杏「」ムシャムシャ
桃「……」
杏「」ムシャムシャ
桃「……」
杏「」ムシャムシャ
桃「……あの、会長」
元スレ
杏「ヒック」【ガルパン】
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1370181729/
杏「な~に?」
桃「前々から思っているのですが、干し芋食べすぎじゃないですか?」
杏「なんで? 体に良いよ」モグモク
桃「いや、それはそうかもしれませんが」
杏「芋が主食の国もあるんだからさ、大丈夫だよ」アハハ
杏「……ヒック……ヒック」
杏「あり?」ヒック
桃「ほら、いわんこっちゃない」
杏「関係ないよ」ヒック
柚子「はい、お水です」
杏「あんがと」ヒック
杏「ゴクゴク」
杏「ヒック」
杏「ん?」
柚子「止まりませんね」
杏「鼻つまんヒックで飲んでみるか」ゴクゴク
杏「ヒック」
桃「柚子なにか他に止め方知らないか?」
柚子「息を止めるのが一般的ですかね」
杏「ん…………ヒック…………ヒック」
桃「ダメか…」
みほ「それで、ずっと止まらないんですか?」
杏「まあ、たいしヒックた事じゃないヒックけど」
優花里「戦車に乗ったら治りませんかね」
沙織「どんだけ戦車万能なのよ」
みほ「あ、でも戦車の振動とか砲撃の衝撃とか意外と効果あるかも」
杏「なるほどね、ヒック授業受ければヒック治るってのもすごヒックいかも」
授業終了
杏「ヒックヒックヒックヒック」
桃「全然治らないじゃないか、いい加減なこと言うな」
みほ「冷泉さん、何か直し方知りませんか」
麻子「とりあえず、眼球を圧迫する」
桃「そうか、行きますよ会長」グググッ
杏「痛い、痛い」ヒック
桃「ダメだ、次」
麻子「舌を引っ張る」
杏「」ベー
杏「ヒック」
桃「ダメだ、次」
麻子「柿のへたを煎じて飲む」
桃「柚子、柿だ、早く」
柚子「そんなの無いよ」
華「柚子も桃も杏もあるのに柿は無いなんて」
沙織「華、うまくないよ」
優花里「重火器ならあります」
桃「ええい、お前ら黙れ!!」
典子「皆さん、どうかしたんですか?」
みほ「会長のしゃっくりが止まらなくて」
典子「背中を叩けば治るんじゃなかったでしたっけ」バンバン
杏「ゲホッ、エホッ」ヒック
麻子「それは、物がのどにつまったときの対処だ」
典子「ひゃっくりってどこが痙攣して起きるんでしたっけ」
麻子「横隔膜、肺の下だ」
典子「肺の下ってことは、ここですね」ドスッ
杏「はうっ」ヒック
麻子「そこはみぞおちだ」
桃「いきなり、みぞおちを殴る奴があるか、会長大丈夫ですか?」
杏「ヒック、磯辺ちゃん後であんこヒックう踊り、あんこうヒックスーツがヒック止めろっていうヒックまで」
優花里「よく驚かせたら止まるって言いますけど」
桃「冷静な会長が驚いたりするわけ無いだろ」
優花里「そんな無茶な」
華「人にうつすと治るとか聞きますけど」
杏「ヒック」ジー
桃「なんで私の方見るんですか?」
華「でも、本当に止まりませんね、大丈夫でしょうか」
沙織「よく一日しゃっくり止まらないと死ぬって言うけどどうなんだろ」
桃「そんなことあるわけ無いだろ!!」
麻子「しゃっくりの世界最長記録は68年間だ、一日しゃっくりが止まらなくて死ぬことは無い」
麻子「しかし、横隔膜の炎症や腎臓病・脳腫瘍といった疾患で止まらないこともあるから、そっちが原因で死ぬかも知れない」
桃「なに? 本当か!!」
桃「干し芋ばっかり食べたからですよ」
杏「干し芋は栄養食だから関係ないよ」ヒック
桃「会長、驚いて、驚いて下さい」ワーワーワー
柚子「そんなので驚かないよ」
杏「というより、病気で死ぬんだから、病院に連れて行くべきでしょ」
柚子「桃ちゃんはホントに残念だね」
桃「桃ちゃんと呼ぶな、残念というな」
みほ「あれ、会長しゃっくり止まってませんか?」
杏「え? あっ本当だ、止まった」
優花里「良かったですね」
典子「ホントですね、それじゃ私はこれで」
杏「ちょいまち、あんこう踊りが残ってるよ!!」
典子「え、あれ本気ですか?」ヒック
典子「?」ヒック
杏「あれ、今度は磯辺ちゃん?」
華「会長のが移ったのではないでしょうか」
杏「そうなんだ、じゃあ止めてあげないとね、かーしま抑えろ」
桃「了解しました」ヒック
桃「?」ヒック
典子「ヒック」
みほ「二人にふえヒック」
優花里「ヒック」
華「ヒック」
沙織「ヒック」
柚子「ヒック」
麻子「ヒック」
沙織「ちょっとヒックどうなってんのヒックこれ!!」
麻子「皆にうつった」ヒック
みほ「まさかヒックそんなわけ」
妙「キャプテン、そろそろバレー部の練習始めましょうよ」
典子「今、ヒックよ」
妙「ひゃっくりですか?」ヒック
妙「あれ?」ヒック
杏「ホントにうつってるみたいだな」
桃「まずい、ヒック全校生徒に感染するぞ、ヒック隔離しないとヒック」ダッ
校内放送
桃『全校生徒に連絡ヒック、感染する危険なしゃっくりが、ヒック発生している、しゃっくりをしている者にはヒック近づくな』
大野「ひゃっくりがうつるわけないじやん」ヒック
宇津木「もううつってるし、馬鹿だな~あやは~」ヒック
丸山「ヒック」
対策本部
桃「なんということだ、ヒック放送でもヒック感染するなんて」
柚子「もうヒック学園艦全体にヒック広まってるよ」
杏「メールで全員に連絡、感染者と会話しないように、連絡はメールか置手紙だけ、急いで」
帰り道
みほ「うう、全然止まらないよ」ヒック
優花里(しゃっくりが止まらない西住殿も可愛いであります)
ピピピ
みほ「あ、お姉ちゃんヒックからだ」ピッ
みほ「どうかしたの?」ヒック
ピポッ
優花里「あ、生徒会からのメールです」ヒック
【感染が拡大しているしゃっくりは声でうつるので、校外の人間と連絡は電話を使わないこと】
優花里「西住殿ぉぉぉぉヒック」ガバッ
みほ「うぇぇぇ、どうしたの?」ヒック
まほの部屋
『電話、電話切って下さい、ヒック、声だけで人に、うつります、ヒック ええっそんなことってヒック』ブッツ
まほ「なんだ?」
まほ「ヒック」
まほ「あれ、急にしゃっくりが?」
ピポッ
まほ「メールだ」ヒック
【今大洗の学園艦で人にうつるしゃっくりが発生しています、声を聞いただけでうつるみたいです
今の電話でお姉ちゃんにもうつったかもしれません、ごめんなさい。直し方がわかるまで人と
合わないようにして、声も聞かれないようにしてください】
まほ「……まさか?」ヒック
ガチャッ
エリカ「隊長、この間のことですが――」
まほ「あっ、入ったらダメだ!!」
エリカ「えっ?」ヒック
まほ「遅かった……というより本当に、うつるのか……」ヒック
エリカ「あの、ヒック何か変なことをしましたか?」
まほ「そうではないが――今からいう事をヒック落ち着いて聞いてほしい」
~説明中~
エリカ「そ…んな、このしゃっくりそんなに恐ろしいんですか」ヒック
まほ「ああ、だから私たちはこれを学園内に広めるわけには行かない」ヒック
まほ「悪いが、私と一緒にしばらくこの部屋を出ないでほしい」ヒック
エリカ「これからどうなるんですか」ヒック
エリカ「私ヒック不安です、怖いですヒック」
まほ「ただのしゃっくりだ、私もいる心配するな」ヒック
エリカ「ヒック隊長~」ガバッ
まほ「大丈夫、ヒック大丈夫だ」ナデナデ
エリカ「……」ヒック
エリカ(ヒャッホゥゥゥ、なんか知らんが、西住みほよくやった、百万年無税)
まほ『大丈夫、ヒック大丈夫だ』
アリサ「なにしてんの? こいつら?」ヒック
アリサ「う~ん情報収集のために西住まほの部屋に盗聴器を仕掛けたのはいいけど、意味不明な事態になったわ……」ヒック
アリサ「そっか、こいつらレズで付き合ってて、いま世界終末ごっこの真っ最中なんだわ」ヒック
アリサ「ふふん、この情報をうまく活用すれば、黒森峰も怖くないわ」ヒック
アリサ「……なんで急にしゃっくり出てきたんだろ」ヒック
ナオミ「いったい何が起きているんだ?」ヒック
ケイ「学園全体にしゃっくりが広まっている、もはや学園だけで対処できる事態じゃないわ」ヒック
アリサ(何か大変なことになってしまった、もしかしたらあいつらのしゃべってたこと本当なのかな?)
ナオミ「この異常事態を外部に知らせるべきです」ヒック
ケイ「そうね」ヒック
アリサ(でも、しゃべったら盗聴してたのがバレちゃう、また叱られちゃう)
ケイ「アリサはどう思う?」ヒック
アリサ「あ、えっとその……感染が広がらないためにも、外部に知らせるべきです」ヒック
ケイ「そうね、ちょうどテレビ局が来ているから、全世界に向けて生放送で、公表しよっか」ヒック
アリサ「えっ?」ヒック
バタバタバタ
桃「会長、テレビつけて下さい」ヒック
アナウンサー「ヒック感染するしゃっくりが広まっています、ヒック、感染地域は現在判明しているヒック、だけで、日本、アメリカ、ロシア、ヒック――国内のヒック地域別では――しゃっくりをしていヒックる人にはヒック近づかないようにしてヒック、なるべく多くの人にヒック声をかけてこの緊急事態を知らせるヒックようにお願いいたヒックします。繰り返して――」
柚子「どこから漏れ出したんでしょうか?」ヒック
桃「もう世界中に広まっています!!」ヒック
杏「――だから、遅すぎたと言ってるんだ!!」
桃「ふざけてる場合じゃないですよ」ヒック
柚子「ヒック会長どうしましょうか、今からでも声だけで感染することをヒック教えた方が――
杏「いまさら遅いよ、伝えても混乱するだ――
柚子「会長?」ヒック
杏「ヒック、ヒック」
桃「終わった」ヒック
柚子「これからどうしようか」ヒック
カタカタ
柚子「ヒック、何か今揺れ――
グラッ
桃「うわぁぁ、なんだぁ?」
ヒック←フォント特大
大洗の学園から始まった感染するしゃっくりは、ついには全世界を覆いすべての人類に感染した
そのとき、すべての人類のしゃっくりが同時に起き、地球全体が震えるという奇跡が起きたのだ
それに驚いた人類は、ついにこの悩ましいしゃっくりが止まったのだった。
この中で一番大変だったのは、典ちゃんだろう。なにしろこの事件が起きてから収まるまで
ずっとしゃっくりが止まらなかったのだ。
おわり
再開
まほ「なんだかよくわからないが、とにかく助かったみたいだな」
エリカ「隊長~私たち助かったんですね」ガバッ
まほ「そうみたいだな」
エリカ「隊長~」スリスリ
まほ「すまない、みほが心配だ、ちょっと連絡を取る」
エリカ「……はい」チッ
エリカ(……それにしても、しゃっくりが止まらない隊長は可愛かったな……こっそり隠し撮りしたこの映像は、私のお宝にしよう)
ヒック
おしまい
55 : 忍法帖【... - 2013/06/03(月) 00:48:19.40 HLUm0yoU0 36/39元ネタは前半が、あずまんが大王、後半はよく覚えていないが児童文学にあったやつ
知ってる人がいたら教えてほしい
60 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2013/06/03(月) 01:01:17.31 1YOPuFQ20 37/39放課後の教室だろ
61 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2013/06/03(月) 01:03:18.62 1YOPuFQ20 38/39>>55
間違えた「放課後の時間割」だった
62 : 忍法帖【... - 2013/06/03(月) 01:07:00.44 HLUm0yoU0 39/39>>61
これみたいだ、ありがとう
ロクイチで答えが出るってものあれだなw