【サターニャ宅】
「こんばんは、悪魔のみなさん!本日も魔界通販の時間がやってきました!」
「今回紹介する商品はこちら!従順になる薬です!これを飲めばバハムートやケルベロスでも簡単に言うことを聞かせる事ができるんです!!」
サターニャ「ふーん」ポリポリ
サターニャ「……………待てよ」
サターニャ(これさえあればあの忌まわしい犬っころも大人しくできるんじゃない!!)
サターニャ(ふふふ、そうと決まれば早速注文よ!待ってなさい!メロンパンの恨み、晴らしてみせるわ!!)
元スレ
サターニャ「従順になる薬?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1489156288/
【学校】
サターニャ「ふふふ、餌のメロンパンはバッチリよ!」
サターニャ「さぁ、どこからでもかかってきなさい!!」
ヴィーネ「サターニャ、またおかしな事してる…」
ガヴリール「誰かあの馬鹿を止めてやれよ、ていうかヴィーネ、喉乾いた」
ヴィーネ「私も飲み物なんて持ってないわよ…」
ガヴリール「ちぇっ…」チラッ
ガヴリール「ん?サターニャの机の上にジュースが……」
ガヴリール「………ま、バレないよな」
ゴクッ
ガヴリール「……………んっ」ピクッ
ガヴリール「な、なんだこれ………」
ガヴリール(あ、頭の中がサターニャのことでいっぱいに………)
ガヴリール(これもしかして、ジュースじゃない!?)
「ただし、この薬は絶対に知性のない動物にのみ使用してください!もし、悪魔や天使がこの薬を摂取すると…」
「あなただけに尽くす従順な奴隷になると同時に、極度のマゾヒストへと変化をとげてしまうでしょう…!」
サターニャ「な、なかなかこないわね……」
ヴィーネ「当たり前でしょ、教室の中に犬が来るわけないじゃない、ねぇガヴリール?」
ガヴリール「……………」
サターニャ「今日のところは諦めるしか…………って、あーーーっ!!!」
サターニャ「机の上においてた薬が空っぽになってる!!」
ヴィーネ「薬?ガヴリールがさっき飲んでたジュースのこと?」
サターニャ「ガ、ガヴリールが飲んだぁ!?」ピクッ
ガヴリール「……サターニャ様…」
ヴィーネ「サターニャ様!?」
ガヴリール「サ、サターニャ様!!私になんなりとご命令を!!」
ヴィーネ「」
サターニャ「ま、まさかこれは…薬がきいてる!?」
ガヴリール「サターニャ様、命令っ!早く命令をっ!」ハァハァ
サターニャ「め、命令っていっても…」アセアセ
ヴィーネ「ちょ、ちょっとサターニャ!!これ絶対えっちぃ薬でしょ!!」
サターニャ「ち、違うわよ!これは動物をしつけるための薬で…」
ラフィエル「あらあら、楽しそうな事になってますね…」
サターニャ(でもこれってチャンスじゃない!?今日こそはガヴリールに日頃の恨みを晴らす事ができるわ!)
サターニャ「そ、そうね…………」
サターニャ「まずはガヴリール、私の肩を揉みなさい!!」
ガヴリール「かしこまりました!!」シュバッ
モミモミ
サターニャ「んぁぁ…………これいいわね…」
ガヴリール「き、気持ちいいですかぁ?サターニャ様ぁ…」ハァハァ
ヴィーネ(なんかガヴがえっちぃ…)ドキドキ
ヴィーネ「ね、ねぇガヴ、私の言うことは聞いてくれないの?」
ガヴリール「はい、私はサターニャ様の従順なる奴隷ですので」
ガヴリール「ヴィーネ様の歪んだ欲望の捌け口になることはできないのです、申し訳ございません」
ヴィーネ「なんて言い方してるのよ!そんなんじゃないから!」
サターニャ「残念だったわね、ヴィネット、ガヴリールはもう私の犬よ」ナデナデ
ガヴリール「くぅぅん……………」モジモジ
サターニャ「じゃあガヴリール、私の椅子になりなさい」
ガヴリール「はい!喜んで!!」スッ
サターニャ「よっこいせっ…」ポスッ
ガヴリール「あぁぁ…サターニャ様が私の上に…」トローン
サターニャ「い、一々変な反応しなくていいのよ…」ドキッ
ラフィエル「ふふふ、これは中々面白そうですねぇ」ニコニコ
ヴィーネ「う、羨ましい…」
…………
サターニャ「ガヴリール、私にあーんしなさい!」
ガヴリール「かしこまりました、はい、あーん♪」ニコニコ
サターニャ「んふふ、美味しいわ!」
ラフィエル「可愛らしい命令ですね」
ヴィーネ「私だったらもっとこう、ね?」
ラフィエル「ね?とか言われましても………」
ガヴリール「えへへ、サターニャ様ぁ…」ギュッ
サターニャ「あぁ……幸せ………」
ヴィーネ「ね、ねぇサターニャ」
サターニャ「何よ?今いいところなんだから邪魔しないで頂戴!!」
ヴィーネ「わ、私にも命令させて!!!」
サターニャ「い、いやよ!それにあんたの言うことは聞かないじゃない!」
ヴィーネ「私の言うことを聞くように命令してほしいの!!ほんっっとお願い!!」
サターニャ「ガ、ガヴリールはどうなのよ?」
ガヴリール「い、いやです!私はサターニャ様だけの物がいいです!!」ウルウル
サターニャ「ガヴリール……」キュンッ
ヴィーネ「ぐ、ぐぬぬぬぬぬ……」
【ヴィーネ宅】
「今ならこの従順になる薬がなんと……!」
ヴィーネ「こうなったら私が所有権を上書きするしかないわ!!」ピッビッ
プルルルルル
「はい、こちら魔界通販です」
ヴィーネ「そ、それください!!いまやってたやつ!!はやく!!最速で欲しいんです!!」
「は、はい、かしこまりました」
ブツッ
ヴィーネ「この薬はサターニャ何かは扱えない代物よ、もっと色々な命令ができるんだから……」
ーーーーーー
ガヴリール「サターニャ様ぁ~、ちゅう~」
サターニャ「もう、やめなさいよぉ………」デレデレ
ラフィエル(サターニャさん、当初の目的を忘れてガヴちゃんにメロメロですねぇ……)
スタスタ
ヴィーネ「サターニャ」
サターニャ「ヴィネット?何よ」
ヴィーネ「ガヴリールを私に渡してもらうわ……」スッ
サターニャ「そ、その薬は……」
ラフィエル(あらあら………)
………
ヴィーネ「そ、そこをどきなさいサターニャ」グググ
サターニャ「い、や、よ!あんたみたいな変態にガヴリールは渡せない!!」グググ
ガヴリール「サターニャ様………」ウルウル
ヴィーネ「せっかく自分専用のマゾ奴隷にできるのよ!?あんたはそのメリットをまったく生かしてない!!」
サターニャ「そ、そんなことするわけないでしょ!もう私はガヴリールに命令しない!二人で仲良しするの!!」グググ
ガヴリール「……………はっ!私は一体何を!」
ラフィエル「凄く良いタイミングで正気に戻ってくれましたね…」
ガヴリール「き、記憶が戻ってきたぞ!!くそぉ、私はなんて恥ずかしいことを…」カァァァ
ヴィーネ「ぐへへへ、ガヴリールを奴隷にするのは私なんだから…」
サターニャ「安心しなさいガヴリール、あなたには指一本触れさせないわ」
ガヴリール「……………サターニャ…」
ラフィエル「あれがヴィーネさんの本性、やはり悪魔は悪魔ですね…」
ガヴリール「もうやめろお前ら、私は正気に戻った」
サターニャ「!?」
ヴィーネ「!?」
サターニャ「ガ、ガヴリール!?」
サターニャ「ご、ごめんなさい、私…」
ガヴリール「謝るなよ、お前が私にした命令なんてかわいいもんだ」
サターニャ「で、でも………」
ガヴリール「私はそいつと話がしたい」
ヴィーネ「ガ、ガヴ!正気に戻ったのね?」
スッ
ヴィーネ「喉乾いたでしょ?ジュース買ってきたの」ニコッ
ガヴリール「お前が飲めよ」グググッ
ヴィーネ「ちょ、ガヴ………んぐぐ!」ゴクリ
ーーーーー
ヴィーネ「次は何をしたらいいでしょうか!!」ハァハァ
ガヴリール「そうだなぁ……」ポリポリ
ガヴリール「全裸で校庭を走り回ってこいよ!!」
ヴィーネ「わんっ!」ダッ
ラフィエル「因果応報ってやつですね…」
サターニャ「本当に恐ろしいわね、今後は通販控えるわ…」
完