ガヴの部屋
ガヴリール「いやぁ、私も年取ったなぁ……なんつって」
ラフィエル「もうガヴちゃんたら~」
ガヴリール「ラフィは何万歳だったっけ?30000歳くらい?」
ラフィエル「まだ25000歳ですよ!」
ガヴリール「そうだっけか、悪い悪い」
ヴィーネ「」
元スレ
ガヴリール「今日で私も20000歳かぁ」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1492616192/
ガヴリール「そういやヴィーネは今何万才なんだ?」
ヴィーネ「」
ラフィエル「ヴィーネさん?」
ヴィーネ「……はっ!あまりのショックで意識が……!」
ガヴリール「ショック?」
ラフィエル「あっ、私の方がガヴちゃんより年上だった事ですね!天界では珍しいことじゃないので、お気になさらないでください」
ヴィーネ「そこじゃねーよ!!!!!」
ヴィーネ「ウルトラマンかよ」
ガヴリール「ヴィーネ?」
ヴィーネ「ウルトラマンかよ!!!!!!」
ラフィエル「ヴィーネさんたら、ガヴちゃんの誕生日だからってテンション上がりすぎですよ~」
ヴィーネ「え?天使ってみんなそんな年齢なの?数万歳なの?」
ガヴリール「え?悪魔は違うのか?」
ガヴリール「それじゃヴィーネって何万才なんだよ今」
ヴィーネ「え、あの、16歳だけど……」
ガヴリール「⁉」
ラフィエル「⁉」
ヴィーネ「……」
ガヴリール「……16万歳?」
ヴィーネ「……16歳」
ガヴリール「……」
ラフィエル「……」
ヴィーネ「……」
サターニャ「遅くなったわね!私よ!」
ガヴリール「おいサターニャ、お前何才だ」
サターニャ「なによいきなり?16歳だけど?あ!あんた17歳になったからって年上ぶるつもりでしょ!そうはいかないんだからね!」
ガヴリール「……」
ラフィエル「……」
ヴィーネ「……」
サターニャ「……?」
ヴィーネ「あの、天真さん」
ガヴリール「⁉」
ラフィエル「⁉」
サターニャ「⁉」
ヴィーネ「今まで19984歳も年下なのに生意気言ってすんませんでした!」
サターニャ「え?ヴィネット、え?」
ヴィーネ「白羽さんもすんませんでした!」
ラフィエル「私は気にしませんよ?」
ガヴリール「私も別にいいけど」
ヴィーネ「ありがとうございます!」
サターニャ「待って、なんの話?ねぇ」
サターニャ「へぇ!あんた達そんな年上だったのね!」
ヴィーネ「すんなり受け入れた⁉」
ガヴリール「だからヴィーネが気にし過ぎなんだって」
ヴィーネ「……そう、ですか?」
サターニャ「あははー!ヴィネット敬語ウケるー!」
タプリス「遅れてすみません!」
ヴィーネ「!」
ヴィーネ「あの、千咲さんは何歳なんですか?」
タプリス「何事ですか月乃瀬先輩⁉」
ガヴリール「タプリスは5900歳だっけ?」
タプリス「そうですけど、それがどうしました……?」
ラフィエル「実は……」
~
タプリス「そうだったんですね!私も気にしませんよ!」
ヴィーネ「あ、ありがとう、ございます」
タプリス「も~、敬語なんてやめてよヴィーネちゃん!」
ヴィーネ「⁉」
ラフィエル「それじゃみんな揃いましたし、パーティ始めましょうか」
タプリス「そうですね!」
ヴィーネ「そ、そうですね!」
サターニャ「あー、そういえば」
ガヴリール「なんだサターニャ」
サターニャ「天界の1年て、人間界だと何年なの?」
ガヴリール「……は?」
ガヴリール「え?1年は1年だろ?」
ヴィーネ「⁉」
サターニャ「⁉」
ラフィエル「……なるほど」
タプリス「え?どういう事ですか?」
ヴィーネ「……魔界の1年は人間界の1万倍の長さなのよ」
ガヴリール「すげぇな、おい」
ヴィーネ「ガヴ、あんた2万歳だっけ?」
ガヴリール「おう」
ヴィーネ「私が16歳っていうのは、魔界の1年を16回生きたって意味ね」
ガヴリール「おう?」
ヴィーネ「私の年齢を人間界換算すると?」
ガヴリール「えーと、魔界の1年が人間界の1万年だから……16歳の1万倍ってことになるのか?」
タプリス「16万歳ですね!16万歳⁉」
ヴィーネ「……はぁ」
ガヴリール「そうするとだいぶ年上だな、お前ら」
ラフィエル「魔界の数え方に合わせると、ガヴちゃんは今日で2歳でしょうか?」
サターニャ「私は別に気にしないわよ!あんた達が2歳のガキンチョでもね!」
ヴィーネ「そうね、仕方ないものね」
ガヴリール「ガキンチョって……でも、そう言ってもらえると気が楽になるな」
ヴィーネ「なります、でしょ?」
ガヴリール「え?ヴィーネ、今」
ヴィーネ「ヴィーネさん」
ガヴリール「ヴィーネさん、あの」
ガヴリール「……」
ラフィエル「……」
タプリス「……」
ヴィーネ「さ、ガヴちゃんの2歳の誕生日、さっさとお祝いしちゃいましょ!」
サターニャ「そうね!」
ガヴリール「……はい、よろしくお願いいたします」
ヴィーネ「あっ!ロウソクの数が多かったわね!」
ガヴリール「……はい、2本でお願いいたします」
ゼルエル「遅れてすまない!ガヴリール、誕生日おめでとう!」
ガヴリール「ゼルエル姉さん!」
ラフィエル「!」
タプリス「!」
ヴィーネ「あ、そうだ!ゼルエルは何歳なの?」
ゼルエル「なんだ藪から棒に?というかヴィネット貴様、年上には敬意を」
ヴィーネ「そうね、年上には敬意を払うべきねゼルエル」
ゼルエル「⁉」
ヴィーネ「それで?ゼルエルちゃんは何才なのかな?」
ゼルエル「……17万歳だが」
ヴィーネ「……⁉」
サターニャ「人間界の時間で17万年生きてるって意味よね?」
ゼルエル「うん?天界も人間界も時間の流れは同じだろう?」
ヴィーネ「……!」
ガヴリール「ゼルエル姉さん、実はヴィーネさんとサターニャさんは天使で言うと16万歳に相当するんだ」
ゼルエル「なるほど、てっきりガヴリールと同世代だと思っていたが、むしろ私と近かったのだな!」
ヴィーネ「なんか親近感湧いちゃうわ!」
サターニャ「そうね!ゼルエルって呼んでもいい?」
ゼルエル「ああ、構わんよ!」
マルティエル「奇遇ですね、私も同世代なのです」
ラフィエル「⁉」
ヴィーネ「悪魔が二人に天使も二人!」
サターニャ「悪くない組み合わせね!」
ゼルエル「これからよろしく頼む、ヴィネット!サタニキア!」
ヴィーネ「ヴィーネでいいわよ!」
サターニャ「私もサターニャで構わないわ!」
ゼルエル「そうか!なら、私のこともゼルと呼ぶがいい!」
マルティエル「私のことはマルティと読んで頂ければ」
4人「「「「あはははは!!!」」」」
ーー春、新たな季節に新たな出会い、新たな物語が始まる!
おわり