騎士「んっ…はぁ…」ガタガタガタ!
友「さっきからなんだよ。スゲェうるせぇし、なんか変な臭いするぞお前」
騎士「ん?…んんっ?友、かぁ…っ!」ガタガタガタ!
友「いや、見張りちゃんとしようぜ。ただでさえお前、兵団の中で落ちこぼれなんだしよ」
騎士「ハハハ、こんな糞田舎誰も来ないさ。
テレビもねぇしラジオもねぇ。車もそれほど走ってねぇ」
友「?おう」
騎士「そうなりゃお前、やることは一つよ」ガタガタガタ
友「なんだ?」
騎士「オ○ニーさ!」ガタガタガタガタガタ!!
元スレ
騎士「んっ…ハァ、ハァ、ハァ…」ガタガタガタ!
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1479967359/
友「えぇ…お前まさか…」
騎士「そのまさかよ!」ガタガタガタ!
友「いや、その甲冑の中でオ○ニーしてんの?」
騎士「見りゃ分かんだろ!」ガタガタガタ!
友「端から見たら壊れかけのブリキのオモチャよ」
騎士「まーだ、甲冑オ○ニーの良さが分からねぇか」ガタガタガタ
友「なんかお前ムカつくぅ」
騎士「いいか、友。仕事中にオ○ニーしてんだぞ。俺」
友「おう」
騎士「他の連中があくせく働いてるときにオ○ニーだぜ?」
友「…」
騎士「オ○ニーだぜ?」ガタガタガタ
騎士「その優越感ときたらな。二重の意味で気持ちいい」ガタガタガタ
友「お前、騎士の端くれだろ…聖職者とか神様の前で叙任式受けたよな?」
騎士「神とかどうでもいいよ。祈ると手がふさがってオ○ニー出来ないだろ?」ガタガタガタ
友「…」
騎士「おい、その呆れた顔やめてくれよ」ガタガタガタ
友「いや、なんで見えんの!?俺も面頬下ろしてるし暗くて何も見えんだろ?」
騎士「あぁ。暗くても最低限の光でモノが見えるよう訓練したんだ」ガタガタガタ
友「な、なんでだよ」
騎士「この甲冑の闇の中でもしーらかんすの同人誌を見るためさ」
友「…」
騎士「オ○ニーさ」ガタガタガタ
「はぁー。最近なんか静かだと思ったらお前オ○ニーしてたのか」
騎士「はぁ、はぁ、はぁ!」ガタガタガタ
友「上に報告とかはしないからさ。もうやめに…」
騎士「ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ!!」
友「ってお前、息遣いが彼岸島みたいになってんぞ!大丈夫か!?」
騎士「ヤバイ!ヤバイから!イク!平たく言ったら射精する!!」
友「は!?」
騎士「ティッシュティッシュ!あれ、どこだ…あったよティッシュ!でかした!」ガタン!ガタン!
騎士「うっ…ふぅううう!最高だぜ!」ドクンッドクンッ…!
騎士「結構な自慰でした」
友「…そりゃよかった」
騎士「次は柚木Nで抜こっかな。おっとその前に…」
友「うん」
騎士「あらよっ」ガポッ ポイッ ボチャ!
友「!!」
騎士「ん?なんだ友、驚いた顔して」
友「い、いま!面から!!面上げてから、丸まったティッシュ出した!!」
騎士「おう、だってさ。酷い臭いになるんだぜ。
カメムシ狭いとこに閉じ込めたら死ぬって言うけど分かる気がするわ」
友「カメムシとお前なんかを一緒にすんなよ!」
騎士「……」ガタガタガタ!
騎士「やっぱ同人誌は姉系に限るわ!」ガポッ…ポイッ ボチャ
友「…」
騎士「実妹いるから妹系はどうも苦手です。絵柄が好みなのが妹モノだと悲しい気持ちになるよね」ガポッ…ポイッ ボチャ
友「なぁ、お前って確かに細身だよな」
騎士「あん?」
友「貧弱だし」
騎士「ふんッ!!ハイハイハイ!どうせ落ちこぼれですよー!」ガタガタガタガタガタガタガタガタガタ!
友「いやバカにしてるわけじゃない。細身で体が大きくないにしたっておかしいだろ。
鎧の中でお前どんな動きしてんだよ」
騎士「ふーん。知りたい?知りたい?」ニヤニヤ
騎士「まぁ、教えてやらなくもないぞ!」
友「満面の笑み浮かべちゃってまぁ」
騎士「お、オカズを闇の中で目視する『リンクス・アイ』は修得してるようだな」
友「いや、なんか雰囲気で分かっただけ」
騎士「まず一番大事なのは柔軟性だな!これは日頃の鍛練がものを言う!
修行の第一段階だ!厳しいぞー辛いぞーしかし投げ出さなければ俺のようになれる!」
友「(訓練でいつも落ちこぼれ気味でハブられてるからか、人に何か教えるの楽しくてしょうがないんだろうなぁ)」
騎士「そして、次の段階だが…」
友「うん」
騎士「関節を外す」
友「うん…は!?囚人リクみたいだな!」
騎士「俺はもう身体の殆どの関節を自在に外せる。かなり時間がかかったがな」
友「な、何のために…」
騎士「愚問。オ○ニーさ」ガタガタガタ
女騎士団長「おい!お前ら!」
友「あ、騎士団長」
騎士「!」
女騎士団長「異常はないか」
友「特にないですね」
女騎士団長「そうか。ならいい。最近、北の貴族の領土がキナ臭くてな…」
騎士「…」
ガタ
女騎士団長「戦になったら頼むぞ!」
友「任してください!」
女騎士団長「はは、頼もしいな」
友「俺達、団長の為なら命も捨てる覚悟で…なぁ?騎士」
騎士「…」ガタガタガタ!
友「!」
女騎士団長「ん?…大丈夫か、騎士」
騎士「…は、はひ」ガタガタガタ!
女騎士団長「ぬぅ。声が掠れて壊れかけのレディオのようだぞ」
友「こ、こいつ今朝から腹下してるみたいで!」
女騎士団長「そうか。体調管理もしっかりな」
騎士「んんっ…!」ドクンッドクンッ!
女騎士団長「では引き続き頼む」スタスタ
友「い、いったか…」
騎士「俺もな」ガポッ ポイッ ボチャ
友「…」
騎士「団長の声聞きながらオ○ニーやべぇわ」
友「…」
友「そ、そんなにいいのか?」
騎士「お、興味湧いてきた?」ニヤァアア
一月後――
友「…」ガタガタガタ!
騎士「…」ガタガタガタ!
友「うっ…!」
ガポッ……ポイッボチャ
騎士「僅か一月で一通り出来るどころか…俺に劣らぬ早漏(はや)さ、スピーディーな排莢が出来るようになるとはな」
友「いや、俺には最初からパイオニアの先生と完成されたメソッドが用意されてたからな」
友「やっぱり偉大なのは第一人者だよ」
騎士「そ、そうかぁ」テレテレ
DQN騎士「よう、先生!」ガタガタガタ!
エリート騎士「先生!見張りなら僕達に任せてくださいよ!」ガタガタガタ!
騎士「いや、仕事だからさ」ガタガタガタ!
DQN騎士「偉大なのに腰が低いなんて…!尊敬するぜ!」
堅物騎士「支えるべき主を求め、大陸を横断しこの国に来たでござるが…まさかこんな天才に会えるとは思わなかったで候う」ドピュッ!
騎士「はは、よせやい」
女騎士団長「みんな!揃ってるか!」
友「あ、団長!」ガタガタガタ!
騎士「なんですか団長!」ガタガタガタ!
DQN騎士・エリート騎士・堅物騎士「団長!」ガタガタガタ!
女騎士団長「大変だ…!北の兵団が攻めてきた!」
友「マ、マジかよ!!」ガタガタガタ!
騎士「大変だぁ…っ!」ドクンッドクンッ…!
女騎士団長「敵兵の数は5000。私達は300…絶望的だ…!!」
騎士「くっ、くく…!」
女騎士団長「な、何がおかしい!」
騎士「ふっ!はははは!」
女騎士団長「気でも違えたか!?」
騎士「いや、すみません女騎士団長…少し、おかしくて」
騎士「――たかが5000ぽっちの手勢で、俺達に攻めいろうとする連中がね」
女騎士団長「!」
女騎士団長「し、しかし…」
騎士「……まりねィ」ボソッ
女騎士団長「え?」
騎士「黙りねィ!!」
女騎士団長「!」
騎士「ちょっとは俺達のこと信頼してくださいよ」
\そうだっ!/ \そうだっ!/
騎士「俺達はどんな戦いでも、団長ッ!アンタについていくつもりだぜ!
なぁ!!そうだろッ!!みんなッ!!!」
300の騎士「「「オオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!団長!団長!団長ッ!!」」」ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ!!
女騎士団長「み、みんなぁ…!!」ウルウル…
ドドドドドドドド!!!!
騎士「敵が押し寄せてきたぞ!」
友「特殊玉、用意!」
女騎士団長「(騎士の奴…パッとしない奴かと思えば…な、なんてカリスマなんだ。
ああいう奴だったか…?)」
騎士「オ○ニー、開始ッ!!」
ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ!!
女騎士団長「いや、男児三日会わざれば刮目してみよって堅物騎士が以前言ってたし…奴はこの短期間で成長したのか…」ブツブツ
騎士「オナティッシュ発射ァァァァアアアアアアアアアアアア!!!!」
ガポッ…ッ!
ヒュー……!
敵兵「うわぁああああ!くっせ何これ!!」ツーン
敵兵「こ、この丸まったティッシュ妙に粘着性が…!身動きがとれん!」ネトォ
友「だいぶ混乱してるようだぜ、騎士!」
騎士「攻め時だな」
女騎士団長「ハッ…前進!前進だ!」
女騎士団長「全身全霊全力全開!奴等に我等の力を見せてやれッ!」
300の騎士団「オオオオオオオオオッ!」ガタガタガタガタガタガタガタガタガタ!!
騎士「風よし、方向よし、コミックLOよし!あらよっ!」
ガポッ!ポイッ!ポイッポイッポイッポイッ!
敵兵「いやぁぁぁぁぁぁぁあああ!目がァァァ!」
騎士「タンパク質が眼球に入ってんだ。洗わないとまずいぜ」ニヤリ
「さ、さすが先生!」ガタガタガタ!
「しかし先生の剣術は素人に産毛が生えたようなもの!
近接戦に持ち込まれないよう、お守りするぞ!」ガタガタガタ!
騎士「よう相棒!戦況は!?」
友「やはり不利だな…!」
騎士「そうか…」
友「むしろ、オナティッシュを使う奇策で300人しかいないのに5000人相手に大健闘だよ」
騎士「しかし、このまま数に押され、敗ける…そうだな?」
友「…あぁ」
騎士「仕方ない」
騎士「大将の首をとる」
友「はぁ!?」
騎士「壊滅的な打撃を受ける前に、大将首を取りに行く」
友「敵の大将はあの怪力無双で有名な豪傑だぜ?」
騎士「おうご存知だよ。敵はオナティッシュの豪雨を受けても戦意が挫けないんだ。
その士気、統率は勇将と名高い豪傑がいるからだ。つまり、奴を倒せば…」
友「本気、なんだな」
ザッ…!
エリート騎士「話は聞かせてもらったよ!」
DQN騎士「先生!御供します!」
堅物騎士「拙者もいくで候う!」ガタガタドピュッ!
騎士「お、お前ら…」
友「当然、俺もだ。…剣の腕前は俺達がトップ4だからな」
エリート騎士「菱形の陣形を組み、中心に先生。突破力のある友が先頭で僕と堅物騎士さんは左右を固めよう。
DQN騎士はしんがりを。後ろからの敵を対処してくれ!」
DQN騎士「ロマサガのインペリアルクロスみたいな感じか!」
友「しかし俺パリィ使えねぇぞ」
堅物騎士「懐かしすぎで候う」ドピュッ!
騎士「ありがとう…!」
友「礼を言うのはまだ早いさ。お前を傷一つ付けないで敵陣を駆け抜けてやるよ!行くぜ!!」
敵兵s「イー!」
エリート騎士「雑兵に用はない!」
敵兵「ハ、ハハ!笑わせる!戦場で頑強さに欠けるレイピアを使うとは!」
エリート騎士「…」
敵兵「教えてやるよお坊ちゃん。そいつは平服時の護身用武器だ!タフな戦場で使うにはちょいと…」
ヒュンヒュンヒュン!ドスドスドス!
敵兵s「救命阿ッッ」バタンキュー
エリート騎士「君達が使う数打ちモノじゃないさ。脆い箇所や防具のない箇所は必ずある。
そこを正確に突く技量があれば、これほど頼もしい武器もない」
DQN騎士「やっぱやるなぁエリート騎士」
敵兵「クソ!後ろからだ!」
DQN騎士「ブロードソードとバックラー(盾)か。俺と同じ、オーソドックスな装備だな」
敵兵「おらぁあああ!!」
ガキン!ガキン!ガキン!
敵兵s「救命阿ッッ」バタンキュー
DQN騎士「同じ装備って戦うってことはよぉ、相性は関係ない。腕に差があれば絶対に勝てないぜ」
騎士「さすがDQN!」ガタガタガタ!ガポッ!ポイッ!
友「そらよッ!」
ガキィィイイン!
敵兵s「ひっ!な、なんてバカデカいツーハンデットソード(両手剣)使ってやがる!」
友「それはまさに鉄塊だった」
堅物騎士「拙者はシールケたんが好きで候う…ハァハァハァハァ」
ボガァアアア!!
敵兵s「ひいぃい!こっちは丸太振り回してやがる!?」
堅物騎士「未だに西洋の甲冑は慣れないでござるな。動きづらいでござる」
友「よく言うぜ。手を抜いてるくせに。腰に差した剣も使わないのか?何て言ったっけ?あの湾曲した片刃の…」
堅物騎士「温存でござる。『ぷれいとあぁまぁ』とやら如き斬れるが欠けたら嫌でござる」
エリート騎士「ハハ…やっぱり別格だな。この二人は」
騎士「つおいのぉ…」
??「ふん!!」
友「!」
堅物騎士「いかん!友!」
ズドォン!!
堅物騎士「ぬぅ!」ズザザー
豪傑「ほう…!我が丸太の一撃を受けたか…」
友「すまん、堅物騎士。反応が遅れた!」
騎士「こいつが…豪傑…!」
豪傑「我がハルバードを使うまでもないもない、と思っていたが…」
ブンブンブン!
豪傑「温存して勝てる相手でもなさそうだ」
堅物騎士「舐めプは終わりということでござるな」スッ…
豪傑「変わった武器だな。さぁ、来い!」スッ…
堅物騎士「戦うのは拙者ではない」
騎士「みんな…ここまでありがとう。あとは下がっててくれ!」
豪傑「(なんだこいつは…有名な戦士は知っているがこいつは知らんな…)」
騎士「…」スッ…
豪傑「(!)」
豪傑「(こ、こいつ……!)」
豪傑「(……弱い!)」
豪傑「(構えや重心を見ただけで分かる!)」
豪傑「(筋力、技術、ともにかなり低レベルだ!だが……ッ!)」
騎士「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
豪傑「(な、なんという威圧感か…胆力だけは一流の戦士だ。
油断はしない!ライオンは兎を狩るにも全力を出すものだ!)」
豪傑「でやぁ!!」
ズドォン!
騎士「うお!」
豪傑「チッ!」
騎士「こっちの番だぜ!」ガタガタガタ!
豪傑「!?…鎧が震え…?」
騎士「あらよっ」ガポッ!ポイッ!
豪傑「(なんか白いの出てきた!)」サッ
騎士「初見で躱すとは…噂に違わぬ戦闘力だな」
豪傑「何をした…!面頬の中から飛び道具を出すとは」
騎士「はぁ…そんなもん、決まってんだろ?」
ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ!!
騎士「――オ○ニーさ」
ガポッ!!ポイッ!ベチョッ!
豪傑「うぶっ!?面になんか入った…クッサー!!」ツーン
友「き、決まった!」
エリート騎士「い、いやまだだ…」
豪傑「はぁ…はぁ…」
騎士「タフな野郎だ!」ガポッ!ポイッ!ポイッ!ポイッ!ポイッ!ポイッ!ポイッ!ポイッ!ポイッ!ポイッ!ポイッ!ポイッ!ポイッ!ポイッ!ポイッ!ポイッ!ポイッ!
豪傑「おぷ!?あがっ!うぷ!うぶぶ…!」
ギチギチ…
DQN騎士「み、見てみろ!豪傑の面からオナティッシュが溢れてきた」
友「恐らく中は丸まった粘性のティッシュでいっぱいなんだ。
鎧の隙間はオナティッシュで埋まり…」
豪傑「」バタンキュー
友「身動きもとれなくなる…!」
エリート騎士「うわぁ」ガタガタガタ
堅物騎士「敵ながら哀れでござる」ガタガタガタ
敵兵「豪傑さんがやられた…!?」
敵兵「た、大将が…指揮官がやられたァ!」
敵兵s「こ、降伏!降伏だ!白旗を上げろー!」
女騎士団長「踏ん張れ、みんな!てやぁ!」ガキン!
味方兵「!…て、敵が白旗を上げたぞ!」
女騎士団長「何…?」
味方兵「罠かもしれません!」
女騎士団長「いや…確かに攻撃が止んだ」
ざわざわ…!!
味方兵「敵陣が割れて…あ、先生方!!」
女騎士団長「騎士達!」パァッ
騎士「ただいま戻りました…団長」ニコッ
そして――
友「……本当に行くつもりか」
騎士「あぁ。オ○ニーと剣術の融合…まだ道半ばだからな」
友「寂しくなるぜ」
DQN騎士「いっちまうなんてよぉ!」
堅物騎士「悲しいで候う」ドピュッ!
エリート騎士「彼が安心できるよう、僕達で強い騎士団を作っていこう」
\先生ー!/ \行かないで師匠ー!/
騎士「悪いなみんな…でももう決めたことなんだ。俺を想ってくれるならどうか応援してくれ。はい、伊藤ライフ!」
\がんばれ/ \がんばれ/
騎士「ありがとう…」
女騎士団長「ふん…まさか本気で武者修行に旅立つとはな」ガシャン、ガシャン
騎士「団長!すみません…」
友「団長いくらなんでもこんな時まで面頬下げて鎧て…」
女騎士団長「いや、お前は英雄だ。ワガママの一つ二つ言っても誰も文句は言わん。更なる活躍を期待してるぞ」
騎士「はい。…旅を終えたら必ず帰ってきますんで」
女騎士団長「ふん…好きにしろ」
友「(あ…団長の声震えてる…)」
騎士「えぇ…」
友「(あ、そうか。団長は団長…上の立場の人間だもんな。常に強くあろうとしてる人だ。
俺達の前で、感情を剥き出しにしたり涙なんて見せられないよな…なんか、悲しいな)」
女騎士団長「…っ」
友「(だから鎧なんか…文字通り鉄の女ってわけだ。まぁ、でも…)」
騎士「団長、これ」
ガポッ
フワァ
女騎士団長「ハンカチ…?」
騎士「プレゼントです。世話になったんで」
友「(暗い闇も冷たい鉄も、オナニストには関係ないみたいだな)」ハハハ
女騎士団長「ありが、とう…ちょっと湿ってるし変な臭いがするが…」グスン
騎士「じゃあみんな!また会う日まで…したらな!」
騎士団「「「騎士!騎士!騎士!!」」」ガタガタガタガタガタガタ!!
女騎士団長「必ず…必ず帰ってこいよ!」
その後、各地でまことしやかにこんな騎士の噂が流れ始める。
曰く、その男の鎧が震え始めたら嵐を呼ぶと。
曰く、その男の面頬が上げられたら破滅を招くと。
騎士は竜を退治し、帝国の陰謀を暴き、弱き民草の為に戦い続けたという。
村人「おお…もう終わりじゃ!火山が爆発したらこの村は…」
「大丈夫さ」
村人「あ、あなた様は…!で、でも一体どうやって!」
所詮、数々の偉業は噂だと鼻で笑うものも少なくない。
それも無理からぬことと言えた。
騎士の素顔を見た者は誰一人としていないのだから。
「そんなの、決まってんだろ?」
ただ、確かなことが一つだけある。
今日もまた、彼はどこか空の下――
ガタガタガタ!
騎士「――オ○ニーさ!」ニコッ
―FIN―