スーパーへ買い物に行った帰り道。
公園の近くで泣いてる女の子を発見。
結衣「迷子かな?」
結衣「どうしたの?」
と話しかけるとその女の子は顔を上げた。
結衣「……」
あ、あれ?私この女の子に見覚えあるぞ。
?「ゆいはどこ?」
元スレ
きょうこ「ここどこ…?」結衣「え?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1332949245/
結衣「……」
とりあえず頬をつねる。
うん、痛い。
結衣「え…と、お名前はなんていうのかな?」
?「…きょ…こ」
結衣「……」
なんだろう。西垣先生の薬か何かか?
はい、明らかに幼いころの京子です。本当にありがとうございました。
結衣「きょ、きょうこちゃん、お母さんはどこにいいるのかな?」
きょうこ「わかんない」ジワ
きょうこ「気付いたらここにいたの…」
結衣「そっか」
きょうこ「ゆいと一緒にいたはずなのに」
結衣「……」
きょうこ「おなかすいたよ」
結衣「うーん…うち来る?」
きょうこ「で、でも知らない人について行っちゃだめだ…」
きょうこ「おねえちゃん、ゆいに似てる」
結衣「き、奇遇だね。私も結衣っていうんだ」
きょうこ「ゆい、おねえちゃん」
結衣「うん」ニコ
きょうこ「じゃあいく」
はたから見たら誘拐か。
しかし、きょうこの手小さいな。
結衣「食べたいものある?」
きょうこ「うーん…じゃあアイス」
結衣「いいよ。ラムレーズンでいい?」
結衣宅
さて状況を整理しよう。
帰り道に泣く幼女を見つけたと思ったら幼いころの京子にそっくりでした。
いや、さすがに幼いころの京子本人なわけないよな…?
または西垣先生の変な薬を飲んだ京子の可能性も捨てきれない。
ええと、落ち着け。
そのきょうこちゃんにはゆいという友達がいる。
どうやらゆいとはぐれたらしい。
その他不明。
現在ラムレーズンをおいしく頂いています。
きょうこ「ゆいおねえちゃん」
結衣「ん?」
きょうこ「分けてあげるね、あーん」
結衣「あーん」
きょうこ「おいしい?」
結衣「うん、おいしいよ。ありがとう」
きょうこ「えへへ」
思ったんだけど、この頃の京子って天使だよな。
よく誘拐されなかったよ、ほんと。
あ、私が守ってたからか。
結衣「きょうこちゃんのこと教えてくれないかな?」
きょうこ「うん…」
きょうこ「今日もね、ゆいとあかりちゃんと3人で遊んでたの」
結衣(あかりもいるのか)
きょうこ「今日はね、みんなでブランコをすることになったんだよ」
結衣(公園で遊んでたんだな)
きょうこ「みんなでね、靴飛ばししてたの」
結衣「うん、それで?」
きょうこ「…わかんない」
結衣「え?」
きょうこ「覚えてないの」
結衣「……」
ピンポーン
結衣「こんなときに誰だろ?」
京子「やほー!昼飯食わせろー!」
結衣「京子?」
はい、西垣先生の薬説撃沈。
ていうかどうすんだこれ。
きょうこ「どうしたの?ゆいおねえちゃん」
首かしげてる可愛い。
京子「結衣ー?開けてよー」
結衣「ええっと。今人来てるから」
京子「誰ー?ちなつちゃん?」
結衣「い、いや、京子の知らない人」
京子「結衣、なんか隠してない?」
きょうこ「ゆいおねえちゃん何してるの?」
京子「まりちゃん?まりちゃんならいいじゃん」
結衣「まりちゃんじゃないって」
きょうこ「私が開けるね」
結衣「え、ちょ」
ガチャリコ
京子「開いた開いたー!まったく結衣の奴……」
きょうこ「……」
京子「……」
結衣「あ、こちらきょうこちゃん。」
きょうこ「きょうこです」
結衣「で、こっちが京子お姉ちゃん」
きょうこ「同じ名前だぁ」
京子「え、ちょ、結衣!」
結衣「何だよ」
京子「あ、あれ誰?」
結衣「だからきょうこちゃんだって」
京子「ちっちゃい頃の私にそっくりじゃん」
結衣「私にもわからん」
きょうこ「?」
京子「ねぇねぇきょうこちゃん。」
きょうこ「なに?」
京子「今年って何年だかわかるかな?」
きょうこ「20xx年だよ」
京子「!?」
結衣「!?」
京子「…時をかける幼女?」
結衣「京子、お前そんな記憶ある?」
京子「え…わかんない」
きょうこ「?」
結衣「と、とりあえずお昼ご飯食べよう」
京子「そ、そうだな」
結衣「きょうこちゃん食べたいものある?」
きょうこ「うーんとね」
京子「私カレーがいいな」
きょうこ「お、オムライス」
結衣「じゃあ、オムライスにしよ」
きょうこ「わーい」
京子「…」
結衣「きょうこちゃんはその京子お姉ちゃんと遊んで待っててくれるかな?」
きょうこ「はーい」
結衣「京子はきょうこちゃんに変なことするなよ」
京子「変なことって何だよ」
きょうこ「京子お姉ちゃんこれ読んで」
京子「う、うん」
結衣「はぁ」
京子「ミラクるん華麗に登場」
きょうこ「ミラクるんってかわいいね」
京子「おおうミラクるんの良さが分かるとは将来有望だね!さすがわた」ポカ
結衣「おいこら」
京子「何だよ結衣」
結衣「きょうこちゃんに変なこと吹き込むなよ」
きょうこ「?」
結衣「京子お姉ちゃんに何かされそうになったら言ってね。私が守るから」
きょうこ「…」ジワ
結衣「え、きょうこちゃん?」
きょうこ「ゆいのこと思い出しちゃったよ。ゆいぃ…」
京子「わー、結衣が泣かせた」
結衣「きょうこちゃん」ギュ
きょうこ「ゆいぃ…」
結衣「泣かないで」ナデナデ
きょうこ「うん…」
京子「……結衣はロリコンだな」
結衣「…」イラ
イラッとしましたがきょうこちゃんが前にいたので我慢しました
そして昼食
3人「いただきます」
京子「オムライスうめえ」
結衣「そうか」
きょうこ「おいしいよ、ゆいおねえちゃん」
結衣「よかった」ニコ
京子「……」
きょうこ「ゆいおねえちゃんに食べさせてあげるね」アーン
結衣「ありがと」アーン
京子「……」
結衣「じゃあ私もきょうこちゃんに食べさせてあげるね」アーン
きょうこ「わーい」アーン
京子「ほら結衣」アーン
結衣「何してんだ京子」
京子「……」ブゥ
きょうこ「…京子お姉ちゃんはゆいおねえちゃんのことが好きなの?」
京子「え?」
きょうこ「私もね、ゆいおねえちゃんのこと好き」
結衣「私もきょうこちゃんのこと好きだよ」
きょうこ「でもね、ゆいの方が好き」
結衣「そっかぁ」フラレマシタ
きょうこ「ゆいはね優しくてかっこよくて私のこと守ってくれるんだ」
結衣「うん」
きょうこ「そんなゆいのことが大好きなんだぁ」
京子(あれ…)
京子「きょうこちゃんって、今日ブランコしてた?」
きょうこ「え、うん」
結衣「京子、思い出したの?」
京子「うん」
京子「ブランコで靴飛ばししてたんだろ?」
きょうこ「うん。なんで京子お姉ちゃんが知ってるの?」
京子「ミラクるんの力です」
結衣「はぁ」
京子「うーんと、確か…靴飛ばしで勢い余ってブランコから落ちたんだよね」
きょうこ「ひっ!」
結衣「よしよし」ナデナデ
京子「で、気付いたら結衣もあかりもいなくなってた」
京子「うん!今とまったく同じ状況」
結衣「で、どうやって戻ったの?」
京子「ああ…それは覚えてない」
結衣「そうか」ガッカリ
きょうこ「……京子お姉ちゃんって私なの?」
結衣「やば」アセアセ
きょうこ「じゃあ、ゆいおねえちゃんはゆい?」
京子「うん」
結衣「おい!」
京子「大丈夫!教えてもらった記憶あるから」
きょうこ「ゆいなの?」
結衣「うん」
きょうこ「ゆい、なんか変わったね」
きょうこ「でも私も変わったんだ…」
京子「はは」
きょうこ「ね、京子お姉ちゃん」
きょうこは京子に耳打ちしている
何を言っているか聞こえない
京子「…あー」カァー
きょうこ「そう、なんだ…」ズーン
京子は顔を赤くしている
きょうこはなぜか落ち込んでいる
結衣「なんだこれ」
あーでも、思い出した。
京子がブランコから落ちた日のこと。
あかりがお母さんたち呼びに行って。
そして私は……
きょうこ「どうすればゆいにあえるの?」
京子「今思い出す!」
結衣「……」
きょうこ「ゆいに会いたいよぅ」
結衣「……」ギュウ
京子「むぅ」
結衣「大丈夫だよ、きょうこ」
きょうこ「ゆいおねえちゃんの声おちつくよ」ギュウ
結衣(外に連れて行って人に見つかるとやっかいだし、このままこの部屋にいるか)
京子「結衣!」
結衣「ん?」
京子「さっきから私にべたべたしすぎ」
結衣「私って…あぁ、きょうこのことか」
京子「ややこしいから私にも優しくしろ!」
結衣「いや、なんだか懐かしくて」
きょうこ「ゆいおねえちゃんくすぐったいよ」
結衣「あはは」
京子(なんだか結衣がすごく楽しそうなんですけど)
京子(わがままも聞いてあげるし)
京子(何デレデレしてるんだよ)
京子「結衣」
結衣「ん?」
京子「ラムレーズン食べたい!」
結衣「冷凍庫に…あ」
京子「あ、ってなんだよ」
結衣「さっききょうこにあげちゃったからもうないや」
京子「ふぎぎぎぎ」
きょうこ「京子お姉ちゃんごめんなさい」ジワ
結衣「こらっ京子!きょうこを泣かせるんじゃない!」
京子「ややこしいんだよ」ムキー
きょうこ「ケンカしないでよぅ」
結衣「ごめんね、きょうこ。心配かけて」
京子「むぅうう」
京子(早く私を過去に戻す方法を考えよう)
結衣「きょうこ」デレデレ
きょうこ「えへへ」
京子「…くっそう」
京子(思い出せ思い出すんだ)
きょうこ「zzzz」
結衣「寝ちゃったな」
京子「結衣に膝枕してもらいながら寝てやがる」
結衣「なんだよその言い方」
京子「別に」プイ
結衣「このままでもいいけどなぁ」
京子「え?」
結衣「きょうこは可愛いしな」
京子「本気で言ってるの?」
結衣「冗談だよ」
結衣「でもきょうこが可愛いっていうのは本当」
京子「…」ブゥ
京子(なんだよ私には可愛いって言わないくせにぃ)
結衣「ほっぺたふにふに~♪」フニフニ
京子「だぁーーーー!」
結衣「ばか!きょうこが気持ちよさそうに寝てるんだから静かにしてろよ」
京子「どうしたら私が過去に戻るか考えようよ!」
結衣「うんまぁ…そのうち戻ると思うよ」
京子「なんだよ、その余裕!?」
結衣「ふぁあ」
結衣(なんだか眠たくなってきた…)
京子「え、ちょっと結衣?」
結衣(京子の声がだんだん遠くに聞こえる…)
京子「え、ほんとに寝ちゃったの?」
京子「結衣ー」
京子「…もう!」
京子「どうしろっていうんだよ、結衣のバカ」
京子(でも…結衣の寝顔すごく幸せそう)
京子「……」キュピーン
京子「おおおお思い出した」
京子「あのとき…京子お姉ちゃんは確か寝てたはず」
京子(とりあえず寝たふりだ)zzz
きょうこ「……」
きょうこ「ふぁあ」ムクリ
きょうこ「あ、あれ?ゆいおねえちゃんも京子お姉ちゃんも寝てる」
きょうこ「ゆいおねえちゃんってゆいなんだよね」
きょうこ「変わったって思ってたけど…」
きょうこ「寝顔はおんなじだ」
きょうこ「えへへ」
きょうこ「……」
きょうこ「京子お姉ちゃん」
きょうこ「ちゃんと自分の気持ち伝えてね…」
きょうこ「中学生になる頃には付き合ってるもんだと思ってたのにな」
きょうこ「ゆいおねえちゃん…」チュ
・・・
京子「あ、あれ?」
京子(ここは公園?)
京子(私、いつの間に…)
京子(ブランコの前にいるのは…結衣と私?)
ゆい「きょうこー!目を覚ましてよ!」
きょうこ「……」
ゆい「今あかりがお母さんたち呼びに行ってるから」
ゆい「死んじゃやだよ!」
京子(ブランコから落ちた後の様子…なのかな?)
京子(結衣あんなに心配してくれてたんだ)
ゆい「きょうこ…目を覚ましてよ…きょうこ…」
ゆい「きょうこ…」チュ
京子「ええええええ!?」
京子(結衣が私にキスしてるよ!)
きょうこ「……んん」
ゆい「きょうこ!」
京子(って私目覚めたよ!)
京子(何これ白雪姫?)
ゆい「よかったよ!きょうこ!」
きょうこ「ゆい?ゆいなの?」
ゆい「大丈夫?血出てない?」ギュウ
きょうこ「ゆい…」
きょうこ「あのね、ゆい」
ゆい「ん?」
きょうこ「ゆい大好き」
きょうこ「ずっと一緒に居てね」
ゆい「当たり前だろ!これからはちゃんときょうこを守るよ」
京子(なんかこの頃の私達は素直だったんだな)
京子(今は、なんか違うけど…)
京子(ってあれ?)
京子(意識が遠のいて…)
・・・
結衣「京子ー?」
結衣「京子!」
目が覚めるときょうこはいませんでした。
かわりに京子が隣で寝てました。
結衣(何これ夢落ち?)
なかなか目覚めない京子。
結衣(なんか昔もこんなことあったよな)
結衣(あの時は必死で、白雪姫なんかが頭に浮かんで、キスしたんだよな…)
結衣「京子?」
結衣(起きない)
結衣(いや待て)
結衣(今回はただ寝ているだけだ)
京子「……」zzz
結衣(だからそんなことする必要…)
結衣「」チュ
結衣(って何してるんだ私は!)
京子「…んん」
結衣(起きたし!)
結衣「お、おはよう、京子」
京子「ん、結衣?」
京子「あ!私は?私はどうしたの?」
結衣「いなくなっちゃった」
結衣「夢だったのかな」
京子「ちゃんと戻ったんだよ、たぶん」
結衣「そ、そっか」
京子「うん…」
「「あのさ」」
京子「結衣からでいいよ」
結衣「う、うん」
結衣「夢見たんだ」
結衣「そのきょうこが眠る私にキスする夢」
京子「わ、私も見た」
京子「ブランコから落ちて目を覚まさない私にちっちゃい頃の結衣がキスしてくれる夢」
結衣「……」
京子「……」
結衣「あー…それほんと」
京子「奇遇だね、結衣の夢もほんとだよ」
結衣「……」
京子「……」
結衣(なんだこの空気…)
結衣(でもとりあえずさっきキスしたことばれてないみたいでよかった)
京子「あのさ、結衣」
結衣「な、なに?」
京子「昔の私に言われたんだ…」
結衣「なんて?」
京子「あの…中学に上がる頃には付き合ってると思ってたって…」
結衣「え?」
京子「そ、そんなわけだから…付き合う?」
結衣「そんな理由で付き合うわけあるか!」
京子「だ、だよね」
結衣「でも、別の理由なら…」
京子「え?」
結衣「別の理由なら付き合わないこともないよ」
京子「……あ、あのね、結衣」
結衣「……」
京子「結衣大好き」
結衣「…そういえばその時は返事しなかったんだっけ」
京子「…」
結衣「好きだよ京子」ギュウ
京子「…好きなので付き合ってください」
結衣「こんな私でよければ」
京子「だけどさ」
結衣「なんだよ」
京子「結衣は昔の私にはデレデレだった」
結衣「懐かしかったし、可愛かったから仕方ない」
京子「今の私にももっとデレてくれたっていいのに」ブゥ
結衣「あぁもしかしてそれで機嫌が悪かったの?」
京子「ち、違うもん」
結衣「まったく…自分自身に嫉妬するなよな」
京子「だって結衣が優しいんだもん」
結衣「悪かったよ、京子をほったらかしにして」
京子「あいつ結衣にキスまでしやがって…」
結衣「いや、それお前だから」
京子「そうだけど」ムスッ
結衣「はぁ」
チュ
京子「!?」
結衣「これで文句ないよな…?」
結衣(さっきしたばかりだからあまり緊張しなかった)
結衣(京子の顔はトマトみたいだけど)
京子「……結衣」
結衣「夕飯はカレーにしような」
京子「!うん!」
結衣「ラムレーズンでも買いに行くか」
京子「おう!」
京子「あ!」
結衣「なに?」
京子「手、繋いでいこ」ニコ
結衣「う、うん」カァー
京子「あ、でもさ、結衣」
結衣「んー?」
京子「私にもべたべたしてよね」
そんなわけで私と京子はめでたく付き合う事になりました。
めでたしめでたし。
終わり
ただ京子がロリ京子に嫉妬するっていうのを書きたかっただけなんだ
読んでくれた人ありがとですおやすみ