついてます!」
ヴィーネ「ふーん」
ガヴリール「…」ゴクリ
ヴィーネ「まあ今回は許すけど、次やったらタダじゃおかないからね」
サターニャ「えっ、許してくれるの!?」
ヴィーネ「別にいいわよ、中身見てないのなら」
ガヴリール「許してもらったから聞くけど、
何でそんなに中身見られるの嫌がるんだ?」
ヴィーネ「え」
ガヴリール「いや、私はケータイにロックとかしてないからさ
見られたくないものも特に入ってないし」
ヴィーネ「…い、言わせないでよ///」
ガヴリール「は?」
ラフィエル「なるほど、ヴィーネさんのケータイですか…」
ガヴリール「ラフィエルはケータイにロックしてんの?」
ラフィエル「はい、一応」
ガヴリール「やっぱりしてるのか」
ラフィエル「まぁ見られたらまずいものは特にないんですけどね、
『天使と悪魔の恥ずかしい写真アルバム』くらいでしょうか」
ガヴリール「…いま何か言ったか?」
ラフィエル「まあまあガヴちゃん、ケータイはその人の個人情報が満載ですから
あまり他人のプライベートに踏み込むのはよくありませんよ」
ガヴリール「そだな」
ラフィエル「でもたしかに気になります、ヴィーネさんの秘密…」
ガヴリール「言ってることが一瞬で矛盾してんぞ?」
ラフィエル「ということでヴィーネさんのケータイが気になるので、
私たちに1人1回ずつロック解除のチャンスをくださいませんか?」
ヴィーネ「うん、無理」
ガヴリール「ヴィーネとはけっこう仲良くなったと思ったんだけどな、
まだ私たちには見せられない部分があるのか」
サターニャ「同じ悪魔なのに…」
ヴィーネ「そこまで言うならいいわよ、
ただし4人のケータイでやりましょう」
サターニャ「お互いに見せあうってこと?」
ラフィエル「えっと、じゃあ準備を…」
ヴィーネ「待ちなさいラフィ」
ラフィエル「へっ?」
ヴィーネ「だめよ、そのままの状態でやるの」
ラフィエル「いいんですか?ヴィーネさんも準備したいのでは…」
ヴィーネ「望むところよ」
ガヴリール「おいおい何が始まるんだよ…」
ガヴリール「最初は私でいいよ、早く終わらせてくれ」
ヴィーネ「ほんとにロックしてないのね」
ラフィエル「データフォルダにも何も入ってませんね」
サターニャ「てかあんたこれ使ってないでしょ」
ガヴリール「いやそれがさ、たま~に必要になるんだ
宅配便の再配達とか出前とか」
ヴィーネ「女子高生とは思えない発言ね」
ラフィエル「返信しないだけで、私たちからのメールは一応見てるんですね
サターニャさんからのだけ迷惑メールに入ってますけど」
サターニャ「ちょっと!!」
ヴィーネ「見てるなら返信くらいしてよ」
ガヴリール「じゃあ今度から『見た』とか送るよ
でもそれもめんどくさいな、『あ』でもいい?」
ヴィーネ「逆にいいと思った?」
サターニャ「次は私よ!解けるものなら解いてみなさい!」
ガヴリール「パターンロックか、どうせサターニャのSだろ」ススッ
ピロリン
ヴィーネ「合ってるんだ!?」
ラフィエル「もうちょっと捻ったらどうですか?」
サターニャ「し、仕方ないでしょ!
難しくしたらこの前忘れちゃったのよ!」
ガヴリール「自分のやつ忘れるなよ」
ヴィーネ「解除されちゃったけど、見ていいの?」
サターニャ「いいわよ別に」
ガヴリール「メールの受信ボックス、見事にすっからかんだな」
ラフィエル「メールをくれるようなお友達がいませんからね…」シクシク
サターニャ「いるから!」
ガヴリール「あ、よく見たら私たちからのメールだけ保護してるぞ」
ラフィエル「かわいいところあるんですね、サターニャさん」
サターニャ「お、終わり!もう終わりよ!」
サターニャ「あんたたち趣味悪いわよ!」
ガヴリール「簡単なロックにしておくのが悪い」
ラフィエル「じゃあ次は私ですね」スッ
ヴィーネ「えっ、ラフィもロックしてないの?」
ガヴリール「お前さっきしてるって言ってたろ」
ラフィエル「ガヴちゃんとサターニャさんのを見てしまったので悪い気がして…」
サターニャ「いい心がけじゃない!」
ラフィエル「(それにこうすればヴィーネさんが空気を読むかもしれませんし)」
ガヴリール「んじゃ遠慮なく…
お前サターニャに電話とかメールしすぎじゃね?」
ラフィエル「きゃっ、恥ずかしい///」
ヴィーネ「恋人か」
サターニャ「ぜんっぶ無視してるけどね!」
ガヴリール「いいんじゃないか、それで本人も喜んでるだろ」
ラフィエル「あの~ガヴちゃん、いったい私にどんなイメージを?」
サターニャ「最後はヴィネットよ!」
ラフィエル「ヴィーネさん、ここまで私たち全員見せてきたことですし…」
ヴィーネ「…そうね、別に隠すこともないわね」
ガヴリール「お?」
ヴィーネ「はい、見ていいわよ」
ガヴリール「…なんか懐かしい写真がいっぱい入ってるな」
サターニャ「あ、これ楽しかったわよね!」
ラフィエル「ヴィーネさん、もしかして見られたくなかった理由って…」
ヴィーネ「うん、そうなの
悪魔のくせにこうやってみんなとの思い出を大事にするの、変かなって」
ガヴリール「…そんなことないだろ」
サターニャ「いいんじゃないの、悪魔的ではないけど」
ラフィエル「女の子なら普通ですよヴィーネさん!」
ヴィーネ「みんな…」
その夜
サターニャ「ケータイに書いてた『悪魔的詩集~デビルズポエム~』、読まれなくてよかった…
これを本にしてみんなに内緒で大儲けするのが私の夢なの」グヘヘ
ーーーーー
ラフィエル「『天使と悪魔の恥ずかしい写真アルバム』はあらかじめ隠しておいて正解でした、
まだまだ貯める余地がありますので」ニヤリ
ーーーーー
ヴィーネ「ラフィからガヴの写真が送られてきたわ!
『ガヴフォルダ』に保存しておこうっと」ウフフ
ーーーーー
ガヴリール「ヴィーネからメールか…『あ』、送信っと」ポイッ
おわり