1 : 以下、名... - 2017/04/30 02:59:42.50 l4P5qTih0 1/37


少し前に書いた、 サターニャ「ガヴリール~遊びに来てあげたわよ!」ピンポーンピンポーン の続きみたいなものです。
サターニャが風邪を引いたガヴリールを看病した、ということだけわかっていれば、前回のは読まなくても大丈夫かと


サターニャ「ガヴリール~遊びに来てあげたわよ!」ピンポーンピンポーン
http://ayamevip.com/archives/49953848.html

元スレ
サターニャ「風邪ひいたわ……」ゴホッゴホッ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1493488782/

2 : 以下、名... - 2017/04/30 03:00:19.03 l4P5qTih0 2/37


~サターニャの家~


サターニャ「ごほっごほっ……」

ピピピ…ピピピ…

サターニャ「………」

つ『37.6℃』

サターニャ「……完璧に風邪ね」

サターニャ「ガヴリールの風邪がうつったかしら………今日は学校休むしかないわね…」

サターニャ(ヴィネットに休むこと伝えておこう……)ポチポチ

< メールを送信しました

サターニャ「うぅ……頭が痛いわ。さっさと寝た方がよさそうね……」


3 : 以下、名... - 2017/04/30 03:01:05.17 l4P5qTih0 3/37


~ガヴリールの家~


ガヴリール「すー……すー……」

Prrrr… Prrrr…

ガヴ「……んにゃ………電話……?」

Prrrr… ガチャッ

ガヴ「………ふわぁぁ…もしもし?この電話現在使われておりませんので切るぞ」

ヴィーネ『なに意味わからないこと言ってるのよ………。それよりあんた、もう授業始まっちゃうわよ!?』

ガヴ「ヴィーネかよ……今日は学校休みだって聞いたし行かないよ……」ネムイ…


4 : 以下、名... - 2017/04/30 03:01:48.69 l4P5qTih0 4/37


ヴィーネ『またそんなこと言って……サターニャならともかく、ガヴは元気なんだから来なさいよ』

ガヴ「なんでそこでサターニャが出てくるのさ……」

ヴィーネ『なんか風邪ひいたから休むって、少し前にメールがあったのよ』

ガヴ「………ふーん、バカは風邪ひかないってのは嘘だったんだな」

ヴィーネ『とにかく、遅れてでも学校にきなさいよ。いいわね?』

ガヴ「へいへい……んじゃ、切るぞ」ピッ

ガヴ(ま、行かないけどな)

ガヴ(それにしても、あいつが風邪か……完璧に私の風邪がうつったな。………バカなやつ)

ガヴ「………」

ガヴ(………………しかたないな)ハァ


5 : 以下、名... - 2017/04/30 03:02:37.11 l4P5qTih0 5/37


~サターニャの家~


ガヴ「結局来てしまったか………」

ピンポーン

ガヴ(別にあいつが心配だったとかじゃないし……ただ、この前看てもらったからな)

ガヴ(それにあいつに借りを作ったままじゃ、私のプライドが許さん。……って誰に言い訳してるんだよ私は……)

シーン……

ガヴ「………出ないな。やっぱり寝てるのか?」ガチャガチャ

ガヴ「さすがに開いてないか。………気は乗らんが、あれを使うか」

6 : 以下、名... - 2017/04/30 03:03:21.08 l4P5qTih0 6/37


ガヴ「…………誰もいないな」バサッ

ガヴ「あ、靴脱いどかないと………よし」

ガヴ(私をサターニャの部屋に連れて行って!)






シュンッ パタ  

< グエッ!

ガヴ「……何とか成功したみたいだな」

ガヴ(また前みたいに、パンツやスカートだけが飛んでいかなくてよかった……)



7 : 以下、名... - 2017/04/30 03:03:56.40 l4P5qTih0 7/37


~室内~


ガヴ「さて、サターニャはどこだ?」

ガヴ(それにしても、なんか踏んでるような……)ゲシゲシ

サターニャ「……ここよ」

ガヴ「さ、サターニャ!?」ビクッ

サターニャ「あんた………私を殺す気かしら……」

ガヴ「す、すまん」

サターニャ「いいから……早くどきなさいよ……」


8 : 以下、名... - 2017/04/30 03:04:55.40 l4P5qTih0 8/37


ガヴ「よっと……で、なんでこんなとこで寝てるんだよ」

サターニャ「寝てたんじゃないわよ……ゴホットイレからベッドに戻る途中に、ふらついて倒れちゃったのよ……」

ガヴ「おいおい、大丈夫か」

サターニャ「平気よ……起き上がろうとしたら、あんたが急に現れて私を踏みつけたこと意外はね……」ヨイショット

サターニャ「………わわっ」フラー

ガヴ「っと……何が平気だよ。ふらっふらじゃねーか」

サターニャ「………ちょっと眩暈がしただけよ」

ガヴ「無理するな。ほら、肩貸してやるからベッドに戻るぞ」

サターニャ「………ありがと」

ガヴ「ん」

9 : 以下、名... - 2017/04/30 03:05:37.55 l4P5qTih0 9/37


テクテク

サターニャ「………ところで、神足通使ってまで入って私に何の用よ」

ガヴ「別に。ヴィーネから、お前が風邪ひいたらしいってこと聞いたし………からかいに来てやっただけだよ」

サターニャ「ケホッケホッ…学校さぼってまでからかいに来るバカがどこにいるのよ……」

ガヴ「ここにいるじゃん。何言ってんの」

サターニャ「…………素直に心配でお見舞いに来たって言いなさいよ、ばか」

ガヴ「…………わかってるなら聞くなよ」ボソッ

サターニャ「…?ごめん、聞こえなかったんだけど。なんて言ったの?」

ガヴ「何も言ってないよ。………ほら、ベッドについたぞ。早く寝ろ」

サターニャ「ん、ありがと」ドサッ

10 : 以下、名... - 2017/04/30 03:06:20.91 l4P5qTih0 10/37


ガヴ「なんか飲むか?」

サターニャ「大丈夫よ……それより、あんた学校行った方がいいんじゃないの?」

ガヴ「今日は休みって聞いたし行かないよ」

サターニャ「バカなこと言ってないで、早く行きなさいよ……ヴィネットが心配してるわよ」

ガヴ「………いいんだよ別に。どうでもいいから、お前は黙って寝てろよ」

サターニャ「…………あんた、まさか自分のせいで、なんて愚かなこと考えてたりしないでしょうね?だとしたら、とんだ見当違いよ」

ガヴ「………」

サターニャ「確かにあんたの風邪がうつったのかもしれないけれど……私は自分の意思で、あんたを看病したんだから……ガヴリールが気に病む必要はないわよ」

ガヴ「………それこそ見当違いだ、サターニャ。私はただ、看病してくれた借りを返しに来ただけだよ」

11 : 以下、名... - 2017/04/30 03:07:16.24 l4P5qTih0 11/37


サターニャ「……そう。意外と律儀なのね」

ガヴ「落ちぶれたとはいえ、一応天使だからな」

サターニャ「ふふっ。あんたって、ほんと天邪鬼よね」

ガヴ「それはお前にも言えることだろ」

サターニャ「ふっ、私は大悪魔よ?簡単に本心を言うとで…ごほっけほっ」

ガヴ「あーもう。お前風邪ひいてるんだから、少しは大人しくしてろよ……」

12 : 以下、名... - 2017/04/30 03:07:56.39 l4P5qTih0 12/37


サターニャ「うぅ……きもちわるい……うぷっ」

ガヴ「お、おい……吐くなよ」

サターニャ「ごめ……ゴミ箱……」ハァハァ

ガヴ「え?なに」

サターニャ「おぇっ…」ゲロゲロゲロ

ガヴ「」

サターニャ「はぁ……はぁ……」

ガヴ「おおう……まじか」

13 : 以下、名... - 2017/04/30 03:08:31.20 l4P5qTih0 13/37


ガヴ「……大丈夫か?」サスサス

サターニャ「ご、ごめんなさい……抑えられなくて……」

ガヴ「急に大声出すからだ。水用意してやったから、口濯いでゴミ箱に出せ」

サターニャ「うん…………クチュクチュ…ぺっ」

ガヴ「飯食ってなかったのが幸いしたな」

サターニャ「そうね……それに、吐いたら少し楽になったわ」

ガヴ「なら着替えるぞ。吐瀉物で服がべとべとだからな」

サターニャ「そうするわ……悪いけどそこの引き出しから、何でもいいからパジャマ一式とってくれないかしら?」

14 : 以下、名... - 2017/04/30 03:09:16.68 l4P5qTih0 14/37


ガヴ「了解。……この引き出しか?」ガラッ

サターニャ「あ、そこじゃなくて一つ下————」

ガヴ「……へぇ~、大悪魔って言ってる割には、案外可愛いもの履いてるんだな」ニヤニヤ

サターニャ「…っ///へ、変態!!勝手に見るんじゃないわよ///」

ガヴ「見ようとして見たわけじゃないっつーの。……ったく、ここか?」

サターニャ「あ、うん。ついでにもう全部着替えちゃうから、さっきのとこから下着もお願いするわ」ヌギヌギ

ガヴ「結局開けるのかよ。……あ、着るのは少し待てよ」

サターニャ「?なんでよ」

ガヴ「汚れが体にまで浸透してるかもしれんだろ。先に体拭くぞ」

サターニャ「あぁ………それもそうね」

ガヴ「ちょっと待ってろ」


15 : 以下、名... - 2017/04/30 03:09:50.67 l4P5qTih0 15/37


~少しして~


ガヴ「用意できたぞ」

サターニャ「ゴホッゴホッ…ありがと。あとは自分で拭くわ」

ガヴ「何言ってるんだよサターニャ。私が拭いてやる」

サターニャ「い、いいわよ。恥ずかしいし……」

ガヴ「女同士なんだから、恥ずかしがる必要ないだろ」

サターニャ「そ、それは………そうだけど」

ガヴ「いいから、早く下着も脱げ」


16 : 以下、名... - 2017/04/30 03:10:23.18 l4P5qTih0 16/37


サターニャ「み、見ないでよ?」

ガヴ「誰が見るかよ。つか、どうせよくわからん黒いもので見えないから大丈夫だろ」

サターニャ「むむむ……」

ガヴ「ちなみに今私が言ったことは、この前お前に体を拭かれそうになってごねた私に、お前が言った言葉だぞ」

サターニャ「ふぇ?そうだっけ?」

ガヴ「あぁ。これであの時の私の気持ちがわかったか?」

サターニャ「そうね……いざ自分がされるとなると、なかなか恥ずかしいものだわ」

ガヴ「わかったなら、病人は大人しく私に身を任せろ」ニヤニヤ

サターニャ「………なんか楽しんでない?」

ガヴ「気のせいだ」


17 : 以下、名... - 2017/04/30 03:10:52.29 l4P5qTih0 17/37


ガヴ「痒いところはないか?」フキフキ

サターニャ「えぇ大丈夫よ」

ガヴ「……しっかしお前にはもったいないくらい綺麗な肌だよな」サワッ

サターニャ「ひゃあっ」ピクッ

サターニャ「ちょ、ちょっと!!何してるのよ///」

ガヴ「プクク…なんだよ今の声。お前でもそんな可愛い声出るんだな」

サターニャ「か、可愛いって……///」

ガヴ「あ、いやっそういう意味じゃ……///」


18 : 以下、名... - 2017/04/30 03:11:31.97 l4P5qTih0 18/37


サターニャ「………」

ガヴ「………」

サターニャ「て、手が止まってるわよガヴリール!早く拭きなさいよ///」

ガヴ「あ、あぁ……すまん」フキフキ

サターニャ「………」

ガヴ(こいつ、黙ってれば本当に可愛いんだけどな……)フキフキ

サターニャ「ん……背中はもういいわ。あとは自分で拭くから、それ貸しなさい」

ガヴ「……いや、私が全部拭いてやるよ」

サターニャ「い、いいわよ……恥ずかしいし」

19 : 以下、名... - 2017/04/30 03:12:03.14 l4P5qTih0 19/37


ガヴ「遠慮すんなって」フキフキ

サターニャ「ひぃっ!あ、あははははっ!!く、くすぐったいわよっ」クネクネ

ガヴ「お、おい動くなって………あっ」ムニッ

サターニャ「ひぅっ」ビクン

ガヴ「す、すまん。わざとじゃないんだ……。………んん?」モミモミ

サターニャ「わ…わかった、からぁ……ぁん、揉むのやめなさいよぉ……///」ビクンビクン

ガヴ「………」モミモミ

ガヴ(なんだこれ…特別大きいわけじゃないが、何食ったらこれくらい大きくなるんだ……)

ガヴ(……………柔らかいな)モミモミ

サターニャ「い、いつまで揉んでるのよぉぉ…っ///」ハァハァ

20 : 以下、名... - 2017/04/30 03:13:17.42 l4P5qTih0 20/37




ガヴ「………はっ!!」

サターニャ「も、もうっ……一体どういうつもりよあんた///」

ガヴ「いや……神様が格差を生んでるんだなぁって思ったんだよ」ペタペタ ハァ…

サターニャ「意味わかんないわよ……」

21 : 以下、名... - 2017/04/30 03:13:56.80 l4P5qTih0 21/37


ガヴ「………ふぅ。よし、これで綺麗になったな」

サターニャ「………もうお嫁にいけない」クスン

ガヴ「大げさだなぁ。体拭いてやっただけじゃんか」

サターニャ「む…胸を揉みしだいといてよく言えたわね!」カァァ

ガヴ「あぁ、危うく神への不信感から堕天するとこだったよ……」フッ…

サターニャ「さっきから意味不め————……あぁ……そういう」ジーッ サッ

ガヴ「おい。今私のとある場所を見て目を背けただろ」

サターニャ「そ、そそそんなことないわよ!……クシュンッ」ズルッ

ガヴ「………ちょっとふざけ過ぎたな。お前が病人であることを少し忘れてたよ」


22 : 以下、名... - 2017/04/30 03:14:32.06 l4P5qTih0 22/37


サターニャ「なんか寒気がしてきたわ………」ブルッ

ガヴ「あとは私がやっといてやるから、お前はベッドで横になっとけ」

サターニャ「………そうする」

ガヴ「あ、そうだ」

サターニャ「?」

ガヴ「確かここに来る前に、コンビニで買ってきたやつが………あった」ガサゴソ

ガヴ「ほら、ゼリー買ってきてやったぞ。あと栄養ドリンクも」

サターニャ「えっ……?」

ガヴ「本当は薬も買おうかなって思ってたんだが……さすがにこんな朝から薬局は開いてなかったんだ。すまん…」

23 : 以下、名... - 2017/04/30 03:15:00.29 l4P5qTih0 23/37


サターニャ「………」

ガヴ「どうしたのさ、ずいぶん間抜けな顔してるぞ」

サターニャ「いえ………普段のあんたとギャップがあり過ぎて、正直困惑してるわ」

ガヴ「お前、私を鬼か何かと勘違いしてないか?」

サターニャ「以前のあんたの所業なら、鬼も負けるわよ」

ガヴ「………体は弱ってもその減らず口は健在みたいだな」


24 : 以下、名... - 2017/04/30 03:16:02.92 l4P5qTih0 24/37


~食事中~

サターニャ「コンビニのみかんゼリーも、意外と美味しいわね」モグモグ

ガヴ「だろ?ちなみに私のは桃のゼリーだ。これも結構美味い」

サターニャ「へぇ~美味しそうじゃない。一口もらえないかしら?」

ガヴ「いいぞ。はい、あーん」

サターニャ「あーん。モグモグ………うーん、確かに美味しいけど、私はみかんのほうが好きかも」

ガヴ「ま、味音痴だしな」

サターニャ「私って言うほど味音痴かしら……」

25 : 以下、名... - 2017/04/30 03:16:43.83 l4P5qTih0 25/37


ガヴ「正常な味覚の持ち主は、あのゲテモノ料理を美味しいとは言わない」

サターニャ「調理実習の時の料理のこと?あんたたちが躊躇するほど不味くはなかったわよ」

ガヴ「それがおかしいって言ってるんだよ……」

サターニャ「………なんか納得いかないわ」

ガヴ「まぁ、健康被害が出てないならいいんじゃないか?………あ、お前んちに薬あるか?今なら薬局開いてるだろうし、なければ買いに行くけど」

サターニャ「あんたの家と違って、ちゃんと常備してるわ。………確か、そこの救急箱の中にあるはずよ」

ガヴ「……っとこれだな。はい、栄養剤の横に置いとくからな」

サターニャ「ん、ありがと」

26 : 以下、名... - 2017/04/30 03:17:26.82 l4P5qTih0 26/37


ガヴ「じゃあ私は、この服洗って洗濯してくるから」

サターニャ「え?それはいいわよ。……汚いし」

ガヴ「別にサターニャのなら気にしないって」

サターニャ「えっ///そ、それってどういう……」

ガヴ「…………友達だろ。言わせんなバカ」プイッ

サターニャ「そ、そう………そうよね。…友達、ね」

ガヴ「なんだよ、その反応。お前が友達って言ったんだろ」

サターニャ「ついこの前あんたを看病した日ね」

ガヴ「そうだよ。…………少し嬉しかったんだからな」

27 : 以下、名... - 2017/04/30 03:17:53.68 l4P5qTih0 27/37


サターニャ「えぇー……少しだけなの?」

ガヴ「う、うるさい///私、洗ってくるからな!!」ドタドタドタ…

サターニャ「はいはい」

サターニャ(赤面してるガヴリールって、かなりレアよね……)

サターニャ「………」

サターニャ(…………もし本当にガヴリールが妹だったら、間違いなくシスコンになる自信があるわ。生意気だけど、小動物的な可愛さがあるのよね……こう、守ってあげたくなるような)

サターニャ(……ってなに気持ち悪いこと考えてるのよ私は!これじゃあ私があいつのこと、す…好きみたいじゃない!)

サターニャ「………風邪のせいで気まで弱ってるんだわ。薬飲んでさっさと寝ましょ」


28 : 以下、名... - 2017/04/30 03:18:22.96 l4P5qTih0 28/37


~しばらくして~


ガヴ「おーい、サターニャ。一通り終わったぞー………って」

サターニャ「………zzz」スースー

ガヴ「……寝てるのか」

ガヴ「………」

ガヴ「………私は素直じゃないから、いつもお前にはきつく当たってるかもしれないが……サターニャのこと、大事な友達だって思ってるよ」ナデナデ

サターニャ「………」スースー

ガヴ「今日だって、本当は心配だったんだ。体が辛いのに一人ぼっちで、寂しい思いをしてるんじゃないかってな……」

ガヴ「………この前の私がそうだったから」


29 : 以下、名... - 2017/04/30 03:18:52.43 l4P5qTih0 29/37


サターニャ「………」スースー

ガヴ「でも、お前が来てくれた。ちょっとウザかったけど、真剣に看病してくれて、その日はずっとそばにいてくれただろ?」

ガヴ「その時にも言ったけど、ほんとに頼もしく思えた。普段はバカみたいなことしかしないのに、こういう時だけかっこいいとかなんだよ……。下手な少女漫画の主人公かよ…」

サターニャ「………」

ガヴ「……まぁなんにせよ、だ。あの時の恩といえば変だが……今私は、お前の助けになれているか……?」

サターニャ「………大丈夫よ。十分あんたは、私の支えになってるわ」

ガヴ「……やっぱ起きてたんだな」

サターニャ「あんたも知っててあんなこと言ったんでしょ?」

ガヴ「……まぁな」

30 : 以下、名... - 2017/04/30 03:19:26.27 l4P5qTih0 30/37


サターニャ「普通にしてる時も、これくらい素直なったらいいのに」

ガヴ「それは恥ずかしいから無理だ」

サターニャ「でしょうね………あ、ねぇ。ガヴリール」

ガヴ「ん、なんだ?」

サターニャ「あんた、眠そうね」

ガヴ「は?なんだよ急に……別に眠くなんてないぞ」

サターニャ「そう?私にはとても眠そうに見えるわ」

ガヴ「だから、眠くなんて…………あぁ、なるほどな」

ガヴ「……確かにすっごく眠いわ。うん、眠い」

サターニャ「!!……まったく、仕方ないわね。……ほら、少し狭いけど、横にきなさいよ」

31 : 以下、名... - 2017/04/30 03:20:00.42 l4P5qTih0 31/37


ガヴ「すまんな。………よっと」ドサッ

サターニャ「……」ギューッ

ガヴ「………さすがに苦しいんだが」

サターニャ「ガヴリールがあんなこと言うから………今あんたのことが愛おしくてしかたないのよ」

ガヴ「あ、本当だな。サターニャの心臓、すっげぇバクバクしてる」ギュッ

サターニャ「………」ドキドキ

ガヴ「………」ドキドキ


32 : 以下、名... - 2017/04/30 03:20:34.61 l4P5qTih0 32/37


サターニャ「……ねぇ、ガヴリール」

ガヴ「………なに?」

サターニャ「……キス、していい?///」

ガヴ「………サターニャって、やっぱりレズだったの?」

サターニャ「違うと思うけど………今は無性にガヴリールとしたいのよ///」

ガヴ「………」

サターニャ「やっぱり……ダメかしら」

ガヴ「………風邪、うつっちゃうじゃん」

サターニャ「もともとはあんたの風邪よ」

ガヴ「………まぁいっか。……いいよ、しよ?サターニャ」

33 : 以下、名... - 2017/04/30 03:21:07.18 l4P5qTih0 33/37


サターニャ「…っ///……目、閉じなさい、ガヴリール」

ガヴ「私、初めてだから……ちゃんとしろよな///」

サターニャ「私も初めてよ……い、いくわよ///」

ガヴ「………っ///」

サターニャ「……んっ」チュッ

ガヴ「んん……っ///」

サターニャ「ん、はぁ……っ///」

ガヴ「ぁ……っふぅ……さたーにゃぁ…///」

サターニャ「ふふ……ガヴリール、可愛いわよ」ナデナデ

34 : 以下、名... - 2017/04/30 03:21:33.21 l4P5qTih0 34/37


ガヴ「………うぅっ///私まで変な気分になっちゃっただろが///」

サターニャ「ガヴリールの音も、やっと私に追い付いてきたようね」

ガヴ「お前のせいだからな///友達同士なのに……///」

サターニャ「あ…あんたも、いいよって言ったでしょーが。……いいじゃない、これは風邪のせいなんだから///」

ガヴ(私は風邪じゃないんだけど……)

サターニャ「それに、今の時代、友達同士でもキスするって聞いたわよ」

ガヴ「どこ情報だよそれ……百歩譲ってするとしても、絶対こんなやらしい気持ちでしないと思うぞ///」

サターニャ「やらしいって…///わ、私はただ……あんたのことが可愛く思えて…///」

ガヴ「…っ///お前はよくそんなことをズバズバと言えるな…っ///」

サターニャ「本当のこと言ったまでよ」

35 : 以下、名... - 2017/04/30 03:22:24.52 l4P5qTih0 35/37


ガヴ「………」

サターニャ「………」

ガヴ「なぁ、サターニャ」

サターニャ「な、なによ///」

ガヴ「なんか、本当に眠くなってきたんだけど……」ウトウト

サターニャ「……なら、もう寝ましょうか」

ガヴ「……そう、する…」ウトウト

サターニャ「…………ガヴリール、抱きしめていい?」

ガヴ「いちいち……聞くことか……?」

サターニャ「……それもそうね」ギュッ

36 : 以下、名... - 2017/04/30 03:23:08.16 l4P5qTih0 36/37


ガヴ(あったかい……それにいい匂…い………)

ガヴ「………」スゥスゥ

サターニャ「………おやすみ、ガヴリール」

サターニャ(私も寝ないとね………そして早く風邪を治して)

サターニャ「ガヴリールと……遊ぶ、ん……だか…ら………」

サターニャ「………zzz」スースー





ヴィーネ「学校終わりにサターニャの様子見にいったら、ガヴも寝てるんだけど……」

ラフィ「おまけに抱き合ってますね~」ウフフ

ガヴ「……えへへ…さたーにゃぁ……すき……」ムニャムニャ

サターニャ「ムニャムニャ……すき…よ………ガヴリー…ル……」スゥスゥ

ヴィネラフィ「「!!!!??」」



おわり

37 : 以下、名... - 2017/04/30 03:28:07.56 l4P5qTih0 37/37


今まで単発のガヴサタssを書いてましたが、初めて前のssの続きみたいなのを書きました
結局前作の会話とかを引用したせいで少しややこしくなったかも ごめんなさい


お目汚し失礼しました

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