ビルス「ア~イ~ス~ア~イ~ス~」ゴロゴロ
ウイス「ビルス様、さっき食べたばかりでしょう」
ビルス「だってー、こんなに暑いんだよ」
ウイス「お腹を壊しますよ」
ビルス「そうだ!地球に新しくできたアイス屋があるんだ。行ってみない?」
ウイス「もう、しょうがないですね」
ビルス「やったー。ウイス大好き」
ウイス「ふふ(ビルス様可愛い)」
元スレ
ビルス「ウイス~、アイス~」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1478935253/
───地球
ベジータ「おいカカロット」
悟空「なんだー?ベジータ」
ベジータ「今日は修行すると言ったはずだろ」
悟空「固いこと言うなよベジータちゅわ~ん」ゴシゴシ
ベジータ「や、やめろー///」
ブルマ「あらあらうふふ。仲いいのね」
ベジータ「ブルマまで!どういうことだこれは!」
ブルマ「孫君が来たからティータイムに誘っただけよ」
悟空「サンキュー、ブルマ」
ベジータ「はあ……いつになったら修行できるんだ」
───
ビルス「どうしよう。ウイスにアイス買わせている間にベジータの家でご馳走になろうと思ったけど……」
ビルス「迷っちゃったー」
ビルス「どこだろうここ……ん?」
ブロロロロ
ビルス「カプセルコーポレーションの車……ベジータの家ってカプセルコーポレーションだったよね」
ビルス「こっそり上に乗っけてもらっちゃおう」コソコソ
スタッ
ビルス「こりゃ楽だ。僕でも簡単に着けそう」
ビルス「運搬。運搬」
───
ベジータ「そろそろ始めるぞー」
悟空「えー、まだ食べてねえぞ」
ベジータ「いい加減にしろ」バキィ
悟空「うぐっ」ドサッ
ブルマ「あらあら」
悟空「ベジータが飯に誘ったんだろ」
ベジータ「なにぃ」クルッ
~~~
ベジータ『カカロット!今度うちに飯食いにこいよ!』
悟空『本当か?行く行く』
ベジータ『待ってるぞ!』
~~~
悟空「オラとあのときした約束は嘘だったのか?」
ベジータ「捏造するな!」ズキュウン
悟空「ぐあっ」ドサッ
ブルマ「うふふ」
キキィ
ブルマ「あら?車が来たみたい。音が聞こえたわ」
悟空「仕事か?」
ブルマ「ええ。私は行くわ。お二人はごゆっくり」
悟空「おう。じゃあな」
ベジータ「これで修行ができる」
「な、なんだお前は!?」
「僕をここまで運んでくれてありがとう。お礼に破壊してあげるよ」
「な、なにを……ぎゃあああああ!」
ブルマ「……何か聞き覚えのある声が聞こえたわね」
悟空「破壊ってセリフ、ビルス様みてえだな」
ベジータ「何を悠長なことを!悲鳴があっただろ!」
スタッ
ビルス「やあ」
ベジータ「!?」
悟空「お、やっぱビルス様かあ。どうしたんだ?」
ビルス「また美味しいものをご馳走になりにきたんだ」
ブルマ「ちょうど今皆でティータイムしていたの。クッキーやマドレーヌもあるから一緒にどうぞ」
ビルス「こ、こんなにいいの?」
ベジータ「……」
ブルマ「あら?仕事の車が来たと思ったけどいないわ」キョロキョロ
ビルス「!?」
悟空「なんかあったのかもな」
ベジータ「……」
ビルス(ど、どうしよう……つい破壊しちゃったなんて言えない……でも、言わなきゃだよね……)
ベジータ(焦っている。さてはやりやがったな……ここはまた俺がフォローするしかない)
ビルス「じ……じ……」
ブルマ「じ?」
ベジータ「自爆したのだろう」
ブルマ「あんたじゃないのよ」
ビルス「じ……じ……」
悟空「じ?」
ベジータ「事件に巻き込まれたのだ」
悟空「でもさっき着いたばかりだったみたいだけどな」
ビルス「実は僕がやりました……」
ベジータ(こいつ!?)
ビルス「ずっと黙っていて……ごめんなしゃーい」
ベジータ「……」
ブルマ「……」
悟空「でえじょうぶだ。ドラゴンボールで生き返る」
ビルス「生き返らせてくれるの!?」
ベジータ「食いついただと!?」
───
運転手「あ、あれ?俺は……」
悟空「よかったな。おめえ殺されたけど生き返ったんだ」
運転手「そうなんだ。じゃあ俺仕事行くね」
ビルス「……」
悟空「破壊したものを元に戻すなんて、滅多にないんじゃねえか?ビルス様」
ビルス「……あんまり面白くないね」
悟空「バッサリだなー」
ビルス「やっぱ僕は破壊する方がいいよ。だって破壊神だから」
ベジータ「まさか……」
ビルス「地球壊そっと」
ベジータ「待───」
チュドーン
おわり
───ある日
ベジータ「修行するぞー」
悟空「まだ食い足りねえんだ」
ビルス「そうそう。修行なんていつでもできる」
ブルマ「いっぱい食べてね」
ベジータ「はあ……」
トランクス「あの」
ブルマ「あら?未来のトランクスじゃない」
トランクス「お取り込み中すみません」
悟空「どうしたんだ?」
トランクス「未来に超サイヤ人が現れました」
ブルマ「え……」
悟空「今……なんて?」
トランクス「未来に超サイヤ人が現れました」
ベジータ「なにぃ?」クルッ
トランクス「未来はそいつのせいで危機的状況なんです」
悟空「超サイヤ人ってオラたちの他にもいたのか」
トランクス「俺もそれをビルス様に聞きたくて。ビルス様ならなんでも知っていますし」
ビルス「ふふん、なんでも聞いて」
ベジータ「急に先輩風を!?」
ビルス「サイヤ人は君たち以外にはいないはずだよ」
悟空「どういうことだ?」
ビルス「調べる必要がありそうだね」
トランクス「俺はそいつを嫌いなゴキブリに例えてブラックと呼んでいます」
トランクス「あいつを倒すためにまた、父さんたちに修行してもらいたいんです」
ベジータ「!」パアァ
ビルス「じゃあまず実力を見てあげよう。気を高めてみて」
トランクス「はい!」ゴゴゴゴゴ
ベジータ「おお……」
悟空「あれからまた強くなったみてえだな」
トランクス「こんな程度ですがどうですか?」
ビルス「ふん、まだまだだね!」
ベジータ「厳しい!?」
ビルス「神の力も持たないサイヤ人程度ではついてこれないよ」
悟空「そいつの退治はオラたちがやってやる」
トランクス「嫌です!俺がやるんです!」バタバタ
ベジータ「キレた!?」
トランクス「俺が倒して未来を守るんです!」バタバタ
ギュッ
ビルス「いい子いい子」ナデナデ
ベジータ「そんなことで機嫌が治るはず……」
トランクス「……」ゴゴゴゴゴ
ベジータ「やっぱりなかった!」
トランクス(なんでこの人たちを頼ってしまったんだろう……)
トランクス(なんで……)
ベジータ「トランクス」
トランクス「父さん……わからないです。なんで俺は過去に来てしまったのか……」
ベジータ「迷いは誰にでもある。迷っても戦い続けるしかない」
トランクス「……」
ベジータ「でも、それがサイヤ人なんだ」
トランクス「……」
悟空「修行しようぜ」
ベジータ「トランクスも一緒に」
トランクス「……はい!」
悟空「はああ!」ウィンウィン
ベジータ「はああ!」ウィンウィン
トランクス「こ、これが超サイヤ人ゴッド……」
悟空「さあ、いいぜ」
ベジータ「かかってこい」
トランクス「え?二人?」
ビルス「この二人相手にどこまでできるか見てあげよう」
トランクス(あの気を見てると心臓の鼓動が収まらない)
トランクス(俺の想いは一瞬で揺らいでしまった……)
トランクス(二人ともあれになるためにずっと頑張っていたのか……気づかなかった)
トランクス(イメージトレーニングの中なら実力差縮められていたのにな……)
トランクス(ああビルス様……お願いします。せめて1対1でやれる機会下さい)チラッ
ビルス「……」ツーン
トランクス(……お気に入りのマイちゃん人形抱いて現実逃避したい)
悟空「いくぞ!」シュッ
トランクス「ふわっ!」サッ
ベジータ「こっちもいくぞ!」シュッ
トランクス「ふわっ!」サッ
悟空「かーめー……」
トランクス「タイム!タイム!超サイヤ人ゴッド二人相手なんて無理ですよ!」
ベジータ「この程度で音をあげるようでは最初から無理だったんだ」
悟空「トランクスは置いていく」
トランクス「待って下さい!」
ベジータ「臆病者はついてこなくともよい!」
ブルマ「タイムマシンは私が運転するわ」
ビルス「お土産買ってくるからねー」
トランクス「そんな……」
───未来
ブラック「くくく」
悟空「!?」
ブラック「お前らが来るのを待っていた」
ベジータ「くそったれ。待ち伏せされていたか」
悟空「あれがブラックっちゅう超サイヤ人か」
ビルス「……」ジー
悟空「どうしたんだビルス様」
ビルス「あの顔どこかで見たことあるような……」
ブラック「!?」
悟空「そういやオラも……」
ベジータ「たしかに」
ブルマ「どこだったかしら」
ブラック「……」
ビルス「そういえばウイスにブラックの正体を調べさせておいたっけ」
ブラック「!?」
悟空「本当か」
ビルス「調査結果の記録があるんだった。見るの忘れていたよ」
ブラック「……それはどこに?」
ビルス「タイムマシンの中だよ」
ダッ
ブルマ「逃げたわ!」
ベジータ「違う!狙いはタイムマシンだ!」
ブラック(私の正体は知られてはならない)タッタッタッ
ブラック(開けてはならないパンドラの箱)タッタッタッ
ブラック(これは……これは……これだけは……)タッタッタッ
ブラック「あれか!はあ!」
チュドーン
ブラック「……ふう」
ビルス「ゴメンゴメン。資料は僕が持っていたよ」
ブラック「!?」
ビルス「君は別の時間軸の孫悟空の身体を奪ったザマスだね」
ベジータ「なにぃ」クルッ
ブラック「……」
悟空「そうだったのかあ」
ブルマ「よく見たら孫君ね」
ブラック「……そう。私はザマス……人間を淘汰するために未来のお前と入れ替わった」
ベジータ「語りだした!?」
ブルマ「人間を淘汰って……この時代の私はどうなったの?」
ビルス「そりゃもうあーんな方法やこーんな残酷な方法で殺───」
ベジータ「見えない聞こえない見えない聞こえない!」
ブラック「人間の存在が許せなくて……強い力が欲しくて……仕方なかったんだ」
ベジータ「ザマス……」
ポン
ブラック「ん?」
悟空「元気出せよ、ザマス」
ブラック「孫悟空……」
悟空「魔封波されたくなかったらオラの身体返して皆生き返らせてな」
ブラック「!?」
ビルス「孫悟空……恐ろしいやつ」
おわり