学校
サターニャ「そういえば今朝、私の家の近くでラフィエルの執事見たんだけど」
ラフィエル「マルティエルですか?彼女は今、天界でお仕事中のはずですが……?」
ヴィーネ「人違いとかじゃないの?」
ガヴリール「そうだな、サターニャだもんな」
サターニャ「どういう意味よ!」
ラフィエル(今朝のサターニャさんの家の周りには、それらしき人はいませんでしたが……?)
元スレ
マルティエル「お嬢様…」ラフィエル「サターニャさん…」サターニャ「あれは執事の人?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1490529357/
帰り道
サターニャ「コンビニでメロンパン買って帰ろー」
店員「しゃせー」
サターニャ「あっ!新しいメロンパン出てる!これは買いね!あとは犬の分も……あれ?」
店員「しゃせー」
マルティエル「……」コソコソ
サターニャ「やっぱりマル……えーと、執事の人よね、あれ」
サターニャ「あのー……って、あれ?いないわ」
店員「あざしたー」
サターニャの部屋
サターニャ「ただいまー」
犬「わふ」
サターニャ「私の使い魔ー!お土産よー!」
犬「わふ!」
サターニャ「ほらほら、慌てなくても開けてあげるわよ!……あ、ゴミ出し忘れてた!」
犬「わふ?」
サターニャ「こんな時間にゴミ出しをする……なんて悪魔的行為!あんたはメロンパン食べててね」
犬「わふ」
ゴミ置き場
サターニャ「さて、ゴミ出し終わりー……あれ?あれってやっぱり執事の人よね?」
マルティエル「……」コソコソ
サターニャ「……?」
サターニャ「……!」
サターニャ「私を尾行してる……?」
翌日 学校
サターニャ「そしたら犬のやつ!私の分の新作メロンパンまで食べてたのよ!」
ガヴリール「まぁいつも通りだな」
ラフィエル「あれは面白かったですね~」
サターニャ「なんであんたが知ってるのよ!」
サターニャ「あ、そうそう忘れてたわ!帰りのコンビニとゴミ出しの時にも、ラフィエルの執事見たんだった!」
ヴィーネ「また?見間違いじゃなくて?」
サターニャ「私が思うに、あれは尾行ね!」
ガヴリール「なんでラフィの執事がお前を尾行すんだよ」
ラフィエル「……?」
休み時間 トイレ前
サターニャ「ふぅ、すっきりすっきり~……え?なんで学校に執事?」
マルティエル「……」コソコソ
ヴィーネ「サターニャ?どうしたの?」
サターニャ「ヴィネット!ほらあそこ!」
ヴィーネ「なに?」
サターニャ「いない⁉」
放課後 ガヴのバイト先
サターニャ「週に1度のお楽しみの日ね!ガヴリール!カフェオレ!」
ガヴリール「お前のせいで週2だけどな」
サターニャ「何の話よ!早くカフェオレ!」
ガヴリール「へい」
サターニャ「ふふふ、この征服感……あれ?」
マルティエル「……」コソコソ
サターニャ「ちょっとガヴリール!こっち来なさい!」
ガヴリール「んだようぜぇ……へいへい」
サターニャ「外、あれ執事じゃない?」
ガヴリール「あ?どこだよ見えねーよ」
サターニャ「あれー?」
翌日 学校
サターニャ「で、学校と喫茶店でも見たんだけど」
ヴィーネ「私は見つけられなかったわ」
ガヴリール「私も……つーか執事の顔とか覚えてねーよ」
ヴィーネ「それはちょっと酷いんじゃない……?」
ラフィエル「……」
ラフィエル(一昨日がサターニャさんの家の近く、コンビニ、ゴミ置き場)
ラフィエル(昨日がトイレ、喫茶店)
ラフィエル「……」
翌日 学校
ガヴリール「で?また見たのか、執事」
サターニャ「それが昨日は会わなかったのよねー」
ヴィーネ「見間違いじゃなかったのなら、お仕事が終わって天界に帰ったとか?」
ガヴリール「ラフィに秘密の仕事か?いや、だとしても何でサターニャとばっかりエンカウントすんだよ」
サターニャ「だから尾行よ!大悪魔であるこの胡桃沢=サタニ」
ラフィエル「……やはり」
ヴィーネ「ラフィ?」
ガヴリール「心当たりでもあるのか?」
ラフィエル「い、いえ!不思議な事もあるものですね!」
サターニャ「ちょっと聞きなさいよ!」
帰り道
ラフィエル(サターニャさんが見たのはマルティエルで間違いない)
ラフィエル(しかしマルティエルのターゲットはサターニャさんではない)
ラフィエル「……」
ラフィエル「マルティエル、出て来てくださーい」
ラフィエル「……早くしなさい」
マルティエル「……ここに」
ラフィエル「サターニャさんのお陰で助かりました」
マルティエル「サターニャ……あ」
ラフィエル「まさかとは思いましたが……私がサターニャさんの尾行をやめたら、サターニャさんが貴女を目撃しなくなった」
マルティエル「……!」
ラフィエル「それで確信しました」
ラフィエル「サターニャさんが見たのは、私をストーキングするマルティエルだったんですね?」
ラフィエル「私に見つからない事にばかり気を取られ、サターニャさんに見つかってしまうなんて……まだまだ甘いですねー」クスクス
マルティエル「……お嬢、様」ドキドキ
ラフィエル「これは、罰が必要ですねー?」ニコッ
マルティエル「あ、あぁ、ラフィエル、お嬢様ぁ」ビクンビクン
サターニャ「執事ー?あれー?おかしいわねー」
ラフィエル「マルティエル」
マルティエル「はっ」シュバッ
サターニャ「あ、ラフィエル!さっきこの辺りに執事がいたんだけど、見てない?」
ラフィエル「その件なんですが、やはり見間違いのようですよ、サターニャさん」
サターニャ「え?そうなの?」
ラフィエル「はい、本人に確認しましたので間違いありません」
サターニャ「えー……でも、えー……?」
ラフィの部屋
ラフィエル「なんとか誤魔化せましたが……もしサターニャさんに会ったとしても、余計な事は言わないでくださいね?マルティエル」
マルティエル「余計な事というのは、サターニャ様が捨てたゴミや喫茶店で使った食器類、トイレのアレをお嬢様が回収なされていた事でよろしかったでしょうか?」
ラフィエル「」
ラフィエル「……あー、もういっそ殺してしまいましょうかー?」
マルティエル「本望です」
サターニャの部屋
サターニャ「……」
サターニャ「……執事⁉」ビクッ
犬「わふ?」
サターニャ「あんたね……」
サターニャ「……」
サターニャ「……執事!」ビクッ
犬「わふ!」
サターニャ「……うーん?」
翌日 学校
サターニャ「ね、ねぇラフィエル?」
ラフィエル「はい?どうしました?サターニャさん」
サターニャ「その、執事に会いたいんだけど……」
ラフィエル「⁉」
ラフィエル「あの、サターニャさん?例の件はサターニャさんの気のせいだったんですよ?」
サターニャ「そう、そうなんだけど……ずーっと意識してたら、なんだか胸の奥がムズムズして……」
ラフィエル「え」
サターニャ「よく分かんないんだけど、執事に会いたくて会いたくて震えるの!」
ラフィエル「ちょ」
サターニャ「これってもしかして……恋?」
ラフィエル「」
ラフィエルの部屋
ラフィエル「マルティエル!」
マルティエル「はっ」シュバッ
ラフィエル「貴女は私が?」
マルティエル「好きです」
ラフィエル「私はサターニャさんが?」
マルティエル「……好きです」
ラフィエル「サターニャさんは貴女が?」
マルティエル「好き……え?」
ラフィエル「うふふふふふふふ♥」
マルティエル「え、お嬢、様……?」
ラフィエル「本望、なんですよねー?」
マルティエル「」
おわり
26 : 以下、\... - 2017/03/26 21:52:26.906 RzO9eR7fd.net 18/18変態的行為(ラフィエルズアクション)ってどこかに入れようと思ってたの忘れてた