ガヴリール「…」
サターニャ「いつも以上に不機嫌そうな顔してるわね」
ガヴリール「サターニャか、ちょっと相談のってくれ」
サターニャ「!!? 珍しいわね」
ガヴリール「最近シャワーしてるときに変な視線を感じるんだ」
サターニャ「え?それはおかしいわよ」
ガヴリール「なにがだよ」
サターニャ「あんたシャワーなんて月ーで浴びるか浴びないかでしょ(笑)」
ガヴリール「そういえばそうだな、こりゃ一本とられた(笑)」
おわり
ガヴリール「おいふざけんな、まじで悩んでるんだ
ちなみに月ーは大げさだぞ、さすがに週一が限界」
サターニャ「いや毎日しなさいよ」
元スレ
ガヴリール「シャワーしてるときに視線を感じて怖い」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1490515102/
サターニャ「だいたい何で私に相談すんのよ、ヴィネットはどうしたのよ」
ガヴリール「ヴィーネとラフィエルにはもうとっくに相談してる」
サターニャ「あ、そうなんだ…」
ガヴリール「なんか、いつも通りサターニャが仲間外れになってるから一応相談してみた」
サターニャ「大きなお世話よ!」
ガヴリール「あとさ、お前くだらない道具いろいろ持ってるだろ?
何か使えそうな道具あったら貸してくれよ」
サターニャ「(道具貸してくれよ→サターニャ様の力を貸してくださいお願いします)」
ガヴリール「いま変な脳内変換しただろ」
サターニャ「仕方ないから力になってあげるわ」フフン
ガヴリール「(うざいけど我慢だ)」
ーーーーー
サターニャ「全員揃ったようね」
ガヴリール「何でお前が仕切ってるんだよ」
ヴィーネ「めんどくさいからサターニャに任せましょう」
ラフィエル「ではサターニャリーダー、お願いします」
サターニャ「じゃあこれから
『ガヴリールがシャワー中に視線を感じて怖くて夜も眠れない事件』
について話し合っていくわよ」
ガヴリール「その事件名やめてくれない?」
ヴィーネ「事実じゃない」
ラフィエル「だから私たちに相談したんですよね?」
ガヴリール「ぐっ…」
サターニャ「ていうか、そういう怖い話あったわよね」
ラフィエル「ありましたね」
ヴィーネ「そもそも後ろじゃなくて上にいるらしいわよ」
ガヴリール「おいやめろ」
サターニャ「あら、もしかして怖いの?ガヴリール」
ヴィーネ「意外な一面ね」
ラフィエル「新鮮です」
ガヴリール「お前ら他人事みたいに言ってるけど、今日一人でシャワー浴びるんだぞ」
サターニャヴィーネラフィエル「あ」
ガヴリール「後ろじゃなくて上に注意しろよ(笑)」
サターニャヴィーネラフィエル「…」
サターニャ「じゃあこれから
『シャワー中に視線を感じて怖くなったときの対処法』
について話し合っていくわよ」
ガヴリール「結局お前らも怖がってるじゃん!」
ヴィーネ「ガヴが変な事言うからよ!」
ラフィエル「そうです!今まで気にしたことなかったのに」
ガヴリール「悪かったよ、みんなで対策しよう」
ラフィエル「具体的にどんな視線を感じるのですか?」
ガヴリール「うーんなんかこう、食い入るように見つめられてるみたいな…
でも振り返るとそこには誰もいない」
サターニャ「怖っ!確実に幽霊でしょ!」
ガヴリール「でも不思議と殺気は感じられないんだよな」
ヴィーネ「いい幽霊さんなのかも」
ラフィエル「ガヴちゃんのお風呂を覗く変態さんという可能性もありますね」
ガヴリール「いやそれ幽霊のほうがマシなんだが」
サターニャ「こういう話知ってる?家主が留守の間に押し入れとかに忍び込んで…」
ガヴリール「おいおいやめろよ!今日玄関の鍵閉めたっけ…」
ヴィーネ「閉まってたわよ」
ガヴリール「なら安心…って何で知ってんの?」
ヴィーネ「…適当に言ってみただけよ」
ラフィエル「お風呂場に監視カメラを設置するとかどうしょう」
サターニャ「いいんじゃない?」
ヴィーネ「それなら視線の正体も分かりそうね」
ガヴリール「いいけどみんなで映像確認するんだぞ、もし変なのが映ってても知らないからな」
ラフィエル「嘘です」
サターニャ「却下ね」
ヴィーネ「やめておきましょう」
ガヴリール「お前ら全っっ然頼りにならないな」
サターニャ「あれ?お風呂に監視カメラってどこかで聞いたような」
ヴィーネ「ちょっとサターニャ、また怖い話?」
ラフィエル「これ以上はやめましょう?ね?」
サターニャ「なんだっけ…」
サターニャ「いい作戦を思い付いたわ!
こんな悪魔的教訓があるの…『赤信号みんなで渡れば怖くない』、あとは分かるわね?」
ガヴリール「どこが悪魔的だよ」
ヴィーネ「そ、それはつまり…」
ラフィエル「みんなで…」
ーーーーー
~ガヴリールの家の浴室~
ガヴリール「いや狭いよ!うちの浴室に四人も入れるわけないだろ!」
サターニャ「仕方ないでしょ!ちょっ押さないでよ!」
ヴィーネ「み、みんなでシャワー浴びれば怖くないから!」
ラフィエル「これなら視線なんて感じませんね!」
ガヴリール「確かに今日は視線感じなかったよ、でも毎日あんなに窮屈なのは嫌だ」
ラフィエル「では二人組で日ごとにペアを変えてお風呂に入る、
というのはどうでしょう?」
サターニャ「いいじゃない」
ヴィーネ「それってガヴと一緒にお風呂に入るって事!?」
サターニャ「いや別にお風呂一緒に入る必要なくない?」
ヴィーネ「そ、そうね」
ガヴリール「?」
ラフィエル「では早速明日からのペアをくじで決めましょう」
ーーーーー
ガヴリール「ヴィーネか」
サターニャ「ラフィエルと~!?」
ーーーーー
ガヴリール「ヴィーネと風呂なんて初めてか?」
ヴィーネ「そうね」
ガヴリール「とりあえず身体洗うから見張っててくれ」
ヴィーネ「任せて!変な奴がいたら私がやっつけるから!」
ガヴリール「(ヴィーネいるから今日は大丈夫だろ)」
ガヴリール「(…視線を感じる!?まさか!)」ゾワッ
ヴィーネ「誰!?」
タプリス「きゃっ!」ドタッ
ガヴリール「えっ」
ヴィーネ「もしかして視線の正体は千咲ちゃんだったの?」
タプリス「つ、月乃瀬先輩が天馬先輩を嫌らしい目で見てたのでつい…」
ガヴリール「え、どっち?」
ガヴリール「詳しく説明してもらうぞ」
タプリス「いやあの、私はたまたま天馬先輩の家に来ただけですから!
そしたら浴室から先輩の声がしたので…」
ヴィーネ「覗いたの?」
タプリス「ご、語弊です!不可抗力です!」
ガヴリール「まあ信じてやるよ」
タプリス「月乃瀬先輩こそ!まるで獲物を狙う獣のような目つきで天馬先輩の裸体を…」
ヴィーネ「そそそそ、そんなわけないでしょ!」
ガヴリール「もういいよ、犯人はお前らじゃないことは分かった」
タプリス「な、何故です?」
ガヴリール「女の裸見て喜ぶ女なんていないよ、普通は」
ヴィーネ「…そうね」
タプリス「なるほど、そんなことがあったんですね…許せません!」
ヴィーネ「こうなったら意地でも犯人を突き止めるわよ!」
ガヴリール「すごいやる気だな、たのむよ」
ヴィーネ「もう一度浴室を見てみましょう」
ーーーーー
タプリス「天真先輩、さっきから思ってましたけど浴室にハエいますよね」
ヴィーネ「私も言おうと思ってたけど、ガヴが気にしてないみたいだから…」
ガヴリール「あぁそいつ、もうずっといるんだ、退治するのもめんどくさいから放置してる」
ヴィーネ「……!!ガヴ、これハエじゃないわ!」
ガヴリール「えっ」
ヴィーネ「魔界通販で買える『ハエにしか見えない飛び回る小型ビデオカメラ』よ!」
タプリス「そんなものがあるんですか?」
ガヴリール「あー、犯人分かったわ」
サターニャ「…」
ガヴリール「よお、このハエみたいなビデオカメラ知ってるか?」
サターニャ「も、もちろん知ってるわよ!
それは私がガヴリールの恥ずかしい映像を撮ろうと思って買ったけど、
仕掛けた事すらすっかり忘れてたやつね!」
ガヴリール「こいつがさ、私の家の浴室にいたんだ」
サターニャ「へ、へぇ~そんな所に」
ガヴリール「なにか言うことはあるか?」
サターニャ「…シャワー中に視線を感じるのは気のせいってことね」
ガヴリール「黙れ」
ラフィエル「結局サターニャさんが原因でしたね」
ヴィーネ「でもよかった…幽霊なんていなかったのね」
ガヴリール「でもさ、タプリスとヴィーネがいたときの視線はこいつとは別物だったんだよな」
ヴィーネ「」
おわり