まどか「え……?」
ほむら「」ホムッ
グイッ
まどか「ほ、ほむらちゃん……」
元スレ
ほむら「まどか、一緒にお昼食べましょう」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1302594710/
ザワッ...
まどか「……!」
ほむら「まどか」
まどか「で、でもほむらちゃん……」
ほむら「……お願い」
まどか「……」コクッ
◆
ホムホム、
マドマド、
ほむら「……」
まどか「……」
ほむら「この辺りでいいかしら」
まどか「……皆に見られちゃうよ」ボソッ
ほむら「……」
トスッ、
ほむら「食べましょう」
まどか「……」
まどか「(一人で食べるよりはマシかな)」
ゴソゴソ...カタッ
ほむら「……」ハムッ
まどか「……」
カチャッ、
まどか「……」パクリ、
ほむら「……まどか、どうしたの?」
まどか「えっ?」
ほむら「朝から、元気、ないわ」ホム、
まどか「(……当たり前だよ、そんなの)」
まどか「ううん、何でもないよ」ヘラッ
ほむら「そう」モグモグ、
まどか「……うん」パクッ
ほむら「……」
まどか「(どうして黙っちゃうんだろう、全然楽しくないよ)」
.
まどか「(さやかちゃんたちといるときのほうがずっと楽しかった。どうしてこうなっちゃったのかなあ)」
QB「やあ、まどか」
まどか「キュゥべえ……。どこか行ってたの?」
QB「新しい魔法少女を探しにね」
まどか「へえ、そっか」
QB「どうかしたのかい?元気がないみたいだけど」
まどか「キュゥべえにもそう見えるかなあ」
QB「まあね」
まどか「……ほむらちゃん」
QB「暁美ほむらがどうかしたのかい?」
まどか「仲良くしなきゃ良かった……かな」
◆
次の日
ガヤガヤッ、
ガヤガヤッ、
まどか「……」マドマド、
ガラリッ
ドゴッ
まどか「っ!?」
クスクス、
まどか「(黒板消し……昔のいじめじゃないんだから……)」
まどか「(さやかちゃん……はいない。仁美ちゃんもまだ来てないのかな……)」
マドマド、
男子「裏切り者のご登場!」ヒューッ
ドッ、
まどか「!」グラリ、
ゲラゲラ
まどか「……っ」
まどか「(上靴は昨日家にもって帰ったから大丈夫だったけど……)」
まどか「あっ」
まどか「(机も大丈夫……)」ホッ
マドマド
まどか「(……あれ?)」
『裏切り者はご退場!』
『最低電波女コミュ障万歳!(笑)』
『消えちゃえばいいのに』
まどか「……」
まどか「(泣いちゃ、だめだ……)」グッ
まどか「(消さなきゃ……)」ゴシゴシ、
ガラッ
一同「」ガヤガヤ
ほむら「……」
シーン、
ホムホム、
まどか「……ほむらちゃん」
ほむら「おはよう、まどか」
まどか「……」フイッ
ほむら「まどか?」
まどか「……ごめんね、ほむらちゃん」
まどか「(教室では話しかけないでって――言わなきゃ)」
ほむら「ねえまどか」
まどか「あの」
ほむら「いつから?」
まどか「……何が?」
ほむら「いつからこんなこと続いてるの」
まどか「」
一同「」クスクスッ
まどか「……ほむらちゃん、酷いよ。こんなのってないよ……」
ほむら「え?」
まどか「ほむらちゃんは何にもわかってない……っ」
ほむら「まどかっ」
ガラッ、
ダッ!
一同「あははははっ」
ほむら「……」ギリッ
一同「……」フイッ
クスクス
ほむら「……まどか」ダッ
◆
まどか「……」
まどか「……酷い、よ……」ハア、ハア、
まどか「(皆皆、酷いよ……どうして私がこんな目に遭わなきゃいけないの?どうしてほむらちゃんは――)」
ほむら「まどかっ」
まどか「!」
ほむら「良かった、ここにいたのね……」
ホムホ
まどか「来ないで!」
ム、
ほむら「……!」
まどか「お願いだから、もうこれ以上私に近付かないで……」
ほむら「まどか、どうして……」
まどか「ほむらちゃん、本当にわからないの?」
ほむら「……」
まどか「私があんなことされている理由」
ほむら「……まどか」
まどか「全部全部、ほむらちゃんがいるから」
ほむら「っ」
まどか「私がずっとほむらちゃんと一緒に居たから――!」
ほむら「まどか」
まどか「そのせいで私は!私は……あんなこと」
ポロッ
ほむら「まどか……」
まどか「ほむらちゃんと一緒にいなきゃよかったよ……こんなのって、ないよ……」
まどか「皆皆離れて行っちゃったんだよ……?さやかちゃんも、仁美ちゃんも……クラスのみんなも」
まどか「ほむらちゃん、本当は気付いていたんじゃないの?」
ほむら「まどか、違っ――」
まどか「わかってて、わかってて見てるだけだったんじゃ……!陰で笑ってたの!?それとも私がほむらちゃんと同じ立場になって嬉しかった!?」
ほむら「まどか……」
まどか「もう嫌だよ、こんなの……」
グスッ、
ほむら「……」
まどか「どうして、こんなことになっちゃうのかなあ……」
ほむら「まどか」
まどか「……」ビクッ
ほむら「――ごめんなさい、まどか」
まどか「そんな風に、謝られたって……」
ほむら「わかってるわ。だけど……何も言わずにあなたの前から立ち去ることは、私には出来ないから」
まどか「……変だよ、そんなの」
ほむら「ごめんなさい、まどか。ごめんなさい」
まどか「……っ」
ほむら「それからもう、あなたには近付かないから」
まどか「ほむらちゃん……」
ほむら「あなたと友達だと思うのは、もうやめるから」
まどか「……」
ほむら「さよなら」
ザッ、
ほむら「……」ホムホム、
まどか「……!」
まどか「……あっ、待っ……!」
まどか「……ほむらちゃん」グッ
◆
ガラッ
一同「」シーン
まどか「……」
マド、マド
まどか「」トスッ
まどか「いたっ……」
まどか「(椅子に画鋲……!)」
女子「」オフォフォ
まどか「(……我慢しなきゃ)」
まどか「(ほむらちゃんなんかと仲良くないってアピールして、それで……)」
まどか「(それで、どうすればいいんだろう)」
ガラッ
男子「戻ってきたぜっ」コソッ
まどか「!」
ほむら「……」ジッ
まどか「……」
ほむら「……」フイッ
まどか「(目、逸らされた……)」ホッ
女子「つまんなーい」
ゴスッ
まどか「きゃっ」
ゴトッ
男子「ぶっ、ちょっと蹴られたくらいで転んでやがんのー!」
クスクス、ゲラゲラ、クスクス...!
ほむら「……」
まどか「(……ほむらちゃん!)」
ほむら「……」クルッ
まどか「……!」
ガラッ
ホムホムホム...
男子「ちっ、なんだよあいつ。誰にも言わずに早退かよ」
女子「言う人がいないんでしょー」
男子「あー、そうだったか」
ドッ
まどか「……」
◆
放課後
マドマド、
まどか「(……どうしてほむらちゃんは、助けてくれなかったの……?)」
まどか「(……でも、もし助けてくれてたらきっとまた――わからないよ、どうすればいいのか……)」
トッ、
まどか「!」
QB「まどか!」
まどか「キュゥべえ、これって……!」
QB「偶然僕が通りかかってよかった、魔女の結界に入り込んでしまったみたいだ!」
まどか「そんな……!」
QB「君の感情が魔女を呼び寄せたのかも知れない、今はそんなことを言っている暇はないけど……」
まどか「キュゥべえ、どうすれば……!」
QB「大丈夫!僕と契約して魔法少女になればいいのさ!」
まどか「――っ」
QB「さあ、君の願いを言ってごらん?」
まどか「私は――」
まどか「(私は、ほむらちゃんが来る前の平穏な毎日に……皆が仲良く過ごせる毎日に、戻りたい)」
まどか「(……本当に?)」
QB「さあ、まどか早く!」
??「その必要はないわ」
まどか「……ほむらちゃん!?」バッ
QB「残念ながら違うみたいだね、まどか――」
マミ「危ないところだったわね、けど暁美さんの名前が出るってどういうこと?」
まどか「マミさん――!」
マミ「まあいいわ、随分と暗い顔して歩いてたから追いかけてきたんだけど……正解だったわね」
まどか「あの……」
マミ「すぐに終わらせるから、待ってて」
まどか「……」コクッ
マミ「今回の魔女はまだ孵化したばかりのようだから」
クルッ、
ドドッ
マミ「一気に決めるわ」
ドドドッ、
ト、
ヒュッ...
マミ「ティロ・フィナーレ!」
スウ...
QB「まさかの登場だね、マミ」
マミ「あら、そんなに不満そうな顔されるなんて」
QB「もう少しでまどかと契約できそうだったのに」
マミ「言ったでしょ?女の子を急かす男は嫌われるの!」
まどか「あの、マミさん……」
マミ「あぁ、鹿目さん。大丈夫?」
まどか「……私」
マミ「ちょ、ちょっと鹿目さん!?」
QB「あーあ、泣かせちゃったね、マミ」
マミ「私なの!?」
.
マミの家
マミ「とりあえず、落ち着いたかしら?」
まどか「……はい」
ゴクッ、
マミ「そう。私の淹れるお茶は最高だものね」ニコッ
まどか「あの、マミさん……すいませんでした、その、いろいろと……」
マミ「構わないわよ。それより、最近美樹さんたちと一緒にいなかった理由はそれなのね」
まどか「……」コクッ、
マミ「嫌われ者と一緒に居るのはとても勇気がいることだもの。なのに鹿目さんはずっと暁美さんと一緒にいてあげた。凄いわね、鹿目さん」
まどか「でも私、結局ほむらちゃんにもう近寄らないでって……」
マミ「それでも……。だって、酷いのはクラスの皆でしょ?嫌われ者と仲が良かったら裏切り者として同じようにいじめるなんて」
まどか「……」
マミ「後悔してるの?」
まどか「……」コクッ、
マミ「あなたが暁美さんと仲良くしたこと?それとも暁美さんにもう近寄らないでって言ったこと?」
まどか「……わかりません」
マミ「――あなたはどうしたいの、鹿目さん?」
スッ、
マミ「あなたはもう一度暁美さんと仲良くしたい?」
まどか「……」ピクッ、
マミ「クラスの皆と元通りになりたい?美樹さんたちとも」
まどか「……」
マミ「鹿目さん」
まどか「……はい」コクッ
マミ「……そ」
まどか「マミさん……」
マミ「なら、そんな顔しなくてもいいじゃない。あなたは暁美さんに言いたいことも言ったんだし、暁美さんもそれをわかってくれたんでしょ?……だからもういいじゃない、そうでしょ?」
まどか「……」
QB「……」キュウ、キュウ
マミ「尻尾振るのやめなさい」
QB「キュ」
まどか「……はい」
まどか「(私は、ほむらちゃんのことなんて気にすること、ないんだ――)」
グッ...
◆
翌日
ガラッ、
まどか「(……あれ?上靴も、机も、無事だ)」
ザワザワ
一同「……」
チラッ、
まどか「……」
まどか「(教室の雰囲気がいつもと違う……)」
トントン、
まどか「!」ビクッ
さやか「……まどか、あのさ」
仁美「おはようございます、……まどかさん」
まどか「さやかちゃん、仁美ちゃん……」
さやか「えっと……」
仁美「今までごめんなさい」ペコッ
さやか「!」
まどか「え、あの……」
さやか「ま、まどか、その、あたしも、ごめん……っ」バッ
まどか「!」
ザワ、
まどか「ふ、二人とも、急にそんな……顔上げてよ」
さやか「けどさ……!」
仁美「はい」サラッ
さやか「ちょ、仁美あんたそんなさらっと!」
まどか「……どうしたの、二人とも。突然」
さやか「……いや、あんたが転校生とケンカしたって噂流れて」
仁美「もう無視はやめようって」
さやか「あ、あたしは反対したんだよ!?……ただ、止められなかった、ごめん」
仁美「私も、本当にごめんなさい」
まどか「……」
さやか「まどか、許してもらえないかな?」
仁美「まどかさん」
まどか「……」
まどか「……」コクッ
ワッ
女子「鹿目さん、今までごめんなさい!」
男子「お前の机にいれてた蛞蝓とかとっといたから!」
まどか「……みんな」
ガラッ!
一同「!」
ほむら「……」
ホムホム、
女子「」クスッ、
ほむら「……」
まどか「あ、ほむらちゃんの机……」
さやか「誰か男子がやったみたいだよ」コソッ
仁美「酷いですわよね、あんなこと……」
ほむら「……」ホムッ、
男子「ぷっ、一人で片付けてやがる」
まどか「あ、ほむらちゃ――」
さやか「やめときなって、まどか」
まどか「でも……」
仁美「また前に出ればあぁなってしまいますわよ」
さやか「あたしたちももう、あんなことしたくないんだって。だから、頼むから黙って見てて」
まどか「……」
ズル、ズル...
クスクス
まどか「(こんなの絶対、おかしいよ)」
まどか「(私は、こんなクラスに戻りたかったの――?)」
◆
さやか「ほら、まどか!久しぶりに一緒に帰るんだし、どっか寄ってこーよ!」
まどか「う、うん……」
仁美「私、お茶がしたいですわ。まどかさん、どう?」
まどか「えっと……」
さやか「じゃ、お茶にけってーい!」
まどか「……さやかちゃん」
まどか「(さやかちゃんや仁美ちゃんが、私に笑いかけてくれてる)」
まどか「(……本当にこれで、良かったのかな)」
マミ「あら?」
さやか「あ、マミさん!」
まどか「!」ビクッ
マミ「そんなに罰の悪そうな顔しなくてもいいんじゃない?鹿目さん」
まどか「……マミさん」
さやか「え?何何?どういうこと?」
仁美「さやかさん、まどかさん、こちらの方は?」
さやか「あー、えっとね」
マミ「あなたが決めたことでしょう」
まどか「……!」
マミ「それなのにそんな顔するなんて」
まどか「マミさん……」
マミ「最低だと思うわ」
さやか「ちょっ、マミさん!?」
仁美「話がよく見えないのだけれど……」
マミ「鹿目さん、あなたはそんな人だったかしら?」
まどか「……私」
マミ「決めちゃったのならせめて暁美さんのためにもそれで良かったんだって顔、しなさい」
さやか「まどか、マミさん、何の話?何の話よ?」
クルリ、
マミ「ごめんなさいね、内緒のお話」
さやか「マミさん!」
マミ「魔女狩り、行かなきゃ。頼んだわよ、美樹さん」
さやか「えっ?」
仁美「魔女狩り?」キョト
まどか「……ほむらちゃん」
.
QB「随分と落ち込んでいるようだね、まどか」
まどか「……お帰りなさい、キュゥべえ」
QB「結構前に帰ってたんだけどな」
まどか「気付かなかったや……へへっ」
QB「マミに何か言われたのかい?」
まどか「……うん」
QB「気にすることはないよ」
まどか「……うん」
QB「僕と契約するかい?」
まどか「……うん」
QB「……冗談だ」
まどか「……ねえ、キュゥべえ」
QB「願い事かい?」
まどか「……私ね、本当に魔法少女になったとして、誰かを救えるのかな」
QB「救えるさ、何せ君は今まで見たことが無いほどの能力を秘める――」
まどか「無理だよ、それでも」
QB「どうしてかな?」
まどか「だって私――こんなに弱いんだもん」
QB「……わけがわからないよ。なぜそうなるんだい?」
まどか「……マミさんの言う通りなんだってわかってるの。私はほむらちゃんじゃなくってクラスのみんなを選んだんだから……後悔してるところを見せちゃだめだって、わかってるの」
QB「暁美ほむらのことかな?」
まどか「……だけどね私、ほむらちゃんの横顔が、忘れられないの。あんなに悲しそうな顔……。私がさせちゃったんだって思うと……。どうしてあんなこと言っちゃったのかな、ほむらちゃんはどれだけ私がクラスの皆から疎まれてもずっと一緒に居てくれたのに、私は……」
QB「……」
まどか「私、本当に最低だよね、自分勝手だよね……どうすればいいのかな、ねえ、キュゥべえ」
QB「それは君の自己満足かい?」
まどか「えっ」
QB「ただの綺麗事を並べてそれで終わり。そんなの君の自己満足に過ぎないじゃないか」
まどか「っ」
QB「これだから人間はわけがわからない。心があるって、どうしてこうも大変なんだろうね。僕らみたいに感情がなければいっそ楽だろうに」
まどか「……キュゥべえ」
QB「気に障ったかな、まどか」
まどか「……本当のこと、だもん」
QB「そんな本当のことを突きつけられた君はどうするのかな」
まどか「……何も出来ないよ、私は。弱いもん」
QB「そうか。僕はそれで構わないよ。邪魔な暁美ほむらが君から離れてくれたから僕としてはラッキーこの上ないからね。ただ、仲直りしたかったりするならいつでも僕に言ってくれ。すぐに契約して君の願いを叶えてあげるよ」ニコッ
まどか「……ありがとう、キュゥべえ」
まどか「(……ごめんね、ほむらちゃん)」
◆
さやか「おーっす、おはよ、まどか!」
仁美「おはようございます、まどかさん」
まどか「うん、おはよう」ニコッ
仁美「いい笑顔ですわ」
さやか「……ん、それでこそまどかだ!」
まどか「へへっ、なんのことかな?」
さやか「いや、別にー!」
ダッ、
まどか「あっ、さやかちゃんちょっと待って!」
仁美「あまり走ったら転びますわよー!」
マミ「……」
仁美「あっ」
マミ「もう大丈夫かしらね」ニコリ
仁美「……そう、でしょうか」
マミ「あなた達が鹿目さんの本当の友達なら――今どうするべきかわかっているはずだけど?」
仁美「……」
さやか「おーい、仁美ー!」
仁美「あ、はい、今行きますわっ――それでは」ペコッ
マミ「えぇ……」ジッ、
まどか「!」
まどか「……」ペコリ
マミ「……まったく世話が焼ける子ね」
ほむら「……巴マミ」
マミ「行かないの?教室」
ほむら「……」
マミ「――まったく」
――――― ――
まどか「……」
キョロッ、
まどか「(今日はほむらちゃん、お休みなのかな……)」
まどか「(……もしこのまま教室に来なくなったら……)」
まどか「(……私はどうすればいいんだろう)」
キーンコーンカーンコーン
ガヤガヤ、
男子「なあ、暁美、保健室にいるらしいって」
女子「えー、嘘ーっ、やっと?」
男子「これで来なくなったら最高なのにな」
クククッ
まどか「!」
さやか「まどかー、お弁当食べよー」
まどか「あ、うん……」
仁美「どうかしました?」
まどか「……」
さやか「……」
仁美「……」
さやか「あの話、気にしてるわけ?」
まどか「……そんなこと」
さやか「あのさ、まどか。あたしたちが言えることじゃないってわかってるよ、けどあんたはいつも中途半端だから。だからあんなことになったんじゃん?」
仁美「クラスの中に戻りたいのか、暁美さんと話したいのか。本当は、決まってるのでしょう?」
まどか「……でも」
さやか「それでも迷ってるってことはやっぱあんた、最低だよ」
まどか「っ」
さやか「さっさと決めちゃいな。あたしたちがあんたにしたこと、忘れられない。今でもずっと苦しいままだよ。あんただって、きっとそうでしょ?」
仁美「今の私たちが出来る罪滅ぼしはこれくらいですわ」
まどか「……さやかちゃん、仁美ちゃん……」
さやか「行きたいんでしょ?転校生のとこ。行ってきなよ」
まどか「……」コクッ
ガラッ
さやか「……今更遅いってわかってるけどさ」
仁美「でも私、このままだったらまどかさんの前でこれ以上平気な顔、してられませんもの」
さやか「あたしたちの罰はこれから、かな」
ザワッ
◆
トントン
まどか「失礼、します……」
シーン
まどか「ほむらちゃん、いる……?」
ゴソ、
まどか「……ほむらちゃん」
ほむら「いいの?」
まどか「!」
ほむら「……また元通りになっちゃうわよ」
まどか「……」
ほむら「まどか」
まどか「でも、やっぱり私……」
ほむら「許さない」
まどか「」
ほむら「――こう言って欲しいの?」
まどか「……ほむらちゃん」
ほむら「まどか、私はこの世界が嫌い。全部全部潰してしまいたいくらい、大嫌い」
まどか「ほむらちゃ……」
ほむら「それでもあなたを救いたいの――ねえ、私はどうすればいい?まどか」
バッ
まどか「ほむらちゃん!」
ほむら「……まどか」
まどか「その、ソウルジェム……」
ほむら「真っ黒でしょう?」
まどか「……っ!」
ほむら「いっそ、この世界なんて全部潰して、あなたとの綺麗な思い出だけを留めておく? それはそれで、いいと思わない?――まどか」
まどか「……そんな」
ほむら「このソウルジェムが黒く染まった時、私は魔女になる。そうしたらきっと、この世界を潰せる。あなたの涙を見るくらいなら、私はもうそれでいいの」
まどか「!」ゾッ
トトトッ
ほむら「……誰?」
QB「まどか、今直ぐここを離れて!」
まどか「キュゥべえ!」
QB「嫌な感じがすると思って来てみたら……さあ早く、まどか!」
まどか「で、でもそんなの……!」
ほむら「まどか……」
まどか「ほむらちゃ……」
QB「まどか、それとも僕と契約するのかい!?」
まどか「!」
ほむら「インキュベー……うっ」
まどか「ほむらちゃん!?」
QB「時間がない、早く決めるんだ!」
まどか「……」
まどか「(このままじゃほむらちゃんがいなくなっちゃう……そんなの、絶対に)」
まどか「キュゥべえ、私」
ほむら「まどか」
まどか「私、魔法少女になる」
QB「願い事は?」
ほむら「ぐっ……」ビリッ
まどか「私はほむらちゃんともう一度、一緒にお昼ご飯が食べたい。それだけでいいの、これ以上、ほむらちゃんも、……ずるいけど私自身も、傷付けたくないの、誰も苦しめたくないの」
ほむら「……く」ビリ、
QB「それが、君の願い事かい?」
まどか「ほむらちゃんにちゃんと謝りたい、もう一度私と話して欲しい、私のこと、許さなくてもいい、この世界が嫌いでもいい、でもやっぱり、ほむらちゃんと、ずっと一緒にいたいよ……っ」グスッ
ほむら「まどか……」
まどか「いつも私を守って助けてくれたほむらちゃんを、今度は私が助けたいの」
QB「そうか」
ほむら「!インキュベーター、だめっ、やめ……く、うっ」ビリビリッ
まどか「キュゥべえ」
カチッ、
ほむら「だめ、まどか!だめ――!」
ドドドッ、
QB「キュポン」ドサッ、
まどか「……え?」
マミ「……間に合ったかしらね」
カチャリ、
スウゥ...
ほむら「……穢れが」
マミ「このグリーフシードは貸しよ。いい?暁美さん」
ほむら「……っ」
まどか「……マミさん、どうして……私、私が魔法少女になって、それで」
マミ「それでなに?自分が魔法少女になることで暁美さんに許されるつもりでいたの?」
まどか「それは……」
ほむら「まどか、私」
まどか「……」
ほむら「やっぱり、あなたのことを許せない」
まどか「……うん」
ほむら「だから……」
マミ「――暁美さん!?」
ほむら「だからまどか」
まどか「ほむら、ちゃん……」
スッ、
ほむら「……もう一度、この世界じゃない場所で」
ドンッ
ほむら「やり直すしか……ないの」
まどか「……」ヨロッ、
マミ「暁美、さん……」
ほむら「でも――でも、撃てない……っ」
QB「……僕を今日で二度も死なせるなんて……キュウエ」クタッ、
まどか「……ほむら、ちゃん……」
ほむら「私は、まどかを撃てない――っ、いっそ、私が魔女化すればよかったのに……そうすれば全部全部、終われたのに……!憎しみばかりが増加すれば、私は……っ」
まどか「だめだよ、そんなの……っ、そんなの……!」
ほむら「……私はまどかが許せないのに、なのにまだ、まどかは私の大切な友達のまま」
まどか「ほむらちゃん……――ありがとう」
スッ、
ほむら「!?」
カシャッ、
マミ「鹿目さ……待ちなさい!おかしいわよこんなの……!それで全てが元通りになるだなんて……! そんなの、一番ずるいってわかってるの!?一番最低だって……!」
まどか「いいんです、マミさん」
ほむら「まどか、何を――」
まどか「許してなんて、言わないよ。だけど……ずっと友達で、居て欲しいの」
ほむら「……まどか、待って……――まどかっ」
ドドンッ、
まどか「――ごめんね、ほむらちゃん」
カチリ、
―――――
―――――
―――――
『私、弱い子でごめんなさい』
パチッ
ほむら「……っ」
ほむら「……」
ポフッ、
ホムホムホム、
ほむら「……一生、あなたを許さない」
ほむら「まどか――っ」
おしまい
153 : 以下、名... - 2011/04/12(火) 22:53:47.92 cvLMEioo0 55/58自分でもまさかこうなるとは思ってなかった、軽めに終わらせるはずだったのに
この後ほむほむの復讐が始まりそうで怖い
最後まで見てくださった方ありがとうございました、それでは
154 : 以下、名... - 2011/04/12(火) 22:56:25.28 CGyP4EYvO 56/58おつおつ
まどかは飛び降りでもしたのか?
155 : 以下、名... - 2011/04/12(火) 22:57:41.00 Dx4iG7A40 57/58なんだかよくわかんなかった
解説してくらさい
156 : 以下、名... - 2011/04/12(火) 23:06:02.37 cvLMEioo0 58/58やっぱり地の文があったほうがよかったか
まどかはほむほむの銃で自分を撃った、まあ自殺ですね
お互いいじめられてて精神的にも不安定だったから、という設定の下書いていたので
わかりにくくてすいませんでした