【学校】
サターニャ「くっくっく、ガヴリール、今日の私は一味違うわ…今日こそ決着をつけようじゃない!!」
ガヴリール「…なんの決着だよ、面倒だからパス!」ハァ
サターニャ「キーッ!!勝負しなさいよガヴリール!!!私と戦うのが怖いの!?」
ラフィエル(あらあら、何やら面白そうなことをしてますねぇ)ニコニコ
ガヴリール「そんなに私と勝負したいなら何か条件をつけろよ、私が勝っても何のメリットもないなんて不公平だろ?」
サターニャ「た、確かにそうね…いいわガヴリール!!あんたが勝ったらこの私がなんでも一つ言うことを聞いてあげる!」
ガヴリール「言ったなサターニャ、泣いて謝っても遅いぞ?」ニヤッ
サターニャ「こっちの台詞よガヴリール、あんたをとっても恥ずかしい目にあわせてやるわ!」
元スレ
サターニャ「ガヴリール!罰として一日私にご奉仕してもらうわ!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1488728611/
ガヴリール(サターニャが私を倒すなんて100%不可能だ、私が勝ったらとんでもない目に遭わせてやるぞ…)ニヤニヤ
ガヴリール「それで?一体何で勝負をするんだ?」
バンッ
サターニャ「ババ抜きで勝負よ!!」
ガヴリール「ババ抜きか、受けてたとうじゃないか、サターニャ」
サターニャ「言ったわね?後戻りはできないわよ?」
ガヴリール「ああ、負けた方がなんでも言うことを一つ聞く、だろ?」
ガヴリール(このアホにババ抜きなんて心理戦ができるとは思えない、この勝負もらったな)ニヤリ
ラフィエル「トランプに異常は無しです、試合を始めてください!」
ガヴリール「ふん、不正は無いようだな、トランプを配るぞ」シュッシュッ
サターニャ「ふ、不正なんてあるわけ無いでしょうが…!」ドキドキ
ヴィーネ「サ、サターニャ……ちょっと………」
サターニャ「しーっ!ヴィネット!今回だけは私が勝ちたいのよ!」コソコソ
ガヴリール「………何話してんだよ」ジトッ
サターニャ「なっ、なんでもないわよガヴリール!はやく始めましょう!」
ヴィーネ(悪魔である私にはわかる、サターニャは……)
ヴィーネ(不正をしている!)
ーーーーーー
ガヴリール「なん………………だと………!?」
ラフィエル「勝者!サターニャさん!!」
サターニャ「勝った!!勝ったわよ!!ガヴリールに勝った!!!」ピョンピョン
サターニャ(この魔界通販で買ったトランプ!!悪魔の目で見ると透けて見えるのよ!!天使は不正をされたことすら気づかないわ!!)
ガヴリール「おかしいだろ!!こんなのインチキだ!!」ギリッ
サターニャ「あら、負けを認められないのかしら?ガヴリール、あれだけ大口を叩いておいて………?」ニヤニヤ
ガヴリール「………………ぐぬぬぬ」
サターニャ「さて、どんな願いを聞いてもらおうかしら………」ニヤニヤ
ガヴリール(これは何かの間違いだ………何か裏があるはず………)
サターニャ「そうね………」ニヤリ
サターニャ「ガヴリール!罰として一日私にご奉仕してもらうわ!」
ガヴリール「ご、ご奉仕だと!?誰がお前なんかに!!」ギリッ
サターニャ「約束は約束よ!ガヴリール!!あんたの日曜日をサターニャ様ご奉仕デーとして捧げなさい!!」
ガヴリール「ぐっぬぬぬぬぬ」
ラフィエル「あらあら、サターニャさんにご奉仕するガヴちゃん!見てみたいです」ニコニコ
ガヴリール「お前はどっちの味方なんだよ!」
ヴィーネ「………………」
サターニャ「………ヴィネット、この事は内緒にね………?」コソコソ
ヴィーネ「…でも、こんなことよくないわ!」コソコソ
サターニャ「報酬は弾むわよ」ゴニョゴニョ
ヴィーネ「………………わかったわ」ゴクリ
【サターニャ宅】
サターニャ「よく来たわねガヴリール、逃げ無かったことだけは褒めてあげる!」
ガヴリール「くそったれ、まだ朝の9時だぞ…本当に丸一日私を使うつもりか」ギリッ
サターニャ「ここでは言葉に気を付けてもらうわ、私の事はサターニャ様と呼ぶこと!!」
ガヴリール「くっ………」ギリギリ
サターニャ「勿論敬語を使うのよ、あとあんたにはこれを着てもらうわ!」ガサッ
ガヴリール(メイド服だと!?こんな恥ずかしい服着れるわけないだろ!?)
サターニャ「主の言うことは絶対よ!さぁ、早く着替えなさい!」ニヤニヤ
ガヴリール「…わ、わかりましたサターニャ様」ギリッ
スッ
ガヴリール「…着替え終わりました、サターニャ様…」
サターニャ「…に、似合ってるじゃないガヴリール」ドキドキ
ガヴリール「う、うう…」モジモジ
ガヴリール(なんでこんなにスカート短いんだよ!ていうかニーソまで穿かせる必要ないだろ!)
サターニャ「わ、私の趣味じゃないんだからね?これは協力者への報酬よ!」パシャパシャ
ガヴリール「お、おい!写真まで撮るなんて…!」
サターニャ「ふん、ここでは私がルールよ!」
ガヴリール(この変態悪魔…っ!明日会ったらただじゃ済まさないぞ…!)ギリッ
サターニャ「さてさて、そろそろお昼御飯の時間よ?早く用意して頂戴?ガヴリール」
ガヴリール「…かしこまりました、サターニャ様」ムスッ
スタスタ
サターニャ(フフフフ!!最ッッ高の気分だわ!!まさかあのガヴリールのこんな姿が見れるなんて!!)
サターニャ(我が宿敵ガヴリール!ついに悪魔の手に堕ちたわ!!!)
サターニャ「ふふふ……!!」クスクス
ガヴリール「畜生、なんで私が料理なんか…」トントン
ーーーーーー
ガヴリール「…お待たせしました、サターニャ様」コトッ
サターニャ「ふん、シンプルだけど美味しそうじゃない、ガヴリールにしては上手くやったほうなんじゃない?」
ガヴリール「……」
サターニャ「なんとか言ったらどうなの?この私が褒めてあげてるというのに…」
ガヴリール「………ありがとうございます」
サターニャ「ふん、それでいいのよ!あとあんた指怪我してるじゃない」スッ
ガヴリール「………え?」
サターニャ「絆創膏よ、慣れないことさせて悪かったわね」
ガヴリール「あ、ありがとうございます…」
サターニャ「さてガヴリール、お楽しみのお出かけタイムよ?」ニヤニヤ
ガヴリール「…それはこの格好のままで、でしょうか?」
サターニャ「当然じゃない!下僕を従えるこの偉大な私を人間共に見せつけるのよ!!」
ガヴリール(冗談じゃないぞ…学校の奴らに見られでもしたら…)
サターニャ「私の言うことは絶対、だからね?」
ガヴリール「………かしこまりました」
【街】
ザワザワ ヒソヒソ
サターニャ「ふふふ、この私を見てるわ………!なんて心地の良い視線なのかしら!!」ニヤニヤ
ガヴリール「………うぅ」カァァァ
ガヴリール(何て気持ちの悪い視線なんだ!!)
サターニャ「ガヴリール、喉乾いたからあそこの自販機でジュース買ってきなさい」
ガヴリール「かしこまりました、サターニャ様…」スタスタ
サターニャ「ふふふ……」ニヤニヤ
ラフィエル(あのメイドさん、どこかで見たような……)
ガヴリール「くそっ……なんで私がこんなこと…」ピッ
ラフィエル「やっぱりガヴちゃんでしたか」スッ
ガヴリール「っ!?ラフィエルっ!?」ビクッ
ラフィエル「あらあら、なんて可愛らしいのでしょう!思わず抱き締めたくなっちゃいます…!」ギュッ
ガヴリール「やめろラフィエル!!離せ!!」バッ
ラフィエル「あらあら……」ニコニコ
ガヴリール「この事は絶対誰にも言うなよ!!」
ラフィエル「それはガヴちゃんの態度しだいですね」ニコニコ
ガヴリール「こ、こいつぅ……」ギリッ
スタスタ
サターニャ「遅いわよガヴリール!私もう喉カラカラなんだから!………ん?」
ラフィエル「サターニャさん!偶然ですね!」
サターニャ「ラフィエル?こんなところで何してるの?」
ラフィエル「それは、偶然可愛いメイドさんを見つけたので……」ニコニコ
サターニャ「あぁ、ガヴリールのことね?ガヴリールは今日一日私のメイドなのよ!」ニヤニヤ
サターニャ「ほらガヴリール、私の友人よ?丁寧にご挨拶しなさい」ニヤッ
ガヴリール「………こんにちは、ラフィエル様」
ガヴリール(調子に乗りやがって…)イライラ
ーーーーーー
サターニャ「ゲーセンも行ったしカラオケも行ったし本屋さんも行ったしあとは…」ワクワク
ガヴリール「………うへぇ」クタクタ
サターニャ「そうだガヴリール!クレープ買いに行きましょ!私が奢ってあげるから!」グイグイ
ガヴリール「ちょっと休ませてくださいよぉ、サターニャ様ぁ……」クタクタ
サターニャ「駄目よガヴリール!今日は私のメイドなんだから!」ニコッ
ガヴリール「………へーい」
ガヴリール(どんだけ元気なんだよこいつ………)
【サターニャ家】
ガヴリール「もうだめだぁ~」ゴロン
サターニャ「はぁー楽しかったわ!今度はあの店も行ってみたいわね!ガヴリール!」
ガヴリール「そうっすねー」グター
サターニャ「今日の私は機嫌がいいわ!晩御飯つくってあげる!」ルンルン
ガヴリール「おなしゃーっす」
ガヴリール(こいつ、当初の目的を忘れて遊び倒してたな…)
サターニャ「………ふんふんふーん♪」グツクツ
ガヴリール(私がこいつをコキ使うとしたら死ぬまでネトゲのレベリングさせてやるんだけどな…)
ガヴリール「………まぁ、どうでもいいけど」ボソッ
ーーーーーー
サターニャ「サターニャ様特製オムライスよ!ケチャップであんたの似顔絵も書いたの!」
ガヴリール「………」
ガヴリール(クッソ似てねえよ、私のどの部分を絵にしたんだよ)
サターニャ「私の自信作だからね!どう?凄いでしょ!」エッヘン
ガヴリール「さすがですねサターニャ様、鏡を見てるのかと思いましたよ」モグモグ
サターニャ「あっ、こら!いただきますっていいなさい!」
サターニャ「さて、もうこんな時間ね、お風呂に入るわよ!」
ガヴリール「はぁ、私は後で良いですよ」ゴロゴロ
サターニャ「何言ってんのよ!あんたは私のメイドなんだから一緒に入るの!!」
ガヴリール「えー?私達高校生ですよー?」ポリポリ
サターニャ「嫌そうな顔しない!一緒にはいるの!」
ガヴリール「へいへい」スクッ
サターニャ(えへへ、なんだか友達とお泊まりしてるみたい……)ニヤニヤ
【風呂場】
カポーン
サターニャ「二人で浴槽に入ると流石に狭いわね……」
ガヴリール「そっすねー」チラッ
サターニャ「はー、最近肩凝り酷いのよねー」タプン
ガヴリール「………………………」イラッ
サターニャ「ねぇガヴリール」
ガヴリール「………なんですか?」
サターニャ「なんていうかその、ワガママばっか言って…ごめんね?」
ガヴリール「………」
サターニャ「…実は私、ババ抜きの時にイカサマしてたの…」
ガヴリール「………………」
ガヴリール(やっぱりな、私がこいつに負けるわけないし)
サターニャ「だから本当はこんなこと、ズルいと思ってる、あんたが知ったら凄く怒る事も知ってる」
ガヴリール「………」
サターニャ「でも、ガヴリールと過ごす一日が凄く楽しかったから…その…えっと」
ペコッ
サターニャ「…ごめんなさい、どんな罰でも受ける覚悟はしてる」
ガヴリール「………」
ガヴリール「あのババ抜きは間違いなくサターニャ様の勝ちですよ」
サターニャ「………え?」
ガヴリール「バレなきゃイカサマじゃない、私達天使の中じゃ常識です」
サターニャ「………それはそれでどうなのよ」
ガヴリール「……まぁ、次は負けないけどな」
サターニャ「ガヴリール…………」
ガヴリール「…………さて、私はのぼせたからそろそろ」
サターニャ「だめよガヴリール!最後に100秒数えて上がるの!!」ガシッ
ガヴリール「えぇ~…………」
ーーーーーー
ガヴリール「うへぇ~あぢぃ~」ボフッ
サターニャ「ガヴリール!裸のまま布団で寝たら湯冷めしちゃうでしょうが!」
ガヴリール「………ヴィーネみたいなこと言わないでくださいよぉ~、私はもう動かん」ゴロゴロ
サターニャ「まったく………アイスあげるから着替えなさい」
ガヴリール「おぉっ!さっすがサターニャ様ぁ~」ガバッ
サターニャ「ふん、ほんっとダメダメ天使ね」
ガヴリール「それほどでもー」
サターニャ「誉めてないから!!」
ーーーーーー
サターニャ「さて、寝床は一つしかないわけだけど…」
ガヴリール「ふわぁ…私別に床でも寝れるんでいいですよー…」
サターニャ「駄目よ、背中痛くなっちゃうじゃない」ゴロン
サターニャ「ほら、となり来なさいよ」ポンポン
ガヴリール「へいへい、サターニャ様は甘えん坊ですねぇ」ニヤニヤ
サターニャ「うっさい!」
サターニャ「ね、ねぇガヴリール…寝間着のあんたの写真撮っていい?」
ガヴリール「別にいいですよ、今日の私はサターニャ様の物ですから」
サターニャ「」ドキッ
ガヴリール「ていうかそんな写真とってどうするんですか?私を後から脅すんですか?」ジトッ
サターニャ「そ、そうじゃなくて!ノルマがあるのよ!」
ガヴリール「………ノルマ?」ピクッ
サターニャ「そうそう、ヴィネットがどうしてもって言うから………って違う!」
サターニャ「な、何も隠し事なんてしてないわ!」
ガヴリール「……まぁ明日、本人に問い詰めるんでそれはもういいです」ゴロン
サターニャ「………ガヴリールってちっちゃくてお人形さんみたいよね…」
ガヴリール「どういう意味ですかそれ、失礼ですよ?」ジトッ
サターニャ「へ、へんな意味じゃなくてその…」
サターニャ「私いつも抱き枕抱いて寝てるから、ちょっと落ち着かなくて…」モジモジ
ガヴリール「………つまり?」
サターニャ「………抱いて寝ちゃダメ?」
ガヴリール「…………お好きにどうぞ」
サターニャ「ん、ありがと」ギュッ
【朝】
ガヴリール「おいサターニャ、起きろ」
サターニャ「ふぇ………ガヴリール…?」ギュゥゥ
ガヴリール「お前が離さないと動けないんだよ!蹴飛ばすぞ!」
サターニャ「………はっ!ごめんなさいガヴリール」アセアセ
ガヴリール「ったく………」バサッ
サターニャ「昨日はごめんなさい、怒ってるわよね?」ビクビク
ガヴリール「は?何言ってんだお前」
サターニャ「だ、だって、変な服着せたり色々命令したりしたから………」
ガヴリール「…………………」
ガヴリール「クソどうでもよくて忘れたわ、良いから早く着替えるぞ」モゾッ
サターニャ「ガヴリール………」
【学校】
ガラッ
ラフィエル「あらあら、おはようございます!」
サターニャ「おはようラフィエル」
ガヴリール「はよーっす」
ヴィーネ「おはようガヴリール、サターニャ!」ズイッ
ヴィーネ「ブツはどこ?」ゴニョゴニョ
サターニャ「う、うん、ちょっと待ってね」ゴソゴソ
ヴィーネ(別にガヴリールの可愛い写真が欲しくてサターニャに協力したんじゃないからね?ただサターニャがガヴリールに負けていじめられるのが見てられなかっただけなんだから)
ガシッ
ガヴリール「さてヴィーネ、現行犯だ」
ヴィーネ「え?」
サターニャ「………ごめんヴィネット」
ガヴリール「さてサターニャ、勝負だ、私はヴィーネの魂とこの場にいないタプリスの魂を賭ける!」
ヴィーネ「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!それに千咲ちゃんは関係ないでしょ!」
ガヴリール「噂によればあいつも妙な写真を持っているらしいからな」
サターニャ「いいわ!ガヴリール、私が負けた場合はどうするの?」
ガヴリール「ヴィーネが私の言うことを一つ聞く」
サターニャ「グッドよ!!さあきなさいガヴリール!!」
ヴィーネ「ちょ、待ちなさいよサターニャ、ガヴリール!!」
ガヴリール「私が勝ったらヴィーネにもメイドになってもらおうかなー」
ヴィーネ「続けなさい」
【ガヴリール宅】
ヴィーネ「くっ、ガヴリール!私にこんな格好させてどうするつもり!?」ドキドキ
ヴィーネ「まさか、そんなことはしないわよね??」ドキドキ
ガヴリール「まだ何も言ってねーよ、とりあえず敬語な」
ヴィーネ「はい!ガヴリール様!」キュンキュン
ガヴリール「………よしっと」カタカタ
ヴィーネ「ガヴリール………これは?」
ガヴリール「サブアカのレベリングよろしく、回復マクロ組んであるからヴィーネでも余裕だろ」
ヴィーネ「は?」
ガヴリール「じゃあ私バイトあるから」ガチャッ
バタン
ヴィーネ「」
完