1 : 以下、\... - 2016/09/03 14:49:04.303 r2h3eAkG0.net 1/21

「今日、友は?」

友母「部活の合宿だって」

「あ、じゃあ一杯回収できますね?」

友母「クスクス、そうね、好きなだけ」

「お、おばさ……」ズイッ

友母「ホント、男くんには感謝してるのよ?」スッ

「おっと……ハイ」

友母「ウチのコもヒキコモリやめて外に出るようになって……もう、男くんに頼まなくていいかも?」

「えっ……」

友母「だから、これからは、個人的に、ね?」

「お、……おばさん!!」ガバッ

友母「んっ……ふっ……」

はい

元スレ
男「ちわーっす、友達料の回収に来ましたー」友母「んふふ、いつもありがとうね?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1472881744/

3 : 以下、\... - 2016/09/03 14:50:15.244 quiO09EF0.net 2/21

身体で払ってるのか

7 : 以下、\... - 2016/09/03 16:21:13.847 iOn5QY7h0.net 3/21

友母「あっ……いいわあ、そこ……!」

「んっふ、れろっ」

友母「とってもいい。もっと、もっと攻めて!」

「おばさん、おばさん……!」

友母「もっと舐めて! 激しく! 強くぅ!」

「んっ、んっ、れろれろれろっ!」

友母「ああ……! とっても、良い感じ、よ……!」シュッ

「? わっ!」ズサッ

友母「あら……急に離れて、どうしたのかしら?」

「な、なんで……何でナイフなんか、持っているんですか!?」

8 : 以下、\... - 2016/09/03 16:26:13.451 iOn5QY7h0.net 4/21

友母「あらあら、気づかれちゃったのね」

(切っ先が俺の方に向いていた……。離れなければ、今頃……)

友母「何故って、理由は話したでしょ? もう男くんには頼まなくてもいい」

「まさか……」

友母「そう。もう用済みなのよ、あなた」

「用済みって……」

友母「あなたを利用する必要は無くなった。だから私が体を売る意味もない」

「だから……殺すのか」

友母「そうよ。だって、いつあなたが秘密をバラすか分からないじゃない」

友母「真実を知ったら……あの子、悲しむでしょう?」

9 : 以下、\... - 2016/09/03 16:33:12.625 iOn5QY7h0.net 5/21

「めちゃくちゃだ、そんなの!」

友母「なに、それともあなた、私に惚れちゃったりした?」

友母「だとしたら嬉しいわ。こんな熟れたおばさんを若い子が求めてくれて」

友母「だからせめて、私の手で終わりにしてあげる……!」ダダッ

「うわあ!」ザザッ

友母「逃げないでよ。……惚れた人に殺されるなんて、ロマンチックじゃない?」

「ふ、ふざけんな! 殺されてたまるか!」

友母「まあ。さっきは赤ん坊のように抱きついてきたくせに……」

(くそ、いちかばちか……)

「あっ、友!!」

友母「!」

「なんてな! 死んでたまるかよ!」ダダダッ

友母「まあ……逃げても無駄なのに」

10 : 以下、\... - 2016/09/03 16:38:19.557 r2h3eAkG0.net 6/21

なんか急展開しとるwww

11 : 以下、\... - 2016/09/03 16:41:53.845 iOn5QY7h0.net 7/21

「くそ、いかれてやがるあの女……!」

(それにしても、どうする。あの目は完全に本気だった。本気で俺を殺す気だった)

(今逃げたところで、また俺を始末しに来るんじゃないか)

(こちらが秘密を握っているから、あの女は俺を狙う。なら秘密をバラせば……)

(いや、それだと逆上されてしまうか? くそ、分からない……!)

「……あれ、男じゃないか。おーい!」タタッ

「っ! ……お、お前、何でこんなところに」

「いやさ、これから合宿だったんだけど、ジャージ忘れちゃって、これから家に取りに帰るところなんだ」

「家に? それはだめだ!」

「え? どうして?」

(家にはあの女がいる……! いや、待て。やつは俺を狙っているのであって、当の息子を殺すわけがない)

(そもそもこいつとは、あの約束があったから付き合っていただけ……構う義理なんか)

「どうしたんだよ。急いでるからもう行くぞ?」

「っ……ま、待て!」

12 : 以下、\... - 2016/09/03 16:48:15.114 iOn5QY7h0.net 8/21

―男の家―

「ど、どうしたんだよ。家まで引っ張ってきて」

「……ジャージなら、俺のを使え。貸してやるから」

「え? 何でわざわざ……」

「いいから! 急いでいるんだろ。その方が早い」

「あ、ああ。悪いな、助かるよ」

「待ってろ。すぐ持ってくるから」タッ

「……ほらよ。背丈はあんま変わんないから、大丈夫だろ」

「おう。それじゃ、行ってくるな」

「ああ……気をつけてな」

「……何かあったのか?」

「な、何だよ、急に」

「いや、妙に慌てている風だったからさ。勘違いならよかった。それじゃあな」タタッ

「ああ、またな……」

14 : 以下、\... - 2016/09/03 16:56:06.595 iOn5QY7h0.net 9/21

「くそ、何やってんだ俺は……」

「どうして今さら、あいつなんかを……」

「いや、今考えるべきはそんなことじゃない。どうやって逃げ切るか……」

ピンポーン!

「? あいつ、戻ってきたのか?」

「どうした、何か言い忘れたことでも……」

大男「……」シュッ!

「おわっ!」ザッ

「な、何だお前! 急に殴りかかってきやがって!」

大男「ふんっ」ドゴッ、バキッ!

「うぐっ!?」ガタンッ

「な、なんだ……お前は……!?」

大男「……別に。お前と同じだよ」

大男「お前と同じ、おばさまと良い関係の人間だ」

16 : 以下、\... - 2016/09/03 17:06:01.446 iOn5QY7h0.net 10/21

「俺と、同じだと……?」

大男「ああ。もっとも、お前はすでに契約切れの方だけどな」

「くそ、あの女の差し金ってわけか……」

(やばい。家には俺一人だけ。逃げようにも、この強さ……)

大男「くく、悔しいだろうな。まあお前の気持ちは分かるぜ」

大男「何せあのおばさまの身体は最高だ。失うのはどうにも惜しい」

大男「俺みたく彼女を満足させていれば、殺されることもなかったのによ」

「下衆が……」

大男「さて、まずはその生意気な口を閉じるとするかな」

(やばい……!)

「おい、何やってんだ!」

大男「!?」

17 : 以下、\... - 2016/09/03 17:12:06.449 iOn5QY7h0.net 11/21

「男から離れろ!」ドンッ!

大男「ぐうっ」ガクッ

「お、お前! なんで……!?」

「説明は後だ。とにかく逃げよう!」

「あ、ああ!」ダッ

大男「逃がすと思うか、クソガキがぁっ!」ガシッ

「うぐっ」

「友!」

「俺はいいから! 早く逃げろ!」

「っ……そんなことできるかよ!」ドゴッ

大男「ぐわあっ!」ガタッ

「はあ、はあ……いくぞ、一緒に!」

「……ああ!」

19 : 以下、\... - 2016/09/03 17:21:28.788 iOn5QY7h0.net 12/21

「はあ、はあ……!」

大男「待てえっ!!」ダダッ

「くそ、あいつ足も速いのかよ……!」

「……このままだといずれ追いつかれるな」

「俺が囮になる」

「はあ? 何言って……」

「安心してくれ、俺は陸上部だ。体力には自信がある」

「だったら尚更そんな必要ないだろ。俺なんか置いて、とっとと……」

「行けるわけないだろ!」

「っ……」

「見捨てるもんか、大事な友達を」

「お前……」

「俺があいつの気を引く。そのうちに男は逃げろ」

「おい! 俺に追いつけるかうすのろ!」ダダダッ

大男「なんだとォ!?」ダダダッ

20 : 以下、\... - 2016/09/03 17:29:58.400 iOn5QY7h0.net 13/21

「いけ、早く!」

「っ……後で、町の時計台の前に集まるぞ!」ダッ

「はあ、はあ……!」

「あいつ……俺なんかのために……」

「あれ? 男くんじゃない。どうしたの、そんなに慌てて」

「? お前は確か、友の……」

「そ。陸上部のマネージャーだよ。それよりも何かあったの?」

(っ……そうだ、ここで助けを求めれば……警察にでも何でも言って……)

(いや、それで捕まりでもしたら、あの男から友母へ、そして俺のことも……)

「くそ、あそこまでしてもらって、まだ俺は自分の保身を……!」

「どうしたの? ワケあり?」

「……なあ、友って部活はどうなんだ。順調なのか」

「え? うん、途中入部だけど、すごく伸びてるよ。特に長距離なんか、驚いちゃう数字」

「そうか……ありがとう」ダダッ

21 : 以下、\... - 2016/09/03 17:34:44.302 iOn5QY7h0.net 14/21

―時計台―

「…………」

(頼むぞ、どうか……!)

「……ふう、お待たせ」

「! 大丈夫だったのか!?」

「うん。さすがに齢だったのかな、徐々にスピードが衰えていって、上手く撒けたよ」

「そうか、よかった……。でも、どうして俺の家に戻ってきたんだ?」

「やっぱり男の様子が変だったなと思ってさ。途中で引き返してきたら、あの様子だもん。驚いたよ」

「ああ……。何から何まで、助かったよ。ありがとう」

「いや、そんなことより……。あいつは何者なんだ? どうして狙われて……」

「…………」

(もう、嘘はつけないか。いや、何より……)

(俺の友人に、これ以上嘘をつきたくない)

「実は……」

24 : 以下、\... - 2016/09/03 17:40:30.508 iOn5QY7h0.net 15/21

「……というわけなんだ」

「…………」

「騙していて、すまなかった。最低な人間だ、俺は」

「ある意味、殺されて当然なのかもしれない」

「……今も、かい?」

「え?」

「君にとって、今も俺は、母さんありきの存在なのかい?」

「っ……そんなことはない!」

「ムシが良いかもしれないが……今は何より、友人だと思っている」

「そうか……。それが聞けてよかったよ」

「え?」

「確かに今聞いた話は、許せることじゃない。すぐに受け入れろってことも難しい」

「それでも、今友達であるならば、俺のやることは決まっているんだ」

「男を、助けたい」

「友……」

25 : 以下、\... - 2016/09/03 17:46:54.403 iOn5QY7h0.net 16/21

「ありがとう。俺は……!」

「おいおい、泣くのは全部が終わってからだ。とにかく今は、事の解決を急ごう」

「自分で言うのも何だけど、母さんは俺を溺愛しているから……」

「きっと俺の言うことなら、耳を貸してくれると思う」

「男は安全なところで、連絡を待っていてくれ」

「すまない。俺が撒いた種なのに、何から何まで……」

「ううん。元々は俺が引きこもっていたのが悪いんだから」

「それに友人っていうのは、貸し借り無しな存在だろ?」

「っ……ああ」

「それでもいつか……いつかこの恩は、返させてくれ」

「ふふ。ならどうか、ずっと俺の友達でいてくれよ」

「友……」

「いってくる」

28 : 以下、\... - 2016/09/03 17:52:24.104 iOn5QY7h0.net 17/21

―数時間後―

「無事でいてくれよ、友……」

大男「よう、お祈り中か?」

「!」

大男「へへ、町のど真ん中にいるなんてな。見つけてくれと言っているようなもんだ」

「お前……」

大男「あのガキには逃げられたが、元々俺の目的はお前だったんだ。見つかってよかったよ」

「……はん、だから町のど真ん中にいたんだよ」

大男「なに?」

「こんな場所で乱闘騒ぎを起こす気か? すぐに通報されて、お前はお縄行きだ」

大男「くくっ。そうだな……でもどうだ。一突きでお前を仕留めて、すぐにずらかるってのは」

「な……!?」

大男「さっき買ったばかりの鋭利な包丁があるんだよ。ちょっと切れ味、確かめさせてもらおうか」

「っ!」

30 : 以下、\... - 2016/09/03 17:58:15.367 iOn5QY7h0.net 18/21

「くそ……」

大男「なあに、死後の世界で良い女でも見つけてろや」

(すまん、友……ここまでみたいだ)

大男「楽に殺してやるからよ」

(せめてお前に……本当の友達として、何かしてやりたかったな……)

大男「さあ、フィナーレだ……!」プルル!

大男「……? ……はい、俺ですが……え? もう必要ない?」

大男「チッ……命拾いしたな。クソガキ」

「な……」

大男「何があったか知らないが、もうお前は狙わなくていいってよ。けっ、無駄な体力使っちまったぜ」

「…………」

(友……)

「助かった……」

(ありがとう……!)

31 : 以下、\... - 2016/09/03 18:05:49.162 iOn5QY7h0.net 19/21

―数日後―

「はい、じゃんけん負けたからお前ジュースな!」

「もう、ずるいよっ! 3回戦にしよう!」

「さっきそれで俺に買いに行かせたのは誰だ! おら、とっとと行く!」

「ちぇーっ!」タタッ

「……2人って、仲良いよねえ」

「あん? 何だよ急に」

「いやさ、最近目に見えて仲良くなったなって。ほら、彼って不登校だった時期もあったから、心配で」

「マネージャーとしては、ほっと一息ついてるわけ」

「へへん。何と言っても俺たちは親友だからな」

「あれ、そういやマネージャーなら、何であの日、のこのこ町を歩いてたんだ?」

「え? どういうこと?」

「いや、だってあの日は部活の合宿だろ? あ、さてはマネージャーはお荷物だからいらないとか?」

「…………」

「おいおい、図星かよ? 悪いな、痛いところついちゃって」

「……何言ってるの?」

「何って……」

「あの日は、合宿なんてなかったよ?」

「…………」

「え?」

FIN

32 : 以下、\... - 2016/09/03 18:08:02.586 r2h3eAkG0.net 20/21


33 : 以下、\... - 2016/09/03 18:08:51.270 wUFF4SPKx.net 21/21

は?

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