朝サターニャの部屋
サターニャ「どんな嘘でガヴリールをギャフンと言わせちゃおうかしら!」
ラフィエル「楽しみですね!」
サターニャ「そうね!……ってラフィエル⁉いつの間に入ってきたのよ!」
ラフィエル「実は私、サターニャさんの部屋に隠し部屋を作って住んでるんですよ!」
サターニャ「え⁉……あっ、騙されないわよ!今日はエイプリルフールだものね!」
ラフィエル「うふふー♪」
元スレ
サターニャ「今日はエイプリルフールね!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1491051892/
ラフィエル「サターニャさーん!朝ごはんが出来ましたよー」
サターニャ「なんであんたが朝ごはん作ってるのよ!」
ラフィエル「私、サターニャさんに喜んでほしくてサターニャさんの好きな料理たくさん練習したんですよ?」
サターニャ「はいはいエイプリルフールね」
ラフィエル「うふふー」
サターニャ「あれ、このメロンパンもしかして手作りなの?……いや、騙されないわよ!袋から出して焼いただけね!うん!」
ラフィエル「うふふふー」
サターニャ「もぐもぐ……おいし、いや、マズイわね!最悪!」
ラフィエル「えー、そんなー」
サターニャ「嘘よ!騙されたわねラフィエル!」
ラフィエル「かわいい」
サターニャ「え」
ラフィエル「サターニャさんかわいい」
サターニャ「な、え……あっ、嘘ね!」
ラフィエル「うふふ♥」
サターニャ「それじゃガヴリールを騙しに行こうかしら」
ラフィエル「なにかプランはあるんですか?」
サターニャ「そうね……ガヴリールを喜ばせて、それが嘘だと分かってめっちゃガッカリする!みたいなのが良いわね!」
ラフィエル「実質ノープランですね!」
昼 ガヴの部屋の前
ヴィーネ「あ、サターニャ、ラフィ」
ラフィエル「こんにちわ~」
サターニャ「丁度いいところで会ったわね!」
ヴィーネ「どうしたの?サターニャ」
サターニャ「ねぇヴィネット、今日が何の日か知ってるかしら?」
ヴィーネ「今日って4月1日よね?なにかイベントあったっけ?」
サターニャ「イベントとは言ってないんだけど……まぁいいわ!意外だったけど、知らないのね!」ニヤリ
ヴィーネ「?」
サターニャ(さーて、どんな嘘でからかってやろうかしら)ニヤニヤ
ヴィーネ「ふふっ」
サターニャ「……?」
ヴィーネ「にやけちゃって、どんな嘘をつくか考えてるのね?」
サターニャ「⁉」
ラフィエル「あ、サターニャさん!先手を取られましたね!」
サターニャ「!」
ラフィエル「『エイプリルフールを知らない』という嘘!さすがヴィーネさん、さながらカウンターのようです!」
ヴィーネ「私を誰だと思っているのよ?月乃瀬=ヴィネット=『エイプリル』よ?」
サターニャ「ヴィネット~!」
ガヴの部屋
ヴィーネ「お邪魔しまーす」
ラフィエル「失礼しますー」
サターニャ「来たわよ!ねぇガヴリール」
ガヴリール「うわー騙されたー」
サターニャ「なにがよ!」
ヴィーネ「ほらガヴ、せっかくのエイプリルフールなんだから聞いてあげましょ!」
ガヴリール「お前はまた、めっちゃ楽しそうだな」
ラフィエル「すでに一嘘ついた所ですしね」
ガヴリール「サターニャ(笑)」
サターニャ「なによ!」
サターニャ「嘘、いくわよ!」
ラフィエル(結局ノープランですが、どうするつもりでしょう?)
サターニャ「ねぇ知ってる?ガヴリール、実は私」
ガヴリール「うわー騙されたー」
サターニャ「早い!」
ラフィエル(それ以前の問題でしたね)
ヴィーネ「そもそも予告したら騙せないんじゃないかしら」
サターニャ「!」
ヴィーネ「ラフィもなんか嘘ついてみてよ!」
サターニャ「私まだ嘘ついてないんだけど⁉」
ラフィエル「えーと、私は正直者の良い天使なので嘘は遠慮しておきます~」
ガヴリール「おぉ、さすがラフィ」
サターニャ「やるわね」
ヴィーネ「ナイス!」
ラフィエル「えぇ……」
ヴィーネ「あ、そうだ!エイプリルフールといえば、みんなアレは用意してある?」
サターニャ「え、アレって?」
ヴィーネ「はいこれ、エイプリルフールクッキー!」
ガヴリール「なんだそれ」
ヴィーネ「嘘をついたら、そのお詫びにクッキーをあげるんだって」
ヴィーネ「日本じゃあんまりやらないらしいんだけどね、せっかくだし本格的なのやりたいじゃない?」
サターニャ「なるほどね!」
ガヴリール(お店で売ってるみたいな袋だが……嘘なのかどうか分からんぞ)
ヴィーネ「はい嘘でしたー!」
サターニャ「え⁉」
ガヴリール「やっぱりか」
ラフィエル「イベントに詳しいヴィーネさんならではの良い嘘ですね!」
ヴィーネ「えへへー」
サターニャ「嘘でもなんでもいいわ!いただきまーす」
サターニャ「⁉」ガリッ
ヴィーネ「食品サンプルでーす!」
ガヴリール「手がこんでる」
夜 サターニャの部屋
サターニャ「結局嘘つけなかったー!」
ラフィエル「ガヴちゃん達にしてやられましたねー」
サターニャ「だからなんでラフィエルがいるのよ⁉」
ラフィエル「ここに住んでますので~」
サターニャ「それはもういい!」
ラフィエル「ささ、せっかくなので私に嘘をついちゃってください!」
サターニャ「えぇー?……ラフィエル、大好き……とか?」
ラフィエル「!」キュン
ラフィエル「いいですね!それ系でもっと!」
サターニャ「え?じゃあ……ラフィエルの手料理、もっと食べたいわ……とか」
ラフィエル「はい喜んで!」
サターニャ「んんー、ラフィエルといっしょにお風呂入ろうかしらー……なんて?」
ラフィエル「もちろん大丈夫です!」
サターニャ「なんか違う」
ラフィエル「それはサターニャさんの本心だからですね」
サターニャ「え?どういう意味よ」
ラフィエル「本心なので嘘としてしっくり来ないんですよ」
サターニャ「なるほ……いや、それこそ嘘でしょ!」
ラフィエル「ここに時計があります」
時計「23:30」
サターニャ「はい」
ラフィエル「スマホの時計を見てください」
スマホ「0:30」
サターニャ「はい?」
ラフィエル「やはり本心のようです」
サターニャ「いやいや!というか人の家の時計を勝手にいじらないでよ!」
ラフィエル「エイプリルフールが終わってから言ったことなので本当なんですよ」
サターニャ「違うわよ!」
ラフィエル「これから本当にしていきましょう」
サターニャ「しない!もう帰りなさいよ!」
ラフィエル「はーい、では、明日の朝食もお作りしますね?手作りメロンパン、楽しみにしててくださーい」
隠し扉「ガチャ」
ラフィエル「4月1日にあえて嘘をつかない、というエイプリルフールを逆手に取った試みでしたー」
隠し扉「バタン」
サターニャ「」
おわり