ガヴリール「なあ、帰りにゲーセン寄ってかね?」
ヴィーネ「ゲーセンってゲームセンター?」
ラフィエル「私は構いませんよ」
ラフィエル「サターニャさんも大丈夫ですよね?」
サターニャ「ど、どうしてもって言うなら行ってあげてもいいけど」
ガヴリール「誘ってないよ」
サターニャ「うぅ……」
ヴィーネ「こらガヴ! サターニャも一緒に行きましょう」
元スレ
ラフィエル「フィギュアにはんだごてを?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1493978927/
サターニャ「っ」パァァ
サターニャ「仕方ないわね!」
ラフィエル「それで、何か目的があるんですか?」
ガヴリール「ああ」
ガヴリール「いまやってるネトゲがゲーセンの音ゲーとコラボしてて」
ガヴリール「連動させるとアイテムがもらえるんだ」
◇ ゲームセンター
ラフィエル「私はこういう所は初めてなのですが、皆さんは?」
ガヴリール「たまにくる程度かな」
ヴィーネ「私もガヴと一緒に行くだけかな」
サターニャ「なに? あんたらシロートなの?」
ガヴリール「お前はどうなんだよ」
サターニャ「二回目よ!」
ガヴリール「お前の方が素人じゃねーか」
サターニャ「前回はよくわからなくて何もしないで出てきちゃったのよね」
ヴィーネ「ちょっとわかるかも」
ヴィーネ「なんだか怖い場所っていうイメージ」
ラフィエル「あ、あれはなんですか?」
ガヴリール「あれはクレーンゲームだ」
ガヴリール「クレーンで景品を掴んで穴に落とすゲームで」
ガヴリール「あれに関しては私よりヴィーネのほうが得意じゃないか?」
ヴィーネ「私もあんまり得意じゃないけど」
ラフィエル「どうやってやるんですか?」
ヴィーネ「えっと、これはね……」
ガヴリール「じゃあ私音ゲーコーナー行くから」
サターニャ「あ、私も行く!」
サターニャ「勝負よガヴリール!」
ガヴリール「はあ?」
ガヴリール「まあ、いいけど」
◇
ヴィーネ「こうやって、少しずつずらしていって」
コトン
ヴィーネ「ほら、取れた!」
ラフィエル「おぉー、流石です」
ヴィーネ「ね? 簡単でしょ?」
ラフィエル「そうですね、私も何か取ってみたいです」
ヴィーネ「秘訣としてはあまり深追いはしないことね」
ラフィエル「なるほど」
ラフィエル「ヴィーネさんが取ったそれ、なんですか?」
ヴィーネ「これはフィギュアよ」
ヴィーネ「このアニメ自体は見たことないんだけどね」
ラフィエル「なんだか少しガヴちゃんに似ていますね」
ヴィーネ「そ、そんなことはないんじゃないかしら!?」
ラフィエル「うーん、じゃあ私はどうしましょうか」
ラフィエル「あ、あれがいいです」
ヴィーネ「なんだか少しサターニャに似てるわね」
ラフィエル「さあ、どうでしょう」
9 : 以下、\... - 2017/05/05 19:11:11.622 VolpgNNb00505.net 9/41嫌な予感
◇
ウイーン
カタン
ヴィーネ「あー、惜しい」
ラフィエル「むう……」
ラフィエル「両替に行ってきます」
ヴィーネ「じゃあ他の人がやらないように見てるわね」
ラフィエル「うぅ……思ったより痛い出費ですね」
ヴィーネ「深追いは禁物よ?」
ラフィエル「ここまで来て引くことは出来ません!」
ラフィエル「なんとしてもサターニャさんを手に入れて見せます!」
ヴィーネ「サターニャじゃないけどね」
◇
ウイーン
ガタン
ラフィエル「と、取れました!」
ヴィーネ「やったじゃない!」
ラフィエル「これもヴィーネさんの助言の賜物です」
ヴィーネ「いやいや」
ヴィーネ「取ったのはラフィの実力よ」
ラフィエル「うふふ」
ヴィーネ「あはは」
ガヴリール「何やってんの二人とも」
サターニャ「あんたたちも楽しんでたみたいね」
ラフィエル「勝敗はいかほど?」
ガヴリール「最初の方は私が圧勝だったんだがな」
サターニャ「ま、コツさえつかめばこんなもんよね」
ガヴリール「体力が追いつかなかった」
ヴィーネ「なるほどね」
◇ ラフィエルの家
ラフィエル「さて」
ラフィエル「早速今日取ったフィギュアを出してみましょう」
ガサガサ
ラフィエル「腕パーツをはめて……台座に設置して」
ラフィエル「完成です!」
ラフィエル「……」
ラフィエル「これ、何をするものなのでしょうか」
ラフィエル「インテリア……?」
ラフィエル「明日ヴィーネさんに聞いてみましょう」
◇ 学校
ラフィエル「ヴィーネさん」
ヴィーネ「あら、ラフィ」
ヴィーネ「どうしたの?」
ラフィエル「放課後、お家にお邪魔してもよろしいですか?」
ラフィエル「一つ聞きたいことがあって」
ヴィーネ「いいわよ、答えられるかわからないけど」
◇ ヴィーネの家
ヴィーネ「それで聞きたいことって?」
ラフィエル「フィギュアって、どう扱えばいいのでしょうか」
ヴィーネ「え? 普通に飾るだけじゃダメなの?」
ラフィエル「思いのほかお金がかかったので」
ラフィエル「何かに活用したいと思うのですが」
ヴィーネ「んー、そうね」
ヴィーネ「じゃあ、私が普段どう使ってるか見てみる?」
ラフィエル「お願いします!」
ヴィーネ「じゃあちょっと準備するわね」
ラフィエル「準備?」
◇
ヴィーネ「じゃあ早速始めるわ」
ラフィエル「ご指導ご鞭撻よろしくお願いします」
ヴィーネ「まず周りに燃えやすいものが無いかをチェックします」
ラフィエル「ほう」
ヴィーネ「そして、コンセントを刺します」
ラフィエル「なんのコンセントですか?」
ヴィーネ「はんだごてよ」
ラフィエル「はんだごて……?」
ヴィーネ「はんだ付けっていうのをするための道具なんだけれど」
ヴィーネ「はんだごてを持ってる人の大半はフィギュアに使うらしいわ」
ラフィエル「本来の使い方では使われないんですね」
ヴィーネ「電動マッサージ機みたいな感じかな」
ラフィエル「?」
ヴィーネ「先端は凄く高温になるから使用には気を付けてね」
ヴィーネ「このはんだごてを、フィギュアに……刺す!」ズブウ
ラフィエル「えっ」
ヴィーネ「うふふ……ガヴ、ガヴ……」ズプズプ
ラフィエル「煙が」
ヴィーネ「ガヴのここ、こんなにトロトロ」ジュプ
ラフィエル「うわあ」
ヴィーネ「ガヴ、ガヴぅ……」ジュプジュプ
ヴィーネ「……」ハッ
ヴィーネ「とまあ、こんな感じね」
ラフィエル「えっと、普段からこんなことを?」
ヴィーネ「う、うん」
ヴィーネ「その、引いた?」
ラフィエル「えっいや、そんなことはないですよ」
ヴィーネ「良かった」
ヴィーネ「こんなの見られたら嫌われちゃうんじゃないかって怖くて」
ラフィエル「ガヴちゃんには見せないほうがいいかもしれません」
ヴィーネ「そうよね、恥ずかしいし」
ラフィエル「そこですか」
ヴィーネ「とにかくね、ラフィも一度やってみるといいわ」
ラフィエル「えー……」
ヴィーネ「はんだごては百円ショップでも売ってるし」
ヴィーネ「なにより始めやすい趣味だと思うから」
ラフィエル「わかりました」
◇ 百円ショップ
ラフィエル「ああ言った手前一度くらいはやってみないといけませんね」
ラフィエル「はんだごてはんだごて……ありました」
ラフィエル「百円ショップで売っている百円以外の商品ってどうして高く感じるんでしょうかね」
ラフィエル「なにはともあれ、実践です」
◇ ラフィエルの家
ラフィエル「はんだごてをセットして……」
ラフィエル「フィギュアを……」
ラフィエル「これ、結構お金かかったんですよね」
ラフィエル「それを壊してしまって良いものでしょうか」
ラフィエル「でもこれ以外の使い道はわからないし……」
ラフィエル「なんて小さなことを気にするのは私らしくありませんね」
ラフィエル「いざ、尋常に」
グッ……プウ……
ラフィエル「!」ゾクッ
ラフィエル「この、入れる瞬間の奇妙な心地よさは一体……」
ラフィエル「まだ温まっていなかったのかフィギュアが十分に溶けず、最初は多少の抵抗がありました」
ラフィエル「でも少し押し付けるとすぐさま奥までなんの抵抗もなく入っていって……」
ラフィエル「これは……気持ちいい!」
ラフィエル「それにフィギュアが溶けていく感触で」
ラフィエル「なんだかフィギュアを征服しているような気持ちになります」
ラフィエル「サターニャさん」ズプ
ラフィエル「うふふ、サターニャさん♪」ジュプジュプ
ラフィエル「サターニャさん、サターニャさんっ」ジュプジュプ
ラフィエル「サターニャさん……」ジュプジュプ
ラフィエル「けほっけほっ」
ラフィエル「煙でのどと目が……」
ラフィエル「あぁ、でもこれは」
ラフィエル「病みつきになりそうです」
26 : 以下、\... - 2017/05/05 19:20:16.753 JGgCEuQ400505.net 26/41ヒェッ…
◇ 学校
ラフィエル「あの、ヴィーネさん」
ラフィエル「昨日教えてもらったあれ、凄くよかったです」
ヴィーネ「でしょ!」
ヴィーネ「やっと趣味を分かち合える相手が出来てうれしいわ」
ラフィエル「それで、もっとしてみたいので帰りにゲームセンターに行きませんか?」
ヴィーネ「いいわよ」
ヴィーネ「私はあんまりお金ないけど」
ラフィエル「私は貯金を全ておろしてきました」
ヴィーネ「え、大丈夫なの?」
ラフィエル「問題ありません」
◇ ラフィエルの家
ラフィエル「ふう……いっぱい取れましたね」
ラフィエル「同じフィギュアは一人3つまでらしくサターニャさんは3つしか取ることが出来ませんでした」
ラフィエル「まずは他のフィギュアから楽しみましょう」
ラフィエル「他のフィギュアもよく知らないアニメですけれどどれも可愛い子ばかりですね」
ラフィエル「今から私がこの子たちの純潔を貰うと考えると……」ゾクゾク
ラフィエル「さあ、今日は一晩中楽しみましょう」
◇
ジュプジュプ
ラフィエル「はぁ……サターニャさん……」
ラフィエル「なんだか、物足りなくなってきましたね」
ラフィエル「気持ちよさはありますがどれも材質が同じなのか溶け方に代わり映えがありません」
ラフィエル「……フィギュア以外はどうやって溶けるんでしょうか」
ラフィエル「そうですよ、何も溶かす相手はフィギュアだけに限りません」
ラフィエル「もっと、もっと気持ちよくなるためには……」
ラフィエル「……そうだ」
◇ 学校
ラフィエル「サターニャさん!」
サターニャ「げっラフィエル」
サターニャ「な、なに?」
ラフィエル「今日は何もしないので警戒しないでください」
サターニャ「そ、そうなの?」
サターニャ「それでどうしたのよ」
ラフィエル「今日の放課後、サターニャさんとしたいことがあるので私の家に遊びにきませんか?」
サターニャ「いいわよ」
サターニャ「あ、でもなんか嫌な予感がする」
ラフィエル「きっとサターニャさんも気にいると思います」
サターニャ「そうなの?」
サターニャ「じゃあまあ行ってあげてもいいわ!」
ラフィエル「流石サターニャさんです!」
◇ ラフィエルの家
サターニャ「それで、したいことって?」
ラフィエル「えいっ」ピト
サターニャ「あ゛ッ!?」ジュ
サターニャ「づっ」ジタバタ
ラフィエル「こんなに暴れるなんて……」
サターニャ「何!? 何なの!?」
サターニャ「熱……痛……」
サターニャ「え? どういうこと?」
ラフィエル「今日はこれをしようと思って」
サターニャ「あんた本当に頭おかしいんじゃないの?」
ラフィエル「サターニャさん……」ジリッ
サターニャ「まずそれ置いて」
ラフィエル「大丈夫ですよ」ピトッ
サターニャ「ア゛ァっ!?」ジュウ
サターニャ「っがぁ!」バシン
ラフィエル「いたっ」
ラフィエル「あの……痛いですサターニャさん」
サターニャ「まって本当に怖いんだけど」
サターニャ「何がしたいの?」
サターニャ「腕、凄く痛いんだけど」
ラフィエル「サターニャさんと、気持ちよくなりたくて……」
サターニャ「は?」
サターニャ「いや、意味がわからないんだけど」
ラフィエル「他の子(フィギュア)はもっと大人しくしてくれてたので……」
サターニャ「他の子……?」
サターニャ「まさかあんた私以外にもこんなことしてるの?」
ラフィエル「? はい」
サターニャ「……見損なったわ」
サターニャ「ねえ、もし私が逃げたらこれからどうするつもり?」
ラフィエル「また他の子(フィギュア)たちとしようかと」
サターニャ「……」
サターニャ「駄目」
ラフィエル「え?」
サターニャ「そんなの絶対に駄目」
サターニャ「こんなこと、誰にもしちゃ駄目なの」
ラフィエル「サターニャさん?」
サターニャ「だから」
サターニャ「私が全部受け止める」
サターニャ「そうすれば他の子にはなにもしないんでしょ?」
ラフィエル「サターニャさんがしてくれるのなら」
ラフィエル「私はそれ以上望むことなんてありません」
サターニャ「交渉成立ね」
サターニャ「もう誰も一切傷つけないで」
ラフィエル「サターニャさんがそう言うなら」
◇
ヴィーネ「サターニャ!? どうしたのその腕!」
ガヴリール「包帯なんてグルグル巻きにして」
ガヴリール「骨折か?」
サターニャ「まあそんなところかしらね」
ラフィエル「サターニャさーん」
サターニャ「っ」ビクッ
ラフィエル「今日はサターニャさんのお家にお邪魔してもいいですか?」
サターニャ「い、いいわよ」
ガヴリール「最近仲いいよな二人」
ヴィーネ「そうね」
ヴィーネ「ラフィには本物がいるからフィギュアなんて必要ないのかな」
ガヴリール「?」
完
39 : か ◆aDRXZRX9R2 - 2017/05/05 19:25:03.933 ZdBMktOB00505.net 39/41安易にヴィーネを変態にする風潮は嫌いです
42 : 以下、\... - 2017/05/05 19:28:36.647 SBrZsq1Y00505.net 40/41>>1
病んでるの?
44 : 以下、\... - 2017/05/05 19:34:12.226 bWGjt+bm0.net 41/41>>39
もうホントきらい