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最原「超高校級のラッキースケベ?」天海「そうっす」 ダンガンロンパV3【第一章】
第二章『湯けむり温泉ドスケベ事件』
―――寄宿舎 最原の私室
最原「………」
天海「………」
モノクマ「うぷぷ……さぁ、皆お待ちかねの第二回ラッキースケベの日がやってきましたよ!」
天海「来てしまったっすか……」
最原「もう、覚悟を決めるしかないよね……」
モノクマ「そんなに気負わないでよ!ただ普通に一日を過ごせば良いんだからさ!」
最原「………」
モノクマ「……ま、導入部分はこんなんで良いでしょ。天海君、早速頼むよ」
天海「……じゃあ、いくっすよ」
最原「うん、よろしく……」
―――テロリロレーン!
モノクマ「うぷぷ……さて、天海君の才能も発動したところで、これを渡しておこうかな!」つ黄金のスコップ
最原「これは……スコップ?」
天海「また隠された道を探す為のアイテムっすか?」
モノクマ「そう言う事!これを使ってわっくわくの学園生活を送ってね~!それじゃ、バーイ!」ピューン!
最原「……行ったか、気が進まないけど、これを使う場所を探そうか」
天海「そうっすね。じゃあ、手分けして探しましょう」
最原「僕は校内を探すから、天海君は外をお願いするよ」
天海「わかりました。じゃあ、何か見つけたら合流という事で!」スタスタ…
最原「……僕も行こうかな」スタスタ…
―――校内 食堂
最原(……特に目的も無く食堂に来ちゃったけど、どうしようかな?)
百田「おう、終一!お前も飯か?」
最原「百田君!丁度良かった!」
百田「お?どうかしたのか?」
最原「じつは……」
―――事情説明中……
百田「なるほど、モノクマがまた謎のアイテムを……」
最原「使う場所を探してるんだけど、良ければ手伝ってもらえないかな?」
百田「良いぜ!……でも、俺はこういう細かいのが苦手だからなぁ……そうだ!ハルマキにも手伝わせようぜ!三人寄ればなんとやらだ!」
最原「あはは……そうだね。手伝ってくれる人が多いのは心強いよ」
百田「よっしゃ!それじゃあ、あいつの研究教室に行こうぜ!」
―――春川の研究教室前
百田「よーっし!早速ハルマキの部屋に……あ」
最原「……?どうしたの、百田君?」
百田「いや、この間あんなことがあっただろ?また同じような事があったらマズいと思ってよ……」
最原「あ……!」
最原(そうだった……この前、僕たちは春川さんの透けたシャツの上から胸を……!)
百田「ま、まぁ、そうそうあんなことはねぇと思うけど、念のために声をかけてから入るか!」
最原「そ、そうだね!ノックしてから入ろうか!」
百田「よし、それじゃあ……ハルマキー!いるかー!?」
春川「……居るよ。なんか用?」
最原「中に入っても良いかな?」
春川「……良いよ。中に入りなよ」
百田「おう!それじゃあ遠慮なく……」ガチャ!
最原「ごめんね春川さん!ちょっとお願いが……っ!?」
百田「うおぉっ!?」
―――以下、最原の回想
部屋の中に入った時、僕と百田君は驚愕した。なぜなら、そこには上半身下着姿の春川さんが居たからだ。
真っ赤で派手なブラジャーを着けた彼女を見ながら、『あぁ、前回の僕らからの忠告を受け入れてくれたんだ』などと思い浮かべたが、そんな事は一瞬で頭の中から消え失せた。
平然とした表情で固まる僕らの事を見る春川さん、でも、彼女は派手なブラジャーを僕らにじっくりと見せつけている。
慎ましやかな彼女の胸は、可愛らしい下着を身に着けている事によってその魅力をさらに増していた。前回のシャツ越しに見た胸の事を思い返し、その下着の下の光景を思い浮かべる。
あんまりにも堂々と立っていた彼女に対して何のツッコミも出来ない僕たちだったが、そんな僕らを放っておいてシャツを着た春川さんは何事も無かったかの様に僕らと会話を始めたのであった。
―――回想終了
春川「……あんた達、なに固まってんの?」
最原「は、春川さんこそどういうつもりなの!?そ、そんな姿で平然としていられるなんて……!」
百田「………」ブクブク…
最原「ああっ!百田君がショックのあまり泡を吹いている!しっかりして!」
春川「………」
百田「……はっ!俺は今まで何を……?」
最原「良かった!気が付いたんだね!」
百田「お、俺は確か……そうだハルマキ!お前、何やってんだよ!?」
春川「なにって、なにが?」
百田「おま、おまえ……お、俺たちにぶ、ぶ、ぶ……ええい!終一、お前が言ってやれ!」
最原「何でそこで僕に振るのさ!?」
百田「お前、親分が困ってたら助けろよ!?子分ってそういうもんだろ!?」
最原「横暴だ!めちゃくちゃだ!」
春川「………」
百田「……とにかくだ。ハルマキは無防備すぎんだよ!お前はもうちょっと女としての慎みを……」
春川「……私が無防備?何、殺されたいの?」ゴゴゴ…
百田「うおっ!?」ゾクッ!
最原「そ、そうじゃなくって!春川さんはもう少し女の子としての自覚を持とうって事だよ!」
百田「そ、そうだそうだ!」
春川「………」
百田「だ、だいたい、女が下着姿をほいほいと見せつけるもんじゃねぇ!入間みたいな奴ならともかくだな……」
春川「……悪かったよ。本当に気が回らなかったんだ」
最原「え……?」
春川「あんたらを待たせるのも悪いと思ったし、別段見られて困るものでも無いと判断したから招き入れたんだけど……やっぱ私、どっかズレてるんだね」
百田「は、ハルマキ……」
最原「………」
百田「ま、まぁなんだ!ハルマキもそれだけ俺たちの事を信用できるようになったってことだろ?もしかしたらそのうち裸の付き合いも……」
春川「……殺されたいの?」
百田「じょ、冗談だっつーの!」
春川「……私も冗談だってば」
最原「………」
百田「良し!これでこの話は終わりだ!それで話の本題なんだけどよ……」
天海「すいません!ここに最原君はいるっすか!?」バタン!
百田「うおっ!?……な、なんだ天海か、どうかしたのか?」
天海「皆さんお揃いで丁度良かったっす!実は、例のスコップを使えそうな場所を見つけたんすよ!」
百田「本当か!?終一、早速行ってみようぜ!」
最原「……うん、でもその前に春川さんに用があるんだ」
春川「私に……?」
百田「あ?急ぎの用なのか?」
最原「うん、出来れば早めに話しておきたくてさ……百田君は天海君と一緒に先に行ってよ」
百田「そうか……まぁ、あんま遅くならないようにしろよ!」
天海「場所はプールの横っす!来ればすぐ分かるはずっすよ!」
―――ガチャ……バタン!
春川「……それで?私に用って何?」
最原「……ごめん。実はその話は嘘なんだ」
春川「はぁ……?」
最原「……どうしても確かめておきたい事があって、二人になりたかったんだ。そうしなきゃいけないから……」
春川「……で?確かめたい事って?」
最原「春川さん……君は、もしかして僕たちにわざと恥ずかしい姿を見せてるんじゃないの?」
春川「………」
春川「……なに?最原は私が露出狂だって言いたい訳?流石に傷つくよ」
最原「でも、君の行動におかしい点があるのも事実だ。その理由を問い質さないといけないと僕は思ったから、こうして二人になったんだ」
春川「……だから悪かったって言ってるじゃん。確かに私に不用意な点があったのは事実だよ。でも、ちょっとズレてただけなんだからさ」
春川「孤児院では男女ごちゃ混ぜで着替える事も多かったし、その考え方が染みついちゃってたんだよ。この間、あんた達には似た様な姿を見られたし、別に良いかなって思っちゃってさ……それが悪いことだってことは理解したから、今度から気を付けるよ」
最原「……それがおかしいんだよ」
春川「え……?」
最原「確かに春川さんは『超高校級の暗殺者』として生きて来たから、すこし世間とズレている所があるのかもしれない。孤児院暮らしも長かったから、普通の男女の関わりが分かりにくいと考えられてもおかしくない。でも、超高校級の暗殺者である君が、着替え中なんて隙だらけの姿を見せる事はありえないんだよ」
春川「………!」
最原「僕と百田君を信用してたとしても、死と隣り合わせの生き方をしてきた春川さんがそう簡単に隙を晒す様な真似をするはずが無い……だって、一度失敗したら次は無いかもしれないって君が言ってたんじゃないか」
春川「……っ!」
最原「それに賢い君が『僕たち以外の人間が居る可能性』を考えなかったわけが無い。第三の人物がいると考えたら、僕たちを信用していたから下着姿を見せても構わないと思ったって言う理由は弱く感じられるんだ」
春川「………」
最原「……もちろん、僕にも確固たる証拠は無い。言いがかりだって言われたらそれまでさ。だから……もし君が僕の言う事を否定するのなら、ここで誓ってくれないか?僕と百田君との友情に誓って、決してそんな馬鹿な真似をしてないって事を……!」
春川「………」
最原「春川さん!僕は……!」
春川「……馬鹿な真似、か……そうだね、その通りだね……」
最原「!」
春川「……あんたの言う通りだ……こんな馬鹿な真似、しちゃいけないよね……」
最原「……認めるの?君が、その……」
春川「……『わざと下着姿を見せた事』をかい?……そうだよ、私はわざとあんな真似をしたんだ」
春川「……嬉しかったんだよ」
最原「え……?」
春川「嬉しかったんだ。この間、ここで私のシャツが透けた事があったでしょ?その時の私の姿を見て、あんたと百田が顔を赤くして、私の事を女の子扱いしてくれたことが嬉しかったんだよ……」
最原「春川、さん……?」
春川「……施設では女の子というよりもお姉ちゃんだった。組織では人どころか道具扱いだったからね……あんな風に自分を女の子だって思わせて貰える様な事、初めてだったんだよ」
春川「私の事を見て顔を赤くするあんたたちを見てたら、何か変な気分になっちゃったんだ……恥ずかしい姿を見られてるはずなのに嬉しくって、もっと見て欲しいって思って……それから、またあんな事をどうやったらおこせるだろうか?って考え続けてたんだ……」
最原「それで、こんな行動を?」
春川「……今、アンタに言われて気が付いたよ。私はなんて馬鹿な事をしたんだってさ……最原の言う通り、あんたと百田以外の人間がいるんじゃないかって考えなかったわけじゃ無かったんだ。もし王馬や真宮寺みたいな信用できない奴がいたらどうしようって、考えなかったわけじゃ無いんだ……」
最原「……なんで、そのリスクを踏まえてもこんなことをしたの?」
春川「……それでも良い。って思っちゃったんだよ……」
最原「!?」
春川「王馬や真宮寺に私のこの趣味がバレて、弱みを握られて玩具にされるのも……それも面白そうだって、思っちゃったんだ……そう思って、卑猥な命令をされる事を考えたら頭がぼーっとして……気が付いたらあんたたちを部屋の中に招き入れてたんだ……っ」
最原「………」
最原(……これは重症だ……あの春川さんがここまでの破滅願望を抱くだなんて……!)
最原(いや、もしかしたら彼女だからかもしれない……暗殺者として心に蓋をしていた春川さんは、同時に自分の中の罪悪感にも蓋をしていた。その蓋を自らの中の女の子としての願望が生まれた時に知らず知らずのうちに外してしまったのかも……)
最原(今、春川さんの中では自分を女の子として見て欲しい感情と今までの自分の罪を裁いて欲しいと言う破滅的な願望の二つが入り混じっているんだ。今すぐ何とかしないと取り返しのつかない事になる!)
春川「……これ、壊れたってことなのかな?この異常な状況の中で、とうとう私はイカれちゃったってわけ……?」
最原「……大丈夫だよ」
春川「え……?」
最原「春川さんはまだ、自分のしたことを反省できる思考を持っている。僕たちに対する罪悪感も持っている。春川さんは壊れてなんかいないよ」
春川「最原……!」
最原「……もし、春川さんが自分の事を女の子として見て欲しいって言うなら、僕が何百回でも君の事は可愛いって言うよ。春川さんの事を女の子として見てるって証明するからさ……」
最原「だからお願いだ。もう二度と露出行為なんかしないで……この事を百田君が知ったら、きっとショックを受けるよ……」
春川「っっ……!」
最原「春川さん、僕たちとの友情に誓って、もう二度とこんなことはしないと約束してくれ!」
春川「……わかった、約束するよ。もう二度とこんな馬鹿気た真似はしない、もう二度とこんなことを思ったりしない……誓う神様なんかいないけど、あんたと約束するよ。最原……」
最原「……ありがとう。春川さん」
春川「……お礼を言うのはこっちの方だよ。アンタに感づかれた時、もうお終いだって思ったもの。これから先、最原に脅されて言いなりになる人生が待ってるんだってさ……」
最原「ええっ!?ぼ、僕、そんな人間に見えるの!?」
春川「……ふふ、冗談だよ。まったく、アンタも百田と同じで冗談が通じないね」
最原「え、あ、あぁ……」ホッ…
春川「……さ、百田たちが待ってるよ。早く外に出よう」ガチャ
最原「そうだね、急ごうか!」
最原(……何とか春川さんを破滅の道から救い出せたぞ!良かった、友達を助ける事が出来て……!)
春川「………」
―――校舎外 プール横
最原「百田君、天海君、お待たせ!」
百田「おう、遅かったじゃねぇか!何を話してたんだ?」
春川「え、っと……」
最原「……実は、僕の恋愛相談に乗って貰ってたんだよ」
百田・春川「!?」
最原「こういうのは女の子の意見が大事だからね。春川さんの意見はとても参考になったよ」
春川「最原、あんた……!」
百田「そ、そうか……そりゃあ俺には質問できないわな!そっかそっか、終一が恋愛かぁ……!」
最原(……良かった。百田君の疑いを晴らせたみたいだぞ!これで春川さんの問題は一件落着だよね!)
天海「ゴホン……!最原君、今はその話よりもスコップっす。この穴を見てください」
最原「ああ、ごめんごめん……何だろうこの穴?昨日までは無かったよね?」
天海「最原君、このくぼみの部分に例のスコップが嵌りそうじゃないっすか?」
最原「本当だ……よし、早速突き刺してみよう!」
ガッ……!
最原「……なにも起きないね」
百田「なんだ?間違いなのか?」
天海「う~ん……でも、こんなに怪しいんだから無関係ってわけじゃあ無さそうなんすけどね……」
―――ゴゴゴ……
春川「……待って、何か聞こえる……!」
最原「……本当だ、なんだろうこの音?」
天海「これは……下から聞こえてくるっす!」
―――ゴゴゴゴゴゴゴ!
百田「どんどん近づいて来るぞ!」
最原「皆!ここから離れてっ!」バッ!
―――ゴゴゴゴゴ………ブシャァァァァァ!!
天海「う、うわあっ!?」
百田「ち、地下から何かが噴き出して来たっ!?」
最原「こ、これって……もしかして、温泉!?」
モノクマ「はーい!その通りでーす!」ヒュゥゥ…
春川「今度は何か落ちて来るよ!」
ヒュウゥゥゥゥ……ズドーン!
百田「うわぁぁぁっ!?なんだなんだっ!?何が起きてやがんだっ!?」
モノクマ「いらっしゃいませー!温泉『クマの湯』、本日開店でーす!」
4人「……はぁ?」
―――数十分後 食堂
赤松「温泉が出来たぁ?」
最原「うん……なんか、そうみたいなんだ……」
白銀「温泉、って……あの温泉のこと?」
最原「そうみたいです……」
天海「モノクマが言うには、入場・入浴料は無料。卓球やレトロゲームみたいな娯楽品からマッサージチェア、湯上りに飲む数多くの種類の牛乳が売られている自動販売機まで完備されてるらしいっす」
百田「温泉も源泉かけ流しで、大浴場と露天風呂に分かれてるらしいぜ。混浴は無いってよ」
茶柱「それは素晴らしいですね!男死と一緒の風呂に入るだなんて汚らわしいですしね!」
星「ふん……何を考えてるか分からねぇが、ご苦労なこったな……」
春川「あと、温泉がオープンしたのを機に購買部にも品物を追加したってさ。お風呂セットとか、浴衣とかの気分を満喫できる物を売る様にしたらしいよ」
王馬「へぇ~……なかなか気が利いてるじゃん!」
最原「一応、僕たちも中を調べてみたけど、危険は無さそうだったよ」
真宮寺「ククク……それは良いネ。温泉に浸かって極楽気分でいたら、そのまま本当に天国にご招待されてただなんて笑えない話だからネ……!」
東条「……入るか入らないかは個人の意思しだいってことね。皆はどうするつもりかしら?」
獄原「ゴン太は皆と一緒にお風呂入りたいよ!大きいお風呂で皆と背中の流しっこをするのが夢だったんだ!」
百田「よーし!それじゃあ早速風呂に入るとするか!」
王馬「にしし……それじゃあ俺は一番風呂を頂く為に先に行くよ!じゃあね~!」ピューン!
百田「あっ!待てっ!一番風呂はこの俺だーっ!」ダダダッ!
獄原「皆とお風呂、楽しみだなっ!」ルンルン!
最原「……百田君たちは温泉に入る気満々みたいだね。他の皆はどうするの?」
真宮寺「ククク……僕は遠慮するヨ。あんまり騒がしいのは好きじゃなくてネ……」
星「同感だ。俺も適当に時間を見計らって入るとするぜ」
天海「俺も騒がしいのは苦手っすけど……せっかくの機会ですし、ご一緒するとしますか!」
最原「そっか……あとはキーボ君だけど……」
キーボ「……せっかくのお誘いですが、僕はご一緒する事は出来なさそうです……」ショボン
最原「え?なんで?」
キーボ「温泉の成分的に何が入ってるか分かりませんし、漏電の危険性も無くは無いです……皆さんと親睦を深めたい気持ちはあるのですが、現状ではなんとも……」
入間「ひゃっはー!なんだよお前、そんな事で悩んでんのかよ!?」
最原「そっか……でも、無理強いは良くないよね」
キーボ「はい、せっかくのお誘いを断ってしまってすいません」
入間「ひぐぅ……無視されたぁ……私って皆の目に映らないのぉ?」
真宮寺「どちらかと言えば、映したく無いが正しいと思うヨ?」
入間「ひぅぅ……悪意ある放置プレイ……でも、なんか良いかも……っ!」
最原「……それで、入間さんは何の用なの?」
入間「み、見えてたのぉ?だったら最初から反応してよぉ……!」
キーボ「早く用件を言ってくださいよ」
入間「うひぃぃ……き、機械に乱暴に弄られてるぅ……!弄るのは私の方なのにぃ……」ビクビク…
天海「救いようが無いっすね」
入間「な、なんだよぉ……せっかくキーボをメンテして、一緒に温泉に入れるようにしてやろうと思ったのにぃ……」
キーボ「それは本当ですか!?」グイッ!
入間「ほ、本当だよぉ……ちょっと調べれば簡単に出来るから、安心して私に体を預けてぇ……!」
キーボ「……不安ですが、皆さんと一緒の入浴が出来るチャンスを捨てる気にもなりません。入間さんにお願いしましょう」
入間「よっしゃあ!それじゃあ俺様の研究教室に来いよ!すぐに体を弄りまくってやるからさぁ……!」
キーボ「や、優しくして下さいよ……///」
最原(……なんだか怪しい雰囲気を放ちながら二人は行ってしまった。ちょっと不安だな……)
最原(どうしようかな?いつの間にかみんないなくなってるし、入間さんたちの様子を探りに行こうかな……ん?)
夢野「んあ~~……」
最原(夢野さん?何か悩んでるみたいだけど……)
夢野「……良し、決めたぞ!早速行動じゃ!」
最原「あっ、行っちゃった……どうしよう?夢野さんも気になるし、どっちの様子を先に見に行こうかな……?」
―――どうやら最原君は今後の行動に迷っている様子ですね。ここは皆さんの出番です。皆さんの声で最原君の行動を……
……おっと失礼。その前にとっても重要な話がある事を忘れていました。本当に重要な話ですので、良く聞いて下さい。
実はこのSS、結末が16パターン用意してあります。今回お話しするのは、その結末の決定方法なのです。
結末は各女の子8人×2パターン……『純愛エンド』と『狂気エンド』の二種類をご用意してあります。順当に進めた場合、女の子の好感度はマックスになるはずですので誰のエンディングになるかは皆様のアンケート次第であります。
では、純愛と狂気、二つのエンディングはどうしたら切り替えられるかというお話ですが……これは、各章の合間にあるサブイベントが関係しています。
各章の合間には、最低一つのサブイベントをご用意いたしました。この中で起きたイベントにより、女の子たちの最原君への感情が大きく変わるのです。
そしてこの愛情と狂気は、各章で最原君が受けるラッキースケベにも影響があります。どんな事が起きるのか?相手の反応はどうなるのか?そう言った事が全て変わる訳ですね。
……少しわかりやすく例を出して説明いたしましょう。第一章のサブイベントで指定された赤松さんは、最原君の真摯な対応に胸を打たれて彼に「愛情」を抱きました。このまま行けば彼女は純愛エンドまっしぐらです。
では、他の女の子はどうかと言われると………皆さん、『中立』状態であります。
特に何も感じないニュートラルな状態がこれです。まず無い事と存じますがこの中立状態の感情を持った女の子がいて、その状態で最後までお話が進んだ場合、最後の選択の際にその女の子の名前は出て来ません。エンディングが無くなると言う訳ですね。
一度中立状態から離れた女の子は二度と中立にはなりません。純愛か狂気のどちらかに属すことになります。サブイベントの結果によってはそれが切り替わっていくわけですね。
そして最後になりますが、私はこれ以降、女の子が最原君に抱いている感情を明言いたしません。彼女たちの行動や反応を見て、その子がどちらの感情に属しているか判断してください。
……今の話を纏めるとこう言う事になります。
1、結末は16パターン 各女の子につき2『純愛』と『狂気』エンドがある
2、純愛と狂気の切り替えは章の間で起きるサブイベントで切り替え可能。通常イベントでは切り替わらないが、感情によってラッキースケベの反応が変わる
3、『中立』状態の女の子はエンディングが出ない。その子のエンディングが見たければ純愛か狂気のどちらかにしなければならない
4、女の子が純愛か狂気のどちらの感情を抱いているかは確認する方法は無い。彼女たちの反応で判断するしかない
5、ホモエンドは無い。ノンケ以外は帰ってくれないか?
……以上でございます。皆さま良くご相談の上、アンケートに投票ください。
さて、お待たせいたしました。特に展開に関係の無いアンケートを取らせていただきます。
入間さんと夢野さん、どちらの様子を先に見に行きますか?この下から10個までを対象とさせていただきます。
夢野ちゃん5 入間さん4 無効票1 で夢野ちゃんを優先します。
もう既にある程度書き溜めてあるので、書き終わったらエンディング全部を書くことも視野に入れてますよ!
―――購買部
最原「……夢野さんはこの中に入って行ったな。良し、僕も入ろう」ガチャ
モノスケ「いらっしゃ~い!」
最原「うわっ!?モノクマーズ!?」
モノスケ「ズやない!今日はワイだけや!モノクマーズfromモノスケやな!」
最原「……ものすごくどうでも良いや」
夢野「なんじゃ、最原では無いか。おぬしも買い物か?」
最原「夢野さん!そう言う夢野さんは何を買いに来たの?」
夢野「ウチか?ウチはのぉ……おぉ!丁度良い!最原よ、ウチの買い物を手伝ってくれんか?」
最原「え……?買い物を手伝う?僕、お金は貸せないよ?」
夢野「んあ~!違うわい!お金の貸し借りはしちゃいけませんってママに言われて育ったから、そんな事はせんわい!」
最原「じゃあ、僕は何を手伝えばいいの?」
夢野「簡単じゃ、お主の意見を聞かせてくれれば良い」
最原「意見……?って、なんの?」
夢野「パンツじゃ!」
最原「はぁっ!?」
最原「ぱ、パンツ!?またっ!?」
夢野「またとは何じゃ、ウチがお主にパンツの話をするのはこれが初めてじゃぞ」
最原「あ、いや、その……って、あっ!」
最原(い、今気が付いたけど、購買部の中はパンツの棚でぎっしりだ!どうしてこんなことになってるんだ?)
モノスケ「なんや兄ちゃん、この娘のパンツを選んだげるんか?そやったらじっくり見てきぃや!」
最原「え?いや、僕はそんな……そ、それより、夢野さんはパンツを買いに来たの?」
夢野「そうじゃ、ウチは大人のパンツを買いに来たのじゃ!」
最原「大人のパンツ……?」
夢野「……この間、転子と一緒にプールに入る為に着替えた時、転子にウチの履いていたパンツを見られてのぉ……よりにもよって、あやつ、ウチのパンツを笑ったんじゃ!」プンプン!
最原「えぇ……?」
夢野「……『子供らしくて可愛い下着ですね!夢野さんにぴったりですよ!』じゃと!?ウチが子供じゃと言いたいのか!?ウチは立派な大人のレディじゃというのに、転子の奴は!」
最原(……言葉は悪いけど、茶柱さんは間違った事言って無いよなぁ……)
夢野「……だからウチは決めたんじゃ!今日は大人っぽいパンツを履いて、転子を驚かせてやろうとな!」デーン!
最原「いや、それは分かったけど何で僕に選ばせるのさ?」
夢野「こういうのは男の方がいやらしい物を選ぶと相場が決まっておる!やらしい下着=大人の下着じゃしの!」
最原「えぇ……?」
夢野「それにの……男に下着を選ばせる事は大人っぽいとは思わんか!?これでウチの大人の魅力は急上昇じゃ!」ンアー!
最原「えぇぇぇぇぇ……?」
夢野「最原よ、理解したらさっさとウチの為の大人パンツを選ぶのじゃ、もたもたしておると『鼻の下が際限なく伸び続ける魔法』をお主にかけるぞい!」
最原「えぇぇぇぇぇぇぇ………?」
最原(……困ったな。下着を選んであげないとここから帰して貰えなさそうな雰囲気だぞ。でも、僕に女の子と下着を選ぶなんて出来っこないし……)
モノスケ「なに固まっとんねん、なっさけ無いのぉ!ここはビシッと男らしいところを見せたらんかい!」
最原「うわっ!?いきなりなんだよ!?」
モノスケ「まぁ、童貞チェリーボーイ君の為にワイも一肌脱いだるか……さて、これなんかどうや?」
最原「う、うわ……///」
モノスケ「色は定番の黒!大人の雰囲気をムンムンに放つスケスケランジェリーや!」
夢野「おお!これは大人っぽいのぉ!散りばめられた蝶々の模様もグッドじゃ!」
最原(た、確かに大人っぽいけど……これは刺激的すぎるよ!)
モノスケ「お次はこいつや!小悪魔系のピンク、デザインはフリル付きのTバックや!」
夢野「こいつを履けばウチの可愛いお尻が強調されるのぉ!フリフリも可愛いのじゃ!」
最原(Tバックだよ!?強調どころか、丸見えだって!)
モノスケ「最後は……白色の清純そうな見た目に反して、作りは激ヤバのエロモンスターや!こんなん飼ってたら周りの女どもは一目置くで!」
夢野「か~っかっか!確かにその通りじゃの!これを履いてるウチを見た時の転子の顔が楽しみじゃ!」
最原(紐!これ、基本は紐じゃないか!大事な部分をレースで申し訳程度に隠してるだけで、全方向丸見えだよっ!)
モノスケ「……で?どうなんや兄ちゃん?」
最原「は……?」
モノスケ「お前的にはどの下着が良いっちゅうねん?お前が決めんと話が進まないやないか」
夢野「そうじゃぞ最原!お主の言葉一つでウチの下着が決まるのじゃ、よ~く考えんか!」
最原「ど、どれって言われても……」
モノスケ「……簡単やないか、想像してみぃ、この嬢ちゃんがここにあるエロ下着を着けた姿を……!」
最原「そ、想像……!?」
モノスケ「得意やろ?頭ん中で着せ替えっこや、さぁ、やってみんかい……!」
最原「う……」
―――以下 最原の回想
モノスケにそう言われた僕は、すぐさま頭の中で目の前に置かれたパンツを履いた夢野さんの姿を想像した。
一つ目の黒い下着……軽く透け、肌が見える様になっているそれを身に纏った夢野さんは、恥ずかしそうに僕の事を見ていた。
布面積は大きいはずなのに、薄く透けてしまっているせいでほぼ裸と変わり無く肌を晒してしまっている夢野さんがはにかむ姿を想像した僕は、くらりとしためまいを覚える。そして、次の下着の想像を始めた。
二つ目はピンクのTバック……大事な部分だけをぎりぎり隠すそれは、夢野さんの小さなお尻の谷間を沿って布を伸ばしている。
自分も言うほどの可愛らしい夢野さんのお尻が突き出され、僕の目の前に差し出される。白桃の様に柔らかくて瑞々しいそれを見て僕は、喉を鳴らして唾を飲み込んだ。
そして最後の下着、白の紐ショーツと言っても過言ではないそれを身に纏った夢野さんのお尻を見た時、僕に電撃が走った。今まで何とか隠れていた彼女の最も大切な部分が、僕の目の前に曝け出されたからだ。
純白のベールの様なレースは、夢野さんの幼い体つきと相まってまるで彼女が天使の様に思える様な幻想的な雰囲気を醸し出していた。同時に、そんな夢野さんが卑猥な恰好をしている事に相反した劣情を抱いてしまう。
分かっている。これは全部空想だ。夢野さんの下着姿も、小さくて可愛いヒップも、直に見ている訳では無い。
全部僕の妄想……そう分かっているはずなのに、いや、分かっているからこそもっと過激な姿が見たくなる。
妄想の中で意味深に笑う夢野さんが下着に手をかける。純情な彼女がこんな表情を見せる訳が無い。そう思いながらも僕の妄想は止まらない。
笑みを浮かべたままの夢野さんは、体を隠すと言う目的をほぼ果たしていない下着をしっかりと掴むと……一気にそれを脱ぎ捨てた。
―――回想終了
夢野「……はら、最原!」トントン!
最原「う、うわっ!?」
夢野「ひぃっ!?きゅ、急に大声を出すでは無い!ちょっと漏らすところだったでは無いか!」
最原「あ……ご、ごめん……!」
最原(……も、妄想、だよね?今、僕が見てたのは全部、頭の中で繰り広げられてた妄想……)
モノスケ「くくく……!」
夢野「それで?ウチに似合う下着はどれだと思うんじゃ?言ってみるが良い!」
最原「え、えっと……じゃあ、この白いのが良いかな?」
モノスケ「ほほぉ……ちなみに、選考基準はなんだったんや?」
最原「男の人に見せるのは危ないけど、茶柱さんに見せるんだったらこれが一番可愛く思えたんだ。白色で天使みたいだなー、と思ってさ……」
夢野「天使、天使か……///なんだか照れるのぉ……!」
モノスケ「よっしゃ、そんならこれとセットのブラジャーもオマケで付けとくで!合計150モノクマメダルの所を、100にまけたらぁっ!」
夢野「おお!なんとお得なんじゃ!買ったぞい!」
モノスケ「まいどありぃ!……ほな、ちょっと試着室にきぃや。そこでサイズのあった奴を売るさかいな」
夢野「わかったわい!……最原よ、協力感謝するぞ!転子の反応は後できっちり教えるからの!」テクテク…
最原「……夢野さんとモノスケは試着に行っちゃったな。僕もそろそろ入間さんの研究教室の様子を見に行かないとな」
ガチャ……バタン!
―――中庭 入間の研究教室前
最原「……と言う訳で、入間さんの研究室まで来てみたんだけど……」
王馬「にしししし……!」
最原「……どうしよう。ドアの前に王馬くんが居るよ。こっそり中を覗いてるみたいだけど……」
王馬「……あ、最原ちゃん!遅かったね!」
最原「王馬くん、どうしてここに?君は一番風呂を浴びに行ったんじゃないの?」
王馬「まぁまぁ、細かい事は気にしないの!それよりも中を見てごらんよ!面白い事になってるからさ!」
最原「面白い事……?」
王馬「元々、様子を探るつもりだったんでしょ?ならいいじゃない!」
最原「……覗き見は趣味が悪いけど、まぁ、少しくらいなら良いか」
王馬「そうこなくっちゃ!それじゃ、こっそりだよ……!」
最原「……一体、中では何が行われているんだ?」コッソリ…
―――以下 最原の回想
「ぐへへへへ……観念して俺様の言いなりになりな……!」
「は、放して下さい!誰か助けてーっ!」
僕がドアの隙間から見た光景は、一言で言えば頭が痛くなるものであった。薄い扉を一枚隔てた向こう側では、何とも馬鹿らしいやり取りが繰り広げられていたのである。
大きな手術台の様なテーブル、そこにはキーボ君が磔にされた状態で拘束されていた。必死になってもがいている様だが、あそこまでがっちりと拘束されていては脱出は不可能だろう。
そしてそんなキーボ君に迫る入間さんはと言うと……何故か、下着姿なのであった。
上下とも黒のセクシーな下着。先ほど夢野さんと一緒に見た物よりかは一般的なデザインだが、十分に派手な部類に入る一品だろう。スタイル抜群の入間さんが身に着けているとなれば尚更だ。
だが、しかし……今現在の入間さんの姿を見るに、とても興奮する気にはなれないのである。
「キーボぉ、諦めて俺様に身を委ねろよぉ……大丈夫、気持ちよくなれるからさぁ……!」
手をワキワキさせながらキーボ君に迫る入間さん、その姿はまるでセクハラおやじの様だった。完全に立場が逆であると思いながらも、一応僕は入間さんをじっと見つめる様な野暮な真似はしまいとする。
先ほども言った通り、入間さんはスタイルが良い。胸も尻も間違いなく女子たちの中ではNo1だろう。
そんな彼女が下着姿で居たら、目を惹かれないわけが無い。もろに露出された入間さんの体が、これでもかと言うほどに僕にアピールしてくる。
春川さんや夢野さんには無い育った胸や尻……ゆさゆさと揺れるそれに目を奪われきれなかったのは、すぐ近くに王馬くんが居るからだ。彼の前で入間さんの下着姿に見とれでもしたら、それをネタに骨の髄までしゃぶられ続けるに違いない。
結局、僕は横目でちらちらと入間さんの体を見る事くらいしか出来ないまま、時間が過ぎて行ったのであった。
―――回想終了
王馬「……ね、面白かったでしょ?」
最原「いや……なにから突っ込めば良いのか良く分からない光景だったよ」
王馬「にしし……そっか、最原ちゃんは最初から見て無いもんね。なら分からなくても仕方が無いか!」
最原「そんな事より、キーボ君の身が危険だよ。急いで助けに行かないと……」
春川「……あんたたち、そこでなにしてんの?」
最原「!?」
王馬「あー、春川ちゃんじゃん!気配も無く俺たちに近づくなんて、流石は超高校級の暗殺者だね!」
春川「……最原、あんた何やってんの?」
王馬「ちぇー、俺は無視かよ~……」
最原「なにって、その、それは……」
キーボ「た、助けてくださーい!」
最原・春川「!?」
王馬「い、今のはキー坊の声だ!大切な仲間のピンチ、今行くよーっ!」ダダッ!
最原「あ、王馬くん!?ちょっと待って!」
ガタガタ バタンっ!
王馬「そこまでだ!淫乱肉豚便器女入間美兎!」
入間「ひぃっ!?出会い頭に情け容赦の無い悪口ぃ!?」
最原「ちょっと待ってったら王馬くん!状況がまるで飲み込めないんだけど」
春川「……入間、あんたなんで下着姿なの?」
入間「へ?い、いや、それは……」
王馬「そんなの決まってんじゃん!そこの年中発情雌奴隷入間美兎はキー坊を襲ってイケナイ事をしようとしてたんだよ!」
最原「え、ええっ!?」
キーボ「た、助けてください!王馬くんには期待してないので、最原君と春川さん、なんとかして下さーい!」
春川「……入間、今の王馬の話は本当なの?」
入間「え、ええっと……ま、まぁ、俺様としてもこの閉塞状態で溜まる物もあるって言うか……そのお相手として、キーボを選んだと言うか……」
王馬「きっと『キーボならロボットだからいざとなったら玩具による一人遊びでしたって言って誤魔化せる!』とか考えてたに違いないよ!」
入間「ひいぃっ……!な、なんで私の考えが読めるのぉ……?」
春川「……呆れた。アンタがそこまで節操無しだったなんてね……」
入間「ひぐぅ……冷たい言葉が心に突き刺さるぅ……女王様ぁ……!」
春川「気持ち悪い呼び方をするんじゃない」ゴゴゴ…
入間「ひぐぅっ!」
最原「……キーボ君、大丈夫?」
キーボ「ありがとうございます最原君、おかげで助かりました。あのままだと、何か大事な物を失っていたような気がします」
入間「馬鹿野郎!処女は大事だが、童貞は早く捨てるに越したことは……」
春川「………」ギロッ!
入間「ひいぃっ!無言の圧が怖いぃっ!?」
春川「……はぁ、最原、キーボを頼める?私は入間のオシオキと、王馬から事情を聞いておくからさ」
入間「オシオキっ!?やっぱり女王様じゃないかよ!」
王馬「いやいや入間ちゃん、意外と春川ちゃんみたいなのがドMだったりするんだよ!」
春川「……二人纏めてドギツイの行こうか?」
最原「あはははは……キーボ君、巻き込まれない内に行こうか?」スタスタ…
キーボ「はい、後は野となれ山となれ、ですね」スタスタ…
―――ギャー!イタッ、デ、デモソレガイィ……ウギャーッ!
最原(振り向くな……振り向いたらきっと大切な何かを失うぞ……!)
―――数分後、食堂
最原「……キーボ君を寄宿舎に送り届けて来たけど、一気に疲れが出て来たな。そろそろ百田君たちも上がったろうし、僕も温泉に行ってみようかな?」
最原「そうと決めたらまずは購買を覗いてみよう。さっきは見忘れちゃったけど、色々と温泉気分を満喫できるアイテムが揃ってるみたいだしね!」
―――購買部
最原「……なんだか今日はよくここに来るなぁ……あ!」
赤松「へぇ~、アヒルの玩具まで売ってるんだぁ!」ニコニコ
最原「赤松さん!もしかして赤松さんも買い物?」
赤松「あ、最原君じゃん!品ぞろえに興味があって来てみたんだけど、浴衣とか玩具とかいろいろ売ってて面白いよ!」
最原「へぇ~、そうなんだ。僕も興味があって見に来たから楽しみだよ」
赤松「じゃあ、一緒にお買い物しよっか!それで、終わったら一緒に温泉に入ってみない?」
最原「えっ……!?」
最原(い、一緒に温泉って……その、そんなの過激的と言うか、そう言う事はもっとお互いを分かり合ってからで……///)
赤松「……別に一緒に入る訳じゃ無いよ?分かってると思うけどさ」
最原「えっ!?あ、そ、そうだよね!分かってる。分かってるよ!」
赤松「何その慌て様?……まさか、ほんとは一緒にお風呂に入るところを想像したとか~?最原君って、意外とエッチなんだね」
最原「そ、そ、そ、それは違うよっ!」
赤松「あはは!冗談だよ冗談!なんだか王馬くんが最原君をからかう理由が分かった気がするなぁ。芦原君の反応、面白いんだもん!」
最原「うぅ……あんまりからかわないでよ……」
赤松「えへへ、ごめんごめん!そんなにいじけないでよ!」
最原「……ま、まぁ、冗談はともかく、買い物が終わったら一緒に温泉まで行こうか。お風呂上りに牛乳を飲んだりして、色々話そうよ!」
赤松「それ、良いね!私、イチゴ牛乳好きなんだ!」
最原「きっと売ってるよ。あそこ、無駄にサービス良かったからさ」
赤松「えへへ……楽しみだね、最原君!」
最原「うん、そうだね!」
モノタロウ「……おはっくま~!ようこそ購買部へ~!」
最原・赤松「!?」
モノタロウ「あれ?どうしたの?買い物しに来たんじゃないの?」
最原「い、いや、そうなんだけど、店員役ってモノスケじゃあなかったっけ?」
赤松「それに、出てくるのが遅い気がするんだけど……」
モノタロウ「ああ、モノスケなら休憩時間だよ。その間はオイラが店員さんさ!……居眠りしてて赤松さんが入って来るのを見逃してた事は秘密だよ!」
最原「あぁ……なるほどね……」
モノタロウ「そんな事より売り子だよ!新規入荷したお風呂セットを売ってお金を稼がなきゃ!」
赤松「あ、丁度良かった!私たち、温泉で使う物を買いに来たんだ!色々見せて頂戴!」
モノタロウ「わかったよ!よ~し、それじゃあ早速品物を……」ポチッ!
―――ゴウンゴウンゴウン……
最原「わっ、棚がせり出て来た!」
赤松「あれ?でもこれ、飲み物の棚だよ?温泉で使う物じゃないよね?」
モノタロウ「あれ~?ボタンを間違えちゃったかな?こっちのボタンだったっけ?」ポチッ!
―――ゴウンゴウンゴウン……!
最原「……今度は飾り物の棚だ。これも違うんじゃないかな?」
モノタロウ「あー、もう!じゃあこっちのボタンだ!」ポチポチ!
―――ゴゴゴゴゴ……!
最原「え……?わっ!?」ドタッ!
最原(あ、足元が揺れて棚が出て来た!これ、どんどんスペースが狭くなってきてないか!?)
赤松「最原君、大丈夫!?思いっきり転んだけど……?」
最原「大したこと無いよ、でも、このままじゃ部屋の中が棚だらけになっちゃう!」
モノタロウ「これじゃない、あれじゃない、これでもない……」ポチポチ…
赤松「モ、モノタロウくん!一度棚を全部しまって!私たちが立つスペースが無くなってきて……」
モノタロウ「え?何か言った?」ポチッ!
赤松「あ……!きゃぁぁっ!?」ズルッ!
最原「あ、赤松さ……うわぁっ!?」ドンッ!
―――以下 最原の回想
「むぎゅっ!?」
転倒し、後頭部を強かに床に打ち付けた僕の顔に何かがのしかかって来た。顔全体を押し潰す様に乗りかかるそれは、とても柔らかく大きい。
「う~!うう~~!」
鼻と口を塞がれ、上手く呼吸が出来ない。視界も真っ暗になっている為何が起きているかも分からない。混乱しじたばたともがいていた僕だったが、次の瞬間、体が凍り付く様な出来事が起きた。
「あんっ……///」
ガタガタと言う機械音が響く部屋の中で僕の耳に届いた女の人の声……それが赤松さんの物だと気が付くのに、時間は要らなかった。
艶の乗った、どこか色っぽい声……同時に僕の顔にのしかかる物体がかすかに震えた事に気が付いた時、僕は自分の身に何が起きているのかに気が付いた。
僕の顔の上にのっているもの……それは、赤松さんの臀部だ。バランスを崩した彼女は、先に倒れていた僕の顔面に尻もちをついたのだ。
視界が真っ暗なのはスカートの中に顔が突っ込まれている為だ。その事に気が付いた瞬間から、僕の顔の感覚が最大限に敏感になった。
肌を擦る布の感触も、その奥から感じられる大きく柔らかい感触も、すべてを欠片も感じ逃さないぞと言うかの様に鋭敏に僕の体が感じ取っていた。
「んっ……!」
息苦しさが限界になった僕は多少の心苦しさと共に息を吸い込む。何とも言えない良い香りと熱く火照った様な匂いを嗅覚が、そして赤松さんの押し殺した喘ぎ声を聴覚が拾い上げ、僕の事を興奮させる。
息苦しく、体も動かせず、胸が締め付けられる様な心の痛みを感じる。でも、僕は幸せだった。とんでもない事をしていると言うのに、もっとこうしていたいと願ってしまった。
「……ご、ごめんね、最原くん!すぐに退くからね……!」
でも、そんな幸せな時間にも終わりが来る。慌てた様子の赤松さんの声が聞こえ、顔から柔らかい感触が離れて行ってしまった。
視界に映り始めるピンク色の布と、形の良い赤松さんの大きなお尻……それをこの目で見ながら僕ははっきりと思った。
(もっと、触れていたいな……)
赤松さんの柔らかさを、重みを、温もりを……その全てをもっと感じていたい。僕はそう思った。そう願った。そして……その願いは叶えられた。
「きゃっ!?」
短い悲鳴、崩れるバランス……数十センチ離れた位置にあった赤松さんのお尻が、もう一度僕の顔に向かって落ちて来る。
一度目と違って勢いが付いていなかった。僕も心構えを決めていた。だから、二度目のヒッププレスは痛みよりも赤松さんの柔らかさの方が大きく感じられた。
「ああっ!ごめん!、ごめんね最原くんっ!」
大声で謝る赤松さん。でも、彼女が謝る必要なんて無い。大きなお尻の柔らかさと温もりと感じながら僕は思う。
これが天海くんの才能のお陰だとしたら、僕は彼に感謝しなければならないだろう……いや、実際そうで、僕は感謝すべきなのだ。
羞恥と罪悪感で小刻みに震える赤松さんのお尻、その感触と、彼女に触れられることへの喜びを噛みしめながら僕は思った。
(僕は、なんて幸運なんだろう……!!!)
―――回想終了
赤松√愛情編
最原「………」
赤松「………」
最原(……あの後、モノスケが戻ってきてくれたおかげで何とか窮地を脱することが出来て、お詫びの品としてお風呂セットもただでもらえたけれど……)
赤松「……あ、あはは、なんか大変な目に遭っちゃったね……」
最原(……僕は最低だ……あんな、あんな邪な考えを浮かべてしまうなんて……!)
赤松「さ、さて!それじゃあ気を取り直して温泉に行こうか!」
最原「……ごめん、赤松さん」
赤松「え……?」
最原「ぼ、僕は……僕は、最低だ……!」
赤松「さ、最原君!?どうしちゃったの!?」
最原「………」
赤松「な、何も気にしなくて良いんだよ!?悪いのはモノスケだし、謝るとしたら何回もヒップドロップしちゃった私なんだからさ!……あ」
最原「ち、違うんだ……僕は、僕は……っ!」
赤松「ストップ!最原くん、そのまま動かないで!」
最原「えっ!?」
赤松「……鼻血、出ちゃってるよ?」
最原「あ……本当だ……!」
赤松「とりあえず食堂に行こう?椅子に座って、ちょっと休もうよ」
最原「う、うん……」
―――食堂
赤松「……はい、ポケットティッシュ。たくさんあるから遠慮なく使ってね」
最原「……ありがとう」
赤松「……どう?落ち着いた?」
最原「………」コクン
赤松「そっか……なら良かった!あんまりウジウジしてると良い事が逃げてっちゃうからね!」
最原「………」
最原(……赤松さんは本当に優しいな……笑顔が素敵で、いつも誰かの事を思いやっていて……そんな彼女に、僕はなんてことを……っ!)
赤松「……駄目だよ、最原くん」ムニッ!
最原「ほえっ!?」
赤松「もっと口角上げてー、笑顔笑顔!ほら、ねっ!?」
最原「あ、あひゃまふひゃん!?ふぁにを……?」
赤松「……ふふ、ごめんね。でも、最原くんにそんな顔して欲しく無いんだ」
最原「………」
赤松「……これは私の我儘なんだろうけど、それでも最原くんには笑っててほしいんだ。自分のせいでなんて言わないで、今の自分に胸を張れる最原くんでいて欲しいんだ……」
最原「あか、まつさ……」
赤松「……ちょっとごめんね」スッ…
最原「え……?」
―――以下 最原の回想
赤松さんの細い腕が僕の背中に回る。綺麗な手が僕に触れる。まるで子供があやされるかのように、僕は赤松さんに抱きしめられていた。
「……大丈夫だよ。私は最原くんの味方だから……嫌いになんかならないからね……!」
彼女の言葉は温かかった。彼女の胸の中が温かかった。彼女の優しさはそれに輪をかけて温かかった。
甘美で、心地良くて、何物にも代えがたい幸せな時間……下心から出た幸せを感じられた先ほどの出来事すらも生ぬるいと感じてしまう様な本当の幸福がここにはあった。
こうして赤松さんに抱かれていると、僕を包み込む彼女の深い愛情が感じられる様な気がしてきた。誰にだって優しい彼女だから、きっと僕だけが特別では無いのだろう。
でも、少しは自惚れても良いだろうか?赤松さんがこうやって抱きしめてくれるのは僕だけなのだと、思ってしまっても良いだろうか?
「あっ……!?」
突然、赤松さんが驚きの声を上げた。赤くなっていく彼女の顔を見ながら僕は気が付く。先ほどの出来事で興奮し、大きくなってしまった自分のモノが彼女に当たってしまったと言う事に……!
何か言わなきゃ、赤松さんに幻滅されるその前に……。そんな焦りを浮かべながらただ口をパクパクしているだけの僕に対し、赤松さんが俯いたまま呟く。
「……私のせい、だよね?」
「え……?」
「私のせいで最原君が、その……こんな風になっちゃったんだよね?だ、だったらさ……」
顔を真っ赤にしながら、何か意を決した様な表情で僕の事を見つめる赤松さん。その瞳を見つめ返しながら僕は彼女の言葉を待つ。
潤んだ瞳で僕を見る赤松さんの唇がかすかに震える。お互いに何も言い出せないまま暫し見つめ合う。
もしも赤松さんが言おうとしている事が僕の考えと同じだった時、僕は自分を抑えられるだろうか?
きっと……到底無理だろう。そう思いながら、僕たちは同じタイミングで喉から声を絞り出した。
―――回想終了
百田「あーっ!良い湯だった!」バーン!
獄原「背中の流しっこ、楽しかったね!」ババーン!
最原・赤松「うひゃいっ!?(裏声)」
百田「お……?終一!?お前どうしたんだ、鼻にティッシュなんて詰めて!?」
獄原「は、鼻血?どこかぶつけたの?」
百田「いや、鼻血を出してるんだから鼻をぶつけたんだろうがよ!一体何があったんだよ?」
最原「え、えっと……う、上から物が降ってきてさ……!」アタフタ
赤松「そ、そう!乗っかっちゃ……じゃ、無くって、落ちて来ちゃってさ!もう大変だったんだよ!」
最原「そ、それで、赤松さんに手当して貰ってたんだ!」
獄原「最原くん、大変だったんだね……そんな時にゴン太はのんきにお風呂に入ってたなんて……うぅ、自分が許せないよ……!」
赤松「ご、ゴン太くんは何も悪くないよ!悪いのはわた……じゃ、無くって、運なんだからさ!」
最原「そ、そうそう!誰も悪くないし、誰のせいでも無いんだよ!だから大丈夫、大丈夫!」
百田「そうか……おっし、じゃあ、赤松、終一の面倒は俺が見るから、お前は温泉に行って来いよ!」
赤松「え!?」
百田「お前が持ってるの、どっからどう見ても温泉用の道具じゃねぇか!風呂に行く途中だったんだろ?後の事は俺に任せろよ!」
赤松「あ、う、うん……じゃあ百田くん、最原くんをお願いね」
百田「おう!任されたぜ!」
最原(……行っちゃったか、でも、これで良かったんだ……あのまま二人で居たら、どうなるか分からなかったんだから……)
百田「終一、血は止まったか?」
最原「うん……僕も落ち着いたら温泉に行って来るよ」
百田「お……?おぉ、お前も風呂に行くところだったのか!なんだよ、赤松と目的地は同じ……はっ!?」
百田(赤松と終一は同じ荷物を持って同じ場所に行こうとしていた……も、もしかして、温泉デートって奴か!?)
百田(思い出してみりゃあ、終一はハルマキに恋の相談をしていたって言ってたじゃねぇか!もしかして、終一は赤松のことを……!?)
百田(じゃ、じゃあ……俺は、二人を引き裂いて終一の邪魔をしちまったってことじゃねぇか!なんてこった!)
百田「お、おぉ、俺は、俺って奴は……」ガクッ!
最原「も、百田くん!?」
獄原「わっ!今度は百田くんが大変そうだよ!何があったの!?」
百田「……ゴン太、お前虫を探してたんだよな……?どうやら、ここにデカい奴が一匹見つかったようだぜ……!」
獄原「えっ!?どこどこ?どんな虫さん?」
百田「あぁ……俺と言う名の……『お邪魔虫』がここに、な……」ガクッ!
最原「も、百田くんっ!?なに!?今の一言はなんなの!?」
獄原「お邪魔虫?初めて聞く虫さんだよ!百田くん、どこにお邪魔虫さんはいるの!?教えて!」
百田「燃え尽きた……燃え尽きたぜ……隕石の様にな……!」ガクッ
最原「百田く~~ん!?」
―――一時間後 温泉
最原(なんとか落ち着いたから温泉に来てみたけど……流石にもう、赤松さんは居ないよね……)
最原「……できたらもう少し話したかったんだけどなぁ」
夢野「なんじゃ?誰と話したかったんじゃ?」
最原「えっ!?あ!夢野さん!」
夢野「なんじゃ、ウチと話したかったのか!殊勝な心がけじゃのう、褒めてやるぞい!」
最原「あ、あはは……夢野さん、温泉に入って来たの?」
夢野「そうじゃ、転子と白銀と一緒に温泉タイムじゃ!楽しいひと時だったのぉ……」ポヤーン…
最原「へぇ、良かったね!……あれ、じゃあその二人は何処にいるの?」
夢野「うむ、白銀は一足先にウチらの分の牛乳を買いに行ってくれておるぞい!ウチはコーヒー牛乳をリクエストしたんじゃ!」
最原「えっと、じゃあ茶柱さんは?」
夢野「転子か?転子は今、着替えてる最中……って、そうじゃ!お主にはちゃんと言わなければならんのぉ!」
最原「……あ!もしかして下着の事……?」
夢野「その通りじゃ!転子の奴がウチの大人パンツを見た時の反応と言ったら面白かったんじゃぞ!」
最原「え、えぇ……?」
夢野「最初に見た時は二度見どころか五度見位はしておったな!それで、信じられないと言った表情をした後で、あ、これはこれでありかも!みたいな顔になりおったんじゃ!」
最原(どうしよう、すごく簡単に想像できる……)
夢野「でもやっぱり破廉恥なのが許せなかったんじゃろうな、気難しい顔と蕩けた顔を猛スピードで入れ替えて行った結果……最終的には、顔半分ずつ二つの顔をしておったわい」
最原「なにそのあしゅら男爵みたいなやつ!?」
夢野「か~っかっか!お主のお陰で大笑いできたわい!それもこれも最原がウチのパンツを選んでくれたおかげ……」
茶柱「……それは一体どういう事ですか?」
最原・夢野「!?」
茶柱「最原さんが夢野さんの下着を選んだ……?つまり、あのとてつもなく破廉恥な下着を夢野さんに渡したのは最原さん……?」
夢野「あわ、あわ、あわわわわ……!」
最原「ちゃ、茶柱さん、落ち着いて僕たちの話を……」
茶柱「……いえ、その必要はありません。なぜなら、男死は死すべきと決まっているからです」
最原「………」ダッ!
茶柱「待ちなさい最原終一!ここで大人しく転子の裁きを受けなさい!」ダッ!
夢野「に、逃げるんじゃ最原!転子が落ち着くまで逃げまくるんじゃーっ!」
最原「言われなくてもそうするよーっ!」ダダダ…
茶柱「待てーっ!最原終一ーっ!大人しく処刑されなさーい!」ポイッ!ポイッ!
最原「うわわ!?茶柱さん、物を投げつけるのは止めてよ!」
茶柱「くぅぅ……浴衣でなければもっと早く動けたと言うのに……転子、一生の不覚です!」ブン!ブン!
最原「待って!椅子とか木彫りの置物とか、当たったらシャレならない物を投げるのは止めてったら!」ダダダッ!
最原(だ、駄目だ!何とか外まで逃げださないと茶柱さんにやられる!次の角を曲がったら全力疾走で寄宿舎まで逃げかえるんだ!)
茶柱「まてーっ!変態ドグサレ男死、待てーっ!」ドドド…!
最原「よ、良し!全力ダッシュだっ!……え!?」
白銀「いや~、やっぱりお風呂上りは普通の牛乳を一気に限るよね~!」グビグビ…
最原「し、白銀さん!?お、お願いだからそこを退いてーっ!」
白銀「え?最原く……きゃぁっ!」ドンッ!
最原「うわぁっ!」ドサッ!
茶柱「なんとぉっ!?」ドドサッ!
―――以下 最原の回想
「あいたたた……何?どうなってるの?」
「う、う~ん……」
廊下を全力疾走していた僕は白銀さんにぶつかり、押し倒す様な格好で転んでしまった。そんな僕たちに躓いた茶柱さんもまた、僕の上にのしかかる様にして倒れている。
「う~……地味に重いから、二人とも早く退いてくれないかな?」
完全に巻き込まれる事になった白銀さんの責める様な声が聞こえる。勿論僕もすぐにそうしてあげたいのだが、それ以上に大きな問題があった。
「む~……むうぅ~~~っ!」
「ひゃあぁっ!?」
僕が口を開きくぐもった声を出した瞬間、白銀さんが大きな声で叫んだ。驚きと羞恥に染まったその声を聞きながら、僕は再び彼女に申し訳なく思う。
僕の顔はそれはもう綺麗にすっぽりと白銀さんの胸の谷間に押し付けられていた。制服では無く浴衣を着ている彼女の胸元ははだけており、素肌に直接顔を突っ込む形になってしまった僕は大いに赤面する。
「さ、最原くん、早く退いてよ~!地味に恥ずかしいんだからさ~!」
勿論そうしてあげたい。でも、それは不可能なのだ。なぜなら、僕も上に乗っかっている人のせいで身動きが取れないのだから。
「う、う~ん……」
僕の背中側にのしかかる茶柱さんは身動き一つせずに呻いている。転倒の衝撃は一番少ないはずなのに、何故だろうか?
でも、その答えよりも重大な問題が僕にはあった。それは僕の後頭部に当たる茶柱さんの胸だ。
白銀さんと同じく浴衣である為か、直接見て確認は出来ないものの後頭部からの感触で考えると大分肌が露出されているらしい。おかげで僕の頭は柔らかいクッションに包まれているかの様に固定されていた。
「お、重い……恥ずかしい……こんな死に方はやだよぉ~……」
「う~~ん……うう~~ん……」
顔面を抑えるのは地味に大きな白銀さんのおっぱい。シミの無い綺麗な肌が目に映り、適度な柔らかさが僕の顔を包む。
後頭部に押し付けられるのは茶柱さんの豊かなおっぱい。はだけた浴衣の間から見える彼女の肌が頭を包み、僕を柔らかく僕を固定している。
白銀さんと茶柱さんの二人の胸にサンドイッチにされた僕の頭部は、むにゅむにゅと形を変えるその胸の柔らかさに翻弄され続けていた。
「さ、最原くん……もしかして動けるけど、私の胸に顔を突っ込んでいたくてわざと動かないわけじゃ無いよね?」
「む、むうぅぅぅ~~~っ!」
「ひゃぁんっ!か、顔を動かさないでよぉっ!」
白銀さんの言葉を否定する為に大きく首を振る僕、しかし、そのせいで揺れ動いた白銀さんの胸により顔を埋もれさせる形になってしまった。
茶柱さんも完全に気を失っているのか体重を僕に預けて来る。後頭部と顔面にさらに強く押し付けられる二人の胸を前にして、僕の理性は蒸発寸前だった。
「あぁ、最原くん……おっぱいサンドだなんてとんでもないto loveる!だね……リト君も真っ青だよ……」
「うむ……う、うぅ……」
「あはは……もしかして窒息寸前なの?もはや笑うしかないよね……」
呆れた様な、運命を受け入れたかの様な白銀さんの乾いた笑い声を耳にしながら、僕は命の危険と必死に戦っていた。白銀さんの言う通り、息が出来なくて窒息寸前だったのである。
「おっぱいで窒息だなんて幸せな死に方だね……最原くん、私の地味な胸で昇天させてごめんね……」
どうやら白銀さんの中では僕が死ぬことは確定事項らしい。そんな事になってたまるかと歯を食いしばった僕が必死に腕立ての要領でのしかかる茶柱さんの体をどかそうとした時、突如として僕の体にかかっていた重力が消えたのであった。
―――回想終了
夢野「んあーっ!転子、最原、白銀、大丈夫か!?」
最原「げほっ、ごほっ……ゆ、夢野さん、助かったよ……!」
茶柱「う~ん……ぐへへ、駄目ですよ夢野さん、そこは女の子同士でももっと分かり合ってからじゃないと……」ニマニマ
白銀「これはひどい、早く(頭の)病院に連れて行かないと駄目だね」
夢野「流石のウチでもドン引きじゃのぉ」
最原「あはははは……」
白銀「……それにしても、どうして茶柱さんは気絶しちゃったんだろうね?一番上だったって言うのにさ」
夢野「……ん?なんじゃこれ?」ヒョイッ
最原「それ、牛乳の空き瓶だね。どうしてここにこんなものが?」
白銀「あ!それ、私がさっきまで飲んでたやつだよ!ぶつかった時に放り投げちゃったけど、割れなくてよかったぁ~!」
最原「……そうか、分かったぞ!茶柱さんは白銀さんが投げたこの空き瓶を頭に受けて気絶したんだ!」
夢野「おお!流石は超高校級の探偵じゃ!これで事件は解決じゃな!」
白銀「……いや、私がセクハラを受けた事実は消えないからね?」
最原「ぐっ……ご、ごめん……わざとじゃ無かったんだけど……」
白銀「それは分かってるけど、こんな場所を走り回るなんて危険だよ!地味に危ないんだからね!」
最原「はい……反省してます……」
夢野「白銀よ、気持ちはわかるがあまり最原を責めるでない。最原も命の危機じゃったんじゃからな」
白銀「……はぁ~、まぁ、そこまで気にはしてないから良いけどさ……でも、次回からは気を付けてね」
最原「ご、ごめん……分かったよ……」
夢野「……では、今度こそ一件落着じゃな。ウチらは転子を部屋まで運ぶから、最原は温泉を楽しんでくるが良いぞ!」
白銀「え……?ウチ『ら』って事は地味に私も入ってるんだよね?私、肉体労働は苦手なんだけどな……」
最原「え、えっと……ファイト!」
白銀「やる気の無い励ましは無用だよ……」ズルズル…
夢野「んあ~……重いぞ転子!少しはダイエットせい!」ズルズル…
茶柱「ふひひ……夢野さん、夢野さ~ん……」ジュルリ…
最原「……ふぅ、危ない所だったけど何とか一命をとりとめたぞ。さてと、今度こそ温泉に入るとするか!」
317 : 以下、名... - 2017/02/19 14:58:28.34 LYaWLFYoO 223/1000そういや女子達から最原に対する好感度って今どのくらいあるんだろ?
318 : 以下、名... - 2017/02/20 17:09:04.43 1mflw61+0 224/1000>>317
絆のかけらの数は2個ずつ。個人的な感情としては
赤松 気になる男子 ほぼほぼ好き
春川 信用できる人間 それ以上でもそれ以下でもない
東条 同上 信用はしている
入間 頼りにはしている。でも特別視はしていない
夢野 良い友人 好感度的には高め
茶柱 男死 ちょっとは信用してもいいレベル
白銀 ゲームを面白くしてくれるキャラ 個人的な感情は特に無い
夜長 お持ち帰り希望 神ってる
くらいの感じでご覧ください。あくまで現状ですので、これから先に変化はあるでしょうけどね
―――温泉 脱衣所
最原「……脱衣所の中も普通なんだな。あのモノクマが作ったものなんだから、何か仕掛けがあると思ってたんだけど……」
モノクマ「失敬な!ボクはそんなことはしません!」ピューン!
最原「う、うわっ!?」
モノクマ「まったく、ボクは善良なクマだよ?危ない仕掛けなんか作るわけないじゃないか!」
最原「言っててまったく説得力のないせりふだって自覚はある?」
モノクマ「……まぁ、失礼な最原くんの言葉はスルーしてと……ボクがここにきたのは、新しい校則の説明を君にするためなんだよ」
最原「新しい校則だって……?」
モノクマ「うん。2つあって、どっちも温泉に関わる事だから、今まさに温泉に入ろうとしている最原くんに教えに来たってわけ」
最原「……それで?その内容ってなんなのさ?」
モノクマ「簡単だよ。『温泉内での着衣の禁止』と『湯船の中では全裸』ってだけ。温泉の中で服を着るなんておかしいし、タオルを湯船につけるのはマナー違反だからね!」
最原「……二つともおかしいことじゃあないか」
モノクマ「でしょ?これを守って、最原くんも楽しい温泉ライフを送ってね~!」ピューン!
最原「……まぁ、そんなに気にすることでも無いか。さて、僕も温泉に入ろうっと」ガラガラ…
―――以下 最原の回想
温泉に続くドアを開け、足を踏み出した僕。固いタイルの感触を足の裏で感じながら浴室の中に入ると、湯煙の中に人の影が見えることに気がついた。
背の高さから百田くんか天海くんだろうと考えた僕はその人影に近づいていく、軽く挨拶をして一緒に温泉を楽しもうと考えていた僕だったが、ふとした拍子にその足が止まった。
「最原くん……?」
そこに居たのは、この男湯に居るはずの無い人物だった。彼女もまた僕のことを信じられないと言った様子で見ている。
細く綺麗な体を一枚のバスタオルで隠した姿でこちらを見る彼女はとても美しかった。完成された美術品だといっても過言では無い位だ。
すらりと伸びた脚、細く綺麗なうなじ、そしてバスタオルに包まれ直接見る事は叶わない体も、うっすらとラインが見て取れる。
超高校級のメイド 東条斬美さんの姿は、僕にとって眩く、見とれてしまうものであった。
下品すぎず、かといって幼すぎず……その丁度の部分を切り取ったような東条さんの姿を見ると自然と唾を飲み込んでしまう。
お互いに驚いた様子で見つめ合っていた僕たちは、数秒の間そうしたまま立ちつくしていたのであった。
―――回想終了
東条「……最原くん、どうしてここに?入り口の立て看板を見なかったの?」
最原「た、立て看板?」
東条「清掃のため立ち入り禁止と書いておいたはずなんだけど……その様子だと知らないみたいね」
最原「ぼ、僕、そんなもの見てな……あ!?」
最原(もしかして茶柱さんに追い掛け回された時に倒れちゃったとか!?下手すると茶柱さんが薙ぎ倒した可能性もあるぞ……!)
東条「……最原くんに限ってわざとということは無いでしょうけど、あまり見られて気分の良い物ではないわ。出て行ってくれると嬉しいのだけれど」
最原「あ、ご、ごめん!すぐに出て行くよ!」ダッ!
東条「……なんだか最近、こんなことが増えている様な……?いえ、きっと気のせいね。ただの考えすぎでしょう」パッパッ
―――寄宿舎
最原「……結局、温泉には入れなかったな。でも、今日だけってわけでもないし、明日入ればいいか」
最原(これで今日のラッキースケベは終わりだよね?もう、女の子たち全員と会ったわけだし……)ガチャ…
夜長「やっはー!お帰りしゅうい……」
最原「」バタン!
最原(……落ち着け最原終一、どうやら僕は異次元のドアを開けてしまったようだ。まさか僕の部屋の入り口が、夜長さんの部屋の中につながっているなんてな……)
最原「大丈夫、もう一度開けば誰も居ない僕の部屋の中に入れるはずさ!さぁ、ワンモア……」ガチャッ
夜長「どした~終一?帰って来たんじゃないの~?」
最原「」バタン!
最原(ど、どういうことだ?何で僕の部屋の中に夜長さんが?ここは間違いなく僕の部屋なのに……!)
最原(い、いや、それよりも不味いのは僕が彼女と二人っきりになろうとしていることだ!このまま捕まったら間違いなくとんでもないことになる!)
最原「に、逃げないと……誰かの所へ行かないと!」
夜長「……駄目だよ。終一……!」ガシッ!
最原「よ、夜長さ……うわっ!?」グイッ!
夜長「やっはー!終一確保~っ!う~ん、神ってるね~!」
最原「よ、夜長さん!?どうやって僕の部屋に……?」
夜長「ん~?小吉にピッキングしてもらったんだよ~!小吉は良い子だね~、きっと神様も褒めてくれるよ~!」ズルズル
最原「お、王馬くんが……?うわっ!?」ポーン!
夜長「よしよし!ベッドの上にナイッシューだね~!さてと……終一、始めよっか?」
最原「は、始める……?始めるって、何を……?」
夜長「……そんなの決まってるじゃん。とっても楽しい事だよ……!」ニタァ…!
夜長「だいじょぶだよ終一……な~んにも怖がることはないんだよ~……!」ガバッ!
最原「ど、どいて!離れてよ夜長さんっ!」ジタバタ
最原(な、なんでだ!?どんなに暴れてもびくともしない!すごい力だ!)
最原「だ、誰かっ!助けてーっ!」
夜長「……無駄だよ終一、今、ここには終一とアンジーしかいないんだよ……!どんなに声を上げたって、だーれもここにはこないんだよー……!」
最原「そ、そんなっ!?」
夜長「……終一、なんでそんなにアンジーから逃げようとするの?アンジーが怖い?」
最原「う、うぅ……」ビクビク
夜長「だいじょぶだよ~!アンジーは終一のこととっても大事にするよ~!神様もそうしなさいって言ってるしね~!」
最原「そ、それなら僕を放してよ!」
夜長「……それは出来ないよ。残念だけど、それはしちゃいけないんだよ~!」
最原「な、何でさ!?」
夜長「ん~……そんなこと聞いてどうするのかな~?」
最原「えっ……!?」
夜長「理由を聞いたところで終一の運命は変わらないよ?だったら、そんなこと聞くだけ無駄だよね~?」
最原「そ、そんな……でも、僕はっ!」
夜長「……終一はアンジーが嫌いなの?」
最原「え……?」
夜長「アンジーは終一が好きだよ。大、大、大好きなのだ~!……だから、一緒に楽しいことしたいって思うんだよ」
最原「あ、アンジーさん……?」
夜長「……終一はアンジーが嫌い?楽しいこと、一緒にしたくないの?」
最原「ぼ、僕は……僕は……」
夜長「………」クスリ…!
最原「……僕は、アンジーさんの事、嫌いじゃないよ」
夜長「わ~い!アンジーたちは両思いだね~!それじゃあ、もうなにも問題は……」
最原「でも、こんな事はしたくないよ……!」
夜長「……ん~?」
最原「こ、こういうことって、もっとお互いを良く知って、絆を深め合ってからすることだよ!僕は、アンジーさんのことは嫌いじゃないけど、こういうことをしたいと思うほど好きでもないんだ!」
夜長「………」
最原(……い、言ってしまった。下手に刺激しないほうが正しいってわかってたけど、はっきり言わないとなんだかんだで丸め込まれるに決まってる!もう、これしかなかったんだ!)
最原「あ、アンジーさん……?」
夜長「……そっか、なら仕方が無いね~」
最原「あ……!」
夜長「終一はアンジーのこと、そこまで好きじゃないのか~。なら、仕方が無いよ~」
最原「よ、良かった!わかってくれたんだね!」
夜長「うん、仕方が無いから無理やり話を進めるね~!」
最原「えっ……!?」
―――以下 最原の回想
わかってくれたと思っていた。でも、アンジーさんは僕の考えのスケールに収まる人なんかじゃなかったみたいだ。
唐突に……本当に唐突に、唇に何か柔らかいものが触れた。それがアンジーさんの唇だと理解するまでに、たっぷり10秒ほどかかってしまった。
(キ……ス……?)
甘くて、ほろ苦くて、どこか熱い感じがする……それが、高校生まで生きてきた僕のファーストキスの感想だった。じっくりと唇を触れ合わせた後、唇を離した夜長さんは無邪気な笑顔を見せた。
「……終一の初めて、もらっちゃった~!」
嬉しそうに笑い、再び僕に顔を近づけてくる。二度目のキスに際して、彼女は自分の体を僕にもたれ掛からせてきた。
唇と体全体から伝わる夜長さんの熱、鼓動、柔らかさ……一度目とは違い、自分の身に何が起きているか理解できている僕は、そのすべてを余すことなく体感していた。
「……さぁ、次は終一の番だよ?」
艶かしく動く夜長さんの手が、僕の右手を取る。それを自分の頬に触れさせると、またあの無邪気な笑顔を浮かべながら言った。
「今度は、終一がアンジーにキスする番だよ?」
手の甲から感じるアンジーさんの小さな手の感触、手の平から感じるアンジーさんの頬の柔らかさと温もり……それが、僕から正常な思考を奪っていった。
「アンジーのこと、好きになってくれたよね?あとは、終一が素直になるだけだよ~……!」
じりじりと近づくアンジーさんの顔。アンジーさんが僕に向けて唇を近づけているのか、それとも僕がアンジーさんを引き寄せているのか、僕には判断がつかなかった。
「……終一が素直になったら、楽しいことを一緒にしようね~!……終一のハジメテ、アンジーが全部もらっちゃうからね~……!」
優しい様で怖いアンジーさんの声、暖かい様で心が冷えるほど冷たく感じるアンジーさんの体、そして、無邪気に輝くのに、深い闇の様に引き込まれそうになるアンジーさんの瞳……そのすべてが、僕にとっては毒の様だった。
(……良いんじゃ、ない、かな……?)
この、天使のような小悪魔を好きに出来ると言うのなら
神様の様な不思議な包容力を持つ少女にすべてを受け入れて貰えるのなら
張りのある褐色の肌と、あどけない雰囲気とは裏腹に良く育った体を弄べるのなら
夜長アンジーという少女を手に入れられるなら、ここで唇を交わす事なんて、途方も無く小さなことに思えた。
「……それで良いんだよ、終一。アンジーと一緒に、楽しいこと一杯にしようね~……!」
その言葉を聞くと、この行動が正しく思えてきた。あぁ、これで良いのかと不思議な安心感が生まれる。
確かに生まれた熱と欲望に身を焦がしながら、僕はアンジーさんのくれる安らぎにすべてを委ねようとした……
―――回想終了
百田「おーい!終一、いるか~!?」ドンドン!
夜長「!?」ビクッ!
最原「も、百田くん……!?」ビクッ!
夜長「あっ……!」
最原「も、百田くん!い、いるよ!僕は中にいるよーっ!」ガバッ!
夜長「……あ~あ、駄目だったか~……」
百田「おう、やっぱ部屋に居たのか!……あれ、アンジーも居たのか?」
最原「あ、い、いや、これはその……」
夜長「うんとね~、アンジーは今、丁度終一の部屋に遊びに来たんだよ~!」ニコニコ
最原「え……?」
百田「なんだ先客かよ。せっかく二人で夜風呂でもと思って誘いに来たのによ~……」
夜長「ううん、アンジーのことは良いから、解斗は終一を誘うといいと思うな!」
最原「えっ!?」
百田「お?良いのか?終一に用事があるんじゃねぇの?」
夜長「主は言いました……今はその時では無いと。だから、アンジーの用事はまた今度にするよ~!」
百田「そうか!なんだかよくわからねぇけど、遠慮なく終一を誘えるって事だな!」
最原「………」
夜長「じゃあアンジーは帰るけど……終一、忘れないでね?終一は、必ずアンジーのことを好きになるってことをさ……!」
最原「う、うぅ……!」ビクッ!
夜長「……というわけでまた明日!ぐっばいなら~!」ピューン!
百田「はは、やっぱ夜長の奴はよくわからねぇなぁ……終一?」
最原「え、あ、ああ、どうしたの?」
百田「どうした?なんかあったのか?顔色が……」
最原「な、なんでもないよ!それよりお風呂だったよね!一緒に行くから、少し待っててよ!」
百田「お、おう。なら寄宿舎の入り口で待ってるぜ!」バタン!
最原(……忘れよう。出来るだけ早く、忘れるんだ……何も無かったって、そう思わなきゃ……!)
―――数分後 温泉 露天風呂
……カポーン コーン
百田「……満天の星空の下、男二人で裸の付き合い。友情を深める男の儀式を……って思ってたのによぉ!」
王馬「にしし~!良いお湯だよね~、心が癒されるよ~!」
獄原「王馬くんもそう思う!?やっぱりお風呂って良いよね!」
キーボ「これが温泉……記録に留めておきます!」
星「ったく……お前ら、風呂くらい静かに入れないのか?」
真宮寺「クク……無理な相談だろうネ。僕はもう、諦めたヨ」
百田「なんでお前らが居るんだよ!?」
天海「あはは、ものの見事に全員集合っすね!」
王馬「良いじゃん良いじゃん!男子全員の親睦を深めるって事でさ!」
百田「お前に言われても納得できねぇよ!」
最原「ま、まぁまぁ、王馬くんの言う通り、ここは仲良く温泉を楽しもうよ」
王馬「さっすが最原ちゃん、わかってるぅ!お風呂を出たらみんなで牛乳は鉄板だよねー!」
最原「あ、あはははは……」
百田「……ちっ、まぁ、別に構いはしねぇか……でも、こうやって男が集まったならするべき事はひとつだな!」
天海「おや?百田君はなにをするつもりなんすか?」
百田「決まってんだろ!男のプライドをかけた勝負、自分のロケット比べだ!」
最原「!?」
王馬「にゃはは~!百田ちゃんってばお下劣なんだから~!……でも、そういうの嫌いじゃないよ!」
真宮寺「……たまには観察される側になってみるのも悪くないかもしれないネ」
獄原「ロケット……?なんだかよくわからないけど、ゴン太も頑張るよ!」
星「おいおい……まさか本気でそんなくだらない事をするつもりじゃねぇだろうな?」
百田「下らないとは何だ!?これは男の誇りをかけた一世一代の勝負だ!……さては星、お前、自信がねぇんだな?」
星「ふっ……そんな安い挑発に乗るかよ。俺は降りるぜ」
王馬「まぁまぁ、待ってよ星ちゃん!なら、俺の案はどう?」
星「あぁ……?」
王馬「……みんな、耳を澄ませてみてよ」
最原「え、ええっと……?」
百田「ん……?こ、これは!?」
―――キャー!赤松さん大きいです! そ、そんなにまじまじ見ないでよ……///
―――でかさなら俺様だって……ぶべらっ!? あ、ごめん、見えなかった。
―――魔力に割いてるせいじゃ、そうなんじゃ…… 夢野さん、背中流そうか?
―――やっはー!大きいお風呂だね~! アンジーさん、泳いでは駄目よ
最原「女子たちの声……?隣から聞こえてくるぞ……」
百田「……王馬、てめぇ、まさか!?」
王馬「そのまさかだよ……俺は、男子全員による女子風呂覗きを提案するよ!」
星「……どの道くだらねぇじゃねぇか」
獄原「えっ!?で、でも、覗きは悪い事なんじゃ……?」
王馬「ゴン太!男同士の友情よりも、つまらないルールを取るつもりか!?」
獄原「え、ええっ!?」
王馬「ゴン太が友達よりもルールを取るやつだったなんて、俺はすごく残念だよ……」
獄原「ご、ごめん!ゴン太がどうかしてたよ!友達のほうがずっと大事だよね!」
最原「い、いやいや!覗きは犯罪だよ!?止めるほうが正しいんだって!」
百田「そうだぜ王馬!お前も男の勝負に勝てる自信が無いからって逃げんじゃねぇ!」
王馬「にしし……自信が無いわけじゃないよ。どちらかと言えば、みんながショックを受けないようにするための提案なんだけどな~!」
百田「うるせぇ!やるなら男同士の勝負だ!」
王馬「覗きのほうがロマンがあるよね~?」
最原(困ったな……完全にどっちかをやることは確定みたいだぞ)
百田「勝負だ!」
王馬「覗きだよ!」
最原(……あ、決着がついたみたいだぞ。結局やることになったのは……)
―――勝ったのはどっち?下三つまでの多数決で決定
342 : 以下、名... - 2017/02/21 22:36:48.62 aHWDy2/Jo 241/1000男同士
343 : 以下、名... - 2017/02/21 22:36:51.98 DXAkqMuVo 242/1000覗き
344 : 以下、名... - 2017/02/21 22:37:04.64 bLzs6BMPo 243/1000何で多数決取る必要があるんです?
ロケット
350 : 1 - 2017/02/22 00:29:02.71 bvXURW5sO 244/1000携帯から失礼します。1でございます。PCから書き込みたかったのですが、回線の調子がおかしいのか上手くいかないのでこちらから失礼させてもらいました。
多数決の答えが出た後に書き込もうと思っていた事を書かせて頂きます。
前に章の合間のサブイベントで、女の子の感情が切り替わるとお話したと思いますが……実は、本編内での選択肢の中でも、微妙に今後の展開に影響を及ぼすものがあったりします。僕が多数決を取るときは、そういう可能性があるかもとお考えください。
今回、僕がお知らせに参ったのは見事皆様が多数決の結果で、今後の影響を及ぼす選択肢を選んだからであります。
エンディングには直接関わる訳ではありませんが……v3の裏ルートの様に、ちょっとしたオマケを楽しむ感覚でお探しください。
なお、今回のイベントにおける今後の展開のヒントをお教えしますと、この後の誰かの発言で、女子の誰かが傷つくことになります。それが誰で、どんな影響を及ぼすのか?それもお楽しみください。
……え?もっと早く言えって?すいません、ちょっと意地悪したくなっちゃったんです。続きを明日書き込むので、お許しください
百田「覗きなんて男らしくないこと出来るか!ここは男の戦いで決まりだ!」
天海「覗きが女子たちにバレたら、半殺しどころか死体発見アナウンスが入る可能性ありますからね」
キーボ「覗きなんてやめておくに限りますね」
王馬「そうだぞゴン太!犯罪なんて駄目に決まってるじゃないか!」
獄原「ええっ!ご、ごめん!」
最原「いや、ゴン太くんが謝る必要はないからね?」
星「まぁ、犯罪をしないことに決まって良かったとは思うが……こういうのは、言いだしっぺから始めるというのが決まりだよな?」
百田「俺か!?良いぜ、もともとそのつもりだったからな!」
真宮寺「ククク……やる気だネ、百田くん……」
百田「あたぼーよ!よっしゃ、よく目に焼き付けろよ!これが宇宙に轟く、百田解人さまのロケットだーっ!」ザパァッ!
獄原「お、おおっ!」
キーボ「……ほうほう、これが男性の……」ジーッ
百田「どうだ!?よく見てみると良いぜ!だーっはっはっは……」
王馬「……言うほどたいしたモノでもないね」
百田「な、なぬっ!?」ガビーンッ!
真宮寺「ククク……大きさ的には平均以上だけど……確かに決して人並み外れたサイズではないネ」
獄原「あのね!ゴン太の方が大きいよ!」
百田「な、なに~~っ!?」
王馬「あーあ、言いだしっぺのトップバッターがこれじゃ、先が思いやられるな~!」
百田「ぬぐぅっ……そ、そこまで言うなら王馬!次はお前が見せてみろよ!」
王馬「うん、良いよ~!それ~っ!」ザパッ!
キーボ「……これは、どうなのでしょうか?」
天海「体格に合っていると言うか、それ相応というか……」
百田「お、お前だって大した事無いじゃねぇか!俺よりちっせぇし!」
王馬「……わかってないなぁ、百田ちゃんは……大事なのは大きさよりも、テクニックだよ」
百田「て、テク……!?」
王馬「乱暴に突っ込むだけじゃなくて、女の子が満足できるようにしてあげないとね!そこにサイズは関係ないんだよ!」
百田「お、おおぉ……!?」
真宮寺「……何でだろうネ?彼がそう言うと百戦錬磨の強者に思えるヨ」
百田「ぐぬぅ……なんだかしらねぇが、負けた気分だぜ……」
王馬「大体、俺みたいな顔して下半身に化け物飼ってる奴なんてそうそう居ないって!フィクションじゃあるまいし!」
百田「……それなら星!次はお前だ!」
星「……あぁ?」
百田「この中で一番小さいお前のロケットがどれだけのモノか……確かめさせてもらうぜ!」
最原「ちょ、ちょっと百田くん!星くんは嫌がってたし、無理やりそんな事しなくても……」
星「……構わねぇぜ」
最原「えっ!?」
星「まぁ、人様のモノを見といて自分は逃げるってのもシャクだしな……ほらよ」ザバァンッ!
全員「!?」
星「クックック……どうした?揃って固まりやがって」
百田「こ、こここ、これは……!?」
獄原「すごい……!ゴン太が昔見つけた巨大ミミズさんより大きいよ!」
キーボ「あの身長でこんな大きなモノを持っているなんて……!?」
真宮寺「まさに圧倒的な王者の風格だネ」
王馬「う、うわぁぁん!すごい敗北感だよーーーっ!」
星「……ふっ、せいぜい自信を無くさないこったな」
百田「ぐっ、おぉ……こ、これは予想外だったぜ……!」
キーボ「まさかの伏兵の登場ですね」
真宮寺「クク……次が行き辛くなってしまったネ……」
最原「確かに、あの馬並みのモノを見せられた後だときついよね……」
天海「……あ、じゃあ俺が行きますよ」
百田「な、なにっ!?その余裕綽々の表情、お前もモンスターサイズなのか!?」
天海「まさか、普通っすよ、普通」ザパッ
最原「あ、本当だ」
真宮寺「並だネ、並」
キーボ「天海くんは平均サイズと記録っと……」
天海「……さすがにそこまで普通と言われると傷つくっすね」
王馬「でも、平均サイズの天海ちゃんのおかげで流れが普通になったね!ナイスだよ、普通ちゃん!」
最原「もう追い討ちはそこまでにしてあげなよ……」
獄原「よ~し!次はゴン太が行くよ!」ザッパァン!
全員「………」
獄原「どうどう?みんなはどう思う?」ワクワク
百田「……予想はしていたさ、あぁ、していたよ」
星「ふっ……流石にあの体格には勝てねぇか」
獄原「紳士だからね!」
キーボ「あ、あれが、王馬くんと同じモノなのですか……!?まるで別物じゃないですか!」
王馬「おいキー坊!比較対象に俺を選ぶなよ!この鉄くず!」
天海「た、確かに、獄原くんのモノは規格外っすね……」
真宮寺「良いものを見させてもらったヨ……人間って、良いよネ……!」
最原「こ、子供の腕くらいはあるんじゃないかな……?」
獄原「紳士だからね!」
王馬「……まったく、せっかく普通サイズちゃんが空気を戻してくれたのに、ゴン太のせいで全部台無しだよ!」
獄原「えっ……そ、そうなの!?」
天海「……人をサイズで呼ぶのやめて貰えませんかね?短小くん」
王馬「あん……?」
天海「なんすか……?」
最原「ふ、二人とも落ち着いてよ!」
真宮寺「ククク……なら、そろそろ僕が行こうかな?」
百田「真宮寺、お前!この空気で行くつもりか!?」
真宮寺「大トリは嫌だからネ。まぁ、見てもあんまり面白いモノではないと思うけど……」ザパァ…
キーボ「これは……やや変則的な形ですね」
星「大きいというよりかは長いな」
王馬「うわ、蛇みたい!気持ち悪い!」
真宮寺「……あんまり馬鹿にするようだと、神経を抜き取るヨ?」
王馬「じょ、ジョークだって、怒らないでよ真宮寺ちゃん……」
真宮寺「……ククク、まぁ良いヨ。でも、つまらないモノを見せただけじゃ申し訳ないし……ひとつ話をさせて貰うとしようかな」
天海「この状況で話が出来るなんて、真宮寺くんもある意味ではすごいっすよね」
真宮寺「……せっかく裸を見せ合ってるんだし、今回のテーマは『裸』にしようかな。そこから民俗学を語っていくヨ」
百田「裸から民俗学を語るなんて出来るのか?」
真宮寺「超高校級の民俗学者をなめてもらっちゃ困るネ……どんな所にも人が生きる以上違いは違いが生まれるもの……そのルーツを紐解くのも僕たち民俗学者の役目だヨ」
王馬「面白そう!聞かせて聞かせて!」
真宮寺「クク……では、僕の体験談なんだけどネ。たくさんの民族を見てきた僕だけど、その中には裸を見られる事に抵抗感がない部族もあったりしたんだヨ。理由は大きく分けて3つに分けられるんだけど……みんなには、それがわかるかな?」
百田「裸を見られる事に抵抗がない部族……?全員が露出狂なのか!?」
王馬「そんなわけないでしょ?百田ちゃんは馬鹿だね~」
百田「んなっ!?じゃ、じゃあ、お前にはわかんのかよ!?」
王馬「当然じゃん!正解は……『服を着る習慣が無い人たち』だよね?」
真宮寺「正解だヨ。一番多いパターンがこれだネ。習慣的に服を着るということが無い人たちにとって、裸なんて隠す必要が無いものなのさ」
天海「なるほど、そういうことっすか」
真宮寺「そういう部族は青年期になると体がすごく丈夫になるけど、そこまで育つ子供の間の死亡率がとても高いんだよネ。加えて体が弱る老年期では簡単に体調を崩すから、寿命も長く無いんだヨ」
最原「そうなると言い伝えとか歴史を語る人が居なくなるから、そういったものが残されなくなる可能性が高いね」
真宮寺「素晴らしい考察だヨ、最原くん。君の言うとおり、そういった部族には語り継がれるものは多くないんだ。その代わり、それでも語り継がれているものが非常に影響力が強い物だって分かるんだヨ」
百田「へぇ……確かに、裸一つって言うキーワードだけでそこまで分かるんだな!」
真宮寺「正確にはそれを基にした調査があってのことだけどネ……さて、後二つだけど、分かるかな?」
キーボ「う~ん、そうですねぇ……」
獄原「ゴン太はよく分からないよ……」
真宮寺「ククク……ちょっと難しかったかな?でも、ヒントは君たちの目の前にあるんだけどネ」
天海「ヒントは目の前……っすか?」
最原(目の前……?僕たちの目の前に居るのって……あ!)
最原「もしかして、『裸よりも隠したい物』がある人たちって事?」
真宮寺「素晴らしいヨ最原くん、大正解サ!」
百田「は、裸よりも隠したい物ってなんだよ?」
真宮寺「これは考え方が根本的に違うんだよ。その人たちにとって、裸は見られてもかまわないけど素顔を見られることは何よりも恥だと考えられている……とかネ」
星「……なるほどな。どっかの国では未婚の女性は顔を隠すものって言われてて、実際にそうしてる所もあるわけだ。その延長線と言ったところか?」
真宮寺「そう考えて貰えると分かりやすいかもしれないネ。君たちの目の前に居る僕が温泉でもマスクを外さないように、裸の姿よりも見られたくないものがある人だっているってことサ」
キーボ「なるほど……話をしている真宮寺くんこそがヒントだったというわけですね!」
真宮寺「そういうことサ。最原くんの素晴らしい考察には感動を禁じえないヨ。……さて、最後のひとつだけど、これは相当特殊だから言ってしまおうか。と言っても、実は最初のほうにそれに近しい答えが出てたんだけどネ」
百田「……もしかして、俺の言った全員が露出狂ってやつか!?」
真宮寺「そうそう、それなんだヨ。王馬くんはありえないって言ったけど、決してそういうわけでもないのサ」
キーボ「では、その人たちは常に裸と言うわけですか?」
真宮寺「いや、そういうことでも無いヨ。……その部族には、定期的に若い男女が数名選ばれて一日裸で過ごすと言うルールがあるんだ。普通はそんなルール嫌がるものだよネ?でも、選ばれた人たちは大喜びするのサ」
百田「げぇっ!根っからの露出狂ってことかよ!?気持ち悪いな……」
真宮寺「いやいや、彼らは露出に喜びを見出しているわけではないヨ。彼らが喜ぶ理由……それは、裸を見られることで美しくなれると信じているからなんだヨ」
獄原「ど、どういうこと?」
371 : 以下、名... - 2017/02/22 22:06:04.84 8iYdo6AVO 256/1000前にも思ったけどやっぱこの>>1塩じゃね
372 : 以下、名... - 2017/02/22 22:10:26.78 wR9zGPeZO 257/1000絶対この>>1塩やってるわ
真宮寺「見られる事で女は美しくなる……って、聞いたこと無いかな?モデルさんたちが美しいのは、その効果のお陰だって言ってる人も居るんだよネ」
キーボ「そんなの非科学的ですよ!モデルさんたちが美しいのは、彼女たちが努力してるからです!」
真宮寺「確かにそうかもしれないネ……でも、実際に実験結果で、人前に長く出続ける女性のほうが若々しい状態を持続できたって言うことも証明されているんだヨ。一概にすべてをありえないって言ってしまうのは良くないと、僕は思うネ」
天海「……花を普通に育てるよりも、話しかけながら育てた方が綺麗に育つって言う話を聞いたことがあります。俺たちが考えているより、思い込みの力って大事なのかもしれないっすね」
王馬「つまり第三の考え方は『裸を見られる事で何らかの益があるから、喜んで裸を見せる人たち』ってことだね!」
星「なるほどな。全員が露出狂って答えも少なからず当てはまるってわけか」
百田「自分で言っててなんだが、あんま理解できる考え方じゃねぇな」
真宮寺「だからこそだヨ!人が何を考え、何を思うのか?それを解明することが楽しいんじゃないか!」
王馬「あはは!確かに俺たちじゃあ真宮寺ちゃんの考え方は理解できないね!」
真宮寺「それが人間のままならない所で、美しい所だからネ……さて、そろそろ大トリに行ってみようか?」
最原「え……?ま、まだキーボくんも残ってるよね?」
キーボ「僕にそういった部分に該当するパーツはつけられておりません。故に、最原くんが最後と言うことになりますね」
最原「えっ!?」
真宮寺「……というわけだよ最原くん。君としたことが、少し考えが足りなかったんじゃないかな?」
最原「し、しまったーーっ!」
王馬「最原ちゃ~ん、ここまできてお預けは無しだよ~!」
百田「男らしく行っちまえよ!」
最原「ちょ、ちょっと待って!心の準備が……」
夜長「あんまり待たせちゃ駄目だよ~!終一は悪い子だね~!」
白銀「最原くんのアレ……私、気になります!」
入間「もう我慢できねぇ!ゴン太、最原を押さえつけろ!」
獄原「わかったよ!」ガシッ!
最原「う、うわぁっ!?」ザパァン!
百田「こ、これは……っ!?」
星「ほほぉ……!なかなかやるじゃねぇか!」
天海「お、俺と同じくらいだと思っていたのに……!」
真宮寺「素晴らしい観察対象だヨ!」
キーボ「記録しなくては……!」
王馬「にしし!虫も殺さない様な顔をしといて、最原ちゃんってばとんでもないものを隠し持ってたんだね!」
入間「あ~!そっち向きだと俺様たちにはゴン太の尻しかみえねぇじゃねぇか!向きを変えろ、ゴン太!」
獄原「分かったよ入間さ……ん?」
赤松「あぁ、もう!みんなの馬鹿っ!」
最原「そ、その声……赤松さん?な、なにやってるの?」
赤松「え!?い、いや~、そ、それは……」
夜長「男風呂から面白そうなことをしてる声が聞こえたからね~!アンジーたちは、覗いてみちゃったのだ!」
白銀「……でも、流石に調子に乗りすぎた感はあるよね」
王馬「とんでもないむっつりスケベだな!この変態覗き魔女の入間美兎は!」
378 : 以下、名... - 2017/02/22 22:40:45.89 1NiL4e+/0 261/1000やっぱり塩じゃないか!
入間「ひぎぃっ!?なんで私だけピンポイントで攻撃されてるのぉ……?」
獄原「え……?もしかしてゴン太のお尻、皆に見られてるの?は、恥ずかしいよ!」ブンッ!
最原「えっ!?わぁぁぁぁっ……」
百田「ぎゃ、逆に覗かれるなんて考えてもみなかったぜ!」
天海「あはは、確かにそうっすね」
真宮寺「……ねぇ」
星「まったく……ガキなのは男も女も一緒ってわけか」
王馬「にしし!これから4人はむっつり4、略してM4だね!」
真宮寺「ねぇったら」
キーボ「これは厳重に抗議する案件です!最原くん、君も何か……あれ?」
百田「……終一の奴、どこに行ったんだ?」
真宮寺「……文字通り、飛んで行ったヨ」
全員「……は?」
真宮寺「獄原くんがお尻を隠すときに勢い余ったんだろうネ。すごい勢いで空中に投げ出されて行ったヨ」
赤松「え……ええ~~~っ!?」
百田「しゅ、終一!?どこだ!?どこに落ちた!?」
獄原「ご、ゴン太のせいだ……最原くん!最原くーん!」
天海「真宮寺くん!最原くんはどの方向に投げ飛ばされたんすか!?」
真宮寺「……あぁ、そのことだけどネ。僕の予想が正しければおそらく……」
最原「うわぁぁぁぁぁっ!」ザッパーン!
385 : 以下、名... - 2017/02/22 23:04:05.01 gmO6aHlf0 264/10001が塩に変わってるwww
―――以下 最原の回想
長い浮遊感の後、僕が感じたのは熱いお湯の感触だった。どうやら元の場所に戻ってこれたらしい、少し体は痛むが、温泉に落下したお陰でそこまで甚大なダメージは負っていない様だ。
僕はそう考え、安心したが、一番の問題はそこでは無かった様で……
「……最原さん。なぜあなたがここにいるのですか?」
「えっ!?」
聞こえた女性の声に顔を上げれば、少し離れた所で茶柱さんが顔を真っ赤にしながら構えを取っているのが見えた。僕としては胸を隠すとかそういうことをしてほしかったのだが、彼女はそこまで頭が回らない様だ。
「……最原、あんた、殺されたいの?」
ゆらりと茶柱さんの隣から出てきたのは春川さんだ。お風呂に入っている為、当然全裸の彼女もまた、戦いの構えを取っているせいで体を隠していない。
「……これは見過ごせない状況ね」
「んあ~!最原よ、まさかお主、ワープの魔法が使えるのか?!」
右と左、両隣からは東条さんと夢野さんの声が聞こえた。二人は体を隠してはいるが、全裸であることは変わりない。
「な、なんで……?どうして……?」
「それはこっちのせりふです!正々堂々とした態度は認めますが、正々堂々と覗きなんて言語道断です!」
どうやら僕は女風呂に落下してしまった様だ。にじり寄ってくる女子たちを前に、僕は絶体絶命のピンチを迎えようとしている。
しかし、そんなときにも救いは現れるものだ。次の瞬間に聞こえてきた声に、僕は命を救われることになった。
「ま、待って!最原くんは悪くないんだよ!」
「あ、赤松さ……んっ!?」
赤松さんの救いの声に気がつき、笑顔でそちらの方向……先ほどまで僕が居たはずの男風呂の方向へと顔を向ける。
そして……その行動が、僕を更なる危機へと陥れることになった。僕は見てしまったのだ、そう、見てしまった……
「やっはー!終一、アンジーのところに遊びに来たんだね~!一緒にスイミングする~?」
褐色の肌に包まれた、アンジーさんの小振りなお尻を……
「ひいぃっ!あ、あんまり見るんじゃねぇよ!見ないでよぉぉっ!」
胸にも負けないグラマラスさを誇る、入間さんのお尻を……
「……あぁ、やっぱりこうなるんだね……ほんと、リトくんもびっくりだよ……」
高い身長と長い脚の間にある、スタイル抜群の白銀さんの白いお尻を……
「あ、あぁ……あぁぁ……///」
そして……赤松さんのむっちりとした安産型の大きなお尻も僕はしっかりと見てしまった。
「……辞世の句は聞きますよ?」
「事故なんだ、これは事故だよ、事故なんだ!」
「綺麗に5・7・5じゃのぉ!」
「では、それが最後の言葉と言うわけで」
怖い顔をした茶柱さん、春川さん、東条さんの三人が迫る。夢野さんはなむなむと言いながら僕に手を合わせていた。
「ぎ、ぎゃぁぁぁぁぁぁぁっっっ!」
この日、僕は生き地獄と言う言葉の意味をたっぷり理解した後、意識を失ったのであった。
第二章 『湯煙温泉ドスケベ事件』 完 生き残り人数(当然ながら)16名
―――一時間後 寄宿舎 最原の私室
モノクマ「はい、治療終わり!まったく、コロシアイは中止したってのに、なんでこんな怪我をするんだか……?」
最原「うぅ……痛いよぉ……」
モノクマ「……さてと、これで二回目のラッキースケベは終わったわけなんだけど……続いて二回目のお遊び、行っちゃうよーっ!」デンッ!
最原「う、うぅ……これは……?」
モノクマ「これはね、『トラウマ呼び起こしライト』だよ。寝ている人間にこれを使うと、夢の中で今までの人生で受けたトラウマをひとつ思い出すんだ」
最原「な、なんだよそのはた迷惑な道具は!?」
モノクマ「最原くん、君にはこのライトを三人の女子に使って貰うよ。きっかり三人、トラウマを呼び起こして貰うんだ!」
最原「そ、そんなこと……」
モノクマ「やらないっていうなら全員に使うだけだよ。最原くんがやれば8人の犠牲が3人で済むんだからお得だよね!」
最原「くっ……!」
モノクマ「……でも気をつけてね。8人の内、7人が思い出すのは笑って済ませられるトラウマだけど、1人だけは爆弾級のトラウマを思い出すからさ……!」
最原「えっ!?」
モノクマ「それにね……組み合わせによっては女の子たちが傷ついたり苦しんだりするから、そのことも考えてライトを使ってね!じゃあ、ばっはばーい!」ピューン!
最原「あっ、ま、待って……!くそっ、行っちゃったか……!」
最原「……3人、誰にライトを使えばいいんだ……?」
―――最原くんは誰にライトを使った?下三名の早いもの順でアンケート 連投は止めてね
391 : 以下、名... - 2017/02/22 23:08:54.95 CK+25W/l0 270/1000春川
392 : 以下、名... - 2017/02/22 23:09:10.45 gmO6aHlf0 271/1000入間
393 : 以下、名... - 2017/02/22 23:09:16.05 zKYMh97So 272/1000茶柱
―――翌朝 食堂
最原「………」
最原(結局、モノクマの脅しに負けてライトを使ってしまった……三人が爆弾持ちじゃないことを祈るしかないか……)
最原「……それにしても皆遅いな。東条さんまで来てないなんて何かあったんだろうか?」
―――ガチャッ!
春川「……おはよ」
最原「あ、春川さん……!」
春川「………」
最原(……春川さんは昨日ライトを使った女の子の一人だ。様子を見る限り普通だけど、彼女の場合はわかりにくいところがあるからなぁ……)
春川「……何?私の顔に何かついてる?」
最原「え……?あ、あぁ、その、なんと言うか……浮かない顔をしてるな、と思ってさ……」
春川「………」
最原「な、なにか嫌な事でもあった?変な夢を見たとかさ……」ビクビク…
春川「……女湯に突貫してきた馬鹿な男の顔を見て苛立ってるだけだよ」
最原「うっ……!ご、ごめん……」
春川「……冗談だよ。昨日のことは元はといえばこっちが悪い訳だしね。私はあんまり気にしてないから安心して」
最原「そ、そっか……ありがとう……」
春川「それにしても……流石探偵だね、観察眼は伊達じゃないってこと?」
最原「え……?」
春川「さっき聞いたでしょ?嫌な夢を見たのかって……実はその通りでね、前に話した暗殺の失敗談覚えてる?」
最原「ああ、春川さんが刀を使わなくなったっていう、あの……?」
春川「……その時の夢を見てね、最悪な目覚めだったってわけ。……まぁ、前にあんたと百田に話してたお陰であんまりダメージは無かったけど、思い出していい気分のする話じゃないね」
最原「そ、そっか……災難だったね」
春川「……そういう事、一応心配してくれたことには礼を言うよ。ありがとね」
最原「え、あ、あぁ、別に当然のことをしたまでだし、お礼を言われるのも気が引けるなぁ……」
春川「ふふ……変な奴。朝食がまだなら、私は少し散歩でもしてくるよ。それじゃ、また後で……」スタスタ…
最原「……良かった。春川さんは爆弾持ちじゃなかったみたいだな……でも、何か気になるぞ」
最原(……春川さんって、あんなに喋る人だったっけ?心配されてたとは言え、自分の弱みをあんなに簡単に話すかな?)
最原(もしかしてだけど……何か隠したいことがあって、話を切り上げる為にああしたのかも……?)
最原「……考えすぎだよね。今は他の女の子のことに集中しよう!」
――ガチャッ
入間「うう~……なんだよぉ、朝飯はまだなのかよぉ……」ドヨーン…
最原「うわっ!い、入間さん!?なにその暗い雰囲気!?」
入間「さ、最原か……?じ、実は嫌な夢をみてさぁ……」
最原「い、嫌な夢……?」
入間「こ、ここに閉じ込められた時の夢を見たんだよぉ……それを見てたら、もう二度とここから出られないんじゃないかって思って……ふ、不安なんだよぉ……」
最原「い、入間さん、落ち着いて……!」
入間「うぅ……美人過ぎる天才発明家の俺様がこんなところで一生を終えるなんて、世界にとって致命的な損失だぞ……!外に出たいよぉ……こ、こんなところで死にたくないよぉ……っ!ぐすっ」
最原「だ、大丈夫だよ!きっとここから出られる日は来るって!」
入間「……ほ、本当……?」
最原「本当だよ!ここには超高校級の才能を持った人たちがたくさん居るんだもの、皆で協力すれば何とかなるって!」
入間「そ、そうかなぁ……?」
最原「それに……入間さんだっているじゃないか!入間さんなら、この状況をどうにかできる発明を作り出せるはずだよ!」
入間「わ、私が……!?」
最原「皆、入間さんのことを頼りにしてるって!だから元気を出してよ、入間さん!」
入間「……そ、そうか……なんだかんだ言って、やっぱり愚民どもは俺様が頼りってわけか!」
最原「あ、そこまでは言ってないかな」
入間「えぇぇぇっ!?上げて落とすのぉぉっ……!?」
最原「あはは、でも、元気が出たみたいだね。良かった」
入間「ま、まぁな!考えてみれば、美人過ぎる天才科学者である俺様が閉じ込められて世界が騒がないはずがねぇ、きっと今頃大慌てで居場所を探してるはずだぜ!(自主規制)中に親が入って来た男子くらい慌ててな!」
最原「そうだよ、きっと外部からの助けも来る。だから諦めないで皆で頑張ろう!」
入間「けっ、愚民どもの協力はいらねぇが……俺様の為に働くことを特別に許可してやらなくもないぜ!ひゃっはー!」
最原(……良かった。入間さんも爆弾ではなかったみたいだ。安心だな……)
入間「……さ、最原……」
最原「ん?何?」
入間「……し……心配してくれて、ありがとう……最原って、優しいんだな……」
最原「え……!?」
入間「そ、それだけ!じゃ、じゃあな!」ダッ!
最原「……不覚にもドキッとしてしまった……不意打ちはずるいよ」
―――バタン!
茶柱「キエェェェェェェッ!」
最原「えっ!?茶柱さん!?」
茶柱「きえええぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」ダダダッ!
最原「う、うわっ!?」
茶柱「死ね!男死!」ブゥンッ!
最原「わ、わぁぁぁぁぁぁっ!?」ポーン!
―――ドンガラガッシャーーン!
最原「う、うぅ……いきなり酷いよ。いったい僕が何をしたって言うのさ?」
茶柱「転子は……転子は今!無性に男死を投げ飛ばしたくて仕方がないんです!」
最原「え、えぇぇぇぇぇっ!?」
茶柱「……昨夜、転子はとても嫌な夢を見ました……男死から受けた借りをすべて思い出させるという拷問ビデオのようなものです!」
最原「借り……?それって、どんなの?」
茶柱「落とした消しゴムを拾って貰ったり、道に迷った時に交番を教えて貰ったり……そんな感じのやつです!」
最原「それくらい良いじゃないか!ていうかそこは感謝すべきところだよね!?」
茶柱「何を言いますか!?男死に助けられるなど、転子にとっては一生の不覚……あぁ、思い出しただけでも頭にくる!最原さん、黙って転子に投げ飛ばされてください!」
最原「い、嫌だよ!大体、そんな理不尽なことをするのは間違っているよ!」
茶柱「むむっ!?」
最原「八つ当たりの為に他人を傷つけるなんて、それこそ茶柱さんが嫌う男死そのものじゃないか!」
茶柱「……確かにその通りですね……転子は苛立ちのあまり、大切なことを忘れていたようですね」
最原「ほっ……分かってくれたんだね?」
茶柱「しかし……やはり苛立ちます!まさか男死である最原さんにこんなお説教をされるなんて!」
最原「え、ええっ!?」
茶柱「やはり観念して投げられなさい、最原終一!地獄の底まで追いかけますよ~っ!」
最原「い、嫌だっ!誰か助けて~っ!」ダダダ…
―――夜時間 最原の私室
モノクマ「……爆弾は爆発せず、特に問題も起きず、か……ちっ、つまんない結果だなぁ」
最原「うるさい!結果はどうであろうと課題は達成したからな!」
モノクマ「ま、そうだね……特に問題無く今日を過ごした三人は、心配してくれた最原くんに感謝しただろうね……つまんねぇの」
最原「いちいちつまらないとか言うんじゃない!」
モノクマ「……んじゃ、お遊び第二弾に行ってみようか!こっちは間違いなく楽しいことになるよ!」
最原「えっ!?だ、第二弾!?まだあるの!?」
モノクマ「そうだよ。でも安心して、今度は最原くんも楽しめるものだからさ!」
最原「……お前に何を言われても安心なんかできないよ」
モノクマ「心外だなぁ、僕はこれでも良心的なクマなんだよ?その証拠に……ほら、これを上げるよ」つチケット
最原「このチケットは……?」
モノクマ「うぷぷ……何を隠そう、それは新規開店するモノモノプールの先行入場チケットなのでーす!」
最原「も、モノモノプール?」
モノクマ「学校にあるプールじゃあリゾート感が足りないと思って、地下に新しくプールを作らせたんだよ!あ、地下って言っても雰囲気はライトや装飾で開放感や雰囲気はバッチリ!むしろ上のプールよりも大きいと思うよ!」
最原「……今度はここで過ごせって事か?」
モノクマ「うぷぷ……そういう事!本当は温泉と一緒に開放する予定だったんだけど、モノキッドの奴がサボったお陰で工事が遅れてさぁ……ま、キッチリおしおきはしといたんだけどね!」
最原「……何をされたのかは聞かないでおこう」
モノクマ「それでね。今回は趣向を変えて、一人の女の子と半日プールで過ごしてもらおうと思うんだ!水着姿の女の子と二人きりだなんて、最原くんはラッキーだねぇ!」
最原「……天海くんの才能を使って、何か企んでいる癖に……!」
モノクマ「そう言わないでよ。最原くんはこっちが選んだ女の子と二人で、楽しくスケベな一日を過ごせば良いんだから楽なもんでしょ?」
最原「………」
モノクマ「それじゃ、明日の昼過ぎにプール前で集合ね!水着はこっちで用意しとくから、手ぶらで構わないよ!……あ、手ブラってそういう意味じゃないからね!」
最原「分かってるよ!もうさっさと帰ってくれ!」
モノクマ「うぷぷ……わかったからそんなに怒らないでよね。楽しみだね最原くん、明日来るのは、気になるあの子かな?それともあんまり関わりの無いあの子が来るのかな?今からワックワクのドッキドキだよね~!」ピューン!
最原「……くそっ、半日もの間、水着姿の女の子と一緒だなんて……明日はどうなってしまうんだ?」
―――???
モノクマ「……うぷぷ、もう分かってると思うけど、アンケートの時間だよ!8人の女の子のうち、最原くんと一緒に過ごす女の子を1人決めてね!」
モノクマ「ついでにもう一つおまけで、選ばれた女の子以外の7人の中からもう1人選んで、その女の子の攻略に役立つ情報を差し上げちゃうよ!」
モノクマ「プールで一緒に過ごす女の子を選ぶのは、ここから下10個までの皆の声!攻略情報を提供する女の子は、そこからさらに下5個までの声だよ!」
モノクマ「ではまた次回お会いしましょう!ばーいくま!」
436 : 塩 - 2017/02/23 19:35:13.57 5DDJ4CA00 284/1000圧倒的……!圧倒的赤松……っ!
と言うわけでプールは赤松さんにします。続いて攻略情報を教えて欲しい女の子を赤松さん以外からお選びください
446 : 塩 - 2017/02/23 20:39:33.40 5DDJ4CA00 285/1000投票の結果 春川さんが3 東条さんが2 て春川さんの攻略情報を記載します。東条さんファンのみなさんごめんネ
みなさんの予想通り、先のイベントでダメージを負ったのは春川さんです。プールイベントで誘うとフォロー可能だったのですが、その機会を逃してしまいました。
なら次のイベントで挽回すれば良いじゃん!とお考えの皆様、取り敢えず謝ります。ごめんなさい。
春川さんの愛情狂気切り替えスイッチですが、基本的に放っておくと狂気に染まりやすいとお考えください、現状では一応愛情ルートに入っていますが、ふとした拍子に狂気に切り替わります。
半面、一人を好む彼女は他人からの影響で最原への感情が変わることはまずありません。適度に様子を見てあげれば、彼女の攻略には支障は出ないでしょう。
大事なのは春川さんが何を望んでいるのか理解してあげることです。会話の選択には気を付けましょう。
それにさえ気をつければ引っかけもなく、また反応も分かりやすい部類にはいる初心者キャラです。
頑張って春川さんとらーぶらーぶしましょうね!
449 : 塩 - 2017/02/23 20:52:48.14 5DDJ4CA00 286/1000終わった事なので言ってしまいますが、今回の爆弾は夢野ちゃんでした。彼女を選んでいた場合、転子ちゃんと揃って狂気行きです。
また、白銀さんを選んでいた場合と赤松さんを選んでアンジーさんを選ばなかった場合はイベントがありました。
皆様が選んだのは何事も起きない平和なルートだったわけです。やったネ!
―――翌日 プール前
最原「……時間だな。モノクマは一体誰を呼んだんだろう?……おや?誰か来るぞ。あれは……」
赤松「最原くん!もしかして最原くんもモノクマに言われてここに来たの?」
最原「うん。言う事は赤松さんも?」
赤松「そうなんだよ!いきなりプールとか言われて驚いたけど、楽しめるのなら楽しんだ方が良いよね!」
最原「そっか……赤松さんは前向きだね」
赤松「……本当はちょっと不安だったんだけどね。でも、最原くんが一緒なら怖いものなしだよ!それに、思いっきり楽しめそうだしね!」
最原「そ、そうかな……///」
モノダム「……イラッシャイ、ダヨ」
二人「!?」
最原「も、モノダム……?モノクマじゃないの?」
モノダム「オトオチャンハ、モノキッドのオシオキで急ガシインダヨ。代わりにオラがキタンダ」
赤松「そ、そっか……」
モノダム「中ニ入リナヨ。オラハ案内ハスルケド、中では基本的ニハ二人っきりダト思ッテネ」
赤松「えっ!?」
最原「二人っきり……って、それは、その……」
モノダム「心配シナイデ、質問がアレバ呼ンデくれれば良イカラ。ソレ以外は二人で仲良クシテネ」
赤松「へ、へぇ……!」
最原(……プールの中で、水着姿の赤松さんと二人っきり……これって、まるで……)
赤松「……デートみたい、だね……///」
最原「う、うん……///」
モノダム「……仲が良サソウで良カッタヨ。サァ、マズハ水着を選ボウカ?」
最原「あ、そ、そうだね!」
モノダム「最原クンの水着は、オトオチャンから預カッテルヨ。ほら、コレ……」つ白と黒の海パン
最原「あ、ありがとう……」
モノダム「赤松サンの水着ハ幾ツカ預カッテルンダ。オトオチャンは、「最原くんに選んで貰え」ってさ……」
赤松「え……?なんか嫌な予感が……!」
モノダム「トリアエズ見せるカラ、最原クンがその中から選ンデヨ。大丈夫、赤松サンニ強要ハシナイカラサ……」
最原「わ、わかったよ……えっと、それじゃあ……」
モノダム「ドノ水着を選ブ?」
1、ピンクのビキニ
2、白のスクール水着
3、マイクロビキニ
先着一名のアンケート。ただし、着て貰えない可能性もあります。
459 : 以下、名... - 2017/02/24 20:25:16.35 4Ayrk5uVO 291/10001
最原「いやいや、こんなの普通の水着一択でしょ!」
赤松「あはは……まったく、モノクマったらなに考えてるんだろうね?」
モノダム「水着が決まったら着替エテキナヨ。ソコカラは自由行動ダカラネ」
最原「わかった。それじゃ赤松さん、また後でね」
赤松「うん!」
モノダム「……ばーいくま」ピューン!
―――数分後……
最原「よし、着替え終わったぞ。赤松さんはと……?」
赤松「お、お待たせ……!」
最原「!!!」
赤松「え、えへへ……///どうかな……?」
最原(……可愛い!ピンク色のビキニがよく似合ってて、眩しいくらいだ!)
赤松「うぅ……でも、やっぱり恥ずかしいね……///」
最原「え……?」
赤松「私、茶柱さんとか東条さんみたいにスタイルよくないし……ぽっちゃりしてるから恥ずかしいよ……///」
最原「そ、それはちがうよ!」
赤松「!?」
最原「た、確かに赤松さんは茶柱さんたちほど細くはないけれど、ちょっとふくよかな方が魅力があると僕は思うよ!」
赤松「さ、最原くん!?」
最原「それに、赤松さんは自分をスタイルが良くないって言ってるけど、そんなこと全然無いって!胸も大きいし、お尻だって……」
赤松「あー!もう、ストーップ!」
最原「あ……っ!」
最原(し、しまった。暴走しすぎた……)
最原「あ、あの、その……今のは……」
赤松「……最原くんのスケベっ///」
最原「うぐっ!」
赤松「もう、他に誰も居ないから良かったものの……あんな事言ってたら、ただの変態だよ?」
最原「ご、ごめん……」
赤松「まったく……最原くんも男の子なんだね。他の女の子の事、エッチな目で見たら駄目だからね?」
最原「うぅ……はい、気をつけます……ん?」
赤松「……どうしたの?」
最原「あ、いや……他の女の子、って事は、赤松さんのことはそういう目で見ても大丈夫だってことなのかな~、って……」
赤松「……さ~い~は~ら~く~ん!」
最原「い、いや!今のは言葉のあやで……!」アセアセ
赤松「……そういう事は色々察して、口には出さない様にして下さい!」
最原「は、はいっ!」
赤松「まったくもう……まぁ、私も人のことは言えないけどさ……」←先日の男子風呂覗き実行犯の一人
最原(……結局、赤松さんは否定しなかったな。それって……彼女の言うとおり察すると、そう言うことなのかな?)
最原「ま、まさかね……これ以上怒られない様に黙っておこうっと!」
赤松「……///」
最原「さてと……それじゃあ、早速遊ぼうか?」
赤松「そうだね!色々アトラクションもあるみたいだし、一緒に見て回ろうか!」
最原「そうと決まれば……うん、あそこに行こう!ウォータースライダーと飛び込み台が一緒に建設された高台だね!」
赤松「OK!……でも、飛び込みは怖いから、どの位高いのか見るだけにしようね」
最原「あはは……実は僕も同じことを思ってたんだ……」
―――高台 飛び込み台の階段
最原「ふぅ……結構高さがあるね」
赤松「本当だね。思ってたよりも高いよ」
最原「スポーツが得意な人たちなら難なく飛び込めるんだろうけど……僕たちには荷が重いかな?」
赤松「な、なんと言うか、くらくらする眺めだね……!」ゴクリ…
最原「そ、そうだね……そろそろ行こうか?ここに居ても何にもすることは無いし……」
赤松「そ、そうだね!それじゃあ、降りてウォータースライダーの方に……あっ!?」ツルッ!
最原「あ!赤松さん!危ないっ!」
―――以下 最原の回想
足元が滑って転びそうになった赤松さんに慌てて手を伸ばす僕。すんでの所で僕の左手は彼女の手を掴み、そのままこちら側に引き寄せる。
僕自身もバランスを崩しながらも赤松さんを抱きしめる様にしてその体を支える。危うい所を乗り切った僕だったが、次の危機はすぐにやってきた。
「「あ……っ!」」
僕と赤松さんが同時に呟く。それは、お互いの顔が思ったよりも近くにあることに気がついたからだ。
赤松さんと目を合わせ、同時に顔を赤くする。彼女の漏らす吐息が僕の頬に当たるむず痒さに心臓の鼓動が早まる。
緊張しているのは赤松さんも同じの様で、僕の右手が触れる赤松さんの背中からは、大きく脈打つ心臓の音が伝わっていた。
バクバクと鳴る心臓。僕と赤松さんの鼓動が一つになり、お互いの心までもが一つになった感覚に襲われる。
「さいはら……くん……」
綺麗な声で僕の名を呼ぶ赤松さん。可愛く動く彼女の唇になんとも言えない感情を抱いてしまった僕は、左手を彼女の手から離すと人差し指でそこに触れた。
「あっ……!」
指から感じる赤松さんの唇の柔らかさに感動を覚える。少しだけ力をこめて指を押し込めば、張りのある弾力が伝わってきた。
先ほどのモノダムの言葉を思い出す。今、僕たちは二人っきりだ。なら、ここで僕が何をしようと他の人に知られることは無い。
(………)
唇に触れていた手を彼女の顎に添える。そのまま上に傾けさせ、角度を固定する。
徐々に近づく僕と赤松さんの距離、あと数センチという所まで近づいた時、僕は動きを止めて彼女の瞳を覗き込んだ。
潤んだ赤松さんの瞳……それを見つめていた僕に理性が戻ってくる。後一歩の勇気を出せないまま、僕は彼女との距離を広げ始めたのであった。
―――回想終了
最原「………」
赤松「………」
最原(危なかった……あと少しでとんでもないことをしてしまうところだった……!)
赤松「……さ、最原くん!」
最原「あ!な、何!?」
赤松「最原くんも悪戯好きだよね!ほ、本当にキスされるかと思っちゃったよ!」
最原「あ、あはは!ごめんごめん!この間の覗きのお返しのつもりだったんだけど、やりすぎちゃったかな?」
最原(良かった……赤松さんは今のを悪戯だと思ってくれてるみたいだ)
赤松「う~、それを言われると何も言い返せないなぁ……でも、あんまりそういう悪戯はしちゃ駄目だからね!」
最原「わ、わかってるって!赤松さんだからしたんだもの!」
赤松「えっ……!?」
最原「あ……えと、お返しってことだからね?」
赤松「あ、そ、そっか!そうだよね!ごめんごめん、変な意味で捉えちゃったよ!」
最原「ははは……!さ、さて、そろそろ別の場所に行こうか!」スタスタ…
赤松「……最原くんのいくじなし……!」
―――ウォータースライダー 入り口
最原「……ウォータースライダーの入り口に着いたけど、ここも結構高いね」
赤松「そうだね。でも、これ位距離がある方が面白いよ!」
最原(……スライダーは二つか、赤松さんと別々に乗るのが良いかな?)
赤松「……ねぇ、最原くん」
最原「ん?何、赤松さん?」
赤松「あのさ……最原くんさえ良ければなんだけど、一緒に滑らない?」
最原「えっ……!?」
赤松「せっかく二人きりなんだし、バラバラに滑るのも味気ないと思ってさ……良ければ、一緒のスライダーで滑ろうよ!」
最原「え?でも、それって危なく無いかな?」
赤松「最原くんが私をしっかり抱きしめてくれれば問題ないって!……不安だったら、私が最原くんをだっこするよ?」
最原「え、えっと……そうだなぁ……」
最原(どうしようかな?赤松さんと一緒に滑ろうか、それともばらばらに滑ろうかな……?)
1、赤松を抱きしめて滑る
2、赤松に抱きしめて貰って滑る
3、バラバラに滑る
下4つまでのアンケートで決定
471 : 以下、名... - 2017/02/25 01:06:08.17 iCTJNmv80 301/10001
最原「赤松さんがそこまで言うなら、一緒に滑ろうかな?」
赤松「やった!それじゃあ、どっちが前になる?」
最原「赤松さんが前で良いよ。僕が後ろから支えるからさ」
赤松「OK!……最原君、私のこと、ちゃんと掴んでてね?」
最原「分かってるよ。赤松さんの事を放したりしないって!」
赤松「……えへへ、なら良いよ!じゃあ、さっそく滑ろっか!」
最原「うん!」
―――以下 最原の回想
「……良し、準備OKだよ!」
「それじゃあ、ちょっと失礼……」
スライダーの入り口に座る赤松さんを後ろから抱きしめる様にして腕を回す。おのずと体が密着してしまうことにドキドキしながら、僕はどこまで強く赤松さんを抱きしめれば良いのか分からず、困惑していた。
「あ、あはは……!自分で提案しておいてなんだけど、これかなり恥ずかしいね……!」
照れた赤松さんの声を聞いた僕は、やっぱりそこまで強く抱きしめないほうが良いのかな?なんて考えていた。あんまり強く抱きしめると赤松さんも恥ずかしいだろう。
ゆるく、本当にゆる~く、腕を回して赤松さんを後ろから抱きしめる。二人の体に多少の間が空く位が丁度良いかと考えていた僕が準備を終えたとき、赤松さんが言った。
「あのさ……その……もっと、ぎゅっ、ってして、欲しい、かな……」
「ええっ!?」
顔を赤くした赤松さんのちょっとした上目遣いでのおねだり……それは、女の子と接しなれていない僕には効果抜群だった。
「ほ、ほら!途中で離れちゃうと危ないし、ね?」
「そ、そうだね!安全のためだよね!」
お互いにそう言い訳しながら体を密着させる。赤松さんの背中が僕の体に当たり、温かい彼女の体温が伝わってくる。
「それじゃ、その……遠慮なく……!」
自分でも余裕が無い口調だなと苦笑しながら緩めていた腕を徐々に締め付けていく。赤松さんのお腹の辺りを触れていた僕の腕だったが、それを赤松さんの綺麗な手が掴んだ。
「ご、ごめんね最原くん!あの、その……お腹はお肉が気になるので、出来たらもっと上のほうでお願いしたいなと思って……」
「わ、分かった!」
ゆっくりと赤松さんを抱きしめる腕を上にずらす。そんなに気にしなくても良いのにと思いながら柔らかな彼女の腹部から腕を動かした僕は、赤松さんに確認をとりながら腕を上に動かしていく。
「もっと上……もう少し……うん、そこでお願い」
「う、うん……っ!」
赤松さんの指示通り、僕の腕は彼女の胸の下辺りで固定された。きつく赤松さんを抱きしめながら、僕は顔を赤く染める。
僕の両腕に当たる感触……それは、赤松さんのたわわに実った二つの果実の重みであった。
水着に抑えられている為、すべての重みが僕の腕にかかっている訳ではない。でも、赤松さんの胸の下部分が僕の腕にあたっていることは確かだ。
(い、意識しないようにしなきゃ……!)
こんな密着した状態で興奮したら言い訳できなくなってしまう。必死になってその柔らかさを頭から追い出そうとした僕に対し、赤松さんが体をもたれかからせてきた。
「……あの、さ……もう少し、強く抱きしめて貰っても、良い?」
「え……?」
「その……もし今の位置で抱きしめにくいって言うならさ……もう少し、腕の位置を上げても良いよ……?」
恥じらいながらも言い切った赤松さんの言葉に意識を引っ張られる。彼女だって、自分の胸に僕の腕が当たっていることに気が付いていない訳が無いだろう。
それでもそう言ってしまうということは……そういうことなのだろうか?
(い、いやいや!変なこと考えちゃ駄目だ!)
邪な考えを頭から振り切りながら、僕は赤松さんに言われた通り腕の位置を少しだけ上げる。当然、腕が赤松さんの胸を持ち上げて、感じる柔らかさも強くなる。
僕も恥ずかしいが、きっと赤松さんも同じくらい恥ずかしいのだろう。この場に他に誰も居ない事が幸い……いや、他に誰も居ないからこそこんなことが出来るのかと思いながら強く彼女を抱きしめた。
「それじゃあ、行くよ?」
心臓の鼓動とか震えとか、そう言ったものを二人で共有ながらスライダーを滑り始める。そこから先は一瞬だった。
―――数時間後 休憩スペース
最原「ふぅ……流石に疲れたね……」
赤松「何回連続でスライダーに乗ったんだろうね?他にも色々あって面白かったね!」
最原「流れるプールとかウォーターブリッツとかのスペースもあったし、今度は皆で来てみたいな」
赤松「ふふふ……きっと楽しい日になるよ!」
最原「そうだね!……こうやって皆と一緒に思い出を作って、ここから出るときに笑いながら話せると良いな……!」
赤松「……きっと大丈夫だよ。誰一人欠ける事無く、皆でここから脱出できるって!」
最原「……不思議だな。赤松さんがそう言うと、本当に出来そうな気がしてくるよ。皆一緒にここから出て、友達になれる気がしてくる」
赤松「えへへ……そう思ってくれたなら嬉しいな!……さて、もう少しで閉館時間みたいだけど、それまで何してよっか?」
最原「う~ん……遊ぶには中途半端な時間だし、ここでのんびり話でもしない?」
赤松「そうだね!それじゃあ休憩がてらお話でも……あ~……!」
最原「???」
赤松「さ、最原くん、疲れてるんだよね?」
最原「え、あ、うん。少し……」
赤松「そっか、そっか……のんびり休んでたいんだよね?」
最原「え?ま、まぁ、動き回るよりかは……」
赤松「え~っと、なら、その……」ポンポン
最原「……?どうしたの赤松さん?自分の膝を叩いたりして……?」
赤松「……最原くん、探偵なのに鈍いね……」
最原「えっ!?」
赤松「……横になっても良いよって言ってるんだけどな」
最原「えっ!?だ、だって、そんなことしたら、その……」
赤松「あ~、もう!はっきり言わなきゃわかんないのかな!?膝枕してあげるって言ってるの!」
最原「う、うえぇぇぇぇっ!?」
赤松「……最原くんが嫌なら良いよ。うん、軽い思い付きだったわけだし……」
最原「そ、そそそ、それは違うよ!むしろ大歓迎と言うか、して欲しいと言うか……!」
赤松「……そっか。それじゃあ……はい」ポンポン
最原「えっと……し、失礼します……!」
―――以下 最原の回想
赤松さんの誘いに乗り、僕は彼女の脚に頭を下ろす。少し湿った彼女の肌と、火照った体温を感じた。
(うわぁ……!)
本当に……色々衝撃的だった。
柔らかすぎる腿の感触だとか、視界の端に移る可愛いおへそだとか、真上に見える大きな胸の形だとか、あとは……
「……えへへ~!」
僕の頭を撫でる赤松さんの手の温もりと、その笑顔もだ。今、この瞬間に感じられる赤松さんの全てが嬉しくて、心に残る気がする。
「ねぇ、最原くん。また機会があったら、こうやって二人で遊んでくれる?」
「……うん、もちろんだよ。また一緒にこうして過ごせたら良いなって、僕は思うよ」
「そっかぁ……!うん、私も同じ気持ちだよ!」
そう言って赤松さんは嬉しそうに笑った。その笑顔を見ていると、僕も嬉しくなってくる。
「その時には……最原くんが良ければ、またこうしてあげるからさ……約束だよ?」
優しく僕の頭を撫でる赤松さんの手と温かな彼女の言葉にまどろみながら僕は目を閉じる。
温かくて、幸せで、何物にも変えがたい一時を過ごしながら……僕の一日は終わりを迎えたのであった。
―――回想終了
モノダム「……閉館時間ナンダケド、ナ」
モノダム「……アア、オラの時計が壊レテタ。マダ閉館時間マデハ、時間がアルネ」
モノダム「……二人デ、仲良クシテネ」
赤松さんと仲良くなりました! 彼女の心に一歩踏み込みました
―――夜時間 ???の研究室
???「……うぅ、うぅぅ……」
???「どうすれば良いの?どうしたら、私は……」
???「ゴメン、最原……。私、アンタとの約束、守れなかったよ……」
―――?の研究室
?「にゃはは~!そっか~、終一は他の女の子と過ごしてるんだね~!良い度胸してるよ~!」
?「……もしも次にお誘いが来なかったら……終一を問い詰めなきゃいけないね~!」
?「終一、神様を怒らせると怖いんだよ。ばちが当たるんだよ。そうなりたくないなら、自分が誰の所に行くべきか、ちゃ~んと考えないと駄目なんだよ……!」
―――???
モノクマ「は~い!と言うわけでレベル2のお話もコレでおしまい!今回も楽しかったよね?」
モノクマ「……え?なんか不穏な空気を感じるだって?大丈夫、大丈夫!それも楽しみの一つだと思えば良いんだよ!」
モノクマ「ま、どうしても気になるなら次のレベル3で挽回すれば良いんじゃない?……出来ればの話だけどさ」
モノクマ「愛情を深めた子も居れば、そうじゃない子だっている。世の中の真理だよね!仕方が無いことなのさ!だから皆が気に病む必要は無いよ、不幸をおっかむるのも、幸せになるのも最原くんなんだからさ!」
モノクマ「……無責任に楽しめば良いんだよ、オマエラは。これはフィクションなんだからね!」
モノクマ「それじゃあまた次回で会おうね!ばっははーい!」
続き
最原「超高校級のラッキースケベ?」天海「そうっす」 ダンガンロンパV3【第三章】