黒子「わたくしはお姉様の露払い、ってお兄様?」上条「へっ?」
107 : 以下、名... - 2017/01/15 18:50:52 NGyk.hGU 1/38完結したけどこっそりとおまけを投稿します
数キャラ絡ませるだけですので
元スレ
黒子「わたくしはお姉様の露払い、ってお兄様?」上条「へっ?」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1482227592/
佐天「あー、暇だなー」
佐天「初春は白井さんがいないからって忙しくて相手してくれないし、御坂さんも白井さんと一緒に行っちゃっていないし」
佐天「はぁ、若き乙女の青春が補習だけで終わって行くなんて」
佐天「こんなのあまりだー!!」
ドンッ
佐天「あっ、すみませ」
スキルアウトA「お嬢ちゃん、どこ見て歩いてるんだぁい?」
スキルアウトB「へへ、よく見ると可愛い子じゃないかぁ」
佐天「え、えぇっと、あははは……近道で裏路地ってやっぱり通らない方がいいんだなーって」
スキルアウトA「ちょっと来てもらおうか」
佐天「やめっ!?」
スキルアウトC「いやだとか言わないよな」
佐天「だ、誰か……」
スキルアウトA「助けなんて呼んでも無駄だぜ、くるわけが」
「おー、いたいた。待ってたぞ」
佐天「へっ?」
「いやー、こんな場所にいたのか、探したぞ」
佐天「えぇっと……」
「すみませんね、彼女が迷惑かけたみたいで、それじゃ俺たちはこれで……ほら、行くぞ」
佐天「ツンツン頭の学生……そういえばどこかで聞いた気が」
ガシッ
スキルアウトA「ちょっと待ちな」
「な、なんでしょうか?」
スキルアウトA「忘れたとは言わせねぇぞ、お前、前に同じようなことをして女を連れてったやつだよな?」
スキルアウトB「おう、あの時の仮もまだ返してねぇからな」
「あ、ははは……か、上条さんの顔を覚えていたようで……」
佐天「上条……あぁぁー!!」
スキルアウトA「うぉっ、なんだこの女急に!?」
上条「っ!? おい、今のうちに逃げるぞ!!」
佐天「は、はい!!」
スキルアウトA「待ちやがれテメェ!!」
ーーーーー
ーーーーーーー
ーーーーーーーーー
上条「はぁはぁ……ここまでくれば大丈夫だろう」
佐天「そう、ですね……はぁはぁ……つ、疲れましたね」
上条「だな……よしっ、じゃぁ、君もこれからは気をつけるんだぞ。俺はこれで」
佐天「あっ、ちょっと待ってください」
上条「ん?」
佐天「貴方は白井さんのお兄さんですよね!!」
上条「え、君は?」
佐天「えぇー!? 忘れたんですか、私は上条先輩……」
上条「お、俺が……」
佐天「……とは初対面ですからね!!」
上条「がくっ、そうだよな。初対面だよな……驚いた」
佐天「改めまして初めまして。白井さんの友達の佐天涙子です、よろしくお願いします」
上条「俺は上条当麻、知ってると思うけど黒子の兄だよ、よろしく」
佐天「はい、噂は聞いてました。けど、うーん」
上条「えぇーと、どうしたんだじーっと見て?」
佐天「いえ、白井さんのお兄さんってどんな人なのかなーって思いまして」
上条「黒子の友達だし気になるか。自分で言うのもあれだけど、あまり似てないよな」
佐天「え、いや、まぁ正直、顔はそんな……」
上条「だよな、はは……」
佐天「でも私は2人とも似てるとも思いますよ」
上条「でも顔は」
佐天「容姿じゃないですよ。その……正義感っていいますか、さっきみたいに私を助けたのはそっくりだと思いますよ」
上条「正義感か……そうかな?」
佐天「はい、私が保証します!! 白井さんの友人の私が言うんですから間違いありませんって」
佐天「でも、白井さんも酷いですよね。私がお兄さんに会いたいって言っても全然会わせてくれなかったんですよ」
上条「それは、ほら、俺みたいなのが兄だと恥ずかしいからじゃないのか?」
佐天「えー、白井さんは違うこと言ってましたよ。お兄さんと友人を会わせるのは心配ですのーって」
上条「確かにいつも心配って言ってるな。どう言う意味なんだ?」
佐天「ははっ、話通りの人なんですね」
佐天「そういえば、お兄さんは白井さん達と一緒に実家に帰ってたんですよね?」
上条「そうそう、昼頃に帰ってきたんだ。黒子と御坂も一緒に帰ってきたよ」
佐天「そうなんですか? 帰ってるなら教えてくれれば」
上条「連絡来てないのか? 黒子が補習中だろうしメールしとくって御坂と話してたと思うけど」
佐天「え!? あ、本当だメール来てた。えぇっと……風紀委員の方に行ってるみたいですね。返信しておこーっと」
上条「帰って来て休む間も無く仕事なんて本当の兄として頭が上がらないよな。……って今何時だ!?」
佐天「どうしたんですか!?」
上条「特売だよ、特売!?」
佐天「特売?」
上条「無能力者の上条さんは特売を逃したら生活ができなくなるんですよ!?」
佐天「あー、わかりますその気持ち。私も近道しようと思ってあの道を通ったんだったけ」
上条「それじゃ、これで」
佐天「待ってください!! 私も一緒に行きます!! 1人より2人の方が多く買えますし、お礼に手伝っちゃいます!!」
上条「本当か!? 助かるよ」
佐天「それじゃ、行きましょう!! "上条さん"!!」
上条「おぉっ、ちょ!? 手を引っ張らないで」
佐天「ほらほら、早く行かないと終わっちゃいますよ!!」
風紀委員 一七七支部
黒子「はぁ……やはり多いですわね」
初春「すみません、白井さん。帰って来たばかりなのに」
黒子「いいえ、大丈夫ですの。休んだのはわたくしの都合ですし、長期休みにはやることが増えるのは当然ですから」
黒子「むしろ、今まで任せっきりになってた分まで働くのは当然。っと、メールですの」
初春「誰からですか?」
黒子「佐天さんですの。メール見たみたいですね……って、なんですって!?」
初春「どうしたんですか? えぇっと」
初春「おかえりなさい、メール見ました……お兄さんと会っちゃいました、白井さんもいつでも私のことお義姉ちゃんって呼んでいいですよ……」
初春「さ、佐天さん、白井さんのお兄さんに会ったんですね」
黒子「ぎりり……だからあれほど会うなと言いましたのに、お姉様に続いて佐天さんまで……やはりあの時海の底に沈めておくべきでしたの……」
初春「白井さんのお兄さんってどんな人なんだろう。私も会って見たくなっちゃったなぁ」
黒子「絶対に会わないでくださいまし!?」
黒子「あぁ、もぉう」
黒子「不幸ですのおおおおおおおおおおお!!」
夏休み最終日
黒子「全くお兄様は」
上条「何をそんなに怒ってるんだ?」
黒子「怒るというよりも呆れておりますの。ちょっと目を離した隙に佐天さんまで」
上条「佐天? あぁ、いい子だよな。御坂と違って急に襲っても来ないし」
黒子「それをお姉様の前で絶対に言わないでくださいね」
上条「なんで?」
黒子「なんでもですの!!」
「あ。上条君」
上条「ん、あぁ……姫神か」
姫神「久しぶり。なにしてるの?」
上条「何って夕飯の買い物ですよ。姫神は?」
姫神「散歩。隣の子は。だれ? 上条君のか、彼女?」
黒子「彼女じゃなくて妹ですの。はぁ、またお兄様は……」
姫神「上条君。妹がいたんだ。はじめまして。姫神秋沙」
黒子「えぇ、黒子と申しますの」
姫神「でもどうして妹と買い物?」
上条「あぁ、それはな」
黒子「実家に帰った時にお母様から食費を預かりましたが、お兄様では別のことに使う、失くす恐れがあったためわたくしが管理しておりますの」
上条「特売の日ならいいんだけど普通の日は妹頼りで情けないですよ、とほほ」
黒子「帰ってすぐに一緒に買い物に行っていれば佐天さんとフラグが立つこともなかったのがいまでも悔やみきれませんの」
姫神「上条君のことで。苦労してるみたいね」
黒子「えぇ、ずっとですの。そういう貴女は……」
姫神「わ。私は。そういうのじゃ。上条君に助けてもらって。その」
黒子「もうわかりましたからいいですの。はい、貴女もお兄様の被害者ですのね」
上条「おいおい、上条さんは犯罪者ですか?」
黒子「わからないなら無理に入ってこなくていいですの!!」
黒子「っと、そろそろ行かないと、門限までには終わりたいですし」
上条「そうだな、インデックスも腹空かして待ってるだろうし」
姫神「上条君……」
上条「あぁ、またな姫神」
姫神「うん、また明日」
上条「明日? なんで?」
姫神「妹さんも。また」
黒子「えぇ、また会いましょう」
上条「明日ってどういう事だったんだ?」
黒子「お兄様が知らないのに知るはずがないですの。まっ、明日になればわかるのでは?」
上条「そうかな? でも休みも終わりかこのまま何事もなく終わるといいけどな」
黒子「それを切に願っておりますの」
2人の願いに反してこの後、魔術師が襲来するのであった
一気に時系列は飛びます
とある病院
黒子「まさかわたくしまでここでお世話になることになるとは……不覚でしたの」
上条「お兄様はいつも無理をしすぎですの、って俺に言ってるのにな。ほら、りんご」
黒子「確かに今回は無理をしすぎたかもしれませんが。あーん」
上条「言ってる本人がそうなってどうするんだよ。せめてもっと早く電話しろって」
黒子「反省しておりますの。うーん、パサパサしてあんまり美味しくないりんごですの」
上条「あー、安いやつだったからなー。ほれ」
黒子「普通、お見舞いに安いりんごを持って来ますの? あーむ」
禁書「とうまー、わたしもりんごが食べたいんだよー!!」
上条「まだ家にあるから家まで待ってろって」
黒子「まとめて買ったやつの余りだったとは」
上条「いやだって、高いお見舞い品とか買ったら無駄遣いしてって怒るだろう?」
黒子「まっ、確かにそれはそうですわね」
美琴「黒子はあんたのママか」
上条「妹だぞ」
美琴「知ってるわよ」
美琴「まっ、すぐに退院はできるそうだし良かったじゃない」
黒子「しばらくは車椅子生活になりますけどね」
上条「でも車椅子って大変そうだよな」
黒子「まぁ不便ではありますが、わたくしの能力的にそこまで不自由はしないと思いますゆえ、心配なさらず」
上条「確かに、ちょっと羨ましいな」
黒子「あら、ではお兄様も両足いっときます?」
上条「怖いこと言うなよ!?」
禁書「あむあむ、このりんごやっぱりあんまり美味しくないんだね」
上条「あっ、家でって言っただろう」
禁書「だってぇ……目の前にあるのに食べれないなんて酷いと思うんだよ」
上条「あのなぁ……剥いたの全部無くなってるし、不幸だ」
美琴「でもその怪我じゃ大覇聖祭は厳しそうね」
黒子「そうですね。しかもお母様とお父様も来ますからこの状況をなんといいますか」
美琴「えっ、あんたたちの親も来るの?」
上条「美鈴さんも来るのか?」
黒子「なんと、お義母様も!?」
美琴「そう言ってたけどね。別にそんな無理して来るなくてもいいんだけど」
黒子「お義母様も来るというのにこの白井黒子はなんたる醜態を……こうなったら意地でも全快するしか」
美琴「余計なこと考えなくていいわ!!」
上条「そうだぞ、無理しても悪化するだけだしゆっくりしてろって」
黒子「……それ、お兄様だけには言われたくありませんの」
美琴「ママもまだか、勘違いしたままだし、そ、その、く、くくくると大変なことに」
上条「どうしたんだー? 急に?」
美琴「誰があんたの恋人よ!!」
上条「ちょ、本当にどうしたんだよ!?」
黒子「お姉様それはどういうことですの!? お義母様から任されたのはわたくしのも一緒のはずですの!!」
美琴「うっさい!! あんたら兄妹は黙ってなさいよ!!」
御坂妹「病院ではお静かに、と、ミサカは扉の向こうから呟きます」
大覇聖祭 当日
ガヤガヤ ワイワイ
上条「それにしてもあっちこっち賑わってるな」
黒子「毎年のことですけどね。学生の都市で一大イベントですので当然といえば当然ですが」
上条「そうだよなぁ……」
黒子「……まぁ、毎年こんな感じですからそんな気にしても仕方ないですの。去年だって同じ感じでしたし」
上条「あっ、悪い。顔に出てたか?」
黒子「えぇ、それに車椅子を押す手も止まっていましたし体にも出ていましたの。自分から押すと言いだしたのですから集中してください」
上条「ははっ、気をつけるよ」
禁書「ねー、とうまー、美味しそうな匂いがするんだよ。だからちょっと寄り道しても」
黒子「そういうのは後ですの。まずはお母様とお父様を見つけなければ」
禁書「えー、でもぉ……」
黒子「毎回思いますがシスターとしてそれはどうですの? ちょっとは我慢しなさい」
禁書「うぅ、でもくろこは押してもらってるから疲れないだけで、こっちは人の中を歩くから疲れるしお腹も空くんだよ」
黒子「なっ、別に好きで押してもらってるわけではありませんの!! お兄様、ここからは自分で進みますの」
上条「まぁまぁ、待てって。こんな場所で自分で進んだ方が危ねーだろ」
上条「インデックスも後で買うから落ち着けって」
禁書「うーん、わかったんだよ。約束だからね」
上条「あぁ」
黒子「そういえば先ほどお姉様と何を話しておりましたの?」
上条「ん、いや大したことじゃないぞ。俺と御坂が敵同士だから負けたら罰ゲームで勝った方の言うことを聞くってだけ」
黒子「な"ん"でずっ"でえええええ……」
上条「うおっ、怖いってどうしたんだよ!?」
黒子「どうもこうもありません!! そうやってお姉様とばかりフラグを立てて!! なんですの、なんなんですの、何をする気ですの!!」
上条「やめっ、ちょ、いたい、ちょ、そんなに色々とテレポートさせるなって、小石でも痛いから!!」
黒子「ちょっと目を話すとすぐにこれ、第一お兄様は」
がしっ
美琴「見つけた!!」
黒子「お姉様!?」
上条「御坂、どうしああああああああ!?」
美琴「黒子、ちょっとこいつ借りてくわよ!! 借り物競走で必要だから。じゃあっ!!」
黒子「ちょ、お姉様、お姉様ああああああああ!!」
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美鈴「おっと、はいはいすみませーん。どれどれ、美琴ちゃんの番には間に合ったかなぁーっと」
詩菜「そうですねぇ。もう過ぎてなければいいんですけど」
美鈴「まっ、その時はその時で仕方ないわよね。詩菜さんのお子さん達の方はいいの?」
詩菜「それが、黒子さんは怪我して出場しないみたいですし、当麻さんのはまだみたいですから」
美鈴「へー、黒子ちゃん怪我したの? 大丈夫?」
詩菜「えぇ、しばらく車椅子生活だそうで黒子さん的にも不便だとは思いますけど、本人は電話で大丈夫だって」
詩菜「今、刀夜さんが 探しに行ってますけど連絡が来ませんね」
美鈴「また誰かとフラグ立ててたりして」
詩菜「うふふ、刀夜さん的にありえないとはいえませんが、もしそうだったら、ふふふ」
チョッミサカ、ヒッパルナッテ
イイカラ、ダマッテキナサイ
詩菜「あら? この声って当麻さんじゃ」
美鈴「ん、どれどれー? おっ、へー美琴ちゃんやるじゃないの」
詩菜「当麻さんも青春していますねぇ」
美鈴「うちの美琴ちゃんもね。やっぱり来て正解だったわね。まさかこんな場面を見れるなんて」
美鈴「詩菜さん、これからも娘共々お願いしますね」
詩菜「いえいえ、こちらこそ」
数時間後
美鈴「で、当麻君とはどこまで進んだの? 一緒に走ってたみたいだけど、ラブラブじゃない」
美琴「は、はぁ!? だ、だから、か、勘違いって言ってるでしょ!! そ、そそれにた、たただ勝つために走ってただけだからね!!//////」
美琴「あっ、それとも黒子ちゃん狙いだったかな? まさか両方? やっるー」
美琴「なんでそうなるのよ!!//// どっちにもきょ、興味なんてないわっ//////」
詩菜「子供達を放っておいて女性と過ごしてたというのは、刀夜さん的には普通のことなんですかね?」
刀夜「だ、だからあれは道に迷っていたから一緒に探していただけで……」
詩菜「うふふふ……」
黒子「お姉様と走ったとはどう言うことですの!! 事と次第によっては容赦いたしませんの!!」
禁書「とうま!! もう我慢できないんだよ、みんな見つかったんだし約束だよね!!」
上条「く、黒子にインデックスも落ち着けって、あああ……」
上条「不幸だああああああああ!!」
大覇聖祭はここまでで、もう終わる
とある日
黒子「遅いですの……まさか忘れてるのでは?」
黒子「いえ、そんなはずでは……おや?」
青ピ「やっぱ、ロリっ娘は最高やと思うんやけど。はぁ、付き合えへんかな?」
土御門「そこに義妹って要素が加われば向かう所敵なしにゃー」
青ピ「わかるわぁ。でも、義妹じゃなくて実妹でいけると思うで」
上条「いや実妹じゃ犯罪だろう」
青ピ「それを言ったらお終いやなー」
土御門「はぁ、ロリっ娘実妹のいるカミやんにはこの気持ちはわからないにゃー」
青ピ「まったくやわー。ボクはいつだってカミやんのことお兄さんって呼ぶ準備は出来てるんやけどなー」
上条「怖い事いうなって。それに妹なんてうるさいだけ……うぉっ!? なんだこれ、鉄杭!?」尻餅つきー
青ピ「今、急にそれあらわれへんやった?」
黒子「お兄様、誰がうるさいだけなのか教えていただけませんか?」
上条「黒子!? どうしてここに!? ってか危なかっただろう!? もう少しで上条さんの頭に刺さってたじゃねーか!?」
黒子「お忘れですの? タイムセールがあるからと誘ったのはお兄様ではありませんか? だからこうしてわざわざ風紀委員の合間を縫って待っておりましたのですが」
上条「そ、そうだっけ?」
黒子「はぁ、これですの。そういう不注意が勉学にもつながっているのだと思いますの。そんな頭ならいっそ刺さった方が良くなったのでは?」
上条「刺さったらいくら上条さんでも死ぬわ!?」
土御門「カミやんの妹も大変んだにゃー」
青ピ「実の妹に罵られるとは羨ましいわぁ」
黒子「はぁ……では行きますの。お兄様の学友方もまた、ですの」
土御門「じゃーなー、カミやん!!」
青ピ「ボクはいつでも待っとるよー」
上条「お、おうまた。って青ピはいつまで待っててもねーからな!!」
黒子「何を言っておりますの。ほら、早くしないと間に合わなくなりますの」
上条「なー、そんなに怒るなって」
黒子「別に怒ってはおりませんの。ただ、自分から言いだした約束を忘れてあんな下賤な話をしていたというのが情けないだけで」
黒子「頭までお猿さんな兄を持つと苦労しますの。苦労は買ってでもしろとは言いますが、こんな苦労はいりません」
黒子「はぁ、ため息しか出ませんの」
上条「いや、だから、補習とか宿題とか多くてちょっと忘れてただけで」
黒子「そもそも比べればお猿さんの方が躾けたら聞く分まだまだ利口な生き物ですし、お猿さんに失礼でしたの」
上条「あーもうっ!! 悪かったって!? 第一あの話を言ったのは俺じゃなくて青ピなんだって」
黒子「普通に話しに参加していたのでしたら同類ですの。義妹だか実妹だか酷い話ですこと」
黒子「そんなに義妹が良いんですの? 血の繋りのある妹より? 変わった趣向ですの、何が目的なんだか」
上条「いや別に俺は……」
黒子「ふむ……もしも、わたくしがお兄様の妹ではなかったら……お兄様のことを……」
上条「ん? 黒子?」
黒子「……類人猿と呼んでお姉様に近づく悪い虫として成敗していたでしょうね」
上条「っておい!? どっちみち上条さんは猿扱いなのかよ!?」
黒子「悔しかったらお猿さんより賢くなることですの」
上条「はぁ……不幸だ。妹にバカにされるって」
黒子「ふふふっ、肩を落としてる暇があるなら急ぎますわよ、あの腹ペコシスターも待っていることですし」
上条「そうだな、とっとと行くか」
黒子「行きましょう、お兄様」
上条「おう、黒子」
完
159 : 以下、名... - 2017/01/21 12:08:30 5YFV.fdU 38/38蛇足。場面飛び飛びだけど描きたい部分だけ書いたおまけ
これ以上はもう書かないと思う。美琴デート編はアイディアが浮かばないのでお流れ
またいつか他のSSを書いたらお願いします
ほぉ、このssオマケが出てたんだ。
この淡白だけど強く繋がってる兄妹の距離感が良いね。